中学校生徒における技術・家庭科(男子向き)の学習興味に関する研究
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(2) . 奥野亮輔他4名:技術科の学習興味に関する研究. 中学校生徒 における技術、 家庭科 (男子向 き )の学習興味に関する研究 奥野亮輔・山田正・溝淵敏雄・村上守・小松実. 1. 諸. 言. 中学校における技術・家庭科の男子向き (以下、 技術科と云う) は、 教科の歴史も新しく、 また、 中学生の高等学校への進学率の向上、 科学・工学の急激な発展、 学校における技術科の施設・ 設備 の 充実 な ど環 境 の 変 化や 教 材 研究 の 進 展に・と も な っ て、 教 材 に も 変 化 が生 じて き ている。 例 え ば、. 綜合実習の廃止や電気教材における真空管からトランジスタ ーへの変化とか、 動く模型の導入といっ た も の があ る。. 勿論、 現在使用されている教材は絶対的なものではなく、 文部省の指導要領によれば、 技術科 の 学習分野は、 製図・木材加工・金属加工・機械・電気・栽培に大別されていて、 これらの中に指導 ・こ の 指導 す べ き 点を 考慮 に入 れて しか も 中学 生に も 無理 の ない学 習 すべ き点 が記載さ れ て おり、 、 がで きる もの を、 そ の 時代に マ ッ チ さ せ な が ら教 材 が 選 ばれてい る ので あ る。. 他方、 興味をもつ教材を提示 し、 生徒に学習行動を持続させることにより、 教育効果を上 げるこ とも必要である。 同 じ目的が達成でき るならば、 手軽 に・安全に扱いうる範囲内で生徒が興味を引 く教材の方が勝っている。 また、 指導目標から、 あまり生徒の興味を引きそうにない教材を使用 し. な けれ ばな らな い場 合 も あ る が、 こ の よう な時でも、 そ の 興味 を 生 じさ せな い 原 因 や 程 度 が分 っ て い れば、 教 材 の種 類 や 扱 い 方を 変 え る こと に よ り、 無理 なく 教 育 目 標に 近 づ け る こと が可能 に なる。. このような理由から、 教育目標を達成するには、 各分野 (または、 領域) における教材の選定が 重要な要因をなすので、 教育現場では教材の研究が盛んに行なわれている。. これ らの教 材研究 に は、 生徒 の 教 材 に 関す る 興味 の 研 究 が大 きい要 素と な っ てい る が、 広 範 囲 に、. しかも直接・技術科の各分野や教材に対する生徒の興味を調査した研究資料は見当 らない。 そこで我々は今後の技術科の教材研究や指導法に役立たせよう と考え、 調査範囲は北海道に絞っ. たが、 生徒数約6300人について、 地域別・学校規模別・学 年別に 興味調 査を したので、 その結果 に つい て 報 告す る。. n 調査対象及び方法 この調査は、 岩見沢分校理化教育研究会が1972 年より2年間にわたって、 小・中学生を対象に )2 )の技術科編とも云うべきものであり 調査方法やまとめ 調査した 理科に関す る学習興味の研究1 、 方 は、 そ れ らと 同一 形式 を と っ て い る。 1 . 調 査 対 象と 時 期. こ の 調 査 に 協力 して い た だ い た 中学校 は、 表 亘 一 1 に 示 した如 く26校. で、 だいたい北海道全域にわたっており、 学校の選定も、 地域・学校規模を考慮に入れて、 大都市 所在校・都市所在校・郡部所在校・単式校が適当に混るように選定 した。 300 人 で、 1973 年10月 よ り12月 ま で の3 ケ月間で 調査対象生徒は1年から 3 年ま で の 男子 約 6 ,. 実施した。. .. 101.
(3) . . 奥野亮輔他4名: 技術科の学習興味に関する研究 表 江 ‐ 2 の よ う な調 査 用 紙を 生 徒 に 配 り、 約10分間 で 記入 さ せ た。 学 年や 学 2 . 調査 方法 校に よ っ て、 生 徒 の 理解 で き な い 個 所 も あ る と 考 え ら れた が、 こ の 点は 生徒 の 想像 に ま か せ て 記入. さ せ、 先 生 の説 明を 印刷 不 明 瞭 な 点 の み に しても ら っ た。. 調査用紙の作成にあたり、 最初は. 6分 野 に 分 けて 設問 して み た が、 内. 容の詳しい分析が難しくなり、 また、 本 立 ・ 文 鎮 とい っ た 教 材 で 分 け て み. ると設問が多くなり、 しかも、 地域 に より 同学 年 に お い て も実 習 して い. ない 生 徒 が 多 数 で てく る 心 配 があ る こと な どか ら、 設 問 に当 っ て、 ① 生. 徒に内容がすぐ理解で きること.② 調 査 対 象 学 校 のほ と ん どで 実 施さ れ て い る 実 習 教 材 で あ る こ と ・ ③調 査 結 果 の 処理 に 都 合 の よ い こと . 等を. 調 査 協力 中 学校. 表 n‐1. 学 1. 桁 校 …. 樽) ) 橋( 小 樽 (小 橋. 長 長. 札 靭 手 稲 東(札 要 書さ 界 重 羊 ケ 丘( 〃 ). 学年 記 模 規 模学 謬号穆 徒 数 生 生 織 --甲. 名 - 狩(長万部) 葉( ″ ) ) 来( 勇 払 払) 来 (勇 分( ″ ) 北(苫小牧) 珠(伊 達) 南(室 蘭) 生 樽ー 1 1 路) 里(斜 里) 間) 岩(佐呂 岩( 佐呂間 南 (北 見) 浜 頓 別(宗 谷). 静 双 早 早 追 啓 有 港 弥 清 幌. 陵 北( 〃 ) 岸( ″ ) 平 新 篠 津(石 狩) 江別第一(江 第-(江 別) ぞ 麻( ″ ) 大 西 芦 別(芦 芳の 赤 平(赤 平) 見・澱 岩見 緑 (岩 笠 (三 笠) 三 笠(三 清 水 沢(夕 弼 都 (余 市). 号 地 域 牛1 1 6 1 51 5 1 6 A 札幌市 2 753 31 1 585 札幌市 1072 駕 隊 鴇 10 B 以外の 2. 45 。 市 3 1001 i 333 C 郡 部 2 363 c 3 362 1 I 47 小 単式校 2 50 3 60 I 2103 A十 B 全 +C+小 2 2211 3 2008. 考 o清か濠需 』麦 誉灘滋養密事熱讃曇 輩 藁曇E樽 1 鼠弱 の あ る と こ ろ で あ る が、 今 回 は こ の よう な 設問 に 対 して の 結果 を ま と め た と 考 えて い た だき た い。. 表 宜 ‐2. 尚、 設問 の 賜番 目に あ る 「技 術の歴 史」 は、 現在 の とこ ろ 正 式 に は 指導 要 領 の中 に組 入 れ ら 1設問 と 異 れて い ない 点で 他 の1 っ て い る が、 こ れ を正 式 に 技 術 科 の 中 に 取 入 れ よ うと す る 運 動. が産業 教育研究連盟などを中心 に 起 っ て い るの で、 設問 の 中に 入 れ て み た。. 皿. 結果 及 び考察. 結 果 の 処 理は 数 字 で 行う の が. 調 中学校. 査. 用 学年. 紙 組. 次の 技 術 . 家庭 科 (男 子 向) の 各 分 野に つい て、 そ れ ぞれ 番 号の 前の□ の 中に、 そ の 勉 強に非 常 に興味の あ る も の に は ◎、 や や 興 味あ る もの に は 0、 ふっ ぅ の もの に は◆、 ど ち か と い う と 興 味の も て ない も の に は △、 全然 興 味の もて な い も の に は△ を 記 入 して 下さ い。 図 1製 2板材加 工 3角材加 工 4板 金 加 工 5 棒陶)材加工 6動く 模 型. (製図の規貝鼠 図面を読む、 図面をかく) (本立、 か ざり棚、 つり棚、 雑誌入れ) (いす、 郵便受け、 電話台) (ちりとり、 ブックェ ンド 、 せっけんばこ) (ぶんち ん、 かなづち、 ばうしかけ、 ドライバー) (動く しくみ、 おもちゃの製 作、 自動販売 機. 電 (ベ ル、 トー ス タ ー、 蛍 光燈) 電 (トラ ンジスタラジオ、 増 幅 器、 トランシーバー). も の を 「3」 ・ どち ら かと い うと 興 味 の もて な い も の を 「2」 ・ 全 然 興味 のもて ない も の を 「1」 と いう 数値 を 与 えて 処理 した。. 1 . 平均得点 , 上記の方法で記号を得点化して、 その平均得点と標準偏差を、 地域別・規模 2項目を指す。 以下、 分野と云う) 別・学年別・分野別 (厳密には分野とは云えないが、 調査用紙の1 102.
(4) . 奥野亮輔他4名;技術科の学習興味に関する研究 に 分 類 して、 まと め た の が表 皿 ‐1 で あ る。 こ の表 中 の 記 号 で 全体 また は 全・ A・ B・ C ・ 小 、 、. に つい ては、 表 ロ ー1 と 同 内 容 であ る。 ま た、 表 皿 -1 の 記 号 が 全体 のと ころ だ け を 図 に した の が 図 m - 1・ 皿-2 で あ る。 さ らに、 比 較 ・ 検 討 の ため、 上 記 の理 化 教育 研究 会 で調 べ た 北 海 道 内 の. )を図n 中学校男子の各教科に関する興味調査結果3 l‐3として提示 しておく。. 園 田 ‐ 1 よ り、 分 野 は学 年 に 関 係 なく、 興 味 の程 度に よ り 4つ の グル ー プ に分 け られ る 即 ち 。 、. 最上位の動く模型と弱電グル ープ、 上位の板材・角材・内燃機関・自動車・強電のグル ープ 中位 、 の板金・棒 (金属棒材) o 製 図 グル ー プ・ そ して 下位 の技 術史 ・ 栽 培 の グル ー プ で あ る 。 これ ら の分 野を 興 味 の程 度に よ っ て 分 析 す るに は、 興 味 の内容 を し っ て おく 必要 があ る 清 源・ 。. 記学 号 年平均 製 偏差 全. 1 1 X SD X. 体2 S D 3. X. 表皿‐1 平均得点と標準偏差 図 板. 3 00 .. 1 11 , 2 8 .9 1 14 . 3 04 ,. SD 1 18 . . ー X 冊 304 . SD. A 2. 3. X SD ×. 1 20 . 3 18 .. SD 1 1 X. 1 22 .. SD. 1 11 . 2 8 .2. B 2. 3. × SD X. SD 1 1 X SD. C 2 3. X SD X. SD 1 1 × SD. 小. 11 1 . 2 98 ,. 2 3. X SD X SD. 3 03 ,. 1 11 .. 3 01 . 1 14 .. 2 86 . 1 1 .4 2 85 . 06 1 . 2 8 .6. 1 16 . 2 87 . 0 91 . 3 2 .6. 0 99 , 3 .35 1 38 .. 材 角. 3 95 . 1 00 .. 63 3 , 1 04 . 3 6 ,2 1 04 , 3 9 ,1. 1 00 . 3 67 . 08 1 .. 3 75 , 1 01 . 3 97 .. 01 1 . 3 56 . 1 01 . 3 5 ,5. 1 02 , 3 98 . 1 00 . 3 6 .8. 1 06 , 3 59 , 1 06 . 04 4 ,. 0 88 , 3 94 . 0 79 .. 3 78 . 1 20 .. 材 板. 3 76 . 1 06 . 3 5 .6. 1 05 . 3 5 .0. 1 07 , 3 70 , 1 07 . 3 52 .. 1 .08 3 53 . 1 08 . 3 7 ,9. 1 05 . 3 5 .6. 1 02 . 3 4 .6. 1 05 . 3 7 .4 1 08 . 3 59 ,. 1 07 . 5 3 ,0. 1 07 . 3 83 . 02 1 . 3 9 .2. 0 91 . 3 7 .5. 1 19 .. 金. 3 37 . 1 1 .3. 棒 3 11 , 1 1 .8. 325. 3 23 . 1 10 . 3 0 ,8. 308. 3 28 . 1 1 .5. 1 13 . 2 99 . 1 1 .7. 1 10 ,. 3 31 . 1 1 .0 3 20 .. 1 10 . 42 3 . 1 09 .. 3 15 . 1 09 . 3 0 .2 1 06 . 3 38 , 1 16 . 3 23 .. 1 14 . 2 9 .7. 1 14 , 3 19 . 1 19 . 66 3 .. 0 84 . 3 48 . 1 31 .. 1 14 ,. 328 1 19 . 3 14 . 1 12 .. 3 13 , ;116 . 17 3 . 1 12 . 3 05 , 1 10 .. 324 124 37 3 , 1 12 .. 298 19 1 . 321 122. 344 0 78 , 353 121. 模. 型 自. 転 内. 4 ,34 0 98 .. 3 82 ,. 13 1 . 3 80 .. 1 17 . 32 3 .. 3 92 ,. 14 1 . 3 4 .6 0 97 ,. 3 86 .. 1 19 . 3 7 ,4 1 15 .. 4 38 . 0 95 , 3 9 .1. 1 10 .. 3 82 . 1 .15. 22 4 . 1 1 .0 4 01 , 13 1 . 3 81 .. 1 .12. 4 17 . 1 10 .. 4 24 . 0 99 . 4 1 .2 1 05 ,. 1 13 . 3 55 .. 16 1 , 3 8 .3. 1 15 . 3 50 .. 1 18 . 3 33 . 1 19 . 3 85 .. 10 1 . 3 51 ,. 17 1 . 2 3 .5 1 .16. 76 3 . 2 1 .1 3 74 .. 1 14 . 3 42 . 09 1 .. 3 74 . 1 18 , 82 3 , 0 9 ,5. 3 67 . 1 28 .. 燃 強. 87 3 , 1 21 . 3 7 .3. 26 1 , 3 3 .3. 27 1 . 85 3 .. 1 21 . 3 58 , 1 30 .. 3 41 , 1 24 . 8 3 ,8. 1 21 . 74 3 . 1 25 . 3 20 ,. 1 29 . 3 90 . 1 23 . 3 98 . 1 1 .7 3 50 . 1 22 , 3 83 .. 1 12 . 4 18 . 84 0 . 3 7 .5. 1 27 .. 電 弱 電栽. 3 78 . 14 1 . 3 65 , 1 17 .. 44 3 .. 1 14 . 3 76 . 1 1 .1 3 46 . 1 19 .. 3 29 . 1 15 .. 3 78 , 1 17 .. 3 68 . 1 1 .6. 3 48 , 1 14 . 83 3 . 11 1 ,. 4 29 . 1 06 . 4 .21. 1 08 . 3 93 .. 1 17 , 4 .26 1 06 . 4 1 .1 1 13 , 3 76 .. 1 22 .. 4 32 . 1 04 . 4 2 .0 1 10 . 3 99 ,. 38 1 1 27 , . 2 2 70 .1 2 . 1 31 1 29 . . 2 37 2 57 . .. 1 35 1 28 . . 3 ,01 2,49. 39 1,25 1 .. 2 14 2 72 . . 1 40 .29 1 .. 2 21 2,50 . 1 29 .30 1 . 2 23 2 51 . .. 0 89 .. 1 30 1 27 , .. 1 11 .. 4 01 . 1 11 .. 08 1 .. 1 32 1 28 . . 2 5 53 .0 2 .. 31 1 1 27 . .. 4 41 .. 3 89 .. 2 19 2 70 . , 1 30 1 32 . . 2 30 2 52 , .. 1 16 . 4 26 , 1 0 .9. 3 91 . 1 06 . 3 55 .. 培歴 史. 4 28 . 0 94 .. 4 00 4 48 . . 0 92 0 64 . , 3 75 4 22 . . 18 1.03 1 .. 2 21 2 57 , .. 1 29 1 33 . . 54 2 33 2 . . 2 31 2 50 . . 29 1 1 26 . . 2 79 3.21 .. 1 37 1,20 . 2 56 2 80 , .. 1 17 1.02 . 3 05 3 50 . . 1 24 30 1 . .. 松崎4 によれば、 興味は特定の対象に向って積極的に選択し 求めようとする感情的な心がまえ 、 (誘意性) で、 学習の動機づけ の重要 な一つに なっているもので 学習者の発達段階も生活環境の 、 構造・教養や個人差によっ ても異なるが、 一般には青年期において社会的価値・理論的価値・美的 103.
(5) . 奥野亮輔他4名; 技術科の学習興味に関する研究 価値 に 向け ら れ る。 そ して 理論 的 価 値 の 追 求 は、 実験 と 思考 の 繰 返 しに な っ て い ると 云 う。 こ れ は. 未知なるものへの探求心と、 環境物をたくみに処理しようとする時の期待の程度とも云えよう。 こ 全体平均得点. 図 m-1. 弱 盤. 5年 ▲. - 4 .00. 轟. 2年. 自強 憲 .. 内 技. 製 弱目 ◎ 鰹. 憲. 2 00 .. 強躯 竪目‐製 角 弱 捻. 瀞 模板書 濯 強 模 棒板 金 ◎ 器◎. 1 .20. 1 .30. 角 ◎. 4 10. 驚材 板材 ◎. 1 ,10. 標準偏差値. 1 .oo. 中学校教科平均得点. 社. 数. 美英. 国. 音. ◎ Q◎. ◎. 鍵. 盤 ◎. 鰹. ◎. 保. 社. 埋. 技. 美 数. 英国. 音. 盤. ◎. ◎. Q. 盤 鍵. 盤. ◎. .. 社. 美技 数. 国 音. 英. Q 麹 ◎. ◎. ◎. ◎. , 4 .00. 板材 墓 ◎. 理技保. 保 理 3年. 馨. 義 轟. 図 皿 -3 , 年. 技裁 ◎ ◎. 全体標準偏差値. 段 ◎. 1 .40. 裁 ◎. 平 均 得 点. 董. 年. 技 ◎. 製 ◎. ’ 5 ,00. 篭 董. ,年. 薄. 議. 棒 板金 製 瞥. 板材 角 強 内目 @ ◎◎ 盤 ◎. 模 聾. 図 皿 -2. 3年. 犠審. 内 強板 材角 目 棒板 金 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 噂. 模 盤. 弱 鍵. 2年. 板穿. 唖 内怒駆角. 綴. ,年. 3 .50. 平 均 得 点. 5 .00.
(6) . 奥野亮輔他4名: 技術科の学習興味に関する研究 の ようなこ とを 考慮 に 入 れ な が ら分 野 に つ い て 考 え て みよ う。. 最上位グルー プの動く模型と弱電は、 生徒の身近かにあり、 且つ生徒自身で製作・組立 o 改良・. 応用 ができ、 しかも、 そ れ ら が生徒 の探 求 心 を 生 じせ しめ るよ う な 動 きや 音 を 出すメ カ ニ ズ ムを含 んでいる ため、 最も 興 味を 引 い た と思 わ れる。. 上 位 グル ー プは、 生 徒 の生活 の 中で 最 も 親 しん でい る もの に対 す る興 味 と思 わ れ る。 即 ち、 板 材. と角材という木材を加 工する仕事は、 大部分の生徒が小学校時代より扱ってきたし、 家庭に おいて も父 兄 が 作 業 を して い る の を 見 たり、 手 伝 っ た り し た た めと思 わ れ る。. 内 燃機 関 に 関 して 云 うと、 生徒 がこ れ に 最 も 接 してい る の は 自 動 車 のエ ン ジ ンであ る。 よ っ て、 そ のメ カ ニ ズ ム や運 転 に 対 し て 興味はあ るが、 ほと ん ど の学 校 で は 生 徒に エ ン ジ ンを分 解 ・組立 ・. 作動させ る まで 実 習 を 行 わ ない こ と を 生 徒自 身 が知 っ て い る こ とと、 製 作 す る個 所が何 もないこ と. も最 上 位 の グル ープ に 入 れ ない 理 由と 思 わ れる。. 自転車と強電は各家庭にあり、 親しみもあるが、 それらの製品は外部に機構や構造が出ている場 合が多く、 また、 生徒を不思議 がらす程興味を引く ものがないためと思われる。 中位グル ープの中で板金と棒は、 木材と異っ て金属を扱うものであるから 家庭や小学校で簡単 に 加工 して 物を 作 る と い う わ けに は い か ない。 ま た 加 工 に当 っ て も 中学 校 で は 作 品 が木 工 品 よ りも. 限定され易いし、 僅かな製作上のミスでも、 木材よりも修正しずらいので、 大きな興味を生じさせ るま でには い か ない の で は な かろ う か。. ・加工を同一生徒で遂行する 製図に関して云うと、 中学校で作る製品のほとんどは、 設計・製図,. し、 製図を 見 な がら 作業を しな い と製 品 がで き な い 程、 複 雑 なも ので もない。 よ っ て、 生 徒 の 多く は、 フ リ ーハ ン ドで 画 い た も の 程 度で 充 分 と 考 えて い る の で、 製 作 す るも の を 製図通 則 に 従 っ て 正. 確に 画く ように 先 生 か ら云 わ れて も、 画 く 意 欲 がわ か な い し、 同 一 単 純 作 業 が 多 い の で、 製 図 に 対. する 興味 が低い ので は なかろ う か。. 分野の中で栽培が最下位にあるが、 これは技術科の他分野よりも完了までに長期間を要し、 その 間に雑草取りや水まき・日記 づけなどという単純作業の繰返しが多いことと、 生徒の手の加え方に. 比 例 した だ け、 製 品 (こ の場 合、 草・ 花) に 変化 を も た らすとい う こ と がない ため では な かろ う か。 しか し、 標 準 偏 差 が 大 き い の で、 極端 に 栽 培 の 好き な生 徒 も多 少い る こと を 示 してい る。. 技 術史 に つい ては、 いま だ こ の教科 の 中 で 正 式 な 位 置 を 与え ら れてい ない ため、 生徒 が設 問 の主. 旨や内 容 を 正 確 に 理解 し て い な か っ た のでは な か ろ う か。 こ れ も 標 準偏 差 が 大き い ので、 学 校 に よ っ て は技 術史 を 取り 上 げてい る の で は な か ろ うか。. 教科別に見ると、 高学年になるに従っ て技術科に対する興味は薄れているが、 分野別の興味順位 は、 学年に関係なく ほとんど変化がない。 これは生徒が学校で実習する前に考えていた分野に対す るイメ ー ジと、 実際 に 行 っ た実 習との 間 に 大 きな ギ ャッ プ が 存 在 しないこ と を 示 してい る。. 一般に平均得点は高学年になる程、 上位にある分野の平均得点は下がり、 2 . 発達的傾向 rる。 小学校では教科や分野に関係なく下位にあるも 下位にあるのは上っ て平均得点がまとまってく )2 )のであるが 中学生になると社会的価値 (興味の内 容のとこ のも平均得点が下がる傾向を示す1 、 ろで 説明 した も の) を 重 視 す る年 令 だ し、 客観 的態 度 の 発達 が完 成 に 近 づ い てい る た め、 こ のよ う. な傾 向 が起 っ た もの と 思わ れる。. 次に、 分野別に 考察してみるため、 平均得点より隣接学年との得点差を求めZ検定によって有意. 差 の検 定 を 行 な っ た。 そ の 結果を 示 した の が表 皿 -2 であ る。 表 中 の数 値 で プ ラス は 学 年 の 進 行 に 従 っ て 得点 が増 加 し、 マイ ナ ス は 減少 し て い る こ と を 示 してい る。. こ の表 より、 棒と栽 培を 除 い て1年 よ り2 年 の 方 が 興 味 を 失 な っ てい る。 2 年と3 年と の 差 に つ 105.
(7) . 奥野亮輔他4名:技術科の学習興味に関する研究 い ては、 1 年と 2 年と の差 よ り も 小さく な っ て おり、 板 材や技 術史 につい ては 差 があ ると は云 え な く、 製 図と 栽培 は 3 年 の方 が 興味 を も っ て い る。 栽 培は 3 年に な っ て 実 習す る ので、 3 年 の み興 味 が 上 がるの な ら ば実 習 と の 結 び つき で 考 え ら れ. 記 号 発 達 差 全 2年- 1年 体 3年-2年 3年一1年. 製. 表皿‐2. 発達差の検定. 図 板. 材 板. 材角. 金. -0 11 -032 ‐020 ‐0 14 . .. 棒. 模. 型 自 転内. 燃 強. 電弱. 電栽 培 歴 史. 14 -042 -027 -0 14 -0 13 -008 0 . . ,. 11 -0 18 0 . .. N. N. 06 -0 0 15 ‐ODI ÷0 15 ー0 17 -0 12 -023 -OAO -021 -0 28 . . . . , N. 020. 0 01 .. N. OD4 -033 ‐026 ‐029 -003 ‐054 ‐050 -054 -034 -036. 17 031 ー0.. **1%水準 *5%水準 N:有意差なし る が、 学 年 を追 う 毎 に 得点 の増 加 を 示 して い るので、 こ れ は 中学 生 ぐ らい の 年令 に な ると、 草 ・ 花. のような生命を帯びた、 しかも静的で美しいものに対する憧も芽生えてくる結果とも考えられる。 分野に対する興味が、 地域や学校規模によって変動があるか 3 学校規模と地域による差 表 皿 ‐3 記 号 地. 地域 ・ 規 模に よ る 差 の検 定. 学 年 製 図板 材角 材板 金 1 ←. N. N. 棒. N. A -C. 差. 2. 3. 規. N. N. 0 i3 -ODI -OD7 .. ′ t i Nー. 0 16 ,. 0 03 .. N. N. A-小 2. 差. 3. 14 0 .. 燃強. 電弱. N. N. 007 -005 ‐007. 電栽. 培 歴 史. N. N. o. o. N. 15 -024 -040 -045 -030 OD8 -009 -0 .. N. 032. N 023 N. N. N. N. N. 19 0 .. OD9. N. N. 004. OD3. N. N. 0 16 ‐007 -009 -009 -026 -025 .. 0 09 』. 22 ,. N. N 13 0 .. N. 070 ‐001. N. 0 02 -0 13 -002 -058 . .. 』51. N N -028 -027 ‐040 -035 ‐0 16 -038 -032 -060 -054 -037 ‐ 19 ‐ 0 . .. 』23. i3 -0 13 0 17 ‐0 . . .. 模. N. 転内 N. 0 18 -OD7 -004 ー0 10 ‐025 . .. 域. 模 型 自. N. N N N N N D - O 3 ‐0 ー0 1 22 -028 -0 01 39 -038 ‐0 34 ÷0 7 34 -046 -046 一 )04 ー1, , , . . .. 否かに つ い て調 べ た の が表 皿-3 である。 地域差の最も大きいものとして、 札幌市 「A」 と郡部 「 C」 をとり上げ、 学校規模差◆の最も大きいものとして、 札幌市と単式校 「小」 をとった。 表中の数 値は、 発達差のとき行ったと同じ処理を したもので、 プラスは札幌市の生徒 が 「C」 や 「小」 の生 106.
(8) . 奥野亮輔他4名:技術科の学習興味に関する研究 徒よ りも 興 味 があ る こ と を 示 しtい る。. 全般的には、 地域差はほとんどないと考えられる。 これは 技術科の施設・設備が郡部よりも都市. が 優 っ て いる わ けで は な い し、 教 科内 容 か らい っ て も 実 習 を 主 体 と して い る の で、 郡部 と 都 市 に差 の 生 ずる原 因 が少 な い た めと 思 わ れ る。. 学 校 規模 に よ る 比 較 に 関 して は、 1 年 で相 異 が ほと ん どな いの に、 2 年 ・ 3 年 に なっ て急 激 に 差 が 現 われ てく る。 こ れ は 1 年 で は 実 習 を ほと ん ど し てい ない ため、 調 査用 紙の 設 問 に対 して生 徒 は 想 像 で 記入 し た が、 2 年・3 年 は か な り の実 習を 終 えた 後 に 記入 さ せた の で、 そ の 実 習で 受 け た 印 象の 差 が現 わ れ たの で は な か ろ う か。. これは小規模校の方が1学級当りの生徒数も少ないため、 実習に対して個性を生かせ るし、 先生 も個人指導がしやすい ためと思われる。 但 し、 小規模校の調査結果が 「全体」 の平均得点に与える 影響 が 小さい の で、 「全体」 に つい て 検 討 した と き は、 実 習を 終 え た生 徒と 終 えて い ない 生 徒 の間. に は 明確 な 差 は で て い ない。. 4 . 平均得点の推定. 今回の調査は対象生徒数が約6 300 人 にも の ぼる た め、 調 査用 紙 の12 ,. 項 目 の設 問 に対 す る 答 は 全 国 どこ で も 同 じよ う に な ると 思 わ れる が、 正 確を 期 す た めに チ ェ ビシ ェ フ の不 等 式を 利 用 し推 定 してみ た。 信頼 係 数 を99 5%に し て 算 出 した の が表 皿 - 4で あ る。 全 国の .. 平均得点は対象生徒数の多いことと、 その標準偏差が比較的小さいため、 「全体」 の平均得点に プ 表m‐4 記 学年 号. 全. 全国の得点推定値 (信頼係数9 9 .5 %). 製 図板 材角. 材板. 金. 棒. 模. 型 自. 転内 燃 強. 電弱. 電栽. 培 歴 史. 1 全体平均値 1. 2 国 ・ 3. 382 387 3 00 395 376 337 3 34 19 270 3 11 4. 78 429 2. . . . 08 ±Q08 信 頼 の 幅 士0 07 士OD6 ±007 士0 07 =)07 ゴ ヒ 0 07 コ b oo7 ±○ 07 ±○07 ゴぬ. ロ コD6 コ . , , .. 全体平均値. 289 信 頼 の 幅 壮)07. 356 323 325 3 30 252 92 355 373 365 421 2 . . 06 劫0 〕06 ±○. 07 士0 7 ±0 07 ±007 親08 ±○〇7 士0 06 ゴ b o 08 土0 08 . . , . .. 3 63 ,. 全体平均値. 08 380 332 3 3 04 362 350 308 3, 33 344 393 250 , . 07 士007 士D. 07 士コ 07 士0 信 頼 の 幅 ±○ 07 ±D07 ±0. 09 D7 ±0, 08 ±DD7 ゴ ヒ 〇07 ±0 . , .. 253 )D8. ラス ・ マイ ナ ス 3%前後の値を加付した数値の間におさまる。 この表の信頼幅の大小は標準偏差の. 大 小に よ っ て 決ま る の で、 板 材の 信 頼 幅 が最 小で 栽 培 が 最 大 に なっ てい る。. 技術科と他教科との相関を調べたのが表皿‐5であり、 表中の数値は相関 5 . 教科の相関 係数を表わしている。 調査対象生徒数は各学年約300人で、 地域や学校規模による偏りをなく する 表 皿 ー5. 教科 の相 関係数. 規 模 全 体. 学. 年. 教・. 科. 技術・国 技術・社 技術・数. 十 1 1 ‐0 060 .. 0 058 ,. 149 0 .. 技術・理. 技術・英 技術・音. 0 ,207. 0 033 ,. 039 0 .. 技術・美. 技術・保. 0 239 .. 0 185 .. 2. 0 080 .. 0 .073. 0 048 .. 062 0 .. -0 065 .. 025 0 .. 120 0 .. 212 0 .. 3. 0 095 .. 091 0 ,. 0 066 .. 0 341 ,. 102 0 .. 0 053 .. 0 278 .. 0 093 ,. 107.
(9) . 奥野亮輔他4名:技術科の学習興味に関する研究 た め に 記 号 A・ B・ C・ 小 の 中 か ら 生徒 数 が平 均 に な る よ うに 選 ん だ。. この表から理科・美術・保健体育が他より数値が大きいので、 技術の好きな生徒は、 これら3教 科も好きである場合が多いことを示している。 これら3教科は技 術科と同様に実験・実習・運動な ど身体を動かす学習を含んでいる教科なので二 相関が大きいのは当然かも知れない。 国語と英語に は 相 関 係数 がマイ ナ ス に なっ てい る個 所も あ るので、 これ ら2 教 科 は 好き だ が 技 術科は 嫌 いだ と 思. っ て い る生 徒 もか な り い るこ とを 示 し てい る。. 6 分野に関する相関を求めたのが表皿‐6である。 調査対象生徒数は各学年約 . 分野の相関 400人であり、 選択の方法も教科の相関を求めた時と同様で ある。 この表から板材・角材・板 金・棒の相互間における相関係数は学年に関係なく大き な値になって い る。 こ れ は4 分 野 と も 加 工 が主 で、 しか も 機 能やデ ザイ ンを 重要 視す る と い う 共通点 を も っ て い る し、 そ れ らの 材料 か らで き てい る 製 品を 日 常 生活 で手 軽 に 使用 してい るこ と が、 相 関を 高め て い. 表m‐6. 分野の相関係数. 学. 年. 分. 年. 野. 製. ・板材. 0 .202. 0 .268. 0 .118. 板 材・ 強. 0 .068. 0 .215. 008 0 .. ・ 角. 0 .127. 0 .263. 0 ,165. ‐ 弱. 0 .065. 0 .051. 0 056 .. ・板金. 0 .135. 0 .210. 0 .153. ・ 栽. 0 .020. 0 .084. 071 0 .. ・ 棒. 0 .174. 0 .278. 0 .159. ・ 技. 0 .052. 0 .063. -0 055 .. ・ 模. ‐0 .029. 0 .115. 0 ,161. 0 .462. 0 .491. 435 0 .. ・ 目. 0 .092. 0 .126. 0 .142. ・ 棒. 0 .428. 0 .284. 384 0 .. ・ 内. 0 .047. 0 .165. 0 .095. ・ 模. 0 .097. 0 .191. 0 220 .. ・ 強. 0 ,033. 0 ,115. 0 .051. ・ 目. 0 .188. 0 .011. 0 153 .. ‐ 弱. -0 .029. 0 .143. 0 .070. ・ 内. 0 ,008 ,012 ‐0. 0 096 .. ・ 栽. -0 ,044. 0 .115. 0 .046. ・ 強. 0 .250. 0 .203. 0 090 .. ・ 技. 0 .198. 0 .191. 0 .125. . 弱. 0 ,152. 0 ,055. 114 0 .. 板材・ 角. 0 .571. 0 .609. 0 .704. ・ 栽. -0 .025. 0 ,066. 0 031 .. ・板金. 0 .434. 0 .436. 0 .439. ・ 技. 053 0 .. 0 .167. 0 102 .. ・ 棒. 0 ,429. 0 .269. 0 ,346. 板 金・ 棒. 0 .437. 0 .443. 0 620 .. ・ 模. 0 .073. 0 .168. 0 .185. ・ 模. 0 .089. 0 .213. 0 197 .. ・ 目. 0 .133. 0 .156. 0 .106. ・ 目. 0 .173. 0 .137. 0 144 .. ・ 内. ‐0 .074. 0 .020. 0 .019. ・ 内. 0 .107. 0 .122. 0 145 .. 10 8. 1 1 ー. 2. 3. 野. 学. 分. 角 ・板金. 1 1. 2. 3.
(10) . 奥野亮輔他4名:技術科の学習興味に関する研究. 分. 学. 野. I. 年 2. 3. 分. 学. 野. 年. 1 1 ー. 2. 3. 板 金・ 強. 0 .205. 0 .228. 0 .094. 目 ・ 内. 0 .420. 0 .404. 0 ,467. . 弱. 0 .144. 0 .073. 0 .109. ・ 強. 0 .256. 0 .215. 0 .331. ・ 栽. 0 .007. 0 .116. 0 .117. . 弱. 0 .328. 0 .171. 0 .262. ・ 技. 0 .084. 0 .219. 0 .206. ・ 栽. ‐0 .038. 0 .028. 0 .057. 棒 ・ 模. 0 .163. 0 .140. 0 .165. ・ 技. 0 .118. 0 .184. 0 .207. ・ 目. 0 .176. 0 .204. 0 .271. 内 ・ 強. 0 .331. 0 .276. 0 .370. ・ 内. 0 .075. 0 .204. 0 .197. ・ 弱. 0 .400. 0 .295. 0 .329. ・ 強. 0 ,158. 0 .293. 0 .232. ・ 栽. ー0 .017. 0 .027. ‐0 .012. ー 弱. 0 .165. 0 ,145. 0 139 .. ・ 技. 0 .007. 0 .168. 0 .216. o 栽. 0 ,047. 0 .153. 0 ,087. 強 ・ 弱. 0 .484. 0 ,375. 0 .559. ・ 技. 0 ,172. 0 .272. 0 .236. ・ 栽. 0 .004. 0 ,085. 0 .012. 模 ・ 目. 0 ,249. 0 .249. 0 .216. ・ 技. 0 .012. 0 .114. 0 ,147. ・ 内. 0 .233. 0 ,131. 0 .100. 弱 ・ 栽. ‐0 .098. ・ 強. 0 .160. 0 .194. 0 .182. ・ 技. 0 ,019. 0 .086. 0 .109. ・ 弱. 0 .195. 0 .213. 0 .139. 栽 ・ 技. 0 .260. 0 .217. 0 .187. ・ 栽. 074 ‐0 .. 0 ,072. 0 .014. ・ 技. 0 .027. 0 .141. 0 .159. -0 -0 .028 - .042. る と思 われ るり. 同様に自転車・内燃機関 o 強電・弱電の相互間における相関係数も学年に関係なく大きな値をと. っ て い る。 これ ら の 4 分 野 は 共 に 動 き ・ 音 ・ 光と い っ たメ カ ニ ズム を 重 視 して い る も ので あ るか ら. 相関が大きいと思われる。 しかし内 容的に同じと考えられる模型は、 これら4分野間の相関係数よ りも 小さ い ため、 こ の グル ープに 入 れ る には 多少 の抵 抗 を感 ず る。. 製図と技術史は他との相関が小さいが、 これはどちらも実 習室での作業が伴わないためではなか. ろう か。. 栽培と他との間の相関はマイナスになっている個所が多いので、 相関から見ると栽培は技術科の. 中で 異 質 の もの と して 生 徒 が感 じ てい る よう に 思え る。. W. 要. 約. 今回の調査は、 地域を北海道に限っ たことや生徒に対する質問の形式の不備・小規模校の調査不 足などの欠点はあ ったが、 今まで述べた点を要約すると次のようになる。 1). 全般的にみて、 動く 模型・弱電のような生 徒が手軽に製作できー しかも動きや音 のあるも 109.
(11) . 奥野亮輔他4名;技術科の学習興味に関する研究. のに対して特に興味を示す。 2) 製 図や栽培のように、 単純作業の繰返しの多いものは、 あまり興味を示さない。 3). 発達差は認め られるが、 栽培は他の分野と逆の傾向を示している。 地域差は顕著ではないが、 規模差は認められる。 即ち分野全般にわたって小規模校の生徒. 4). の方が大規模校の生徒より興味を示している。 5) 調査対象生徒数が多いことと、 標準偏差が小さくおさまっ ていることから平均得点の信頼 度 は高 いo. 理科・美術・保健体育の3教科と技術科は、 プラスの相関が高い。 相関係数から、 分野の中に板材・角材・板金・棒と自転車・内燃機関・強電・弱電の2グ. 6). 7). ル ー プがあ り、 そ れ らの グル ー プ内 で の相 関 は 非 常 に 強 い。 参 1). 考. 文. 献. 村 山登・林重雄・奥野亮輔・榊原郁子・渡部俊夫, 1973, 北海道教育大学紀要工 C, 24, 1, 29‐. 46. 2 ) ,. 林重雄・奥野亮輔・榊原郁子・渡部俊夫・村山登, 19 74, 北海道教育大学紀要IC, 24, 2,. 1 3 8一 1 5 3. 3). 奥 野亮輔・榊原郁子・渡部俊 夫・村山登・林重雄, 1974, 北海道教育大学紀要IC,2 5, 1に投 稿中 4) 松崎巌・清原道 寿, 1966, 技術教育の学習心理, 国土社,6 9一70. (本学助教授 奥野亮輔他4名. 110. 岩見沢分校).
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