地域特性を考慮した木造密集市街地の選定手法に関する研究 [ PDF
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(2) 釈した。つまり、1軸の値が高ければ木造住宅が密集度. 係を見出し、消防局が選定している木造密集市街地の特. している可能性が増し、3軸の値が低ければその市街地. 徴を把握すると共に、同様の特徴を持つその他の市街地. は都市部として機能し、値が高ければその市街地は住宅. を抽出できるような判定手法を提案する。 両市の消防局が選定している木造密集市街地を各市街. 地や農業地である可能性が高くなると考えられる。. 地区分において2軸上で表し(図−3)、その関係性を見. 0 .0 2. 1軸 0 .0 1. 7・5. 1・4. 10・5. 2・42・3 9・3. た。なお、消防局選定の木造密集市街地は町丁目単位で. 11・3 2・5 12・312・ 45 7・4 1・ 11・ 2 10・4 7・3 1・ 33 12・ 2 4・ 4・2 9・4 9・2 6・2 8・5 13・ 4・ 4 2 11・ 4 3・ 5 6・3 13・113・ 8・ 4 2・ 23 3・3 10・ 9・53 12・5 13・4 3・4 5・5 11・5 7・2 6・5 4・5 6・1 5・3 3・2 5・2 10・ 2 12・1 5・4 11・1 13・5. 6・4 0. - 0 .0 1. 7・110・1 - 0 .0 2. 2・1. 1・1. 1・2. 選定してあるが、町名単位区分においては市街地内に1. 8・3. つでも選定町丁目があれば選定市街地とみなす。. 8・2. 9・1 4・1. 8・1. 0.0& "b. 3・1. - 0 .0 3. "b 0.0&. 0.005. 0.005. 5・1 - 0 .0 4 - 0 .0 2 5. 3軸 - 0 .0 2. - 0 .0 1 5. - 0 .0 1. - 0 .0 0 5. 0. 0 .0 0 5. 0 .0 1. 0 .0 1 5. 0 .0 2. 0 .0 2 5. 0 0. 0 .0 3 -0.005. 図−1 カテゴリースコア図. GROUP" -0.005 GROUP2 GROUP( GROUP) -0.0& GROUP* pqrstuv cdewxyst. -0.0&. 同様にして解析を行った結果、福岡市の町名単位区分. -0.0&5. -0.0&5. -0.02. 1,2で2つの解釈は、そのどちらも1軸は木造住宅建物 が密集している可能性の軸、3軸は震災時出火危険性の 軸となった。北九州市の町丁目単位区分では、1軸を木 造住宅建物が密集している可能性の軸とし、2軸を土地. 北九州市 町丁目区分 mnoefghijk. cdefghijk 福岡市 町丁目区分. -0.025 -0.0&2 -0.0&0 -0.008 -0.006 -0.004 -0.002. 0.000. 0.002. 0.004. 0.006. 人口・建物が密集していることを表す密集度の軸とし、 2軸を土地利用形態の軸と解釈した。. 0.008. (b -0.02 -0.0&5 0.0&0. 0.0&. 0.0&. 0.005. 0.005. 0. 0. -0.005. -0.005. -0.0&. GROUP" GROUP' GROUP( GROUP) GROUP* pqrstuv cdewxyst. -0.02 -0.025 -0.03 -0.025. 'b -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. "b 0.0&5. "b 0.0&5. -0.0&5. 利用形態の軸と解釈した。 町名単位区分1,2では1軸を. GROUP& GROUP2 GROUP3 GROUP4 GROUP5 pqrstuv mnoewxyst. cdefglijk" 福岡市 町名区分1 町名区分 -0.02. -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 0.0&5. (b 0.02. 0.0&5 "b. -0.0&. GROUP& GROUP2 GROUP3 GROUP4 GROUP5 pqrstuv mnoewxyst. -0.0&5 -0.02 -0.025 -0.03 -0.02. mnoefglijk" 北九州市 町名区分1. 'b -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 0.0&5. "b 0.0&5. 0.0& 0.0& 0.005 0.005. (2)市街地の類型化. 0. 0. -0.005. それぞれの市街地区分で求めた2つの軸の値をもとに. GROUP& GROUP2 GROUP3 GROUP4 GROUP5 pqrstuv cdewxyst. -0.0& -0.0&5. クラスター分析を行い、市街地の類型化を行った。その 結果を、2軸上にプロットした図で表した。 0.0& "b. -0.02 -0.025 -0.025. (b -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. -0.0& -0.0&5 -0.02. 福岡市 町名区分2 cdefglijk' -0.02. -0.005. 0.0&. 0.0&5. 0.02. -0.025 -0.0&5. 北九州市 町名区分2 mnoefglijk' -0.0&. -0.005. 0. GROUP& GROUP2 GROUP3 GROUP4 pqrstz{ mnoewxyst. 0.005. 'b 0.0&. 図−3 選定木造密集市街地 サンプルスコア図. "b 0.0&. 0.005 0.005. 消防局が選定している木造密集市街地のグラフ上の位. 0 0 -0.005 -0.005. 置関係を見る。福岡市町丁目単位区分においては、木造. GROUP&. -0.0&. GROUP' GROUP( -0.0&5. GROUP& GROUP2. -0.0&. GROUP). GROUP3 GROUP4. GROUP* -0.0&5. -0.02. 0.000. 0.002. 0.004. 0.006. 0.008. -0.02 -0.0&5. (b 0.0&0. 住宅建物が密集している可能性が高く、住宅地や農業地. GROUP5. mnoefghijk 北九州市 町丁目区分. cdef ghijk 福岡市 町丁目区分 -0.025 -0.0&2 -0.0&0 -0.008 -0.006 -0.004 -0.002. 'b -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. "b 0.0&5. "b 0.0&5. 0.0&. 0.0&. GROUP1,2にあたる。 福岡市町名単位区分1,2の両方に. 0.005. 0.005 0. 0. -0.005. -0.005. である可能性が高い部分に集中している。このエリアは. おいては、木造住宅建物が密集している可能性が高く、. -0.0&. -0.0& GROUP". -0.0&5. GROUP' GROUP(. -0.02. -0.02. GROUP). 福岡市 町名区分1 cdef glijk" 町名区分. -0.025 -0.03 -0.025. -0.02. -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. GROUP*. 0.005. 0.0&. 0.0&5. GROUP& GROUP2 GROUP3 GROUP4 GROUP5. -0.0&5. 北九州市 町名区分1 mnoefglijk". -0.025 (b 0.02. -0.03 -0.02. 出火の危険性が高い部分に集中している。このエリアは 'b. -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 0.0&5. "b 0.0&5. "b 0.0&5 0.0&. 丁目単位区分においては、木造住宅建物が密集している. 0.0&. 0.005. 0.005. 0. 可能性が高く、都市部として機能している可能性が高い. 0. -0.005. -0.005. -0.0&. -0.02 -0.025 -0.025. -0.0&. GROUP& GROUP2 GROUP3 GROUP4 GROUP5. -0.0&5. cdefglij k' 福岡市 町名区分2. GROUP&. -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 0.0&5. GROUP3 GROUP4. -0.02. 0.02. -0.025 -0.0&5. 部分に集中している。このエリアは GROUP2,3にあたる。. GROUP2. -0.0&5. mnoefglijk' 北九州市 町名区分2. (b -0.02. どちらにおいても GROUP2にあたる。同じく北九州市町. 北九州市町名単位区分1,2の両方においては、人口・建. 'b -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 図−2 分類後サンプルスコア図. 物が密集している可能性が高く、都市部として機能して. 5. 木造密集市街地の判定. いる可能性が高い部分に集中している。このエリアはど. 5.1 各グループと消防局選定木造密集市街地の関係. ちらにおいても GROUP2にあたる。東京都の選定基準で. ここでは、分類された市街地のグループ、各データ項. 抽出した市街地はいずれの場合においても、消防局選定. 目と、両市の消防局が選定している木造密集市街地の関. の木造密集市街地が集中している同じエリアに集中して. 19−2.
(3) mg nh oi e‚ ƒ. いることが分かる。 福岡市と北九州市では町丁目区分の両方に土地利用形 態を表す軸があるが、この軸を基準に比べてみると、消 防局選定の木造密集市街地、東京都選定基準で抽出した 市街地が集中するエリアは福岡市と北九州市では反対の 表している。. mg nl o‚ eƒ " 北 九 州 市. 人口密度. データ項目. 世帯密度 0∼14歳 65歳以上 人口割合 人口割合. 重み. ×2. ×2. ×0.5. データ項目. 建ぺい率. 容積率. 木造建物 建ぺい率. ×3. ×2. 重み. ×3. データ項目. 人口密度. ×1. ×1. 重み. ×2. ×2. ×0.5. 建ぺい率. 容積率. 木造建物 建ぺい率. 重み. ×2. ×1. ×1. データ項目. 容積率. 重み. ×2. ×1. 木造建物 建ぺい率 ×0.5. ×3. ×0.5. 世帯密度 0∼14歳 65歳以上 人口割合 人口割合. データ項目. 老朽木造建物 住宅棟数密度 棟数率. ×0.5. 非木造建物 共同住居率 商・工業面積 建ぺい率 混入率. 木造建物 棟数率. ×2. ×0.5 老朽木造建物 住宅棟数密度 棟数率. ×2. ×3. ×0.5. 非木造建物 共同住居率 商・工業面積 建ぺい率 混入率. ×0.5. データ項目 人口密度 世帯密度 0∼14歳 65歳以上 人口割合 人口割合 重み ×2 ×2 ×0.5 ×3. 町 名 単 位 2. 木造建物 棟数率. ×0.5. ×0.5. 木造建物 老朽木造建 棟数率 物棟数率 ×2 ×2. 住宅棟数密 度 ×0.5. 建ぺい率 ×2. 非木造建物 共同住居率 商・工業面積 1haあたり火災 1件あたり焼損面 建ぺい率 混入率 発生件数 積 ×0.5 ×1 ×0.5 ×2 ×2. 5.2 木造密集市街地選定基準の作成 本研究では、福岡市及び北九州市の各市街地を木造密. 各市街地区分の市街地において、重み付けを行ったデ. 集市街地との関係性の強さを示す4つのランクで判定す. ータ値を合計し、その合計点を持って判定を行った。そ. る。その判定は基本的に、市街地の各データ項目の値を. の判定基準と、各ランクに判定された市街地の個数を以. 合計した点数で判定を行う。しかしその際に、両市の消. 下に示す(表−3)。また、それぞれのランクで判定され. 防局選定が選定している木造密集市街地と強い関係があ. た市街地と、消防局選定木造密集市街地および東京都選. るデータ項目には大きな重みを、弱い関係があるものに. 定基準で抽出された市街地の関係をサンプルスコア図上. は小さな重みをつけて合計する。. で表したものを図−5に、両市の地図上で示したものの. まず消防局選定の木造密集市街地が、各データ項目で. 一部を図−6に示す。以下単位区分別に考察する。. 他の市街地とどのような差異を持つかを見る。また、消 防局選定の木造密集市街地を多く含んでいるグループと その他のグループにおいて、各データ項目に特徴的な差 異がないかどうかを見る。 福岡市の町丁目単位区分では、「人口密度」「世帯密度」 「木造建物棟数率」「住宅棟数密度」「木造建物建ぺい率」に GROUP1,2とその他で明らかな差異が見られた。また、 「老朽木造建物棟数率」で木造密集市街地とその他の市街. 表−3 ランク別・市街地別ヒット数 町丁目単位区分. 福岡市. 市街地数. 町名単位区分1. 消防局選定 判 定基 準 市街地数. ランク. 判 定基 準. RANK1 RANK2 RANK3 RANK4. 51未 満 806 (74%) 8 (29%) 37未 満 200 (67%) 51∼ 56 160 37∼ 42 56 5 56∼ 61 82 (26%) 5 (71%) 42∼ 47 46 (33%) 10 61以 上 39 47以 上 80. 町丁目単位区分 北九州 市 消防局選定 ランク 判 定 基 準 市 街 地 数 市街地数 RANK1 38未 満 1025 (76%) 13 (25%) RANK2 38∼ 43 126 9 RANK3 43∼ 48 81 (24%) 6 (75%) RANK4 48以 上 112 23. 市 街地 数. 市街地数. (38%) (63%). 町名単位区分2. 消防局選定 市街地数 判定基準. 7 (46%) 32未 満 36未 満 393 (81%) 36∼ 41 92 32∼ 37 11 41∼ 46 68 (19%) 8 (54%) 37∼ 42 13 46以 上 43 42以 上. 0.0&. 消 防局 選定 市 街地 数. 市 街地 数. 3 (38%) 39未 満 197 (67%) 4 39∼ 44 60 3 2 4 (63%) 44∼ 49 40 (33%) 4 6 6 49以 上 85. 町名単位区分1 判定基準. 消防局選定 市街地数. 市街地数. 408 (81%) 8 (31%) 71 4 56 (19%) 12 (69%) 59 15. 0.0&. "b. 地で明らかな差異が見られた(図−4)。. 町名単位区分2. 消 防局 選定 市 街地 数 判 定基 準. "b. 0.005. 0.005 0. st|e}~ wxyst. /012. 6.00. 0. 老朽木造建物棟数率. 4 .0 0. -0.005. -0.005. 5.00. GROUP&. -0.0&. GROUP'. •€•. 3 .0 0. 4.00. -0.0& RANK& RANK2 RANK3 RANK4 -0.0&5 pqrstuv cdewxyst. -0.0&5. 3.00. 2 .0 0 -0.02. 福岡市 町丁目区分. 2.00 1 .0 0. &.00 0.00 0. 200. 400. 600. 800. &000. &200. -0.025 -0.0&2. (b -0.0&. -0.008. -0.006. -0.004. -0.002. 0. 0.002. 0.004. 0.006. 0. 2 00. 4 00. 6 00. 8 00. 1 00 0. 1 20 0. 集市街地と関係性の強いデータ項目を見出し、それぞれ. 0.0&. 0.0&. 0.005. 0.005. 0. 0. -0.005. -0.005. に重み付けを行った。その結果を表−2に示す。. 福町 岡名 市単. 位 1. 福町 岡名 市単. 位 2. 世帯密度 0∼14歳 65歳以上 人口割合 人口割合. 重み. ×2. ×2. ×0.5. データ項目. 建ぺい率. 容積率. 木造建物 建ぺい率. 重み. ×2. ×1. ×3. データ項目. 人口密度. -0.025 -0.03 -0.025. ×2. ×2. ×0.5. データ項目. 建ぺい率. 容積率. 木造建物 建ぺい率. 重み. ×2. ×3. ×2. 重み データ項目 重み. ×0.5. ×0.5. ×2. 木造建物 建ぺい率 ×3. ×3. ×3. 'b. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. ×0.5 木造建物 棟数率. ×0.5 老朽木造建物 住宅棟数密度 棟数率. ×1. ×2. ×3. ×1. 木造建物 老朽木造建 棟数率 物棟数率 ×2 ×1. ×3. (b -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 0.0&5. 0.02. RANK& RANK2 RANK3 RANK4 pqrstuv mnoewxyst. -0.02 -0.025 -0.03 -0.02. 0.0&5. 0.0&5. "b. "b. 0.0&. 0.0&. 0.005. 0.005. 0. 0. -0.005. -0.005. 北九州市 町名区分1 -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 'b 0.0&5. -0.0&. -0.0& RANK& RANK' RANK( RANK) pqrstuv cdewxyst. -0.0&5 -0.02. 福岡市 町名区分2. ×2 住宅棟数密 度 ×3. 福岡市 町名区分1 町名区分 -0.02. -0.0&5. ×3. 非木造建物 共同住居率 商・工業面積 建ぺい率 混入率. 人口密度 世帯密度 0∼14歳 65歳以上 人口割合 人口割合 ×0.5 ×0.5 ×2 ×2 容積率. 老朽木造建物 住宅棟数密度 棟数率. 非木造建物 共同住居率 商・工業面積 建ぺい率 混入率. 世帯密度 0∼14歳 65歳以上 人口割合 人口割合. 重み. データ項目. ×2. 木造建物 棟数率. RANK& RANK' RANK( RANK) pqrstuv cdewxyst. -0.02. 表−2 各データ項目の重み付け. 単 位. 北九州市 町丁目区分 -0.0&. -0.0&. -0.0& -0.0&5. 人口密度. -0.02 -0.0&5. 0.0&5 "b. 0.0&5 "b. その他の市街地区分、北九州市でも同様にして木造密. データ項目. 0.0&. 0 .0 0. 図−4 福岡市町丁目単位区分 各データ項目. 福町 岡丁 市目. 0.008. RANK& RANK2 RANK3 RANK4 pqrstuv mnoewxyst. -0.025 -0.025. -0.02. 建ぺい率 ×3. 非木造建物 共同住居率 商・工業面積 1haあたり火災 1件あたり焼損面 建ぺい率 混入率 発生件数 積 ×2 ×1 ×0.5 ×3 ×2. 19−3. -0.0&5. -0.0&. -0.005. 0. 0.005. 0.0&. 0.0&5. -0.0&5. -0.02. (b -0.025 -0.0&5 0.02. 北九州市 町名区分2. RANK& RANK2 RANK3 RANK4 pqrstuv mnoewxyst 'b. -0.0&. -0.005. 図−5 判定後サンプルスコア図. 0. 0.005. 0.0&.
(4) おり、選定に際して考慮すべきであろう。 6.まとめ 本研究で得られた知見を以下に示す. ①福岡市および北九州市を町丁目単位と町名単位の区分 で分割した市街地に対して、13 または 15 のデータ項目 を用いて数量化 3 類分析を行った結果、それぞれの市街. 判 定 (町 丁 目 単 位 区 分 ) RANK RANK RANK RANK. 地区分で、市街地特性を 2 つの軸によって表すことがで. 1 2 3 4. きた。またその 2 つの軸の値によって、それぞれの区分 で市街地をいくつかのグループに分類することができた。 ②両市の消防局が選定している木造密集市街地を用いて、 分類されたグループとその特徴を比較し、木造密集市街 地と関係性が強いグループを見出した。 ③消防局選定の木造密集市街地と強い関係をもつデータ 項目を見出し、そのデータ項目には大きな重みを与えて 全データ項目を合計した。その合計点をもって本研究で. 判 定 (町 名 単 位 区 分 1) RANK RANK RANK RANK. 1 2 3 4. 木造密集市街地を選定するための判定値とし、木造密集 市街地と関係性が強い方からRANK4∼1の4 つのランク. 図−6 判定ランク別マップ. で判定を行った。 ④判定の結果から、本研究の選定基準は両市の消防局選. (1)両市の町丁目単位区分について 消防局選定の木造密集市街地の特徴をある程度捉えて. 定基準の特徴を簡便な統計データを用いて表すことがで. いることが分かる。北九州市を例にとると、RANK3,4. きる事を確認した。また、市街地区分には町丁目単位が. には市街地全体の 24%が選ばれ、その中に消防局選定市. 望ましいこと、「1ha あたり火災発生件数」と「1 件あたり. 街地の 74%が含まれる。しかし低いランクに判定される. 焼損面積」の情報は北九州市では有意な効果があったが. ものも少なくなく、今回使用したデータ項目ではその特. 福岡市ではさほど影響しないことが分かった。. 徴を完全に捉えることができなかったと考えられる。. 7.今後の課題. (2)両市の町名単位区分 1 について. 今回の研究では、両市の消防局選定基準の特徴を完全. 消防局選定の木造密集市街地の特徴をある程度捉えて. には捉えることができなかったため、新たな使用データ. はいるが、図−6を見ても分かる通り、町丁目単位区分. 項目の検討が必要である。ただし両市の既選定市街地が. で判定するよりも精度は落ちる。市街地の大きさが町丁. 妥当かどうかについては十分な吟味が必要であろう。ま. 目単位区分よりも大きくなり、市街地の特性がかなり均. た、「1ha あたり火災発生件数」などの消防データは、町. 等化されたためと考えられ、木造密集市街地を選定する. 名単位でのみ集計可能なことや過去 5 年間分のデータし. 場合は、町丁目単位のほうが望ましいことが分かる。. かないことなど制約があったために、市街地特性評価に. (3)両市の町名単位区分 2 について. 与える影響があまり明瞭に現れなかったと考えられ、こ. 町名単位区分 1 と比べて、北九州市の場合はかなり精. の部分に付いても改善の余地がある。. 度が上がっているが、福岡市の場合はほとんど変化が見. 参考文献. られなかった。 北九州市の場合は「1ha あたり火災発生件. 1)吉川仁:木造密集市街地の簡易危険度評価法、木造密集市. 数」と「1件あたり焼損面積」を考慮することにより、市街 地全体の約 20%の中に 70%の消防局選定市街地が含ま れるようになり、有意な効果がある。 これらの特性が評価 に及ぼす影響が顕著でない場合でも、阪神大震災では震 災時の火災発生件数と焼損面積に強い関係性が見られて. 街地の防災街づくり方策報告書、1998、pp77-78 2)高見沢実:木造密集市街地の防災上の課題、木造密集市街 地の防災街づくり方策報告書、1998、pp16-19 3)村田明子:兵庫県南部地震における神戸市各区の火災被害 と地域特性の関連、Bulletin of Japanese Association of Fire Science and Engineering Vol.466No.1.2、1997、pp13-25. 19−4.
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