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人口動向~2005年国勢調査を中心に

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【 研 究 ノ ー ト 】

人口動向~2005年国勢調査を中心に

草間 一郎

昨年末、2005年国勢調査の人口・世帯数集計(自治 体/都道府県単位)が公表された。全国の概要と都道府 県別、また市町村別集計結果は、以下のHPに掲載され ている。

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/youkei/index.htm

今回と前回の都道府県別増減率は、上のHPにもグラ フ化されているが、ここでは都道府県ごとの国勢調査の 人口動向を、遡って1980年から並べてみた。

1980年から並べたのは、国勢調査結果の中で、1980 年に秋田県がピークを打った年にあたり、以後、人口減 少の広がりが確認できることによる。各都道府県の人口 減への転換の時期は、日本の人口移動の方向をなる。大 学就学あるいは就職の機会を求めて人口移動が起き、そ して早く人口減少に移行したところほど、高齢化の影響 が強く現れて、さらに減少が進行するというパターンが ある。

表の「□」で囲んだ年が、それぞれの都道府県の、こ の25年のピーク値で、個々に見て行くことで、その動向 は確認できる。

秋田県の次に85年にピークを打っているのが、東北の 北から3県で、青森、岩手、山形、そして山陰の鳥取、

島根、山口。本州ではその両端から減少が進行した。

四国では香川を除く3県、九州で長崎、大分、鹿児島 の3県だった。海側から絞られるような動きになった。

このパターンは、バブル発生とその崩壊で揺さぶられ る。地価急騰と企業活動の全国展開の結果、90年にピー クを打ったところはなく、北海道、新潟、和歌山、佐賀、

宮崎では、90年に一度人口が減少したものの、95年に 再び増加している。

そして地価が下落に転じた95年には、北海道、東北で

は東京に最も近い福島もピークを打ち(宮城を除く東北 が以降減少に転じる)、甲信越と北陸では新潟と富山でま ずピークを打つ。

近畿ではじめて和歌山、中国地方では広島(残すは岡 山のみ)。四国は香川がピークとなり、以後四国全県で減 少に転じる。九州も佐賀、熊本、宮崎がピークを迎える

(以後福岡のみ増加)。

2000年をピークにして今回の05年で減少に転じたの が、東北では宮城(これで東北全県が減少局面に)、関東 甲信越で群馬、茨城、長野、山梨、北陸で石川と福井(北 陸全県が減少に)、中部でははじめて岐阜、関西では2県 目に奈良が加わる。

結果、05年まで増加を続けているのは、関東甲信越の 栃木、埼玉、千葉、東京、神奈川の1都4県、中部では 岐阜以外の静岡、愛知、三重、関西では滋賀、京都、大 阪、兵庫の2府2県、中国では岡山のみ、九州では福岡 のみ、それに沖縄となっている。福岡と沖縄を除き、増 加を続けるエリアは連続する。

ここで20年前の1985年と2005年を比較してみる。こ の間で減少率が最も大きかったのは、最初に減少に転じ た秋田で▲8.7%。次が長崎の▲7.2%。山口、島根が

▲6%台となっている。

人数を見ると減少者数が10万人を超えているのは、や はり長崎▲11.5万人、山口▲10.9万人、秋田▲10.9 万人の3県。

一方、増加率が2桁を超えるのは埼玉20.3%を筆頭 に、滋賀19.4%、神奈川18.3%、千葉17.6%、沖縄 15.4%、愛知12.4%の6県。

増加数では神奈川が135.9万人と最も大きく、次いで 埼玉119.0万人、千葉90.8万人、愛知79.9万人となる。

東京は人数で5番目の74.1万人、率は6.3%となってい る。

(2)

参考・04年

1980 1985 1990 1995 2000 2005 単位=人 増減率 高齢化率

全国 117,060 121,049 123,611 125,570 126,926 127,757 6,707,892 5.54% 19.5 北海道 5,576 5,679 5,644 5,692 5,683 5,627 -52,015 -0.92% 20.8 青森 1,524 1,524 1,483 1,482 1,476 1,437 -87,820 -5.76% 21.7 岩手 1,422 1,434 1,417 1,420 1,416 1,385 -48,574 -3.39% 23.9 宮城 2,082 2,176 2,249 2,329 2,365 2,360 183,696 8.44% 19.3 秋田 1,257 1,254 1,227 1,214 1,189 1,145 -108,561 -8.66% 26.1 山形 1,252 1,262 1,258 1,257 1,244 1,216 -45,546 -3.61% 24.9 福島 2,035 2,080 2,104 2,134 2,127 2,091 10,919 0.52% 22.1 茨城 2,558 2,725 2,845 2,956 2,986 2,975 250,018 9.17% 18.5 栃木 1,792 1,866 1,935 1,984 2,005 2,016 150,386 8.06% 18.8 群馬 1,849 1,921 1,966 2,004 2,025 2,024 102,785 5.35% 20.0 埼玉 5,420 5,864 6,405 6,759 6,938 7,054 1,190,011 20.29% 15.5 千葉 4,735 5,148 5,555 5,798 5,926 6,056 907,996 17.64% 16.8 東京 11,618 11,829 11,856 11,774 12,064 12,571 741,541 6.27% 18.0 神奈川 6,924 7,432 7,980 8,246 8,490 8,791 1,358,926 18.28% 16.2 新潟 2,451 2,478 2,475 2,488 2,476 2,341 -47,074 -1.90% 23.4 富山 1,103 1,118 1,120 1,123 1,121 1,112 -6,767 -0.61% 22.7 石川 1,119 1,152 1,165 1,180 1,181 1,174 21,669 1.88% 20.4

福井 794 818 824 827 829 822 3,956 0.48% 22.2

山梨 804 833 853 882 888 885 51,699 6.21% 21.3

長野 2,084 2,137 2,157 2,194 2,215 2,196 59,085 2.76% 23.2 岐阜 1,960 2,029 2,067 2,100 2,108 2,107 78,757 3.88% 20.3 静岡 3,447 3,575 3,671 3,738 3,767 3,792 217,765 6.09% 19.9 愛知 6,222 6,455 6,691 6,868 7,043 7,254 799,260 12.38% 16.6 三重 1,687 1,747 1,793 1,841 1,857 1,867 119,855 6.86% 20.8 滋賀 1,080 1,156 1,222 1,287 1,343 1,380 224,499 19.42% 17.5 京都 2,527 2,587 2,602 2,630 2,644 2,648 60,949 2.36% 19.7 大阪 8,473 8,669 8,735 8,787 8,805 8,817 148,915 1.72% 17.5 兵庫 5,144 5,278 5,405 5,402 5,551 5,590 312,331 5.92% 19.1 奈良 1,209 1,305 1,375 1,431 1,443 1,421 116,501 8.93% 19.1 和歌山 1,087 1,087 1,074 1,080 1,070 1,036 -51,145 -4.70% 23.2

鳥取 604 616 616 615 613 607 -9,077 -1.47% 23.6

島根 785 795 781 771 762 742 -52,494 -6.61% 26.7

岡山 1,871 1,917 1,926 1,951 1,951 1,957 40,150 2.09% 22.0 広島 2,739 2,819 2,850 2,882 2,879 2,877 57,562 2.04% 20.4 山口 1,587 1,602 1,573 1,556 1,528 1,493 -109,052 -6.81% 24.3

徳島 825 835 832 832 824 810 -24,915 -2.98% 23.9

香川 1,000 1,023 1,023 1,027 1,023 1,012 -10,308 -1.01% 22.7 愛媛 1,507 1,530 1,515 1,507 1,493 1,468 -62,159 -4.06% 23.3

高知 831 840 825 817 814 796 -43,573 -5.19% 25.3

福岡 4,553 4,719 4,811 4,933 5,016 5,049 329,867 6.99% 19.2

佐賀 866 880 878 884 877 866 -13,611 -1.55% 22.1

長崎 1,591 1,584 1,563 1,545 1,517 1,479 -115,338 -7.24% 22.8 熊本 1,790 1,837 1,840 1,860 1,859 1,842 4,393 0.24% 23.2 大分 1,229 1,250 1,237 1,231 1,221 1,210 -40,627 -3.25% 23.8 宮崎 1,152 1,176 1,169 1,176 1,170 1,153 -22,550 -1.92% 22.8 鹿児島 1,785 1,819 1,798 1,794 1,786 1,753 -66,126 -3.63% 24.3 沖縄 1,107 1,179 1,222 1,273 1,318 1,361 181,733 15.41% 16.1

国勢調査人口 (単位=千人) 85⇒05年増減

都道府県別国勢調査人口推移

(3)

エリア別では、北海道は▲5.2万人、東北は宮城で18.4 万人増加し、福島も増加しているが、全体では▲9.6万 人。関東甲信越は減少が新潟だけで全体では476.5万人 増。

全県減少傾向に転じた北陸3県は、20年前との比較で は1.9万人増加。中部(山梨と長野は関東甲信越に加算)

4県は減少県がなく、愛知を筆頭に121.6万人増加。

関西の2府4県は和歌山で減少しているが81.2万人 増。中部圏は愛知だけでも79.9万人増加しており、関 西より中部圏の増加が目立つ結果になっている。なお、

関西で増加数が最も多いのが兵庫県で31.2万人、次い で滋賀県が22.4万人で、大阪府は14.9万人、京都府は 6.1万人の増加に留まっている。

中国地方5県では山陰と山口の3県で減少しており、

全体で▲14.5万人。四国は増加県がなく▲14.1万人。

九州は福岡の33.0万人増というがんば り(熊本は微増)で7.6万人増、沖縄は 18.2万人増やしている。

95年から2005年の地価下落期の人口 増加状況を見ると、全国では95年から 2000年が135.6万人増、2000年から05 年が83.1万人増と増加数を落としてい る中で、東京が95年-2000年の29.0万 人増から2000年-05年に50.7万人と 増加数を大きく増やしている。東京はバ ブル期をまたぐ90年-95年で人口を減 らしており、この10年間の増加が、20 年間の増加74.2万を上回り、増加の勢 いも拡大している。

東京のほか、5年単位の比較でこの5年の増加が目に つくところは、神奈川(24.4万人→30.1万人)と愛知

(17.5万人→21.1万人)で、首都圏の都心回帰と、元 気な中部圏の様子が見られる。また都心回帰といいなが ら千葉(12.8万人→13.0万人)は増加数を拡大してお り、埼玉(17.9万人→11.6万人)も絶対数ではまだ大 きく増加している。また、話題の沖縄(4.5万人→4.3 万人)も増加傾向を維持している。

また、今回の国勢調査の年齢別構成は、今後の発表と なるため、若年層の転出と高齢化が、人口減少に影響を 与えていることを確認するため、平成17年版の高齢社会 白書にある、04年10月1日現在の65歳以上人口比率と、

国勢調査の20年間の人口増減率との散布図を作成して みた。

2005年国勢調査による人口増加エリア

1.政令指定都市エリアの状況

東京圏の4市では、横浜市で市内の都心化が見られる が、その横浜市を含め、基本的に、東京への鉄道による アクセスの影響が強い。

マンションの立地による都心化傾向は全般的にあるが、

東京都区部をはじめ、札幌市、京都市、大阪市、神戸市、

福岡市で顕著に見られる。

◆ 札幌市(58,507人・3.2%)

都心化傾向が出ており、中央区(21,393人・11.8%)

と北区(12,760人・4.9%)で1万人を超えて増加した。

一方、市内郊外部に当たる南区(▲3753人・▲2.4%)

は減少した。

◆ 仙台市(16,817人・1.7%)

市内では泉区(8,314人・4.1%)で増加が目立ち、

富谷町(5,681人・15.8%)、利府町(2,407人・8.1%)

と合わせ、北部への人口展開が大きい。

他は宮城野区(3,899人・2.2%)、青葉区(3,483人・

1.3%)で若林区と太白区はほぼ横ばい。

85→05年人口増減率と04年高齢化率

10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 20.0 22.0 24.0 26.0 28.0

-15.00% -10.00% -5.00% 0.00% 5.00% 10.00% 15.00% 20.00% 25.00%

85年→05年の国勢調査人口増減率

2004年10月1日65歳以上人口比

(4)

◆ さいたま市(42,969人・3.8%)

中央区(7,424人・9.0%)、北区(8,629人・7.0%)

で増加率が高く、東側ではJRから離れる東武野田線沿線 の岩槻区(▲272人・▲0.2%)で減少、また西側では、

JR武蔵野線が南端部を走る桜区(693人・0.3%)でほぼ 横ばいと、東京とのアクセスの影響も見られる。そのほ かの区の増加率は、大宮区1.3%、浦和区5.0%、南区 4.8%、緑区4.5%、西区2.5%、見沼区3.0%。

◆ 千葉市(37,189人・4.2%)

増加エリアは湾岸部の美浜区(10,032人・7.4%)、 中央区(13,725人・8.0%)、それに緑区(11,021人・

10.8%)で、京葉線による東京との接続効果が見られ る。内陸部の若葉区(▲1,450人・▲1.0%)では減少 しており、花見川区が1.0%、稲毛区が1.4%の増加に とどまる。開発時期の古い区で人口の足踏みがある。

◆ 東京都区部(348,362人・4.3%)

千代田区(5,686人・15.8%)、中央区(25,609人・

35.3%)、港区(26,251人・16.5%)の都心3区と江 東区(43,991人・11.7%)で10%を超えて増加してい る。地価下落による都心居住の進展に加え、湾岸部のマ ンション供給も寄与している。

そしてこの4区の隣接区で増加率が高く、5%を超える区 は、品川区(21,753人・6.7%)、目黒区(21,753人・6.7

%)、新宿区(15,561人・5.4%)、文京区(13,572人・7.7

%)、荒川区(10,677人・5.9%)、台東区(8,868人・5.7

%)、墨田区(15,017人・7.0%)、江戸川区(33,929人・

5.5%)の一団のエリアと、離れて練馬区(34,093人・5.2

%)。

このエリアの北側区は豊島区の0.5%をはじめ、板橋 区、北区、足立区で1%台、葛飾区で0.8%と増加率が 小さい。また中野区が0.2%と23区で最も増加率が小さ い。

山の手方面では杉並区は1.2%。世田谷区(26,498 人・3.3%)は増加数は多いが、率では渋谷区と同じ。大 田区は2.3%で、それぞれ増加率は23区内の平均を下回 る。

◆ 川崎市(77,104人・6.4%)・横浜市(152,482人・

4.4%)

東京を向いた開発が先行した川崎市多摩区(8,770 人・4.5%)と宮前区(7,887人・3.9%)を囲む、川崎 市麻生区(10,888人・7.7%)、高津区(19,654人・10.8

%)、そして横浜市都筑区(23,924人・15.4%)、青葉 区(25,500人・9.4%)、緑区(11,656人・7.4%)で 増加率が高い。

その他、川崎市の中原区(12,193人・6.1%)、幸区

(8,026人・5.9%)、川崎区(9,686人・5.0%)、横浜 市では東京との間の港北区(17,349人・5.9%)、鶴見 区(10,347人・4.1%)、神奈川区(11,108人・5.3%)

で東京とのつながりで人口が増加している。

横浜市の都心化の動きは、中区(15,383人・12.3%)

と西区(6,640人・8.5%)に見られる。

一方で、西の旭区(▲3,128人・▲1.2%)と南の港 南区(▲819人・▲0.4%)、磯子区(▲1,504人・▲0.9

%)で減少しており、保土ヶ谷区(2,537人・1.3%)

と南区(1,545人・0.8%)も、東京寄りの区に比べて 増加率が高くない。なお、南側4区は横浜市中心部との 綱引きが減少するのか、泉区(4,964人・3.4%)、戸塚 区(10,607人・4.2%)、栄区(5,488人・4.6%)、金 沢区(5,203%・2.5%)で、直隣接区よりは増加率が 高い。

◆ 静岡市(▲5,634人・▲0.8%)

駿河区(1,303人・0.6%)は増加しているが清水区

(▲6,751人・▲2.9%)の減少が大きい。清水区の東 側の4町も▲3~4%の減少。

◆ 名古屋市(43,474人・2.0%)

増加率は県の増加率3.0%を下回っている。16区中4 区で減少し、最も人口増加数が多いのが住宅地開発が進 む緑区(9,669人・4.7%)。同区を含め市の東部の天白 区(4,605人・3.0%)、名東区(4,075人・2.7%)、 守山区(6,878人・4.5%)で人口を増やしている。

また西では庄内川の西で区画整理が進む中川区(5,810 人・2.8%)で増加している。

このような外周区での人口増加に加え、マンション立 地による都心化現象として、中区(6,063人・9.4%)

が市内で最も高い増加率を示し、東区(2,680人・4.1%)、 千種区(4,595人・3.1%)も増加率が高い。

◆ 京都市(293人・0.0%)

京都市は横ばいだが都心化が進んでおり、中京区

(7,103人・7.5%)と下京区(4,226人・5.9%)で大 きく増加している。1,000人を超える減少が東山区(▲

2,351人・▲5.2%)、伏見区(▲2,427人・▲0.8%)、 それに左京区、北区、西京区で見られる。

◆ 大阪市(30,002人・1.2%)

大阪市は13区で増加、11区で減少し、都心化が進行 した。中央区(11,436人・20.7%)が増加数と率で府 内最大。そして西区(9,174人・14.5%)、北区(8,440 人・9.2%)、天王寺区(5,314人・9.0%)、福島区

(5,196人・9.3%)、浪速区(3,960人・7.9%)と、

中心部で増加率が高い。

また、その外側の西淀川区(3,156・3.4%)、淀川区

(5)

(5,845人・3.6%)、都島区(2,586人・2.7%)、城東 区(2,991人・1.9%)、鶴見区(5,439人・5.3%)、阿 倍野区(3,322人・3.2%)、東成区(905人・1.2%)で 増加した。

減少は北部で2区(計▲9,724人)、此花区から生野 区までの南半分の外周区9区(計▲28,115人)で減少 した。減少率が最も大きかったのは港区の▲4.7%だっ た。

◆ 神戸市(31,991人・2.1%)

海岸部7区は、真ん中の兵庫区が0.1%増とほぼ横ば いで、その西3区が▲7,625人と▲1%台の減少をして いるのに対し、東3区が30,882人増加。人口増加エリ アの芦屋市・西宮市とつながる東灘区(14,659人・7.7

%)で増加数が最も多く、灘区(7,603人・6.3%)。中 央区(8,620人・8.0%)は最も高い増加率となった。

神戸市の山側は開発時期の新しい西区(7,888人・

3.3%)で増え、北区(756人・0.3%)は横ばいにとど まる。

◆ 広島市(20,461人・1.8%)

8区中5区で増加し、3区で減少している。最も増加 が大きいのは安佐南区(14,695人・7.2%)で、94年の アストラムライン開通以来、住宅が増加している。次い で丘陵部に住宅地が広がる西区(5,321人・3.0%)で、

都心化は強くないものの中心部がある中区(3,000人・

2.4%)、南区(2,404人・1.8%)でも増加している。

人口横ばいの府中町がはさまり、また海田町(▲902 人・▲3.0%)に分断される安芸区(1,225人・1.6%)

は山間部の新規宅地開発もあり増加しているが、広島駅 北側の東区(▲2,039人・▲1.7%)とさらに北部の山 間部になる安佐北区(▲3,463人・▲2.2%)、そして西 部の山間部の佐伯区(▲682人・▲0.5%)では減少した。

◆ 北九州市(▲17,988人・▲1.8%)

門司区(▲6,064人・▲5.3%)、八幡東区(▲4,807 人・6.0%)など、小倉南区(1,242人・0.6%)を除い て減少している。

◆ 福岡市(59,151人・4.4%)

福岡市の影響圏の広がりが確認される。人口増加エリ アは福岡県西部と佐賀県東部まで広がっている。

福岡市では、都心化の動きで中央区(15,490人・10.2

%)と博多区(14,568人・8.1%)で大きく人口を増や した。また、中心部の西側の早良区(5,915人・2.9%)

や開発が進んだ西区(12,692人・7.6%)でも増加率が 高い。最も増加率の低かった南区でも1.3%の増加で、

全域で人口を拡大している。

2.人口増加エリア

以下に、エリアでの人口増加市町村を中心に拾ってみ る。

基本的に、減少率は山間部で高い。また、県庁所在市 のエリアで、面開発された戸建住宅地が不足しているよ うなケースでは、区画整理などにより宅地開発が進んで ベッドタウン機能を担っている隣接の町などの人口増加 というパターンも見られる。

なお、傾向を見る場合に、人口規模の小さい町村で増 減率の特徴が大きく出やすいが、市町村合併の進行によ り、市町村単位の一次速報では、スポット的変動が捉え にくくなってきている面はある。

◆ 北海道=▲55,638人・▲1.0%

札幌市を中心に石狩市から苫小牧市にかけて、北広島 市(2,936人・5.1%)、恵庭市(2,372人・3.6%)な ど、南北に増加の市が連なっている。

そのほかでは、減少した帯広市(▲2,444人・▲1.4%)

に隣接する音更町(3,250人・8.3%)、幕別町(3.3%)、 芽室町(4.1%)、更別町(1.0%)で増加しており、帯 広エリアでは2,366人増加。

また、旭川市(▲4,548人・▲1.3%)のベッドタウ ン東神楽町(1,067人・13.1%)が人気。「北の湘南」

伊達市は0.5%(182人)増。

◆ 青森県=▲39,100人・▲2.6%

下田町(1,066人・8.1%)と東通村(0.8%)のみ 増加、青森市(▲7,240人・▲2.3%)を含め市は全て 減少した。

下田町は市部で最も人口減少が少ない三沢市(▲0.2

%)と八戸市(▲1.6%)の間に位置する。道路や三沢 空港(20分)など交通アクセスがよく、八戸市や三沢市 のベットタウンとして、IC周辺を中心に人口増加が続い ており、17の誘致企業も稼動している。イオン下田SC の開店で、利便性の向上とともに、若年層の就業機会も 拡大した。

◆ 岩手県=▲31,143人・▲2.2%

盛岡市(▲1,657人・▲0.6%)は減少。その北西部 に隣接する、日本で1番人口の多い村の滝沢村(人口 53,559人)は、2,318人(4.5%)人口が増えている。

この村は、都市近郊農業地帯から、近年は民間宅地開発 や、盛岡西リサーチパーク、岩手県立大学開校、岩手IT 研究開発支援センター開設など、研究学園地域が出現し ている。

市部の増加は県下1の産業集積都市となっている北上

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市(2,822人・3.1%)のみ。また、町村部では、北上 市のベッドタウンとなる紫波町(654人・2.0%)と金ヶ 崎町(15人・0.1%)でプラス。金ヶ崎町にはトヨタ系 の小型車戦略工場の拡張が進む。

◆ 宮城県=▲5,329人・▲0.2%

仙台市の北部への拡大で、富谷町(5,681人・15.8%)、 利府町(2,407人・8.1%)で増加した。

また東の多賀城市(1,283人・2.1%)、南の名取市

(1,430人・2.1%)、岩沼市(2,509人・6.1%)が増 加エリアで、その南の亘理町(358人=1.0%)では増 加傾向が鈍化している。亘理町は前回調査までは30~

40歳代の流入による人口増加が見られるが、今回は人口 増加ペースが落ちた。

仙台市エリアのほかは、県北の中心の古川市(2,248 人・3.1%)、ベッドタウンに転じつつある県南の商業地 大河原町(568人・2.5%)など。

◆ 秋田県=▲43,808人・▲3.7%

増加は秋田市北隣の潟上市101人・0.3%のみ。秋田市 は▲3,599人・▲1.1%で、減少市中では減少率では最 小に留まった。

◆ 山形県=▲28,031人・▲2.3%

山形市は0.2%の微増。山形新幹線に沿って天童市

(627人・1.0%)、東根市(1,032人=2.3%)が増加。

東根市は増加数、率とも県内で最も大きい。他に寒河江 市が微増。

鶴岡市(▲3.5%)と酒田市(▲3.0%)が減少する なか、その間に位置する三川町(125人・1.6%)は町村 部で唯一増加。

◆ 福島県=▲35,712人・▲1.7%

中通りで県央の郡山市(4,006人・1.2%)を中心に 人口増加が見られる。南隣の須賀川市(974人・1.2%)

も増加、その南の鏡石町や郡山市北隣の大玉村も減少を 免れている。郡山市は東北では仙台市に次ぐ商圏人口を 持つが、中心市街地はSCとの競争で苦戦中。また、東京 のほか、高速バスによる仙台での買い物も見られる。そ の一方、中心市街地の再開発などで都心マンション居住 の動きも出ている。

中通り北部の福島市(▲254人・▲0.1%)と隣接の伊 達町(0.9%⇒伊達市)もほぼ横ばい。中通り南部の白 河市も横ばい、新幹線の新白河駅や東北自動車道の白河I Cがある西郷村(856人・4.6%)で増加した。村営住宅 営業で頑張る泉崎村は▲0.9%。

浜通りでの増加は福島第一原発のある大熊町(189人

=1.7%)。

◆ 新潟県=▲44,337人・▲1.8%

人口増加は新潟市(5,584人・0.7%)、隣接する聖籠 町(184人・1.4%)と、ほぼ横ばいの弥彦村(0.1%)

のみ。

◆ 栃木県=11,635人・0.6%

宇都宮市(13,749人・3.1%)を中心に人口増加エリ アが見られる。

県北では、新幹線の那須塩原駅を擁する那須塩原市

(4,203人・3.8%)で増加。

県南部は、工場立地を背景に、小山市(4,944人・3.2

%)をはじめ増加しており、宇都宮市の南隣で昭和40年 代に誘致した日産自動車工場のある上三川町(2,169 人・7.4%)や、宇都宮市と小山市の間の国分寺町

(1,047人・6.3%)や石橋町(990人・5.1%)は人口 を増やしている。なお、国分寺町と石橋町は南河内町(▲

1.7%)とともに下野市となった。この新市は、自治医 大駅前を中心とした新市街地開発を進めようとしている。

なお、東京のベッドタウンとして宅地開発が進み人口を 増やしてきた野木町(▲766人・▲2.9%)は、平成11 年をピークに減少に転じている。

◆ 群馬県=▲808人・▲0.0%

前橋市(▲1,812人・▲0.6%)で減少、高崎市

(5,119人・2.1%)で増加。ただし、前橋市は北隣の 赤城山南麓の富士見村(1,048人・4.9%)で増えてお り、高崎市はこの調査の後高崎市に合併した群馬町

(1,473人・4.2%)と箕郷町(617人・3.3%)でも増 加している。

このほかの人口増自治体は、県南の工業エリアでは、

中島飛行機以来の富士重工があり県内1の工業出荷額を 持つ太田市(3,278人・1.6%)とその西隣の伊勢崎市

(8,049人・4.1%)。また太田市の東隣の工業の町でブ ラジル人が多い大泉町と隣の千代田町でほぼ横ばいなが らプラス。

嬬恋村(198人・1.9%)が少し人口を回復させている。

◆ 茨城県=▲10,653人・▲0.4%

水戸市(970人・0.4%)はほぼ横ばい。隣接のひたち なか市(1,951人・1.3%)は日立製作所と原子力研究 所関係者が多いが、水戸のベッドタウンでもあり、郊外 店立地も進んでいる。隣の東海村(1,116人・3.3%)

も増加。

臨海工業地帯としては鹿嶋市(2,142人・3.4%)、神 栖市(4,249人・4.8%)で増加。

東京圏の住宅地に組み込まれている県南エリアでは、

取手市(▲4.0%)と利根町(▲5.3%)で減少、大規 模開発が継続する守谷市(3,348人・6.6%)と牛久市

(3,962人・5.4%)で増加率が高い。そのほか、龍ヶ

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崎市、阿見町、谷和原村のエリアで増加している。常総 線で石下町(水海道市と合併し常総市に)、常磐線で土浦 市(0.3%)まで来ると横ばいに近い。また、TX効果は 今後になるつくば市(8,732人・4.6%)は県内最多の 増加数。

別荘地需要もあった大洋村(391人・3.9%)は旭村

(1.0%)、鉾田町(▲1.3%)と合併し鉾田市となった。

◆ 埼玉県=115,683人・1.7%

西武線方面では所沢市(5,981人・1.8%)、東上線で は坂戸市、JR方面では上尾市(7,276人・3.4%)、ニュ ーシャトルの伊奈町(4,316人・13.4%)、東武線では 越谷市(7,366人・2.4%)という円弧で、市町村ごと の人口減少と増加の区分ラインをおおむね引くことがで きる。

この外側の、バブル期の開発前線では、全般に人口減 少に転じているが、ライン外側で、増加しているところ は、東上線で02年開業のつきのわ駅前や、始発もある森 林公園駅前での宅地開発が進展している滑川町(2,596 人・20.2%)、JR宇都宮線でも、白岡駅や新白岡駅の徒 歩圏開発地で高層マンションも供給されている白岡町

(1,395人・3.0%)と、さらに先の駅西で宅地開発が 進む千葉県境の栗橋町(1,491人・5.9%)で、ともに、

駅近開発効果による増加が見られる。

各沿線とも、人口増加率は、和光市(6,506人・9.3%)、 戸田市(8,606人・8.0%)、鳩ヶ谷市(3,832人・7.0%)、 川口市(19,959人・4.3%)、草加市(11,250人・5.0%)

と、東京都との隣接市で大きくなる傾向が見られる。ま たバス利用でも東京に近い吉川市(3,609人・6.4%)

や松伏町(1,800人・6.2%)で増加率が高くなってい る。

北部では上里町(728人・2.4%)のみ増加。

◆ 千葉県=129,874人・2.2%

増減ラインは、やはり東京への通勤利便性で引かれて いる。総武線・京葉線方面では、内房線沿線は市原市

(2,203人・0.7%)、袖ヶ浦市まで、外房線・東金線で は大網白里町(2,509人・5.3%)と東金市(2,096人・

3.5%)まで、宅地開発と京葉線乗り入れで増加してい る。総武本線では八街市(3,133人・4.3%)が増加エ リアとなる。また、成田方面では酒々井町(1,500人・

7.5%)、成田市(5,022人・5.2%)まで。

千葉ニュータウンでは、印旛村(1,550人・14.0%)

で増えているのに対し、ニュータウン中央がある印西市

(▲407人・▲0.7%)が、成田線沿線を含めてとはいえ 減少している。

常磐線方面は我孫子市(3,465人・2.7%)まで(茨

城県の取手市で減少)。また野田線の野田市は横ばい。

以上の増加エリアでは、上の印旛村のほか、開発余地 の多い八千代市(11,883人・7.0%)や白井市(2,580 人・5.1%)で増加率が高く、鎌ヶ谷市(249人・0.2%)

のように、開発時期が早いエリアでは低めになっている。

このような中で、マンション立地による人口増が、浦安 市(22,303人・16.8%)を代表格に、市川市(17,766 人・4.0%)などでも起きている。

減少下の県東部ならびに南部では九十九里南部の双葉 電子工業の拠点工場のある長生村(653人・4.7%)で増 加、隣接の一宮町も横ばい。

◆ 東京都=506,761人・4.2%

市部は福生市以外全て増加。

都下では、東京駅から直線25km、新宿からでは20km 圏あたりが最も増加率が高いエリアになっている。小田 急・京王方面では、京王沿線で調布市(11,387人・5.6

%)、府中市(18,857人・8.3%)、日野市(8,548人・

5.1%)などが、宅地開発が進んだ稲城市(7,237人・

10.5%)とともに増加率が高いエリアとなった。その 一方で開発時期の早い多摩市は横ばい。また、小田急沿 線では町田市(27,262人・7.2%)が、隣接の川崎市麻 生区の7.7%と同様な増加率となった。

中央線では国分寺市(6,259人・5.6%)と立川市

(9,578人・5.8%)で高い。西武線は清瀬市(5,487 人・8.1%)で最も増加率が大きい。南部との比較では北 部に増加率が低い市町が多い。

より西側では市域の広い八王子市(24,002人・

4.5%)以外の増加率が高くない。

◆ 神奈川県=300,968人・3.5%

埼玉県や千葉県より、増加エリアは広いが、やはり東 京都の通勤ルートで、増加と減少のラインが引ける。京 急方面では横須賀市(▲0.6%)でマイナスになる。湘 南エリアでは、藤沢市(16,812人・4.4%)や茅ヶ崎市

(7,621人・3.5%)で増加数が大きく、東は葉山町、

西は大磯町までが増加エリア。小田原市の減少率は高く ない。

小田急方面では相模原市(23,119人・3.8%)、海老 名市(6,189人・5.3%)から、厚木市(4,980人・2.3%)、 伊勢原市(1.0%)と増加率が低下していき、秦野市で 横ばいになり、その先は人口減少エリアになる。

ただ、開成駅前の住宅地開発が進んだ開成町(1,731 人・12.9%)では、地域の拠点的に、近隣からの転入者 が増えている。

◆ 山梨県=▲3,641人・▲0.4%

バブル期に東京の郊外部の形成に向かった山間部の東

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部で減少、甲府盆地を含む西部で増加している。

甲府市(▲1,909・▲1.0%)は人口を減らしている が、そのベッドタウン的な昭和町(828人・5.2%)、玉 穂町(344人・3.3%)、田富町(573人・3.4%)、甲斐 市(2,360人・3.3%)、笛吹市(1.1%)、さらに韮崎 市(3.3%)、南アルプス市(1,956人・2.8%)と、甲 府盆地には、自然増が多く社会増も継続している市町が 連なっている。

南アルプス市など景観面でもリゾート的色彩が期待で きる地域が、人口上優位にあるようで、富士河口湖町

(1,348人・6.0%)で最も増加率が大きく、山中湖村 や小渕沢町も増加した。

◆ 長野県=▲17,116人・▲0.8%

長野市(▲0.1%)はほぼ横ばい。長野新幹線・上信 越道方向では、横ばいから若干減少気味の自治体が多い。

長野以北では減少率が大きい。

松本市(▲1,454人・▲0.6%)も減少しているが、

隣接に山形村(510人・6.6%)、波田町(483人・3.3%)

や安曇野市(3,349人・3.6%)の増加市町村があり、

塩尻市(595人・0.9%)も増加している。

中央本線の天竜谷は山間部が多く減少率が大きいが、

中央道と飯田線の伊那谷は、盆地部で人口を減らしてい ないところが多い。飯田市(▲1.8%)北隣で21の地区 計画を設定するなどの町作りを進める北隣の高森町

(447人・3.6%)や、合併に関する住民投票で自立を決 め、若年層の呼び込みと少子化対策を推進中の南隣の下 条村(136人・3.3%)で増加。また、伊那市(0.9%)

と駒ヶ根市(0.2%)に挟まれた宮田村(279人・3.2%)

も、宮田方式の集団営農や宅地開発、観光立村を図り、

伊那谷北部の箕輪町(616人・2.4%)もハイテク企業が 進出している。

安曇野市をはじめ、リゾート色のあるエリアでは、軽 井沢町(963人・6.0%)、御代田町(741人・5.5%)、 蓼科・八ヶ岳の茅野市(2,260人・4.1%)や原村(253人・

3.5%)で人口を増やしており、白馬村も0.2%と横ば いとなった。

◆ 富山県=▲9,249人・▲0.8%

富山市(352人・0.1%)は横ばい。富山市のベッドタ ウンとして、富山鉄道に加え北陸自動車道立山ICも近い 舟橋村(520人・24.2%)は宅地化が進み、急増した。

西では北陸自動車道に沿って砺波平野のチューリップ の町、砺波市(1,337人・2.8%)が県内の市町村で最 も増加数が大きい。高岡、富山両市のベッドタウン機能 も持つ大島町(1,036人・11.2%)と小杉町(591人・

1.8%)は新湊市と3町1村で射水市となった。

◆ 石川県=▲6,983人・▲0.6%

減少した金沢市(▲1,831人・▲0.4%)を囲む形で、

かほく市から小松市までの8市町で人口が増加している。

増加数の合計は10,112人。中で最も増加数の大きいの は白山市(2,471人・2.3%)で、野々市町(2,392人・

5.2%)、能美市(2,125人・4.7%)と西側のエリアが 続く。増加率が最も高い川北町(754人・15.3%)もこ のエリアの小松市と能美市の間にある。金沢市北部では 津幡町(1,408人・4.1%)が平成に入って増加傾向。

◆ 福井県=▲7,355人・▲0.9%

福井市(▲50人・▲0.0%)は横ばいだが、福井平野 の交通動線に沿って、北の坂井町、丸岡町から、南の越 前市まで増加している。増加人数の多いのは南の鯖江市

(1,932人・3.0%)、増加率では北の春江町(916人・

4.0%)で、春江町の隣接の坂井町(181人・1.4%)、 丸岡町(725人・2.3%)も増加している。

若狭湾沿いの西部では、敦賀市(0.4%)と小浜市

(1,110人・3.3%)だけが増加。

◆ 岐阜県=▲2,447人・▲0.1%

岐阜市(▲2,830人・▲0.7%)で減少しているが、

丘陵部になる北側を除き、岐阜市の東から南、西と交通 動線が広がるエリアが、名古屋との距離も近く、県内の 人口増加エリアになっている。

岐阜市隣接では大垣市との間の瑞穂市(3,444人・

7.4%)や、愛知県に接し電車で名古屋30分・岐阜県庁 20分の各務原市(2,409人・1.7%)、岐南町(639人・

2.9%)、岐阜市と合併した柳津町(1,101人・8.9%)

などの増加市町が展開している。

西側にも大垣市(0.5%)と隣の池田町(740人・3.1%)、 新幹線の羽島市(2,017人・3.1%)、また、東方には岐 阜・名古屋30km圏で、県内で人口増加数の最も多い可 児市(4,228人・4.5%)と美濃加茂市(2,070人・1.7%)

は、トヨタの下請け工場なども多く、外国人比率も高い。

◆ 静岡県=25,064人・0.7%

静岡市は減少しているが、遠州灘沿いの、本田、ヤマ ハ、スズキなどと関連するオートバイや自動車産業を中 心とするエリアで、人口が増加している。県内で最も多 く増加している浜松市(17,761人・2.3%)から磐田市

(4,911人・3.0%)、増加率の最も高い袋井市(4,251 人・5.4%)、掛川市(3,528人・3.1%)と増加市が連 なる。

駿河湾側では東名吉田ICの吉田町(1,156人・4.2%)

と焼津市(1,863人・1.6%)。

東部では御殿場市(3,443人・4.2%)で増加数が大 きい。また、東部の内陸工業都市の長泉町(2,553人・

(9)

7.1%)と隣の清水町(1,092人・3.5%)も高く、三 島市(1,732人・1.6%)、富士宮市(1,558人・1.3%)

を含め増加エリアになっている。

伊豆地方は伊東市(715人・1.0%)を除いて全市町で 減少している。

◆ 愛知県=211,132人・3.0%

新城市(▲2.7%)以北の東部山間部で減少、また、

三河湾の北岸エリアや西の木曽川流域エリアで減少気味 になっているが、全般的に増加エリアが多い。

中でも名古屋市から岡崎市あたりまでの、東名高速と 新幹線の間を中心に、活発な生産活動を背景とした、人 口拡大エリアが広がっており、刈谷市(10,058人・7.6%)、 豊田市(16,907人・4.3%)、安城市(11,413人・7.2%)、 岡崎市(18,124人・5.4%)と、10,000人以上増加し ている市だけでも4市ある。このほか5%を超える自治 体を拾っただけでも、名古屋市の東側では豊田市との間 の、日進町(8,400人・12.0%)、長久手町(3,191人・

7.4%)、東郷町(2,505人・6.8%)、そして県内最大 の増加率の三好町(8,570人・18.0%)。新幹線方向で は大府市(4,990人・6.5%)、東浦町(2,876人・6.4%)、 知立市(3,494人・5.6%)、高浜市(3,222人・8.5%)、 碧南市(3,588人・5.3%)、幸田町(2,191人・6.6%)、 音羽町(768人・9.7%)があげられる。

名古屋市の西は、庄内川の西、中川区の北隣接で、東 名阪自動車道が走る大治町(1,436人・5.3%)、甚目寺 町(2,754人・7.7%)で5%を超える。

知多半島は、内陸の産業エリアから離れるにしたがっ て、人口増加圧力が小さくなっており、先端の南知多町 は減少している。半田市(4,997人・4.5%)に対し、

伊勢湾側の常滑市(1,086人・2.2%)は、愛知県とし ては増加率が小さい。

◆ 三重県=9,827人・0.5%

県北部は四日市市(1,749人・0.6%)も含め、名古 屋市のベッドタウンにもなっており、人口増加エリアと なっている。人口増加数が最も多かった鈴鹿市(6,961 人・3.7%)は、本田技研も立地し、四日市市に次ぐ、県 内第2位の工業出荷額を持つ。話題のシャープの亀山市

(2,647人・5.7%)や富士通の桑名市(4,103人・3.0

%)では、工場の拡張も計画されている。

2市6町2村が合併した津市の合併前で増加していた のは(旧)津市(2,171人・1.3%)、久居市(1,233人・

3.0%)、一志町(273人・1.4%)の2市1町。南に隣 接する中部の松坂市(4,472人・2.7%)は増加。その 南は減少エリアになる。

◆ 滋賀県=37,511人・2.8%

JRに沿って京都さらには大阪のベッドタウン機能も 持つエリアの人口増加が目立つ。大津市(13,424人・

4.7%)で増加数が最も多く、草津市(5,706人・4.9%)、 そして東洋経済05年度の「全都市住みよさランキング」

全国総合1位の栗東市(5,013人・9.1%)、守山市

(5,013人・8.1%)と、JRに沿った増加エリアが続く。

新快速の本数が多い野洲市(1,160人・2.4%)あたり までが、この影響圏となっている。

南部は三重県隣接で山間部を抱える甲賀市(1,372 人・1.5%)まで増加。

東部では米原市が若干の減少だが、長浜市(2,119人・

3.5%)の増加が目立ち、また、彦根市(1,917人・

1.8%)も増加。

◆ 京都府=3,132人・0.1%

京都市は都心化傾向を持ちつつ市としては横ばい。ベ ッドタウン機能は滋賀県に向かう。京都市隣接では向日 市(1,615人・3.0%)で1,000人を超えるほかは、宇 治市、長岡京市、八幡市は500人前後の増加、西の亀岡 市は▲558人という状況。

南部は大阪市のベッドタウン機能も持ち、基盤整備も 進んでいるけいはんな学研都市エリアのみ大幅に増加、

奈良や大阪に隣接する精華町(7,880人・29.9%)、木 津町(5,445人・16.2%)、京田辺市(4,434人・7.4%)

となっている。

北部にかけては園部町(→南丹市に)で多少増加した ほかは減少した。

◆ 奈良県=▲21,428人・▲1.9%

大阪のベッドタウン機能を持っており、大阪の都心化 の影響がある。

大阪からの入り口の生駒市(894人・0.8%)は微増だ が、奈良市(▲4,838人・▲1.5%)の減少は、大阪へ の回帰のほか、隣接する京都府域の学研都市エリアでの 宅地供給拡大の影響も考えられる。

人口のはっきりした増加エリアは、新たな宅地供給に 応じて、近鉄大阪線・JR和歌山線の香芝市(7,517人・

11.8%)、上牧町(950人・4.0%)、広陵町(1,373人・

4.4%)。

◆ 和歌山県=▲33,851人・▲3.2%

県人口の36.3%を占める和歌山市(▲10,833人・▲

2.8%)で減少。阪和自動車道の和歌山県の入口で、和 歌山市ならびにそのベッドタウン機能を持つ岩出町

(2,682人・5.6%)が増加している。また、南海電鉄 の大阪からの入口で、大阪のベッドタウンとしてニュー タウン開発が進んだ橋本市(▲2.1%)は減少に転じて いる。

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ほかに人口が増加しているのは有田市隣接の吉備町

(276人・1.9%→3町合併で有田川市へ)、御坊市隣接 の日高町(196人・2.7%)、白浜町(▲2.6%)隣接の 上富田町(272人・1.9%)の3町。

◆ 大阪府=11,929人・0.1%

北摂で増加したのは箕面市(2,234人・1.8%)、吹田 市(5,924人・1.7%)、茨木市(7,328人・2.8人)。池 田市、摂津市ではほぼ横ばいだが、能勢方面で減少が大 きい。

東部方面は枚方市でプラス方向の横ばい。けいはんな 学研都市整備に従って改善が進んだJR片町線沿線では 大阪市の都島区で大きく増加しているが、四条畷市

(2,203人・4.0%)は増加、交野市もプラスの横ばい。

近鉄方面は大阪市の減少区に連なって減少傾向で、大 阪狭山市(1,211人・2.1%)のみ増加。

堺市(1,475人・0.2%)はほぼ横ばい。高石市(▲

1.8%)より南は、泉大津市(2,583人・3.4%)、和泉 市(4,863人・2.8%)、熊取町(1,591人・3.7%)、泉 佐野市(2,812人・2.9%)など、阪南エリアは泉南市 まで減少市町はない。このエリアで最も高い増加率は田 尻町の6.7%。

◆ 兵庫県=39,807人・0.7%

芦屋市(6,746人・8.0%)、西宮市(27,233人・

6.2%)で神戸市の東部臨海区に連なり増加。地価下落 の中で、高級住宅地イメージの強い阪神間への人口集中 が見られる。工業イメージがある尼崎市(▲0.8%)は マイナス。

神戸市西部臨海区の減少傾向は神戸市以西まで続き、

加古川市(0.4%)以外は減少。

大阪のベッドタウンの色彩が強い大阪府よりの内陸エ リアでは、伊丹市が横ばいだが、宝塚市(6,816人・

3.2%)、川西市(3,864人・2.5%)、猪名川町(932 人・3.2%)、三田市(1,839人・1.6%)と増加。

神戸・大阪ベッドタウンエリア以外では、姫路市

(3,998人・0.8%)と西隣の太子町(595人・1.9%)、 北隣の福崎町(1,087人・5.6%)と姫路エリアで増加。

◆ 鳥取県=▲6,342人・▲1.0%

鳥取市(983人・0.5%)と隣接の湯梨浜町(142人・

0.8%)、そして米子市(1,738人・1.2%)と隣接の日 吉津村(102人・3.4%)で増加している。

◆ 島根県=▲19,368人・▲2.5%

松江市(▲2,689人・▲1.3%)も減少。隣接の東出 雲町(1,918人・15.6%)と斐川町(627人・1.3%)

で増加、宍道湖エリアは結果として横ばいになっている。

◆ 岡山県=6,228人・0.3%

岡山市(21,926人・3.4%)と倉敷市(8,503人・

1.8%)で増加し、その外周の岡山平野部で微増、それ 以外のエリアで減少している。

◆ 広島県=▲2,153人・▲0.1%

広島市以外で増加したのは、広島大と山陽自動車道の 3つのICを持つ東広島市(9,077人・5.2%)が産業と 広島市のベッドタウン機能で目だつ。また、広島市の西 のベッドタウン機能を持つ廿日市市(大野町・宮島町と の合併前数字)は横ばい、大野町(716人・2.8%=廿日 市市に合併)、南区南隣の坂町(124人・1.0%)で増加 している。

中国地方では広島市、岡山市、倉敷市に次ぐ第4の都 市で備後の中心都市の福山市も減少は免れている。

◆ 山口県=▲35,389人・▲2.3%

人口県内3位の山口市(2,989人・1.6%)のほか、

下松市と田布施町で若干の増加となったのみ。

◆ 徳島県=▲14,134人・▲1.7%

徳島市(▲0.1%)は微減、隣接の小松島市(▲2.2%)

でも減少しているが、その隣接で増加している。北の鳴 門市(▲2.2%)との間の藍住町(1,918人、6.3%)

で最も増加数が多く、北島町(880人・4.4%)、松茂町

(659人・4.6%)と人口増加の町が並ぶ。南の阿南市(▲

3.2%)との間の羽ノ浦町(428人・3.6%)、那珂川町

(406人・3.9%)も増加しており、徳島県の東側沿海部 は、市部で減少し、町で増加している。戸建住宅の郊外 化が進行中のようだ。

◆ 香川県=▲10,629人・▲1.0%

高松市(1,390人・0.4%)は横ばい気味だが、高松 市と合併した国分寺町(871人・3.8%)で増加しており、

東隣接の三木町も微増。

減少の坂出市(▲1,960人・▲3.3%)と増加の丸亀 市(1,724人・1.6%)にはさまれた瀬戸大橋の宇多津 町(1,482人・9.3%)は、ゴールドタワーやマンショ ンまでできて高い増加率となっている。

◆ 愛媛県=▲25,268人・▲1.7%

県内の増加は松山市エリアのみ。松山市(6,678人・

1.3%)とその隣接の東温市(575人・1.7%)、砥部町

(350人・1.6%)、松前町(287人・0.9%)で増加して いる。

◆ 高知県=▲17,738人・▲2.2%

高知市(▲214人・▲0.1%)は微減だが、そのベッド タウンエリアの南国市(793人・1.6%)、野市町(1,164 人・7.0%)、春野町(144人・0.9%)などで増えてお り、県内唯一の人口増加エリア。

◆ 福岡県=33,427人・0.7%

(11)

福岡都市圏が全体として高い増加率となっており、博 多区東隣の粕屋町(2,875人・8.3%)、志免町(2,731 人・7.2%)が目立つ。その東の篠栗町(1,600人・

5.4%)も5%を超えた。南隣では大野城市、春日市、

那珂川町。その南の筑紫野市(4,485人・4.8%)や小 郡市(2,893人・5.3%)あたりまで高めの増加率とな っている。西隣も前原市(3,396人・5.3%)や東区の 北隣で新宮町(4.5%)も高い。

福岡市を中心した人口増加エリアは、東は宗像市

(2.3%)と岡垣町、南部では久留米市(0.5%)南隣 の広川町や大木町まで広がっている。

◆ 佐賀県=▲10,252人・▲1.2%

佐賀市(▲1,810人・▲0.9%)は昨年10月に、3町 1村と合併した(数字は合併後)。

南隣で中心市街地に近い有明海干拓の町の東与賀町

(675人・9.3%)で増加率が目だった。西隣の小城市

(476人・1.0%)、久保田町(213人・2.7%)、東の上 峰町(418人・4.8%)、三田川町(3.5%)のほか、プ ラスの横ばいを含めて、県の東半分では増加の市町村が 多い。特に、福岡県に囲まれた鳥栖市(3,999人・6.6%)

が増えている。

◆ 長崎県=▲37,893人・▲2.5%

長崎市(▲14,862人・▲3.2%)はかなり減少してい るが、隣接の時津町(1,063人・3.8%)と長与町

(2,307人・5.2%)で増加、また諫早市は▲0.2%だ が、大村市(3,619人・4.3%)並びに愛野町(323人・

6.6%=雲仙市に)で増加。

北部の佐世保市(▲3,128人・▲1.2%)も減少し、

隣接の佐々町(355人・2.7%)で増加。

◆ 熊本県=▲17,204人・▲0.9%

熊本市(7,529人・1.1%)自体の増加率は大きくは ないが、人口増加は熊本平野部全体に及び、熊本市の東 側に、人口を増やしている町村が並んでいる。北から西 合志町(1,615人・5.9%)、合志町(641人・2.9%)、 大津町(1,083人・3.9%)、そして話題の「光の森」住 宅地の菊陽町(4,071人・14.4%)、西原村(624人・

10.9%)、益城町(623人・1.9%)、嘉島町(347人・

4.3%)の6町1村を合わせると、熊本市の増加数を越 える9,004人の増加となっている。また、南の宇土市

(767人・2.1%)。

◆ 大分県=▲11,553人・▲0.9%

大分市(7,898人・1.7%)で増加。大分市から杵築 市まで別府湾に面するエリアでは、別府市ほか日出町以 外はほぼ横ばいだが、減少はしていない。日出町(1,500 人・5.7%)は別府湾を南に見る町で、大分市や別府市の ベッドタウンとして、また大分空港にも近く、テキサス インスツルメンツなども立地する。

◆ 宮崎県=▲17,014人・▲1.5%

宮崎市(4,194人・1.4%)、宮崎市と合併した佐土原 町(456人・1.4%)、そして西隣の都城市(1,154人・

0.9%=合併前)と、両市の南隣の清武村(0.3%)、三 股町(488人・2.9%)。

◆ 鹿児島県=▲33,050人・▲1.9%

鹿児島市(2,694人・0.4%)は微増だが、錦江湾北 岸で桜島から離れたベッドタウンの姶良町(1,694人・

3.9%)で増加。

鹿児島空港に近くハイテク産業が立地する国分市

(1,363人・2.5%=1市6町合併で霧島市に)と溝辺 町(1.0%=霧島市に)、鹿屋市(401人・0.5%=1市 3町合併前)と横ばいの吾平町(鹿屋市に)、そして出水 市と合併予定の県北の高尾野町(1.4%)。

◆ 沖縄県=42,610人・3.2%

本島以外も含めて45市町村中、減少は12市町村にと どまる。10市町村で5%以上増加した。

本島では那覇市(11,276人・3.7%)で1万人を超え て増加、中部の沖縄市(6,183人・5.2%)、名護市

(2,834人・5.0%)、恩納村(558人・6.2%)、宜野座 村(293人・6.2%)、金武町(520人・5.1%)、南部の 北谷町(1,310人・5.1%)と中城村(825人・5.4%)

で5%を超えた。各突端部、北端の国頭村、本部半島の 本部町で減少、南端の糸満市も1.5%増と沖縄としては 増加率が小さいが、そのほかの本島の市部はそれぞれ 2,000~3,000人台の増加するなど、町村部とも増加傾 向のもとにある。

本島以外では、宮古市(▲1.4%)など減少している ところもあるが、石垣市(1,843人・4.3%=石垣島)、 竹富町(639人・18.0%=竹富島)で大きく増え、慶良 間諸島でも渡嘉敷村と座間味村双方であわせて111人の 増加を見ている。

(12)

2005年国勢調査・東京圏の動向 ~ 区部と東上線沿線

1.東京都区部

1980年と2005年の国勢調査人口を比較すると、東京 都全体は11,618,281人から12,570,994人に952,713 人・8.2%増加している。

区部を見ると、80年から05年の国勢調査の範囲では、

85年(8,354,615人)をピークにバブル後の95年

(7,967,614人)まで減少、その後再び増加に転じ、05 年(8,483,140人)に85年人口を超えた。80年との比 較では131,247人の増加となっている。

ただし、バブル崩壊後、都心化が進んだとはいっても、

80年人口を05年に上回っているのは、23区中10区にと どまっており、中心3区では中央区のみが80年を超えた

(15,435人増)。増加10区は、増加数の大きいところ から、江戸川区(158,651人増)、練馬区(128,069 人増)、江東区(58,561人増)、世田谷区(44,107人 増)、板橋区(24,444人増)、中央区のほか、葛飾区、

足立区、大田区、品川区は5,000人未満の増加で、区部 では江戸川区と練馬区が、主要な人口受け入れ区となっ ている。

都心区の代表として港区(80年から05年で▲15,609 人)、そして外周区から、大田区、世田谷区、練馬区、足 立区、江戸川区を取り出して、1980年から2005年まで の国勢調査人口の増減率の推移をグラフ化した。

東京のバブルは88年にピークを持っており、91年ま で続いた。国勢調査人口増減では、85-90年(85年か ら90年までの変動率)にバブルの影響を反映している。

都心区代表とした港区は、この時期人口を大きく減らし ており、また、高級住宅地エリアを含む世田谷区と大田 区も、人口減少に転じている。一方、江戸川区は増加率 を大きくしたが、足立区の数字上の反応は小さい。

バブル崩壊直後を示す90-95年では、江戸川区と練 馬区であい変らず増加率が高いものの、バブル期以前の ペースに回帰し、ほかの4区は依然減少しているが、足 立区が新たに減少に転じたほかは、減少率を小さくして いる。

95-00年で都心化の状況が明確になった。足立区を 除き、世田谷区、大田区は増加ペースに復帰、そして減 少を続けてきた港区で、特に大きな増加率が見られる。

00-05年は23区全区が増加しており、世田谷区や大 田区に遅れて減少に転じた足立区も増加に復帰した。港 区の増加率はより高まっている。

2.東上線方面との比較

東京都区部と郊外部の人口動向を比較するために、東 京の3区と東武東上線方面の埼玉県内4市町を合わせた 人口増減率をグラフ化した。

千代田区は港区と同様の増減動向となっており、80年 の54,801人が、回復基調にあるとはいえ05年で41,721 人に留まっている。文京区も動きは小さいが、増減の傾 向については千代田区型となっており、やはり80年人口 を12,762人下回っている。

練馬区はバブル期に増加率が高まり、郊外型の色彩を 持つが、バブルをはさんで一貫した 増加基調を続けており、バブル後に ついては、バブル後の増加率が5年 ごとに高まってきている点では、東 京型の性格を示している。80年から 05年で128,069人(22.7%)増加 した。

朝霞市はバブル期またバブル後も、

練馬区より高い増加率で推移(80年 人口は練馬区の564,156人に対し 朝霞市は90,088人)して、80年か ら05年に34,210人(38.0%)増や しているが、00-05年では東京化 の流れの中で、練馬区とは反対に増 国勢調査人口増加率推移(区部)

-20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20

80-85 85-90 90-95 95-00 00-05

港区 大田区 世田谷区 練馬区 足立区 江戸川区

(13)

加率を落としている。

川越市北隣の鶴ヶ島市は1960年(7,008人)から70 年(14,634人)で倍増、さらに80年(35,842人)ま でで2.5倍(21,208人増)と、東京のベッドタウンと して人口を拡大させてきた。埼玉県がバブルピークを迎 えた時期(地価公示ベース=91年1月)の90年(国勢調 査=10月時点)までの10年間で27,222人増の63,064 人と、増加者数を増している。だが

バブル上昇の影響は、需要を減衰さ せたようで、バブルピーク期以降、

増加ペースは急激に落ち、90年から 05年までの15年で6,724人の増加

(69,788人)に留まっている。

東松山市は80年から90年のバブ ル期を含む地価上昇期に、鶴ヶ島市 に近い20,445人増加している。ま たバブル上昇による需要の遠隔化の 影響か、90年から95年では鶴ヶ島市 の3,144人増に対し9,008人の増 加を示した。これが95-00年では

減少に転じ、需要の都心化を顕在化させる結果となった。

減少は00-05年も続いており、95年から05年の10年で 2,042人減り、05年の人口は91,300人になっている。

小川町も東松山市と同様なトレンドを描いている。80 年の27,045人がバブル崩壊後の95年に37,822人と

(国勢調査上の)ピークを迎え、以後減少に転じて、05 年には35,394人と、10年で2,428人減らした。

人口の社会増減の動向

2月27日に総務省より公表された、2005年の人口の社 会増減(10月1日時点の住民基本台帳人口移動報告=以 下のページ)を見ると、次のように要約されている。

http://www.stat.go.jp/data/idou/sokuhou/nen/index.htm

● 都道府県別では東京都(転入超過率は0.71%)、

愛知県(0.27%)、神奈川県(0.26%)、沖縄県

(0.15%)、滋賀県(0.12%)など8都県で転入超 過。

● 東京都,愛知県,千葉県及び兵庫県の4都県で、前 年に比べ転入超過率が上昇。

● 転出超過は,長崎県(転出超過率は0.56%)、青森 県(0.50%)、岩手県(0.43%)、秋田県(0.42%)、 和歌山県,山形県及び奈良県(いずれも0.35%)な ど39道府県。

転入超過の8都県は表の通りで、8県の増加人口合計 140,311人の62%=86,562人を、東京都が占めている。

2001年から05年の5年間の社会増減累計を表にした が、埼玉県は05年にわずかながらマイナス(240人減)

に転じている。

05年について、東京都に神奈川県と千葉県を加え、埼 玉県をマイナスしても、1都3県で114,688人の社会人 増と、東京圏への人口移動が目立つ結果になった。

その他では、愛知県が19,258人増加し、県内経済の 好調を裏付けた。

近畿圏では大阪府や京都府の社会減に対応するように、

滋賀県と兵庫県が大きくはないが増加している。それに、

福岡市を擁する福岡県と、人口増加が続く沖縄県が社会 増を示している。

01~05年の5年間の合計で社会増となっているのは、

05年の8県に埼玉県を加えた9県で、05年の傾向は基 本的に変わらない。ただ、この5年間の年間平均を、05 年が大きく上回ったのは、東京都と愛知県で(沖縄県と 兵庫県も少し上回っているが)、直近の経済状況をうかが わせる結果となっている。

ホームページの表にある「大都市」の東京23区と14市 を見ると、都道府県単位でプラスとなった8都県中、沖 縄県と滋賀県を除く6都県が、これらの大都市を擁して

国勢調査人口増加率推移

-30 -20 -10 0 10 20 30 40

80-85 85-90 90-95 95-00 00-05 年

千代田区

文京区 練馬区 朝霞市 鶴ヶ島市 東松山市 小川町

参照

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