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平成29年度県外研修
報告書(概要)
1 研修の目的
2019年のラグビーワールドカップ開催を控え、ラグビー場の改修などの インフラ整備やパブリックビューイングなどの機運醸成を図っているところで ある。今回は、2002年サッカーワールドカップ開催地である鹿嶋市の当時 の取組状況をお聞きし、今後ワールドカップに向けて、自治会、一市民として の取組の一助とすることを目的とする。
2 研修のテーマ
『2002年サッカーワールドカップの取組に学ぶ』
3 研修概要
①研修日時 平成29年10月5日(木) ②参加人数 180人
③会 場 カシマサッカースタジアム(茨城県鹿嶋市)
④内 容 鹿嶋市職員による2002年サッカーワールドカップの取組に ついての講演
4 講演概要
(鹿嶋市交通防災課 林 益弘 様による講演) (1)鹿嶋市の概要
鹿嶋市は茨城県の東部に位置します。海洋性気候で温暖です。人口は67,800 人ほどで、横ばいか微増傾向にあります。市の中心部に鹿嶋神宮、南部に鹿嶋 臨海工業地帯、北部にカシマサッカースタジアムがあります。鹿嶋市の時代背 景を振り返ると、鹿島神宮を中心に門前町として発展してきた第1期、鹿島臨 海工業地帯とともに発展してきた第2期、鹿島アントラーズとともに発展して きたスポーツ文化期である第3期に分けることができます。
(2)アントラーズとワールドカップ
アントラーズ誕生には住友金属工業が関わっています。住友金属工業は鹿島 臨海工業地帯で操業する企業ですが、鹿島アントラーズは住友金属工業のサッ カー部が J リーグ参入にあたりプロ化したチームです。当初 J リーグ参入は
99.9999%無理だと言われていましたが、世界的トッププレイヤーのジーコの加
入、署名活動による集客運動、スタジアム新設を行い、Jリーグ参入を実現させ ました。そして、初年度からいきなり優勝し、アントラーズ人気が一気に盛り 上がりました。地域の方々もスポーツボランティアとしてチームに携わってい ます。
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(3)ワールドカップにむけて
招致活動が実を結び、1996年にカシマサッカースタジアムが会場に選ば れました。しかし、鹿嶋市はあくまでも会場がある都市という立場で、何か取 組を実施するにしても様々な厳しい制約がありました。
こ の よ う な 状 況 で した が 、 ワ ー ル ド カ ップ 成 功 の た め 、「 国内外 か ら 訪 れ る 方々に鹿嶋らしさを前面に出した温かみのあるワールドカップを作り上げると ともに、市民の多くが何らかの形で参加できるワールドカップを推進する」を 基本方針とし、市民参加の第一歩として、市民懇話会を設置しました。この組 織は、市内の主要団体全てが参加した組織で、FIFAなどの上部組織からの情報 や市の考えの共有を図りました。さらに、①ホスピタリティ、②インフォメー ション、③セキュリティの3つの柱のもと各種事業への取組を推進しました。
①ホスピタリティでは、シティデコレーション(国旗掲揚で気運向上)、花い っぱい運動(スタジアム周辺道路を花いっぱいにする運動)、一斉清掃、観光ボ ランティアなどの事業を実施しました。また、自発的に外国人観光客向けに箸 袋をプレゼントしたり、合唱団を結成し合唱を披露する動きもありました。こ のような運動は、ワールドカップ終了と同時に無くなると思っていましたが、 今も活動が継続しているものが多く、市民の大きな力を実感しました。②イン フォメーションでは、市役所に24時間6カ国語対応の対策本部を設置しまし た。また、市民向けニュース広報の発行や地元 FM ラジオへの出演で情報発信 に努めました。③セキュリティでは、県警と連携し、自治会など地元住民から の不安な声をひとつずつ安心に変えていきました。
(4)ワールドカップが残したもの
ワールドカップの開催によって、インフラ整備が行われましたが、私自身も っと大切なものが2つ残ったと思います。ひとつは、市民一人ひとりが鹿嶋市 への誇りを持てるようになったことです。このことは、2020年の東京オリ ンピックにも生かせるのではないかと思います。もうひとつは、韓国西帰浦(ソ ポギ)市との姉妹都市の関係を築けたことです。一過性で終わるのか、終わっ たあとも何らかのつながりが残るのか、この違いは非常に大きいと思います。 (5)終わりに
(錦織孝一鹿嶋市長からの挨拶)
鹿嶋市へようこそお越しくださいました。2002年のワールドカップを開 催し、市民の意識が変わったと思います。様々なボランティアに参加すること で、地域に顔を出すようになりました。これは、これからのまちづくりにとっ て重要なことです。行政だけではできないことがたくさんあるので、どうして も地域の皆様の力が必要になります。