︽コロナ禍での挑戦︾ 休館や出校率抑制により︑利用者に必要な資料を提供できない危機に直面し︑﹁電子資料への学外アクセス﹂と﹁オンラインレファレンス﹂を維持するとともに︑﹁貸出期間延長・延滞ペナルティ免除﹂の決定後︑コロナ禍での挑戦が始まった︒同時アクセス拡張や電子ブック試読など﹁電子資料臨時措置﹂や﹁オンデマンドリテラシーコンテンツ充実化﹂はオンラインで完結するが︑紙資料アクセス︑ウォークインユーザーの電子資料アクセスには﹁図書・複写物郵送サービス﹂に踏み切るしかなかった︒
WINEで発見した資料の︑申込から中央図書館一括郵送に至るシステム構築を急ぎ︑ 利用者の切実な要望に応えた︒構内立入と出校率が緩和されると︑最大限の感染防止対策のもと﹁特別入館﹂へ︒事前予約制からその廃止︑滞在時間・開館時間拡大︑他大学では見られない校友の入館等︑道なき道を切り拓いてきた︒
閲覧席限定︑コモンズエリア発話禁止など完全回復には距離を残すが︑発見から入手までワンストップで実現する郵送サービスを日常化するなどトランスフォーメーションも起こりつつある︒﹁早慶図書館の挑戦﹂に加え︑﹁コロナ禍での挑戦﹂を余儀なくされたが︑新たな方向性が見えてきたとも考えられる︒
第一回編集会議は︑新型コロナウィルス感染症拡大による初の緊急事態宣言解除後︑まもないタイミングでの開催となり︑果たして刊行は可能なのか︑執筆者の方の資料閲覧といった図書館としてのサービス提供は可能なのかと︑まずはそこからの確認となった︒しかし︑そういった情勢の中であっても︑執筆希望者の方から刊行予定についての問い合わせをいただき︑図らずも編集委員として改めて本紀要の使命を考えることになった︒
今号は﹁早慶図書館業務共同化プロジェクト特集号﹂とサブタイトルをうち︑これまで﹃ふみくら﹄や図書館年報等で報告してきた早慶図書館システム共同利用について︑システム稼働後一年半を経過し︑早慶で行われて きた会議やプロジェクトチームのメンバーの記録などすべてを︑集大成として掲載した︒といっても︑このプロジェクトは終了したのではなく︑本稿を書き上げたあとも︵コロナ禍であっても︶あゆみを進めており︑刊行後もさらなる進捗が期待される︒
未曾有のウィルスの脅威にさらされながらも︑原稿を執筆していただいた皆様に感謝し︑無事刊行の運びとなったことを嬉しく思うとともに︑ニューノーマルが求められる図書館の刊行物として︑あるべき姿を模索しているところである︒
図書館紀要編集委員会 阪下清香 ︵資料管理課長︶小池 直 ︵資料管理課︶嶌田 修 ︵資料管理課︶高木理久夫 ︵資料管理課︶松尾亜子 ︵高田早苗記念研究図書館担当課 ︶ 山本由枝 ︵資料管理課︶
編 集 後 記 早稲田大学図書館紀要 第
68 号
二〇二一年三月十五日 発行