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歩いて楽しいまちづくり推進業務委託
仕様書
1 委託業務名
歩いて楽しいまちづくり推進業務委託
2 対象地
県庁通り(市役所筋∼柳川筋(約600m))及びその界隈
3 事業の背景と業務の目的
(1) 事業の背景
車中心から人優先の歩いて楽しいまちづくりを進めるため、中心市街地における賑わいの2つの核
「旧城下町エリア」と「岡山駅周辺エリア」を結ぶ県庁通りにおいて、安全で快適な、歩いて楽しい
道路空間や、幅広い年代の方が魅力と感じる空間を創出するため、平成27年度より1車線化の社会実 験をおこない、現在設計業務を進めている。しかしながら、人口減少や少子高齢化の進行が予想され、
また多様な価値観が広がる現状においては、ただハード整備を行うだけではなく、”まち”における通り の将来像を明確にし、また実際に利活用する「人」に焦点を当て、整備後の空間の使い方やルールな
どを決め、沿道の事業者や地元の方々が継続的に魅力と感じ利用される通りを創出することが、歩い
て楽しいまちづくりを進める上で不可欠である。
(2) 業務の目的
上記の背景を踏まえ、県庁通りにおいて以下の3点を行うことを本業務の目的とする。
① 歩いて楽しいまちづくりを進める上での県庁通りの位置付けや役割を明確にし、まちづくりの
方向性を決める。
② 沿道事業者や地元住民など、県庁通りを利活用する「プレイヤー」に焦点を当て、まちづくり
への参画を図る。
③ 県庁通りの魅力や賑わいを創出するための、道路空間や沿道空間の活用方法を検討し、また県
庁通りの再整備においても効果的に活用できる方策を整理する。
4 業務の期間
契約締結の日から平成 31 年 3 月 29 日(金)
5 業務内容
(1) まちづくり戦略素案の作成
まちづくりの専門的な知識や実践経験を基に、県庁通りの現況や特徴を分析し、歩いて楽しいまち
づくりを進めるうえでの県庁通りの位置付けや役割を整理する。また、業務内容(2)「まちづくりデ
ザイン会議」の内容も踏まえ、通りのテーマや将来ビジョン(方向性)の設定や、道路空間や沿道空
間の効果的な活用方法の整理を行い、「まちづくり戦略素案」を作成する。
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市とも十分協議を行い設定し、また地元住民や沿道事業者等へも広く浸透するよう工夫すること。
(2) まちづくりデザイン会議の企画・実施
県庁通りのテーマや将来ビジョン、道路空間や沿道空間の利活用等、通りの魅力や賑わい創出に関
する検討会議(まちづくりデザイン会議)の企画・運営(ファシリテーター含む)をすること。なお、
まちづくりデザイン会議を実施する上で以下の点に注意すること。
デザイン会議のメンバーは、まちづくりにおいて専門的な知識を有する者や、県庁通り及びその
界隈において、まちづくりの核となるプレイヤーを含め構成すること。
継続的な開催(年5回程度)を行うこと。
まちづくりデザイン会議は、7月までに数回実施し、通りの将来ビジョン等の中間報告を行うこと。
(3) 民間プレイヤーの発掘・育成
県庁通り及びその界隈において、今後継続的な魅力や賑わいづくりを行うためには、行政主体では
なく、実際に活動し利活用していく民間プレイヤーが主体となってまちづくりを行う必要がある。そ
の た め の 民 間 活 動 組 織 の 設 立 も 視 野 に 、 キ ー と な る プ レ イ ヤ ー の 発 掘 や 育 成 す る 活 動 を 行 う こ と 。
(例:まちづくりの啓発セミナーやワークショップ、実験的なまちづくり活動の実践等)
まちづくりの核となる民間プレイヤーに効果的なアプローチができるよう、工夫すること。
実験的なまちづくり活動の実践(低・未利用地や沿道店先空間の活用等)を行う場合に限り、活
動する上で必要となる、使用料(建物や駐車場の賃借料)は本業務委託料とは別途計上している
市の予算を使用できる。(上限400,000円)
6 秘密の保持等
(1) 受託者は本業務の遂行に当たり知り得た情報を、第三者に漏らしてはならない。
(2) 受託者は、業務を通じて得た個人情報保護の取り扱いについては、岡山市個人情報保護条例に
基づく「市の保有する個人情報の取扱委託に関する覚書」を締結するものとする。
7 委託料の支払い
委託料は、概算払いの方式により、事業開始時にその全額を支払い、委託期間終了後に実績に基
づき精算する。
8 成果品
成果品の取りまとめ方法については、岡山市と協議し、その指示に従うものとする。成果品は以
下のとおりとする。
報告書(A4版) :2部
概要版(A4版) :2部
電子データ(CD-R) :2枚
その他資料 :一式
成果品及び作業工程において作成された資料等に対する一切の権利は、市に帰属するものとし、
これら成果品等の第三者への提供や内容の転載については、市の承諾を必要とする。また、映像・
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岡山市に帰属するものとし、著作者人格権は行使しないものとする。
9 電子成果物について
(1) 各種図面は電子ファイル(元データ、ラスタデータ)を提出すること(Adobe Illustratorファ イル、PDFファイル、CADファイル等)。
(2) 成果データは、元データ(Microsoft Word、Excel等)とラスタデータ(PDFファイル等)を提出す ること。
(3) 記録媒体はCDまたはDVDの使用を原則とするが、詳細は監督員と協議すること。
(4) 提出する記録ファイルについては、納品前に以下の通りウイルスチェックを行うこと。(格納さ
れた全てのファイルについて実施)
① 市場性のある(シェアの高い)ソフトにより、かつ、最新のウイルスチェック データに基づい
て(チェック前に最新データを取り込んだ後)ウイルスチェックを行い、安全性を確実に確保す
ること。
② ウイルスチェックしたソフト名及びその日付、ウイルスチェック者の氏名を別途記載(CD 及び CD
ケース)し提出すること。
10 その他
(1) 本業務の開始から終了までの間、調査経過内容全般を常に把握している専任担当者を置き、調
査の円滑な実施のために、定期的に市と連絡調整を行うこと。
(2) 本業務に当たり使用するデータ、画像等の著作権等の権利については、受託者において、使用
許可等を得ること。なお、これらを怠ったことにより著作権等の権利を侵害した時は、受託者は、そ
の一切の責任を負うこと。
(3) 本仕様書に関して疑義を生じた事項及び本仕様書に定めのない事項については、すべて両者協
議の上、これを解決するものとする。
(4) 受託者は、本業務中に事故があった場合は、所要の処置を講ずるとともに事故発生の原因及び
経過、事故による被害の内容等について、直ちに岡山市に報告すること。
(5) 業務内容等は、企画競争時点におけるものであり、最適提案者との協議の上、変更を加えるこ