広州市外国人社会保険加入に関する法律法規及びその説明
広州市の人材・社会保障局、広州市地方税務局
「広州市で就業する外国人 の社会保険加入に関する通知」
[ 通達番号 ] 穂人社通告 [2012]16 号 [ 公 布 日 ] 2012-11-27 （１）「通告」の内容 「中華人民共和国社会保険法」、「中国で就業する外国人の社会保険加入の暫定 弁法」（人社部令第 16 号）に基づき、当市の現状に鑑み、当市で就業する外国人 の社会保険加入業務に関する事項を以下の通り通告する。 一、保険加入者 法律法規に則り就業手続きを行い、かつ、当市の雇用機関と労働関係を構築した 外国人は、「中国で就業する外国人の社会保険加入の暫定弁法」に従い、当市の社 会保険に加入しなければならない。 二、保険加入登録 当通告発布前に、外国人と労働関係を構築したが、保険に加入させていない雇用 機関は、当通知発布日から 30 日以内に、地税部門で社会保険加入登録手続きを行 わなければならない。当通告公布後に外国人と労働関係を構築した雇用機関は、規 定の期間内に地税部門で社会保険加入登録手続きを行わなければならない。概要
広州市外国人社会保険加入に関する
法律法規及びその説明
2012 年 11 月 27 日の広州市労働局による通告の公 布以来、広州市政府部門は雇用者に対し、外国人社 会保険関連規定の徹底遵守を求めている。本号では、 広州市の外国人社会保険問題に関し、関連規定に基 づき、広州市の外国人社会保険の納付主体、徴収基準、 追納範囲及びそれに伴う法的リスクについて分析す る。C H I N A
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第 1 期 第 9 回 2013 年 1 月 編集長： 王敬 編集： Jade Neame
広東敬海法律事務所
発行
外国人社会保険
特別号
広州市外国人社会保険加入に関する
法律法規及びその説明
三、費用納付基準 当市で就業する外国人の保険加入納付基準は、各種保険の関連規定に従うものとする。 以上 広州市人的資源・社会保障局 広州市地方税務局 2012 年 11 月 27 日 出所：http://www.gzds.gov.cn/ssxc/tzgg/sjgg/201212/t20121206_1231512.htm （２）追納及び滞納金について 人材・社会保障部による「中国で就業する外国人の社会保険加入に関する通知」及び広州市によ る「通告」などの関連規定によると、広州市で外国籍の従業員を雇用する会社は、2012 年 12 月 27 日までに外国籍従業員の社会保障の登録手続きを取り扱う場合、原則として当該外国籍従業員の入 社日に遡って納付しなければならない（最高、2011 年 10 月 15 日まで遡って追徴する）可能性が高 い。2012 年 12 月 27 日までに登録しなかった場合、主管地税部門の罰金処罰を受けるかもしれない （以下の「社会保険法」第 84 条を参照のこと）。しかし、広州市の「通告」の内容はおおまかな点 のみ示しており、かつ、公布されて間もないため、実務上の取扱に関する見解が統一されていない。 したがって、追納が必要か、追徴期間及び滞納金などについては、各企業を管轄する地税部門にお 問い合わせいただきたい。中華人民共和国人的・社会保障部
「中国で就業する外国人の社会保険加入業務徹底に関連した問題に関する通知」
【通達番号】人社庁発 [2011]113 号 【公 布 日】2011-12-02 通知によると、条件に適合する外国人を 2011 年 12 月 31 日までに社会保険に加入させなければな らない。雇用機関と外国人本人は、現行法律法規に従って保険に加入し、かつ、指定された期間内 に社会保険料を納めなければならない。2011 年 10 月 15 日以前に既に中国で就業を開始しており、 かつ、保険加入条件に適合する外国人は、2011 年 10 月 15 日から保険に加入し、費用を納付する。 2011 年 10 月 15 日から 12 月 31 日までの期間内に保険加入納付手続きを行った場合、その滞納金を 免除する。2012 年 1 月 1 日以降、保険加入納付手続きを行った場合、2011 年 10 月 15 日に遡って滞 納金を請求される。2011 年 10 月 15 日以降、中国で就業する場合、中国で就業を開始する月から保 険に加入し、保険料を納付する。 中国と社会保険納付の二国間又は多国間の協議（又は協定。以下、協議とする）を締結する国家 の国籍を有する就業人員は、法に従い中国就業証明書を取得した時より起算して 3 か月以内に協議 を締結する国の発行する保険加入証明書を提出した場合、協議により約定された種類の保険の約定 された期間内の納付義務が免除される。 中国で就業する外国人が養老保険待遇を享受する年齢に達している場合、原則的に現行退職年齢 政策の関連規定を適用するものとする。中国で外国人に発生した出産保険費用については、出産保広州市外国人社会保険加入に関する
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出所：http://www.mohrss.gov.cn/page.do?pa=402880202405002801240882b84702d7&guid=b03a372 9923c49b9b36042225608abee&og=4028802023db8cc00123dfaeb60b0354「中国で就業する外国人の社会保険加入に関する暫定弁法」の重要事項に対する解説
2011 年 9 月 8 日、人的資源・社会保障部は「中国国内で就業する外国人の社会保険加入に関する 暫定弁法」を公布し、2011 年 10 月 15 日より施行した。「社会保険法」の第９７条は、「中国国 内で就業する外国人は本法の規定を準用して社会保険に加入する」と規定しているため、当「弁法」 は「社会保険法」に対する実施細則的な存在といえる。 第二条 中国国内で就業する外国人とは、法律に基づき「外国人就業証」、「外国専門家証」「外 国常駐記者証」などの就業証書及び外国人居留証書を取得しているか、又は「外国人永久居留書」 を保有する中国国内で合法的に就業している非中国国籍の人員を指す。 解説：本条は社会保険に加入しなければならない「外国人」の範囲を定めている。ここでいう「外 国人」とは、合法的な就業証を保有している外国人を指す。 第三条 中国国内で法に従って登録又は登記されている企業、事業団体、社会団体、民営非企業 団体、財団、弁護士事務所、会計士事務所（以下、雇用主という）などの機構又は団体に法に従い 採用された外国人は、法により従業員の基本養老保険、基本医療保険、労災保険、失業保険、出産 保険に加入し、雇用主及び本人は、関連規定に従い社会保険料を納付しなければならない。海外の 雇用主と雇用契約を締結した後に、中国国内にて登録又は登記されている支社、代表機関（以下、 国内での就職先という）に派遣された外国人は法律に従い、従業員の基本年金保険、医療保険、労 災保険、失業保険、出産保険に加入し、国内就職先及び本人が関連規定に基づき、社会保険料を納 付しなければならない。 解説：社会保険加入の義務主体は、企業、事業団体、社会団体、民営非企業団体、財団、弁護士事務所、 会計士事務所などの機構又は団体のみならず、海外機構の中国国内支店、代表機構も義務主体に該 当する。 第四条 雇用主は、外国人を採用する場合、就業証書を取り扱った日より 30 日以内に社会保険の 登録手続きをしなければならない。海外の雇用主に派遣され、国内の勤務先で就業する外国人は、 国内の勤務先により前項規定に従い、社会保険の登録手続きをしなければならない。法律により外 国人就業証を取り扱う関連機関は、速やかに外国人が中国に来て就業することに関連する情報を現 地の社会保険機関に届出なければならない。社会保険取扱機関は関係機関に対し、定期的に外国人 の就職証書に係る手続きの情況を調べなければならない。 解説：本条は雇用主が外国人のために社会保険の登録を取り扱う期間を明確にし、かつ、社会保 険取扱機関が外国人就業証書取扱機関と連携した関連情報の交流制度を新しく規定し、外国人の社 会保険加入に対する監督を強化している。言い換えれば、社会保険主管機関は、就業証書に係る手 続きの情況及び社会保険加入の情況に対する検査を通じて、雇用主及び国内の就業先に対し、外国 人の社会保険加入義務の遂行を効果的に促すことになる。 第五条 社会保険に加入し、関連条件を満たす外国人は、法律により社会保険待遇を享受できる ものとする。定められた年金受給年齢に達する前に中国を離れる場合には、その社会保険の個人口 座が保留され、再度中国で就職する場合、納付年限は累計で計算する。本人により書面による申請が提出された場合、その本人の要望に応じて、社会保険の個人口座に蓄えられた金額を 1 回に限り 本人に支払うことができる。 解説：外国人により書面による申請が提出された場合に限り、社会保険取扱機構はその個人口座 に蓄えられている金額を本人に引き渡す。 「保険料を納付した者は相応の待遇を享受できる」という社会保険原則が存するが、失業保険及 び出産保険については、待遇の具体化は更なる明確な規定を待たなければならない。「一人っ子」 政策を遵守する必要のない外国人は何回も出産手当を受領することができるのか、失業のため就職 許可が抹消された外国人が失業待遇を享受できるのかなどの疑問はなお残っている。 第八条 法律に基づき社会保険に加入した外国人は、雇用主又は国内の勤務先との間で社会保険 に係る紛争が発生した場合、法により調停、仲裁を申し立て、訴訟を提起することができる。雇用 主又は国内の勤務先が当該外国人の社会保険に係る権益を侵害する場合、外国人は社会保険行政部 門又は社会保険料徴収機関に対し、法により処理するよう要求することができる。 解説：社会保険に関する紛争は、労働監査、労働仲裁の受理範囲に組み入れられている。社会保 険に加入しない雇用主に対し、追加納付を命じることができ、期限超過で追加納付を行わない場合、 「社会保険法」の規定により、最高で未納付分の保険料の 3 倍に相当する罰金を課すことができる。 第九条 中国と社会保険に関する二国間又は多国間協定を締結した国家の国籍を持つ中国国内で 就業する外国人の社会保険の加入については協定に従い取り扱うものとする。 解説：現在中国と社会保険に関する二国間協定を締結した国は韓国及びドイツのみである。二国 間協定を締結した国の国籍を持つ者は協定に従い社会保険料の一部の納付義務が免除される。 第十一条 社会保険行政部門は、社会保険法の規定に従い、外国人による社会保険の加入情況に ついて監督検査を行わなければならない。雇用主又は国内の勤務先が法律に基づき、採用した外国 人のために、社会保険の登録又は社会保険料の納付を行わない場合、「社会保険法」、「労働保障 監察条例」などの法律、行政法規及び関連規定に従って処理する。雇用主は法律に基づいて、就業 証書又は「外国人永久居留書」を取得していない外国人を採用した場合、「外国人が中国で就業す ることに関する管理規定」に従い処理する。 解説：雇用主が「社会保険料の納付義務」を回避するため、外国人のために就業証書を取得しな い場合には、「外国人が中国で就業することに関する管理規定」及び「外国人出入国管理法に関す る中華人民共和国の施行細則」に従い、中国労働部及びその委任部門の同意を得ずに無断就職した 外国人に対し、その就任又は就職を終止させた上で、1000 元以下の罰金を課すことができる。情状 が重い場合、期限を定め出国するよう命じるという処罰を課すことができる。無断で外国人を採用 した雇用主又は個人に対し、その採用行為を終止させた上で、5000 元以上 50000 元以下の罰金を課し、 無断採用した外国人の退去にかかる費用を負担させることができる。 第十二条 当弁法は 2011 年 10 月 15 日より施行するものとする。 解説：本条は当弁法の施行日を規定し、「当弁法」施行日以降、外国人に対し強制的な社会保険 加入を執行することになる。
注意事項：上記の解説意見は単なる学術的分析であり、法的効力はありません。
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「中華人民共和国社会保険法」の概要
「公布機関」全国人民代表大会常務委員会 「公布番号」中華人民共和国主席令 35 号 「公 布 日」2010 年 10 月 28 日 一、「五険」概要広州市外国人社会保険加入に関する
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二、社会保険料の徴収納付 社会保険の登記 1、設立登記（第 57 条） 雇用主は設立日より 30 日以内に 営業許可証、登記証書又は会社の社 印をもって、当地の社会保険取扱機 関にて社会保険登記を行わなければ ならない。 2、変更又は抹消登記（第 57 条） 雇用主の社会保険登記事項に変更が生じた又は雇用主が法により終了した場合、変更又は 終了日より 30 日以内に、社会保険取扱機関にて社会保険登記の変更又は抹消をしなければな らない。 3、労働者雇用登記（第 58 条） 雇用主は労働者雇用日より 30 日以内にその労働者のために社会保険取扱機関にて社会保険 登記を申請しなければならない。 社会保険料の納付（第 60 条） 雇用主は社会保険料を自ら申告し、期限に従い、かつ、金額通りに納付しなければならない。 不可抗力などの法的事由によらず、納付猶予、減免してはならない。従業員の納付すべき社会 保険料は雇用主により源泉徴収し、雇用主は毎月社会保険料の明細状況を従業員本人に告知し なければならない。 三、法的責任 社会保険登記を行わないことに対するリスク（第 84 条） 1、期間を定め是正するよう命じる。 2、期間超過で是正しない場合、雇用主に対し社会保険料の金額の一倍以上三倍以下の罰金を 課し、直接責任を負う主管者及びその他の直接責任者に対し、500 元以上 3000 元以下の罰金を 課すものとする。 社会保険料の納付申告をしないことに対するリスク（第 62 条） 雇用主は規定に従い納付すべき社会保険料の金額を申告しない場合、当該雇用主の前月納付し た金額の 110% を納付すべき社会保険料の金額とする。雇用主が申告の補足手続きを行った場合、 社会保険料徴収機関により規定に従い決済するものとする。 期限に従い、かつ、金額通りに支払わないことに対するリスク（第 63 条） 1、社会保険料徴収機関により、期限を定め納付する、又は補足するよう命じる。
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2、期限に従いに社会保険料を納付しない又は補足しない場合、県以上の関連行政部門に対し、 社会保険料を振替するよう申請し、取引銀行又はその他の金融機関がその書面による通知に基 づき社会保険料を振替るものとする。 3、雇用主の口座の残高が納付すべき社会保険料を下回った場合、社会保険料徴収機関は当該 雇用主に対し担保の提供、延期納付協議の締結を要求することができる。 4、雇用主が担保を提供しない場合、人民法院に対し、その財産を差し押さえ、競売にかける よう申請し、競売に得られた収入で社会保険料を納付させる。 期限に従い、かつ、金額通りに支払わない場合に課される罰金（第 86 条） 1、社会保険料徴収機関により、期限を定め納付又は補足するよう命じられ、かつ、期限超過 日より、1 日につきの 0.05% の滞納金が追加徴収される。 2、期限を超過し、納付しない場合、関連行政部門により未納付分の金額の 1 倍から 3 までの 罰金が課される。
