園村校長先生 佐々准教授 平成25年 6 月 日発行 NO.1 熊本市中学校数学教育研究会 本年度第4回目の市数研定例会が、10月10日(木) に桜木中学校で行われました。今回は、10月9日に行わ れた「学びわくわく授業研」の総括・ 反省と「九数大会」に向けての授業 検討会を行いました。「九数大会」助 言者の園村校長先生(東町中)、佐々 准教授(熊本大学)にも参加していただき、とても有意 義な会になりました。 二学期は、研究授業が多い学期です。昨日は、『学 びわくわく授業研』がありました。それぞれの会場へ 先生方も参加され、研修を深められたと思います。私 は、東部中学校で国語の授業がありましたので、国語 の授業を参観しました。内容は、2つの社説を読み比 べて、好きな方を選び、理由を説明し合うという授業 でした。事前研では、あまり上手くいってない様子で したが、スタッフが集まり、授業案を再検討され、当日は非常に素晴らしい授 業になりました。今日は、昨日の研究会の反省や九数大会の授業づくりをする と思いますが、先生方の力を合わせて、さらにより良いものを作り上げて行き ましょう。お世話になります。 10月10日に各ブロックに分かれて、「学びわくわく授業研」が行われまし た。ブロックごとに公開授業や授業研究会の様子やご感想・ご意見を出してい ただきました。 「北部」桜山中 園川弘美先生 司会:楳木敏之先生(北部)、助言:岩﨑公治先生(鹿南)、記録:厚地佳恵先生(楠) 2年生「一次関数の利用」 アクアドームのプールの水の溜まり方を、グラフをかくことを 中心に考えさせる授業。 ・2つ目の課題は、難しいものだったが、生徒達はほとんどの完成できていた。 園川先生の日々の積み重ねに感心した。 ・デジタル教材を使った提示、手作りの教材を使った提示など、提示の仕方に
市数研だより
平成25年10月23日発行 NO.4 熊本市中学校数学教育研究会 1.市数研会長の山田校長先生(東部中)のあいさつ 2.『学びわくわく授業研』についてすごく工夫が見られ、生徒が課題を考えやすいように授業を進められていた。 ・園川先生が教材を考えられたのは、水泳の中体連大会の応援の時であると聞 いた。日々の日常から教材化できないかと考えられている姿勢に感動した。 「東部1」湖東中 堀尾マリ先生 司会:佐々木真先生(桜木)、助言:出﨑友英先生(託麻)、記録:田中哲朗先生(託麻) 3年「2乗に比例する関数」 走り幅跳びの動きは、二次関数になるということを推測させ、 50mの記録と垂直跳びの滞空時間をかけ合わせて、走り幅跳びの記録を予測する授業。 ・課題が難しいと感じたが、堀尾先生の課題の提示の仕方が素晴らしかったの で、生徒も意欲的に課題に取り組んでいた。 ・生徒の感想の中で、「関数が身の回りの生活に役に立つことがわかった。」な どの良い意見が多かった。 ・班の発表があったが、すべて違う考えだったことがおもしろかった。発表の 仕方もすごくレベルの高いものだった。 「東部2」二岡中 松本英之先生 司会:高山秀一先生(二岡)、助言:米村一雄先生(錦ヶ丘)、記録:古庄智史先生(二岡) 1年「方程式の利用」 一部が見えなくなったレシートから問題を作成し、立式をさせ、式 の意味を考えさせる授業 ・今回の授業は、教科書にある内容をしっかり教えたいという思いが強く伝わ る授業だった。 ・本物の花を用意したり、電子黒板を使ったり、発表用のボードに工夫があっ たり、生徒への心づかいが感じられた。 ・式を言葉を使って表現させられていた。言語活動の重要さを再確認できた授 業だった。 「西部」西山中 古閑智明先生 司会:北野光洋先生(西山)、助言:髙木徹先生(東野)、記録:西村友里先生(西山) 2年生の「図形の調べ方」 合同に見えない2つの図形が合同かどうか、平行に見えない線 分が平行かどうかを考えさせる授業。 ・錯視図を有効に使い、生徒の興味・関心を高めることができていた。 ・協同的な学びを行うために、意図的に班作りを行われていた。役割分担もし っかり出来ていて、良い班活動が行われていた。 ・どういったときに平行になるのかを説明するために、手作りの教具を作られ ていた。生徒もすごく分かりやすかったと思う。 「南部」江南中 長谷部智美先生 司会:神田英俊先生(江南)、助言:大橋英材先生(下城南)、記録:松尾卓郎先生(江南) 3 年「図形と相似」 形が同じである図形を調べ、相似な図形の特徴を生徒自身が自分の言 葉でまとめていく授業。 ・生徒がとても活発に授業に参加していた。長谷部先生の発問等がしっかりし ており、とてもわかりやすかった。 ・学校全体で、班活動への取り組みがされているので、今回の授業もスムーズ な班活動が行われていた。
・検討会で、「相似な図形の導入」について先生方で話し合いを行ったが、多く のおもしろい取り組みを聞くことができたので、今後の参考にしたい。 各ブロックの授業者・チーフの先生方から、事前研の様子や今後の予定、授 業の簡単な紹介をして頂きました。 【1年 A 部会】授業者:花田幸市教諭(鹿南)チーフ:園川弘美教諭(桜山) 先日、鹿南中で事前研を行いました。「数の石垣お みくじ」を題材とした授業を行いました。授業の前半 に時間がかかってしまったので、後半部分の文字を使 って説明するところの時間が少なくなってしまいま した。後半部分の時間をどのように確保するかを、今 日は話し合い、Ipad を使って計算の時間を短縮する という案がでました。デジタル教材も出来ているので、 中身を吟味していきたいと思います。これからは、11月に何回か集まり、発 問等を練っていき、12月の事前研を行いたいと思っています。この教材をさ らに深めていきたいと思います。 【1年 B 部会】授業者:坂元ゆみ教諭(五霊)チーフ:松本英之教諭(二岡) 10月2日に五霊中学校で事前研を行いました。自分 がはいている靴のサイズがクラスで大きいか小さいか ということを考えさる授業でした。今日は、その事後研 を行ったが、自動販売機の設置の仕方を題材にしてみて はどうかという案が出たので、検討しました。また、平 均にだまされずに、ヒストグラムを利用して考える全国 学力学習調査の問題も参考にしてはどうかという案が 出たので、是非参考にして授業を組み立てていきたいと思います。 【2年 A 部会】授業者:下田桑太郎教諭(長嶺)チーフ:坂本英明教諭(白川) 台風のために、事前研が延期になりましたので、10 月 18 日に長嶺中で再度事前研を行います。題材は、 動点の問題です。『九数大会』に向けては、その動点 の問題を発展させていくか、トイレットペーパーをど のように 4 つ並べると一番周りの長さが短くなるか という問題にするか、また新しい題材を見つけるかと いうことを検討しています。文字式の利用か図形の内容になると思います。 【2年 B 部会】授業者:河野芳宏教諭(東野)チーフ:牧田朋子教諭(出水南) 一次関数の利用を授業で行いたいと考えています。速度 の違うエレベーターを上下させて、何回すれ違うのか、ま たその時の場所はどこなのかを、表やグラフ、式を使って 求めていくという内容で、10月7日に事前研を行いまし た。東野中での事前研は、誘導的な流れでした。附属中学 3.「九数大会」事前研報道及び授業づくり
校では、この問題をどのように解くのかをアンケートを取ってもらいましたが、 表現や思考共に素晴らしい解答が多かったです。今日は、附属中学校の生徒が 興味関心をもって取り組むために、課題としてこれで良いのかを検討しました。 今後は、もう一度検討会を開き、11月に附属中で授業をさせていただく予定 です。 【3年 A 部会】授業者:越地真人教諭(清水)チーフ:堀之内聖二教諭(龍田) 二次関数の授業を考えています。封筒の中に隠れて いる図形の面積の変化の様子をグラフに表したり、ま た、グラフからその図形がどのような形をしているか を推測させる内容です。変化の様子をグラフから読み 取る力を鍛えたいと思っています。附属中で授業を行 うので、生徒達が自ら問題を考え、それを生徒同士が 解き合うような流れも考えています。事前研は、10月末に行う予定です。 【3年 B 部会】授業者:坂口隆義教諭(附属)チーフ:澤田昌宏教諭(附属) 二次方程式の利用の授業を行います。内容は、橋の 上から石を落として高さを求める問題に取り組ませ、 次に、石を落として井戸の高さを求める問題を考えさ せます。井戸の問題は、井戸の中は暗くて見えないの で、何で判断するのかを把握させ、二次方程式を使っ て解決させようと思っています。分かりやすく課題を 把握させるためにアニメーションを利用したいと考え ています。最後のまとめをどのようにするかを検討していますが、身近なもの で二次方程式になるものを紹介できないかなと思っています。 お疲れ様でした。託麻中学校は、技術科の『学びわく わく授業研』が行われていました。授業は、すごく先進 的な取り組みでした。基本的に研究授業は、そのような 先進的な取り組みを行うことが多いです。このような 日々の取り組みの積み重ねが、私たちのスキルアップに つながっていきます。今日の授業検討会のように、いろ いろな意見を出し合っていく過程がとても大切ではな いかと思います。 若い頃、東京のある学校を視察に行きました。その学校は、ものすごく生徒 が意見を発表する学校でした。しかし、他県のある先生が飛び込みで授業を行 った際には、生徒の反応はあまりなかったです。つまり発問や指示が的確でな いと、生徒は活動しない。確かな技術が大きく授業に影響します。私たち一人 ひとりの力量をさらに高めていきましょう。本日は、遅くまでお疲れ様でした。 4.まとめ(市数研副会長 德永校長先生)