*「大阪府の地震」は月1回発行し、近畿地方及びその周辺の地震活動状況をお知らせすると ともに、適宜、社会的に関心の高い地震について解説を行います。また、「地震一口メモ」で 地震防災等の知識普及に努め、皆様のお役に立てることを目的としています。 *この資料の震源要素及び震度データは、再調査されたあと修正されることがあります。 *本資料は、国立研究開発法人防災科学技術研究所、北海道大学、弘前大学、東北大学、東 京大学、名古屋大学、京都大学、高知大学、九州大学、鹿児島大学、国立研究開発法人産業 技術総合研究所、国土地理院、国立研究開発法人海洋研究開発機構、青森県、東京都、静岡 県、神奈川県温泉地学研究所及び気象庁のデータを基に作成しています。また、2016年熊本 地震合同観測グループのオンライン臨時観測点(河原、熊野座)、米国大学間地震学研究連 合(IRIS)の観測点(台北、玉峰、寧安橋、玉里、台東)のデータを利用しています。 *この資料に掲載した地図は、国土地理院の数値地図 25000(行政界・海岸線)を使用していま す。
目 次
◎近畿地方及びその周辺地域の地震活動
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1
震央分布図と断面図
概況
◎近畿地方で震度1以上を観測した地震
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2
府県別震度一覧表と震央分布図
・大阪府で震度1以上を観測した地震
①24 日 22 時 43 分 京都府南部 ②25 日 07 時 02 分 長野県南部★地震一口メモ
No.146
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6
リーフレット「活断層の地震に備える」
大
阪
府
の
地
震
平成 29 年(2017 年)6月
大阪管区気象台気象防災部地震火山課
◎ 近畿地方及びその周辺地域の地震活動
(平成 29 年6月1日~30 日)
◎近畿地方で震度1以上を観測した地震
概 況
6月の上図の範囲内におけるM(マグニチュード)2.0以上の地震は25回(前月34回)でした。このう ち最も規模の大きかった地震は、30日の和歌山県北部の地震(深さ4km、M3.2)で、和歌山県海南市・ 紀の川市・紀美野町で震度2を観測したほか、和歌山県内の数カ所で震度1を観測しました。 6月に大阪府で震度1以上を観測した地震は、24日の京都府南部の地震(深さ9km、M3.0、最大震度 2)と25日の長野県南部の地震(深さ7km、M5.6、最大震度5強、上図の範囲外)の2回(前月1回) 注:図中の注釈は近畿地方で 震度2を観測した地震 左上: 震央分布図 (地図中の細い黒線は活断層を表す) 右上: 南北断面図 左下: 東西断面図◎近畿地方で震度1以上を観測した地震
北緯 東経 深さ 年月日 時分秒 度分 度分 km 1 2017/6/5 02:37:30 滋賀県南部 34゚ 53.5' 136゚ 04.4' 9 2.5 1 1 2 2017/6/14 19:24:33 高知県中部 33゚ 48.0' 133゚ 25.7' 38 4.5 3 1 3 2017/6/17 02:22:12 京都府南部 35゚ 09.9' 135゚ 40.6' 7 2.5 2 2 4 2017/6/24 22:43:55 京都府南部 35゚ 00.5' 135゚ 33.7' 9 3.0 2 2 1 5 2017/6/25 02:05:16 兵庫県南東部 34゚ 46.1' 135゚ 04.9' 10 3.1 1 1 6 2017/6/25 07:02:15 長野県南部 35゚ 52.0' 137゚ 35.1' 7 5.6 5強 3 2 2 2 1 1 7 2017/6/25 09:24:05 長野県南部 35゚ 51.8' 137゚ 34.0' 6 4.5 4 1 1 8 2017/6/25 15:17:14 長野県南部 35゚ 51.4' 137゚ 35.0' 7 4.7 4 1 9 2017/6/28 14:56:20 和歌山県北部 34゚ 09.0' 135゚ 12.5' 4 2.8 2 2 10 2017/6/28 14:59:36 和歌山県北部 34゚ 09.0' 135゚ 12.5' 4 2.5 1 1 11 2017/6/30 02:21:34 和歌山県北部 34゚ 09.1' 135゚ 12.7' 4 3.2 2 2 2017年6月1日~6月30日 No. 発震時 震央地名 M 最大震度 滋賀県 京都府 大阪府 兵庫県 奈良県 和歌山県府県別震度一覧表
近畿地方で震度1以上を観測した地震の震央分布図
(注釈の番号は上の表の番号に該当します。
)
高知県中部 No.2 和歌山県北部 No.9、10、11 兵庫県南東部 No.5 京都府南部 No.3 長野県南部 No.6、7、8 滋賀県南部 No.1 京都府南部 No.4大阪府で震度1以上を観測した地震
① 24 日 22 時 43 分 京都府南部
2017 年 06 月 24 日 22 時 43 分 京都府南部 35 ゚ 00.5' N 135 ゚ 33.7' E 9km M3.0 --- 最大震度(地域震度) --- 震度 2 : 京都府南部 --- 地点震度(大 阪 府) --- 震度 1 : 能勢町今西*,能勢町役場* *注:*印は、地方公共団体または防災科学技術研究所の震度観測点です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 概況 24 日 22 時 43 分 京都府南部の地震(深さ9km、M3.0)により、京都府南丹市で震度2を観測した ほか、大阪府、京都府で震度1を観測しました。 京都府 兵庫県 大阪府×:震央
② 25 日 07 時 02 分 長野県南部
2017 年 06 月 25 日 07 時 02 分 長野県南部 35 ゚ 52.0' N 137 ゚ 35.1' E 7km M5.6 --- 最大震度(地域震度) --- 震度 5強 : 長野県南部 --- 地点震度(大 阪 府) --- 震度 2 : 大阪西淀川区千舟*,大阪東淀川区北江口*,大阪淀川区木川東* 大阪平野区平野南*,大阪国際空港,豊中市曽根南町*,豊中市役所* 高槻市立第2中学校*,寝屋川市役所*,大東市新町*,箕面市粟生外院* 四條畷市中野*,島本町若山台*,能勢町今西*,能勢町役場* 震度 1 : 大阪都島区都島本通*,大阪福島区福島*,大阪此花区春日出北* 大阪西区九条南*,大阪港区築港*,大阪大正区泉尾*,大阪浪速区元町* 大阪東淀川区柴島*,大阪東成区東中本*,大阪生野区舎利寺*,大阪旭区大宮* 大阪城東区放出西*,大阪阿倍野区松崎町*,大阪住吉区遠里小野* 大阪東住吉区杭全*,大阪西成区岸里*,大阪鶴見区横堤*,大阪住之江区御崎* 大阪北区茶屋町*,大阪中央区大手前,池田市城南*,吹田市内本町*,高槻市桃園町 高槻市消防本部*,守口市京阪本通*,枚方市大垣内*,茨木市東中条町* 八尾市本町*,箕面市箕面,柏原市安堂町*,門真市中町*,摂津市三島* 東大阪市荒本北*,交野市私部*,豊能町余野*,岸和田市岸城町,岸和田市畑町* 泉大津市東雲町*,富田林市本町,富田林市高辺台*,河内長野市役所* 松原市阿保*,大阪和泉市府中町*,羽曳野市誉田*,藤井寺市岡* 大阪狭山市狭山*,熊取町野田*,大阪太子町山田*,千早赤阪村水分* 大阪堺市中区深井清水町,大阪堺市堺区大浜南町*,大阪堺市西区鳳東町* 大阪堺市南区桃山台 *注:*印は、地方公共団体または防災科学技術研究所の震度観測点です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 概況 25 日 07 時 02 分 長野県南部の地震(深さ7km、M5.6)により、長野県木曽町・王滝村で震度5強 を観測したほか、関東地方から四国地方の一部にかけて震度5弱~1を観測しました。×:震央
京都府
兵庫県
地震一口メモ No.146
リーフレット「活断層の地震に備える」
「平成 28 年(2016 年)熊本地震」の発生により、内陸の浅いところで起こる地震がもたらす 被害の甚大さと対策の重要性を改めて認識することとなりました。これを受け気象庁は、文部科 学省と共同で、住民一人ひとりの「陸域の浅い地震」に対する理解と「事前の備え」を促進する ため、リーフレット「活断層の地震に備える」を作成しました(図1)。 前回の一口メモでは、陸域の浅い地震とは、活断層とは、といった内容を紹介しましたが、今 回は、大阪府周辺の活断層や、地震に対する心構えなどを紹介します。 図1 リーフレット「活断層の地震に備える-陸域の浅い地震-」近畿地方版 文部科学省・気象庁作成 気象庁HP http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/katsudansou/index.html 地震調査研究推進本部HP http://www.jishin.go.jp/resource/pamphret/ 左図:表紙 右図:過去の陸域の浅い地震と被害図2 大阪府周辺の活断層 赤線・茶線が地震調査研究推進本部による活断層 大阪府周辺の活断層にフラグをつけた。 ランクは今後 30 年以内の地震発生確率及びその数値に より高いほうからS、A、Z、Xとなる。*は切迫度を 表し、地震後経過率 0.7 以上のときに付記する。 ①大阪府周辺の活断層 大阪府周辺には、図2のように多数の活断層 が存在します。中でも、大阪府下を南北に走る 「上町断層帯」は、地震調査研究推進本部によ る地震発生の可能性を表すランクが最高位の S*ランクとなっています。また、伏見城の天 守大破などの被害を発生させた「1596 年慶長 伏見地震」は有馬-高槻断層帯の活動によるも のとされており、近年において甚大な被害を発 生させた「1995 年(平成7年)兵庫県南部地 震」は六甲・淡路島断層帯淡路島西岸の活動に よる地震です。 地震の規模が兵庫県南部地震(M7.3)のよう にある程度大きくなければ、地表にずれ、つま り活断層は現れません。活断層が地表に現れた 場合でも、その後の侵食や土壌の堆積により不 明瞭になってしまう場合があります。活断層が 確認されていない場所でも被害をもたらすよ うな地震が起きることがあり、日本にいる限り、 どこでも大地震に見舞われる可能性がありま す。 ②地震に対する備え、心構え いつ発生するかわからない地震に対しては日頃の備えが重要です。建物の耐震補強、家具の固 定、水や食糧などの備蓄、避難場所の確認などを行い備えましょう。 陸域の浅い地震では、緊急地震速報が間に合わず、いきなり強い揺れが到達することもありま す。地震が発生した時には、大きな家具や窓ガラス、ブロック塀、崖などから離れ、身の安全を 図るようにし、自分の身を守ることを最優先にしましょう。 図3 地震に対する事前の備え リーフレット「活断層の地震に備える-陸域の浅い地震-」より