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Academic year: 2021

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巻頭言

著者 土田 道夫

雑誌名 同志社大学図書館学年報

号 36

ページ 1‑2

発行年 2010‑07‑31

権利 同志社大学図書館司書課程

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000012197

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土 田 道 夫

 図書館とは、一言で言えば、「知」という宝物がぎっしり詰まった場所で ある。だから、少しばかり謎めいている。私も学生時代からよく図書館を利 用したが、法律が専門なので、主に法律書の書架に赴く。しかし、時々はそ こから離れて、別の分野の本が並んでいる書架に誘われる。そうすると、自 分が全く知らなかった世界に出会ったり、興味を抱いていた世界の知識を深 めることができたりする。こんな本があり、こんな世界があったのか―図 書館に行ってはじめてわかることは沢山ある。図書館に行って、そのような 本との素敵な出会いを経験した人は沢山いるだろう。だから、図書館は少し ばかり謎めいている。

 また、図書館は「恋人」に出会う場所にも似ている。図書館で自分がどう しても読みたかった本を検索し、書庫をうろうろし、その本を発見する。そ の瞬間、その本がまるで自分だけを待っているために存在していたかのよう な錯覚に陥ることもある。その後、その本を実際に読んでいる時間の高揚感 より、本を発見するプロセスのどきどき感の方が高いことがあったりもする。

だから、図書館は「恋人」に出会う場所に似ている。今出川の図書館も、京 田辺のラーネッド図書館も、そのような場所として、私たちの訪問を待ち続 けてくれている。

 しかし、私たち図書館の利用者が、このような本との素敵な出会いを経験 できるのは、いうまでもなく、司書をはじめとする図書館スタッフの皆さん の日々の仕事の営みがあるからだ。私たちが「恋人」のような本に巡り会え るのも、図書館スタッフが図書を適切に管理し、保守して下さっているから にほかならない。とりわけ、大学にとって、「知」という宝物とそれが詰まっ

〈巻頭言〉

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た図書館は欠かせない存在だ。幸い、同志社大学の図書館司書課程は、この ように重要で魅力的な図書館を支える機関として有数の伝統を誇り、成果を 生み出してきた。司書課程のさらなる発展と活躍を祈念したい。

(つちだ みちお。同志社大学法学部教授、教育支援機構長)

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