日 機 連 18 環 境 安 全 −11
平成18年度
製造産業分野の安全に関する法令 及び制度に関する調査研究報告書
平成19年3月
社団法人 日本機械工業連合会 株式会社 エックス都市研究所
こ の 事 業 は 、 競 輪 の 補 助 金 を 受 け て 実 施 し た も の で す 。 http://keirin.jp/
序
近 年 、 技 術 の 発 展 と 社 会 と の 共 存 に 対 す る 課 題 が ク ロ ー ズ ア ッ プ さ れ 、 機 械 工 業 に お い て も 環 境 問 題 、 安 全 問 題 が 注 目 を 浴 び る よ う に な っ て き て お り ま す 。 環 境 問 題 で は 、 京 都 議 定 書 の 第 一 約 束 期 間 開 始 を 1 年 後 に 控 え 、 排 出 権 取 引 や C D M な ど の 柔 軟 性 措 置 に 関 連 し た 新 ビ ジ ネ ス の 動 き も 本 格 化 し 、 政 府 や 産 業 界 は 温 室 効 果 ガ ス の 削 減 目 標 の 達 成 に 向 け た 取 り 組 み を 強 化 し て い る と こ ろ で す 。 ま た 、 欧 州 化 学 物 質 規 制 を は じ め と す る 環 境 規 制 も 一 部 が 発 効 し 、 そ の 対 応 策 が 新 た な 課 題 で あ る 一 方 、 新 た な ビ ジ ネ ス チ ャ ン ス と も 考 え ら れ ま す 。
他 方 、 安 全 問 題 も 、 E U に お け る C E マ ー キ ン グ 制 度 の 実 施 や 、 平 成 1 3 年 に は 厚 生 労 働 省 か ら 「 機 械 の 包 括 的 な 安 全 基 準 に 関 す る 指 針 」 が 通 達 と し て 出 さ れ 、 機 械 工 業 に と っ て き わ め て 重 要 な 課 題 と な っ て お り ま す 。
海 外 で は 欧 米 諸 国 を 中 心 に 環 境 ・ 安 全 に 配 慮 し た 機 械 を 求 め る 気 運 の 高 ま り か ら 、 そ れ に 伴 う 基 準 、 法 整 備 も 進 み つ つ あ り 、 グ ロ ー バ ル な 事 業 展 開 を 進 め て い る 我 が 国 機 械 工 業 に と っ て 、 こ の 動 き に 遅 れ る こ と は 死 活 問 題 で あ り 早 急 な 対 処 が 求 め ら れ て お り ま す 。 こ う し た 内 外 の 情 勢 に 対 応 す る た め 、 当 会 で は 環 境 問 題 や 機 械 安 全 に 係 わ る 事 業 を 発 展 さ せ て 、 環 境 ・ 社 会 と の 共 存 を 重 視 す る 機 械 工 業 の あ り 方 を 追 及 す る た め 、 早 期 か ら こ の 課 題 に 取 組 み 調 査 研 究 を 行 っ て 参 り ま し た 。 平 成 1 8 年 度 に は 、 海 外 環 境 動 向 に 関 す る 情 報 の 収 集 と 分 析 、 そ れ ぞ れ の 機 械 の 環 境 ・ 安 全 対 策 の 策 定 な ど 具 体 的 課 題 を 揚 げ て 活 動 を 進 め て き ま し た 。
こ う し た 背 景 に 鑑 み 、 当 会 で は 機 械 工 業 の 環 境 ・ 安 全 対 策 の テ ー マ の 一 つ と し て 株 式 会 社 エ ッ ク ス 都 市 研 究 所 に 「 製 造 産 業 分 野 の 安 全 に 関 す る 法 令 及 び 制 度 に 関 す る 調 査 研 究 」 を 調 査 委 託 し ま し た 。 本 報 告 書 は 、 こ の 研 究 成 果 で あ り 、 関 係 各 位 の ご 参 考 に 寄 与 す れ ば 幸 甚 で す 。
平 成 1 9 年 3 月
社 団 法 人 日 本 機 械 工 業 連 合 会 会 長 金 井 務
は じ め に
安 全 ・ 安 心 な 社 会 の 構 築 と い う 命 題 が 声 高 に 標 榜 さ れ る 昨 今 に お い て は 、 製 造 業 な ど の 企 業 は 単 に 効 率 的 な 生 産 を 行 う だ け で は な く 、 企 業 の 社 会 的 責 任 ( C S R ) の 観 点 も 十 分 に 踏 ま え て 、 現 場 か ら 経 営 ま で が 意 識 を 共 有 化 し て 、 コ ン プ ラ イ ア ン ス の 徹 底 や 安 全 文 化 の 定 着 を 図 り 、 か つ 、 実 践 し て い く こ と が 求 め ら れ て い る 。 と り わ け 、 そ れ ぞ れ の 業 種 や 企 業 に お い て 、 産 業 安 全 の 確 保 に 向 け た 取 組 を 推 進 し 、 具 体 的 な 活 動 を 継 続 的 に 展 開 し て い く こ と も 、 企 業 の 重 要 な 責 任 の 一 つ で あ る と 考 え ら れ る 。
こ の よ う な 問 題 に つ い て 検 討 す る 場 合 、 従 来 は 個 別 の 業 界 内 や 各 々 の 企 業 内 に お い て 、 主 に 、 設 備 や 機 器 な ど の ハ ー ド 面 の 内 容 や 特 徴 に 関 し て 情 報 交 換 を 行 い 、 そ こ に 立 脚 し て 問 題 点 を 抽 出 し 、 必 要 な 対 策 や 課 題 な ど を 議 論 す る こ と が 多 く 、 業 種 を 越 え て 異 な る 企 業 が 、 人 ・ 組 織 ・ マ ネ ジ メ ン ト な ど の ソ フ ト 面 の 問 題 ま で 踏 み 込 ん で 問 題 点 を 整 理 し 、 検 討 を 行 う ケ ー ス は 稀 で あ っ た 。 ま た 、 問 題 が あ る 実 態 や 構 造 な ど に つ い て 共 通 化 で き る 部 分 を 探 り 、 そ こ に 対 し て 共 通 化 で き る 対 策 や 課 題 な ど を 検 討 ・ 整 理 す る 試 み も 、 こ れ ま で は あ ま り な さ れ て こ な か っ た 。
こ う し た 背 景 に 鑑 み 、 本 調 査 研 究 で は 、 製 紙 、 化 学 、 セ メ ン ト 、 鉄 鋼 、 ア ル ミ の 五 業 種 に 関 し て 、 製 造 産 業 分 野 の 安 全 の 実 態 や 課 題 な ど を 話 し 合 う 検 討 会 を 開 催 し 、 検 討 を 進 め た 。 そ の 際 、 現 場 サ イ ド や 本 社 サ イ ド な ど 異 な る 立 場 の 担 当 者 や 、 産 業 安 全 分 野 の 有 識 者 な ど よ り 、 そ れ ぞ れ が 現 在 抱 い て い る 問 題 意 識 な ど に つ い て 、 広 く 情 報 収 集 や 意 見 交 換 を 図 り 、 検 討 内 容 を 深 め て い っ た 。 本 報 告 書 は 、 そ の 成 果 を と り ま と め た も の で あ る 。 本 調 査 研 究 の 推 進 に あ た り 、 委 員 や オ ブ ザ ー バ ー 及 び 有 識 者 各 位 に は 、 製 造 産 業 分 野 の 安 全 に つ い て の 懇 切 な ご 助 言・ご 協 力 を い た だ い た 。な お 、検 討 会 の 実 施 や 開 催 に あ た り 、 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 参 事 官 室 に も 多 大 な る ご 協 力 を い た だ い た 。厚 く 御 礼 を 申 し 上 げ る 。
平 成 1 9 年 3 月
株 式 会 社 エ ッ ク ス 都 市 研 究 所 代 表 取 締 役 大 野 眞 里
製 造 産 業 分 野 の 安 全 に 関 す る 法 令 及 び 制 度 の 調 査 研 究 検 討 会 委 員 等 名 簿
< 委 員 >
業 種 役 職 氏 名
パルプ 王 子 製 紙 株 式 会 社 安 全 本 部 本 部 長 大 嶽 繁 幸
化 学 新 日 本 石 油 化 学 株 式 会 社 社 会 環 境 安 全 室 室 長 鈴 木 直 人 窯 業 三 菱 マテリアル株 式 会 社 セメント事 業 カンパニー 企 画 管 理 部 部 長 内 藤 英 一 三 菱 マテリアル株 式 会 社 人 事 部 門 人 事 企 画 室 安 全 衛 生 管 理 室 室 長 補 佐 大 塚 昌 昭
鉄 鋼 JFEスチール株 式 会 社 安 全 衛 生 部 部 長 西 野 濃
新 日 本 製 鐵 株 式 會 社 人 事 ・労 政 部 部 長 安 福 愼 一
非 鉄 株 式 会 社 神 戸 製 鋼 所 アルミ銅 カンパニー
企 画 管 理 部 リスクマネジメントグループ グループ長 手 塚 浩
< オブザーバー>
役 職 氏 名
財 団 法 人 電 力 中 央 研 究 所 社 会 経 済 研 究 所
ヒューマンファクター研 究 センター 上 席 研 究 員 高 野 研 一
特 定 非 営 利 活 動 法 人 安 全 工 学 会 理 事
(神 奈 川 県 産 業 技 術 センター 資 源 ・生 活 技 術 部 専 門 研 究 員 ) 若 倉 正 英
日 本 製 紙 連 合 会 常 務 理 事 木 坂 勝 司
石 油 化 学 工 業 協 会 技 術 部 次 長 岩 永 清 志
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 参 事 官 室 参 事 官 補 佐 杉 浦 宏 美
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 参 事 官 室 技 術 係 長 菅 原 洋 行
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 参 事 官 室 環 境 係 長 小 林 岳
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 参 事 官 室 調 査 員 石 上 大 輔
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 鉄 鋼 課 製 鉄 企 画 室 課 長 補 佐 荒 木 太 郎 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 紙 業 生 活 文 化 用 品 課 課 長 補 佐 上 村 昌 博 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 紙 業 生 活 文 化 用 品 課 課 長 補 佐 岡 宮 潔
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 化 学 課 課 長 補 佐 渡 邊 桂 一
経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 住 宅 産 業 窯 業 建 材 課 課 長 補 佐 秦 茂 則 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 非 鉄 金 属 課 課 長 補 佐 瀧 川 利 美 経 済 産 業 省 製 造 産 業 局 非 鉄 金 属 課 環 境 ・エネルギー係 長 綾 良 輔
< 事 務 局 >
役 職 氏 名
株 式 会 社 エックス都 市 研 究 所 環 境 開 発 本 部 環 境 リスク管 理 グループ 部 長 藤 崎 豊 株 式 会 社 エックス都 市 研 究 所 環 境 開 発 本 部 環 境 リスク管 理 グループ 主 任 大 久 保 元
目 次
序 章 調 査 研 究 の 概 要 --- 1
1. 背 景 と 目 的--- 1
2. 調 査 研 究 体 制 --- 2
3. 調 査 研 究 項 目 ・ ス ケ ジ ュ ー ル--- 3
第 1 章 再 発 防 止 の た め の 事 故 原 因 に つ い て--- 4
1.1 業 種 別 の 実 態 や 構 造 --- 4
1.2 共 通 化 す べ き 問 題 点 や 課 題 --- 40
1.3 ま と め --- 48
第 2 章 産 業 安 全 に 関 す る 規 格 類 に つ い て --- 50
2.1 欧 州 や 米 国 な ど に お け る 規 格 類 の 現 状 及 び 動 向 --- 50
2.2 我 が 国 に お け る 規 格 類 の 現 状 及 び 動 向--- 57
2.3 ま と め --- 62
第 3 章 検 討 が 望 ま れ る 安 全 確 保 方 策 な ど に つ い て--- 65
3.1 統 合 的 な 対 応 の 必 要 性 に つ い て--- 65
3.2 第 三 者 機 関 の 活 用 に つ い て --- 67
3.3 今 後 の 課 題 --- 72
序 章 調 査 研 究 の 概 要
1. 背 景 と 目 的
我 が 国 の 製 造 業 で は こ こ 数 年 、 幾 多 の 業 種 に お い て 、 頻 発 す る 産 業 事 故 が 目 立 つ 状 況 に あ る 。 そ の 原 因 と し て は 、 設 備 の 老 朽 化 や 技 術 の 高 度 化 ・ ブ ラ ッ ク ボ ッ ク ス 化 な ど の ハ ー ド 面 の 問 題 、 マ ニ ュ ア ル か ら 逸 脱 し た 作 業 手 順 の 横 行 や 過 去 の 類 似 の 事 故 事 例 や ヒ ヤ リ ハ ッ ト 事 例 な ど の 有 用 な 情 報 が 十 分 に 活 用 さ れ て い な い と い っ た ソ フ ト 面 の 問 題 な ど が 挙 げ ら れ 、 様 々 な 要 因 が 複 合 的 に 絡 み 合 っ た 結 果 、 不 具 合 や ト ラ ブ ル が 多 発 し て い る と の 見 方 が 定 着 し て き て い る 。
ま た 、 我 が 国 で は 、 こ れ ま で は 製 造 現 場 で 保 守 保 全 を 担 当 す る 技 術 者 の レ ベ ル が 高 く 、 当 意 即 妙 な 改 善 策 を 継 続 的 に 繰 り 出 す こ と に よ り 、 安 全 を 担 保 し て き た 面 が 強 い と の 指 摘 も な さ れ て い る が 、こ れ か ら は 2007 年 問 題 と し て 警 鐘 さ れ て い る 通 り 、技 能 伝 承 が 容 易 に 進 ま ず 、現 場 担 当 者 の 質 を 高 い レ ベ ル で 維 持 し 続 け る こ と が 困 難 に な る 事 態 も 想 定 さ れ る 。 し た が っ て 、 今 後 は ベ テ ラ ン の 勘 と 経 験 に 頼 る 「 属 人 的 な 安 全 」 か ら 、 一 定 の 教 育 を 受 け た 者 で あ れ ば 、誰 が 関 与 し て も 一 定 レ ベ ル 以 上 の 安 全 を 担 保 で き る よ う な 仕 組 み で あ る「 シ ス テ ム 的 な 安 全 」 へ と 移 行 し て い く こ と が 望 ま れ る と こ ろ で あ る 。
一 方 、海 外 に 目 を 転 じ る と 欧 州 や 米 国 な ど で は 、「 シ ス テ ム 的 な 安 全 」を 確 立 す る こ と を 目 指 し て 、 逸 早 く そ の 対 応 を 図 っ て き て い る 。 例 え ば 、 国 際 標 準 化 に 向 け た 取 組 の 一 環 と し て 、 特 に 、 機 械 安 全 の 分 野 で は ISO12100、ISO14121 な ど の 国 際 安 全 規 格 を グ ロ ー バ ル ス タ ン ダ ー ド と し て 、 体 系 的 に 確 立 し て き て い る 。
ま た 、 産 業 安 全 確 保 に 向 け た 取 組 の 方 法 論 と し て は 、 行 政 サ イ ド の 各 種 規 制 か ら 企 業 サ イ ド が イ ニ シ ア テ ィ ブ を 発 揮 で き る 自 主 保 安 へ と い う 流 れ が 近 年 の 動 向 だ が 、 そ の 反 面 、 欧 州 や 米 国 な ど で は 、 企 業 の 自 主 的 な 取 組 を 支 援 す る こ と を 狙 い と し て 、 行 政 が 産 業 安 全 に 係 る 制 度 づ く り の 面 か ら も 、 積 極 的 に 関 与 し て き て い る と い っ た 状 況 も 見 ら れ る 。 以 上 の よ う な 国 内 外 の 状 況 を 踏 ま え 、 本 調 査 研 究 で は 、 我 が 国 に お け る 製 造 産 業 分 野 の 安 全 に 関 す る 法 制 度 面 の 本 格 的 な 検 討 を 見 据 え た パ イ ロ ッ ト 的 な 調 査 研 究 と し て 、 そ れ ら の 方 向 性 や 検 討 課 題 、 個 々 の 優 先 順 位 な ど を ロ ー ド マ ッ プ 的 に 検 討 ・ 作 成 ・ 提 案 し て い く こ と を 目 的 と す る 。
2. 調 査 研 究 体 制
本 調 査 研 究 を 進 め る に あ た っ て は 、 民 間 企 業 や 業 界 団 体 の 安 全 担 当 者 及 び 産 業 安 全 分 野 の 有 識 者 な ど を メ ン バ ー と す る 「 製 造 産 業 分 野 の 安 全 に 関 す る 法 令 及 び 制 度 の 調 査 研 究 検 討 会( 以 下 、単 に「 検 討 会 」と 言 う )」を 開 催 し 、必 要 に 応 じ て 適 宜 、情 報 収 集 及 び 意 見 交 換 を 図 り な が ら 、 検 討 を 進 め た 。
検 討 会 で は 、 製 紙 、 化 学 、 セ メ ン ト 、 鉄 鋼 、 ア ル ミ の 五 業 種 に 該 当 す る 企 業 や 団 体 の 参 加 を 募 り 、 産 業 安 全 に 関 し て 業 種 を 越 え て 共 通 化 す べ き 問 題 点 や 課 題 を 中 心 に 整 理 し た 。 な お 、 上 記 五 業 種 の 分 類 を 労 働 災 害 の 統 計 ( 安 全 衛 生 年 鑑 / 死 亡 災 害 デ ー タ ベ ー ス ) に 即 し て 整 理 す る と 、 表 1 の 通 り と な る ( 第 1 章 で は 、 こ の 分 類 に 即 し て 、 業 種 ご と に 事 故 原 因 等 の 実 態 を 整 理 し た )。
表 1 当 該 業 種 の 分 類
業 種 分 類 検 討 会 メ ン バ ー
パ ル プ パ ル プ ・ 紙 製 造 業 王 子 製 紙 株 式 会 社 日 本 製 紙 連 合 会
化 学 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 新 日 本 石 油 化 学 株 式 会 社 石 油 化 学 工 業 協 会
窯 業 セ メ ン ト ・ 同 製 品 製 造 業 三 菱 マテリアル株 式 会 社 鉄 鋼 製 鉄 ・ 製 鋼 ・ 圧 延 業 JFEスチール株 式 会 社
新 日 本 製 鐵 株 式 會 社 非 鉄 非 鉄 金 属 製 錬 ・ 圧 延 業 株 式 会 社 神 戸 製 鋼 所
3. 調 査 研 究 項 目 ・ ス ケ ジ ュ ー ル
H19 年 の 年 明 け か ら 、計 3 回 の 検 討 会 を 開 催 し 、下 記 に 示 す 項 目 に つ い て 、企 業 担 当 者 ・ 業 界 担 当 者 ・ 有 識 者 の プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン や 討 議 を 行 い 、 業 種 を 越 え て 共 通 化 す べ き 問 題 点 や 課 題 の 抽 出 ・ 検 討 ・ 整 理 を 中 心 に 、 内 容 を 精 査 す る よ う 努 め た 。
< 第 1 回 検 討 会 >
− 本 調 査 研 究 の 概 要
− 業 界 ・ 企 業 で の 産 業 安 全 分 野 の 取 組 実 態
− 産 業 安 全 分 野 の 取 組 実 態 に 係 る 意 見 交 換
< 第 2 回 検 討 会 >
− 業 種 を 越 え て 共 通 化 す べ き 問 題 点 や 課 題 に 係 る 観 点 出 し
− 安 全 文 化 向 上 の 観 点 に 基 づ く 話 題 提 供
− 海 外 の 最 新 動 向 に 基 づ く 話 題 提 供
− 業 種 を 越 え て 共 通 化 で き る 対 策 措 置 に 係 る 意 見 交 換
< 第 3 回 検 討 会 >
− A 社 に お け る 産 業 安 全 分 野 の 取 組 実 態 ( 現 場 視 察 も 含 む )
− 業 種 を 越 え て 共 通 化 す べ き 問 題 点 や 課 題 に 係 る 観 点 出 し ( 修 正 、 見 直 し )
− 業 種 を 越 え て 共 通 化 で き る 対 策 措 置 に 係 る 意 見 交 換 ( 修 正 、 見 直 し )
− 報 告 書 の と り ま と め に つ い て
第 1 章 再 発 防 止 の た め の 事 故 原 因 に つ い て
1.1 業 種 別 の 実 態 や 構 造
( 1 ) 全 体 的 な 傾 向
労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 10年 間(H7〜H16)に つ い て 、製 造 業 全 体 及 び 今 回 の 検 討 会 の 対 象 五 業 種 に 関 す る 死 亡 者 数 の 推 移 を 表 2 及 び 図 1 に そ れ ぞ れ 示 す 。
製 造 業 全 体 で は 、 死 亡 者 数 は 年 々 減 少 傾 向 に あ り 、H16 年 に つ い て み る と 、300 人 弱 が 事 故 に よ り 死 亡 し て い る 。
業 種 別 に み る と 、 化 学 及 び 窯 業 は 減 少 傾 向 に あ り 、 パ ル プ ・ 鉄 鋼 ・ 非 鉄 の 三 業 種 に つ い て は 低 位 安 定 の 傾 向 を 示 し て い る 。H16 年 に つ い て み る と 、業 種 別 の 死 亡 者 数 は そ れ ぞ れ 、 パ ル プ 8 人 ( 製 造 業 全 体 の 2.7% )、 化 学 22 人 ( 同 7.5% )、 窯 業 36 人 ( 同 12.3% )、 鉄 鋼 16 人 ( 同 5.5% )、 非 鉄 7 人 ( 同 2.4% ) と な っ て い る 。
表 2 業 種 別 死 亡 者 数
( 人 ) 年 製 造 業 計 パ ル プ 化 学 窯 業 鉄 鋼 非 鉄
H7 400 14 32 64 27 10 H8 405 22 39 44 32 12 H9 351 8 34 48 30 8 H10 305 4 30 38 24 11 H11 344 12 28 46 26 15 H12 323 11 26 40 9 9 H13 326 13 24 41 23 14 H14 275 11 22 27 24 7 H15 293 10 25 35 28 4 H16 293 8 22 36 16 7
合 計 3,315 113 282 419 239 97
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
脚 注 :H 7年 で は 、 阪 神 ・ 淡 路 大 震 災 を 直 接 の 原 因 と す る 死 亡 災 害 (1 7人 ) を 除 く 。
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90
7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 0 50 100 150 200 250 300 350 400 450
パルプ 化学 窯業 鉄鋼 非鉄
製造業計(右側目盛)
(年<平成>) (人<計>) (人<業種>)
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 1 業 種 別 死 亡 者 数
ま た 、直 近 10 年 間(H7〜H16)に つ い て 、製 造 業 全 体 及 び 検 討 会 の 対 象 五 業 種 に 関 す る 度 数 率 の 推 移 を 表 3 及 び 図 2 に そ れ ぞ れ 示 す 。 な お 、 度 数 率 と は 、100 万 延 実 労 働 時 間 当 た り の 労 働 災 害 に よ る 死 傷 者 数 を 意 味 し 、 事 故 の 頻 度 の 尺 度 で あ る 。
製 造 業 全 体 で は 、 度 数 率 は ほ ぼ 横 ば い 傾 向 に あ り 、 直 近 10 年 間 の 平 均 で 1.04 と な っ て い る 。
業 種 別 に み る と 、 パ ル プ 及 び 窯 業 は 近 年 減 少 傾 向 に あ る も の の 製 造 業 全 体 を 上 回 る レ ベ ル で 推 移 し て い る 一 方 、 化 学 ( 石 油 製 品 ) は 製 造 業 全 体 を 下 回 る レ ベ ル で 安 定 し て い る 。 鉄 鋼 及 び 非 鉄 は ほ ぼ 製 造 業 全 体 と 同 様 の レ ベ ル で 推 移 し て い る 。10年 間 の 平 均 で み て 、業 種 別 の 度 数 率 は そ れ ぞ れ 、 パ ル プ 1.76、 化 学 ( 石 油 製 品 )0.38、 窯 業 1.55、 鉄 鋼 1.07、 非 鉄 1.02と な っ て い る 。
表 3 業 種 別 度 数 率
年 製 造 業 計 パ ル プ 化 学
( 石 油 製 品 ) 窯 業 鉄 鋼 非 鉄
H7 1.19 1.84 0.44 2.05 1.12 1.24
H8 1.18 1.86 0.26 1.99 1.25 1.23
H9 1.10 1.84 0.30 1.81 1.06 1.12
H10 1.00 1.65 0.32 1.46 0.90 0.97
H11 1.02 2.08 0.42 1.54 1.20 1.01
H12 1.02 1.85 0.44 1.39 1.07 0.98
H13 0.97 1.94 0.44 1.52 1.09 0.92
H14 0.98 1.67 0.41 1.16 0.94 1.12
H15 0.98 1.30 0.33 1.40 0.89 0.75
H16 0.99 1.56 0.46 1.17 1.17 0.86
平 均 1.04 1.76 0.38 1.55 1.07 1.02
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
脚 注 : 度 数 率 =1 0 0万 延 実 労 働 時 間 当 た り の 労 働 災 害 に よ る 死 傷 者 数 を も っ て 表 し た も の = 労 働 災 害 に よ る 死 傷 者 数 / 延 実 労 働 時 間 数 ×1 , 0 0 0 , 0 0 0
0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5
7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
製造業計 パルプ
化学(石油製品)
窯業 鉄鋼 非鉄
(年<平成>)
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 2 業 種 別 度 数 率
同 様 に 、 製 造 業 全 体 及 び 検 討 会 の 対 象 五 業 種 に 関 す る 強 度 率 の 推 移 を 表 4 及 び 図 3 に そ れ ぞ れ 示 す 。 な お 、 強 度 率 と は 、1,000 延 実 労 働 時 間 当 た り の 延 労 働 損 失 日 数 を 意 味 し 、 事 故 の 重 篤 度 の 尺 度 で あ る 。
製 造 業 全 体 で は 、 強 度 率 は ほ ぼ 横 ば い 傾 向 に あ り 、 直 近 10 年 間 の 平 均 で 0.12 と な っ て
業 種 別 に み る と 、 化 学 ( 石 油 製 品 ) の H12 年 と H15 年 及 び 鉄 鋼 の H11 年 な ど 、 随 所 に 突 出 し た 数 値 が 見 ら れ る が 、 こ れ は 死 亡 者 数 や 度 数 率 に そ れ ほ ど 大 き な バ ラ ツ キ が な い こ と か ら 類 推 す る と 、 休 業 災 害 に よ る 施 設 稼 働 率 の 低 下 な ど の 影 響 と 推 測 さ れ る 。 突 出 部 分 を 除 く と 、 化 学 ( 石 油 製 品 ) は 製 造 業 全 体 を 下 回 る レ ベ ル で 推 移 し て い る が 、 化 学 以 外 の 四 業 種 は 全 て 製 造 業 全 体 を 上 回 る レ ベ ル で 推 移 し て い る 。10年 間 の 平 均 で み て 、業 種 別 の 強 度 率 は そ れ ぞ れ 、 パ ル プ 0.34、 化 学 ( 石 油 製 品 )0.10、 窯 業 0.26、 鉄 鋼 0.36、 非 鉄 0.24 と な っ て い る 。
表 4 業 種 別 強 度 率
年 製 造 業 計 パ ル プ 化 学
( 石 油 製 品 ) 窯 業 鉄 鋼 非 鉄
H7 0.16 0.62 0.02 0.49 0.35 0.24
H8 0.15 0.40 0.01 0.18 0.34 0.35
H9 0.13 0.33 0.02 0.18 0.32 0.31
H10 0.10 0.33 0.01 0.14 0.25 0.16
H11 0.12 0.40 0.01 0.18 0.64 0.30
H12 0.12 0.27 0.57 0.24 0.26 0.31
H13 0.10 0.42 0.01 0.24 0.21 0.27
H14 0.12 0.11 0.02 0.27 0.40 0.20
H15 0.11 0.20 0.36 0.45 0.37 0.03
H16 0.11 0.28 0.01 0.27 0.47 0.18
平 均 0.12 0.34 0.10 0.26 0.36 0.24
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
脚 注 : 強 度 率 =1 ,0 0 0延 実 労 働 時 間 当 た り の 延 労 働 損 失 日 数 を も っ て 表 し た も の = 延 労 働 損 失 日 数 / 延 実 労 働 時 間 数 ×1 , 0 0 0
0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7
7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
製造業計 パルプ
化学(石油製品)
窯業 鉄鋼 非鉄
(年<平成>)
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 3 業 種 別 強 度 率
( 2 ) 業 種 ご と の 傾 向 や 特 徴 1 ) パ ル プ
① パ ル プ 業 の 分 類 と 検 討 の 対 象 範 囲
労 働 災 害 の 統 計 で は 、 パ ル プ 業 に は パ ル プ ・ 紙 製 造 業 な ど 三 業 種 が 所 属 し て い る 。
表 5 パ ル プ 業 の 分 類
業 種 分 類
パ ル プ 紙 加 工 品 製 造 業
そ の 他 の パ ル プ ・ 紙 ・ 紙 加 工 品 製 造 業 パ ル プ ・ 紙 製 造 業
以 下 で は 、 パ ル プ 業 全 体 に つ い て 、 事 故 原 因 の 傾 向 を 分 析 し た 後 、 今 回 の 検 討 会 の メ ン バ ー が 所 属 す る パ ル プ ・ 紙 製 造 業 に つ い て 、 主 な 事 故 事 例 及 び 検 討 会 で の 発 表 内 容( プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 等 )や 討 議 内 容( フ リ ー デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 等 )な ど を 材 料 に 、 そ の 特 徴 を 整 理 し た 。
② パ ル プ 業 全 体 の 傾 向 や 特 徴
労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 10 年 間(H7〜H16)の 死 亡 災 害 に つ い て 、起 因 物 の 観 点 か ら 、 パ ル プ 業 全 体 の 事 故 原 因 を 整 理 す る と 、 図 4 の 通 り と な る 。
事 故 に よ り 過 去 10 年 間 で 113 人 の 死 亡 者 が 発 生 し て お り 、起 因 物 別 に み る と 、一 般 動 力 機 械 45 人 (39.8% )、 動 力 運 搬 機 23 人 (20.4% ) の 二 つ で 6 割 強 を 占 め て い る 。 機 械 の 使 用 に 伴 う 事 故 の 発 生 が 多 い 状 況 に あ る 。
その他 21人(18.6%)
危険物等 5人(4.4%)
乗物 5人(4.4%)
荷 7人(6.2%)
仮設物等 7人(6.2%)
動力運搬機 23人(20.4%)
一般動力機械 45人(39.8%)
パルプ【n=113】
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 4 起 因 物 別 死 亡 災 害 発 生 状 況 ( パ ル プ )
ま た 、 同 様 に 、 事 故 の 型 別 に 事 故 原 因 を 整 理 す る と 、 図 5 の 通 り と な る 。
は さ ま れ 、巻 込 れ 62 人(54.9% )が 突 出 し て い る が 、こ れ は パ ル プ 業 で は ロ ー ル 機 な ど の 回 転 体 を 用 い る 場 面 が 多 い た め と 推 測 さ れ る 。以 下 、墜 落 、転 落 16人(14.2% )、
激 突 さ れ 7 人 (6.2% ) と 続 い て い る 。
その他 19人(16.8%)
崩壊、倒壊 4人(3.5%)
飛来、落下 5人(4.4%)
激突され 7人(6.2%)
墜落、転落 16人(14.2%)
はさまれ、巻込れ 62人(54.9%)
パルプ【n=113】
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 5 事 故 の 型 別 死 亡 災 害 発 生 状 況 ( パ ル プ )
③ パ ル プ ・ 紙 製 造 業 の 傾 向 や 特 徴
次 に 、 パ ル プ 業 の 中 の パ ル プ ・ 紙 製 造 業 に つ い て 、 労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 5年 間 (H12〜H16) の 主 な 事 故 事 例 の 一 覧 を 表 6 に 示 す 。
原 料 の チ ッ プ を 搬 送 す る ベ ル ト コ ン ベ ア や 抄 紙 機 の ロ ー ル 部 分 な ど の 不 具 合 を 修 正 し て い る 際 に 、 手 や 上 体 を は さ ま れ た り 巻 き 込 ま れ た り す る ケ ー ス が 多 く 見 ら れ る 。
表 6 主 な 事 故 事 例 の 概 要 ( パ ル プ ・ 紙 製 造 業 (13件 ))
事 故 の 型 年 概 要
墜 落 、 転 落
(2件 )
H13 シ ョ ベ ル ロ ー ダ ー で 古 紙 を コ ン ベ ア に 投 入 す る 作 業 を 行 っ て い て シ ョ ベ ル ロ ー ダ ー の 前 輪 に ひ か れ た 。
H14 製 紙 会 社 で 、パ ル パ ー へ 原 料 の 投 入 作 業 を 夜 勤 で 従 事 し て い た 者 の 姿 が 未 明 か ら 見 当 た ら な く な っ た の で 探 し た と こ ろ 、パ ル パ ー の 底 部 で 遺 体 と な っ て 発 見 さ れ た 。
崩 壊 、 倒 壊
(3件 )
H12 古 紙 回 収 工 場 の 解 体 作 業 で 、 ガ ス バ ー ナ ー で 鉄 骨 モ ル タ ル の 壁 を 切 断 中 に 、倒 そ う と し た 壁 が 反 対 側 に 倒 れ て き た た め 、倒 れ た 壁 に 押 し 倒 さ れ た 間 柱 に 激 突 さ れ た 。
H12 工 場 内 の 故 紙 は い 積 み 置 場 で 、積 み 荷 の 傾 き を 直 し て い る と き に 、ば ら け た 故 紙 を 集 積 す る た め の 清 掃 を 行 な っ て い た 者 を 3 段 目 の は い 積 み が 崩 れ 落 ち 直 撃 し た 。
事 故 の 型 年 概 要
H12 製 紙 工 場 内 に お い て 、20尺 パ ル パ ー の 粕 取 り 作 業 に 従 事 し て い た と き に 、 2列 4段 積 に 仮 置 き し て あ っ た ダ ン ボ ー ル 古 紙 の う ち 上 2段 が 地 上 へ 落 下 し 、 そ れ に 激 突 さ れ る と も に 古 紙 と パ ル パ ー 壁 と の 間 に 挟 ま れ た 。 は さ ま れ 、
巻 込 れ
(5件 )
H12 サ イ ロ か ら 連 続 運 転 の 釜 へ チ ッ プ を 搬 送 す る ベ ル ト コ ン ベ ア の 巡 回 点 検 中 に 異 常 音 が 発 生 し て い た の で 防 護 柵 を は ず し て 点 検 し て い た と き に 、ベ ル ト と 支 持 ロ − ラ − と の 間 に 両 手 を 巻 き 込 ま れ た 。
H12 抄 紙 機 の 巻 き 取 り が 不 調 と な っ て 横 ず れ が 生 じ た た め 、ロ ー ル の シ ャ フ ト に 専 用 フ ッ ク を か け る ス ペ ー ス が 無 く な り 吊 り 上 げ て 移 動 す る こ と が 出 来 な く な っ た の で 、フ ッ ク の 代 わ り に 玉 掛 用 ワ イ ヤ ー を シ ャ フ ト に 掛 け よ う と し た と き に 回 転 し て い る シ ャ フ ト 先 端 部 に 作 業 服 が 巻 き 込 ま れ た 。 H13 製 紙 原 料 を 攪 拌 す る ポ ー チ ャ ー の ス ク リ ュ ー を 回 転 さ せ る ピ ッ ト 内 の 補
修 作 業 を 行 い 、そ の 状 況 を 確 認 す る た め に ス ク リ ュ ー を 回 転 さ せ た と き に 回 転 軸 に 巻 き 込 ま れ た 。
H14 抄 紙 機 ド ラ イ パ − ト 部 の 通 紙 作 業 で 、22 番 目 の ド ラ イ ロ − ル の 下 か ら 上 へ 通 紙 し て い る と き に 、23 番 目 の ド ラ イ ロ − ル 食 込 み 部 に 上 半 身 を 巻 込 ま れ た 。
H14 巻 取 包 装 機 ラ イ ン で 作 業 中 に 、側 面 包 装 機 内 の 円 盤 と 円 盤 下 方 の 紙 置 台 と の 間 に 頭 部 を は さ ま れ た 。
有 害 物 等 と の 接 触
(1件 )
H12 パ ル プ を 製 造 す る 蒸 解 室 棟 6 階 の 木 材 チ ッ プ を 投 入 す る チ ッ プ ス ク リ ュ ー コ ン ベ ア が 停 止 し た た め 、点 検 に 向 か い コ ン ベ ア の 点 検 蓋 を 開 け た と こ ろ 臭 気 ガ ス が 吹 き 出 し 、 ガ ス を 吸 っ て 倒 れ 、 開 口 部 か ら 2階 に 墜 落 し た 。 感 電
(1件 )
H12 天 井 走 行 ク レ ー ン の 定 期 自 主 検 査 を 実 施 中 、配 電 盤 の 中 の 配 線 の 端 部 が こ め か み 付 近 に 接 触 し て 感 電 し た 。
爆 発
(1件 )
H16 新 聞 紙 を 原 料 と し て 綿 状 パ ル プ を 製 造 す る ラ イ ン で 、原 料 の 2次 粉 砕 ラ イ ン に て 金 属 片 に よ る 火 花 が 発 生 し 、 綿 状 パ ル プ 集 積 タ ン ク に ま で 飛 び 火 、 爆 発 し 労 働 者 が 負 傷 し た 。
出 典 : 死 亡 災 害 デ ー タ ベ ー ス ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 );H 1 2〜H 1 4に お け る 死 亡 災 害 事 例 ( 交 通 事 故 は 除 く ) 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 );H 1 5〜H 1 6に お け る 重 大 災 害 事 例 ( 交 通 事 故 は 除 く )
脚 注 : 重 大 災 害 ; 一 時 に 3人 以 上 の 死 傷 者 を 伴 う 災 害
④ 検 討 会 で の 指 摘 事 項 等
以 下 で は 、製 紙 業 界( パ ル プ・紙 製 造 業 )に お け る 安 全 分 野 の 実 態 や 構 造 に つ い て 、 検 討 会 で 受 け た 主 な 指 摘 事 項 等 を 整 理 し た 。
ハ ー ド 面
□ 事 故 の 種 類 と し て は 、 ロ ー ル 機 な ど の 回 転 体 が 多 い こ と か ら 、 は さ ま れ 、 巻 込 れ が 圧 倒 的 に 多 い 。
□ 製 紙 会 社 の 製 造 現 場 ( 工 場 ) は 河 川 沿 い に 位 置 す る ケ ー ス が 多 く 、 そ こ へ 強 酸 ・ 強 ア ル カ リ な ど の 液 体 が 漏 洩 し た 場 合 に は 、 環 境 汚 染 等 の リ ス ク が 高 い が 、 実 際 に は そ の よ う な 事 例 は ほ と ん ど な く 、 可 能 性 も 低 い 。
□ 爆 発 や 火 災 が 起 き る 可 能 性 も 低 い 。 事 例 も ほ と ん ど な い 。
ソ フ ト 面 及 び 事 故 発 生 の 構 造 等
□ 管 理 監 督 者 の 安 全 配 慮 不 足 に 起 因 す る 事 故 が 数 多 く 発 生 し て い る 。 例 え ば 、 下 記 の よ う な ケ ー ス が 挙 げ ら れ る 。
− 管 理 監 督 者 の 許 可 を 取 ら ず に 、 作 業 者 が 勝 手 に ロ ー ル 機 駆 動 部 分 の 安 全 カ バ ー を 外 し て し ま う ( 管 理 監 督 者 と 作 業 者 の 情 報 連 絡 が 不 十 分 )。
− カ バ ー を 外 し た ま ま 電 源 を 切 ら な い 状 態 で 、 半 日 以 上 も 放 置 さ れ て し ま う ( 管 理 監 督 者 の 確 認 が 不 十 分 )。
− そ こ へ ロ ー ル 機 が 止 ま っ て い る も の と 勘 違 い し た 作 業 者 が 触 れ て し ま う 。 そ の 結 果 、 は さ ま れ て し ま う 。
□ 経 験 年 数 の 乏 し い 作 業 者 の 事 故 事 例 が 多 く 、 職 場 配 転 時 の 指 導 や 、 短 期 経 験 者 へ の 教 育 が 課 題 と な っ て い る 。一 方 、高 年 齢 者(50 歳 台 )の 事 故 件 数 も 増 加 傾 向 を 示 し て い る 。
□ 製 紙 業 は 技 術 的 に 成 熟 し て い る 産 業 で あ り 、 労 災 事 故 は 頻 発 し て い る が 、 産 業 事 故 ( 特 定 の 物 や 施 設 そ の も の か ら 生 ず る 人 的 ・ 物 的 損 害 ) は あ ま り 発 生 し て い な い 現 状 に あ る 。
⑤ 安 全 確 保 に 向 け た 業 界 等 の 取 組
以 下 で は 、 今 回 の 検 討 会 で 情 報 提 供 さ れ た 内 容 を 中 心 に 、 安 全 確 保 に 向 け て 業 界 団 体 等 が 実 施 し て い る 取 組 を 整 理 し た 。
□ 日 本 製 紙 連 合 会 で は 、 災 害 発 生 報 告 や 安 全 実 績 報 告 を 会 員 企 業 に 求 め て お り 、 要 因 分 析 を 行 い 、 そ の 結 果 を 会 員 企 業 へ フ ィ ー ド バ ッ ク し て い る 。
□ 全 国 紙 パ ル プ 安 全 衛 生 大 会 を 年 1 回 開 催 し て お り 、 優 良 事 業 所 の 表 彰 や 工 場 視 察 等 を 実 施 し て い る 。 ま た 、 安 全 衛 生 大 会 の 事 務 局 機 能 と し て 会 員 企 業 大 手 7 社 が 中 心 と な り 、 安 全 衛 生 小 委 員 会 を 設 置 し 、 異 業 種 交 流 ( 異 業 種 の 工 場 の 視 察 等 ) を 実 施 し て い る 。
2 ) 化 学
① 化 学 業 の 分 類 と 検 討 の 対 象 範 囲
労 働 災 害 の 統 計 で は 、 化 学 業 に は 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 な ど 十 業 種 が 所 属 し て い る 。
表 7 化 学 業 の 分 類
業 種 分 類
化 学 無 機 ・ 有 機 化 学 製 品 製 造 業 化 学 繊 維 製 造 業
医 薬 品 製 造 業
石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 プ ラ ス チ ッ ク 製 品 製 造 業 ゴ ム 製 品 製 造 業
皮 革 ・ 同 製 品 製 造 業 塗 料 製 造 業
化 学 肥 料 製 造 業 そ の 他 の 化 学 工 業
以 下 で は 、 化 学 業 全 体 に つ い て 、 事 故 原 因 の 傾 向 を 分 析 し た 後 、 今 回 の 検 討 会 の メ ン バ ー が 所 属 す る 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 に つ い て 、 主 な 事 故 事 例 及 び 検 討 会 で の 発 表 内 容 ( プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 等 ) や 討 議 内 容 ( フ リ ー デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 等 ) な ど を 材 料 に 、 そ の 特 徴 を 整 理 し た 。
② 化 学 業 全 体 の 傾 向 や 特 徴
労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 10 年 間(H7〜H16)の 死 亡 災 害 に つ い て 、起 因 物 の 観 点 か ら 、 化 学 業 全 体 の 事 故 原 因 を 整 理 す る と 、 図 6 の 通 り と な る 。
事 故 に よ り 過 去 10 年 間 で 282人 の 死 亡 者 が 発 生 し て お り 、起 因 物 別 に み る と 、一 般 動 力 機 械 82 人 (29.1% )、 動 力 運 搬 機 56 人 (19.9% )、 危 険 物 等 39 人 (19.8% ) の 三 つ で 7割 弱 を 占 め て い る 。 他 の 業 種 に 比 べ て 、 危 険 物 等 に 由 来 す る 事 故 の 発 生 が 多 い 状 況 に あ る 。
その他 69人(24.5%)
荷 10人(3.5%)
乗物 10人(3.5%)
仮設物等
16人(5.7%) 危険物等 39人(13.8%)
動力運搬機 56人(19.9%)
一般動力機械 82人(29.1%)
化学【n=282】
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 6 起 因 物 別 死 亡 災 害 発 生 状 況 ( 化 学 )
ま た 、 同 様 に 、 事 故 の 型 別 に 事 故 原 因 を 整 理 す る と 、 図 7 の 通 り と な る 。
は さ ま れ 、 巻 込 れ 113 人 (40.1% )、 墜 落 、 転 落 28 人 (9.9% ) と い う 典 型 的 な 労 働 災 害 に 続 い て 、 有 害 物 接 触 26 人 (9.2% )、 爆 発 23人 (8.2% ) な ど も 多 く 発 生 し て お り 、 危 険 物 等 を 扱 う 場 面 が 多 い 化 学 業 特 有 の 傾 向 が 見 て 取 れ る 。
その他 73(25.9%)
飛来、落下 19人(6.7%)
爆発 23人(8.2%)
有害物接触 26人(9.2%)
墜落、転落 28人(9.9%)
はさまれ、巻込れ 113人(40.1%)
化学【n=282】
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 7 事 故 の 型 別 死 亡 災 害 発 生 状 況 ( 化 学 )
③ 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 の 傾 向 や 特 徴
次 に 、 化 学 業 の 中 の 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 に つ い て 、 労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 5 年 間 (H12〜H16) の 主 な 事 故 事 例 の 一 覧 を 表 8 に 示 す 。
ガ ス プ ラ ン ト や 吸 収 塔 な ど で の 爆 発 や 破 裂 が 見 ら れ る が 、 こ れ ら の 事 故 は 原 料 の 危 険 性 に 由 来 す る 面 が 強 く 、 多 く の 危 険 物 等 を 扱 う 化 学 業 に 特 有 の 事 故 と 推 察 さ れ る 。
表 8 主 な 事 故 事 例 の 概 要 ( 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 (12件 ))
事 故 の 型 年 概 要
墜 落 、 転 落
(1件 )
H13 煉 炭 を 製 造 す る フ レ ッ ト 機 上 部 の 原 料 投 入 口 の ホ ッ パ ー 内 側 に 付 着 し た 石 炭 粒 原 料 を か き 取 る た め フ レ ッ ト 機 の ロ ー ラ ー 上 で 作 業 を 行 っ て い て 、 ロ ー ラ ー 上 部 か ら 1.7m下 の 加 工 皿 ま で 墜 落 し た 。
飛 来 、 落 下
(2件 )
H13 ア ス フ ァ ル ト 舗 装 材 製 造 設 備 の 変 更 の た め 骨 材 ホ ッ パ ー を 解 体 で 、ホ ッ パ ー 上 部 の 仕 切 板 の 根 元 の 取 付 ボ ル ト を ガ ス 溶 断 し た と こ ろ 、板 が 倒 れ て 落 下 し そ の 下 敷 き に な っ た 。
H14 舗 装 材 製 造 プ ラ ン ト 用 の 合 材 サ イ ロ 内 面 の ア ス フ ァ ル ト を 除 去 す る た め 、 エ ア ー 式 ピ ッ ク ハ ン マ ー で 内 面 上 部 を 叩 い た と き に 、 ア ス フ ァ ル ト が 剥 離 、 落 下 し 、 ア ス フ ァ ル ト に 下 半 身 を は さ ま れ た 。
は さ ま れ 、 巻 込 れ
(3件 )
H12 石 油 精 製 所 の 減 圧 蒸 留 プ ラ ン ト に あ る 空 気 予 熱 器 の ダ ク ト 内 に 設 置 し て あ る ロ ー タ の 点 検 作 業 を 行 っ て い て 、ロ ー タ の ブ レ ー ド と セ ク タ プ レ ー ト と の 間 に 左 上 半 身 を 挟 ま れ た 。
事 故 の 型 年 概 要
H13 住 宅 の 屋 根 用 防 水 シ ー ト を 製 造 す る ラ イ ン で 、む き 出 し に な っ て い る 歯 車 に 巻 き 込 ま れ た 。
H14 産 業 廃 棄 物 再 生 処 理 工 場 に お い て 、破 砕 状 況 の 監 視 業 務 中 に 異 常 が 発 見 さ れ た の で 操 作 盤 の 停 止 釦 を 順 に 押 し て 全 て の 機 械 の 稼 動 を 停 止 さ せ た が 、 そ の と き に 二 次 破 砕 機 の 投 入 口 か ら 誤 っ て 破 砕 機 の 内 部 に 転 落 し 、惰 性 で 回 転 中 の ロ ー タ ー に 巻 き 込 ま れ た 。
お ぼ れ
(1件 )
H12 冷 却 塔 に 上 が り フ ァ ン の 状 態 を 点 検 し て い た と き に 、床 板 が 腐 食 し て い た た め 、 床 3枚 を 踏 み 抜 い て 13m 下 の 水 槽 に 墜 落 し 溺 死 し た 。
高 温 物 と の 接 触 (1件 )
H16 水 管 式 ボ イ ラ ー の 逆 止 弁 か ら 水 漏 れ が 発 生 し た た め 、逆 止 弁 を 交 換 し よ う と し た と こ ろ 温 水 が 飛 び 散 っ た た め に 労 働 者 が 熱 傷 を 負 っ た 。
有 害 物 等 と の 接 触
(1件 )
H15 工 場 内 の 無 菌 室 で エ チ レ ン オ キ シ ド ガ ス 滅 菌 器 を 使 用 し 、作 業 着・用 具 等 を 滅 菌 す る 作 業 に お い て 、リ ー ク テ ス ト を 終 え た 滅 菌 器 に エ チ レ ン オ キ シ ド ガ ス を 充 填 し て い た と こ ろ 、滅 菌 器 の ド ア パ ッ キ ン の 不 具 合 に よ り 当 該 箇 所 か ら エ チ レ ン オ キ シ ド ガ ス が 漏 え い し た た め 、作 業 室 よ り 退 避 し た 労 働 者 が 目 や 喉 の 痛 み を 訴 え た 。
爆 発
(2件 )
H16 フ ッ 素 樹 脂 の 中 間 原 料 で あ る 四 フ ッ 化 エ チ レ ン モ ノ マ ー の 純 度 を 上 げ る た め の 高 圧 ガ ス プ ラ ン ト が 爆 発 し 、 火 災 が 発 生 し 労 働 者 が 負 傷 し た 。 H16 電 解 フ ッ 素 化 工 場 に お い て 、 ポ リ プ ロ ピ レ ン 製 フ ッ 化 水 素 吸 収 塔 が 爆 発
し 、 労 働 者 4名 が 酸 及 び 爆 風 に よ り 死 傷 し た 。 破 裂
(1件 )
H15 工 業 用 液 化 ガ ス を 製 造 す る プ ラ ン ト で 、空 気 を 膨 張 さ せ る 機 械 の 部 品 の 取 替 え 修 理 を 行 な い 、 試 運 転 を 開 始 し た 直 後 膨 張 機 の フ ィ ル タ ー が 破 損 し 、 破 損 部 分 か ら 噴 き 出 し た 空 気 に よ り 、 労 働 者 5名 が 被 災 し た 。
出 典 : 死 亡 災 害 デ ー タ ベ ー ス ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 );H 1 2〜H 1 4に お け る 死 亡 災 害 事 例 ( 交 通 事 故 は 除 く ) 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 );H 1 5〜H 1 6に お け る 重 大 災 害 事 例 ( 交 通 事 故 は 除 く )
脚 注 : 重 大 災 害 ; 一 時 に 3人 以 上 の 死 傷 者 を 伴 う 災 害
④ 検 討 会 で の 指 摘 事 項 等
以 下 で は 、 化 学 業 界 ( 石 油 製 品 ・ 石 炭 製 品 製 造 業 ) に お け る 安 全 分 野 の 実 態 や 構 造 に つ い て 、 検 討 会 で 受 け た 主 な 指 摘 事 項 等 を 整 理 し た 。
ハ ー ド 面
□ 石 油 化 学 工 業 の 場 合 、 大 量 の 高 圧 ガ ス や 危 険 物 等 を 保 有 、 取 り 扱 う 産 業 で あ り 、 最 も 留 意 し な け れ ば な ら な い 事 故 の 種 類 は 、 爆 発 や 火 災 、 漏 洩 な ど で あ る 。 □ 近 年 、 配 管 の 老 朽 化 に 伴 う 腐 食 劣 化 が 顕 著 で あ り 、 そ れ が 漏 洩 に つ な が る ケ ー ス
が 最 も 多 い 。 現 場 で は 漏 洩 に 対 し て 非 常 に 神 経 を 使 っ て い る 。
ソ フ ト 面 及 び 事 故 発 生 の 構 造 等
□ 高 圧 ガ ス 保 安 法 の 改 正 ( 認 定 事 業 所 制 度 ) を 受 け て 近 年 、4 年 連 続 運 転 す る 体 系 と な っ て い る た め 、 若 手 技 術 者 が 定 期 点 検 を 担 当 す る 機 会 が 少 な く な り 、 保 全 技 能 の 伝 承 が 難 し く な っ て い る 。
□ そ こ を 補 完 す る た め 、 再 雇 用 制 度 等 に よ る ベ テ ラ ン や シ ニ ア 人 材 の 活 用 が 課 題 と な っ て い る 。
□ か つ て 化 学 プ ラ ン ト の 大 事 故 が 連 続 し た 時 期 が あ り 、 そ こ を 起 点 に 保 安 研 究 会 が 組 織 化 さ れ て い る 。 同 じ 悩 み を 持 つ 者 ど う し が 、 企 業 の 壁 や 保 有 技 術 の ノ ウ ハ ウ の 枠 を 越 え て 、情 報 交 換 を 図 っ て お り 、非 常 に 有 意 義 な 場 と な っ て い る 。30 社 程 度 の メ ン バ ー は 固 定 し て い る 。
⑤ 法 令 及 び ガ イ ド ラ イ ン に よ る 指 摘 事 項 等
前 述 し た よ う な 事 故 の 傾 向 や 特 徴 を 勘 案 し 、化 学 業 に つ い て は 、各 種 法 令 等 に よ り 、 労 災 事 故 や 産 業 安 全 に 対 す る 取 組 方 針 等 が 規 定 ・ 奨 励 さ れ て い る 面 が あ る 。 こ れ ら は 業 種 特 性 を 反 映 す る 意 味 合 い を 持 つ こ と か ら 、 以 下 で は 、 そ の 主 な 内 容 を 整 理 し た 。
化 学 設 備 の 非 定 常 作 業 に お け る 安 全 衛 生 対 策 の た め の ガ イ ド ラ イ ン の 策 定 に つ い て (H8: 基 発 第 364号 )
化 学 設 備 の 非 定 常 作 業 ( 日 常 的 に 反 復 ・ 継 続 し て 行 わ れ る こ と が 少 な い 作 業 ) に お け る 安 全 衛 生 対 策 と し て 必 要 な 措 置 を 講 じ 、 非 定 常 作 業 に お け る 労 働 災 害 の 防 止 を 図 る た め の ガ イ ド ラ イ ン で あ る 。 非 定 常 作 業 と し て 、 下 記 四 点 の 作 業 を 規 定 し て い る 。
ア 保 全 的 作 業
⇒ 不 定 期 ま た は 長 周 期 で 定 期 的 に 行 わ れ る 改 造 、 修 理 、 清 掃 、 検 査 等 の 作 業 イ ト ラ ブ ル 対 処 作 業
⇒ 異 常 、 不 調 、 故 障 等 の 運 転 上 の ト ラ ブ ル に 対 処 す る 作 業 ウ 移 行 作 業
⇒ 原 料 ・ 製 品 等 の 変 更 作 業 、 ス タ ー ト ア ッ プ ・ シ ャ ッ ト ダ ウ ン 等 の 作 業 エ 試 行 作 業
⇒ 試 運 転 、 試 作 等 結 果 の 予 測 し に く い 作 業
化 学 プ ラ ン ト に か か る セ ー フ テ ィ ・ ア セ ス メ ン ト に 関 す る 指 針 (H12)
か つ て 石 油 コ ン ビ ナ ー ト に お い て 相 次 い で 爆 発 ・ 火 災 が 発 生 し 、 そ の 要 因 と し て プ ラ ン ト 設 計 段 階 に お け る 不 備 、 オ ペ レ ー タ ー の 誤 操 作 、 日 常 点 検 の 欠 陥 、 保 全 に お け る ミ ス 等 が 指 摘 さ れ た こ と か ら 、 化 学 プ ラ ン ト の 新 設 、 変 更 等 の 際 に 安 全 性 の 事 前 評 価 を 行 う た め の 手 法 と し て 策 定 さ れ た 指 針 で あ り 、 安 全 性 評 価 手 法 の 導 入 や 、 評 価 項 目 の 見 直 し 等 も 継 続 的 に な さ れ て い る 。
こ の 指 針 で は 、 安 全 性 の 評 価 を 下 記 の 五 段 階 で 行 う こ と を 示 し て い る 。
第 1 段 階 関 係 資 料 の 収 集 ・ 作 成
第 2 段 階 定 性 的 評 価 − 診 断 項 目 に よ る 診 断 第 3 段 階 定 量 的 評 価
第 4 段 階 プ ロ セ ス 安 全 性 評 価 第 5 段 階 安 全 対 策 の 確 認 等
な お 、 こ の 指 針 は 、 必 要 最 低 限 の 目 安 を 示 し た も の で あ り 、 指 針 に 基 づ く 評 価 に 加 え て 、 事 業 場 の 特 性 等 を 加 味 し た 安 全 性 評 価 を 行 う こ と が 奨 励 さ れ て い る 。
ま た 、 化 学 業 に つ い て は 、 法 令 以 外 に も ガ イ ド ラ イ ン 等 に よ り 、 安 全 確 保 に 向 け て 留 意 す べ き 事 項 等 が 整 理 さ れ て い る 。例 え ば 、消 防 庁 の 指 導 ・ 協 力 を 得 て H17 年 8 月 に 全 国 危 険 物 安 全 協 会 か ら 発 刊 さ れ た 「 危 険 性 評 価 方 法 」 で は 、 石 油 精 製 業 が 安 全 上 留 意 す べ き 項 目 や 着 眼 点 な ど が 、 チ ェ ッ ク リ ス ト 方 式 で 抽 出 さ れ て い る 。
表 9 危 険 性 評 価 チ ェ ッ ク リ ス ト ( 石 油 精 製 業 )
大 項 目 中 項 目 小 項 目
(着 眼 点)
脱 硫 装 置 フ ラ ン ジ 部 設 計 ・ 施 工
監 視 ( 巡 回 点 検 ・モ ニ タ リ ン グ ) 保 全 ( 点 検 ・ 整 備 )
ボ ル テ ィ ン グ
ポ ン プ 設 計 ・ 施 工
監 視 ( 巡 回 点 検 ・ モ ニ タ リ ン グ ) 保 全 ( 点 検 ・ 整 備 )
腐 食 ・ 脆 化 設 計 ・ 施 工
監 視 ( 巡 回 点 検 ・ 腐 食 モ ニ タ リ ン グ ) 保 全 ( 点 検 ・ 整 備 )
そ の 他 の 機 器 塔 槽 類
安 全 弁
高 圧 水 素 圧 縮 機 加 熱 炉
低 頻 度 使 用 配 管
運 転 管 理 誤 操 作 防 止 と 緊 急 時 対 応
ス タ ー ト ア ッ プ ・ シ ャ ッ ト ダ ウ ン 蒸 留 装 置 配 管 系 ( 配 管 ・ ポ ン プ 等 ) 設 計 ・ 施 工
保 全 ( 点 検 ・ 整 備 ) ボ ル テ ィ ン グ
運 転 管 理 −
腐 食 ・ 脆 化 −
大 項 目 中 項 目 小 項 目 (着 眼 点)
運 転 管 理 作 業 マ ニ ュ ア ル −
工 事 管 理 工 事 管 理 ( 全 般 ) 工 事 作 業 マ ニ ュ ア ル 工 事 終 了 後 の 安 全 確 認 そ の 他
出 典 : 危 険 性 評 価 方 法 − チ ェ ッ ク リ ス ト 方 式 ( 財 団 法 人 全 国 危 険 物 安 全 協 会 − 指 導 ・ 協 力 : 総 務 省 消 防 庁 )
⑥ 安 全 確 保 に 向 け た 業 界 等 の 取 組
以 下 で は 、 今 回 の 検 討 会 で 情 報 提 供 さ れ た 内 容 を 中 心 に 、 安 全 確 保 に 向 け て 業 界 団 体 等 が 実 施 し て い る 取 組 を 整 理 し た 。
□ 石 油 化 学 工 業 協 会 の 下 部 組 織 で あ る 保 安 ・ 衛 生 委 員 会 の 中 に 、 エ チ レ ン 保 安 研 究 会 な ど 7 つ の 保 安 研 究 会 を 設 け 、 年 2 回 の ペ ー ス で 開 催 し て い る 。 事 業 所 の 製 造 課 長 や 保 全 関 係 者 が 企 業 の 壁 や 保 有 技 術 の ノ ウ ハ ウ の 枠 を 越 え て 同 席 し 、 情 報 交 換 を 図 っ て い る 。そ の 内 容 と し て は 、現 地( コ ン ビ ナ ー ト 地 区 )の 見 学 や 事 故 情 報 の 連 絡 ・ 共 有 ・ 解 析 な ど が 中 心 で あ る 。
□ 近 年 、 石 油 化 学 装 置 の 事 故 解 析 を 進 め て き て お り 、 関 連 す る 報 告 書 ( 近 年 の 石 油 化 学 装 置 に 関 す る 事 故 に つ い て ) を と り ま と め て い る 。
□ ま た 、 労 働 災 害 情 報 の 共 有 化 も 進 め て き て お り 、 5 年 ご と に 解 析 し て そ の 傾 向 を と り ま と め て い る 。
3 ) 窯 業
① 窯 業 の 分 類 と 検 討 の 対 象 範 囲
労 働 災 害 の 統 計 で は 、窯 業 に は セ メ ン ト・同 製 品 製 造 業 な ど 六 業 種 が 所 属 し て い る 。
表 10 窯 業 の 分 類
業 種 分 類
窯 業 セ メ ン ト ・ 同 製 品 製 造 業 ガ ラ ス ・ 同 製 品 製 造 業 陶 磁 器 ・ 同 関 連 製 品 製 造 業 耐 火 物 製 造 業
そ の 他 の 窯 業
そ の 他 の 土 石 製 品 製 造 業
以 下 で は 、 窯 業 全 体 に つ い て 、 事 故 原 因 の 傾 向 を 分 析 し た 後 、 今 回 の 検 討 会 の メ ン バ ー が 所 属 す る セ メ ン ト ・ 同 製 品 製 造 業 に つ い て 、 主 な 事 故 事 例 及 び 検 討 会 で の 発 表 内 容 ( プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン 等 ) や 討 議 内 容 ( フ リ ー デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 等 ) な ど を 材 料 に 、 そ の 特 徴 を 整 理 し た 。
② 窯 業 全 体 の 傾 向 や 特 徴
労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 10 年 間(H7〜H16)の 死 亡 災 害 に つ い て 、起 因 物 の 観 点 か ら 、 窯 業 全 体 の 事 故 原 因 を 整 理 す る と 、 図 8 の 通 り と な る 。
事 故 に よ り 過 去 10 年 間 で 419人 の 死 亡 者 が 発 生 し て お り 、起 因 物 別 に み る と 、動 力 運 搬 機 140 人(33.4% )、一 般 動 力 機 械 78 人(18.6% )、仮 設 物 等 52 人(12.4% )の 三 つ で 6割 強 を 占 め て い る 。 パ ル プ 業 同 様 、 機 械 の 使 用 に 伴 う 事 故 の 発 生 が 多 い 状 況 に あ る 。
その他 99人(23.6%)
建設機械等 21人(5.0%)
動力クレーン等
29人(6.9%) 仮設物等
52人(12.4%)一般動力機械 78人(18.6%)
動力運搬機 140人(33.4%)
窯業【n=419】
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 8 起 因 物 別 死 亡 災 害 発 生 状 況 ( 窯 業 )
ま た 、 同 様 に 、 事 故 の 型 別 に 事 故 原 因 を 整 理 す る と 、 図 9 の 通 り と な る 。
は さ ま れ 、 巻 込 れ 172 人 (41.1% )、 墜 落 、 転 落 80 人 (19.1% ) の 二 つ が 突 出 し て お り 、 以 下 、 激 突 さ れ 35 人 (8.4% )、 崩 壊 、 倒 壊 30人 (7.2% ) と 続 い て い る 。 こ の よ う に 労 働 災 害 が 多 発 し て い る 一 方 、 セ メ ン ト の 製 造 工 程 で は ロ ー タ リ ー キ ル ン に お い て 原 料 を 焼 成 し 、 そ の 最 高 温 度 は 1,400℃ 以 上 に も 達 す る が 、 死 亡 者 を 伴 う 爆 発 事 故 や 火 災 事 故 は 過 去 10 年 間 発 生 し て い な い 。
その他 77(18.4%)
飛来、落下 25人(6.0%)
崩壊、倒壊 30人(7.2%)
激突され 35人(8.4%)
墜落、転落 80人(19.1%)
はさまれ、巻込れ 172人(41.1%)
窯業【n=419】
出 典 : 安 全 衛 生 年 鑑 ( 中 央 労 働 災 害 防 止 協 会 )
図 9 事 故 の 型 別 死 亡 災 害 発 生 状 況 ( 窯 業 )
③ セ メ ン ト ・ 同 製 品 製 造 業 の 傾 向 や 特 徴
次 に 、 窯 業 の 中 の セ メ ン ト ・ 同 製 品 製 造 業 に つ い て 、 労 働 災 害 統 計 上 に て 入 手 可 能 な 直 近 5年 間 (H12〜H16) の 主 な 事 故 事 例 の 一 覧 を 表 11 に 示 す 。
は さ ま れ 、巻 込 れ が 29 件 と 圧 倒 的 に 多 く な っ て お り 、と り わ け 、生 コ ン プ ラ ン ト 点 検 中 や ミ キ サ ー 洗 浄 中 の 事 故 、 ブ ロ ッ ク な ど 二 次 製 品 製 造 中 の 事 故 な ど が 目 立 つ 。
表 11 主 な 事 故 事 例 の 概 要 ( セ メ ン ト ・ 同 製 品 製 造 業 (52件 ))
事 故 の 型 年 概 要
墜 落 、 転 落
(12件 )
H12 2.8t の 天 井 ク レ ー ン で ス ト ッ ク ヤ ー ド の ヒ ュ ー ム 管 を ト ラ ッ ク に 積 み 込 む 作 業 中 に 、集 電 装 置 が ト ロ リ 線 か ら 外 れ ク レ ー ン が 停 止 し た の で 様 子 を 見 よ う と 運 転 席 の 外 に 出 た と き に 約 4m 下 の ア ス フ ァ ル ト 道 路 に 墜 落 し た 。
事 故 の 型 年 概 要
H12 生 コ ン 製 造 プ ラ ン ト の メ ン テ ナ ン ス 作 業 で 、フ ォ ー ク リ フ ト に 木 製 パ レ ッ ト を 乗 せ て そ の 上 に 乗 り 1.45m 位 パ レ ッ ト を 上 げ て 作 業 を 行 っ て い る と き に 墜 落 し た 。
H12 生 コ ン 製 造 プ ラ ン ト の 貯 蔵 ビ ン の 中 で 砂 の 上 に 立 ち な が ら 内 壁 を 清 掃 し て い た と き に 、プ ラ ン ト 2階 に あ る 操 作 室 で 出 荷 係 が ミ キ サ ー 車 に 製 品 を 積 み 込 む た め に ボ タ ン 操 作 を 行 っ た た め 、貯 蔵 ビ ン に 溜 ま っ て い た 砂 が 計 量 ビ ン へ と 移 動 し 、 蟻 地 獄 と な っ て 砂 に 埋 も れ た 。
H12 セ メ ン ト の 原 料 の 石 灰 石 を 運 搬 す る ベ ル ト コ ン ベ ア ー の 監 視 作 業 に 従 事 し て い た 者 が 行 方 不 明 と な っ た の で 探 し て い た と こ ろ 石 灰 石 置 場 に 埋 も れ て い る の を 発 見 し た 。
H12 生 コ ン ク リ ー ト 製 造 プ ラ ン ト の 始 業 前 点 検 作 業 中 に 、 高 さ 約 23m の プ ラ ン ト 屋 上 か ら 転 落 し た 。
H13 海 砂 を 貯 蔵 し て い る ヤ ー ド に お い て 、機 械 を 作 動 さ せ て も 砂 が 凍 っ て 投 入 ゲ ー ト に 落 ち て い か な か っ た た め 、ゲ ー ト の 下 方 か ら 砂 を つ つ き 流 し 出 そ う と し て い た と き に 海 砂 が 落 下 し て 生 き 埋 め に な っ た 。
H13 パ レ ッ ト 上 に 積 み 上 げ ら れ た 石 綿 袋 45 袋 の 最 上 部 分 か ら バ ラ ン ス を 失 っ て 落 下 し た 。
H13 コ ン ク リ ー ト 製 造 プ ラ ン ト の 山 砂 用 貯 蔵 槽 の 内 部 に 付 着 し た 砂 の か き だ し 作 業 を 行 っ て い た と こ ろ 、排 出 さ れ る 砂 の 動 き に 巻 込 ま れ 全 身 が 埋 没 し た 。
H13 鉄 骨 ス レ ー ト 造 工 場 の 一 部 が 台 風 で 雨 漏 り す る よ う に な っ た の で 、波 型 ス レ ー ト 屋 根 上 で 修 理 作 業 中 に 、 ス レ ー ト を 踏 み 破 り 約 6.2m 下 の 工 場 内 の コ ン ク リ ー ト 床 に 墜 落 し た 。
H13 4t ミ キ サ ー 車 を 再 生 骨 材 製 造 ピ ッ ト 進 入 用 の ス ロ ー プ の 中 央 付 近 に 停 車 さ せ 、ス ロ ー プ 下 に 停 め て あ っ た 11tミ キ サ ー 車 へ シ ュ ー タ ー を 使 っ て 残 生 コ ン の 移 替 え 作 業 を 行 う 準 備 作 業 を 行 っ て い た と き に 、バ ラ ン ス を 崩 し て ス ロ ー プ 端 部 か ら 高 さ 3.2m下 の コ ン ク リ ー ト の 地 面 に 墜 落 し た 。 H14 セ メ ン ト 工 場 へ 4t ト ラ ッ ク で 原 料 の 受 け 取 り に 行 き 、 ト ラ ッ ク を 止 め て
運 転 席 よ り 降 り よ う と し た と き に 運 転 席 か ら 転 落 し た 。
H14 構 内 に あ る 山 砂 貯 蔵 ビ ン の 内 壁 に 張 り 付 い た 砂 を 取 り 除 く た め 、ビ ン の 内 部 に 入 り 鉄 棒 に よ り 突 く 作 業 を し て い た と こ ろ 、張 り 付 い て い た 砂 が は が れ て 落 下 し 生 埋 め に な っ た 。
飛 来 、 落 下
(1件 )
H14 プ レ ヒ ー タ ー 下 部 の 補 修 工 事 で 、上 部 か ら の 落 下 物 に よ る 危 害 防 止 の た め の 養 生 用 の 床 の 設 置 作 業 中 、上 部 か ら キ ャ ス タ ブ ル が 落 下 し て き て 頭 部 に 激 突 し た 。
崩 壊 、 倒 壊
(6件 )
H12 天 井 ク レ ー ン で 鉄 筋 を 作 業 台 の 上 に 置 い た と こ ろ 、鉄 筋 の 重 み で 作 業 台 が 倒 れ た た め 、 そ の 脇 で 鉄 筋 組 立 の 作 業 を し て い た 者 に 鉄 筋 が 当 た っ た 。 H12 生 コ ン プ ラ ン ト の コ ル ゲ ー ト サ イ ロ か ら 砂 が 供 給 さ れ な く な っ た の で 2
名 で 確 認 を 行 っ た と こ ろ 、砂 が 不 足 し て い た た め 補 給 の 手 配 を 指 示 し て 自 分 は サ イ ロ 内 に 降 り て 行 き 、 崩 壊 し た 砂 に 埋 っ た 。
H12 市 道 拡 幅 工 事 現 場 に お い て 、 道 路 か ら コ ン ク リ ー ト ミ キ サ ー 車 で 約 2.5 m 下 の 掘 削 底 に コ ン ク リ ー ト を 打 設 中 に 、路 肩 が 崩 壊 し 、ミ キ サ ー 車 を 車 外 で 操 作 し て い た 者 が ミ キ サ ー 車 と と も に 転 落 し た 。
H12 原 料 ホ ッ パ ー 内 の ス ラ グ の か き お と し 作 業 を 行 っ て い た と き に 、ホ ッ パ ー 下 の ベ ル ト コ ン ベ ア ー を 運 転 し て い た た め ス ラ グ が ベ ル ト コ ン ベ ア ー で 搬 出 さ れ た た め ス ラ グ と と も に ホ ッ パ ー 出 口 に 吸 い 込 ま れ 、さ ら に ホ ッ パ ー の 出 口 と ベ ル ト コ ン ベ ア ー に 挟 ま れ た 。
事 故 の 型 年 概 要
H13 屋 外 製 品 置 場 に 、コ ン ク リ ー ト 製 梁 材 を ク レ ー ン で 吊 り 降 ろ し 、玉 掛 用 の 金 具 を 梁 材 か ら 取 り 外 す 作 業 中 に 、自 立 さ せ て あ っ た 梁 材 が 突 如 倒 れ て き た た め 逃 げ 遅 れ て 梁 材 と 隣 接 し て 置 か れ て い た 別 の 梁 材 と の 間 に 下 半 身 を 挟 ま れ た 。
H14 前 週 か ら 保 管 さ れ て い た コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク 3 段 積 み 上 に コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク 2個 を 専 用 ア タ ッ チ メ ン ト 付 フ ォ ー ク リ フ ト で 積 み 上 げ 、4段 積 み に な っ た ブ ロ ッ ク 付 近 で バ ラ ン ス 等 を 確 認 し て い た と こ ろ 、突 然 4段 目 か ら 3段 目 の ブ ロ ッ ク 等 が 崩 れ 下 敷 き に な っ た 。
は さ ま れ 、 巻 込 れ
(29件 )
H12 作 業 現 場 に 生 コ ン を 運 搬 す る た め 、ド ラ グ シ ョ ベ ル の バ ケ ッ ト に 生 コ ン 車 シ ュ ー タ ー か ら 生 コ ン を 投 入 し て い て 、車 後 部 の ス テ ッ プ に 上 が り 、シ ュ ー タ ー に 残 っ た 生 コ ン を 生 コ ン 車 運 転 手 が 掻 き 落 と す 作 業 を し て い た と き に 、シ ョ ベ ル 運 転 手 が 立 ち 上 が っ て 生 コ ン の 残 量 を 確 認 し 座 席 に 座 っ た と こ ろ 、防 寒 服 が 操 作 レ バ ー に 引 っ 掛 か か っ た め シ ョ ベ ル ア ー ム が 左 に 旋 回 し 、 シ ョ ベ ル バ ケ ッ ト と 生 コ ン 車 と の 間 に 胸 を 挟 ま れ た 。
H12 セ メ ン ト 板 の 加 熱 処 理 を 行 う 蒸 煮 器 の 蓋 用 パ ッ キ ン の 交 換 作 業 を 行 っ て 蓋 を 閉 め て 約 30 分 経 過 後 、 再 び 蓋 を 開 こ う と し た と き に 蓋 が 飛 び 出 し 、 蓋 と 蓋 の ス ト ッ パ ー と の 間 に は さ ま れ た 。
H12 コ ン ク リ ー ト プ ラ ン ト の 強 制 2軸 ミ キ サ ー の 内 部 を 清 掃 作 業 中 、機 械 を 停 止 せ ず に 作 業 し て い た た め 回 転 軸 に 巻 き 込 ま れ た 。
H12 橋 梁 の コ ン ク リ ー ト 打 設 作 業 現 場 に お い て 、コ ン ク リ ー ト ポ ン プ 車 の ホ ッ パ ー 横 の ス テ ッ プ 上 に い た 生 コ ン ク リ ー ト 試 験 員 が バ ラ ン ス を 崩 す か 、あ る い は 足 を 滑 ら せ て 右 足 を ホ ッ パ ー の 羽 根 に 巻 き 込 ま れ た 。
H12 道 路 舗 装 用 コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク の 加 工 工 場 で 、反 転 機 の 整 備 中 に 機 械 が 作 動 し 、 左 腕 を 挟 ま れ て 切 断 し た 。
H12 残 滓 コ ン ク リ ー ト 水 溶 液 を 砂 利 、砂 及 び 水 等 に 分 離 す る 機 械 の ド ラ ム の 根 詰 ま り を 除 去 す る 作 業 で 、昼 食 後 作 業 を 再 開 し た と き に 停 止 し て い た ド ラ ム が 回 転 し 、 巻 き 込 ま れ た 。
H12 生 コ ン 工 場 に お い て 、採 石 引 込 み 用 の ベ ル ト コ ン ベ ア ー の 下 に こ ぼ れ た 石 を ス コ ッ プ で ベ ル ト 上 に 載 せ る 作 業 を 行 っ て い て 、プ ー リ ー と ベ ル ト の 部 分 に 巻 き 込 ま れ た 。
H12 コ ン ク リ ー ト 混 合 作 業 場 に お い て 、コ ン ク リ ー ト ミ キ サ ー の 羽 根 の 取 り 換 え 作 業 を コ ン ク リ ー ト 投 下 口 で 行 っ て い た と き に ミ キ サ ー の 投 下 口 の 蓋 が 閉 ま り 、 蓋 に 挟 ま れ た 。
H12 駐 車 し て い た 生 コ ン ク リ ー ト 車 の 生 コ ン を 入 れ る タ ン ク と 手 す り の 間 に 挟 ま れ て い た の が 発 見 さ れ た 。
H12 ミ キ サ ー 車 を 洗 う と き に 出 る 汚 水 を 処 理 す る 沈 殿 槽 の 中 で 撹 伴 機 の 羽 根 に 挟 ま っ て 死 亡 し て い る の を 同 僚 が 発 見 し た 。
H12 セ メ ン ト 製 造 プ ラ ン ト の 原 料 輸 送 系 統 の パ ト ロ ー ル へ 行 っ た ま ま 休 憩 所 に 戻 っ て こ な い の で 、部 下 が 探 し に 行 っ た と こ ろ 石 灰 石 切 出 フ ィ ー ダ ー コ ン ベ ア の ス ナ ッ プ ロ ー ラ ー に 巻 き 込 ま れ て い た 。
H13 生 コ ン の 砂 利 、砂 を 再 生 す る た め に 分 離 す る 円 筒 状 の 機 械 で 、付 着 し た コ ン ク リ ー ト を 筒 の 内 側 か ら は つ る た め 中 に 入 ろ う と し た と き に 、起 動 ボ タ ン に 触 れ た た め 筒 が 回 転 し 身 体 を 挟 ま れ た 。
H13 ブ ロ ッ ク 成 型 工 程 の 最 終 ラ イ ン に 設 置 の ロ ー ダ ー 付 ラ ッ ク 供 給 装 置 の 故 障 の 修 理 作 業 が 終 了 し た の で 、ラ イ ン 全 体 を 復 帰 さ せ た が ブ ロ ッ ク 成 型 機 本 体 が 稼 働 し な い た め 、成 型 機 辺 り を 点 検 し た と き に 、成 型 機 の 下 部 の エ レ ベ ー タ ー 式 脱 型 枠 と 装 置 枠 と の 間 に 頭 部 を 挟 ま れ た 。