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JCA Tohoku Six Monthly
日本コミュニケーション学会 東北支部ニュースレター 編集担当:五十嵐紀子
第 16 回東北支部研究大会は盛岡で 11月 28日開催!
INDEX 1. 支部長挨拶 2. 第 16 回東北支部研究大会 3. 東北支部定例研究会報告 4. 年次大会報告 5. 他支部情報 6. 2014 年度活動報告 2015 年度活動計画 7. 支部事務局より 8.CAJ から JCA に 9.コラム 10.編集後記支部長ご挨拶
支部長 川内規会(青森県立保健大学)
日本コミュニケーション学会の英語名称が 6 月の年次大会時の総会を経て、正式に変更され た。CAJからJCAに変わり、長年慣れ親しんできた英語の響きがなくなり、少し寂しい気持 ちもあったが、海外に向けて今後の学会の方向性が変わり、全体的な活動も少しずつ変わるの かもしれないと、何か期待している自分がいる。そんな中で支部開催の大会や研究会を計画す るにあたり、自分ではどんな変化を期待しているのか、考えてみた。 東北支部の特徴と思われるが、「医療系」のコミュニケーションや「福祉系」のコミュニケーション の研究発表が毎回あることから、その内容をテーマに話し合う機会が多い。学会全体の中で比 較すると珍しい傾向かもしれない。また、コミュニケーション教育をどのような目標を掲げて行うべき か、そんな討論もつきない。いつも活発な話し合いが行われるところが東北支部の魅力の一つで ある。しかしながら、前述の支部としてどんな変化を期待しているのかと考えた時、しいてあげるな らば「語学系(英語教育や日本語教育)」の発表が少なくなってきている傾向があり、その分野で 研究をなさっている方には、ぜひご発表願いたいと思う。様々な方向からの発表を期待しており、 多種多様な視点をもって、コミュニケーションやコミュニケ―ション教育について考えられる支部にな れればと願っている。 昨年度の支部研究大会では、「社会学系」のメディア活用のメッセージの研究や、SNS利 用の研究もあり、新しい風も吹いてきた。支部定例研究会では、日本人とタイ人の行為指示の 表現の違いに関する発表もあり、本支部にもさまざまな視点でコミュニケーションを捉えた発表が あることを皆さんにPRしたい。 さて、今年度の第 16 回東北支部研究大会は、岩手県(盛岡市)で開催される。今大会 は、研究発表の他に、シンポジウムも行う予定である。他支部から、宇治谷映子先生(中部支 部:名古屋外国語大学英米語学科)と、森越京子先生(北海道支部:北星学園大学短 期大学部英文学科)をお呼びして「コミュニケーション教育としての海外研修の企画と実行」と題 して、お話していただくことになっている。是非、語学系の研究をなさっている先生方にも、たくさん ご参加いただきたいと願っている。2
日本コミュニケーション学会(JCA)
第16 回東北支部研究大会のご案内
大会テーマ 「コミュニケーションと現代社会」日時・場所 とき 2015 年 11 月 28 日(土) 12:30~17:30 ところ アイーナ (いわて県民情報交流センター) 参加費 無料 (会員/非会員とも) アクセス 盛岡駅とほぼ直結し、大変眺望のいい「アイーナ」内の会 議室です。皆様、是非まだ(おそらく!)雪の心配のない 盛岡にお越しください。 住所:〒020-0045
岩手県盛岡市盛岡駅西通1
丁目7番1号
・東北自動車道盛岡 IC から車で 8 分 ・JR・IGR 盛岡駅から徒歩4分 スケジュール(予定) 12:30 受付 12:50-17:30 研究発表 シンポジウム 18:00 - 懇親会(近隣の居酒屋、南部藩長屋酒場を予定)発表申し込み締め切りは
10 月 30 日(金)
申し込みは、メールで
yokobaya@iwate-u.ac.jp
小林葉子 大会実行委員長まで
研究発表をご希望の方は、氏名・所属・連絡
先・発表タイトル・要旨(200 字~300 字程
度)をお送り下さい
小林葉子(岩手大学)2015 年度「第 16 回日本コミュニケーション学会東北支部大会」は、11 月 28
日(土)に岩手県盛岡市で開催いたします。大会内容は研究発表とシンポジウムを予定
しております。
シンポジウムでは「コミュニケーション教育としての海外研修の企画と実行」と
題して、宇治谷映子先生(CAJ 中部支部・名古屋外国語大学)と森越京子先生
(CAJ 北海道支部・北星学園大学短期大学部)をお呼びし、海外研修の目的・成
果・課題などをコミュニケーション教育の観点からお話ししていただく予定です。
たくさんの方々のご発表・ご参加をお待ちしております。
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シンポジウムの内容 「コミュニケーション教育としての海外研修の企画と実行」 パネリスト: 宇治谷 映子先生(CAJ 中部支部・名古屋外国語大学英米語学科) 森越 京子先生(CAJ 北海道支部・北星学園大学短期大学部英文学科) 従来、大学英語学科が企画する海外研修は、欧米圏の英語学校での研修とホームステイが定番でした。し かし、そうした企画が低年齢化・大衆化するとともに、国際・地域社会で活躍できる人材育成への要求が高ま る中、各英語学科はグローバル時代を生きていく英語専攻大学生にふさわしい海外研修のあり方を模索してい ます。今回はそれぞれ、主に東南アジア諸国でのボランティア研修と香港での観光業研修を企画・実行なさって いるお二人の先生をお迎えし、その目的・成果・課題などをコミュニケーション教育の観点からお話し頂きます。 申し込み・問い合わせ 参加を希望される方は、当日直接会場においでいただいても結構ですが、準備の都合上、あらかじめお知らせ いただけると助かります。なお、非会員の方でも参加できます。関心のある方がいらっしゃいましたら、是非お声が けください。 申し込み先 電子メール:yokobaya@iwate-u.ac.jp はがき: 〒 020-8550 岩手県盛岡市上田三丁目 18 番 8 号 岩手大学 小林葉子 宛
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東北支部定例研究会 報告
定例研究会実行委員長 會澤まりえ(尚絅学院大学)
2014 年度最後の東北支部定例会は、「いつもとは違う会場で」という会員の要望に応えて、仙台駅東口から徒歩3分に立地 する私学共済の仙台ガーデンパレスにて 2015 年 2 月 28 日(土)に支部定例研究会を開催しました。会場の部屋は絨毯が 敷き詰められ、天井にはシャンデリア、テーブルには白いクロスがかけられており、いつもとは異なる豪華な雰囲気で全員が VIP になっ たような気分で年度末の支部活動を行うことができました。 また、集合したメンバーも豪華で、北海道支部から前支部長の町田先生をはじめ、現支部長の長谷川先生が大学生同伴で参 加して下さり、ディスカッションも学生の目線と教育者の目線と両方向から行うことができました。研究発表では、「国際文化」の名を 冠する学部・学科における「コミュニケーション(学・教育)」の位置づけと課題、グループ・ディスカッションにおけるタイ人と日本人の 比較、言語コミュニケーション能力の評価方法、そして、わが国がかかえる老人ホームや介護の問題まで多岐に渡りました。また、本 支部として継続研究の「コミュニケーション授業の展開方法や実践報告」に関する情報交換も大変興味深く、半日のプログラムでし たが時間が経つのがとても早く感じられるほど充実した大会でした。 今回の会場は、駅からのアクセスも良く、1年頑張った会員へのご褒美として、たまにはこのようなホテルルームもよろしいのではな いかと思いました。2月の仙台は、けっこう雪が積もり交通の便にも影響が出たりしますが、この日は快晴で、冷たい外気の中にも春 の息吹をほんのりと感じさせる日でした。【研究発表】
1.「国際文化」の名を冠する大学プログラムにおけ「コミュニケーション(学・教育)」の可能性 小林葉子(岩手大学) 2.グループ・ディスカッションにおける日本人とタイ人の行為指示型表現の違い 青木アタヤ(宮城学院女子大学) 3.老人ホームでのフィールドワークで考えた施設という空間の意味 五十嵐紀子(新潟医療福祉大学) 4.言語コミュニケーション能力の評価:コモンルーブリックの理論的背景と活用の現況 石橋嘉一(青森中央学院大学)、松田岳士(島根大学)、中山実(東京工業大学)【情報交換&ディスカッション】
全員参加による「コミュニケーション科目の授業実践報告会」。まず、石橋先生より、前所属支部である関東支部で行ったシラバ スワークショップをご紹介いただきました。その後、2グループに分かれ、各自持ち寄ったシラバスや授業資料などを紹介しながら情報 交換を行いました。その中で、様々なコミュニケーション教育の疑問や問題点などを共有でき、大変有意義なセッションとなりました。5
第 45 回年次大会 報告
今年の年次大会は、「コミュニケーションとジャーナリズム」をテーマに、南山大学で開催されました。初日は、学術局によるジャーナ ルの未来を語り合うセッションで始まりました。本学会のジャーナル「日本コミュニケーション研究」に投稿論文が採用された先生、大 学院生、前会長、学術局担当という、異なる立場からの発言は、現在・そして未来の研究のあり方や、若手研究者の育成につい ての話題に及び、今後の日本コミュニケーション学会の存続・発展にも大いに関連する議論へと発展しました。支部会議は、少し (かなり?)さみしい、川内支部長と五十嵐の 2 人。会議というより、打ち合わせをしました。午後は、林香里先生(東京大学) による基調講演『「ジャーナリズムの危機」とコミュニケーション』に続き、シンポジウム。昨今のジャーナリズムと脅かされる民主主義に ついて考えさせられるものでした。夜は、名古屋メシ充実の懇親会。左の写真に写っている当学会おな じみの、あのお方のデザート(!?)も山盛りの名古屋メシ…。 二日目の朝一で、昨年度の東北支部におけるラウンドテーブルの流れを総括し、発展させるような、 コミュニケーション教育研究会によるラウンドテーブルⅣがあり、研究会メンバーとして、九州支部の吉武 先生、東北支部からは石橋先生と五十嵐による話題提供を皮切りに、熱いディスカッションが繰り広げ られました。 全体的に、研究発表の数が少なかったのはとても残念だったのですが、年に一回、全国の会員の皆 さんと再会し、語り合うことができるのは、とても幸せなことだと思いました。来年の年次大会は福岡。早 くも来年の年次大会が楽しみです。他支部の情報
北海道支部研究大会 11 月 7 日(土)午後 藤女子大学(札幌市) テーマは「コミュニケーション研究の今~CAJ から JCA/ICA へ~」。前会長の宮原哲先生による基調講演、道内警察官、ツアー添乗員、看 護師、小学校教師など異なる職種の方々を招いてのシンポジウムが予定されているそうです。 中部支部大会 12 月 19 日(土)午後 愛知淑徳大学 星が丘キャンパス(愛知県名古屋市) テーマは「シティズンシップ教育とコミュニケーション」。藤巻光浩先生、山脇千賀子先生、福本明子先生の 3 名の論文を事前に読んでおき、 当日はじっくりディスカッションをする形式です。 関西支部秋季研究会 11 月 7 日(土) 中国四国支部大会 12 月 12 日(土)福山大学(広島県福山市) テーマは「リメディアル教育」。大谷みどり先生(島根大学)による基調講演と、シンポジウム「コミュニケーションを大切にした学校教育」が予 定されています。 九州支部研究大会 10 月3日(土)午前~ 熊本学園大学水俣学現地研究センター(熊本県水俣市) テーマは「環境問題とコミュニケーション」。山下善寛氏(元チッソ第一労組委員長、水俣学研究センター客員研究員、「水俣の暮らしを守 るみんなの会」会員)による基調講演「水俣の環境問題と、健康被害」が予定されています。また 3 日の午後と翌日 4 日には、水俣ツアー も組まれている充実ぶり!6
2014 年度活動報告 1.第 15 回東北支部研究大会 日時: 2014 年 11 月 8 日(土) 12:30~17:30 場所: 仙台青葉カルチャーセンター テーマ:「コミュニケーションと現代社会」 参加者:15 名 2.定例研究会 日時:2015 年 2 月 28 日(土) 場所:仙台ガーデンパレス 参加者:13 名 3.ニューズレター発行CAJ Tohoku Six Monthly 2014 年9月 vol. 23 発行 2015 年 3 月 vol. 24 発行 2015 年度活動計画 1.第 16 回東北支部研究大会 日時: 2015 年 11 月 28 日(土) 12:30~17:30 場所: アイーナ(盛岡市) テーマ:「コミュニケーションと現代社会」 2.定例研究会 場所: 未定 日時: 例年通り3月を予定 3.ニューズレター発行
JCA Tohoku Six Monthly 2015 年 9 月 vol. 25 2016 年 2 月 vol. 26
支部事務局より
1.情報提供について
JCA Tohoku Six Monthly への研究会・講演等の情報、その他各地で開催されるイベントの情報、求人等の お知らせの掲載を希望する方はご連絡下さい。記事やエッセーなどの投稿も歓迎します。
2.登録情報変更届けについて
住所、電話番号、メールアドレス、所属などが変更になった場合、下記、学会支援機構までお届け下さい。 学会支援機構
〒112-0012 東京都文京区大塚 5-3-13 小石川アーバン 4F
E-mail: caj@asas.or.jp TEL: 03-5981-6011 FAX: 03-5981-6012
※学会 HP(http://www.caj1971.com/)「会員各種手き」ページからも登録情報が変更できます。
日本コミュニケーション学会の英語表記が
Communication Association of Japan から
Japan Communication Association へと変更されました
長年慣れ親しんだ”CAJ”から、”JCA”となります
それに伴い、本 NL の名称も変更しました
注目
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編集後記
慣れ親しんだ名称を捨て、呼び方を変えるというのはなかなか難しいものです。近所の大型スーパーイオンを、未だに、ジャスコ、サ ティと呼んでしまう私・・・。CAJ から JCA に慣れるまでに、どのくらいかかるでしょうか??これから、学会のロゴ等、順次変更されてい く中で、変わったんだなぁ、と実感していくことでしょう。本部 NL に先駆けて、東北支部 NL のタイトルを、JCA Tohoku Six Monthly と変更してみました。 五十嵐紀子(新潟医療福祉大学)