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その他のタイトル San Remo Manual on International Law applicable to Armed Conflicts at Sea (3)

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(1)

『海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニ ュアル解説書』(三) : 人道法国際研究所が招集 した国際法学者と海軍専門家のグループによる起草

その他のタイトル San Remo Manual on International Law applicable to Armed Conflicts at Sea (3)

著者 竹本 正幸, 安保 公人, 岩本 誠吾, 真山 全

雑誌名 關西大學法學論集

巻 46

号 1

ページ 157‑186

発行年 1996‑04‑25

URL http://hdl.handle.net/10112/00024568

(2)

︹ 資 料 ︺

パラグラフ

1 4 ー

2 2 )

パラグラフ

2 3 ー

3 3 )

ー人道法国際研究所が招集した国際法学者と海軍専門家のグループによる起草ー•—

序 説

略語表

第 一 部 総 則 第 一 節 法 の 適 用 範 囲 第二節武力紛争と自衛に関する法 第三節安全保障理事会が行動をとった武力紛争 第 四 節 海 戦 の 区 域 第 五 節 定 義 第 二 部 作 戦 海 域 第一節内水︑領海およぴ群島水域 第二節国際海峡と群島航路帯通航

︵パラグラフーー

2 )

︵ パ ラ グ ラ フ

3 1

6 )

︵ パ ラ グ ラ フ 7 ー

9 )

︵ パ ラ グ ラ フ

1 0 1 1

2 )

︵ パ ラ グ ラ フ

1 3 )

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶

真 岩 安 竹

一 五

七 山 本 保 本

︵ 一

五 七

︶ 誠 公 正

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・

全 吾 人 幸

マ ニ ュ ア ル 解 説 書

﹂ ︵

三 ︶

(3)

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

︵ パ

ラ グ

ラ フ

3 4

1 3

5 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

3 6

1 3

7 )

︹ 以 上 ︑ 第 四 五 巻 五 号 ︺

︵ パ

ラ グ

ラ フ

3 8 1 4

5 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

4 6 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

4 7

1 5

8 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

5 9 1 6

6 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

6 7

1 7

1 )

︵ パ

ラ グ

7 7

2 1

7 7

)

︹ 以 上 ︑ 第 四 五 巻 六 号 ︺

︵ パ

ラ グ

ラ フ

1 5 9 1

1 6 0 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

1 6 1 1

1 6 8 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

1 6 9 1

1 7 3 )

︵ パ

ラ グ

ラ フ

1 7 4 1

1 8 3 )

第三節排他的経済水域と大陸棚

第四節公海と国家管轄を越える海底

第三部基本的規則と攻院目標の区分

第 一 節 基 本 的 規 則

第二節攻繋に際しての予防措置

第三節攻撃を免除される敵国の船舶と航空機

第四節その他の敵国の船舶と航空機

第五節中立国の商船と民間航空機

第六節民間航空機に関する予防措附

第四部海上における戦闘の方法と手段

第 一 節 戦 闘 の 手 段

︵ パ ラ グ ラ フ

7 8

1 9

2 )

第 二 節 戦 闘 の 方 法

︵ パ ラ グ ラ フ

9 3 1 1

0 8 )

第 三 節 欺 眺

︑ 奇 計 お よ び 背 信 行 為

︵ パ ラ グ ラ フ

9 1 1 0

l l l )

︹ 以

上 ︑

本 号

第五部攻繋に至らない措骰︵インターセプション︑臨検︑捜索︑針路変更および拿捕︶

第 一 節 船 舶 と 航 空 機 の 敵 性 決 定

︵ パ ラ グ ラ フ

1 1 2 1

1 1 7 )

第 二 節 商 船 の 臨 検 と 捜 索

︵ パ ラ グ ラ フ

1 1 8 1

1 2 4 )

第三節民間航空機のインターセプション︑臨検および捜索︵パラグラフ

1 2 5 1

1 3 4 )

第 四 節 敵 国 の 商 船 と そ の 貨 物 の 拿 捕

︵ パ ラ グ ラ フ

1 3 5 1

1 4 0 )

第 五 節 敵 国 の 民 間 航 空 機 と そ の 貨 物 の 拿 捕

︵ パ ラ グ ラ フ

1 4 1 1

1 4 5 )

第 六 節 中 立 国 の 商 船 と そ の 貨 物 の 拿 捕

︵ パ ラ グ ラ フ

1 4 6 1

1 5 2 )

第 七 節 中 立 国 の 民 間 航 空 機 と そ の 貨 物 の 拿 捕

︵ パ ラ グ ラ フ

1 5 3 1

1 5 8 )

第六部被保護者︑衛生輸送手段および衛生航空機

一 般 規 則

第 一 節 被 保 護 者 第 二 節 衛 生 輸 送 手 段 第 三 節 衛 生 航 空 機

一五八

︵ 一

五 八

(4)

.2  8 7  .1  8 7  注解 れ ば な ら な い ︒

戦 闘 の 手 段

一 五

.ミサイルその他の投射物︵超水平線能力を持つものを含む︒︶は︑パラグラフ 7 8

3 8

4 6 に定める目標区別原則に従って使用しなけ

本パラグラフの作成に際し︑超水平線

( O T H )

能力と視程外

( B V R )

能力を持つ兵器について特別規則を発展させる

べきであると考える者と︑海戦に適用できる一般原則︑特に攻撃の際の予防措置に関する既存の規定に照らして︑そのような特別

規則は不必要と考える者との間に︑激しい議論が生じた︒議論の焦点は︑特に技術上の目標捕捉システムと自己破壊装置に関する

義務を設けることによって︑ミサイルと他の投射物の使用を本文書の枠組内で特別に制限すべきか否か︑という問題であった︒そ

うした兵器システムを使用する際の技術面について︑また︑ 一般的で詳細な目標区別規則に従う義務を定める適切な方式が見つか

るかについて︑長い討議が行なわれた︒使用技術の観点から︑軍事目標と攻撃を免除される物とを完ぺきに隔離すれば︑後者の保

護を効果的に確保することになろう︑と主張された︒しかし︑この問題は︑後のパラグラフ

1 0 5 │

1 0 8

で 扱

わ れ

る ︒

ミサイルの強制的な自己破壊装置に関するパラグラフ︑または︑撃ち放し兵器と通常特徴づけられる手段を禁止するパラ

グラフを設けなかったのは︑そうした兵器を一旦発射すると︑その飛翔速度からして指揮官が判断を再考する余裕はないであろう

と参加者が考えたからである︒また︑狙った目標を外れたミサイルは︑自立して︑その区域内の必ずしも軍事目標ではない他の船

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶ ミサイルその他の投射物

第一節

第四部海上における戦闘の方法と手段

︵ 一

五 九

(5)

注解 7 9

.航走を終えた際に沈まないか︑その他の方法で無害とならない魚雷は︑使用を禁止する︒

魚 雷

めて明瞭にしている︒ .4  8  7  テムを持つか否かとは関係がない︒ .3  8  7  舶を指向することがあるという事実について︑憂慮が表明された︒そのため︑参加者は︑区別原則と攻撃の際の予防措置に関する 義務について︑完全に明確に記述することが非常に重要であると考えた︒また︑この種の兵器のほとんどは︑海面に衝撃すると爆 発するかそれとも衝撃後に沈むかのいずれかであり︑したがって航走を終えた魚雷と同じように無害になる︑と述べられた︒

( 1 3 1 )  

OTH や BVR の能力を持つ兵器についてアメリカの指揮官ハンドプックが用いた記述をこのテキストに含めるのが適当

かどうかの問題について長い討議が行なわれた︒その記述は︑ミサイルと投射物の合法性をそれらが OTH か BVR の誘導システ

ムに依存しているか否かに基づかせているように思われる︒参加者は︑ OTH や BVR がいかなるものかの認定は攻撃時の多くの

要素によるので︑目標区別原則と結び付いた広い基準の方がより適切であると考えた︒その合法性の基準は︑すべてのミサイルと

投射物に適用されるべきであって︑センサーを装備しているか︑または外部からの目標情報と連接した OTH や BVR の誘導シス

( 1 3 4 )

﹁超水平線または視程外の誘導システムに依存するミサイルと投射物は︑目標の区別を確保するために十分なセンサーを

持ち︑または外部からの目標データ・ソースと結合して使用される場合は︑合法である︒﹂アメリカの指揮官ハンドプック︑

p a r a

9 .  

. 7  

選択されたこの解決法は︑指揮官が OTH や BVR の能力を持つものを含めてミサイルや投射物の発射を決定する際︑付

随的な損害に対する考慮に重きを置くことを含めて目標区別の基本的原則と攻撃に際しての予防措置を︑特に重視すべきことを極

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一 六

︵ 一

六 0

)

(6)

前置きの説明 機

雷 7 .  9  

2  1 3 5  

一 六

︵ 一

( 1 3 1 )  

一 九

0 七年のハーグ第八条約の魚雷に関する規定を再録したものに過ぎない︒自動的に海底に沈むのが

この義務を果す普通の方法となっているが︑この規則が今日でも有効であることを今後魚雷の開発にかかわる者に想起させるため

に︑それを再述することに異論はなく︑また︑有益であるとみなされた︒

第 一 条 三 項 ︒

この特別の規定が設けられたのは︑この要件がなければ魚雷は航走を終えるや否や水上に停止し︑浮遊機雷とまさに同様

になると推定されるからである︒そうした魚雷は︑攻撃を免除される船舶に対して直ちに危険なものとなるであろう︒このため︑

それを本文書で再確認するのは時宜を得たものであり非常に価値があることは︑ハーグ第八条約の条項と同じように明らかである︒

機雷戦については︑﹁自動海底触発水雷ノ敷設二関スルハーグ第八条約﹂で規定されている︒同条約の起草の際︑機雷を全面的

に禁止する合意ができなかったことが遣憾とされた︒第一次湾岸戦争の交戦国による実行は︑同条約の規定が現代の海戦において

も引き続き効力を有していることを明らかにしたけれども︑同条約で規定された制限事項が特別な︱つのカテゴリーの機雷︵自動

触発機雷︶のみに適用されることになっているのは︑大きな欠点であると一般に考えられている︒したがって︑参加者は︑慣習法

と︑地雷の使用禁止と制限に関する一九八 0 年の通常兵器条約第二議定書とを基礎として作成すれば︑既存規則を大きく改善する

ことが可能であろうと考えた︒規則改善の必要性は︑区別原則と攻屹の際の予防措置に関する一般的規則の適用性との一層の発展

を参加者が重要視したことからも︑論理的に導かれた︒戦闘の手段と方法に関する報告者は︑主として海戦の軍事目標に関してす

でに合意された規則の導入︑海洋国の実行および規則との密接な関連︑ならびに︑国際連合に提出された機雷に関する議定書のス

( 1 3 6 )  

ウェーデン提案に依拠することを提案した︒しかしラウンド・テープルは︑それとは異なるアプローチを採用すべきであると考え

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶

7 9

. 1

本パラグラフは︑

(7)

8 .  0   2 

別的な機雷敷設の違法性を明確に規定するために︑特に機雷の敷設に関連してこの規則を再確認することが有用であるとみなした︒

パラグラフ

8 7 は︑本パラグラフの意味を明瞭に示す例である︒

区域デナイアル

( a r e

a

d e n i

a l )

のために機雷を使用する合法性について明示的な言及を含めることは︑有益と思われた︒

機雷は︑敵が一定区域を使用するのを拒否するために好んで用いられる手段である︒そうしたデナイアルは︑様々な方法で達成す

ることができ︑それには︑その区域に機雷を敷設していないときに機雷を敷設したと敵国に偽の情報を知らせること︑もしくは実

8 .  0   1 

注解 ﹁機雷とは︑船舶に損害を与えもしくは沈める意図をもって︑または︑ある海域に船舶が進入するのを阻止する意図をもって︑

この定義は︑潜水工作員︵フロッグマン︶が船舶および海岸施設に取り付ける爆発装置を除外している︒また︑参加者は︑カプ

セルに装着された魚雷

( C A P T O R )

のような装置で︑専門的には機雷と呼ばれるものは︑その使用法のいかんによってパラグ

ラ フ

7 8 と

7 9 に掲げた要件にも服することを指摘した︒

( 1 3 6 )

この報告書は︑もともと一九八 0 年五月八日に提出されたワーキング・ペーパー

( U

D N

o c

.  

I

<

Z.lo141) を参考にし

たものであった︒専門家の間でさらに討議がなされた後︑スウェーデンは︑一九九一年︱一月四日に︑国連総会第一委員会

に改定版を提出した

( U

D N

o c

.  

A / C .

  1 / 4 6 / 1 5  0 

N o

v e

m b

e r

  1

9 9 1 ) ︒

8 0 .機雷は︑正当な軍事目的︵敵国に対する海洋区域デナイアルを含む︒︶のためにのみ使用することができる︒

機雷を正当な軍事目的に限って使用する義務は︑国際人道法の規則から論理的に導かれる︒参加者は︑公海で行なう無差 海中︑海底またはその地下に敷設される爆発装慨である︒﹂ 本文書のために︑次の機雷の定義が用いられる︒ た︒簡潔で明瞭な規則の発展が望ましいとされた︒それらの規則は︑本文書のパラグラフ

8 0 1 9

2 に 示 さ れ て い る ︒

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一 六

︵ 一

(8)

その表現形式は 注解 .4  ゜ 8  に作られていないからである︒ 攻勢的敷設二敵国が支配する水域または敵国の海上交通線に不可欠な錨地への敷設︒

一 六

︵ 一

守勢的敷設る機雷は︑敵が交戦国の領域︵沿岸水域︑海岸︑錨地その他︶に近接するのを阻止するために通常使用される︒

防護的敷設る機雷は︑船舶の交通路を防護するために通常使用される︒それによって︑特に敵国潜水艦または水上艦が交戦

本パラグラフのいう要件は︑無差別的な敷設の違法性を強調したものに過ぎない︒それは︑伝統的な軍事理論と一致している︒

.3  ゜ 8  敵国による海域使用を拒否するための敷設は︑パラグラフ

8 1

│ 9

2 が遵守されれば違法とはならない︒それらのパラグラフ

は︑目標区別のための基準を定めている︒というのは︑たいていの機雷は︑合法な軍事目標のみが捕捉されることを保証するよう

8 1 .パラグラフ

8 2 に定める規則を害することなく︑紛争当事国は︑機雷が取り付けを離れるか︑または︑別の状況で機雷に対する

管理が失われるとき︑有効な無力化が生じない限り︑機雷を敷設してはならない︒

•1

ー 8  本パラグラフは︑交戦国間の関係を取り扱っている︒交戦国と中立国の関係は︑パラグラフ

8 8 で 取 り 扱 わ れ る ︒

本パラグラフの表現形式は︑自動触発機雷に関するハーグ第八条約第一条二項で用いられた文言の影響を受けている︒参

加者は︑禁止範囲をすべての種類の機雷に拡げることを難しいとは考えなかった︒提案された制度は︑地雷戦に関する特定通常兵

器条約第二議定書に現在含まれている規制制度より一層厳格なことに注意すべきである︒原案のパラグラフは︑そのパラグラフに

挙げられた条件が満たされる場合に無害となることを確保するために︑各機雷に有効な無力化装置を装着するよう要求していた︒

一 九

0 年の通常兵器条約の再検討会議の準備のための政府専門家グループに対し一九九四年五月一六日にス

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶ 国沿岸水域の外側にある一定の水域を使用することを阻止する︒ 際の機雷原の存在を通告することも含まれる︒軍事理論は︑ 一般に次のように使用法を区別している︒

(9)

グラフの表現形式は︑﹁別の状況で﹂という用語を用いることによって︑同条約第一ー一条で表明された監視の観念をも吸収している︒

監視のためには実際にその場に居ることが必要であるとみる考えは︑

最終会期では︑本パラグラフで用いられた﹁管理﹂という用語の正確な意味について広く討議された︒交戦者は常に機雷

を物理的に管理しなければならないという意味に解釈した参加者もおり︑また︑適切と思われる制限に合致させるためには機雷の

位置と状態を知っていれば十分である︑と考えた者もいた︒

げられた︒それは︑航海の安全に必ずしも脅威を与えないが︑同時に︑海流の影響により敷設された場所から移動してしまうこと

もあろう︒そうした機雷に課される制限を明確化することは︑平和的な航海の保護に焦点を当てたアプローチをそのパラグラフに

導入することによってもたらされうるであろう︒それゆえ修正提案は︑機雷の危険がもはや有効にコントロールされ得なくなった

場合には直ちにその機雷が無害となることを要求した︒しかし︑参加者達は︑テキストはすでに前述の了解を反映していると考え︑

僅差の多数でそのテキストをそのまま維持することを決めた︒ .4  ー 8  格な規制のために︑時代遅れになったと考えられた︒ .3  ー 8 

8 1 .    2  1 3 7  

一方で技術発展と︑他方で航海に危険な機雷に対するより厳 ( 1 3 1

)  

ウェーデンが提出した︑機雷に関する議定書草案第五条に含まれる提案と同じであった︒しかしながら参加者は︑機雷が不活性化

する場合には本パラグラフの要件が満たされると考えた︒そのため︑﹁有効な無力化﹂という表現が選ばれた︒

D o

c u

m e

n t

  CCW 

/ C

O N

F .

/   1

G E

/ C

R P

.  

4  o f   16 

M a

y  

1 9 9 4 .  

海底とその地下に敷設する機雷は必ずしも係維の必要がないので︑そうした機雷も本パラグラフでカバーするために︑

﹁取り付けを離れる﹂という用語が用いられている︒当初︑管理機雷は他の機雷と区別して取り扱うべきではないか︑という疑問

が提起された︒その考え方は採用されなかった︒その主な理由は︑管理を行なう技術的手段が︑紛争中に攻撃を免除される船舶︑

または平和的な航海一般に対して︑機雷が危険を構成しないことを効果的に保証できるかどうか不確実であるためであった︒

本パラグラフにいう管理の喪失は︑ハーグ第八条約ですでに規定されていた管理に関する規則をカバーしている︒本パラ 関

法 第 四 六 巻 第 一 号

一例として︑長期にわたって監視されずに放置された海底の機雷が挙

一 六

︵ 一

六 四

(10)

8 .  3   1 

注解 雷を軍事目標に対してのみ使用する義務を含めることとした︒

8 .  2  

8 .  2  

一 六

︵ 一

六 五

このパラグラフは︑ハーゲ第八条約第一条一項を発展させたものである︒﹁浮遊

( f r e e ' f l o a t i n g

) ﹂という用語が使用され

ているのは︑ラウンド・テープルが本パラグラフでカバーすべき機雷を表現する他のいかなる適切な表現も見い出せないと考えた

からである︒﹁独立した

( i n d e p e n d e n t

) ﹂という用語は︑この語に活動性の意味を言外に与えるので︑外された︒﹁浮流

( d r i f t i n

g ) ﹂

︵ 訳

1 1

機雷が係維を離れて流れること︶という用語が使用されなかったのは︑すべてのカテゴリーの機雷が含められるべきであ ると主張されたからである︒本パラグラフの﹁管理を失う﹂という語句は︑機雷が投下された瞬間を意味する︒

いく人かの参加者は︑このカテゴリーの機雷もすべて禁止するように望んだ︒彼らは︑これらの機雷は攻繋を免除される 船舶に対しきわめて危険であると主張した︒しかし︑多数の者は︑軍事的必要が依然これらの機雷の使用を必要としている︑と考 えた︒例えば︑敵部隊が間近に追跡してくる場合である︒機雷の使用が一般原則に従うべきことを明確化するために︑これらの機

8 3 .爆発し得る状態の機雷

( a r m e d m i n e s ) を敷設し︑または前もって敷設された機雷を爆発し得る状態にする

( a r m i n g )

場合

は︑その機雷を軍事目標である船舶のみに対して爆発させ得る場合を除くほか︑その旨通告しなければならない︒

平和的な航海に対し危険を知らせるという原則は︑平時には義務的である︒この義務を武力紛争にも拡大することは︑い くつかの制限があるとはいえ︑自動触発機雷に関するハーグ第八条約の第三条と第四条ですでに規定されている︒本パラグラフの

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄(‑︱‑︶ 注解

( b

)  

それに対する管理が失われた後

1 時間以内に無害となる︒

( a )  

機雷が軍事目標に対して指向され︑かつ

8 2 .浮遊機雷の使用は︑次の場合を除くほか︑禁止する︒

(11)

残すことは︑敵対行為の影響をできるだけ限定することを交戦国に課す一般的な要求に照らして正当化できない︑と考えた︒

する義務からの論理的帰結であり︑また︑他方では︑機雷が適切な監視の下に置かれ︑また必要ならば︑敵対行為の終了時に除去

し得ることを確保するためである︵パラグラフ

9 0 と

9 1 を

参 照

せ よ

︶ ︒

本パラグラフは︑機雷の形式を区別していないし︑または︑機雷が爆発し得る状態にあるかどうかにも言及していない︒

機雷の存在が︑攻撃を免除される船舶または他の平和的な航海に危険を及ぽさない場合には︑記録を公表する必要はない︒

8 5 .交戦国の内水︑領海または群島水域における機雷敷設では︑最初の敷設が開始されるとき︑中立国の船舶に対し︑自由に通過

できる出口を与えるものとする︒ 8 4  

. 

8 4

. 1

機雷が敷設された位置を記録する義務は︑ 注解 8 4

.交戦国は︑敷設した機雷の位置を記録しなければならない︒ 8

3 . 3

参 加

者 は

表現は︑通知の要求をすべての型式の機雷に広げたいという参加者の一般的希望を反映している︒同時に︑技術が発達した結果︑

航海に対してすべての機雷が常に危険ではなくなったという事実を考慮に入れている︒それゆえに︑通告の要求は︑爆発し得る状

態の機雷の敷設と︑前もって敷設された機雷を爆発する状態にする場合に限定されている︒

本パラグラフの適用上︑通告義務は︑国際的な船舶輸送のために設けられた通常の経路で通知することにより満たされる

であろう︒すなわち︑﹁水路通報﹂による公表と︑国際海事機関に対する伝達である︒これらの公表の方式は︑必要な情報を伝達

する現代の効果的な手段とみなされる︒ある状況では︑外交経路によってすべての国に対して行なう通告が︑適切かもしれない︒

•2

3 8 

一 九

0 七年のハーグ第八条約第三条の︑通知は軍事の必要上差支えない限りにおいてなされるべき旨の規定を

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一方では︑国際的な船舶輸送に対し︑爆発し得る状態にある機雷の敷設を通知

一 六

︵ 一

六 六

(12)

を持つものであってはならないことを示唆している︒ 一九七二年のハイフォン港に対する機雷敷設に関するアメリカの通知を参照︒ 封鎖に関して対応する規則は︑一九 0 九年のロンドン宣言第九条三項に見られる︒

港湾のみならず︑領海と群島水域に対してこの義務を拡張したことは︑交戦国が尊重しなければならない攻撃に際しての

中立国水域に対し敵対行為の︱つである機雷敷設を行なうことは︑﹁海戦ノ場合二於ケル中立国ノ権利義務二関スルハー

グ第一三条約﹂第二条の下で︑すでに禁止されている︒敵対行為を中立国に対して行なってはならないのであるから︑この特別の

禁止は︑国際関係において武力を行使してはならないとした国際連合憲章第二条四項の一般的な義務によって︑とって代わられて

中立国水域は︑パラグラフ

1 4 で定義されている︒本パラグラフの何ものも︑ハーグ第一三条約第四条に従って中立国が自

国水域に機雷を敷設する権利を害する意図をまったく有しない︒しかし︑海洋法条約の第二五条三項は︑そうした機雷敷設が︑他

の中立諸国による無害通航に対し︑または交戦国が公平義務を尊重して行なう無害通航に対し︑当該水域を永久的に閉鎖する効果

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶ .2  6 8  き

た ︒ 8 .  6  

注解 8 6

.交戦国が中立国水域に機雷を敷設することは︑禁止する︒ 予防措置からの論理的帰結であると思われる︒

•2

5 8 

︵ 潤

i

( 1 3 9  

J

とは時宜を得たものと考えた︒

一 六

︵ 一

六 七

本パラグラフは︑機雷敷設の関係では新しいものである︒しかし︑それは︑すでに慣習法上の義務へと発展してきている

( 1 3 8 )

1 3 9 )

 

と考えられる︒参加者は︑封鎖規則に基づく中立国船舶の保護とほぽ同じように︑中立国船舶を効果的に保護する規則を作成する

8 .  5   1 

注解

(13)

8 8 .機置敷設国は︑特に中立国の船舶のために安全な代替航路を提供することによって︑公海の合法な使用に妥当な考慮を払わな

パラグラフ

8 7 についての一般的な注解および﹁妥当な考慮﹂の問題についてはパラグラフ

1 2 が︑本パラグラフにも当ては

交戦国の妥当な考慮を払う義務の規定は︑平和的な航海︑特に中立国船舶の利益保護を保障するために交戦国が実施しな

ければならない措置について行使し得る評価の余地を表している︒

安全な代替航路の提供は︑交戦国が平和的な航海を保護するために選択し得る方法の一っに過ぎない︒もう︱つの有効で

可能な方法は︑機雷原の中を被害を被ることなく航行するために水先案内またはエスコート・サービスを提供することであろう︒

本パラグラフに含まれる義務は︑それ自体で︑区別原則と攻繋時の予防措置にも関係する︒

8 9 .国際海峡における通過通航および群島航路帯通航権が適用される水域の通航は︑安全で便利な代替航路が提供される場合を除 8 .  8  

.2  8 8  ま

る ︒ 8 .  8  

注解 け れ ば な ら な い ︒ ないという一般的義務から推論できる︒ .1  7 8  注解 8 7

.機雷の敷設は︑中立国水域と国際水域の問の通航を妨害する実際的な効果を有してはならない︒ 8 6   . 

この禁止は︑爆発し得る状態にあるか管理されているかにかかわらず︑すべての型式の機雷に等しく適用される︒

本パラグラフは︑パラグラフ80の拡充である︒本パラグラフにいう義務は︑中立国の利益に対し不当な介入をしてはなら 関

法 第 四 六 巻 第 一 号

一 六

︵ 一

六 八

(14)

注解 戦を続行していることは︑それゆえに︑海峡外への代替航路指定を正当化するかもしれない︒

代替航路の安全に関しては︑パラグラフ

8 8 の注解を参照せよ︒﹁便利な﹂という用語の追加は︑交戦国が︑いかなる代替

航路も提供しない場合︑または受容できない商業上の結果をもたらすような代替航路しか提供しない場合を排除するために︑必要

とみなされた︒後者の極端な例として︑スエズ運河を経由して希望峰を回る航海が可能であるとの理由でもって︑ジプラルタル海

峡における船舶の通過通航を妨げる場合を挙げることができよう︒

9 0 .実際の敵対行為が終了した後︑紛争当事国は︑敷設した機雷を除去または無害化するために最善を尽くし︑各紛争当事国は自

己の機雷を除去しなければならない︒各当事国は︑敵国の領海に敷設した機雷については︑その位置を通知し︑かつ︑引き続い

て遅延なく敵国領海内の機雷を除去し︑または︑他の方法でその領海を航行のために安全なものとしなければならない︒ .3  ︐  8  上の観点からは︑代替航路帯の提供は容易かもしれないが︑海峡の場合には︑代替航路を設け得ない場合がある︒このため︑海峡 の代替航路は︑その同じ海峡の中に存在する必要はなく︑または船舶にとって同一の便宜が与えられる必要はない︑と考えられた︒ 提供される代替航路は︑いずれにせよ︑船舶の安全を確保し︑可能な限り船舶の利益に便宜を図るべきである︒交戦国が海峡で作 .2  ︐  8  最終会期で参加者は︑必ず代替航路をその海峡または航路帯の中に設けなければならないかどうかを議論した︒単に事実

﹃ 海 上 武 力 紛 争 に 適 用 さ れ る 国 際 法 サ ン レ モ ・ マ ニ ュ ア ル 解 説 書 ﹄ ( = ‑ ︶ することはできない︒

8 .  9  

注解

通過通航と群島航路帯通航に関する新しい制度は︑それ自体では︑海峡と航路帯への機雷敷設を違法なものとする効果を

有しない︒しかし︑国際航行に使用される海峡と航路帯の重要性を考えると︑交戦国はそれらの水域に無制限な敷設の権利を行使 くほか︑妨げてはならない︒

一 六

︵ 一

六 九

(15)

9 .  0   4 

本パラグラフは︑ハーグ第八条約第五条に規定された義務を現代化し︑拡充したものである︒参加者は︑機雷の除去に関

する特別の規定を平和条約に設ける国家実行は失敗であったと考えた︒しかし︑交戦国が機雷を除去すべき義務の正確な範囲は︑

若干議論の対象になった︒機雷を無害化することで十分であると論じる者もおり︑機雷は実際に除去すべきであると主張する者も

﹁実際の敵対行為が終了した後﹂という語句が選ばれたのは︑

︵ 一

七 0 )

一旦戦争行為が終結すると︑いかなる敵対行為も行なって

︵ ボ 注 ︶

はならないという規則に︑戦闘の手段と方法も服するという一般原則を再表明するためであった︒ハーグ第八条約の中の義務規定

︵﹁戦争終了シタルトキハ﹂︶︑または戦争行為を終了させるための他の正式な協定という表現は︑平和的な航海に対する危険が引

き続き存在する期間を不必要に長引かせる恐れがあるので︑保持されなかった︒しかし︑単なる停戦は︑当然に一時的な性格のも

のに過ぎないので︑本パラグラフの義務を自動的に生じさせることにならないであろう︒﹁他の方法でその領海を航行のために安

全なものとする﹂という表現の重要性を過少評価してはならない︒例えば︑管理機雷の場合には︑交戦国は︑平和関係への迅速な

復帰を促進するために︑その軍事的態勢を不当に損なうことなく︑可能な限り早い時期に︑機雷の無害化を選択することができる︒

︵ 訳

注 ︶

C a m b r i d g

e 本では︑ここに﹁この語句は︑一九四九年のジュネーヴ第三条約第一︱八条と一九七七年の第一追加議定書

第三三条でも使用されている︒﹂の文章が入っている︒

本パラグラフは︑ハーグ第八条約と同様に︑敵国であった国の領水に存在する機雷の掃海問題にも焦点を当てている︒選

択されたアプローチは︑航海の安全を保障するために︑交戦国が機雷の除去に至らない他の措置を採用することを可能にした現代

の技術を反映している︒そうした措置の一例は︑第二次世界大戦後にバルト海でなされたように︑機雷原を浮標で標示することで

あ ろ

う ︒

機雷掃海の義務は︑陸戦の対応条項を規定した特定通常兵器条約第二議定書第九条にあるもっと小さな義務とは明らかに

対照的である︒参加者は︑合意した規則が国家責任に関する国際法を害するものではないことを強調した︒ .3  ゜ ︐ 

︐  •2 ゜ いた︒前者の提案について︑コンセンサスが得られた︒

9 .  0   1 

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一 七

0

(16)

.3  ー ︐  9 1  

. 

い る

9 .  1  

よ 1 

一 七

一 九

0 年の特定通常兵器条約の再検討過程

9 1 .パラグラフ

9 0 の義務のほか︑紛争当事国は︑相互閻で︑また適当な場合には第三国および国際組織との問で︑機雷原の除去ま

たは他の方法で無害化するために必要な情報の提供ならびに技術的および物質的支援︵適当な状況では︑共同して行動すること

を含む︒︶について︑合意に到達するよう努めなければならない︒

当初︑機雷掃海と国際協力に関し︑選択肢として二つの方式が参加者に提案された︒それらは︑次のとおりであった︒

﹁実際の敵対行為が終了した後︑当事国は︑船舶のために機雷原を掃海するか安全にするために協力するものとする︒﹂お

﹁実際の敵対行為が終了した後︑交戦国は︑敷設していた機雷を除去するか無害化するために︑すべての必要な措置をとら

なければならない︒交戦国は︑その目的のために協力しなければならない︒﹂

いずれの方式も本パラグラフには入れられなかった︒機雷を除去するか無害化する義務は︑今や︑新しいパラグラフ

9 0 に含まれて

機雷原の掃海および︵または︶無害化に関する義務の重要性を過少評価すべきではない︒第二次世界大戦中に使用された機

雷は︑北海では今もなお定常的に掃海されており︑平時の合法な権利の行使を危険にさらしている︒陸戦の対応物である地雷の除

去の問題は︑今まで武力紛争が起きた国の経済発展を著しく脅かしていることが明らかになった︒しかし︑交戦国が︑敵対行為の

終了直後に︑その直前に敷設した機雷を除去し︑または他の方法で無害化するための協力に合意するかどうか︑疑問に思われる︒

このことが︑協力に関する本パラグラフを義務的な形で表現しなかった理由である︒

の中でなされた実質的前進と︑特に機雷に関するスウェーデン提案が︑本パラグラフに影押を与えてきたことは明らかである︒

他の諸国および国際組織との可能な協力方法について用いられた表現は︑陸戦の地雷除去における展開に由来している︒

今のところ︑それらの国家と国際組織が︑機雷掃海の実施に必要な専門技術を持っていないことを認めなければならないが︑将来

の可能性を排除すべきではない︒この分野の専門技術を取得した非政府間国際組織が出現すると︑それは︑国際船舶輸送の保護に

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹂︵三︶

︵ 一

七 一

(17)

9 .  2   1 

前置きの説明

戦 闘 の 方 法

︵ 一

七 二

役立つならば︑機雷掃海が必要とされるときにはいつでも補助的な役割を果たすものとして用いられるべきである︒

9 2 .中立国は︑国際法に違反して敷設された機雷を掃海することによって︑中立法に合致しない行為を犯したことにはならない︒

本パラグラフは︑交戦国の︱つが特に機雷戦に適用される国際法の関連規則に違反した場合に︑中立国が︑無警告で︑ま

た︑おそらくは紛争当事国の一方を害して︑その権利を行使する措置を積極的にとり得ることを表明している︒そうした行為自体

は︑公平と回避についての伝統的な規則に対する例外である︒本パラグラフは︑慣習国際法を宣明したものとみなされるべきであ

ラウンド・テープルは︑封鎖の実行は一方では完全に古典化したのか︑それとも︑他方では実施できる海戦の方法として残って

︵ 訳 注 ︶

いるのかという問題について︑幅広い討議を行なった︒少数派は︑正式な封鎖のための伝統的規則は完全に廃れたと考えた︒しか

し多数派は︑第二次大戦後も国家が伝統的な封鎖規則の一部または全部を採用して行動した多くの事例が生じたことは︑封鎖のド

クトリンが今も強制手段としての有用性を持っていることを示すもの︑と考えた︒この見解は︑﹁封鎖﹂が可能な強制行動の形態

として国際連合憲章第四二条で述べられている事実︑また︑海上作戦法規に関する現代の諸海軍のマニュアルが海戦の許される形

態に封鎖を含めている事実によって︑補強されている︒それゆえ︑ラウンド・テープルは︑本テキストに封鎖に関する規定を含め

ること︑また︑適切な場合には︑封鎖を扱っている一八五六年の﹁海上法ノ要義ヲ確定スルパリ宣言﹂と︑ 封

鎖 る ︒ 注解

第二節

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一 七

一 九

0 九年の﹁ロンド

(18)

︵ 訳

注 ︶

9 4

. 1

本パラグラフは︑自明である︒ 注解

ば な

ら な

い ︒

.l  3  ︐  注解 で

あ る

ン宣言﹂の規定を現代化することを決めた︒パラグラフ

9 3 1 1

0 4 がその努力の成果である︒それらのパラグラフに述べられた諸規則

は︑その行動に付与される名称にかかわらず国家によってとられる封鎖行為に適用される︑というのがラウンド・テープルの見解

パラグラフ

9 3 │ 1

0 4 の封鎖に関する特別の規則は︑船舶にしか言及していないが︑ラウンド・テープルは︑現代の海戦は海洋区域

上空における封鎖の設定も含むことを認めた︒その場合︑交戦国は︑本文書で表明された海上封鎖の一般原則を適用すべきである︒

︵ 訳

注 ︶

C a m b r i d g

本では︑ここに︑﹁封鎖とは︑すべての国の船舶または航空機の出入を阻止するために︑敵国の全沿岸また e

はその一部への接近を遮断することである︒﹂の文章がある︒

9 3 .封鎖は︑宣言し︑かつ︑すべての交戦国および中立国に通告しなければならない︒

本パラグラフは︑自明である︒通告が必要であることについては︑パラグラフ

8 3 の 注 解 を 参 照 せ よ ︒

︵ 訳 注 ︶

9 4 .宣言には︑封鎖の開始日︑期間︑位置︑範囲︑および中立国の船舶が封鎖海岸を退去することができる期限を︑明示しなけれ

Com 

b r i d g e

本では︑﹁範囲﹂の前に

a n

d が入っているので︑﹁位置および範囲︑ならびに⁝⁝﹂となる︒

9 5 .封鎖は︑実効的でなければならない︒封鎖が実効的かどうかは︑事実の問題である︒

﹃ 海 上 武 力 紛 争 に 適 用 さ れ る 国 際 法 サ ン レ モ ・ マ ニ ュ ア ル 解 説 書 ﹄ ( ‑ ︱ ‑ ︶

一 七

︵ 一

七 三

(19)

9 .  6   1 

注解 9 5   . 

は︑いかにして実効性を判断すべきかについては明記していない︒それゆえ︑本パラグラフは︑ロンドン宣言第三条の表現も組み

9 .  5   2 

一八五六年のパリ宣言第四原則で明確にされた原則を繰り返したものに過ぎない︒しかし︑パリ宣言

ラウンド・テープルは︑封鎖された交戦国の領域内に航空機がなおも着陸できる事実が︑海上封鎖の実効性に影響を及ぼ

すかどうかを検討した︒それは︑影響を及ぼす場合には当たらないと認められた︒というのは︑

送は積荷量全体の非常に小さい割合を占めるに過ぎず︑また︑他方では陸上輸送は封鎖の基準に影響を及ぽさずに実施し得るとい

う事実があるためである︒

9 6 .封鎖を維持する兵力は︑軍事的要求によって決定される距離に置くことができる︒

︵ 一

七 四

交戦国が伝統的に封鎖を実行してきた方式は︑過去において長い論議の主題であった︒いくつかの国家は︑封鎖海岸の至

近に軍艦が物理的に存在することが必要と論じた︒他の諸国は︑封鎖兵力は海岸から相当離れた距離で行動できると主張した︒本

パラグラフの表現は︑封鎖実施国が︑敵対交戦国の海岸にある兵器の射程内︑航空機または潜水艦の行動圏内で作戦することにつ

いて抱く懸念を反映している︒しかし本パラグラフは︑封鎖は︑封鎖海岸への接近およびその水域からの退出が効果的に阻止され

るという相応の危険がある距離で実施しなければならない︑という伝統的な原則を維持している︒

.封鎖は︑合法な戦闘の方法および手段との組み合わせで実施することができる︒ただし︑その組合せが本文書で述ぺられた諸 9 7

規則に合致しない行為を結果として生ぜしめないことを条件とする︒ 入

れ て

い る

注解

︶ の

パ ラ

グ ラ

フ は

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一方では航空機のみによる貨物輸

一 七

(20)

9 9

. 1

本 パ ラ グ ラ フ は ︑ 注解

︵ 訳

注 ︶

C a m b r i d g

本 e

' に

は ︑

こ の

語 は

な い

︐  8.1  注解 本パラグラフは︑水上艦のみによる封鎖の実施を要求していない︒しかし︑合法な海上通商を危険にさらさないような方

法で用いるのでない限り︑機雷のような兵器システムのみでもって封鎖を実施することは禁止される︒封鎖を実施する国は︑

の状況の下では︑船舶が封鎖海岸に出入りするのを許す義務がある︒それは︑船舶が遭難しているとき︑封鎖港への出入り許可を

( 1 4 0 )  

軍艦に与えたとき︑または︑パラグラフ

1 0 2

1 0 3

に示した状況が生じたときである︒本パラグラフは︑現代の技術と航空機の広範な

一隻の軍艦が封鎖を効果的に強制できる半径を著しく拡げたことを考慮している︒

︵ 訳 注 ︶

9 8 .合理的で確かな根拠に基き︑封鎖を侵破していると考えられる商船は︑拿捕することができる︒事前の警告の後に︑明らかに

抵抗する商船は︑攻撃することができる︒

パラグラフ

6 7

( a

) およぴ

1 4 6 (

f ) の 注 解 を 参 照 せ よ ︒

9 9 .封鎖は︑中立国の港湾および海岸への接到を禁止してはならない︒

一 九

0 九年のロンドン宣言第一八条を現代化したものである︒

1 0 0

.封鎖は︑すぺての国の船舶に対し公平に適用しなければならない︒

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶

^  1 4 0  

ロンドン宣言第六条と第七条を参照︒ 使用によって︑例えば︑

9 .  7   1 

注解

一 七

︵ 一

七 五

一 定

(21)

0 2

. 2

 

ー 餓死の禁止は海上封鎖を違法化した︑と主張されている︒この主張は︑参加者の間で集中して討議された主題であった︒

( 1 4 1 )  

0 2

. 1

 

ー 注解 封鎖によって期待される具体的かつ直接的な軍事的利益との関係で︑文民たる住民への危険が過度となるか︑そのように 予期される場合

このパラグラフの主題は︑海戦法規が第一追加議定書の採択によって影饗を受けた数少ない面の︱つである︒文民たる住

( 1 4 1 )  

民の餓死についての禁止は︑次のように規定している︒﹁戦闘の方法として文民を餓死させることは︑禁止する︒﹂︒

第一追加議定書第五四条一項を参照︒

( b

)  

( a

)  

施国の旗を掲げる商船を含めて︑いかなる国籍であろうとも︑すべての船舶に適用される︒中立国の軍艦と軍用航空機は︑封鎖さ

れた区域に接到する明確な権利を享有しないものの︑封鎖を課している交戦国は︑それらの進入と退出を許可することができる︒

1 0 1

. 封 鎖 の 終 了 ︑ 一時的中断︑再設定︑拡張またはその他の変更は︑パラグラフ

9 3 および

9 4 の場合と同様に︑宣言しかつ通告しな

文民たる住民を餓死させること︑または︑その生存に不可欠な他の物を与えないことを︑唯一の目的とする場合︒または︑

1 0 2

.封鎖の宣言または設定は︑次の場合には禁止する︒ 1 0 1 . 1

本パラグラフは︑自明である︒ 注解 ければならない︒ l o o

. 1

本パラグラフは︑ 注解

一 九

0 九年のロンドン宣言第五条に含まれている︑長年の公平規則を述べている︒この規則は︑封鎖実

関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一 七

︵ 一

七 六

(22)

( a   注 ︶

て い

る ︒

1 0 .  2   4 

ものか︑またはサプパラグラフ

( b

) で示した釣り合わない効果を持つものでなければならない︑という大多数参加者の見解を反映

したものである︒封鎖がその効果の一っとして餓死をもたらす場合には︑

岸へ接到できるように救済品の輸送を許す義務を実際に発生せしめる︒この義務は次のパラグラフに示されている︒

とは決して可能ではないので︑サプパラグラフ

( a )

を削除すべきである︑と論じた︒文民たる住民の餓死自体は既存の法ですでに

禁止されているので︑﹁唯一の﹂という用語を削除すべきである︑と論じた︒しかし︑大多数の参加者は︑最初に起草された規則

︵ 訳 注 ︶

を保持することを決めた︒第一に︑意図を立証することは難しいとしても︑規則の明確化自体に価値があると考えられた︒第二に

は︑封鎖が合法な軍事目的とともに違法な餓死をも目的とするものであれば

( b

) の規定が適用され︑それによって合法な軍事目的

との関係で文民たる住民に対する効果が過度となれば封鎖を違法とするので︑﹁唯一の﹂という用語が保持されることとなった︒

それゆえ︑サプパラグラフ

( b )

は︑封鎖に対し︑攻撃に際しての均衡性と予防措置に関する規則が影響を及ぽしていることを示し

1 0 3

.封鎖地域の文民たる住民が︑その生存に不可欠な食物その他の物を適切に供給されていない場合には︑封鎖国は︑次のことを

条件として︑食糧その他の不可欠な送付品の自由な通過を認めなければならない︒ 0

2 .

3  

ー 法は副次的効果として餓死に至らしめる封鎖を禁止したのか︑それとも︑文民たる住民を餓死させる目的で封鎖を設定するのでな ければ禁止されないのか︑という点が議論の焦点となった︒

現在のサプパラグラフ

( a )

の表現は︑封鎖を違法とするためには︑その封鎖が住民を餓死させることを唯一の目的とする

リヴォルノ会期で︑いく人かの参加者は︑交戦国の主観的な目標を事実上達成することに寄与する戦闘方法を禁止するこ

そのような通過を許すための技衛的条件︵捜索を含む︒︶を定める権利︒および︑

﹃海上武力紛争に適用される国際法サンレモ・マニュアル解説書﹄︵三︶ C

a m b r i d g e

本には︑この語はない︒

一 七

︵ 一

七 七

一定の制限の下で︑その餓死は︑封鎖された交戦国の海

(23)

1 0 4 . 1

パラグラフ

1 0 3

の 注 解 を 参 照 せ よ ︒ 注解 道的団体に言及したのは︑人道援助の分野における最近の発展を反映している︒

る住民または軍隊の傷者および病者のための医療用送付品の通過を許さなければならない︒ o o

. 3  

ー 0

3 . 2  

ー 重要な違いが含まれている︒ 0

3 . 1  

ー 注解 でなされるという条件︒

b )

  関 法 第 四 六 巻 第 一 号

一 七

︵ 一

七 八

送付品の分配が︑利益保護国または赤十字国際委員会のような公平について保障を与える人道的団体の現地での監督の下

一定の状況で救済品の通過を認める一般的義務は︑パラグラフ

1 0 2

の注解ですでに述べた︒本パラグラフの記述は第一追加

議定書第七 0 条の用語法に由来するが︑参加者の眼からすれば︑その第七 0 条よりも改善されたとみなすことができるいくつかの

改善の︱つは︑表現を簡明にしたことである︒この変更は︑できるだけ軍隊が直接使用できる文書を起草したいというラ

ウンド・テープルの希望に従ったものである︒表現の簡明化によって︑封鎖を通過する救済品輸送を許す義務を封鎖国が負う︑と

明瞭に表明することとなった︒そうした義務が第一追加議定書の下で存在するのか︑という論点は︑今も相当の論議がある︒

封鎖国が課すことができる条件は︑サプパラグラフ

( a )

( b

) に示されている︒第一追加議定書第七 0 条は︑救済品の用

途を変更し︑または不必要に遅延させてはならないことを明記する三つ目の条件を挙げている︒ラウンド・テープルは︑その特別

の規定を挿入することは︑本パラグラフに表された規範の義務的性質に照らして必要とは考えなかった︒サプパラグラフ

( b )

で 人

叫.封鎖を実施している交戦国は︑通過を許すための技術的条件︵捜索を含む︒︶を定める権利に従うことを条件として︑文民た

(24)

1 0 .  5   1 

注解 ことはできない︒ 二 0 世紀における海上武力紛争の当事国は︑多くの場合に︑非紛争当事国の船舶または航空機が許可を得ることなく進入するこ

とを拒否または制限することによって︑通航または飛行の正規の権利を妨げることを目的とした各種の区域を海上またはその上空

に設定してきた︒これらの区域には︑様々な名称が付された︒例えば︑排除区域

( e x c l u s i o n z o n e

) ︑軍事区域

( m i l i t a r y a r e a s )

閉鎖区域

( b a r r e d a r e a s )

︑戦争区域

( w a r z o n e s )

または作戦区域

( 0 p e r a t i o n a l   z o n e s )

などである︒許可のない船舶や航空機は︑

しばしば︑ミサイル︑航空機︑潜水艦または水上艦による攻撃を含む制裁に直面する危険や機雷原に入る危険をおかして︑その区

域に入っていった︒この区域についての問題は︑海戦法規に関する条約に規定されていない︒いく人かの参加者は︑そうした区域

は違法なものでしかなく︑それをとりあげるべきではないとの見解を示した︒しかし︑多数の者は︑そうした区域が現実に存在し

てきたので︑それについての指針を展開させるのが望ましいという意見であった︒

1 0 5

.交戦国は︑海洋の一定区域の合法な使用に不利な影響を及ぼす区域を設定することによって︑国際人道法の下の義務を免れる

ラウンド・テーブルで示された根本的な争点は︑区域を設定した交戦国は︑国際人道法の義務から免除される権利を持つ

のか否か︑あるいは︑区域を設定することによって追加的な権利を獲得するのか否か︑であった︒いく人かの参加者は︑特に︑ニ

つの世界大戦とイラン・イラク紛争で区域が使用された歴史に焦点を当て︑交戦国は区域を設定することで国際人道法の義務から

免除され︑または権利を獲得し︑また︑注意深く範囲を限定したところでは実際に無制限射撃の区域を設定できる︑という見方を

国家実行は支持している︑と主張した︒しかしながら︑長い議論の末に︑

﹃ 海 上 武 力 紛 争 に 適 用 さ れ る 国 際 法 サ ン レ モ ・ マ ニ ュ ア ル 解 説 書 ﹄ ( ‑ ︱ ‑ ︶ 前置きの説明 区

一 七

︵ 一

七 九

︱つのコンセンサスが得られた︒それは︑区域を設定し

(25)

ラウンド・テープルは、— 10 世紀の多くの武力紛争で区域が設定されてきた事実を想起して、区域のための基準を創設す

ることは︑法の有益な漸進的発達となるであろうと考えた︒これらの基準は︑付与される名称にかかわりなく︑すべての区域に適

用される︒許容される区域を設定する基本的な条件は︑交戦国がそうした区域設定によって追加的な権利を獲得できず︑または義

l 胎 . 

注解

( e )  

海洋の合法な使用に対するすぺての国家の権利に︑妥当な考慮を払わなければならない︒

︵ 訳 注 ︶

( d

)

次の場合は︑必要な安全通航路を区域の中および上空に設けなければならない︒

区域の地理的範囲が中立国の港および海岸への自由かつ安全な交通を大きく妨げる場合

軍事的要求が許さない場合を除き︑通常の航路が影響を受けるその他の場合︒および︑

その区域の開始日︑期間︑位置および範囲ならびに課される制約を公に宣言し︑かつ︑適切に通告しなければならない︒

( C

)   のを超えてはならない︒

b )

  ( a )  

でそこに所在するものと推定しそうになるであろう︒ ても︑交戦国の義務を免除しないし︑できない︑また︑船舶と航空機を攻撃する新しい権利を創出しないし︑できない︑というも のであった︒ただし︑区域の創設を取り巻く実際の事情を考えると︑特に防衛目的で区域が作られている場合には︑当事国は︑あ る事柄を区域の外よりも内部でより行ないそうになるかもしれない︒例えば︑パラグラフ

1 0 6

に掲げた基準に従って区域を設定した

場合には︑交戦国は︑許可なくその区域に所在する船舶または航空機を︑区域が設定されていなかった場合よりも︑敵対的な目的

︵ 訳 注 ︶

1 0 6

.しかしながら︑交戦国が︑そのような区域を例外的措置として設定した場合には︑

その区域の内側と外側の双方で同一の法が適用される︒

その区域の範囲︑位置および期閻ならびに課される措置は︑軍事的必要および均衡性の原則によって厳密に要求されるも 関

法 第 四 六 巻 第 一 号

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