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多様なボールを活用した運動プログラムの創作に関する一考察

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Academic year: 2021

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多様なボールを活用した運動プログラムの創作に関する一考察

西島 直希(201011995、体操コーチング論)

指導教員:本谷 聡、遠藤 卓郎、長谷川 聖修

キーワード:巧みな動き、用具、バスケットボール

【目的】

近年、子ども達を取り巻く環境は著しく変化し、

子どもの体力は昭和60年頃から長期的に低下傾向で あることや、指導の勝利主義による早期専門化の問 題が指摘されている。

バスケットボール領域においては、ジュニア層の 指導内容に関する研究の多くが技術解説書であり、

発達段階に即した体系化された指導内容がほとんど ないと報告されており、実際の指導現場においても、

様々な状況下において体をコントロールする能力の 低さが見られる。

この問題に対して先行研究では、遊びや運動の際 に用具を用いることで解決させようとする取り組み があり、様々な運動動作を経験させることをねらい とした運動プログラムの必要性が高まってきている と考えられる。

本研究は、形や重さの異なる多様なボールを活用 した運動プログラムを創作し、中学生の男子バスケ ットボール部員を対象に実施することにより、その 運動プログラムの有用性を検討することを目的とし た。

【方法】

1)対象:つくば市T中学校バスケットボール部員15

2)実施方法:4日間で12種類の運動プログラム(表 1参照)を行った。1回につき3種類の運動プログラム を約10分ずつ実施し、その後に達成度、興味度、困 難度に関するアンケートを直線上に縦印をつけて評 価するビジュアルアナログスケール法で記入させ、

内省調査を実施した。また、自由記述での感想を記 入させた。

表1 運動プログラムの内容

①股通しドリル ②Gボールパスvol.1

③Gボールサイドドリブル ④ボールジャグリング

⑤Gボールパスvol.2 ⑥上げ下げドリブル

⑦ボールタップ ⑧Gボールパスvol.3

⑨Gボールシュート ⑩ボール回し

⑪Gボールパスvol.4 ⑫ サ ー ク ル ド リ ブ ル (図1参照)

図1 サークルドリブルの様子

【結果と考察】

達成度の全体平均値は 76.9±21.1 であり、実施し た全運動プログラムのうち約 8 割は達成することが できた。形や重さの異なるボールを用いた運動プロ グラムにおいても、対象者は比較的達成することが できた。

興味度の全体平均値は 92.1±13.3 と 約 9 割の高 い値を示した。標準偏差を見ると、達成度と困難度 にばらつきがあるにもかかわらず、興味度は比較的 小さかったことから、全プログラムが対象者にとっ て、魅力的であったことが考えられた。

困難度の全体平均値は 51.7±28.6 であり、実施し た全運動プログラムにおいては約 5 割と適切な課題 設定だったことが推察された。最も困難な課題は股 通しドリル(66.8±19.6)であり、高いボールをコ ントロールする能力が求められたためと予想された。

自由記述においても、37 件の回答のうちの 14 件 の回答が肯定的評価である「楽しかった」であるこ とから、興味度の調査と同様に魅力的であったこと が示された。

【結論】

本研究では創作した形や重さの異なる多様なボー ルを活用した 12 種類の運動プログラムは好意的な 評価を得ることができた。対象者に多様なボールの 特性に触れさせることによって、様々な運動動作を 経験することができ、楽しんで運動プログラムを行 うことの重要性が示唆された。

さらに、体の姿勢の変化、用具の工夫によっても、

様々な運動経験をさせ、子どもの興味や関心を高め ることも重要であると考えられた。

参照

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