現在、救急車の適正利用が消防行政だけではなく、社会問題としてもマスコミ等 によって広く報道されています。しかし、まだ、市民の中には「夜間、休日、診療
時間外だから」、「救急車で行けば待たずに早く診てもらえる」等の緊急を要しない
理由や軽易な症状で救急要請をする方が多数存在し、重篤な症状の患者の救急搬送
の妨げとなっております。
現在まで、広報やホームページで救急車の適正利用を市民へ促してきたが、効果
はあまり出ていないのが現状です。そこで、全市民に救急車適正利用への意識の向
上をより一層していただくために、救急車の適正利用を呼びかけるチラシを全世帯
へ配付したいがなにかいい方法はないのでしょうか。
① 問題・課題
アドバイザー、リーダー始め7人 火消しの金庫番
出初式開催案内チラシの有効活用
改善テーマ
5Sグループ名 5Sグループメンバー
毎年、年初めに開催される消防出初式は、開催案内のチラシを各町内会に配り、 回覧板で市民に周知しています。そこで、開催案内のチラシの裏面に「消防本部か らのお願い」として救急車の適正利用の呼びかけを記載します。また、平成20年 6月1日から全ての住宅に住宅用火災警報器の設置が義務となったが、まだ設置し ていない住宅も存在しているのが現状です。よって、救急車の適正利用に併せて住 宅用火災警報器の設置呼びかけもチラシの裏面に記載します。
② 改善案
裏面に救急車適正利用と住宅用火災警報器の設置呼びかけを記載した消防出初式の 開催案内チラシが回覧によって市内の全家庭にまわります。結果、市民に、出初式の
開催の案内と共に、救急車の適正利用と住宅用火災警報器の設置呼びかけができます。
費用にあっては例年の出初式の開催案内チラシにかかるもののみですので、救急車の 適正利用と住宅用火災警報器の設置呼びかけには新たに必要となりません。
③ 改善効果
救急搬送は市民サービスの一環であり、誰でも利用できます。しかし、救急車の不適
切な利用については確かに今現在大きな問題となっております。救急車の適正利用が増
えれば、本当に救急車を必要とする方を迅速に救急搬送することができ、市民サービス の向上につながります。市民の方がこのチラシをご覧になることで、救急車の不適切な 利用が減少することを願っています。