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農試気象対策試験 (5 月 20 日移植 ) のコシヒカリで 出穂期から登熟前半 ( 出穂期 ~ 登熟中期 ) までの乾物重の推移をみると 穂重の増加が平年に比べ大きかった 全体に平年に比べ乾物重は大きいが 根よりも地上部の発達が大きいため 天候の変動に注意して水管理等を適切に行うことが大切である

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Academic year: 2021

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Ⅰ 水稲 実況 本年は、前年と同様に梅雨明け後から晴れて暑い日が続いているが、7 月下旬と 8 月下旬には 気温が低下し、特に 8 月下旬は曇り一時雨の天気が続いている。 早生のハナエチゼンの収穫は早い所で 8 月 12 日頃から始まり、21 日頃には本格化すると見込 まれたが、秋雨前線の停滞による一時的な強い雨によりハナエチゼンの収穫作業に遅れが生じ、 24 日頃に収穫最盛期となった。28 日までにハナエチゼン全体の 8 割が収穫された。 コシヒカリの出穂期は 8 月 4 日頃を中心に迎えている。草丈は平年より長く、穂数と穂長は平 年並の傾向である。時折降る強雨により稲体が傾き始めた圃場もあり、今後の倒伏程度に注意す る必要がある。収穫開始は 9 月 5 日頃と見込まれている。 1 気象状況と水稲の生育 1)7月下旬~8月の気象と生育 7 月 19 日から 20 日にかけて台風 6 号が接近し、7 月第 5 半旬と第 6 半旬の気温は平年より低 く、降水量は平年並であった。8 月に入ると再び気温が上昇し、特に第 2 半旬は連日のように 猛暑日を記録した。しかし 19 日には秋雨前線が本州より南下した影響で気温が大きく低下し、 第 4 半旬の降水量は平年比 749%を記録した。その後も一時的に強い雨が降る天気が続いている。 第1表 7月中旬~8月下旬の気温と日射量の平年比(福井) 平均気温 (℃) 平年差 (℃) 日射量 (MJ/㎡/日) 平年比 (%) 備 考 7月中旬 29.4 +4.1 20.6 142 平年に比べ最高気温+5.1℃、日照時間 222% 7月下旬 25.9 -1.2 14.9 80 平年に比べ降水量 125%、日照時間 56% 8月上旬 29.2 +1.6 21.9 115 降水量 0 ㎜ 8月中旬 27.8 +0.4 15.4 86 降水量 181 ㎜、平年比 342% 8月下旬 25.5 -1.0 13.2 79 2)農業試験場気象対策試験 第1図 平均気温(福井、7月~8月) 第2図 日射量(福井、7月~8月) (図中の本年の値はいずれも 8 月 28 日までのデータ) 22 24 26 28 30 32 34 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/5 8/12 8/19 8/26 平均気温 (℃) 0 5 10 15 20 25 30 7/1 7/8 7/15 7/22 7/29 8/5 8/12 8/19 8/26 全天日射量 (M J /㎡ /d ay )

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農試気象対策試験(5 月 20 日移植)のコシヒカリで、出穂期から登熟前半(出穂期~登熟中 期)までの乾物重の推移をみると、穂重の増加が平年に比べ大きかった。全体に平年に比べ乾 物重は大きいが、根よりも地上部の発達が大きいため、天候の変動に注意して水管理等を適切 に行うことが大切である。 3)県内各地の生育状況、収穫作業 コシヒカリの出穂期(5 月中旬移植、直播)は 8 月第 1 半旬~第 2 半旬頃に迎えている。穂数 と穂長は平年並の傾向となった。また、出穂期頃の葉色は概ね良好で、止葉の SPAD 値はコシ ヒカリで 32~35 程度と見込まれる。コシヒカリの収穫は、早いものでは 9 月上旬頃から行われ るものと思われる。 県内の早生品種で、ハナエチゼンの収穫は 8 月 12 日頃から始まり、JA の CE のハナエチゼ ンの受け入れ開始も早いところで 8 月 14 日頃から始まっているが、降雨により収穫作業は計画 より遅れ、23 日現在で収穫した割合は 2 割程度となっている。奥越の五百万石の収穫は 23 日 現在では始まっていない。 4)病害虫発生状況 病害虫発生では、穂いもちは極めて少なかったが、紋枯病は常発地を中心に発生している。 病害虫防除室が早生圃場で斑点米について行った調査では、発生程度は平年より少し多く、 特に丹南、嶺南で多い傾向にある。大麦後の放任地など雑草が多い所で生息密度が高かった。 また、斑点米の発生部位は、粒の側部シミ状斑点の発生が特に多い。 対策 1 収穫直前までの間断通水 間断通水を収穫直前まで行う。 収穫直前まで、稲体に水分と空気を供給し、活力を保つように管理することが必要である。 あきさかりで、過去に胴割米が多発した圃場もあることから、他の品種以上に収穫直前までの 間断通水で稲体の活力を保つように注意する。 2 適期収穫 胴割米の増加を防ぐため、刈り遅れないように注意する。 収穫開始期は、籾水分 25%となったときであるが、おおまかには出穂後の積算温度(出穂期翌 日から毎日の日平均気温を足していった値)で推定する。コシヒカリでは、990 度を目安とする。 各地で出穂期を把握し、積算温度がこの目安数値に近づいたら、必ず籾水分を確認する。積算温 度はあくまでも目安である。また、圃場ごとに籾水分を測定したり、圃場内の成熟のばらつきを よく観察するなど、注意が必要である。籾水分は 30%以下となれば、携帯型のケット水分計で測 定可能となる。籾水分は、30%以下のとき、一般的には1日あたり平均 0.5~0.7%程度低下する ので、それを基に収穫開始時期を判断する。ただし、晴れた日には 1%以上低下することもあり、 また、降雨後は一時的に水分増加することがあるので、過去の状況なども踏まえ判断する。本年 は、高温条件下での登熟となり、いわゆる「やけいろみ」という成熟となっている。同一穂内で も上位枝梗の籾(強勢穎花)は熟しているのに、下位枝梗の籾(弱勢穎花)のほとんどはまだ緑 色であるというように、差が大きいようなので、穂の先端の籾の様子も確認する。 また、圃場をよく観察し、黄化の早い圃場や葉の枯れ上がりが大きい圃場、倒伏程度の大きい 圃場から収穫するなど、収穫作業の計画を立て、円滑な収穫作業ができるようにする。通常年で、 収穫適期幅は早生品種で 4~5 日、コシヒカリで 6 日程度であるといわれている。地域全体でも刈

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り遅れとならないように注意する。さらに、コシヒカリで早くから倒伏しているものは、穂発芽 が懸念される。倒伏しているものでは穂発芽の有無を良く観察し、穂発芽したものは別仕分けと し、他のものと混ざらないようにする。 立毛中に乾燥が進み、籾水分が 20%近くになってからの降雨によっても胴割れは起こるという 知見もあるので、乾燥が進んでからの天候にも注意し、刈り遅れない。 さらに、圃場が軟弱なものや、雨が降りそうなときに収穫を行う場合、作業中に雨が降ってき て作業機が詰まりを起こした場合など、どうしても気持ちが急いて、農作業事故を起こしがちと なる。農作業安全に努めて作業をして欲しい。 3 乾燥調製 1)過乾燥の防止 産米の品質低下を防ぐため、急激な乾燥は避け、1時間当たりの水分減少(毎時乾減率)は 0.8%以下とする。それ以上温度を上げない。玄米の仕上げ水分は 15.0%を目標とし、過乾燥 にならないよう注意する。 2)できるだけ2段乾燥を行う。 籾水分の差が大きいことが想定される。乾燥作業終了後に乾燥が進んだり、水分が戻ったり することがないように、2段乾燥とするなど、籾水分の均一化を図る。 2段乾燥:水分 18%程度で 6 時間程度乾燥を止め、調湿を行った後、仕上げ乾燥を行う。 3)籾摺り作業は早くても乾燥終了から2~3日後とし、籾が完全に常温に戻り、水分ムラがな くなってから行う。 4 土づくり 収穫作業を終えたら、次年度の稲作のため、土づくりを行う。 ・地力向上のための有機物施用あるいは稲わらすき込みを行う。稲わらの腐熟促進のため、圃 場の排水性を維持するよう、排水のための明渠を設置する、暗渠を開放するなどの排水対策 を実施する。 ・稲わらの腐熟促進のためには秋耕は浅くし、春耕で深くするのが望ましい。ただ、秋作業と 春作業に時間のゆとりがない場合は、秋耕時に深耕(=耕深 15cm 確保)する。 ・田面と耕盤の均平化(田面の凹凸を少なくするように土を移動する。耕深をなるべく一定と するようにする。枕地や旋回場所等が深くなりすぎないように、直進走行部で浅くならない ように耕耘する)。 5 雑草対策 オモダカなど、多年生雑草の発生が多い場合は、水稲収穫後、雑草の茎葉が再生してから地下 部移行性の除草剤を茎葉処理し、塊茎の形成を抑制する。 プラウ耕による反転耕は、下層の塊茎を地表近くに出し、今年できた一年生雑草の種子を土中 深くに埋め込む効果が期待できる。 近年の稲作において、SU(スルフォニルウレア)系除草剤を連用しており、広葉雑草(多年生 雑草を含む)が多く残る場合は、使用法の不備(田面の不均平、水管理など)の他に広葉雑草の SU 抵抗性を考慮する。 本年も、圃場内で雑草発生が目立つ圃場がみられる。圃場の均平化や水管理方法など、次年度 に向けて検討が必要である。また、SU 抵抗性雑草発生とは関係なく、後発雑草が多い場合は、 圃場の均平化や水管理の徹底のほか、一発除草剤だけに頼らず、(初期+中期の)体系処理への 変更や後期除草剤の使用(後発雑草対策等)なども検討する。

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6 秋耕と漏生籾 一部の地域で、本年作付したコシヒカリの圃場で昨年作付したハナエチゼンの漏生籾が発生し た事例が報告されている。 想定される要因として、近年、温暖化等によりひこばえの生育がよく、特にハナエチゼンは8 月中旬に収穫を終えてその後も良い天気が続くため、ひこばえの種子がよく実ると思われる。 漏生籾の要因は他にも考えられるが、防止対策の一つとして、ひこばえに実を付けさせないよ うに収穫後できるだけ早い時期に秋耕することが有効である。また、ひこばえの処理は、獣害対 策の基本でもある。

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Ⅱ 麦 、 大 豆 等

実 況

1 大 豆 ・ ・ ・ 畝 間 灌 水 を 実 施 。 生 育 は 順 調 で 、 着 莢 は ほ ぼ 良 好

圃 場 乾 燥 に 伴 い 畝 間 灌 水 は 約 30% 実 施 さ れ た 。時 期 は 、7 月 末 が 多 く 、一 部 で 8 月 上 旬 末 で あ っ た 。 地 区 に よ る 実 施 割 合 は 大 き く 異 な っ て お り 、 2 割 弱 か ら ほ ぼ 100% ま で に わ た っ て い る 。 開 花 は 7 月 下 旬 か ら 始 ま り 、平 年 よ り 2 日 程 度 遅 い 。莢 伸 長 は や や 緩 慢 で 、一 部 で は 着 莢 確 認 が 遅 れ て い る 。 7 月 末 に ウ コ ン ノ メ イ ガ の 食 害 が 見 ら れ 、 8 月 初 め に 防 除 さ れ た 。 一 部 で 8 月 下 旬 頃 フ タ ス ジ ヒ メ ハ ム シ の 防 除 が 行 わ れ て い る 。

2 ソ バ ・ ・ ・ 苗 立 ち は お お む ね 良 好 で あ っ た が 、 一 部 で 浸 冠 水 被 害 発 生

8 月 上 旬 か ら 播 種 が 始 ま り 、播 種 盛 期 は 8 月 中 旬 で あ っ た 。一 部 で 圃 場 の 乾 燥 で 苗 立 ち が 遅 れ た が 、お お む ね 苗 立 ち は 良 好 で あ っ た 。大 部 分 の 圃 場 で は 、麦 溝 利 用 や ト レ ン チ ャ 、 サ イ ド リ ッ ジ ャ 等 に よ り 畝 立 て さ れ 、 圃 場 内 排 水 溝 を 確 保 さ れ て い る も の の 、 8 月 18~ 19 日 の 降 雨 で 畝 上 ま で 浸 水 し た 圃 場 が あ り 、 被 害 が 発 生 し た 。

2 気 象 ・ ・ ・ 8 月 上 中 旬 気 温 高 く 、 降 雨 少 な か っ た 。 7 月 下 旬 、 8 月 中 旬 に 強

雨 あ り

( 7 月 下 旬 ~ 8 月 中 旬 ) 7 月 下 旬 は 南 か ら の 湿 っ た 空 気 や 上 空 の 寒 気 の 影 響 で 雨 の 日 が あ り 、福 井 、勝 山 、敦 賀 で は 日 最 大 1 時 間 降 水 量 が 20mm 以 上 の 強 い 雨 が 降 っ た 日 が あ っ た 。 平 均 気 温 は 平 年 よ り 低 く 、降 水 量 は 、福 井 、奥 越 で 多 く 、小 浜 で は 少 な く 、そ の 他 の 地 域 で は 平 年 並 み で あ っ た 。 日 照 時 間 は 平 年 よ り 少 な か っ た 。 8 月 上 旬 は 高 気 圧 に 覆 わ れ 晴 れ て 暑 い 日 が 続 い た 。た だ し 、午 後 に 大 気 の 状 態 が 不 安 定 と な り 、山 間 部 を 中 心 に 雨 が 降 っ た と こ ろ も あ っ た 。平 均 気 温 は 平 年 よ り 高 く 、降 水 量 は 少 な く 、 日 照 時 間 は 多 か っ た 。 8 月 中 旬 は 、旬 の 前 半 に は 晴 れ た 日 も あ っ た が 、湿 っ た 空 気 や 前 線 の 影 響 で 曇 り や 雨 の 日 が 多 く 、 特 に 18 日 か ら 19 日 に か け て は 日 本 海 の 前 線 が 南 下 し 、 2 日 間 の 総 降 水 量 は 越 廼 で 173.0mm、 福 井 で 132.5mm を 観 測 す る な ど 、 嶺 北 を 中 心 に 大 雨 と な っ た 。 気 温 は 平 年 並 み 、 降 水 量 は か な り 多 い ~ 多 く 、 日 照 時 間 は 平 年 よ り 少 な い ~ 平 年 並 み で あ っ た 。

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対 策

1 大 豆 ・ ・ ・ 雑 草 が 多 け れ ば 除 草 を ! 害 虫 は 適 切 に 防 除 ! !

( 1 ) 除 草 雑 草 発 生 の 多 い 圃 場 で は 、下 記 の 除 草 剤 を 畝 間 処 理 す る 。大 き く 繁 茂 し た 雑 草 は 刈 り 取 る 。 ※ 農 作 物 病 害 虫 防 除 指 針 を 必 ず 遵 守 す る こ と 。 使 用 時 期 除 草 剤 名 使 用 回 数 ( 成 分 毎 使 用 回 数 ) 10a 当 た り 使 用 量 お よ び 使 用 方 法 注 意 事 項 雑 草 生 育 期・畦 間 処 理 」 ( 収 穫 28 日 前 ま で ) バ ス タ 液 剤 3(3) 300~ 500ml 100~ 150l の 水 に 溶 か し て 雑 草 茎 葉 に 散 布 す る 。 ・ 対 象 雑 草 は 1 年 生 雑 草 ・ 作 物 に 飛 散 し な い よ う に 。 風 の な い 日 の 散 布 。 ド リ フ ト レ ス ノ ズ ル の 使 用 。 雑 草 生 育 期 ( 雑 草 草 丈 15cm 以 下 ) (収 穫 30 日 前 ま で ) ロ ロ ッ ク ス 水 和 剤 1(1) 100~ 200g 100~ 150l の 水 に 溶 か し て 雑 草 茎 葉 兼 畔 間 株 間 に 散 布 す る 。 100~ 150l の 水 に 溶 か し て 雑 草 茎 葉 散 布 す る 。 雑 草 生 育 期 ( 雑 草 草 丈 30cm 以 下 )・畦 間 処 理 (収 穫 3 日 前 ま で ) プ リ グ ロ ッ ク ス L 4(4)(4) 600~ 1000ml 100~ 150l の 水 に 溶 か し て 雑 草 茎 葉 に 散 布 す る 。 100~ 150l の 水 に 溶 か し て 雑 草 茎 葉 散 布 す る 。

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( 2 ) 害 虫 防 除 朝 夕 風 の な い 時 間 帯 に 、 薬 剤 が 莢 に 充 分 付 着 す る よ う 散 布 す る 。 < カ メ ム シ 類 > 圃 場 へ の 侵 入 が 多 く な る 子 実 肥 大 期 (8 月 下 旬 ) 以 降 。 8 月 下 旬 と 9 月 10 日 頃 の 2 回 防 除 す る と 効 果 が 高 い 。 ※ 要 防 除 水 準 :8 月 下 旬( 圃 場 侵 入 期 )は 100 個 体 当 た り 0.3 頭 、9 月 中 旬 ( 発 生 盛 期 ) は 100 個 体 当 た り 4.0 頭 以 上 の 場 合 に は 防 除 す る 。 < フ タ ス ジ ヒ メ ハ ム シ > 防 除 は 、播 種 期 の ダ イ シ ス ト ン 粒 剤 播 種 溝 散 布 と 8 月 下 旬 頃 の 第 2 世 代 発 生 期 の 薬 剤 散 布 。8 月 下 旬 は 、防 除 水 準 に 基 づ い て 適 切 に 防 除 す る 。 高 温 年 は 、 発 生 が 早 ま る の で 注 意 す る 。 ※ 8 月 下 旬 の 要 防 除 水 準:8 月 下 旬( 第 2 世 代 成 虫 発 生 盛 期 )に 払 い 落 し を 行 い 、1.5m、2 条 当 た り 約 70 頭 以 上 の 場 合 に は 直 ち に 防 除 す る 。

2 ソ バ ・ ・ ・ 排 水 対 策 を 徹 底 ! ! ハ ス モ ン ヨ ト ウ に も 注 意 !

再 播 種 は 9 月 上 旬 ま で に 土 壌 水 分 の 低 下 を 確 認 し て

( 1 ) 圃 場 排 水 対 策 の 徹 底 ソ バ は 湿 害 に 非 常 に 弱 い の で 、 排 水 対 策 は 重 要 で あ る 。 特 に 本 年 は 降 雨 日 数 が 多 い こ と か ら 、排 水 溝 を 手 直 し し 、排 水 溝 の つ な が り 等 を 確 認 し て 、 ス ム ー ズ に 排 水 で き る よ う 対 策 を 徹 底 す る 必 要 が あ る 。 ( 2 ) 8 月 下 旬 浸 冠 水 に 伴 う 被 害 圃 場 で の 再 播 種 8 月 19 日 の 集 中 豪 雨 に よ り 枯 死 等 の 被 害 を 受 け た 圃 場 に つ い て は 、 9 月 上 旬 ま で に 土 壌 水 分 の 低 下 を 確 認 後 、再 播 種 を 行 う 。生 育 量 は 小 さ く な る の で 、播 種 量 を 1 ~ 2 割 増 す 。 ( 3 ) 病 害 虫 防 除 ハ ス モ ン ヨ ト ウ の 発 生 に 注 意 す る 。 通 常 年 で あ れ ば 、 9 月 中 旬 が 防 除 適 期 で あ る 。 圃 場 を 巡 回 し 発 生 を 確 認 し た ら 、 ス ポ ッ ト 的 に 防 除 す る 。

3 大 麦 ・ ・ ・「 準 備 9 割 」 作 柄 も 準 備 次 第 ! 稲 刈 り 後 す ぐ に 排 水 対 策 を ! !

( 1 ) 稲 刈 り 後 の 速 や か な 排 水 対 策 の 実 施 ア 額 縁(周 囲 )排 水 溝 の 設 置 水 稲 刈 取 後 で き る だ け 早 く 、 25~ 30cm の 深 さ の 溝 を 設 置 し 、 圃 場 の 乾 燥 に 努 め る 。 イ サ ブ ソ イ ラ(補 助 暗 渠 )の 施 工 深 さ 25~ 30cm で 額 縁 排 水 溝 と 連 結 し 、 本 暗 渠 と 直 交 に 施 工 す る 。 ・ 施 工 間 隔 は 通 常 2~ 4m。 排 水 が 悪 い 圃 場 は 1.5~ 2m。 ・ 額 縁 排 水 溝 底 か ら 引 く よ う に 施 工 す る 。 ウ 圃 場 内 排 水 溝 の 設 置 深 さ は 25~ 30cm と す る 。 ( 2 ) 土 壌 改 良 資 材 の 施 用 に よ る p H の 適 正 化 本 県 の 水 田 土 壌 は 、乾 田 化 や 土 づ く り 資 材 の 施 用 量 減 少 に よ り 酸 性 化 傾 向 に あ る 。土 壌 p H が 極 端 に 低 下 し た 圃 場 で は 、 大 麦 の 生 育 が 著 し く 不 良 と な る 。 石 灰 質 資 材 を 継 続 施 用 し 、 土 壌 p H を 適 正 に 維 持 す る こ と は 、 大 麦 の 収 量 安 定 に 非 常 に 重 要 で あ る 。 土性 CEC(me/100g) 10a当たり施用量 強粘質 20以上 250kg 粘質~壌質 10~20 150kg 壌質~砂質 10以下 100kg 資材のアルカリ分は約50% pHを1程度上げるための資材施用量の目安

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Ⅲ 野 菜

実 況 1 施 設 野 菜 果 菜 類 (1) ト マ ト 各 地 区 の 半 促 成 栽 培 は 7 月 末 で 終 了 し た 。 抑 制 栽 培 は 福 井 、 坂 井 地 区 で 7月 上 ~ 中 旬 定 植 さ れ 4段 が 開 花 中 で あ る 。 南 越 地 区 で は 7 月 中 旬 か ら 8月 上 旬 に か け て 定 植 さ れ 、2段 が 開 花 中 で あ る 。各 地 区 も 活 着 は 良 好 で あ る が 、 高 温 の 影 響 で 樹 勢 の や や 弱 い と こ ろ が 見 ら れ る 。 病 害 は 少 な く 、 マ メ ハ モ グ リ バ エ 、 オ オ タ バ コ ガ 、 ア ザ ミ ウ マ 類 が 少 発 で あ る 。 (2) ミ デ ィ ト マ ト 各 地 区 の 半 促 成 栽 培 は 8 月 中 旬 で ほ ぼ 終 了 し た 。 奥 越 地 区 や 南 越 地 区 の 夏 秋 栽 培 は 10~ 13 段 が 開 花 中 で 9 段 が 収 穫 中 で あ る 。高 温 の 影 響 で 樹 勢 が 弱 く 、 10 段 以 降 花 数 が 少 な い 。 抑 制 栽 培 ( 福 井 、 坂 井 、 南 越 、 若 狭 地 区 ) は 6 月 末 か ら 定 植 が 開 始 さ れ 、 早 い も の で 6 ~ 7 段 が 開 花 し て お り 、 一 部 で は 8 月 初 旬 に 収 穫 開 始 と な っ て い る 。 病 害 は 少 な く 、 ハ モ グ リ バ エ 類 、 ト マ ト サ ビ ダ ニ が 少 発 、 ハ ス モ ン ヨ ト ウ 局 中 発 で あ る 。 (3) キ ュ ウ リ 抑 制 栽 培 は 丹 南 や 嶺 南 で 7 月 末 か ら 8 月 下 旬 に か け 定 植 さ れ て い る 。 早 い と こ ろ で は 8 月 中 旬 か ら 収 穫 開 始 と な っ て い る 。 う ど ん こ 病 、 ウ リ ノ メ イ ガ 、 ハ モ グ リ バ エ 類 が 少 発 で あ る 。 (4) メ ロ ン 北 部 丘 陵 地 の 半 促 成 ア ー ル ス 系 メ ロ ン は 8 月 中 旬 で 終 了 し た 。 抑 制 ア ー ル ス 系 メ ロ ン は 昨 年 同 様 7 月 20 日 頃 か ら 開 花 が 始 ま り 生 育 は 順 調 で あ る 。ま た 、 砂 丘 地 で は 7 月 11 日 か ら 開 花 し て お り 生 育 は 良 好 で あ る 。一 部 に 高 温 の 影 響 で 花 着 き の 悪 い 圃 場 が あ る 。 奥 越 地 区 の 抑 制 栽 培 は 7 月 下 旬 か ら 8 月 中 旬 に か け 順 次 定 植 さ れ た 。 一 部 圃 場 に お い て う ど ん こ 病 、 ハ ダ ニ 類 が 少 発 、 ア ブ ラ ム 類 、 ウ リ ハ ム シ が 微 発 で あ る 。 (5) イ チ ゴ 高 設 イ チ ゴ は ほ と ん ど が 育 苗 期 後 半 と な っ て お り 、 一 部 早 い と こ ろ で 8 月 下 旬 か ら 定 植 が 始 ま っ た 。 親 株 に ハ ダ ニ 類 、 ア ブ ラ シ 類 が 少 発 、 苗 に ア ブ ラ ム シ 類 が 少 発 で あ る 。 葉 根 菜 類 (1) 軟 弱 野 菜 ホ ウ レ ン ソ ウ は 高 温 の 影 響 で 株 張 り が 悪 い 。 コ マ ツ ナ は 生 育 良 好 で あ る 。 立 枯 病 が 少 発 で あ る 。 2 露 地 野 菜 果 菜 類 (1) ス イ カ 砂 丘 地 で は 7 月 下 旬 に 、 坂 井 北 部 丘 陵 地 や 丹 生 地 区 、 越 前 市 で は 8 月 中 旬 に 終 了 し た 。 全 体 的 に は 生 育 後 半 の 好 天 に 恵 ま れ 成 熟 は や や 早 ま っ た 。 (2) ナ ス 奥 越 地 区 で は 現 在 、主 茎 長 が 180~ 210 ㎝ で 摘 芯 済 み 。南 越 、若 狭 地 区 で は 主 茎 長 が 170 ~ 200 ㎝ で 間 も な く 摘 芯 の 見 込 み で あ る 。 各 地 区 と も 生 育 は 良 好 で 収 穫 中 で あ る 。 病 害

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は 少 な く 、 ハ ダ ニ 類 、 カ メ ム シ 類 、 ア ザ ミ ウ マ 類 が 局 中 発 で あ る 。 (3) キ ュ ウ リ 若 狭 地 区 の 露 地 加 工 キ ュ ウ リ 、 丹 生 地 区 の キ ュ ウ リ は 8 月 末 で ほ ぼ 終 了 し た 。 (4) ピ ー マ ン 丹 生 地 区 で は 高 温 乾 燥 に よ り 生 育 停 滞 気 味 で あ る 。 一 部 圃 場 で 青 枯 病 が 少 発 、 ア ザ ミ ウ マ 類 、 オ オ タ バ コ ガ が 少 発 で あ る 。 (5) カ ボ チ ャ 坂 井 北 部 丘 陵 地 で は 8 月 末 で 収 穫 し た 。2 番 果 は 肥 大 期 の 降 雨 不 足 で 小 玉 傾 向 と な っ た 。 丹 生 地 区 で は 2 番 果 が 収 穫 中 で あ る 。 う ど ん こ 病 局 多 発 、 べ と 病 が 中 ~ 少 発 で あ っ た 。 (6) エ ダ マ メ 二 州 地 区 の 黒 エ ダ マ メ は 8 月 初 旬 か ら 収 穫 さ れ て い る 。 葉 根 菜 類 (1) ダ イ コ ン 砂 丘 地 で は 8 月 中 下 旬 か ら 播 種 が 始 ま っ て い る 。 発 芽 は 順 調 で あ る 。 (2) キ ャ ベ ツ 福 井 市 清 水 地 区 で 7 月 中 旬 か ら 、 福 井 市 北 部 地 区 や 坂 井 地 区 で 8 月 上 中 旬 か ら 定 植 さ れ た 。 若 狭 地 区 で は 9 月 上 旬 か ら 定 植 の 予 定 で あ る 。 高 温 乾 燥 期 の た め 畝 間 灌 水 や 灌 水 チ ュ ー ブ に よ り 活 着 さ せ た 。 ア オ ム シ が 少 発 で あ る 。 (3) ブ ロ ッ コ リ ー 福 井 、 坂 井 、 南 越 、 若 狭 地 区 で 8 月 中 旬 か ら 順 次 定 植 さ れ て い る 。 一 部 高 温 乾 燥 に よ り 葉 焼 あ る も の の 全 体 的 に 活 着 は 良 好 で あ る 。 (4) ネ ギ 奥 越 地 区 で は 4 月 上 旬 定 植 の も の が 草 丈 90~ 95㎝ で 7 月 下 旬 か ら 出 荷 し て い る 。 4 月 上 中 定 植 の 福 井 地 区 、 坂 井 地 区 、 二 州 地 区 、 若 狭 地 区 で は 、 4~ 5回 目 の 土 寄 せ を 行 っ て い る 。 早 い も の で 地 上 部 草 丈 が 60~ 70㎝ で 前 年 並 み 生 育 と な っ て い る 。 ア ザ ミ ウ マ 類 が 多 発 、 シ ロ イ チ モ ジ ヨ ト ウ が 局 多 発 、 ハ モ グ リ バ エ 類 が 少 発 、 軟 腐 病 、 白 絹 病 が 局 中 発 で あ る 。 (5) ニ ン ジ ン 坂 井 北 部 丘 陵 地 で は 7 月 下 旬 か ら 順 次 播 種 さ れ 、 発 芽 は 順 調 で あ る 。 生 育 は 本 葉 2 ~ 3 枚 と な っ て い る 。 永 平 寺 地 区 で は 8 月 中 旬 か ら 順 次 播 種 が 開 始 さ れ て お り 、 8 月 末 ま で 続 く 見 込 み で あ る 。 (6) カ ン シ ョ 坂 井 北 部 丘 陵 地 で は 8 月 中 旬 か ら 出 荷 さ れ て い る 。 肥 大 は 平 年 並 み と な っ て い る 。 (7) サ ト イ モ 奥 越 地 区 で は 適 当 な 降 雨 も あ り 草 丈 が 140~ 150㎝ で 生 育 は 旺 盛 で あ る 。 ア ブ ラ ム シ 類 が 局 多 発 、 ハ ス モ ン ヨ ト ウ 、 セ ス ジ ス ズ メ が 少 発 で あ る 。 (8) ラ ッ キ ョ ウ 3年 子 の 収 穫 は 9割 が 収 穫 を 終 え た 。 植 付 は 1年 掘 り が 8月 下 旬 か ら 開 始 さ れ て い る 。

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対 策 9 月 の 気 温 は 平 年 並 み か 高 い 予 報 が さ れ て い る 。 こ の た め 、 害 虫 の 発 生 も 多 く な る と 予 想 さ れ 、 適 期 防 除 を 徹 底 す る 。 ま た 、 台 風 の 来 襲 が 予 想 さ れ る 場 合 は 、 事 前 に 十 分 な 暴 風 対 策 、 排 水 対 策 な ど を 講 じ て お く 。 1 施 設 野 菜 果 菜 類 (1) ト マ ト 上 段 花 房 の 開 花 期 に な っ て い る が 、収 穫 開 始 頃 に は 最 も 果 実 の 負 担 が 大 き い こ と か ら 草 勢 が 低 下 し や す く 、果 実 肥 大 の 不 足 や 上 段 花 房 の 着 果 不 良 を 招 く こ と が あ る の で 、各 段 花 房 の 開 花 期 を 目 安 に 追 肥 と 灌 水 を 行 う 。ま た 、葉 か び 病 や オ オ タ バ コ ガ 、ハ モ グ リ バ エ 類 等 の 早 期 防 除 を 徹 底 す る 。 (2) ミ デ ィ ト マ ト 高 温 乾 燥 が 続 く 場 合 は 草 勢 が 低 下 し て 着 果 が 悪 く な っ た り 、尻 腐 れ 果 が 発 生 し や す く な る の で 、 極 端 な 節 水 管 理 を 避 け 、 最 上 段 開 花 花 房 直 下 の 茎 径 が 8 mm 程 度 以 下 に な ら な い よ う に 追 肥 と 灌 水 を 行 う 。ま た 、葉 か び 病 や オ オ タ バ コ ガ 、ト マ ト サ ビ ダ ニ 、ハ モ グ リ バ エ 類 、 コ ナ ジ ラ ミ 類 、 ア ザ ミ ウ マ 類 等 の 防 除 を 徹 底 す る 。 (3) 抑 制 ネ ッ ト メ ロ ン 開 花 期 後 2 週 間 頃 か ら ネ ッ ト が 入 り 始 め る が 、ネ ッ ト 発 生 前 に は ハ ウ ス 換 気 を 十 分 に 行 っ て 、 果 実 の 硬 化 を 図 っ て お く 。 ま た 、 ヒ ル ネ ッ ト の 発 生 が み ら れ る よ う で あ れ ば 、 灌 水 を 控 え て 果 実 の 肥 大 速 度 を 抑 え る 。な お 、草 勢 が 弱 い 場 合 は 、灌 水 量 を 多 く し て 果 実 肥 大 を 促 し 、ネ ッ ト 発 現 を 良 く す る 。一 方 、う ど ん こ 病 や ウ リ ノ メ イ ガ 、ウ リ ハ ム シ 、 ア ブ ラ ム シ 等 の 病 害 虫 防 除 を 徹 底 す る 。 (4) キ ュ ウ リ 定 植 後 30 日 頃 か ら 収 穫 が 始 ま る が 、 高 温 期 間 に は 果 実 発 育 が 早 い の で 、 や や 早 め に 収 穫 す る 。ま た 、草 勢 が 低 下 す る と 曲 が り 果 、尻 細 り 果 等 の 発 生 が 多 く な り 、中 段 の 側 枝 発 生 が 遅 れ や す い の で 、収 穫 量 の 推 移 や 生 育 を み て 追 肥 と 灌 水 を 行 う 。さ ら に 、ハ ウ ス の 換 気 や 整 枝 、 摘 葉 を 徹 底 し て 病 害 虫 の 発 生 を 抑 え る 。 (5) 高 設 イ チ ゴ 育 苗 期 後 半 に う ど ん こ 病 、ハ ダ ニ 類 等 の 防 除 を 行 な い 本 圃 で の 拡 大 を 抑 制 し て お く 。 ま た 、 9 月 上 旬 か ら 花 芽 分 化 を 確 認 す る と と も に 、 確 認 後 は 直 ち に 定 植 す る 。 (6) 軟 弱 野 菜 コ ナ ガ ( コ マ ツ ナ )、 ア オ ム シ 、 ハ ス モ ン ヨ ト ウ 、 キ ス ジ ノ ミ ハ ム シ 等 の 害 虫 発 生 が 多 く な る 時 期 な の で 、ハ ウ ス の 出 入 り 口 や サ イ ド に 寒 冷 紗 を 張 っ て 侵 入 を 防 ぐ と と も に 、 早 期 防 除 に 努 め る 。 2 露 地 野 菜 果 菜 類 (1) ナ ス 、 ピ ー マ ン 整 枝 、摘 葉 を 行 い 、草 勢 低 下 が 大 き い 場 合 は 追 肥 を 施 用 す る 。う ど ん こ 病 、ハ ダ ニ 類 等 の 防 除 を 行 っ て 健 全 な 葉 を 維 持 す る 。ま た 、チ ャ ノ ホ コ リ ダ ニ 、ア ザ ミ ウ マ 類 等 を 防 除 し て 果 実 品 質 の 低 下 を 防 ぐ 。 葉 菜 類

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(1) 夏 ま き キ ャ ベ ツ 、 ブ ロ ッ コ リ ー 、 ハ ク サ イ 外 葉 の 発 育 や 結 球 肥 大 が 不 足 し な い よ う に 追 肥 と 灌 水 を 適 期 に 行 う 。ま た 、タ マ ナ ギ ン ウ ワ バ 、 ハ ス モ ン ヨ ト ウ 、 ア オ ム シ 、 コ ナ ガ 等 の 害 虫 防 除 を 徹 底 す る 。 (2) ネ ギ 収 穫 の 20 日 前 に 最 終 の 土 寄 せ を 行 う 。 試 し 掘 り を し て 、 軟 白 長 を 確 認 し た う え で 、 収 穫 す る 。 根 菜 類 (1) ダ イ コ ン 間 引 き 、追 肥 が 遅 れ な い よ う に す る 。ま た 、ア ブ ラ ム シ や キ ス ジ ノ ミ ハ ム シ 、ハ イ マ ダ ラ ノ メ イ ガ ( ダ イ コ ン シ ン ク イ ム シ ) 等 の 防 除 を 徹 底 す る 。 (2) ニ ン ニ ク 9 月 下 旬 か ら 植 付 時 期 と な る の で 、早 め に 圃 場 準 備 を 行 う 。ま た 、種 球 は 健 全 な も の を 用 い る 。な お 、り ん 片 の 大 き さ が 大 き す ぎ る と 分 げ つ し 、小 さ い も の は ウ イ ル ス 病 や 生 産 能 力 の 低 下 が 懸 念 さ れ る の で 、 10g 程 度 の り ん 片 を 植 付 け る 。 (3) タ マ ネ ギ 小 苗 で は 越 冬 性 が 悪 く 、 大 苗 で は 抽 台 が 多 く な る の で 、 適 期 播 種 ( 9 月 10~ 15 日 ) に 努 め る 。 (4) ラ ッ キ ョ ウ 植 付 け 時 期 が 遅 れ て 越 冬 前 の 生 育 量 が 不 足 す る と 白 色 疫 病 の 被 害 が 多 く な り や す い の で 、9 月 上 旬 頃 ま で に 植 付 け る 。な お 、種 球 は 乾 腐 病 や ネ ダ ニ 等 の 病 害 虫 の 無 い も の を 使 用 す る 。 (5) サ ト イ モ ハ ダ ニ 、 ア ブ ラ ム シ 、 ヨ ト ウ ム シ 、 ハ ス モ ン ヨ ト ウ 等 の 害 虫 防 除 を 徹 底 す る 。 (6) カ ン シ ョ ナ カ ジ ロ シ タ バ 、ハ ス モ ン ヨ ト ウ 等 の 害 虫 防 除 を 徹 底 し 、健 全 な 茎 葉 を 維 持 す る 。な お 、収 穫 は 、黒 斑 病 に よ る 腐 敗 や 貯 蔵 性 の 低 下 を 防 ぐ た め 、土 壌 が 乾 い た 時 に 表 皮 に 傷 が 付 か な い よ う に 行 う 。 3 台 風 対 策 強 風 や 大 雨 に よ る 被 害 が 発 生 し や す く な る の で 、 台 風 情 報 に 注 意 し 対 策 を 徹 底 す る 。 (1) 園 芸 施 設 の 対 策 ・ パ イ プ ハ ウ ス で は 、 特 に 新 設 ハ ウ ス で 被 害 を 受 け や す い の で 、 ラ セ ン 杭 等 を 設 置 し た り 、 土 を 締 め 固 め て パ イ プ が 抜 け 上 が ら な い よ う に す る 。 ・ 直 管 パ イ プ 基 礎 部 の 埋 め 込 み が 浅 く な っ て い る も の は 土 を 入 れ て 土 を し め 固 め る 。 ・ 筋 交 い 、 控 え 柱 等 を 設 置 し て ハ ウ ス を 補 強 す る 。 ・ 窓 、 出 入 り 口 を 密 閉 す る と と も に 、 ビ ニ ル の 破 損 部 を 補 修 し て 、 ハ ウ ス 内 に 風 が 吹 き 込 ま な い よ う に す る 。 ・ ハ ウ ス バ ン ド を 締 め な お し て 、 ビ ニ ル が 浮 き 上 が ら な い に 押 さ え る 。 ・ 施 設 周 囲 の 排 水 溝 を 整 備 す る 。 (2) 露 地 野 菜 の 対 策 ・ 圃 場 の 排 水 対 策 を 徹 底 す る 。 ・ ナ ス 等 は 、 強 風 に よ っ て 傷 果 が 発 生 す る の で 、 台 風 来 襲 前 に や や 早 め に 収 穫 し て お

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く 。 ま た 着 果 数 を 少 な く し て 樹 の 負 担 を 軽 減 し て お く 。 ・ ダ イ コ ン 等 の 間 引 き は 台 風 が 通 過 し て か ら 行 う 。 ま た 、 間 引 き の 終 わ っ た も の は 株 元 に 土 寄 せ を し て 株 が 強 風 で 揺 ら さ れ な い よ う に し て お く 。 ・ 台 風 通 過 後 は 、 病 害 が 発 生 し 易 く な る の で 被 害 株 や 被 害 葉 を 除 去 し 、 直 ち に 防 除 を 徹 底 す る 。 ・ 果 菜 類 な ど で 支 柱 等 が 倒 れ て い る も の は 速 や か に 引 き 起 こ す 。 ま た 、 果 実 の 被 害 程 度 に 応 じ て 摘 徐 す る 。 ・ 草 勢 を 回 復 す る た め 、 台 風 通 過 後 、 液 肥 の 葉 面 散 布 や 追 肥 を 行 う 。 ま た 、 土 壌 表 面 が 固 着 し て い る 場 合 は 、 軽 く 中 耕 な ど を 行 な う 。

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地区名 福井 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 トマト半促成麗容+サポート 東安居 約4.0ha7/27選果場稼働終了。 - 出荷量:前年比86% 販売額:前年比113% トマト抑制桃太郎ファイト 約1.0ha佐野7月15日定植葉数22枚、125~130cm、4段花房開花期。 アザミウマ類、オオタバコガ尐発青枯病:微発 - 軟弱野菜施設周年 ホ ウナ: ミラージュほかコマツ ナ: ナカマチほか 東安居ホ ウレン ソウ:高温の影響で株張り悪い。コマツ ナ:生育良好。 ホ ウレン ソウ 立枯性病害:尐発 ホ ウレン ソウ 1000~1500束/日、125円前後 コマツ ナ  2000~3000束/日、60円前後 白方 約1.0ha7月15日いっ ぱいで出荷終了。 - 半促成出荷实績 秀:2L…495,L…8,085  優:L…18 (2kgバラ) 3L大…62,3L…148,2L…619,L…1009 合計で24,311kg出荷 (昨年度:26,862kg) 福井市南部 0.1ha 収穫末期。現在残っ ているも のはツ ヤナシ果が多い。 - 単価1000円/ケ ース 越のルビー(80) 華小町(20) 白方 約1.2ha 6/30定植:7段前後開花。6段前後で果实肥大開始。 7/7定植:6段前後開花。5段前後で果实肥大開始。 7/7定植:4段前後開花。3段前後で果实肥大開始。 8/15~8/19にCa欠乏症が上位葉に発生した。 オオタバコガ、ヨトウガ:一部圃場で中発 コナジラミ:尐発 - 華小町 福井市南部 0.2ha 6月23日定植 草丈210cm、葉数23枚、7段目開花期。8月末から収穫予定。 青枯病:尐発 - 清水 0.9ha 7/13定植(YR泰山):葉数13~20枚 7/21定植(YR泰山):葉数11~12枚 8/17(おきな):葉数3枚 8/17定植の圃場が降雨により冠水し、生育不良。 ヨトウガ、タマナギンウワバ、モンシロチョウ、キス ジノミハムシ、アブラムシ:多発 - 北部ほか5.1ha YR泰山 北部ほか0.3ha おきな 福井市南部 1.2ha 8/2から定植開始。葉数8L。追肥は順次实施されている。 - - ブロッコリー秋冬 ピクセル、すばる、 ファイター グ ラン ドーム 北部ほか 4.5ha JA苗8/11~配布が始ま っ た(中央、東南部)。8/12定植したも のは活着良好であ る。自家苗での定 植は8月18日から行われており、9月上旬頃ま で順次定植を 行う 予定。 (苗)コナガ:尐発 - 白ネギ ホ ワイトスター 北部ほか 5.1ha (8/18調査) 4月下旬定植:地上部草丈59.4~63.2cm、茎径19~25mm。4~5回目の土寄せが行われている 5月上旬定植:地上部草丈52.4cm、茎径22.6mm 6月下旬定植(ハウス):地上部草丈47.6cm、茎径9.6mm。 ○8月上旬の高温・乾燥で生育が停滞していたが、3半旬頃から回復している様子 アザミウマ類:中発(局多発) ハモグ リバエ類:尐発 ヨトウム シ類:尐発 黒斑病:尐発 白絹病、軟腐病:一部圃場で発生 - カン ショ露地 なると金時 2.2ha白方6/30定植の苗で葉数45~50枚。 つる割れ病:尐発 ネグ サレセン チュウ:尐発 一部圃場で立枯病の疑いがあ る症 状が発生している。 - 北部 6a - - 東安居7a - - スィート コーン露地ピクニックコーン 永平寺 約2.4ha8月中旬ま で出荷された。 アワノメイガ 一部多 アブラム シ 極一部多 4万本前後出荷。 1等87%、2等13% ニン ジン露地 ベータリッチ 永平寺 0.8ha 8月中旬~下旬ま で播種作業。 - - 地区名 坂井 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 あ わら市丘陵地11a 育苗では、親株の草勢はわりと良く 、現在子株(ラン ナー)2段~3段。(5000株~ )う どんこ病、炭 そ病は今のところ おさま っ ている。購入メリクロン 苗は3600株(紅ほっ ぺ1800株、章姫1800株)を 予 定。定植は9/中~下旬頃。 う どんこ病 微発   炭そ病   微 発 あ わら市15a 23~24年作、8/20メリクロン苗定植予定 紅ほっ ぺ9a、章姫6a 坂井町 4a ラン ナー伸ばして育苗中。章姫100% アブラム シ多発 ハダニ 多発 スイカ 露地味きらら 丘陵地 三国 7ha あ わら 4。2ha 8/初めには概ね収穫終了、最終選果8/12。 肉質先行型で成熟、糖度は高く 食味良好。皮際ま での着色が遅れるが、やや早め(7/末で開花後 35日前後)で出荷呼びかけ。 収穫終盤はとり遅れ、う るみ果が目立ち、品質はやや低下。 作付面積は昨年と同程度と下げ止ま りか。 炭そ病数圃場で果实へ多発、茎葉 への病徴は広範囲に発生 ハダニ微発、アブラム シ局尐発 タバコガ尐発 出荷ピークは7/24 7月末出荷实績で503t(H22年513t) 前年比販売額111%と好調 アンデスハウス、半促成HN27 あ わら市丘陵地 340a 黒点根腐病 多発 えそ班点病 ほぼ全域で罹病確認7/25現在で約16279CS出荷平均単価1974円/CS ハウス、 半促成 アールス系 [アールスモネ早春晩秋] [ベネチア夏Ⅰ] [アールスナイト夏Ⅱ]あ わら市丘陵地 246a 2/23~播種開始。3/19~定植 (3/25頃盛期)4月28~頃から開花始。5/12~を 中心に着果。5月始 着果は低温で玉肥大は小玉化傾向。6/28から出荷開始。(7/15盛期)8/12終了 べと病  微発     えそ斑点病 95%で確認 黒点根腐病 微発 目揃会6/29 アールス系    [アール スナイト夏Ⅱ]  [ベネチア 夏Ⅰ] あ わら市 丘陵地 209a 6/15~播種開始。7/1~定植開始。遮光設置。7/20~開花開始。高温影響か品種によっ て雌花がさ かず花飛びを した。生育順調でネットの張りも わりと良好。高温尐雨によるう どんこ病が尐発。ま たア ブラム シ、ヨトウム シが微発。 う どんこ病  尐発  アブラム シ 微発  ヨトウム シ他 微発 アールスナイト夏Ⅱ、 春秋 浜四郷 8.0ha 6/10播種開始。7/11開花始。 高温の影響か花飛びしているところ も 一部で確認される。 高温尐雨のため生育期前半から多潅水傾向だっ た影響で、ネットの張りが悪い。黄化症が局尐発。 8/末には出荷始の見込み。 ハダニ 尐発 ウリノメイガ 尐発 つる枯病 尐発 かぼちゃ露地トン ネル 露地 味平 えびす(法人のみ) 丘陵地 4ha 丘陵地4ha 収穫ほぼ終了。8/末ご ろ ま での荷受け予定。 8月出荷(2番果)は、肥大期の降雨不足で、10玉/箱・10kgの小さい果实が多い。収量1.2t/10a前後 とやや尐なめ。 法人のえびすは8/上~収穫開始。収量は1t/10aとやや尐なめ。 う どんこ病 多発で葉枯れ上がり市況は高値安定 JA分で、販売状況5000箱教、1千万円強、 平均2000円弱/箱・10kg カンショ露地とみつ金時 あ わら市丘陵地 約25ha 2/12~ウイルスフリー苗育苗床定植 4/29~6/10定植(5/20盛期)積極的に灌水实施中 8/17~生出荷開始 肥大は並、形状は丸傾向が多い感触 ダイコン露地郷ひびき、TE-7、役者 街道 浜四郷 8/16~播種始。多く は8/20~。 向陽2号、夏播き用彩 誉 丘陵地約20ha 7/20播種開始(盛期7/24)25日のま とま っ た雨があ り、それ以前の播種では発芽良好。機械播種で 覆土の調整が不良のところ で発芽揃い悪い。 試験品種「愛紅」20a程度現地導入 夏ま き用彩誉、翔彩 浜四郷 0.7ha 現在、圃場準備中。8/下旬から播種開始予定。 ミディトマ ト 半促成越のルビー華小町 丸岡町48a 半促成華小町        華クイン 坂井町25a 半促成越のルビー華小町 華クイン あ わら市 77a 半促成華クイン華小町 春江町 27a 品種比率 小町:クイン =85:15 7月下旬から8月上旬に収穫終了。 抑制 丸岡町 41a 抑制 坂井町 25a 一部でヨトウム シ類 尐発 抑制 あ わら市 86a 抑制華小町 さやか 華クイン 春江町 9a 6/16定植(成苗)で7~8段開花、プラグ で6~7段開花。1~2段着色。 華クイン (成苗定植)で、でべそ果が多発。樹勢強い。 トマト 抑制ハウス桃太郎大安吉日 あ わら市 約140a 6/5~播種開始、7/5~定植開始(盛期7/10頃) 4段開花始め1段目肥大終期 全般に徒長気味 着 果数も 確保され、チャックはあ るが窓あ き果は尐ない。果房の角度が上向きが多く 、今後折れなどが 予想される。 黄化葉巻病の疑いのあ る株が密度 は低いが広く 見られる。 ホウレンソ ウ ハウストリトン ほか 加戸 1ha 高温で株張り悪く 徒長ぎみ。収量は尐なく 、雑草が多い(灌水の頻度が高いため)。遮光中 シロオビノメイガ尐発 ネギ 露地ホ ワイトスター あ わら市丘陵地 4.6ha 定植4/上~7/上。高温干ばつで生育停滞。葉先枯れが大きい圃場が目立つ。 灌水を している早いも ので9/下より収穫開始するが、収量はやや尐ない見込み。 アザミウマ 多発(ダン トツ 水溶剤の 効果低下みられる) ウワバ類 微発 9/下より収穫 ネギ ハウス長宝、秋彦 坂井市丘陵地1.5ha 6月末~定植開始で、1回目の土入れ後く らい。生育のそろ い悪い。草丈40~50cm、エン ピツ 大く らいの太さ。 アザミウマ 尐~中発 12/上より収穫 ラッキョウ3年子 一年掘 ラクダ系在来種 浜四郷 3年子:収穫は90%終了。大規模なところ では現在も 収穫中。 一年掘:8/下旬頃から植付始予定。 秋どりピクセル 坂井町1.6ha 7/24~播種、8/13~定植 活着良好 キャベツ (加工) 秋冬おきな あ わら市坂井町 丸岡町 1.0ha 7/8、7/23、7/30播種、7月末から定植 7/25に10a、8/14に25a定植した。定植後の乾燥により葉焼け有り。畝間かん水を 实施。 アオム シ 尐 キャベツ秋冬おきな YR泰山 春江町 75a 8月4、13、14日定植。好天、高温続きで活着が心配されたが、潅水チューブで潅水しなんとか活着し た。定植時の粒剤の溶け?吸収が悪いのか虫害があ る。 地区名 奥越 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 サトイモ露地大野在来 勝山市 108ha大野市草丈140~150cm、葉長60~65cm(昨年110~120cm)、生葉数4~5枚今年は昨年と比較して降雨が適度にあ り、昨年よりも 生育は旺盛気味。 アブラム シ局多発ハスモン ヨトウ、セスジスズメ尐発 露地 ( 夏 秋 ・ 秋冬) ホワイトスター 大野市 勝山市 29ha 4月上旬定植:出荷開始草丈90~95cm、葉鞘径22~24mm 4月下旬定植:草丈80~85cm、葉鞘径22~25mm 今年は平年に比べて軟腐病および白絹病の発生が多い傾向。 8/20白ネギ集出荷研修会 白絹病尐発~局中発 軟腐病尐発~局中発 スリップス類尐発~局多発 ハモグ リバエ類尐発~局中発 7/26から白ネギ出荷開始(軟白部20cm以 上)、8/20~ 25cm規格(昨年8/22~) 500~700cs/日 秀L:福井1,220円/箱、岐阜1,210円/箱、 大阪1,500円/箱 露地 (越冬) 羽緑一本太 大野市 勝山市 2.9ha 8月11日から定植開始、8月16日ま でに完了。活着良好 ナス 露 地 夏秋 千両2号 大野市 勝山市 2.0ha 为茎長180~200cm 摘心实施済み 8月上旬は成り疲れで着果量は減尐していたが、盆明け以降増加している。 オオタバコガ、スリップス類、カメムシ尐発 青枯病尐発 1,000~1,300㎏/日 1,000~1,300円/5kg箱・秀L ミディトマト夏秋華クイン 華ロケット 勝山市 0.75ha 4月下旬定植:  14段開花、10~13段着果、9段収穫中  草勢かなり弱く 、10段以降着果(花)数減尐している。 葉かび病微発 スリップス類尐発 100~150cs/日 8月中旬以降減尐傾向 メロン 施設アールスナイト他 勝山市若猪野 大野市上野1.3ha 7月22日~8月13日 7日間隔で順次定植 7月22日植え ソフトボール大 8月13日植え 本葉8~9枚 地区名 丹南 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 大玉トマト (越前市、 鯖江市) 抑制RW:桃太郎ファイト、ヨーク 樽:桃太郎 武生:56a 鯖江:57a 武生RW(2戸)7月下~8月上定植、草丈100cm~、2段花房開花   樽(1戸)7月下定植、草丈80cm~、2段花房開花 鯖江:7月中旬~下旬定植、2~3段開花。樹勢平年よりやや弱い。 マメハモグ リバエ尐発 ミディトマト半促成(夏秋)鯖江、今立:華小町 池田: 華小町、越のルビー 鯖江:90a今立21a 池田:15a 鯖江、今立:4月植えは、7~8段摘心したところ は収穫終了。(長期どりは9段以上で収穫中。小玉)葉かび病尐発(一部で増加中) トマトサビダニ7月中旬初発確認 ミディトマト抑制 (合計を 半促成に 記入) 鯖江、今立:6月植えは8月初め頃から収穫開始、現在3~5段収穫中。高温で5段目以降は茎細く 小 玉傾向。一部で軟化玉も みられる。 7月上旬植えは、6~8段開花、樹勢は茎細く やや弱い。4段目の花とび(花房自体が不稔で花芽が 一つも つかない)が一部で発生したが、花とびした株は5段以上で開花数増加し、収量変動は尐ない と思われる。 マルセイユメロン 後作の7月下旬植えは、4~5段開花中、葉色濃く 、樹勢やや強く 推移。 池田:7月下旬から一部収穫開始、8月上旬~本格化。初期生育が遅れたため、収穫時期も 平年より やや遅れている。果实肥大、糖度良好。 トマトサビダニ尐発 7月下旬から発 生し、6月植えで増加中 ハモグ リバエ類尐発 7月植えの下 位葉で発生目立つ オオタバコガ尐発 7月下旬から発 生始め、防除で密度抑制 金粉果 低段で尐発 適宜アザミウ マ防除实施中 ナス 露地千両2号 越前市30a 南越前町30a 为枝草丈200cm前後。摘芯はま だ。樹勢は全般にやや弱い。 ミドリカスミカメム シ中発 26円/個 イチゴ 促成章姫(一部紅ほっ ぺ)武生:21a 鯖江:12a 武生:章姫 育苗中。定植は9月上旬から行う 予定。 鯖江全域:育苗中。定植は8月下旬~9月下旬に行う 予定。 親株にハダニ、アブラム シ尐発 苗にアブラム シ尐発 スイカ 露地縞無双、味きらら、祭ばやし777 台木 ドン K、かちどき越前市:10ha 7月25日目揃い会、27日出荷開始。縞無双は積算気温1000℃で、開花後36日前後で収穫。8月5日 頃出荷ピーク。 イノシシ等の獣害。 つる枯れ病、炭そ病ほぼ止ま る。 ウリノメイガ産地全体で発生、程度は 尐。 8月18日出荷終了。約27,500玉。空洞果 が目立つ。 2L秀1,500円/玉(8/12) キュウリ抑制ときわ節成 台木 GT-2 武生:190a 7/9~末播種、7/30~8/18定植。早い所で本葉20枚、草丈150cm、1番果肥大開始。遅い所では本 葉7枚程。全般的に本葉小さく 、樹勢弱め。 育苗期からう どんこ病尐発、ウリノメ イガ尐発、アブラム シ尐発、ハモグ リ バエ尐発 目揃い会9/2予定 ブロッコ リー 秋冬ピクセル 鯖江 7月25日~播種開始。早いところ で本葉2.5枚程度。 育苗床でキスジノミハム シ、ハイマ ダラノメイガ発生 地区名 丹生 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 ピーマン露地グ リーン 300 宮崎 他 梅雨明け以来、高温・乾燥条件が激しいため、晴天時の日中、株の萎れがひどく 、生育が停滞気味 であ る。ただ、昨年のよう に、接ぎ木苗で、この時期病気で全滅した圃場は今のところ は見られな い。 ま た、生育良好なところ での、自根苗、接ぎ苗の生育量、収量には差は見られない。 硝カル剤の施用、定期的な潅水により、尻腐れ果の発生は昨年度よりかなり尐ない。(昨年度60~7 0%、本年度10%程度) 一部圃場で青枯病尐発、疫病激発 (自根苗、連作圃場) アザミウマ類、オオタバコガ圃場に よっ ては尐発。 病害は今のところ 尐ない。 盆前で10~30cs/日の出荷量があ り、こ の時期全く 出なかっ た昨年度よりは安定 している。 ただ、例年出る赤変果(市場で保管中、赤 く 発色する果实)は例年より多く (本年度2 割程度、昨年度1割強)市場からのクレー ム 返品となっ ている。 キュウリ露地 ハウス抑 制 シャープ7 エクセレン ト節成 織田 他 露地も のは7月下旬が出荷ピークで、樹勢が弱いところ 、病害の発生の多いところ は、8月下旬には 収穫終わりとなりそう であ る。高温・乾燥の影響で、花飛び、変形果の発生が多い圃場が見られる。 ハウス抑制は8/10日に苗が配布(560本)され、定植は終了した。ただ、高温・乾燥が激しいため、葉 焼け症状が見られる圃場も あ る。 露地:う どんこ病、褐斑病、べと病 圃場によっ ては中発~多発。 ウリノメイガ、アザミウマ類全体的に 尐発。 盆前は150~200cs/日となり、やや出荷 量は衰えたが、これま でに44t出荷されて おり、(昨年度はトータルで51t)本年度は 昨年度を 上回る予想。 スイカ 露地味きらら (大玉) 大和小町クール (小玉) 宮崎 出荷は7/28~8/12であ り、大玉スイカは3Lあ たりが中心となり、出荷量も 昨年度より多かっ たが、 小玉スイカはウルミ果の発生も あ り、出荷量は尐なかっ た。 イチゴ 高設章姫 朝日朝日の高設イチゴ は、次期苗の生育がやや遅れ気味でラン ナーの伸びが悪い。 本圃のベン チも 太陽熱消毒中で、消毒後定植2週間前を 目途に、バイオエースで土作りの予定。 宮崎の圃場は、次の生産者が今でも 決ま っ ておらず、今後どう するか、不明であ る。 朝日の親株にう どんこ病、微発 カン ショ露地高系14号 宮崎 梅雨明け後、ま とま っ た降雨がないため、3日に1度く らい手で潅水しているが、絶対量が尐なく 、 晴天時の日中は葉が萎れ気味であ るが、枯死するも のは見られない。 初期+中期の除草が雑で雑草が繁茂している。 圃場の一部でイモコガ尐発。 カボチャ露地平安小菊 朝日 宮崎 他 粗放的に栽培している圃場、連作している圃場では管理が不十分で、着果量も 尐なく 、マメに管理し ている栽培者との差が激しい。 追肥を 的確に施用し、管理が十分な圃場は樹勢が衰えず、2番果も 肥大中であ るが、粗放的な圃場 では、いちょう 症状が激しいところ も 見られる。 う どんこ病、べと病は圃場によっ て 中~多発 7月一杯で県外出荷は終了し、7150kgが 県外市場へ出荷された(昨年比60%程 度) 残りは加工場への持ち込みとなる予定。 地区名 二州 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 キュウリ抑制アルファ節成 敦賀 20a 8月5日苗配布 6日~定植 8月20日現在 本葉11~12枚 敦賀 100a 2月21、22日に共同播種し、芽出し後各自で育苗。 5月6~10日定植。 8月20日現在、草丈70cm 三方 100a 3月10日JAが播種し各自で育苗。 5月16日~定植。 8月20日現在、草丈70cm、葉鞘径18㎜ ミディトマト半促成華小町 敦賀 7a ポット苗 3月23日配布 盆ま でに収穫終了 黒エダマメ たんく ろ う 美浜敦賀 10ha 5月上旬から本格的に播種 8月1日より出荷開始。 無限大以外はほぼ収穫終了 加工キャベツ 若狭町 10a 8月4日定植:本葉5~6枚、葉長8~9㎝ 8月9日定植:本葉3~4枚、葉長4~5㎝ 地区名 若狭 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 ミディトマト半促成華小町 越のルビー 小浜、若狭、高 浜、おおい 0.2ha ミディトマト抑制華クイン 越のルビーさやか、華 小町 小浜、若狭、高浜、おおい 8/24出荷打ち合わせ会 8/16から一部出荷始ま っ た 0.8ha 小浜 0.7ha 小浜、若狭、高浜、おおい 0.7ha おおい、高浜 おおい 1.1ha 高浜 0.45ha 小浜、若狭、高 浜、おおい ha 小浜、若狭、高浜 10.5ha 若狭 1ha 小浜、若狭 0.58ha クールアース 若狭 10a 8月5日定植。昨年より日窒素施与量を 増施し、現在のところ 初期生育良好。 地区名 園芸振興セン ター 作目作型 为要品種 地区・面積 作業状況と生育概況(定植、活着、草丈、開花等) 病害虫発生状況 出荷状況と品質 大玉トマト抑制桃太郎ヨーク 9a・裂果しにく い品種の検討 桃太郎ヨーク、りんか409、みそら64、大安吉日 ・接ぎ木7/14、定植7/28、2段目開花中 オオタバコガ尐発 タマン ギン ウワバ尐発 ー ミディトマト抑制華小町 3.9a・農試開発バッグ 栽培の实証(2本仕立て栽培における施肥、潅水量の検討) 2段目開花中 オオタバコガ尐発 ハスモン ヨトウ尐発 ハモグ リバエ類尐発 ー カボチャ 露地味平 他6品種 5a3/31播種、4/29-5/2定植。7/11 初収穫 8/12 収穫終了。 6/30 う どんこ病初発、7/20時点でう どんこ病中発。 7/21ダニ初発。収穫後期にダニによる汚損果が発生した。収量は集計中。 メロン 抑制アールスナイト夏Ⅱモネ811早春晩秋系 ペルル 6a・えそ斑点病抵抗性有望品種の検討、赤肉有望品種の検討、ペルルメロン の品質向上技術の検討・播種7/15~25、定植7/26~8/5、 う どんこ病、アブラム シ、タマナギンウワバ尐発 ー ニン ジン 露地愛紅、彩誉 8a・加工用でも 対応できる品種の検討 愛紅、グ ラン プリ、播種8/4・局所施肥の検討 播種8/10 ー ー ダイコン 露地耐病新総太、夏の翼 10a・加工用でも 対応できる品種の検討 秋の砦、MKS-R834、本宮 ・播種8/30~9/10予定 ー ー アスパラガスハウス立茎スーパーウェルカム 1.5a ・ハウス内トン ネル等設置による収穫期前進化と単収向上【目標4t/10a】 ・2/22ハウス被覆、施肥耕起、2/23堆肥散布、整地、2/24かん水チューブ設置 ・2/25内トン ネル等設置→3/8~かん水開始 3/28~春芽収穫開始 立茎期間4/15~5/11(5本/株)  6/2~夏芽収穫開始 ・収量(3/28-8/15):トン ネル被覆区  1,594kg/10a(対照1,413kg/10a)        ポリべた掛区   2,379kg/10a(対照1,814kg/10a) 8/11ヨトウム シ微  夏芽の品質はあ ま り良く ない。 - - 秋冬 野菜の生育状況(23年8月) ミディトマト半促成 華小町 ミディトマト抑制 育苗中。 キャベツ秋冬 YR泰山 イチゴ施設 紅ほっ ぺ キャベツ (加工用) JA苗8/11~配布が始ま っ た(中央、東南部)。自家苗での定植は8月下旬ご ろ からの予定で、9月上 旬頃ま で順次定植を 行う 予定。 イチゴハウス章姫、紅ほっ ぺ アールス ハウス、 抑制 ニンジン夏播き 品種比率 小町:ルビー:クィン =83 : 14 : 3 たる栽培(25a)2/1~ 育苗開始 2月23~27日定植。5月18日から出荷開始。7月中旬で収穫終了。 土耕栽培:3月11日定植で8~9段で摘芯。5~8段目収穫中。大玉傾向で品質良好。収穫終盤を 迎え ている。7月末~8月中旬で収穫終了。 品質は良好だが、一部でつやなし果、軟化玉の発生が見られる。 7月いっ ぱいで半促成(2~4月定植)の出荷はほぼ終わっ たが、5月定植分の出荷が続いている。 コナジラミ 微発 6月10日で2400円/箱6月22日で1600~1700円/箱 7月14日 県外1680~2040円/箱 県内 1440~1560円/箱 華小町 越のルビー 華クイン さやか 品種比率: 華小町(70%)、越のルビー(15%)、華クイン (12%)、さやか(3%) 土耕栽培:6/10~7/下旬に定植、樽栽培:7/26~31定植 土耕栽培: 6/21定植のも のが8月初めから出荷開始した。7月5日頃定植のも のが5~6段開花で、0~1段の着 色が始ま っ ている。7月20日頃定植分は3段開花。本格的な出荷は9月からの予定。 樽栽培:3段開花 1段着果肥大中。茎が細い。 ブロッコ リー 白ネギ 白ネギ ホ ワイトスター ネギアザミウマ中発生ハスモン ヨトウ局尐発生(老齢幼虫 ~蛹) 8月下旬でほぼ収穫終了。 6~7段花房開花中、高温および潅水不足による芯焼けや葉焼け、強遮光による徒長、花房の奇形等 生育不良が多い。一時多かっ た芯止ま りは尐なく なっ た。上段の茎が細く 、草勢弱い圃場が多い。 葉かび病尐発 青枯病尐発 ハモグ リバエ、サビダニ、ハスモン ヨトウ尐発 キュウリ施設アルファー節成輝世紀 抑制は、7月上旬~8月下旬にかけ定植。8月中旬から収穫中。8月上旬~中旬に定植、8月末より収穫開始見込み(北川) う どん粉病 微発   ナス 露地夏秋 千両2号 为枝長170cm。11~12節開花中、間も なく 摘芯の見込み。病害虫の発生は比較的尐ない。 チャノホ コリダニ 尐発カメム シ類 尐発 テン トウム シダマシ 尐発 日量約60cs 旧盆ま では2,000円/cs程度 加工キュウ リ 露地夏 秋 山東四葉 病害の発生比較的尐なく 、収量多い。おおいでは8月末ま では出荷続く 見込み。高浜では多く の圃場で収穫終わっ た。一部圃場ではま だ収穫しており、集荷を 延長して対応してい る。 累計71t (8/14ま で)昨年51t 高浜 累計24t(8/15ま で)昨年24t ブロッコ リー 秋冬ピクセル スバル 7月15日から播種開始。8月12日から定植が始ま っ た。 白ネギ露地ホ ワイトスター 4月定植 草丈80~90cm、葉鞘径14~20mm (昨年並み)        4~5回目の土寄せ 5月定植 草丈60~75cm、葉鞘径13~18mm(葉鞘径昨年よりやや大)        3~4回目の土寄せ 6月上旬 草丈40~60cm、葉鞘径8~12mm(昨年並み)        2~3回目の土寄せ 白絹病 微発 軟腐病 微発 アザミウマ類 尐発(局多発) シロイチモジヨトウ、ハスモン ヨトウ 尐発 ハモグ リバエ類 尐発 ネキリム シ 微発(局多発)   スイート コーン 露地ゴ ールドラッシュ 7月25日~収穫始め。 イノシシ害、アワノメイガの被害により収量が減尐した。 高温・尐雨、収穫遅 れなどによりしわ果が発生し、商品化率が下がっ た。 アワノメイガ 尐発 イノシシよる食害被害 キャベツ (加工含) 露地夏 播き おきな 加工向け出荷確定は2名で30aの作付となる見込み。 8月中旬に播種。出芽揃い良好。 1名28aについては、青果出荷の予定。

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Ⅳ 花 き

実 況

1 キ ク 奥越での8月咲きは、昨年と比べ多く、平年並みの出荷量となった。8月1~14 日の平均市 況は、小ギクで平年より低めとなった。ハダニとオオタバコガが多発生 した。 表1 年度別9月咲きギクの草丈 (cm) 品種名 H23 H22 H21 H20 山手白 96 85 112 91 夕映 85 97 114 86 各年度8月下旬調査 9月咲きギクの草丈は、山手白 96cm(85cm)、夕映 85cm(97cm)となっており(8月 29 日調 査、昨年は8月 23 日)、ほぼ平年並みである。 10 月咲きギク「花おとめ」(小赤)の生育は草丈が 46cm(48cm)で昨年並みとなっている。 秋ギク、スプレーギクの一部にキククロロティックモットルウィロイドの発病が 見られた。 坂井では、あわら市の9月咲きギクの草丈が 75~88cm で蕾径が8、9mm となっており品種 により開花始めである(8月 29 日調査)。昨年の「リボン」は草丈 90cm で蕾径 3mm(8月 25 日調査)であったため、本年の生育は進んでいる。病害虫では葉裏にスリップス類の被害が多 くみられた。 福井の春植え8月咲きギクの草丈は、福井北部の「花絵」が 100cm、蕾径 6~9mm、「小鈴」100cm、 「みのる」95cm であった。福井市清水の「小鈴」85cm、「恋心」92cm で出荷した(8月4日調査)。 福井市東郷地区の「小鈴」は 94cm、「恋心」は 100cm で出荷があった(8月4日調査)。病害虫 では、全般的にハダニやスリップスが小発生、「小鈴」「みのる」で白さび病が少発生であった。 福井の春植え8月咲きギクは盆前の出荷が多く、全般的に順調な出荷となった。 丹生の春植え8月咲きギクは、「小鈴」で切り花長 80cm、「シューペガサス」で切り花長 90cm、 「うたげ」で切り花長 89cm であった。病害虫はダニ、アザミウマ、白さび病が発生してい た (8 月4日調査)。9月咲きギクの「カルメン」の草丈は 100cm、蕾径 4~7mm、「玉さかり」95cm、 蕾径 4~5mm、「ゆうみろく」93cm、蕾径 4~6mm である(8月 24 日調査)。 南越の春植え無加温ハウス栽培の「岩の白扇」、「サンライム」は切り花長 90cm 以上で 8月 上旬に出荷した。露地の「花えくぼ」は切り花長 82cm、「翁丸」切り花長 80cm、「小鈴」切り花 長 85cm、「はじめ」切り花長 85cm、8月上旬で出荷 (8月4日調査)。病害虫はダニ、アザミウ マ、白さび病が微発生であった。南越の春植え8月咲きギクは盆前に出荷できたものが多かっ た。 二州の8月咲き小ギクは、8 月 15 日までにほぼ収穫された。5 月 31 日に定植された9月咲き 小ギクの草丈は、8 月 17 日調査(H22/8/23)で「映紅」74cm(96cm)、「しらさぎ」77cm(87cm)、 「わかさ」103cm(108cm)で蕾径は 3~5mm であった。寒ギクは 7 月 28 日に定植された。 若狭の 8 月咲きキクは 8 月 15 日までにほぼ収穫された。9月咲き小ギク(施設)の草丈は、 8 月 18 日調査(H22/8/23)で「楽園」81cm(94cm)「みゆき」90cm(96cm)「みすず」88cm(96cm) 「わかさ」95cm(112cm)で蕾径は 1~4mm であった。 2 ユ リ 奥越のシンテッポウユリは、4月に定植した「オーガスタ」が大阪、金沢、福井へ出荷した。 出荷の最盛期が盆過ぎとなり、市況は安い傾向であった。 南越で、「リリブライトレッド」の二度切り栽培を目的とした球根冷蔵は、鯖江の生産農家で

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実施予定。 3 ス イ セ ン 促 成 ス イ セ ン は 、 7 月 下 旬 か ら 8 月 上 旬 に 植 え 付 け さ れ た 。 早 い 圃 場 で は 発 根 が 始 ま り 、出 芽 が は じ ま っ た 。ま た 、露 地 圃 場 の ス イ セ ン は 8月 下 旬 か ら 発 根 が 始 ま っ た が 少 な い 傾 向 で あ っ た ( 8 月 2 8日 調 査 ) 。 4 ス ト ッ ク 坂井ではアイアンシリーズが为要な品種であり、直播が8月 10 日頃から開始された。 福井ではカルテットシリーズが8月下旬から播種され、9月上旬まで順次行われる。 南越ではカルテットシリーズが8月 16 日に直播された。ヨトウムシ等が小発生。 二州では、3 月収穫用のストックが 9 月に播種される。若狭では、年内収穫用のストックが 8月上旬から播種されている。 5 トルコギキョウ 坂井では、抑制栽培が8月 10 日に定植され、生育は草丈 10cm、対葉数6で、昨年が草丈9 ~12cm、対葉数7~8(8月 29 日調査、昨年は8月 25 日調査)であることから、昨年並みで ある。 奥越では2月 15 日に播種され、4月下旬に定植された中生八重「アクロポリスホワイト」、 「ロジーナグリーン ver.2」、中生一重「ノーブルレッド」、「ノーブルバイオレット」が7月下 旬より8月中旬にかけて出荷された。 越前市の「マシュマロホワイト」、「マシュマログリーン」、「マシュマロピンク」、「バルカン マリン」は、3月始め播種、4月下旬に定植のも のが 90cm で 7 月終わりから出荷、8月上旬が 最盛期であった。 美浜町では、6 月 10 日に定植されたトルコギキョウは、 8 月上旬から開花し、直売を中心に 販売された。 6 そ の 他 永平寺の切り花用ハボタンは、「初紅」「晴姿」、「紅寿」が 7 月 25 日に定植され晴姿が草丈 35cm、葉数 24 枚、初紅が草丈 36cm、葉数 19 枚(8月 29 日調査)、昨年が、草丈 30cm、葉数 20~23 枚(8月 18 日調査)であることからほぼ昨年並みである。 福井北部の切り花用ハボタンは、「初紅」7月 25~28 日にかけて定植、草丈 25~30cm、葉数 15~18 枚「晴姿」、「ウィンターチェリー」が8月 1~3 日にかけて定植され、草丈 20~26cm、 葉数 15~18 枚(8月 25 日調査)。全般に病害虫ではヨトウムシ、コナガの発生がみられる。

対 策

1 秋 植 え 夏 ギ ク の 定 植 準 備 と 定 植 ( 1 ) 苗 づ く り の 管 理 日 程 時 期 8/17 9/10 9/15 9/25 10月 上 ・ か き 挿 し 苗 台 刈 か き 挿 し 苗 と り ・ 定 植 ・ 土 寄 せ 苗 台 刈 土 寄 せ 仮 植 定 植 ( 2 ) 苗 床 の 病 害 虫 防 除 の 徹 底 白 さ び 病 と ア ザ ミ ウ マ 類 を 中 心 に 防 除 を 徹 底 す る 。 病 気 に 弱 い 品 種 は 特 に 罹 病 し

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な い よ う に 注 意 す る 。 近 年 は 、 黒 さ び 病 、 ト マ ト 黄 化 え そ 病 の 発 生 が 多 い の で 、 株 か ら 病 気 を 持 ち こ さ な い よ う 注 意 し 、 ウ ィ ル ス を 媒 介 す る ア ザ ミ ウ マ 類 の 防 除 を 励 行 す る 。 病 害 : 有 機 硫 黄 系 剤 ( 兼 商 ス テ ン レ ス 、 ジ マ ン ダ イ セ ン 水 和 剤 、 エ ム ダ イ フ ァ ー 水 和 剤 ) を 週 1 回 、 予 防 剤 散 布 す る 。 害 虫 : ミ カ ン キ イ ロ ア ザ ミ ウ マ や ミ ナ ミ キ イ ロ ア ザ ミ ウ マ に は 、 オ ン コ ル 粒 剤 5 や プ リ ン ス フ ロ ア ブ ル を 散 布 す る 。 ( 3 ) か き 挿 し 苗 の 場 合 、台 刈 2 ~ 3 週 間 後 の 9 月 上 中 旬 に 、わ き 芽 の 長 さ が 10 c m 程 度 に な っ た か き 挿 し 苗 を 、 親 株 の 付 け 根 よ り 掻 き 取 っ て 用 い る 。 穂 は 、 天 幅 1 m 程 度 、 高 さ 1 5 c m 程 度 の 畝 を つ く り 、 5 × 1 0 c m 程 度 の 間 隔 で 挿 す 。 挿 し 芽 後 は 十 分 に 灌 水 す る 。 1 週 間 程 度 は 、 株 の 消 耗 を 抑 え る た め に 寒 冷 紗 な ど で 3 0 % 程 度 遮 光 す る 。 (4) 挿 し 芽 後 は 、有 機 配 合 肥 料( 窒 素 6 % 程 度 )を 1 ㎡ 当 り 10 0 g を 条 間 に 施 用 す る と と も に 、 液 肥 1 0 0 0倍 を 1 週 間 に 1回 、 2 度 程 度 施 す 。 ( 5 ) 土 寄 せ 苗 の 場 合 、 9 月 上 中 旬 頃 に 土 寄 せ す る 。 充 実 し た 苗 を と る た め に 、 畝 10 m 当 り 有 機 配 合 ( 窒 素 成 分 6 % 程 度 ) 1 kg と そ さ い 5 号 2 0 0 g 程 度 を 施 す 。 ( 6 ) 定 植 時 期 は 春 の 芽 立 ち を 良 く す る た め 、 奥 越 地 方 で 9 月 下 旬 ~ 1 0 月 上 旬 、 福 井 平 坦 部 で 1 0 月 上 旬 、若 狭 地 方 で 1 0月 中 旬 ま で に 植 え 付 け る よ う 定 植 準 備 を 進 め る 。 ( 7 ) 標 準 的 作 業 過 程 と 施 肥 量 ( 1 0a 当 り 資 材 量 ) 1 週 間 3 週 間 土 改 剤 施 用 荒 起 ・ 耕 起 ・ 畝 立 定 植 (定 植 後 ) 堆 肥 2t 、 石 灰 1 0 0 k g 有 機 配 合 6 5 kg そ さ い 3 号 ヨウ リ ン 4 0k g ( 8 ー 6ー 7 ) 3 0k g ( 8 ) 排 水 が 悪 い と 越 冬 性 が 低 下 す る の で 、 排 水 の 良 い 圃 場 を 選 定 す る 。 額 縁 排 水 な ど 排 水 路 の 整 備 を 行 う 。 ( 9 ) 標 準 的 な 畝 幅 は 1 . 3 m と す る が 、 排 水 の 悪 い 圃 場 や 耕 土 の 浅 い 所 で は 狭 め に と る 。 畝 の 高 さ を 2 0 c m以 上 確 保 す る 。 (10) 栽 植 密 度 は 3 5 cm条 間 の 2 条 植 え と し 、株 間 は 1 0 c mを 標 準 に 芽 立 ち の 悪 い 品 種 は こ れ よ り 狭 く し 、 芽 立 ち の 良 い 品 種 は 広 く す る 。 ま た 、 6 月 咲 き や 芽 立 ち の 悪 い 品 種 は 早 め に 定 植 す る 。 2 秋 ギ ク の 肥 培 管 理 肥 効 が 落 ち 、 葉 色 が 淡 く な り 、 葉 の 生 育 が 悪 く な っ て い る 場 合 は 、 マ ル チ の 条 間 部 分 を 破 り 、 雨 水 を 入 れ る こ と で 、 土 壌 中 肥 料 の 肥 効 を 高 め る 。 ま た 、 10 0 0 倍 に 希 釈 し た 液 肥 を 葉 面 散 布 す る か 、開 花 3 0 日 前 後 に 速 効 性 の 化 成 肥 料 を 少 量 施 用 す る 。た だ し 、 白 さ び 病 の 兆 候 が み ら れ る 場 合 は 控 え る 。 3 キ ク の 为 要 病 害 虫 防 除 ( 1 ) キ ク の 白 さ び 病 9 月 に 入 り 気 温 が 低 下 し 、雨 が 多 く な る と 、白 さ び 病 発 生 の 好 適 条 件 と な る の で 防 除 を 徹 底 す る 。 下 葉 に 病 斑 が あ る 場 合 は 病 葉 を 除 去 し 、 ラ リ ー 乳 剤 、 チ ル ト 乳

参照

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