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1 第章 日弁連 弁護士会の災害復興支援の歩み ❶ 日弁連による災害復興支援活動の経過 (1) 雲仙普賢岳噴火災害 (2) 阪神 淡路大震災 (3) 新潟県中越大震災 中越沖地震 32 弁護士白書 2014 年版

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日弁連・弁護士会の災害復興支援の歩み

 日弁連による災害復興支援活動の経過

 我が国は災害大国であるが、被災者支援活動が弁護士が取り組むべき人権活動として認識されたのは さほど古いことではない。弁護士会の活動は 1991 年の雲仙普賢岳噴火災害以降行われていたが、日弁 連が被災者支援体制を整えたのは、2003 年に「全国弁護士会災害復興の支援に関する規程」が制定さ れ、災害復興支援基金が創設され、その内容を実行するワーキンググループ(後に日弁連災害復興支援 委員会に発展)が設置されてからのことである。また、弁護士の活動内容も、当初は、市役所等の所定 の相談場所での相談や、宣言的な立法提言にとどまっていたが、中越大震災・中越沖地震を経て、東日 本大震災においては、避難所での情報提供を含んだ法律相談や、その内容を立法事実としたロビー活動 が行われ、その結果、いくつもの法律及び制度が実現している。また、上記支援基金から法律相談の際 の交通費等が支出され、支援活動に役立った。今後、大災害が発生するに至っても、弁護士は、これま で積み重ねた経験をもとに、より被災者一人ひとりの視点に立った「人間の復興」のための活動を行う ことであろう。

(1)雲仙普賢岳噴火災害

  1991 年に発生した雲仙普賢岳噴火災害では、死者 41 人、建物被害 2500 棟以上の被害が発生した。 被災住民からは、個別の補償を内容とする特別立法の制定を求める運動が起こったが、国は、「災害に よる被害は自助努力による回復が原則」「私有財産の形成に税金を使うことはできない」とし、結果的 に、復興基金の創設にとどまり、特別立法の制定には至らなかった。その後、1992 年に九州弁護士会 連合会(九弁連)が災害対策システムの抜本的改革を、1994 年に日弁連が災害対策基本法等の抜本的 改正を求める意見書を公表した。

(2)阪神・淡路大震災

  1995 年、未曾有の被害をもたらした阪神・淡路大震災が発生した。兵庫県弁護士会の弁護士は、被 災直後から数多くの法律相談を実施し、近畿弁護士会連合会(近弁連)の弁護士が Q&A を作成するな ど後方支援を行った。また、法律相談のみでは紛争解決に至らない問題に対応するため、近弁連は、 「罹災都市臨時示談斡旋仲裁センター」(ADR・裁判外紛争解決手続)を開設し、3 年間で 385 件の申立 てを受け付けた。さらに、弁護士は、住民や他の専門家と共に、まちづくりにも積極的に関わった。  一方、建物被害が 52 万棟を超え、住宅の再建につき復興基金や義援金では賄いきれないことは明ら かであったため、兵庫県弁護士会、九弁連及び日弁連は、それぞれ住宅被害救済の制度創設を求めて意 見書等を公表した。日弁連は、その後は積極的なロビー活動を行わなかったが、このような動きを契機 として、1998 年には、被災者生活再建支援法が成立した。ただし、同法では住宅再建は支給の対象と なっておらず、今後の課題となった。

(3)新潟県中越大震災・中越沖地震

 2004 年に新潟県中越大震災が、2007 年に中越沖地震が発生した。中越大震災直後、被災経験を有す る兵庫県弁護士会の弁護士らが被災地を視察し研修を行い、新潟県弁護士会の弁護士らと共に調査を実 施し、被災者支援のノウハウを伝えた。その後、新潟県弁護士会及び関東弁護士会連合会の弁護士が担 当した市役所等での法律相談は数百件を超え、中越沖地震では各士業が連携するワンストップサービス 相談も行われた。また、中越大震災後、被災者生活再建支援制度が使い勝手が悪く、特に住宅の再建が 対象に含まれていないことについて改善を求める声が高まった。日弁連は、2007 年 6 月及び 7 月に、

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(4)東日本大震災

  2011 年に発生した東日本大震災においては、特に法律相談活動と立法提言活動に大きな成果が見ら れた。  法律相談においては、①市役所等での所定の相談場所ではなく、避難所に赴いての情報提供及び相談 が当然となり、弁護士は、避難所運営者との折衝を行い、自ら交通手段を確保し、避難所に足を運び、 相談場所の設営を行った上で相談に臨んだ。②また、ビブズや腕章を用意する、公的支援制度について のチラシや紙芝居等のツールを用意する、NPO 法人と連携するなど、被災者が少しでも相談しやすい ようさまざまな工夫がなされた。③インターネットの利用も前提となり、その場でパソコンを開いて、 インターネットの検索サイトや弁護士同士のメーリングリストを利用して情報収集・情報提供が行われ た。④多くの被災地外の弁護士が相談に参加することから、被災地及び被災地弁護士会に迷惑をかけな いことを鉄則とした相談マニュアルも作成された。⑤さらに、その後、全国各地で行われた法律相談の 相談票が日弁連に集められ、その内容がはじめて公式に集約・分析された。これは、数々の成果に結び ついた立法提言活動の一助となった(35 頁資料特 2-2-1 参照)。  また、生活再建につき、阪神・淡路大震災以降繰り返しその必要性が指摘されていた住宅再建支援制 度に関し、津波で流された建物のローンが残り新しい建物を建てられないという二重ローン問題が大き く取り上げられ、日弁連も、震災直後から立法化に向けて取り組んだ。最終的に立法化には至らず、個 人版私的整理ガイドライン(通称「被災ローン減免制度」)の策定にとどまったが、先の被災者生活再 建支援法の改正と合わせ、個人の財産は自力再建が原則とされていた雲仙普賢岳の時期と比べると大き な前進といえるであろう。  さらに、2003 年に創設された災害復興支援基金は、災害復興支援委員会の呼びかけや災害復興への 関心の高まりを受けて、2012 年 3 月にはその残高は約 3 億円に達した。東日本大震災においては、仙 台弁護士会が立ち上げた震災 ADR(裁判外紛争解決手続)の運用資金として約 2000 万円が拠出された ほか、被災地で行われた法律相談の交通費の補助として約 1450 万円、無料電話相談の通話料負担分と して約60万円、被災地に常駐する弁護士に支給される補助金として約6680万円などが支出されており、 全国の弁護士の善意と弁護士による被災者支援活動が実を結んだ。2014 年 3 月末時点での残高は 1 億 6000 万円となっているが、今後も大規模災害が予測されており、引き続き、上記基金の充実が求めら れる。  その一方で、震災から 3 年半が経過してもまだ復興は実現できておらず、残された課題も多い。今後 も、東日本大震災を風化させず、その被災者支援活動を継続的に行うとともに、東日本大震災の経験を 将来につなげるための試みが重要であるといえよう。

【注】 ADR: 裁判外紛争解決手続のこと。 「Alternative (代替的)」 「Dispute (紛争)」「Resolution (解決)」の略。 日弁連・弁護士会の活動と生活再建制度の歩み 資料 特 2-1 年 災 害 名 住居等に関する法律・制度 1991 雲仙普賢岳噴火災害 「(財)雲仙岳災害対策基金」創設 1995 阪神・淡路大震災 二重ローン問題対策の必要性が指摘されるも立法化には至らず 1998 「被災者生活再建支援法」成立 2004 新潟県中越大震災 2007 新潟県中越沖地震 被災者の声を受けて「被災者生活再建支援法」改正 2011 東日本大震災 二重ローン問題対策制度につき「個人版私的整理ガイドライン」適用開始罹災都市借地借家臨時処理法不適用決定

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東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故への取組

 活動報告

 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故発生後、日弁連及び被災 3 県を含む各地の弁護士会及び 弁護士は、さまざまな方法で被災者支援活動を行った。3 年半が経過した現在も、粘り強い取り組みが 継続されている。

(1)被災者支援に関する主な取組状況

① 法律相談  震災直後から被災 3 県及び全国各地で実施された法律相談は 2012 年 5 月末の時点で 4 万件を超えた。そ の特徴は前項で述べたとおりであるが、法律相談の機能として、これまでに指摘されていた紛争予防機能・ 精神的支援機能・パニック防止機能のほか、情報提供機能・立法事実収集機能が加わったことは特筆すべき ことである。 ② 立法提言活動  従前、被災者支援に関する立法活動は残念ながら実を結ばないことも多かったが、東日本大震災において は、すでに 9 つの立法が実現(又は不適用決定)し、2 つの制度が発足した(次頁資料特 2-2-1)。これは、 ①被災者支援活動に関わる弁護士が増加し、日弁連において被災者支援に対応する体制が整い、かつ、日弁 連が重要な人権問題として取り組むようになったこと、②その結果、立法提言のみならず、その後の各方面 に対する粘り強い働きかけが行われるようになったこと、③法律相談の内容を集計・分析するなど、立法事 実を意識的に収集しロビー活動に活かすことが行われるようになったこと、などの要因によるものと考えら れる。しかし、被災者支援に関する法体制はいまだ十分とはいえず、今後も地道な活動が必要とされるとこ ろである。 ③ 原発事故被害者救済の取組  原発事故被害者の抱える問題は深刻である。原発事故直後から、福島県及び全国各地の弁護士は、被害者 に対する法律相談を行い、情報提供や助言を行った。日弁連は、多くの被害者が簡易迅速に適切な賠償を受 けられるよう各方面に働きかけを行い、その結果、ADR 機関である原子力損害賠償紛争解決センター(以 下「原紛センター」という。)が設立された。また、全国各地で弁護団が結成され、集団での原紛センター への ADR 申立てや訴訟提起を行うに至った。日弁連は、弁護団の活動に関与することはないが、弁護団の 情報をホームページに掲載し、弁護団による情報・意見交換の機会を提供するなど、後方支援を行ってい る。さらに、賠償問題に関しても適宜意見書を公表し被害者救済の必要性を継続的に訴え、賠償のみでは実 現できない生活再建の問題に関しては子ども被災者支援法の成立を実現させ、原発事故損害賠償請求権の消 滅時効の問題については全力で取り組んだ結果、特例法の成立に至ったが、今もなお、被害者に対する適切 な賠償すら実現できたとは言い難く、帰還の問題も含めて生活再建にはほど遠い状況である。今後も、中間 指針の改定を含め取り組まなければならない課題が多く、長期にわたる継続的な活動が必要とされている。 ④ 生活再建に関して  原発事故の影響が比較的少なかった宮城県及び岩手県においても、津波で流された住宅のローンが残った ため新たに家を建てられないといういわゆる二重ローン問題や、復興事業用地が不足し復興が進まないとい う問題がある。前者については、個人版私的整理ガイドラインが成立したが、適用開始から 3 年経過後も利 用件数は低迷しており、根本的な制度改革が必要である。後者については、日弁連の働きかけもあり、2014

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 以下は、2013 年 4 月から 2014 年 3 月までの東日本大震災・福島第一原子力発電所事故に関する日弁 連の動きと政府・社会の動きをまとめたものである。 東日本大震災・福島原発事故に関する日弁連・政府等・社会の動き (2013 年 4 月~ 2014 年 3 月) 資料 特 2-2-2 東日本大震災において実現した立法・制度 資料 特 2-2-1 日付 日弁連の意見書・提言等 日付 実現した立法・制度 2011.4.22 「東日本大震災で生じた二重ローン問題などの不合理な債務からの解放についての提言」 2011.8.22 個人版私的整理ガイドライン(被災ローン減免制度)運用開始 2011.5.19 「東日本大震災復興支援緊急措置法骨子案〈第一次案〉」 2011.11.14 株式会社東日本大震災事業者再生支援機構法成立 2011.5.26「相続放棄等の熟慮期間の伸長に関する意見書」 2011.6.21 相続放棄等の熟慮期間の延長に関する特例法成立 2011.5.26 「罹災都市借地借家臨時処理法の早期改正を求める意見書」 2011.9.30 罹災都市借地借家臨時処理法不適用決定 2011.5.27 第 62 回定期総会「東日本大震災及びこれに伴う原子力発電所事故による被災者の救済と被災 地の復旧・復興支援に関する宣言」 2012.3.23 東日本大震災の被災者に対する援助のた めの日本司法支援センターの業務の特例 に関する法律(震災特例法)成立 2011.6.23 「災害弔慰金の支給等に関する法律等の改正を求める意見書」 2011.7.25 災害弔慰金支給等法改正(支給範囲を生計を同一にする兄弟姉妹に拡大) 2011.7.29 「被災者生活再建支援法改正及び運用改善に関する意見書」 2011.8.23 災害弔慰金支給等法及び被災者生活再建支援法改正(差押禁止等) 2011.6月 政府に対し、原子力損害賠償について提言 ADRの態勢整備 2011.9.1 原子力損害賠償紛争解決センターによる 和解仲介申立受付開始 2012.2.16 「福島の復興再生と福島原発事故被害者の援護 のための特別立法制定に関する意見書」 2012.6.21 原発事故子ども・被災者支援法成立 2013.7.18「東京電力福島第一原子力発電所事故による損害賠償請求権の時効期間を延長する特別措置法 の制定を求める意見書」 2013.12.4 原発事故による損害賠償請求権の消滅時効特例法成立 2014.3.19 「復興事業用地の確保に係る特例措置を求める 意見書」 2014.4.23 東日本大震災復興特別区域法改正 【注】意見書・提言等の全文の入手については、日弁連ホームページ(HOME > 日弁連の活動 > 会長声明・意見書等)を参照。 日 付 日弁連の活動 政府等の動き・社会の出来事 2013年(平成 25 年) 4月 1日(月) ・(復興庁)土地買収を早めるための民法の財産管理制度 を活用するなどの対策を発表。復興事業で自治体が買 い取る予定の土地の所有者が行方不明・相続人多数に より交渉が進まない問題を受けた対応 ・浪江町の警戒区域・計画的避難区域を、放射線量に応 じて 3 つの区域に再編 6日(土) ・(東京電力)地下貯水槽から 120 トンの汚染水漏れを公 表。事故収束宣言以来最大の量 13日(土) シンポジウム【東日本大震災 3 年目】「復興まちづくりと 住民合意形成の実態」(於 : 仙台弁護士会館) 18日(木) 「東京電力福島原子力発電所事故による損害賠償請求権の 消滅時効について特別の立法措置を求める意見書」 26日(金) 「被災者生活再建支援法の福島第一原子力発電所事故の長 期避難者への適用を求める会長声明」 5月 1日(水) 「福島原発事故・損害賠償請求権 消滅時効に関する学習 会」(於 : 衆議院第二議員会館) 15日(水) 「震災法律相談研修会(原発不動産賠償)」の開催(於 : 弁護士会館、東京三弁護士会との共催) 20日(月) ・(参議院決算委員会)復興予算が被災地の再建とは関係 のない使途に流用された問題に関し、安倍内閣に対し 警告決議を全会一致で議決 22日(水) ・(原子力規制委員会)日本原子力発電敦賀原発 2 号機の 原子力建屋直下の断層を「活断層」と断定する専門家 調査団の報告書を了承 23日(木) ・仙台弁護士会は、「個人版私的整理ガイドライン(被災 ローン減免制度)」を運営する第三者機関(運営委員 会)が借金の圧縮を支援する条件として一定金額の返 済を約束させる念書を被災者から取っていた問題で抗

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日 付 日弁連の活動 政府等の動き・社会の出来事 5月 24日(金) 「『東日本大震災に係る原子力損害賠償紛争についての原 子力損害賠償紛争審査会による和解仲介手続に係る時効 中断の特例に関する法律案』の衆議院可決に当たっての 会長声明」 29日(水) 「『東日本大震災に係る原子力損害賠償紛争についての原 子力損害賠償紛争審査会による和解仲介手続に係る時効 中断の特例に関する法律案』成立に当たっての会長声明」 ・東日本大震災に係る原子力損害賠償紛争についての原 子力損害賠償紛争審査会による和解仲介手続の利用に 係る時効の中断の特例に関する法律が成立 30日(木) ・(原子力規制委員会)高速増殖炉「もんじゅ」で 1 万点 近い機器の点検漏れがあった問題で、日本原子力研究 開発機構に原子炉等規制法に基づく安全管理の改善命 令を発令 6月 6日(木) ・原発事故で避難を指示された約 16 万人のうち 1 万人以 上が東京電力に対し損害賠償の請求を行っておらず、 時効成立後に請求権を失うおそれがあることが判明。 福島県出身の国会議員に東京電力が示す 8日(土) 第 56 回人権擁護大会プレシンポジウム「福島原発事故被 害者の補償・救済はこれでよいか ?」(於 : 弁護士会館) 13日(木) 「復興庁参事官によるツイッターへの不適切な投稿に対し て抗議し、改めて原発事故子ども・被災者支援法に基づ く基本方針の早期策定及び具体的施策の早急な実現を求 める会長声明」 ・谷復興副大臣は、被災地支援を担当していた復興庁の 参事官が個人のツイッターで被災地や市民団体を中傷 するような投稿をしていたことについて、福島県の被 災者支援担当を外したことを明らかにする ・災害時に自力で避難することが難しい高齢者・障がい 者等の「要援護者」の名簿の整備が終わっていない市 町村が 3 割を超えることが内閣府の調査で判明 17日(月) シンポジウム「災害時における個人情報の適切な取扱い 高齢・障がい者の安否確認、 支援、 情報伝達のために 」・改正災害対策基本法が成立。「要援護者」の名簿づくりを市町村に義務づけ 19日(水) ・(原子力規制委員会)原発の新しい規制基準を決定。事 故・地震対策を強化 ・被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法の一部 を改正する法律、大規模な災害の被災地における借地 借家に関する特別措置法が成立 26日(水) ・(国会)安倍首相に対する問責決議を参議院本会議で可 決。「発送電分離」に向けて電力システム改革を進める 電気事業法改正案が廃案に ・沖縄電力を除く 9 電力会社の株主総会が行われ、各社 はできるだけ早く停止中の原発を再稼働させる方針を 表明 27日(木) ・(政府・廃炉対策推進会議)廃炉工程表について、溶け 落ちた核燃料の取り出し開始時期を最速で 1 年半前倒 しする内容に改訂 7月 2日(火) ・(復興庁)復興予算が被災地以外に流用されている問題 で、各省庁に対し未使用分の予算の返還を要請 8日(月) ・(規制庁)原発の新しい規制基準が施行。電力会社 4 社 が 5 原発 10 基について再稼働に向けた安全審査を国に 申請 18日(木) 「東京電力福島第一原子力発電所事故による損害賠償請求 権の時効期間を延長する特別措置法の制定を求める意見書」 19日(金) 「福島第一原子力発電所の事故により東京電力株式会社か ら支払われる損害賠償金の非課税立法に関する提言」 21日(日) ・第 23 回参議院選挙。自公が圧勝し、衆参両院の過半数 の議席を確保 22日(月) ・(東京電力)汚染された地下水の海への流出を認める 27日(土) ・(東京電力)「個人版私的整理ガイドライン(被災ロー ン減免制度)」を運用する個人版私的整理ガイドライン 運営委員会が、制度を利用する条件として一定額の返 済を約束させる「念書」を書かせていた問題で、念書 を取る運用をやめる方針を決定 8月 19日(月) ・(東京電力)福島第一原発の敷地内のタンクから高濃度 の放射能汚染水が漏れたと発表 22日(木) 「被災ローン減免制度運用開始から満 2 年を迎えての会長 声明」 26日(月) ・茂木経産相は、汚染水対策について「国が前面に出る」 方針を表明。今年度予算の予備費を投じる 30日(金) ・根本復興相は、子ども被災者支援法基本方針案を発 表。福島県中通り・浜通りの 33 市町村を「支援対象地 域」に指定 9月 5日(木) 「福島第一原子力発電所の速やかな汚染水対策を求める会 長声明」 7日(土) ・2020 年夏季五輪の開催地を決める IOC 総会で安倍首相 が招致演説。汚染水漏れについて「状況はコントロー ルされている」と強調 11日(水) 「『被災者生活再建支援等施策の推進に関する基本的な方 針(案)』に対する意見書」 「『被災者生活再建支援等施策の推進に関する基本的な方 針(案)』に関する会長声明」 18日(水) 「震災関連死の審査に関する意見書」 「災害弔慰金の審査状況に関するアンケート報告書」を公表 24日(火) ・(東京電力)原子力損害賠償支援機構から、被災者に賠 償するための資金として 741 億円を新たに受け取る。

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日 付 日弁連の活動 政府等の動き・社会の出来事 10月 21日(月) ・(東京電力)汚染水を溜めたタンク群を囲む堰の内側に 溜まった雨水があふれた問題で、あふれた 11 か所のう ち 6 か所で暫定の排出基準値を超える放射性物質が雨 水に含まれていたと発表 25日(金) ・(紛争審査会)避難指示が出た区域の住民に対する精神 的苦痛に対する賠償(慰謝料、月 10 万円)について、 避難指示解除後 1 年間は支払いを続ける指針を取りま とめる 29日(火) 院内学習会「汚染水 どうすれば止められるか 問題点 の整理とあるべき方向」 31日(木) ・(会計検査院)復興予算をめぐり、326 事業計 1 兆 3000 億円について「被災地と直接関係がない」と認定 11月 18日(月) ・(東京電力)福島第一原発 4 号機の使用済み核燃料プー ルから核燃料の取り出しを開始 20日(水) ・(原子力規制委員会)避難者の帰還に向けた対策につい ての基本方針をまとめる被ばく管理は、空間線量から の一律に推計する方法から個人が身につける線量計の 測定値を基にするよう提言 22日(金) ・南海トラフ地震対策特措法、首都直下地震特措法が成 立 27日(水) ・(原子力規制委員会)原発以外の核燃料施設の新しい規 制基準を決定 12月 4日(水) 「原発事故による損害賠償請求権の消滅時効特例法の成立 に当たっての会長声明」 ・原発事故による損害賠償請求権の消滅時効特例法が成立 12日(木) ・自公両党が 2014 年度税制改正大綱を決定。復興特別法 人税の廃止の 1 年前倒しを明記 17日(火) ・(政府国土強靱化推進本部)国土強靱化政策大綱を決定 18日(水) 「健康被害の防止の観点から放射性物質に係る環境法制の 再構築を求める会長声明」 19日(木) ・(中央防災会議首都直下地震対策検討ワーキンググルー プ)首都直下地震の被害想定を発表。30 年以内に 70% の確率で起きるとされる M7 級の地震で、最悪の場 合、死者 2 万 3000 人、経済被害が約 95 兆円となると 想定 20日(金) 「原子力損害賠償紛争審査会中間指針第四次追補について の意見書」 ・(閣議)原発事故からの復興を進める新たな指針を閣議決定。避難した住民の全員を帰還させる目標をあきら め、住民の被ばく線量をはかる方法の見直しや、東京 電力への無利子の資金支援の上限を 9 兆円に増やすな ど 「『エネルギー基本計画に対する意見(案)』に対する意見 書」 26日(木) ・(原賠審)事故で元の自宅に事実上帰れない住民に故郷 喪失への慰謝料として東京電力が 1 人あたり 700 万円 を支払う賠償の追加指針を決定。(避難指示解除後の慰 謝料(1 年間)、故郷喪失慰謝料、新居購入のための住 宅確保損害の賠償を認める) 2014年(平成 26 年) 1月 17日(金) ・(東京電力)介護が必要な避難者等に対する精神的苦痛 に対する賠償(慰謝料)の上乗せとして、1 人あたり 月額最大 2 万円を支払うと発表 18日(土) ・(東京電力)福島第一原発 3 号機建屋内での漏水を発 表。後日、高濃度汚染水が漏れていると判明 24日(金) 「東京電力株式会社による原子力損害賠償紛争解決セン ターの和解案拒否に抗議し、新・総合特別事業計画の遵 守を求める会長声明」 31日(金) 「避難住民の帰還に当たっての線量基準に関する会長声 明」 2月 1日(土) ・根本復興相が、仮設住宅の入居基準について被災者以 外にも入居を認めることを表明 20日(木) ・(東京電力)汚染水を溜めたタンクから高濃度の汚染水 が漏れたと発表 25日(火) 第 9 回災害復興支援に関する全国協議会を開催(於 : 静 岡市) 3月 7日(金) ・新聞社の調査により、震災関連死が被災 3 県で 2973 人 に上ると判明。福島県では、関連死は 1660 人で、津 波・地震による「直接死」の 1607 人を上回る 11日(火) 「東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故から 3 年を 迎えての会長声明」 12日(水) 「『エネルギー基本計画(案)』に対する会長声明」 14日(金) 東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故から 3 年を 迎えての報告会 18日(火) ・(国土交通省)1 月 1 日現在の「公示地価」を発表。福 島県の住宅地は 19 年ぶりに上昇 19日(水) 「復興事業用地の確保に係る特例措置を求める意見書」

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(2)各震災時における無料法律相談

 まず最初に行われる被災者支援活動は法律相談である。法律相談は、紛争を予防し、被災者を精神的 に支援し、パニックを防止し、情報を提供する役割を果たすが、立法事実を集約し立法提言活動につな げる重要な役割も併せ持つ。阪神・淡路大震災以降、弁護士会及び日弁連は、この貴重な情報を記録 し、分析した結果を公表している。 震災別に見た震災無料法律相談の分野別割合比較 資料 特 2-2-3 【注】( )内の期間は、集計対象の法律相談実施期間である。 法律相談合計数 5,826 件 その他 21.6% マンション 区分所有権 1.4% 債務整理 2.0% 保険関係 0.7% 瑕疵担保責任 0.7% 売買契約関係 2.1% 建物倒壊 8.7% 借地関係 20.8% 借家関係 41.9% 阪神・淡路大震災(1995 年 1 月 26 日∼ 2 月 28 日) 法律相談合計数  681 件 新潟県中越地震(2004 年 11 月∼ 2005 年 6 月) その他 24.7% 公的支援・ 行政認定 10.4% 労働問題 1.0% 借入の可否 1.5% 債務整理 6.6% 工事の欠損 (建築・宅造等) 6.2% 借地関係 3.2% 借家関係 15.6% 墓石の損壊 4.7% 近隣問題 (境界) 3.5% 近隣問題(建物・ 塀・擁壁・工作物の 損壊・土砂崩れ・ 物の落下) 22.6% 法律相談合計数  248 件 新潟県中越沖地震(2007 年 8 月 4 日∼ 11 月 24 日) その他 7.3% 保険・税金 3.6% 罹災証明・ 公的支援・ その他行政 7.3% 債務整理 2.8% 請負契約・ 売買契約 7.3% 瑕疵担保 責任 6.5% 借地・ 借家関係 8.5% 墓石の倒壊 1.6% 相隣関係7.3% 妨害予防・ 排除請求 16.5% 工作物責任 31.5% 法律相談合計数 37,937 件 東日本大震災 全国(2011 年 3 月中旬∼ 2012 年 5 月下旬) その他 11.5% 原子力発電所 事故等 16.3% 危険負担・ 商事・ 会社関係 1.9% 労働問題 3.4% 消費者被害 0.8% 遺言・相続 9.8% 離婚・親族 3.0% 震災 関連法令 11.7% 保険 3.3% その他の 借入金返済 3.0% 住宅・車・船 等のローン、 リース 7.2% 工作物責任・ 相隣関係 8.6% 借家関係 13.7% 借地関係 1.5% 不動産所有権 (滅失問題含む) 4.5%

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東日本大震災被災 3 県別震災無料法律相談の分野別割合比較 資料 特 2-2-4 【注】( )内の期間は、集計対象の法律相談実施期間である。  東日本大震災発生後、各地で行われた無料法律 相談は、日弁連災害対策本部において集計・分析 された。(日弁連ホームページ HOME > 日弁連の 活動 > 人権擁護活動 > 震災復興支援 / 原発事故 > 被災者向け情報「政策提言・情報分析」> 東日本 大震災無料法律相談情報分析結果 参照)。相談内 容は 24 区分に分類されたが、本項では、被災 3 県の相談件数が多かった区分に絞り込んで掲載し ている。 借地関係 2.3% 借家関係 4.9% 工作物責任・ 相隣関係 1.8% 住宅・車・船 等のローン、 リース 11.0% その他の 借入金返済 4.3% 保険 4.9% 震災関連 法令 21.6% 離婚・親族 4.7% 遺言・相続 22.3% 消費者 被害 0.3% 労働問題 2.6% 法律相談合計数 4,631 件 原子力発電所 事故等 0.2% 危険負担・商 事・会社関係 2.5% 不動産所有権 (滅失問題含む) 4.7% その他 12.0% 岩手県(2011 年 3 月中旬∼ 2012 年 5 月下旬) 法律相談合計数 16,551 件 宮城県(2011 年 3 月中旬∼ 2012 年 5 月下旬) その他 12.6% 原子力発電所 事故等 0.5% 危険負担・商 事・会社関係 2.2% 労働問題 3.6% 消費者被害 0.9% 遺言・相続 10.9% 離婚・親族 3.3% 震災関連 法令 13.0% 保険 4.3% 借入金返済その他の 3.5% 住宅・車・船 等のローン、 リース 8.0% 工作物責任・ 相隣関係 9.2% 借家関係 21.6% 借地関係 0.9% 不動産所有権 (滅失問題含む) 5.5% 法律相談合計数 11,784 件 福島県(2011 年 3 月中旬∼ 2012 年 5 月下旬) その他 8.5% 原子力発電所 事故等 47.4% 危険負担・商 事・会社関係 1.0% 労働問題3.4% 消費者被害 0.4% 遺言・相続 3.4% 離婚・親族 2.6% 震災関連法令 7.0% 保険 1.3% その他の借入金返済 2.2% 住宅・車・船等のローン、リース 5.9% 工作物責任・相隣関係 6.3% 借家関係 7.2% 借地関係 1.7% 不動産所有権 (滅失問題含む) 1.9%

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 「震災には顔がある」と言われている。都市部で発生した阪神・淡路大震災では借地借家関係の相談 が過半数を占めた。東日本大震災と比較して被害が少なく、地方都市で発生した中越大震災及び中越沖 地震では、隣家や塀の倒壊による損害賠償請求(工作物責任)や妨害予防・排除請求が大きな問題と なった。東日本大震災では、従前の震災と比べ、①多数の犠牲者が出たことを反映して遺言・相続の相 談が多く、②自治体の被害も大きかったことから震災関連法令に関する相談が増加し、③当然のことで あるが、これまでになかった原子力発電所事故等の相談が一定割合を占めている。④また、住宅・車等 のローンの相談が 7.2% を占めているが、これは、津波等による建物等の被害の多さを現すとともに、 弁護士がいわゆる二重ローン問題及びその先の立法提言活動を意識して法律相談に取り組んだことの影 響もあると思われる。 地域によっても傾向が異なり、 比較的人口密度が高い宮城県では借家関係が多いが、 沿岸部の避難所に限ったデータでは震災関連法令に次いで住宅ローン等の相談が多い。岩手県では人的 被害の深刻さを反映して遺言・相続に関する相談が多 く、福島県では原子力発電所事故等の相談が約半数を占 めているが、いずれの県でも、自治体機能が低下したた め、震災関連法令に関する相談が一定割合を占めている。  また、法律相談の集計・分析についても、着実に行わ れるようになっている。阪神・淡路大震災においては多 くの法律相談が行われたにも関わらず、震災直後の混乱 もあり、わずか 5826 件しか記録に残されていないが、 東日本大震災においては、被災 3 県を中心に弁護士会が 主催した約 4 万件の法律相談の事例及び回答を日弁連が とりまとめ、集計及び分析が行われている。

東日本大震災において立法提言活動に関与した弁護士

宮城県女川町での無料法律相談の様子。 (写真右 前田拓馬弁護士)  私は、2011 年 5 月に、「同居の弟が震災で亡くなっ たのに災害弔慰金がもらえないのはおかしい」という 相談を岩手県釜石市で受けました。当時の災害弔慰金 支給法では、災害弔慰金の受給者は、配偶者、子、父 母、孫、祖父母までで、兄弟姉妹は対象外でした。相 談者は、 両親を早くに亡くして弟と二人暮らしであり、 弟は唯一の家族であるのに、その弟が亡くなったのに 弔慰金をもらえないのはおかしいと憤っていました。  私はもっともだと思い、翌日、全国の弁護士有志が 登録する震災対策メーリングリストに法改正の必要性 を投稿し、その後、国に法改正を求める要請書を弁護 士有志の連名で提出したいと提案して、要請書への賛 同者を募りました。これには、全国から 410 名超の 弁護士が賛同してくれました。厚労省への要請書提出 は全国に報道してもらい、その結果、同年 7 月に災 害弔慰金支給法は改正され、同居又は同一生計の兄弟 姉妹も弔慰金の受給対象となりました。3 か月弱で法 改正まで辿りつけたのは、震災後間もない頃という時 期の良さとともに、被災地の弁護士が声を上げたのが 良かったのだと思います。  全国の弁護士に要請書への賛同を呼びかけるのは、 賛同者が集まるのか不安でしたし、出しゃばらない方 がいいのではと尻込みする気持ちもありました。た だ、被災地は弁護士過疎地域でありこの地域の問題は 自分が動かなければという思いや、相談を聞いたのは 自分だからという気持ちで、活動しました。皆さんが 応援してくれましたし、自分が聞いた法律相談から法 改正につながったので、思い切って活動して良かった と感じています。

災害弔慰金支給法改正

亀山 元(大阪弁護士会・元岩手弁護士会所属)

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  2014 年 4 月 23 日、東日本大震災復興特別区域法 が改正され、復興整備事業の用地確保のための土地収 用の特例が設置された。ここに至るまで様々な経緯が あったが、発端は 2013 年 7 月に開催された東北弁連 大会記念シンポジウムである。岩手弁護士会が担当し た同シンポジウムは「災害復興と法」と題し、復興法 制の問題点を整理し、復旧・復興のための新制度の必 要性等を指摘した。その内の 1 つが復興事業用地確 保の問題である。これを受けて弁連大会決議では、 1000年に一度の大災害からの復旧・復興という極め て特殊な状況では、私人の権利が一部制限されること となってもやむを得ず、早期に事業用地を確保するた めの新制度が必要だとの意見を出した。  この意見書を読んだ岩手県から岩手弁護士会に、共 同研究の要請があったのは、同年 8 月∼ 9 月のこと である。岩手県では、市町村の声もあって、事業用地 確保の研究チームを作り、新制度の検討を始めてい た。弁護士会も検討に参加し、法的問題点等について 意見を出して欲しいということだった。弁護士会はこ れに応じ、数名の会員が何度も岩手県担当者と協議を 重ね、新制度案を作り上げていった。岩手弁護士会所 属の国会議員にも協力してもらい、力強かった。同年 11月ころ、完成した案を発表し、国に働きかけた が、国の反応は今ひとつだった。しかし、日弁連から 国に働きかけてくれるなど、強い協力を得た上、野党 国会議員の積極的な動きもあり、ついに与野党共同で の改正案提案となった。  日弁連の協力が大きかったが、地元弁護士会と地元 自治体が協力して新たな制度を作っていくという初め ての試みとしては、ある程度成功に終わったと言える のではないだろうか。

復興事業用地取得について

吉江 暢洋(岩手弁護士会)   2013 年に入り、東京電力は、福島第一原発事故に ついても民法 724 条が適用されることをほのめかし 始めた。消滅時効問題とともに日弁連副会長の任期が 始まった。時効完成まで 1 年足らずだ。   4 月 18 日、日弁連は、短期消滅時効を適用しない ための立法措置を求める意見書を公表した。そして、 国会議員、マスコミ、関係省庁、福島県民に働きか け、議員立法を目指した。また、消滅時効問題対策 チームを設け、総力をあげて立法措置の検討作業を進 めた。4 月下旬、報道機関の記者との懇談会で、思わ ず「この問題に命をかけています」といってしまっ た。後で、なんと幼稚なーと苦笑した。   5 月 29 日、原紛センターへの申立に時効中断効を 認める特例法が成立した。消滅時効・除斥期間につい て平成 25 年度中に必要な措置を講じる、との附帯決 議もなされたが、それでは遅い。時効完成間際の駆け 込み訴等の混乱を避けるためには年内でなければなら ない。残された期間は 7 か月である。   7 月 18 日、日弁連は、時効期間を 10 年に延長す ることを柱とした立法提言を公表した。それを携え、 関係者への説明を頻繁に行った。有力議員や関係省庁 の消極的意見が聞こえてきたり、与党の動きがつかめ ない時期があったりして気を揉んだが、12 月 4 日、 時効延長の特例法が成立した。時効期間を 10 年に延 長し、除斥期間の起算点を「損害が生じたとき」とし て、健康被害に配慮した。日弁連の意見と異なる点は あるが、目的・方向性は同じである。お陰で、命もと られずにすんだ。  さて、特例法は成立したが、権利行使の時間を確保 したにすぎない。被害者の救済はこれからである。

原発事故損害賠償請求権消滅時効特例法

大沢 一實(元日弁連副会長・青森県弁護士会)

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 原発事故損害賠償請求問題への対応

(1)やさしい原発事故損害賠償申出書

 福島第一原子力発電所事故(以下「原発事故」という。)の賠償内容については、2011 年 8 月に原子 力損害賠償紛争審査会(以下「紛争審査会」という。)から中間指針が出されたが、①慰謝料は原則月 額 10 万円、②半年後(2011 年 9 月)以降の慰謝料は原則月額 5 万円、③避難生活に伴う「生活費の増 加分」は①に含まれるものとする、などの点で被害者の実情に合わないものであった。東京電力株式会 社 (以下 「東京電力」 という。) は、この中間指針を受ける形で「ご請求書」を作成し被害者に発送した が、請求書自体が分厚く内容も複雑でわかりにくいばかりでなく、中間指針に沿い生活費の増加分等は 慰謝料に含まれることを前提とし、しかも清算条項が不動文字で記載されている等、被害者に圧倒的に 不利なものであった。被害者の相談を行ってきた弁護士らは、被害者の立場に立った請求書を作成する 必要性を真摯に感じ、 極めて多岐にわたる損害について、 被害者から聞き取りを行い、 項目を洗い出し、 個人でも作成できるよう法律用語を日常的な言葉に置き換えながら、「やさしい原発事故損害賠償申出 書」を作成した。  完成した請求書は、双葉町民 2500 世帯に配布されたほか、日弁連や双葉町のホームページに掲載さ れ、全国の被害者及び支援に関わる弁護士が容易に利用できるようになり、被害者が原子力損害賠償紛 争解決センター(以下 「原紛センター」 という。)に対する ADR 申立てを検討する一助となった。その 後、支援に関わる弁護士及び弁護団の活動もあり、原紛センターにおいて、中間指針の上記① ③に 沿った和解はなされず、また直接請求においても一定の損害の支払いがなされるようになった。  原発事故後、双葉町の町民は、役場機能ごと埼玉 県加須市に避難した。被害者を支援する弁護士やボ ランティアは、加須市に通い、町長や被害者の声に 耳を傾けた。東電からの請求書が届き始めると、井 戸川元町長は、「なぜ、東電の原発事故によって町を 追い出され、国の指示によって避難してきた私たち が、一方的に加害者の言う金額と手続きで示談をし なければならないのか」、さらに「弁護士さんもこの 東電の分厚い『ご請求書』がおかしなものだという のであれば、これを超える、真に、被害者救済に 適ったものを作ってください」と訴えた。そこで 我々弁護士は、被害者らのために、紛争審査会の中 間指針、東京電力の請求書を超える「被害者救済の ための」請求書を作ることになった。  原発事故の被害者は、国と東電の「原発は絶対に 安全である」という言葉を信じて生きてきて、今回 の大事故に遭ったのであり、「専門家」に丸投げして 信じることに疑問を持ち、自分たちのことは、自分 たちで理解したいと思うようになっていた。その期 待に応えるものを作らなければならない。しかし、 直ぐに壁にぶつかった。  損害賠償は、①積極損害、②消極損害、③財物損 えてください」と言うと、「積極損害…そんなもんは 何にも無い」との返答が返ってくるのである。被害 者らが言うには「自分たちは、国に言われて故郷を 追い立てられてきたのであり、積極的に出てきたの ではない。積極的に損害を出したことなんて一度も 無い」ということなのだ。考えてみれば、「積極損 害」などという言葉で、中身が理解できる人は、国 民の中に数パーセントしかいない。言わば特殊な業 界用語なのだ。この法律用語を、すべて日常用語に 置き換えなければならない。しかし、法律用語の日 常用語辞典などあるわけがなく、適切でわかりやす い言葉を探しながら翻訳することとなった。「積極損 害」は、「かかった費用(事故があったことにより、 余 分 に お 金 が 出 て 行 っ た 損 害)」 に、「 消 極 損 害」 は、「減ったお金(入ってくる予定だったお金が、事 故により入らなくなってしまった分の損害)」に、一 つ一つ置き換えられた。  こうして、被害者とのやりとりを重ねながら、新 しい請求書はつくられていったのである。  弁護士の作成した新しい損害賠償請求書は、被害 者にとって、手続き的にも賠償内容としても、やさ しくなるように目指したことから「やさしい原発事

真の被害者救済のための請求書

小林 玲子(埼玉弁護士会)

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(2)弁護団の結成と全国情報交換会

 震災後、全国各地に避難する被災者を支援するために、各弁護士会が相談活動を行うなどしたが、避 難者の大多数を占めるのは、原発事故を原因とする被害者であった。そして、それらの者は、各自が東 京電力への損害賠償の請求という、差し迫った個別具体的紛争を抱えていた。しかも、個別の損害の内 容は異なるものの、相手方は同一であり、かつ紛争審査会による賠償指針の策定や、本件を機に創設さ れた原紛センターが紛争解決の一手段であるなど、特殊性が高く、ほとんどの弁護士が初めて経験する 事件であり、また賠償金額の全体水準を引き上げるためのリアルタイムの情報集約も必要であった。 2011 年 8 月以降、各地で原発事故に関する損害賠償請求を行う弁護団が結成されたのはかかる経緯か らであり、日弁連が各弁護士会に要請した相談活動がきっかけとなっているといえる。なお、弁護士会 によっては、たとえば福島県弁護士会など、被災者の受け皿として弁護団へ誘導する方式ではなく、会 内に被害者救済支援センターを設置し、適宜会員に事件配点を行うという方式をとる場合もあった。  また、日弁連が弁護団の活動を直接支援することはできないが、日弁連災害復興支援委員会委員が中 心となり、全国的な意見交換の場を作るために働きかけを行い、2011 年 9 月の準備会を経て、11 月に 「全国情報交換会」 が発足した。いまだ被害者の受け皿の設けられていない地域にも広めていくために、 弁護団や被害者救済支援センターのみならず、全国の日弁連災害復興支援委員会委員にもメンバーに加 わってもらったり、参加申出に柔軟に対応したりするなど、オープンな会合である。会議の場所やテレ ビ会議システムの提供、メーリングリストの管理などの運営は日弁連災害対策本部が行っている。会議 は 1、2 か月に一度行われ、各地の取組などに関する意見交換が行われているほか、メーリングリスト は、最新情報等を全国に発信する場として利用されている。  さらに日弁連は、情報交換にとどまらない、各地の連携や共同を意図した幅広い活動の機会を提供し ている。たとえば、全国情報交換会に参加する団体及び個人と、原紛センターとの間で、定期的に意見 交換の場が設けられており、原紛センターへの ADR 申立ての現状についての情報が提供されているほ か、各自の ADR 申立ての取組の中で生じた疑問点や要望などを伝える場となっている。また、双葉町 からの要請で、双葉町民の ADR 申立ての受け皿となる弁護団が結成されたが、これについても意見交 換の場を設定するなど、後方支援を行っている。加えて、各地弁護団等連名の公開質問状を東京電力に 提出したり、不動産損害に関する研究会を立ち上げたり、日本司法支援センター(法テラス)との意見 交換を行ったり、そして現在では、後述するような集団訴訟を提起する際のノウハウを提供したりする など、弁護団等の活動をバックアップする重要な役割を担っている。  各地の弁護団らが原発事故損害賠償請求の活動を始めて約 3 年となり、原紛センターへの ADR 申立 てについては、一定の解決水準が蓄積されてきたといえる一方で、その内容は多岐にわたるため、地域 によって情報把握に格差が生じていると思われる現状がある。そのため、今後、全国情報交換会では、 情報の集約と提供など、改めて弁護士の損害賠償請求に関する支援活動を全国に広めるべく、方策を検 討する予定である。

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(3)原子力損害賠償紛争解決センターへの ADR 申立ての現状

① 原子力損害賠償紛争解決センターの活動  原発事故発生直後から、日弁連では、膨大な数の被害者に対し適正な損害賠償がなされるよう、指針 を策定する「原子力損害賠償紛争審査会」(以下「紛争審査会」という。)や加害者である東京電力の動 きに対し、数多くの提言を行ってきた。  とりわけ、早い段階から原発事故損害賠償紛争に特化した ADR 機関の必要性を訴え、その結果、紛 争審査会の下に、「原子力損害賠償紛争解決センター」(以下「原紛センター」という。)が設置され、 2011 年 9 月 1 日から申立受付を開始した。日弁連は、原紛センターの運営に全面的に協力しており、 仲介委員として 280 人、調査官等として 200 人の弁護士が原紛センターに携わっている(2014 年 9 月 1 日現在)。  和解仲介手続の実施状況は、以下のとおりである(資料特 2-2-5)。和解仲介手続に要する期間は平均 すると半年程度とされている(2014 年 6 月現在)。  2013 年 12 月 4 日に、原発事故による損害賠償請求権の消滅時効特例法が成立し、賠償請求権の時効 期間が 10 年間とされるなどの特例が実現しており、今後も、多数の被害者が原紛センターへの ADR 申立てを行うことが想定される。また、同年 12 月 26 日に、中間指針第四次追補が策定されたことに伴 い、財物賠償等に関する申立てが増えることが予想され、さらに、飯舘村蕨平地区住民、浪江町民な ど、集団申立ても増加しており、その結果次第では、同様の申立てが増える可能性もある。 取扱状況(原子力損害賠償紛争解決センター) 資料 特 2-2-5 【注】1. 原子力損害賠償紛争解決センター「原子力損害賠償紛争解決センター活動状況報告書 ~ 平成 25 年における状況につ いて ~」によるもの。 2.「①申立件数とその内訳等」の( )内の割合は、各件数を各年の申立件数で除したものである。 3.同表につき、個人と法人が同じ事件として立件されている場合には、法人申立て 1 件として計上している。 4. 「②既済件数(内訳別)」の和解成立件数とは、全部和解成立(和解成立により申立内容の全てが解決し、和解仲介手 続が終了)したものである。このほか、一部和解成立、仮払和解成立がある。 (参考)2012 年 : 一部和解成立 246 仮払和解成立 :80  2013 年 : 一部和解成立 987 仮払和解成立 :27 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 (件) ④却下 ③取下げ ②和解打切り ①和解成立 2013年 2012年 ④1 ③381 ②272 ①1,202 ④0 ③312 ②429 ①3,926 既済件数計 1,856 件 既済件数計 4,667 件 ①申立件数とその内訳等 2011年 (9 月 ~12 月計) 2012年 2013年 申立件数(件) 521 4,542 4,091 累 計 − 5,063 9,154 申立種別(件)︵ 内 訳 ︶ 法人申立て 102 (19.6%) 1,036(22.8%) 902 (22.0%) 個人申立て 419 (80.4%) 3,506(77.2%) 3,189 (78.0%) 申立人数(人) 1,206 12,055 25,914 累 計 − 13,261 39,175 申立ての弁護士 代理件数(件) 129 (24.8%) 1,501(33.0%) 1,351 (33.0%) ②既済件数(内訳別)

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② 今後の課題  手続面での課題としては、原紛センター設置後しばらくは、各申立案件に関する審理の遅延が指摘さ れていた。ただし、その後、仲介委員及び調査官の増員や、手続効率化の方策等により、大幅に改善し た。現在では、当初謳われていた「3 か月目安」には及ばないものの、平均半年程度の手続期間は、迅 速な解決の要請を一定程度充たしているといえよう。今後は、長期未済案件への対応が求められる。  内容面での課題としては、原子力損害賠償法(以下「原賠法」という。)に基づき設置された機関で あるため、提案される和解内容は、同じく原賠法に根拠を持つ指針(中間指針)に則ったものとなって いる点が挙げられる。例えば、月 10 万円の避難慰謝料(日常生活阻害慰謝料)に関して、弁護団ら は、交通事故のいわゆる自賠責基準は最低限の基準であるから、赤本(入通院慰謝料支払基準・別表 Ⅱ)の通院慰謝料を参考に一律月 35 万円に増額すべきと繰り返し主張してきたが、原紛センターでは 個別に増額事由がある場合に一定額の増額を認めるにすぎない。また、2012 年 8 月末をもって賠償終 期とされた旧緊急時避難準備区域につき、弁護団らは、インフラ整備や除染作業が不十分であり、地域 の再生を担う子育て世代が帰還していないことを理由に賠償を継続すべきと主張したが、原紛センター では特段の事情がある避難者に賠償の継続を認めるにすぎない。  制度面での課題としては、裁定機能を有しない手続であるため、これまでも、原紛センターの和解案 に対して東京電力が難色を示し、応諾の回答期限を徒過することが度々あったばかりか、近時、東京電 力従業員の申立案件や、一部の集団申立案件において、受諾拒否の態度を表明する事態が生じている。  原紛センターの東京電力に対する粘り強い交渉を期待するものであるが、上記内容面の課題に関して は中間指針そのものの改訂を求める、制度面の課題に関しては原紛センターの制度設計の変更を含む立 法要請を行うなど、具体的な取組を行うべき時期に来ているといえる。そこで、日弁連災害対策本部で は、新たに損害賠償問題対策 PT を設け、今後の戦略について議論を交わしているところである。 弁護団取扱事件の原子力損害賠償紛争解決センター申立てによる解決事例 資料 特 2-2-6 1 原紛センター受付 1 号事件における生活基盤喪失慰謝料、及び清算条項を付さない和解案提示 ①生活基盤、日々の暮らしを失ったことの慰謝料 50 万円。 ②和解案には清算条項を付さない運用。他の案件でも、特に慰謝料、財物損害は、和解案に清算条項を付さないこ とが原紛センターの原則的取扱いとなり、和解成立後の追加賠償が可能となった。 2 緊急時避難準備区域(南相馬市原町区)の滞在者慰謝料 避難後に帰宅し、自宅に滞在した場合、以下の慰謝料を認める。2011 年 3 月 11 日から同年 9 月 30 日まで月額 10 万円。2011 年 10 月 1 日から月額 8 万円。 3 旧緊急時避難準備区域(南相馬市原町区)の賠償終期等に関する和解案 2012年 9 月以降も避難を継続している案件につき、避難を継続せざるを得ないような特段の事情がある場合、精神 的損害及び避難費用で、同日以降に発生した損害も和解の対象とする。 4 旧警戒区域(南相馬市小高区)における家財・日用品等購入費用の一括賠償 家財購入費、被服費、日用品費用について、個別の疎明にかかわらず、同居家族ごとに、1 人 60 万円、2 人 90 万 円、3 人 100 万円などの一括賠償を認める。避難継続中に世帯分離が生じたときは、10 万円を加算する。 5  伊達市霊山町上小国、下小国、石田、同市月舘町月舘の特定避難勧奨地点設定地点の周辺区域住民の慰謝料を 認定した和解案 特定避難勧奨地点周辺の住民ら(自主的避難等対象地域)に対して、避難者、滞在者共に 1 人当たり月額 7 万円の 慰謝料を賠償する。 6  飯舘村長泥行政区(2011 年 4 月 22 日計画的避難区域に指定され同年 5 月末日までの避難が求められた地域、 後に帰宅困難区域)の被ばく不安慰謝料を認めた和解案 放射線被ばくへの恐怖、不安の慰謝料として、2011 年 3 月 15 日以降の放射線量が高かった期間、長泥地区に、2 日以上滞在した者に対し、1 人 50 万円(妊婦及び子供は 100 万円)の賠償を認めた。

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(4)全国の弁護団による活動状況

 原発事故からまもなく、各弁護士会を基軸に多くの弁護団が結成された。その後、原紛センターへの ADR 申立てでは十分な損害賠償が得られないという被害者の思いをくみ取る形で、訴訟提起の動きが 広がり始めた。しかし前例のない原発事故損害賠償請求訴訟に向けて、これまでほとんど集団訴訟を経 験したことのない弁護士が大多数を占める各地の弁護団は、様々な問題に直面することとなった。たと えば、「国や東京電力を相手に何を要求していくか(獲得目標をどこに置くか)」「ADR で獲得した請求 と、訴状での請求の関係はどうなるのか」「弁護士費用をどのように取り決めるか」。また、原告予定者 についても、避難指示対象区域の被害者はもとより、いわゆる自主的避難等対象区域や、さらには福島 県外から各地へ避難した被害者が存在する一方で、なお福島県内にとどまる被害者も存在する。「原告 の線引きを行うか」 「原告を組織化する必要があるか」 など、 これまで想定しなかった問題ばかりであっ た。   2014 年 3 月末までに、全国 16 地裁及び地裁支部において、総勢 7000 人に上る被害者が訴訟を提起 したが、訴訟提起後も、訴訟救助申立ての対応に始まり、第 1 回期日の持ち方、追加提訴の要否、さら には訴訟における主張・立証の組み立てなど、課題は山積みである。  日弁連は、先行する弁護団の経験の情報提供等を行う場として、2013 年 12 月から「原発事故損害賠 償請求訴訟入門編」を実施してきた。日弁連として、個々の弁護団や訴訟に対する支援を行うことは難 しい面もある。しかし各地の情報交換の場を提供しつつ、他方で、訴訟に関連する原子力発電所に関す る研究や原発事故に関するあるべき損害賠償の検討などの形で、日弁連は、引き続き被害者への支援活 動を継続していく予定である。 表内の項目は以下のとおり ①原告数 ②提訴日(第 1 次) ③原告の属性 2014年 3 月 31 日現在 ●山形地方裁判所 原発被害救済山形弁護団 ①120 世帯 434 人 ②2013 年 7 月 23 日 ③山形県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 12 世帯 42 人 ・自主的避難等対象区域 107 世帯 388 人 ・その他(福島県内)1 世帯 4 人 ●仙台地方裁判所 みやぎ原発損害賠償弁護団 ①22 世帯 58 人 ②2014 年 3 月 3 日 ③宮城県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 ・その他(南相馬市原町区等) ●札幌地方裁判所 原発事故被災者支援北海道弁護団 ①66 世帯 223 人 ②2013 年 6 月 21 日 ③北海道への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域及び自主的避難等  対象区域 61 世帯 ・その他の福島県内 5 世帯 ・福島県外 1 世帯 ●福島地方裁判所本庁 「生業を返せ、地域を返せ!」 福島原発事故被害弁護団 (1)原状回復訴訟 ①2579 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③福島県及び隣接県の滞在者と避難者  (内、約 9 割は福島県、滞在者と避難  者の割合は 7:3) (2)ふるさと喪失訴訟 ①12 世帯 26 人 ②2013 年 5 月 30 日 ③避難指示等対象区域から主に福島県  内(及び関東)への避難者 ●福島地方裁判所いわき支部 福島原発被害弁護団 (通称:浜通り弁護団) (1)福島原発避難者訴訟 ①151 世帯 473 人 ②2012 年 12 月 3 日 ③避難指示等対象区域から主に福島  県内及び首都圏への避難者 (2) 元の生活をかえせ・原発事故被害   いわき訴訟 ①1393 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③自主的避難等対象区域(いわき市)  の滞在者 ●千葉地方裁判所 原発被害救済千葉県弁護団 ①18 世帯 47 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③千葉県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 15 世帯 38 人 ・自主的避難等対象区域 2 世帯 5 人 ・その他(福島県内)1 世帯 4 人 ●前橋地方裁判所 原子力損害賠償群馬弁護団 ①42 世帯 125 人 ②2013 年 7 月 23 日 ③群馬県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 22 世帯 65 人 ・自主的避難等対象区域 20 世帯 60 人 ●さいたま地方裁判所 埼玉原発責任追及訴訟弁護団 ①6 世帯 16 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③埼玉県への避難者とその家族 ●東京地方裁判所 (1)福島原発被害首都圏弁護団 ①90 世帯 282 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③自主的避難等対象区域(いわき市)から  首都圏への避難者及び福島県内(主に田村市)、  栃木県内の滞在者 ・首都圏への避難者 36 世帯 90 人 ・福島県田村市の滞在者 42 世帯 152 人 ・福島県他地域の滞在者 5 世帯 20 人 ・栃木県県北地域の滞在者 7 世帯 20 人 (2)東日本大震災による原発事故被災者支援弁護団 ①21 世帯 44 人 ●横浜地方裁判所 福島原発被害者支援かながわ弁護団 ①35 世帯 93 人 ②2013 年 9 月 11 日 ③神奈川県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 28 世帯 ・自主的避難等対象区域 7 世帯 ●大阪地方裁判所 原発事故被災者支援関西弁護団 ①81 世帯 225 人 ②2013 年 9 月 17 日 ③関西地方への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 14 世帯 29 人 ・自主的避難等対象区域 54 世帯 161 人 ・その他 13 世帯 35 人 ●新潟地方裁判所 福島原発被害者救済新潟弁護団 ①131 世帯 453 人 ②2013 年 7 月 23 日 ③新潟県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 34 世帯 108 人 ・その他(自主的避難等対象区域を含む  福島県内)97 世帯 345 人 ●神戸地方裁判所 原発事故被災者支援兵庫弁護団 ①29 世帯 83 人 ②2013 年 9 月 17 日 ③兵庫県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 4 世帯 11 人 ・自主的避難等対象区域 23 世帯 69 人 ・その他の福島県内 2 世帯 3 人 ●京都地方裁判所 東日本大震災による被災者支援京都弁護団 ①53 世帯 144 人 ②2013 年 9 月 17 日 ③京都府への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 2 世帯 2 人 ・自主的避難等対象区域 43 世帯 124 人 ・その他の福島県内 5 世帯 9 人 ・福島県外 3 世帯 9 人 ●岡山地方裁判所 岡山原発被災者支援弁護団 ①34 世帯 96 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③岡山県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 2 世帯 5 人 ・自主的避難等対象区域 28 世帯 78 人 ・その他の福島県内 4 世帯 13 人 ●松山地方裁判所 ①6 世帯 12 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③愛媛県内への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 1 世帯 4 人 ・その他の福島県内 5 世帯 8 人 ●名古屋地方裁判所 福島原発事故損害賠償愛知弁護団・岐阜弁護団 ①36 世帯 114 人 ②2013 年 6 月 24 日   福島第一原子力発電所事故被害者に関する主たる集団訴訟の訴訟提起状況 資料 特 2-2-7 【注】1. 原発事故被害者支援・全国情報交換会 2014 年 3 月 31 日現在。

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表内の項目は以下のとおり ①原告数 ②提訴日(第 1 次) ③原告の属性 2014年 3 月 31 日現在 ●山形地方裁判所 原発被害救済山形弁護団 ①120 世帯 434 人 ②2013 年 7 月 23 日 ③山形県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 12 世帯 42 人 ・自主的避難等対象区域 107 世帯 388 人 ・その他(福島県内)1 世帯 4 人 ●仙台地方裁判所 みやぎ原発損害賠償弁護団 ①22 世帯 58 人 ②2014 年 3 月 3 日 ③宮城県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 ・その他(南相馬市原町区等) ●札幌地方裁判所 原発事故被災者支援北海道弁護団 ①66 世帯 223 人 ②2013 年 6 月 21 日 ③北海道への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域及び自主的避難等  対象区域 61 世帯 ・その他の福島県内 5 世帯 ・福島県外 1 世帯 ●福島地方裁判所本庁 「生業を返せ、地域を返せ!」 福島原発事故被害弁護団 (1)原状回復訴訟 ①2579 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③福島県及び隣接県の滞在者と避難者  (内、約 9 割は福島県、滞在者と避難  者の割合は 7:3) (2)ふるさと喪失訴訟 ①12 世帯 26 人 ②2013 年 5 月 30 日 ③避難指示等対象区域から主に福島県  内(及び関東)への避難者 ●福島地方裁判所いわき支部 福島原発被害弁護団 (通称:浜通り弁護団) (1)福島原発避難者訴訟 ①151 世帯 473 人 ②2012 年 12 月 3 日 ③避難指示等対象区域から主に福島  県内及び首都圏への避難者 (2) 元の生活をかえせ・原発事故被害   いわき訴訟 ①1393 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③自主的避難等対象区域(いわき市)  の滞在者 ●千葉地方裁判所 原発被害救済千葉県弁護団 ①18 世帯 47 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③千葉県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 15 世帯 38 人 ・自主的避難等対象区域 2 世帯 5 人 ・その他(福島県内)1 世帯 4 人 ●前橋地方裁判所 原子力損害賠償群馬弁護団 ①42 世帯 125 人 ②2013 年 7 月 23 日 ③群馬県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 22 世帯 65 人 ・自主的避難等対象区域 20 世帯 60 人 ●さいたま地方裁判所 埼玉原発責任追及訴訟弁護団 ①6 世帯 16 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③埼玉県への避難者とその家族 ●東京地方裁判所 (1)福島原発被害首都圏弁護団 ①90 世帯 282 人 ②2013 年 3 月 11 日 ③自主的避難等対象区域(いわき市)から  首都圏への避難者及び福島県内(主に田村市)、  栃木県内の滞在者 ・首都圏への避難者 36 世帯 90 人 ・福島県田村市の滞在者 42 世帯 152 人 ・福島県他地域の滞在者 5 世帯 20 人 ・栃木県県北地域の滞在者 7 世帯 20 人 (2)東日本大震災による原発事故被災者支援弁護団 ①21 世帯 44 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③避難対象区域(田村市都路町地区)からの避難者及 ●横浜地方裁判所 福島原発被害者支援かながわ弁護団 ①35 世帯 93 人 ②2013 年 9 月 11 日 ③神奈川県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 28 世帯 ・自主的避難等対象区域 7 世帯 ●大阪地方裁判所 原発事故被災者支援関西弁護団 ①81 世帯 225 人 ②2013 年 9 月 17 日 ③関西地方への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 14 世帯 29 人 ・自主的避難等対象区域 54 世帯 161 人 ・その他 13 世帯 35 人 ●新潟地方裁判所 福島原発被害者救済新潟弁護団 ①131 世帯 453 人 ②2013 年 7 月 23 日 ③新潟県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 34 世帯 108 人 ・その他(自主的避難等対象区域を含む  福島県内)97 世帯 345 人 ●神戸地方裁判所 原発事故被災者支援兵庫弁護団 ①29 世帯 83 人 ②2013 年 9 月 17 日 ③兵庫県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 4 世帯 11 人 ・自主的避難等対象区域 23 世帯 69 人 ・その他の福島県内 2 世帯 3 人 ●京都地方裁判所 東日本大震災による被災者支援京都弁護団 ①53 世帯 144 人 ②2013 年 9 月 17 日 ③京都府への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 2 世帯 2 人 ・自主的避難等対象区域 43 世帯 124 人 ・その他の福島県内 5 世帯 9 人 ・福島県外 3 世帯 9 人 ●岡山地方裁判所 岡山原発被災者支援弁護団 ①34 世帯 96 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③岡山県への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 2 世帯 5 人 ・自主的避難等対象区域 28 世帯 78 人 ・その他の福島県内 4 世帯 13 人 ●松山地方裁判所 ①6 世帯 12 人 ②2014 年 3 月 10 日 ③愛媛県内への避難者とその家族 ・避難指示等対象区域 1 世帯 4 人 ・その他の福島県内 5 世帯 8 人 ●名古屋地方裁判所 福島原発事故損害賠償愛知弁護団・岐阜弁護団 ①36 世帯 114 人 ②2013 年 6 月 24 日 ③愛知県及び岐阜県への避難者とその家族  

参照

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