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仮想空間におけるリアルタイム撮影法に関する研究

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

仮想空間におけるリアルタイム撮影法に関する研究

工藤, 達郎

https://doi.org/10.15017/1441249

出版情報:Kyushu University, 2013, 博士(芸術工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

(2)

別記様式第7

平 成 立6210

博士学位論文の調査及び最終試験・子力て主記 の結果報告書

論 文 調 査 委 員 会 幹 事 ぷ二、

職 名 教 授 氏 名 源 田 悦 夫i;,印号}

¥i.J.ミ:ν

1 学位の種類 博 士 ( 省 設 ・ 工 学 ) ( ① ・ 乙 ) 2 氏 名 工 藤 達 郎

学位論文の題目 仮想空間におけるリアルタイム撮影法に関する研究

学位論文の審査の結果の要旨

当論文は実空間上で行う撮影行為を、仮想空間にも適用できるような概念をもった写真撮影シ ミュレータ設計について、アルゴリズムの構築のための実験や実際のシミュレータの効果実験を 踏まえてのべたものである。具体的には仮想世界に形成される空間像と実世界でのカメラマンの 振る舞いをリアルタイムに対応させて記録・再現することで、仮想空間における撮影者の構図の 設定を反映させることを可能とするものである。また実空間上のライティング効果についても仮 想空間内でのライトの設置位置やの光強度を検出し、光源情報として仮想空間にも反映させるこ

とで違和感のない照明設定によるライテイング効果を可能としている。

仮想空間内の、仮想スタジオの照明の照度を推定するための実験では、自作の測定装置を製作 し実空間のスタジオでの照明を使って照度測定実験を行った。仮想空間内の光源強度の推定にお いて、下面を除く 5面のキューブにそれぞれ一つずつ受光器が取り付けられた自作の受光装置 Opticubeを作成し各面が受け取った光強度を電圧へと変換したデータをもとに仮想空間内での 光源値を算出している。さらに、カメラマンの視点を決定するために、カメラに付・随した複数の 反射マーカーの位置情報をモーションキャプチャーにより取得し、画像処理によってカメラの識 別や位置情報、視線方向・頭上方向を算出した。

このシステムでは、従来のアナログ的な撮影過程にこだわり、デジタル画像処理に銀塩による現 像処方の結果をトーンカーブデータとして採用して出力している。

論文では、スタジオ内の光環境と撮影者のカメラ操作を仮想空間内にリアルタイムに反映し、

「カメラマン的な撮影」という創作意識を仮想、空間上でも展開を可能とする、写真撮影シミュレ ータを提案しており、仮想空間における「撮影法」として自由な被写体の設定、構図の設定、ラ イティングの操作を意識しながらリアルタイムに画像を得ることができるシステムを目指して いる。

この撮影シミュレータの特徴のーっとして、数理造形などのコンピュータ・ジェネレーテッド イメージ(CGI)やデ、ジタルアーカイブデータゃなど、実在しない対象に対しても撮影者の意図 を反映させることができる。このシステムで、は扱っていなし、、光源の種類や、環境光への配慮と いった課題があるものの、リアルタイムで仮想ライトの効果について検討できることは大きなメ リットである。この撮影システムはフォトリアリスティック出力を実現させるための様々なアル ゴリズムをさらに実装していくことより、仮想空間での撮影という、発想のための装置として追 求すべきだと思う。

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最終試験の結果の要旨

審査は平成2524日に公聴会を兼ねた最終試験を行った。当日は、主査源田悦夫教授、副 査須永正二准教授、上岡玲子准教授および関係する大学院学生や大学研究者研究者を含め約 20 余名が出席した。

公聴会では、照度の計算方法に関するアルゴリズムに関する質問や実撮影における被写界深度の 効果、ブレやボケ味の再現、などについて活発な論議が行われ、筆者はいずれの質問にも明確な 回答を行った。

この論文は、仮想空間における撮影行為という考え方に独創性があることとともに、実在しない 数理造形的なオブジェクトなどの表現についても有効な手段であるといえる。また当該撮影アル ゴリズムによる関連作品は海外における代表的CGコンペティションにも応用されており、メデ ィア芸術における表現における有効性についても示すことができた。この論文を総合的に判断し 審査員全員一致で、博士論文(芸術工学)であると認め、最終試験に合格したと判断した。

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