記念号発刊に当って
著者 竹内 直良
出版者 法政大学史学会
雑誌名 法政史学
巻 15
ページ 1‑1
発行年 1962‑12
URL http://hdl.handle.net/10114/10027
法政大学史学会は昭和二十五年、時の史学科主任教授藤井甚太郎先生の御骨折によって誕生した。その当時未だ会員は少く会誌も貧しいものであったが、初代会長藤井先生、第二代会長板沢武雄先生の非常な御尽力により、次第に着実な発展をつづけ、会誌もその内容を益々充実して今や第十五号に達し、漸く学界においてその存在が認められるに至った。又この史学会の母体である法政大学文学部史学科は昭和二十二年に設置されているから本年を以って満十五年となる。そうして従来第二部の承であったこの史学科は昨年度から第二部を廃して第一部に切り代えられることになり、従って史学会も今や過去十五年間に築き上げられた業績の上に立って新しい飛躍が試承られる段取りとなった。この様な意味から「法政史学」第十五号は特集号とし、大学院日本史学専攻及び学部史学科の卒業生会員中、大体冬期から一名ずつ、外に通信教育卒業生の諸氏に依頼して十七点の論文を掲載した次第である。各論文は夫々頁数に制限があるため論者が意左尽し得ぬ点もあり、又東洋史、西洋史の論文を見ることが出来なかったのは遺憾であるが、これらは後日を期して補いたいと思う。今や稿成り将に上梓せんとする時に際し、突如前会長板沢先生の計報を耳にしなければならなかったのは会員一同にとって悲歎の極象であるが、弦に本誌を先生の霊前に供え謹んで哀悼の意を表する次第である。
→H」
一三口念号発刊に当って
会長竹内直良
Hosei University Repository