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既知形状マーカを用いた単眼モーションキャプチャ 学位論文内容の要旨

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Academic year: 2021

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博 士 ( 情 報 科 学 ) 高 橋 秀 典

学 位 論 文 題 名

既知形状マーカを用いた単眼モーションキャプチャ

学位論文内容の要旨

  モーションキャプチャ技術は,医療分野では患者の動作の定量的な評価に利用され,スポーツ科学分野では 技能の向上に利用されている,また人間工学分野では人体のカ学的な負担を解析する手段として利用され,映 画やコンピュータアニメーションの分野ではキャラクタの動作入力装置として利用されている.このように 各分野で重要な役割を担っているが,動作分析装置の高精度・高性能化が望まれる一方で,簡易でシンプルな システムの需要も高まっている.

  本論文 は,1台のカメラによるモーションキャプチャ(Mono‑MoCap,以下MMCと呼ぶ)を提案し,人間の動 作計測実 験によ りMMCの 有用性 を検証す る.ま た,MMCをステレオシステムに融合させ,ステレオシステム の性能を向上させる手法を提案し,その有用性について実験的に検証する.

  提案す るMMCで は,まず 予めModified DLT法に基づきカメラ校正を行った1台のカメラを用い,既知形状 の多角形マーカを計測する.次に画像処理によルマーカ頂点の画像座標を求め,多角形マーカの形状情報と校 正時に得られたカメラパラメータを用いてPnP(Perspectiven Point)問題を解くことで,各マーカの3次元位置を 演算して いる.MMCは,カメラを複数使用するステレオシステムと比較すると,1回のカメラ校正で3次元座 標演算が可能であり,計測システムがコンパクトであるという特徴がある.

  MMCの 精度を検 証するために,実験装置のカメラパラメータを用いて任意の仮想空間座標のマーカのカメ ラ座標を 求め,MMCによ る3次元座標 を演算す るシミ ュレーシ ョンを 作成し,カメラの計測誤差がMMCの計 測誤差との関係を調べた,次に,MMCの3次元位置計測精度を実験的に検証し,カメラからの奥行距離が1.0x 1.3mの範囲では絶対誤差が10mm以内であり,十分な計測精度が得られることを確認した,また,動的マーカ の3次元位置計測実験では,ステレオシステムの結果と比較し十分な精度があることを確認した.また,人間 の各関節 に三角 形マーカを取付け,歩行運動を計測した結果,各関節の誤差は約10mm以内となり,カメラ1 台でのモーションキャプチャとして十分な精度であることを確認した.

  ここで .MMCは ステレオ システ ムに比べ て広い計測範囲を持っことを確認した,また,MMCの計測精度の 向上を目指して,既知形状のマーカ数と計測精度の関係について実験的に調ベ,マーカ数に比例して精度が向 上することを確認した.以上より,MMCはカメラ1台のモーションキャプチャとして有用な手法であることを 明らかにした,

  次に,MMCを従 来のステレオシステムと融合することによルステレオシステムの性能を向上する手法を提 案した.これは,ステレオシステムの片眼カメラのみで計測したマーカのカメラ座標とステレオシステムによ り演算した他のマーカの三次元座標より,拡張したMMCを用いてステレオシステムで演算不可能なマーカの3 次元座標を演算する手法である,実験により,本手法でオクルージョンの問題が改善され,さらにステレオシ

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ステムの計 測範囲を拡大できることを確認し,MMCはステレオシステムの性能を向上させる有用な手法であ ることを示 した.

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学位論 文審査の要旨 主査

副査 副査 副査 副査

准教授 教授 教授 教授 教授

田中 山下 金井 金子 五十嵐

学 位 論 文 題 名

孝之   裕     理 俊一

既知 形状マ ーカを用 いた単 眼モーションキャプチャ

  モーションキャプチャ技術は,医療分野では患者の動作の定量的な評価に利用され,スポーツ科学分野では 技能の向上に利用されている.また人間工学分野では人体のカ学的な負担を解析する手段として利用され,映 画やコンピュ ータアニメーションの分野ではキャラクタの動作入力装置として利用されている,このように 各分野で重要な役割を担っているが,動作分析装置の高精度・高性能化が望まれる一方で,簡易でシンプルな システムの需要も高まっている.

  本論文は,1台のカメラによるモーショ ンキャプチャ(Mono‑MoCap,以下MMCと呼ぶ)を提案し,人間の動 作計測実験に よりMMCの有用性を検証して いる.また,MMCをステレオ システムに融合させ,ステレオシス テ ム の 性 能 を 向 上 さ せ る 手 法 を 提 案 し , そ の 有 用 性 に つ い て 実 験 的 に 検 証 し て い る .   提案するMMCでは,まず予めModified DLT法に基づきカメラ校正を行った1台のカメラを用い,既知形状 の多角形マーカを計測する.次に画像処理によルマーカ頂点の画像座標を求め,多角形マーカの形状情報と校 正時に得られたカメラパラメータを用いてPnP(Perspectiven Point)問題を解くことで,各マーカの3次元位置を 演算している .MMCは,カメラを複数使用 するステレオシステムと比較すると,1回のカメラ校正で3次元座 標演算が可能であり,計測システムがコンパクトであるという特徴がある.

  MMCの精度を検証するために,実験装置 のカメラパラメータを用いて任意の仮想空間座標のマーカのカメ ラ 座標 を求 め,MMCによる3次元座 標を演算するシミュレーションを作成し,カメラの計測 誤差がMMCの計 測誤差との関 係を調べている,次に,MMCの3次元位置計測精度を実験的に検証し,カメラからの奥行距離が 1.0×1.3mの範囲では絶対誤差が10mm以内であり,十分な計測精度が得られることを確認している,また,動 的マーカの3次元位置計測実験では,ステレオシステムの結果と比較し十分な精度があることを確認している,

また,人間の各関節に三角形マーカを取付け,歩行運動を計測した結果,各関節の誤差は約10mm以内となり,

カ メ ラ 1台 で の モ ー シ ョ ン キ ャ プ チ ャ と し て 十 分 な 精 度 で あ る こ と を 確 認 し て い る .   ここで,MMCはステレオシステムに比べ て広い計測範囲を持っことを確認している.また,MMCの計測精 度の向上を目指して,既知形状のマーカ数と計測精度の関係について実験的に調べ,マーカ数に比例して精度 が向上するこ とを確認している,以上より,MMCはカメラ1台のモーションキャプチャとして有用な手法であ ることを明らかにしている,

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  次に,MMCを従来のステレオシステムと融合することによルステレオシステムの性能を向上する手法を提 案している,これは,ステレオシステムの片眼カメラのみで計測したマーカのカメラ座標とステレオシステム によ り演算した他のマーカの三次元座標より,拡張したMMCを用いてステレオシステムで演算不可能なマー カの3次元座標を演算する手法である.実験により,本手法でオクルージョンの問題が改善され,さらにステ レオ システムの計測範囲を拡大できることを確認し,MMCはステレオシステムの性能を向上させる有用な手 法であることを示している.

  以上を要するに,著者は,既知形状の多角形マーカとPnP問題の解法によってカメラ1台での簡易で高速な モーションキャプチャを実現し,運動計測実験によりその有用性を確認するとともに,従来のステレオシステ ムの性能を向上させた.この結果は,画像計測および運動計測の発展に寄与するところ大なるものがある.よ っ て , 著 者 は 北 海 道 大 学 博 士 ( 情 報 科 学 ) の 学 位 を 授 与 さ れ る 資 格 あ る も の と 認 め る ,

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参照

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