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脳性麻痺に対 す る整形外科的治療 とその評価 について

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(1)616.. 831‑009.. 11:. 617.. 3. 脳性麻痺に対 す る整形外科的治療 とその評価 について 岡山大学医学部整形外科教室(主 任:児 玉俊夫教授指導) 安. 藤. 博. 〔昭和43年9月6日. 受稿〕. 型 別 で は,ア テ トー ゼ31例,痙 直7例,失 1.緒. 論. 調5例. と. な る.年 令 は,最 初 の テ ス ト時 を採 り,最 低2才9. 脳 性麻痺 に対 す る治療 は,機 能 訓 練,手 術,お よ. カ月,最 高15才3カ. 月 に及 ぶ.. び装 具等種 々の もの を含 み,そ れ に つ いて の 評 価 も. 対 象 の 中 に は,入 園 を2回 以上,し たが つ てM. A.. また種 々行 な われ て い るが,い ず れ も主 観 的 な 要 素. テ ス トを 何 回 も受 け て い る もの もあ るが,最 初 の入. を含 む ものが多 く,共 通 した評 価 の方 法 とい う点 に. 園 時 の 最 初 の テ ス ト成 績 を機 能 訓 練 前 のMotor. つい て はあま り顧慮 され て い ない よ うで あ る.こ の. (以 下M.. 点M.. 成 績 を機 能 訓 練 後 のM.. K. JohnsonのMotor. テス トと略す)は,と. Age Test(以. 下M.. A.. くに そ の客観 性 とい う点 に お. A.と. M. A.テ ス トは第1,. A.と. した.. 2表 の如 く上 肢 と下 肢 に分 れ. いて 優れて お り,香 川 県 立肢 体 不 自由 児施 設 ひか り. るが,機 能 訓 練 の項 に か ぎ り,上 肢M.. 学園 で は,昭 年38年9月. M. A.を. M. A.テ. よ りすべ て の 入園 児 に この. ス トを施 行 して い る.私 は,脳 性 麻 痺 の 各. 種治療 の効 果 を脳 性麻 痺 に対 す る機能 訓 練,手 術, 装具 の効果 につ い て評 価 し,そ の予 後 を予 見 しう る ことを期待 してM.. A.テ ス トを行 な い これ を 検 討 し. た.ま た,脳 性 麻痺 の治 療 は,あ. くま で機 能 訓 練 が. 主体 をな し,手 術 ・装 具 もあ る程 度 の効 果 を 期 待 し, またそれな りに重要 な もので あ るが,こ れ ら は機能 訓練 を効果 的 に実施 す るた め の補 助手 段 で あ る とす るものが多 いが,私 もま た同 感 で あ り,同 時 にそ の 機能訓 練 も正常 な乳 幼 児 の運 動 機能 の発 達 の 順 を追. Age. 略す)最 後 の入 園 時 の最 後 の テ ス ト. A.と. 下肢. 加 算 した も のを 用 い た.. 成 績(第1,. 2図). 病 型 別 で 比較 す る と失調 が 最 もよ く,(8.1カ 月) 次 いで 痙 直(6.8カ. 月)ア テ トー ゼ(6カ. とな り(第2図),年. 月)の 順. 令 別 で は, 5〜9才(7.2カ. 月), 10才 以 上(7.1カ. 月)が よ く, 0〜4才(4.2. カ月)は や や進 歩 が に ぶ る(第1図),年. 令 が低 い. 場 合,そ の訓 練 その もの を嫌 避 した り,訓 練 を充 分 実 行 で きな か つ た りす る ことが あ り,こ ら した要 素 が 他 の年 令 に くらべ て に ぶ い原 因 の一 つ と考 え られ. つて進 あ られ るのが 原 則 で あつ て,こ の点 に おい て. るが,第3図. に示 す8才 未 満 の もの の機 能 訓練 を 長. もM. A.テ ス トは意 義 あ る も の と考 え られ る.. 期 間 み た 場 合 で も一 定 の年 令を す ぎ れ ば,進 歩 が 著 し くな つ て くる とい う こ と もな い よ うで あ る(第3. 2.機. 能 訓 練. 図 ①, ②).反. 対 象お よび調査 方 法 調 査 は, M. K. JohonsonのM.. 対 に10才 以 上 で は,障 害 が 固 定 して 機. 能 訓 練 の成 果 が あ らわ れ な い こ とが 予想 され るが, A.テ ス ト表(第1,. 2表 参照)に よ り,器 具 は八 重 州 技 研 の製 作 によ る. これ また2〜3の. 年 長者 の成 績 を追 つて み ると意 外. に もあ る程 度 の進 歩 は認 め られて い る(第3図. ③).. ものを用 いた.後 の手 術 ・装 具 に関 す る調 査 にお い 3.手. て も同様で あ る. 手 術 または装 具 の効果 を除 外 す るた め この 項 で は 手術 を うけた もの,装 具 を装 着 した ものを 省 き,機. 術. 対 象 お よ び調 査 方 法 男 子27例,女. 子17例,計44例. を 対 象 と して 調査 を. 能訓 練 に終始 した もの の みを 対 象 と した.し たが つ て母 子入園 の ものが 多 く,当 然 年 令 の低 い もの が 多. 行 なつ た.年 令 は5才 よ り19才 に お よ び平 均12.2才,. くなつた.. 種 類 と して は,筋. 対 象 は,男 子27例,女 子16例,計43例. で あ る,病. 病 型 別 で は,痙 直38例,ア. 58で,骨. テ トー ゼ6例 で,手 術 の. ・腱 に行 なつ た もの が最 も多 く,. の手 術が これ に つ ぎ22,神 経 の手 術 が4で.

(2) 924. 安. 第1表. 藤. 博. 運 動 年 令 検 査 表(上. もつ と も少 な く,計84に 達 す る.. 成. 調 査 方 法 と して は,入 園 時 第1回 の テ ス ト(入 園. 肢). 績. 総 合 成 績(第4図),. 44例 のM.. A.の 平 均 で は,. 時 の成 績 を 行 な い,手 術 直 前 の テ ス ト成 績 を第2回. 入 園時, 30.7カ 月,こ れ が術 前 の訓 練で は, 2.6カ. 目 と し(術 前 の成 績),術. 月 だ け進 歩 し,手 術 で は1.5カ 月 の 進歩 しか み られ. 後 手 術 侵 襲 に よ る機 能 低. 下 が,回 復 した と考 え られ る時期(術 す な わ ち術 後2〜6カ 最 後 に昭 和40年2月. 後 の 成 績),. 月 に第3回 目 の テ ス トを 施 行,. な いが,遠 隔 成績 で は期 間 の 数値44.5カ 月 に達 し, 9.7カ 月 も進 歩 して い る.す な わ ち 手 術 自体 の 影響. 一 斉 に第4回 目 の テ ス トを 行 な. が術 前 の機能 訓 練 に よ る進歩 を かえ つ て にぶ らせ る. つ て これ を遠 隔成 績 と した.た だ し最 後 の テス トに. の に対 し,そ の 後 の機 能 訓練 に よ り術 前以 上 の進歩. 応 じた 者27例 で あ る.対 象 の 中 に は,手 術 を2回 以. を みせ て い る.こ の こ とは脳 性 麻痺 に対 す る手術が,. 上行 な つ た ものが 数 多 く含 ま れ るが,こ れ は,最 初. そ れ 自体 の効 果 よ り も,そ の 後 に行 な われ る機能訓. の手 術 の直 前 の成 績 を 術 前成 績 と し,最 後 の手 術 の. 練 の成 果 を よ り増進 させ る こ とを物 語 つ て い る.. 後 を術 後 成 績 と した.し た が つて これ らの もの は2 つ以 上 の手 術 の影 響 が 含 ま れ るわ け で あ る. M. A.の. 数値 は上 肢 の手 術 を行 な つ た ものに は 上. 肢 のM. A.を,下. 肢 の手 術 を行 な つ た もの には 下 肢. のM. A.を 用 い た.た だ し,上 肢 の手 術 を行 な つ た もの は1例 の み で あ る.. ア キ レス腱 延 長術(第5図):. 17例21足. に対 して. 施 行,す べ て 痙 直型 で あ り,う ち9例 には他 の手術 を行 なつ て い な い.手 術 方 法 と し てVulpius法, Bayer法. を含 む.. この手 術 の 成 績 は術 前34カ 月 よ り38.8カ 月, 4.8 カ 月 とか な りよ いが,遠 隔 成 績 は, 37.1カ 月 と術後 に比 して1.7カ. 月 の進 歩 を し め し,臨 床 症 状で も約.

(3) 脳性麻痺に対 する整形外科 的治療 とその評価について 第2表. 第3表. 手. 術. の. 種. 運 動 年 令 検 査 表(下 肢). 類. 神経 の手 術. 半 数 に足 関 節背 屈 角 度 の減 少 が 認 め られ,ア キ レス 4. 術(第6図):. 10例28足 に行 な われ,. 1. 例 の ア テ トー ゼ を 除 きす べ て 痙直 で あ る.こ の手 術. 足 底 神 経 切 除験 … … … … … … … … …1 の手 術. 腱 延 長 の再 発 の多 い こと を示 して い る. Eggers手. 脛 骨 神 経 切 除 … … … … … … … … … …3. 筋,腱. 925. 62. の 効 果 は術 前18.1カ 月 よ り術 後19.1カ 月 とわず か1 カ月程 の効 果 よ りな く,術 前 の機 能 訓 練 の成 績 よ り. ア キ レス 腱 延 長 … … … … … … … … …20 エ ガ ー ス 手 術 … … … … …… … … … …18. も劣 るが,遠 隔成 績 で は, 25カ 月, 5.9カ 月 の 進歩. 股 内 転 筋 腱 切 り 離 し … … … … … … …6. を示 して お り,し か も全 例 に進 歩 を 示 して い る.一. 股 外 転 筋 補 強 … … … … … … … … … …1. 般 にEggers手. 足 の 腱 移 行 … … … … … … … … … … …11. 術 は,術 後 よ りも年 月 を経 るに従 つ. て効 果 を現 わ す 傾 向 に あ る.. 膝 関 節 支 帯 切 り離 し … … … … … … …1. 骨 切 り術(第7図):. 四 頭 筋 延 長 術 … … … … … … … … … …1 簿 筋 腱 切 り … … … … … … … … … … …3. 節 の手 術. に 下 肢 の 骨 切 り術. 前42.3カ 月 よ り46.3カ 月,平 均2.1カ 月 の 進 歩 を 向. 指 拘 縮 除 去 … … … … … … … … … … …1 骨,関. 6例8側. を行 な つ た.全 て 痙 直 型 で あ る.こ の手 術 で は,術. 22. 上 を示 して い る ものの,遠 隔成 績 で42.1カ 月 へ進 歩 して お り,臨 床 的 にみ た 場合 手 術 に よ り変 形 は矯 正. 大 腿 骨 々 切 り… … … … … … … … … …5 下 腿 骨 々 切 り… … … … … … … … … …4. され て い る ものの,機 能 の上 で は か えつ て マ イ ナ ス. 足 関 節 固 定… … … … … … … … … … …7. の結 果 を招 き,こ の 手 術 の適 応 に一 層 の 慎 重 さが 必. グ ラ イ ス 手 術 … … … … … … … … … …4. 要 で あ る こと を示 して い る.. 趾 関 節 固 定 … … … … … … … … … … …1. 足 固 定術(第8図):. 手 関 節 固 定 … … … … … … … … … … …1 計. 9例10足. に行 な つ て い る.. う ち, 2例 は アテ トー ゼで,他 は痙 直 で あ る.こ の 88. 固 定 術 に は, Greice‑Greenの 関節 外 固 定5例 が あ る.

(4) 926. 安. 藤. 博. 第1図. 第2図. 機 能 訓 練 に よる進 歩(病 型 別). 機 能 訓 練 に よる進 歩(年 令 別).

(5) 脳 性麻 痺 に対 す る整 形 外 科 的 治療 と その 評 価 につ い て. 第3図. 第4図. 機 能 訓 練 に よ る 進 歩. 手 術 に よ る進 歩(総 合成 績). 927.

(6) 928. 安. 藤. 博. 第5図. ア キ レス腱 延 長 術 に よる進 歩. 第6図. エ ガ ー ス 手 術 に よる 進 歩.

(7) 脳性麻痺に対する整形外科的治療とその評価について. 第7図. 骨 切 り 術 に よ る進 歩. 第8図 足固定術による 進歩. 929.

(8) 930. 安. 藤. が,三 関 節 固定 の 方 法 がや や 優 れ て い る.ま た ア テ. 博 Eggers手. 術 と似 た傾 向が あ る.. トー ゼ に も有 効 で 成 績 はほ とん ど変 らな い.平 均 値 4.装. の動 向 をみ る と,術 前39.6カ 月 よ り40.1カ 月, 0.5 カ月 の進 歩 とあ ま り向上 して い な い が,遠 隔成 績 で. 対象 お よ び調 査 方 法. は, 43.8カ 月, 3.7カ 月 進 歩 を 示 し,こ の点 や や. 男子25例,女. 第9図. 子18例,計43例. 装 具 に よる進 歩(総 合 成 績 ・病 型 別). 第10図. 装 具に よ る進 歩(種 類 別). 具. を対 象 と した.病 型.

(9) 脳性麻痺 に対す る整形 外科的治療 とその評価につ いて 別で は,ア テ トー ゼ19例,痙 直22例,失 る.装 具の種 類 と して は,靴 型13例,下 (足関 節用靴 型 装 具支 柱付)19例,手. 調2例 で あ 腿 用 装具 の装 具6例,. 931. 表 現 で きな い な ど の欠点 もあ る. 次 に脳 性 麻痺 に対 す る各 種 治 療 の考 え 方 で あ るが, Pollokら は 脳性 麻 痺 に整 形 外科手 術 を 行 な う場 合,. コル セ ッ ト3例 で あ り,松 葉 杖 とか,訓 練 に用 い る. 症 例 の選 択,手 術 方 法,術 後 の 十分 な 管 理 が あれ ば,. 安定器 な どは含 ま れ て いな い.. 他 の方 法 に 望 み得 ない著 明 な改 善 を も た らす と述 べ. 装具 着用前 後 のM. A.は,装. 具 を 作製 して,そ れ. て い る.ま た, Bakerの. 如 くは じめ に手 術 を お こな. を着 用 した場 合 と,し な い場 合 のM.. A.を 測 つ た も. つ て その 後 機能 訓 練 を 行 な う もの, Steindlerの 如 く. のでな く,装 具 作製 前 のM. A.と,装. 具 を着 用 して. 機 能 訓 練 を 最 大 限行 な い,そ の後 に手 術 を 行 な うこ. あ る程 度機 能訓 練 を行 なつ た後 のM. A.を 比 較 した.. と を可 とす る もの な ど,そ の手 術 の時 期 につ いて は. また手 術の 場合 と同 じ く,手 の装 具 は上肢M.. 論 家 の意見 は必 ず しも一 致 して い な い.し か し,小. A.を,. 下 肢 の装具 につ い て は下肢 のM. A.を 用 い た. 成. 池 らが 脳 性 麻痺 の治 療 の 根幹 とな るの は機 能訓 練 で あ る と して ほ か に手 術 装 具 に よ る方法 が あ り,い ず. 績 月 の進 歩),. れ もあ る程 度 の効 果 を期 待 し得 る こと は事 実 で あ る. 月 の進 歩)が よ く,失 調 型(2.2. が,し か し これ に よつ て脳 性 麻 痺 を根 治 させ るとい. 病 型 別(第9図)で アテ トーゼ(3.2カ. は,痙 直(3.5カ. カ月の 進歩)は や や お ち る.ま た,装 具別 で み る と (第10図),靴 型(5.5カ. 月 の進 歩),手. の装 具(4.4. うので は な く,あ くま で機 能 訓 練 を効 果 的 に 実施 す る ため の 補 助手 段 と して行 な うべ きで あ る と述 べ て. 月 の進 歩)は あ ま り よ. い る.以 上 が お おむ ね脳 性麻 痺 の 各種 治療 の 意 義づ. この 項で注 意 す べ き点 は,装 具 を 着 用 して も まつ. 術 の項 で の 成績 に おい て も これ を 裏付 け る結 果 が 出. カ月の 進歩),下 腿用(0.9カ くない.. け と して 今 日一 致 した見 解 で あ り,私 の行 な つ た手. た くM. A.の 進 歩 の な い もの10例,両. 者 あ わせ て41. て い る.ま た脳 性 麻 痺 の 機能 訓 練 が原 則 的 に正 常 な. %に お よび,一 見 装具 を つ けれ ば,そ の 固定 力,支. 乳 幼 児 の 運 動機 能 の発 達 の 順を 追 つて,一 歩 一 歩訓. 持性 に よ り,多 少 のM. A.の 進 歩 が 予想 され る にか. 練 を 進 め て い くのが 方針 で あ る以 上,そ の指 標 と し. か わ らず,こ のよ うな結果 が あ らわ れ る こと は,装. てM. A.テ ス トの は たす 役 割 は大 きい.. 具 の処方 に よ り以上 の注 意が 必 要 な こと を示 唆 して い る.. 各 種 治療 の成 績 につ い て検 討 す ると機 能 訓 練 で は 病 型 別 で は,失 調 型 の進 歩 が他 に比べ て,に ぶ い こ. 5.考. 按. 従 来,脳 性 麻痺 の手 術 に限 らず,そ の治 療 法 に 対. と以 外 さ した る特 長 は な いが,年 令別 で は4才 未 満 よ り機能 訓 練 を開 始 した者 の進 歩 が期 待 した ほ どで はな い とい う ことで あ る.こ れ は意志 の伝 達 の 不充. す る評価 が種 々行 なわ れ て い るが,い ずれ も主観 的. 分,訓 練 意 欲 の欠 如 な どい ろい ろ考 え られ るが,乳. な ものが 多 く,共 通 した評 価 の 方 法 とい う点 につ い. 幼 児 を 長 期 に わ たつ て訓 練 した場 合 もあ ま り向 上 の. てあ ま り顧 慮 されて い な い よ うで あ る.こ の 点M. K. JohneonのMotor Ageテ ス トは ,す ぐれ た客観. 成 績 の 向上 に悲 観 的 で あ つ たが,調 査 の結 果 で は,. 性を もつて い る.. 意 外 な進 歩 を示 して い る もの もあ る.こ の こと は脳. テ ス トは第1,. 2表 の如 き項 目別 の検 査 を行 な い,. な い こ とは 意外 で あ り,年 長 型 で は障 害 が 固 定 して. 性 麻 痺児 の 機能 訓 練 開始 時 期 に も留意 す べ きで あ り,. これ を数値 に表 現 す る方 法 で あ るが,こ の 数 値 は正. む や み に早 期 開 始 を い そ ぐこ とは 意味 のな い ことで. 常 児が その歴 月 令 に行 ない 得 る動作 を示 す .こ の テ ス トの利点 は, (1)可 能 な 動 作 が 身体 全 体 の 機能 に. あ る.ま た年 長 児 で も機 能 訓 練 の 結果,予 想以 上 の 成 果 を あ げ るこ とを示 して い る.. 比 べて どれ程 の価値 を有 す る もの か 判 断 で き, (2). 手 術 に お いて は,手 術 自体 の 効果 よ り も,そ の後. 異 なつ た障害 を 有 す る もの と もそ の程 度 を 比 較 す る. に お こな わ れ る長 期 の機 能 訓 練 に い か な る影響 を お. ことが可 能で あ り, (3)テ ス トの結 果 が 可 か 否 か客. よぼ す か と い う こ とが重 要 で あ る.こ の点 に つ いて. 観的 に 出る ため,検 者 の 主観 が入 らな い. (4)し た. Eggers手. がつ て,検 者,被 検 者 が 異 な つ て もそ の成 績 を比 較. 術 が これ に やや 似 た 傾 向 を みせ,ア キ レス腱手 術,. す る ことがで き る,な どが あ る.し か し一 方 で は,. 特 に骨 切 り術 は,か え つ て成 績 が低 下 して い る.. (1)機 能 が よ くてM. A.の 上 限 近 く,あ るい は そ れ 以上 の ものの変 化 は現 わ れ な い, (2)微 細 な 変 化 は. 術が もつ と も優 れ た 成 績 を 示 し,足 固定. Eggers手 術 は,大 腿 二 頭 筋,腿. 筋 等 の2関 節 筋. を1関 節 筋 に変 え る機能 に 関す る手 術 で あ り,骨 切.

(10) 932. 安. り術,ア. 藤. キ レス腿 延 長術 は極 言 す れ ば,変 形 を た だ. す 手 術 で あ る とい う点 を比 べ れ ば,両 者 の 差 は こ こ か ら出 た もの で はな いか と考 え られ る.い ずれ に し. 博. 2)脳. 性麻 痺 治療 の主 体 を なす もの は機 能 訓練で. あ り,手 術 ・装 具 は その 補助 手 段 で あ る. 3)機. 能 訓 練 にお い て は,そ の 開始 時期 に 問題 が. て も これ らの手 術 成 績 は,脳 性 麻 痺 治 療 で は機 能 訓. あ り,ま た年 長 児 に な つて 訓 練 を 開始 した もので も. 練 が 主 体 で,手 術 が 従 で あ る ことを 如 実 に もの が た. 予 想 以上 の成 績 向上 を もた らす もの もあ る,. つ て い る.. 4)手. 術 に つ い て は, Eggers手 術 の 如 き 機能 に. 装 具 に つ い て は,先 に のべ た病 型 別,装 具の 種 類. 関 す る ものが 優 れ,骨 切 り術,ア キ レス腱 延 長 術な. 別 の成 績 よ りも全 体 の41%が 進 歩 な し,あ るい は低. ど,変 形 に対 す る手 術 は術 後 よ くて も後 に機 能 の低. 下 を み せ て い る こ とで あ る.一 見 装 具 を つ けれ ば,. 下 を示 す こ とが あ る.. そ の 固 定九. 支 持 性 に よつ て 機能 の 後 が み られ そ う. 5)装. 具 は 一見 それ を 着用 しただ け で あ る程 度 の. な もの で あ る が,な か に は かえ つ て それ が マ イナ ス. 機 能 向上 が期 待 され るが,全 体 の41%に 進 歩 な し,. に な つ て い る こ と もあ る わ けで,こ の点 装 具 の 適応. あ るい は成績 低 下 が あつ た.. 処 方 につ い て よ り一 層 の考 慮 が は らわれ るべ きで あ ろ う.. 稿 を 終 るに あ た り,終 始 ご指 導 ご校 閲を い ただ い 6.総. 1). Motor Ageテ. た 整 形 外 科 教 室 児玉 俊 夫 教授 に謝 意 を表 す る ととも. 括. に,何 か とご 教示 い た だ いた ひか り学 園寺 沢幸 一園. ス トはそ の客 観 性 に おい て す ぐ. 長 に感 謝 い た し ます.. れ た 特 長 を もつ て い る.. 文 1) Baker, Lenox D.:. A rational approach to the. surgical needs of the cerebral palsy patient, J. Bone & Joint Surg. 38-A 313, 1956. 2) Eggers, G. W. N.:. Transplantation of hamstring. tendons to femoral condyles in order to improve hip extension and to decrease knee flexion in cererebral spastic paralysis,. J. Bone & Joint. 献. 7) Phelps, W. M.: Long-termresults of orthopaedie surgery in cerebral palsy, J. Bone & Joint Surg. 39-A: 53, 1959. 8) Pollock,G.A: The place of orthopaedicsurgery in the treatment of cerebral palsy, London. BritishCouncil for the Welfare of Spastics,. patients, American Academy of Orthopaedic Surgeons Instructional Course Lectures, vol.. 1955. 9) Steindler, A.: Orthopaedicpathokineticsof cerebral palsy, American Academyof orthopaedic Surgeons. vol. IX, 1952. 10) Stoffel, Adilf: The treatment of spastic contracture, Am. J. Orthop. Surg. 10: 611, 1912 -13 . 11) Vulpius. O., and Stoffel, A.: Orthopaedische Uperationslerre, ed. 2. Stuttgart, 1920, Ferdinand Enke.. IX, Ann Arbor, 1952, J. W. Edwards, p. 108.. 12) 伊 藤 鉄 夫:臨 床 整 形 外 科全 書, 5巻. Surg. 34-A: 827, 1952. 3) Green, W. T., and Grice, D. S.:. The surgical. correction of the paralytic foot, Am. Acad. Orthop. Surgeons, Instructional Course Lectures 10: 343, Ann Arbor, 1953, J. W. Edwards. 4) Johonson, Moulton K.:. The use of the motor. age test in the evaluation of cerebral palsy. 5) Johnson, Moulton K., Zuck, Frederick N., and Wingate, Kathleen:. The motor age test:. me-. asurement of motor handicaps in children with neuromuscular disorders such as cerebral palsy, J. Bone & Joint Surg. 33-A: 698, 1951. 6) Keats, Sidney:. Surgery of the extremities in. treatment of cerebral palsy, J. A. M. A. 174: 1266, 1960.. 金 原 出版. 社,昭38. 13) 小 池 文 英 お よ び山 本 浩:脊 髄 性 脳 性 小児 麻痺, 金 原 出 版社,昭36. 14) 小池 文 英:脳 性 麻痺 に対 す る手 術 療 法 の経験, 整形 外 科,巻13,号2,昭37. 15) 水 町 四 郎 ほか:義 肢 装 具,金 原 出版 社,昭36. 16) 寺 沢幸 一:脳 性 麻 痺 の 訓 練療 法 に つ い て,岡 山 更生 医 学叢 書, 4輯,昭34..

(11) 脳 性 麻 痺 に対 す る整 形 外 科 的 治療 と そ の評 価 につ い て. Orthopedic. Treatment. of Cerebral. Palsy. and. its. 933. Evaluation. By Hiroshi. ANDO. Department of Orthopedic Surgery Okayama University Medical School (Director: Prof. Toshio Kodama) Follow-up study of exercise, operation and bracings for CP children was conducted to foresee its prognosis. The evaluation of the results was based on the motor age test (M. K. Johnson). The subjects of the study: exercise; 45, operation: 44, bracings; 43. The results are given as follows. 1. The motor age test is found to be excellent for the objective evaluation. 2. Exercise plays the principal role in the treatment of CP, and bracings and operation will serve as supplementary measures. 3. It is desirable to begin exercises as early as possible, but the exercises starfed even with some of rather grown-up children would yield better results than expectation. 4. As for operative measures, the operation like that of Eggers which is primarily con cerned with the motor function proves to be excellent. However, in the cases of osteotomy, elongation of Achilles tendon, etc. for deformity, the function tends to decrease gradually, even if postoperative results may appear to be good at first. 5. As for the group with bracings, they may show some improvement of motor age, but 41 per cent of such cases would show no improvement at all or rather deterioration..

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