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芳香族材料の合成に関する研究

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Academic year: 2021

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Title

芳香族材料の合成に関する研究( 内容の要旨(Summary) )

Author(s)

岸田, 徹

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(工学) 甲第249号

Issue Date

2005-03-25

Type

博士論文

Version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/1970

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

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氏 名(本籍) 学 位 の 種 類 学位授与番号 学位授与日付 専 攻 学位論文題目 岸 田 徹(大阪府) 博 士(工学) 甲第 249 号 平成17 年 3 月 25 日 物質工学専攻 芳香族材料の合成に関する研究

(Synthetic studies on aromatic materials)

学位論文審査委員 (主査)教 授 杉 義 弘 (副査)教 授 三 輪 .音 数 授 松 居 正

論文内容の要旨

芳香族炭化水素のクロロメチル化研究 近年、脚光を浴びてきた無水ピロメリット酸は、エンジニアリングプラスチ ビロメリット酸イミドや耐熱性ワニスやリサイクルされたPEでの分子量増加 途開発も進み、工業的に重要な化合物である。この無水ピロメリット酸を製造 鍵中間体になる1,2,4,5・テトラ置換ベンゼンを安価な皿・,ダキシレンをクロロJ l,2,4,5・テトラ置換ベンゼンの合成法の検討を行った。 本研究では、効率よくクロロメチル基を導入するために水溶媒中で特異的な が報告されている希土類金属トリフルオロメタンスルホナート(金属トリフラ 媒として用い、皿・キシレン、グキシレン、プソイドクメン等の単環芳香族炭化 ロメチル化の反応条件について検討を行った。その結果、希土類金属トリフラ 媒量で単環芳香族炭化水素のクロロメチル化に高い触媒活性を示した。特に、 Sc(OTf)3、Yb(OTf)3、Sm(OTf)3はクロロメチル化に対し高い触媒活性を示 レン、p・キシレンからピロメリット酸の鍵中間体である1,2,4,5-テトラメチル ン誘導体を効率よく合成することができた。金属トリフラートは、塩酸に芳香尭 トリオキサンを懸濁した有機層と水層の2相系で70・80℃に加温した反応でも 反応終了後、触媒は水層に存在するので容易に反応物から分離することがで空 この水層を次の新しい反応に使用しても触媒活性の劣化なく新しい反応に使一 ができた。さらに、助触媒として酢酸やぎ酸などの有機酸を溶媒として添加す ロメチル化生成物の収率が向上した。

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クロロメチル化にも高い触媒活性を示レた。

ビフェニル(BP)は、Sc(OT83を触媒としてビス置換体として4,4t・位および王 ロロメチル)・ビフェニルとモノ置換体として4・位および、2・クロロメチル・ヒ 混合物として得た。4,4し位と2,4し位の位置選択性は、すべての触媒において7:3 9,10・ジヒドロフエナンスレン(DHP)もまたSc(OTf)3を触媒としたクロロメチ て高収率で2,7・ビス(クロロメチル)・9,10・ジヒドロフェナンスレンを得ること 次に、エ業化を視野に入れ強酸性物質存在下で皿・キシレンやビフェニルを ル化した。その結果、硫酸より酸強度が強いトリフルオロメタンスルホン酸や ロ酢酸などは、短い反応時間で効率よくクロロメチル化が促進された結果を辺

溶媒可溶性ポリアリレートの工業的合成法の研究

杉らに見出された9,10・ジヒドロフェナンスレン(DHP)■を骨格とするポリ 樹脂は、ビフェニル骨格に起因する多くの優れた物性を有するため、力学的強月 耐薬品性、低誘電性、透明性、柔軟性、耐衝撃性に優れ、特定の溶媒に可溶竹 本研究では、工業的な合成方法でそのポリアリレート樹脂の合成を試みた。工 方法として、ジカルポン酸成分をフェニルエステルにして活性を高めた9,10・ ェナンスレンジカルポン酸ジフェニルエステルとビスフェニール・Aを酸化ア 在下、エステル交換法による溶融重合を行いポリアリレート樹脂の合成を試み 量が低く、クロロホルムに溶解するポー」マーの収率も低いため十分なポリアリ を得ることができなかった。しかし、ポリアリレートの結合基として炭酸ジフ 曲成分のイソフタル酸(IPA)を添加して分子量の改善を目的に共重合ポリマ 行った結果、分子量が増大し、収率も改善されたた。これらで得られたポリマ・ 定やNMR測定から従来のポリアリレート樹脂と近似した構造であることが明

た。また、熱特性では、ガラス転移温度Tgは∴2450C∼2760Cで従来のポリ

樹脂と同等の結果であった。引張特性では、引張強度、ヤング率ともにおいて リアリレート樹脂と同等の結果を示した。次にDHP骨格を有するポリアリレ 的合成法としてDHPDA(9,10-ジヒドロフェナンスレンジカルポン酸)、テ (TPA)イソフタル酸(IPA)とビスフェノールーAを添加した直接エステル

融共重合を行い反応条件の最適化を行った。その結果、分子畢が7万台まで向

も改善された。これらの得られた共重合ポリマーの引弓長特性は、杉らが見出し レートの引張強度、ヤング率と同等の結果を示した。今後、これら-の共重合ポ 性を明らかにすることにより電子材料等の多くの用途に期待されると思われる

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びそれらの触媒機能の解析に関するものである。特に希土類金属トリフレート を見出したことに評価される。本触媒は、従来の塩化亜鉛触媒と異なり、回刃〕 能でありまた、非常に高活性である。また、触媒が水溶性であるために、触毎 分離が容易である特徴を有している。 さらに検討を多環芳香族炭化水素であるビフ土ニル及び2,7・ジヒドロフェブ 広げ、本触媒の有効性を明らかにしている。さらに研究を進め、メタンスルフ リフリック酸)、クロロメチル酢酸、ジクロロ酢酸等の有機強酸を触媒量添加 よりにより、m・キシレンのクロロメチル化が円滑に進むことを見出した。 1,2,4,5・位にメチル基またはクロロメチル基を有するので、最近帝要が急激に増 ピロメリット酸の骨格を有することから実用化が期待できる。 第二部は全芳香族ポリアリレートの合成及び物性に関するものである。従誘 いる9,10-ジヒドロフェナンスレン・2,7・ジカルポン酸とビスフェノール・Aか∈ リレートは次世代電子材料に適した物性を有することから、より実用的な合扇 が求められてきた。本研究ではJ9,10・ジヒドロフェナンスレン・2,7・ジカルポン ェノール・Aの重縮合条件の検討を行った。重合途中の粘度を低下させるためiこ

ェニル及びイソフタル酸を添加したところ、熱可塑性を有するポリアリレー十

た。本ポリアリレートは、ホモポリマー・に匹敵するガラス転位点を有する強磨 兼ね備える新規ポリマーである。 現在実用化されているU・ポリマー(テレフタル酸・イソフタル酸とビスフェ 共重合ポリアリレート)の性能改善を目的都市として、テレフタル酸-イソ= 9,10・ジヒドロフェナンスレン2,7・ジカルポン酸を酸成分とするポリアリレー た。生成したポリアリレートは熱可塑性を有し、高温における機械的強度にう ことがわかった。

以上の研究は、次世代産業に不可欠な新規材料の開発に繋がる基盤的な成男

士(工学)論文として十分な内容を有すると判断される。

最終試験結果の要旨

審査委員会は,本論文及び論文別刷等を慎重に審査した結果,本論文が提出 別刷3編(国内誌及び国際誌)を基にして記述されていることを確認し,さら として充分に完成された内容を有しているものと認めた。その上で最終試験を 合格と判定した。 ナ㍗セミ 嚢コ転乗呂仝 三ム「ち・ヰ1.せ虚Iサ t.ワニ ≡△√≠rヰ白 山国立三日・トナ

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