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有用微生物を用いた植物の全身獲得抵抗性の誘導による環境保全型作物保護技術の確立

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Academic year: 2021

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Title

有用微生物を用いた植物の全身獲得抵抗性の誘導による環

境保全型作物保護技術の確立( はしがき )

Author(s)

百町, 満朗

Report No.

平成13年度-平成14年度年度科学研究費補助金 (基盤研究

(C)(2) 課題番号13660044) 研究成果報告書

Issue Date

2002

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/614

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

はしがき

近年、地球環境の保全の必要性が急速に高まっており、植物の病害防除の場面 においても化学農薬一辺倒の考え方から、生態系を重視した生物防除の確立が 望まれている。生物防除法としては、微生物同士の括抗作用を利用する場合が 多いが、植物体への定着の問題や他の微生物とゐ競合などから実用化した例は 少ない。その点、抵抗性誘導は有用微生物の接種部位に関わらず、・植物本来の 生体防御機構が活性化され、その持続期間も長いことから優れた防除法である といえる。 生物防除要因となりうる有用微生物として、植物との親和性の高い、根圏・ 根面定着性の微生物が探索されている。ここ10年近くの間に植物の根圏から植

物に対する生育促進効果を示すとともに植物病害に対する発病抑制効果を併せ

持つ細菌(植物生育促進根圏細菌)が多く見出されており、最近では菌類でも 同様の報告がある。これまでに我々は、各種植物の根圏から植物の生育を促進 する菌類(植物生育促進菌類:PGPF)を分類するとともに、それらの菌類が各 種植物病原菌を抑制することを明らかにしてきた。また、PGP封の分類・同定 を行い、PGPFと植物との親和性や特異性、生態的特徴を解析し、生育促進機 構や発病抑制機構を解明してきた。そこで、本研究では、PGPFの抵抗性誘導 能、抵抗性誘導微生物の選抜、抵抗性誘導に関与する化学因子の解明を行うと 共に、PGPFを含む有用微生物がどのようにして植物の生体防御機構を克進さ せるか、すなわち、抵抗性誘導の分子生物学的機構の解明を行うことを目的と した。 PGPFのような植物に親和性の高い有用微生物を用いて、植物の生育を促進

さやるとと▼もに病害抵抗性を誘導させるという、これまでとは違った新しい防

除体系の構築は、高機能化無公害農薬の開発に大きく貢献するばかりでなく、 全く新しい創薬概念を提示するものと思われる。

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