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特集論文/ IHE による標準化医療情報システムの実現

IHE の世界動向と CyberRad の取り組み

World Trend of Integrating the Healthcare Enterprise (IHE) and

Demonstration in CyberRad 2005

安 藤   裕

*

Yutaka ANDO

 IHE は,日本語で言うと医療連携のための情報統合化プロジェクトである.1999 年に北米で発足し,世 界的な活動となっている.IHE の活動は,部門間の情報連携をいかに行うかに注目し,業務のワークフロー を調べそれに合致するシステム構築を可能とする方法である.活動には,部門連携をどのように行うかを 定めた,統合プロファイルとテクニカルフレームワークの作成,接続性テスト(コネクタソンと呼ばれる) をすることとその結果の公表やデモなど,ユーザーへの広報活動などが含まれている.日本で行われてい るIHE の活動も,このような流れに呼応し,ユーザーへの展示会開催と広報活動が行われている.2005 年 4 月に行われた CyberRad 2005 を例にして,情報統合化プロジェクトの一端を解説する. キーワード:医療連携のための情報統合化プロジェクト,ガイドツアー,CyberRad,広報活動  

 IHE initiated the project from 1999 at the North America. Then the activity of IHE spread over the world. The activity includes the development of the integration profile, the technical framework, the con-nectathon and the demonstration. In Japan, Japan started the demonstration in concert with IHE-international. For the example, the publicity activity at the CyberRad 2005 is explained.

Key words: IHE, Guide tour, CyberRad, Public relation

Med Imag Tech 23(3): 154-160, 2005

1.はじめに IHE〔1~3〕は,日本語で言うと医療連携のため の情報統合化プロジェクトである.1999 年に北 米で発足し,世界的な規模で活動が行われてい る.IHE の活動は,部門間の情報連携をいかに行 うかに注目し,業務のワークフローを調べそれ に合致するシステム構築を可能とする方法であ る.基本的には,新しく規格を作成することを 目 的 と は せ ず に,既 存 の 規 格 で あ る HL7 や DICOM をどのように使用して,部門間連携を行 うか定めている.IHE 活動には,文書類(部門連携 をどのように行うかを定めた統合プロファイル と,既存の規格をどのように用いて統合プロ ファイルを実現するかを示したテクニカルフ レームワーク)の作成,接続性テスト(コネクタ ソンと呼ばれる)をすることとその結果の公表 やデモ,ユーザーへの広報活動などが含まれて いる. IHE は,北米から世界各地に広がりを示しつつ あり,ヨーロッパやアジアでも積極的に活動が 行われている.これらの活動には統合プロファ イルの作成やコネクタソンの実施などが含まれ る. また,日本で行われているIHE の活動も,この ような流れに呼応し,統合プロファイルの提案 やユーザーへの展示会開催と広報活動が行われ ている.日本で行われているユーザー向けの広 報活動としては,CyberRad で行われるテーマ展 示がもっとも重要なイベントの1 つである.本論 *放射線医学総合研究所重粒子医科学センター 医療情  報室〔〒263-8555 千葉市稲毛区穴川 4-9-1〕:Medical  Information Processing Office, Research Center for  Charged Particle Therapy, National Institute of Radi- ological Sciences.

e-mail: [email protected] 論文受付:2005 年 5 月 2 日 最終稿受付:2005 年 5 月 23 日

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文では,これらのIHEの世界的な動向とCyberRad の展示の概要を述べる. 2.世界の IHE 活動 1)アメリカの医療 IT バブル ブッシュ大統領は,2004 年 1 月に healthcare IT infrastructure を改善する方針を打ち出し,elec-tronic health record (EHR)が大きな関心事になっ

た.大統領は,「コンピュータによる医療記録は,

危険な医療事故を避けることができ,医療コス

トを下げ,医療の質を向上させる」と2004 年の

年頭教書で述べている.

このような状況で,アメリカのHIMSS

(Health-care information and management systems society: 医療情報管理システム学会 ) では,電子カルテ

(EHR)や IHE が注目され取り巻く環境が劇的に

変化しているようである.

アメリカにおいて,IHE の活動を推進している

の は,HIMSS と RSNA(Radiological Society of

North America:北米放射線学会)である.これ らの2 つの組織は,1999 年に IHE を作り,スポ ンサーとなっている. 2)RSNA 2004 における IHE 2004 年の RSNA(北米放射線学会)〔4〕は,ア メリカのイリノイ州シカゴのMcCormic Place で 2004 年 11 月 28 日から 12 月 3 日まで開催された.

Fig. 1 に示すように 2004 年 RSNA における IHE

の 展 示 で は,the Quality CONNECATION -IHE

brings it all together というようなキャッチフレー ズでデモを行っていた.デモ会場は,ポスター

展示やInfoRad 会場の一番入り口に近い場所で,

いわば一等地であった.ここでは,(1)Virtual

Electronic Medical Record,(2)Image Acquisition

and PACS,(3)Post-processing Workstation,(4) Reading Room の 4 つの項目について短いビデオ を使いながら,説明員が説明する形式であった.

また,今年の新しいトピックスは,PDI(Portable

Data for Imaging)であった.CD の媒体を使用し て,機器展示のブースで画像を媒体に記録した り,逆にCD からデータを読み出して表示したり するデモであった.機器展示場の PDI のデモを 行うところには,共通の看板がおかれていた (Fig. 2 参照). IHE を使用することによりシステムをより効 率的に接続でき,またWorkflow に合ったシステ ムを導入できることを示していた. 配布していたCD の内容には差があった.IHE の PDIプロフィールでは,最低限として,DICOM-DIR によるディレクトリ情報と DICOM 形式のオ ブジェクト(画像やレポートなど)を記録する.

追加機能で,WEB Browser で JPEG 画像を表示す

る機能や専用の画像表示プログラムをCDに書き 込み,DICOM Viewer がインストールされていな い一般のパソコンでも画像をうまく表示できる ようなCD もあった.10 年くらい前に日本で提 唱していたIS & C(可搬型光磁気ディスクを用い た医療情報ファイリングシステム)の概念を想 起するデモであった. 3)HIMSS 2005 における IHE 病院情報管理システム学会(Hospital Informa-tion Management System Society: HIMSS)〔5〕は, 2005 年 2 月 13 日から 17 日までアメリカ・ダラ スの Convention Center で開かれた.このイベント は,全米の病院情報システム関連の展示会と教

育講演からなっている.HIMSS とは,日本でい

えばモダンホスピタルショウに教育セッション

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を足したようなイベントである.アメリカで始

まったIHE は,この HIMSS と RSNA の 2 つの団

体に支えられて発展してきたものである. HIMSS 2005 における IHE のデモは 2 つのブー

スからなり,IHE Interoperability Showcases:

Deliv-ering Interoperability in the Real World と銘打ち,

(1) Ambulatory Care

Showcase,(2)Cross-Enter-prise Showcase となっていた.昨年と比べて,洗

練されたデモであり,今年の特色は,XDS(Cross

Enterprise Document Sharing)を用いて,個人の電 子健康手帳を実現するコンセプトであった.施 設間をまたいで健康情報や患者情報を相互に, 参照することが可能となっている.アメリカで

は,RHIO(Regional Health Information

Organiza-tion:地域保健情報機構)の考想があり,電子カ

ルテの機能である EHR と RHIO が発達すると

NHIN(National Health Information Network)が実 現すると考えられている. 3.CyberRad 2005 における取り組み このようなアメリカから始まった IHE の活動 は,世界的な広がりを見せている.ヨーロッパ でもデモやコネクタソンが行われ,またアジア (韓国,中国,台湾など)でも同様の活動がある. さて日本の活動としては,IHE-J(IHE 日本)〔6〕 が2001 年に結成され,日本医学放射線学会,日 本放射線技術学会,日本医療情報学会,日本画 像医療システム工業会,日本保健医療福祉情報 システム工業会,日本医療情報システム開発セ ンターの6 者が中心となり活動を行っている. CyberRad で行われる IHE の展示は,もっとも 大きなイベントであり,日本医学放射線学会,日 本放射線技術学会と日本画像医療システム工業 会の3 者が行う学術展示である.CyberRad〔7〕は, JRC(日本医学放射線学会,日本放射線技術学会 と日本画像医療システム工業会の 3 者が同時に 行う学術大会と機器展示の総称)〔8〕の下に行わ れている.このCyberRad 2005 は,2005 年 4 月 8 ~ 10 日,横浜のパシフィコ横浜で開催された. このCyberRad には,テーマ展示,チュートリア ルと一般展示がある.テーマ展示では,放射線 部門をモデルとし他の部門(診察室・検査部門・ 医事部門など)と,どのように連携して情報の やり取りを行うかについてデモを行った.部門 間の接続にIHE を用いることにより,業務のワー クフローを標準化して簡単に接続することがで き,電子カルテやPACS の構築が容易になるかを 示した. 1)テーマ展示のデモ 今回のデモでは,IHE の提唱している 14 種類 の 統 合 プ ロ フ ィ ー ル の う ち,通 常 業 務 運 用 (scheduled workflow),患者情報の整合性保持

(Patient Information Reconciliation),画像表示の一

貫性確保(Consistent Presentation of Images),画

像・数 値 を 含 む レ ポ ー ト(Simple Image and

Numeric Report),最近 IHE のプロフィールとし

て追加された画像用可搬型書類 PDI(Portable

Data for Imaging: CD-R などの媒体に画像データ を保存して,別のシステムでも読み込み,表示, 画像出力ができる)のデモを行った(Fig. 4). IT の発達により,X 線画像や CT,MRI,超音 波,核医学などの画像情報と画像レポート情報 は,PACS という枠を超えて,医療情報へ統合さ れていく.部門別の情報を結合する技術が確立 されることにより,電子カルテがより現実的な ものとなろう.

(4)

2)テーマ展示チュートリアル JRC2005 では,テーマ展示の内容を補完するた めにチュートリアル〔9〕を行っている.IHE の活 動内容(コネクタソン,デモ,委員会活動)や, IHE の成果物である統合プロフィール,テクニカ ルフレームワークなどの概要の解説を行ってい る. 3)情報統合化プロジェクトのプロフィール 情報統合化プロジェクトでは,臨床現場の実 際の業務ワークフローをプロフィールとして定 義しており,このプロフィールを実現するため の詳細な方法が,テクニカル フレームワークに て定められている.プロフィールでは情報を発 するものをアクター(Actor)と表現し,アクター からまたはアクターへ情報を送ることをトラン ザクション(Transaction)と定義している. 2004 年 12 月現在,放射線科領域では,14 の プロフィール(Integration Profile)〔10, 11〕が定義 されている.このプロフィールは,それぞれ, (1)Scheduled Workflow,(2)Patient Information

Reconciliation,(3)Consistent Presentation of Images, (4)Presentation of Group Procedures,(5)Access to Radiology Information,(6)Key Image Note,(7) Simple Image and Numeric Report,(8)Basic Security,(9)Charge Posting,(10)Post-Processing Workflow,(11)Reporting Workflow,(12)Evidence Documents,(13)Nuclear Medicine Image, (14) Portable Data for Imaging の 14 種類である.

これらのプロフィールの詳細についてはIHE-J 渉外委員会編のIHE 入門〔11〕を参照されたい. ここでは,簡単に説明する. ①通常業務運用 scheduled workflow:登録,オー ダ,予約,画像撮影,完了通知など通常業務の 流れ全般を処理する. ② 患 者 情 報 の 整 合 性 保 持 Patient Information Reconciliation:患者氏名の変更や予約されていな いオーダの取り扱いを可能とする. ③画像表示の一貫性確保Consistent Presentation of Images:ハードコピー(フィルム)およびソ フトコピー(モニター)の濃淡値および表示状 態を統一性のある方法で処理し,見え方を同じ にする. ④ 複 数オーダ一括 処 理Presentation of Group Procedures:複数の検査を一括して画像収集し, 読影のときには細分化して読影する.その後依 頼元から参照するときには,一連の画像検査と して認識される. ⑤放射線部門情報へのアクセスAccess to Radi-ology Information:放射線部門の外側から首尾一 貫した画像とレポートへのアクセスが可能とな る.

⑥キー画像ノート Key Image Notes:とくに重

要なキー画像を指示したり,キー画像にコメン トを付加できる機能.

⑦画像に数値を含むレポート Simple Image and

Numeric Report:読影レポートに画像とリンク し,必要に応じ計測値(サイズなど)も含む機能. ⑧基本安全性Basic Security:患者情報の保護, 情報の整合性の保持と取り扱い者の情報管理説 明責任を提供する機能. ⑨課金情報通知 Charge Posting:部門のスケ ジュール管理システムから,料金処理部門へ患 者情報,料金情報や保険情報を交換する機能. ⑩画像の後処理Post-Processing Workflow:画像 撮影後,採取画像を処理してたとえば3D 再合成 など画像処理を行い,新たに画像を作成する場 合の画像処理の段取りを管理する機能. ⑪ レ ポ ー ト 作 成 ワ ー ク フ ロ ーReporting Workflow:レポート作成に関する読影,ディク テーション,確認,改訂などの業務を管理し,レ ポートの状態を追跡する機能. ⑫エビデンス文書Evidence Documents:画像観 察,測定,結果や検査の詳細などを記録する機 能で,SWF と PPW のプロフィールとともに管理 される.

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⑬核医学画像 Nuclear Medicine Image:放射線 画像のうち核医学画像は,特殊なため他のCT や MRI などとは区別して,新しい統合プロフィー ルが作成された.これは,デモのために作成さ れたもので,2005 年に変更される可能性がある. ⑭画像情報のための可搬型データPortable Data for Imaging:画像情報を CD-R に記録して,他の 医療機関へ情報を伝達したり,患者に手渡す用 途に使用する.画像だけでなく,読影レポート も記録できる.また,データを他の医療機関で 読み出すときには,患者のカルテ番号を変更す る機能を有する. 以上,統合プロフィールの概念図をFig. 5 に示 す. 4)テーマ展示 CyberRad のテーマは,“複数部門システムの 「わ」を考える-IHE で実現する e-Hospital(標準 的電子カルテとPACS)-”であった.デモは 30 分間のガイド付きのプレゼンテーションで,ガ イド役の担当者が,病院内の診察室,X 線受付, X 線検査室,放射線読影室などを模擬して,検 査オーダを入力したり,検査受付を行ったり,検 査後の画像の参照を行ったりする.このような 場合にIHE により円滑な情報のやりとりができ ることを示すことが目的である.デモのシナリ オ〔12〕はTable 1に示すように4種類を作成した. (1)シナリオ A 肝硬変の既往のある患者が一過性の意識消失 発作を起こし,IHE 病院を受診する.通常の予約 業務およびオーダの発行,検査の実施を行う.ま た,読影レポートの作成と診察でのレポート参 照を行う. IHE 病院に来院した患者は,診察室で画像検査 (腹部エコー)のオーダがされる.患者は放射線 科受付に行き,その後,超音波検査が施行され, 画像が保存される.これらの検査の進行状況が, 診察室のオーダ端末から逐次参照可能である. 画像診断医が画像を表示端末に表示する.レ ポートに貼り付ける画像を選択,転送する.画像 を見ながら,所見・診断などを入力して,レポー トを完成させる. 診察室で医師は画像検査の結果を見て,患者 に説明する.また,読影レポートを表示する. (2)シナリオ B CD-R に画像,読影報告書などを記録し,大学 病院,癌専門病院,一般開業医などで画像情報 をやり取りし共有し,有効活用する例である.慶 友大学病院を受診し,パシフィコがんセンター を紹介される.慶友大学病院の画像情報をCD に 保存する.フィルムとCD の画像をサーバに保存 する.次に,パシフィコがんセンターの画像情 報をCD に保存する.患者さんは,自宅で自分の

Table 1 The list of the scenario of the IHE demonstration (SWF: Scheduled workflow, SINR: Simple Image and Numeric

Report, ARI: Access to Radiology Information, PDI: Portable Data for Imaging, PIR: Patient Information Reconciliation, CPI: Consistent Presentation of Image).

名  前 概        要 シナリオA 通常の予約業務およびオーダの発行,検査の実施を行う.また,読影レポートの作成と診察で のレポート参照を行う.(SWF, SINR, ARI) シナリオB CD-R に画像,読影報告書などを記録し,大学病院,癌専門病院,一般開業医などで画像情報を 有効活用する例.(PDI) シナリオC 救急患者が氏名不詳で受診し,検査後に身元が判明し,正しい氏名が表示されるようになる. (SWF, PIR) シナリオ D 救急外来に,激しい腹痛を訴える患者さんが来院し,腹部単純X 線撮影(正面,立位臥位)を 行い,撮影画像をサーバに送る.読影医は,画像を観察し,Free air がよく見える表示条件に変 更し,表示条件を修正する例である.(SWF, CPI)

Fig. 5 The concept of the integration profile

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画像を表示できる.さらに,パシフィコがんセ ンターの画像情報をIHE クリックで見ることが 可能. (3)シナリオ C 救急患者が氏名不詳で受診し,検査後に身元 が判明し,正しい氏名が表示されるようになる. 意識のない患者が救急外来に運び込まれ,氏 名不詳にて受け付け,検査がオーダされた.検 査終了後,患者の名前や生年月日など患者基本 情報が正しく入力され,この正しい患者情報が 病院情報システムに入力されると,他のシステ ム(放射線情報システムやPACS など)でも正し い情報を知ることができるようになる. (4)シナリオ D 急性腹症の患者に腹部X 線検査がオーダされ, その画像に最適な表示条件が保存される.次に, 画像を表示した場合に,この表示条件を用いて 表示することにより,画像表示の一貫性が確保 される. 救急外来に,激しい腹痛を訴える患者が来院 した.外来担当医(依頼医)は画像検査として, 腹部単純X 線撮影をオーダした.患者は撮影室 に行き,技師は腹部単純X 線撮影を行い,腹部 条件で画像をサーバに送る.読影医は,画像を 観察し,Free Air 条件に変更した正面立位の腹部 X 線画像の Presentation state を保存する. 依頼医は画像をモニタで見て,消化管穿孔を 診断し患者に説明する.さらに,フィルム出力 された画像もモニタと同じように見えることを 示す.

Table 2 The list of the CyberRad themes of from 2002 to

2005.

Table 3 The number of attendees at the CyberRad.

5)アンケート結果 CyberRad では,IHE のデモを 2002 年より行っ ており,2005 年で 4 回目となる(Table 2).Table 3 に来場者数を示す.Table 4 に示すように,来 場者に対するアンケート調査では,IHE に対して 理解できたかという質問ではIHE のプロフィー ルが60% と低かったが,他は 80 ~ 90% で理解 されていた.IHE に対する理解度は,全体とし て,8 割程度と考えられる.今後これらの人々以 外のCyberRad の会場に来ない人たちに対するさ らなる広報活動が求められていると考えられ る. 4.まとめ IHE が普及すると部門システムが連携して,情 報のやり取りが簡単となり,病院内の情報シス テムを 1 つの統合的なシステムに再生すること ができる.ひいては,電子化された情報が複数 の部署で共有され,より効率的な医療資源の提 供やより高度の医療の普及に役立つと思われ る.現在は,やっとIHE の認識が高まり,今ま でのバラバラで十分に機能していなかった部門 システムを相互に接続することが可能となりつ つある.部門連携を円滑かつ効率的に行う解決 策の1 つが IHE である. IHE の問題点は,日本としての活動戦略の未成 熟,IHE-J の態勢の弱さ,マンパワーの不足,資 金の不足などである.本特集によりIHE 活動を 理解されて,今後のIHE 活動に積極的に関与で きる方々が増えることを祈っている.

Table 4 The results of the questionnaires in the CyberRad

2005.

Year Theme

2002 Toward to E-Hospital - Barrier free integration of interdepartmental image information

-2003 e-Hospital 2003 - Barrier free integration of interdepartmental medical information

-2004 Shortest way to e-Hospital Introduction of standard EMR and PACS

2005 “Coordination” in Multi-department – Realiza-tion of e-Hospital (standard EMR and PACS)

Date Attendee Questionnaire

2003 4,866 58

2004 2,808 178

2005 4,268 142

Questionnaire (%) Good EquivocalBad or

1) Theme demonstration 78.7 14.7 2) Tutorial 64.7 23.7 3) Public application 54.3 29.2 IHE Multi-Vender System 92.5 7.5 Concept of IHE 84.9 15.1

Merit for HIS 90.6 9.4

Importance of workflow &

  technical framework 81.1 18.9

Profiles 59.6 40.4

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文  献

〔 1 〕 Moore SM:Using the IHE scheduled work flow integra-tion profile to drive modality efficiency. Radiographics

23(2): 523-529, 2003 Mar-Apr

〔 2 〕 Flanders AE, Carrino JA:Understanding DICOM and IHE. Semin Roentgenol 38(3): 270-281, 2003 Jul 〔 3 〕 Boochever SS:HIS/RIS/PACS integration: getting to the

gold standard. Radiol Manage 26(3): 16-24, quiz 25-27, 2004 May-Jun

〔 4 〕RSNA (Radiological Society of North America) http:// www.rsna.org/IHE/index.shtml

〔 5 〕 HIMSS (Healthcare Information and Management Sys-tems Society) http://www.himss.org/templates/index.asp

〔 6 〕 IHE-J http://www.jira-net.or.jp/ihe-j/

〔 7 〕 CyberRad http://www.rad.med.keio.ac.jp/pub/CyberRad/ 〔 8 〕 JRC 日本ラジオロジー協会 http://www.j-rc.org/ 〔 9 〕 CyberRad チュートリアルの講演内容 http://www.rad.

  med.keio.ac.jp/pub/CB2003/

〔10〕Channin DS: Integrating the Healthcare Enterprise: a primer. Part 2. Seven brides for seven brothers: the IHE integration profiles,Radiographics 21(5): 1343-1350, 2001 Sep-Oct 〔11〕 IHE-J 渉外委員会編:IHE 入門.篠原出版新社,2005, 04 〔12〕 デモのシナリオ.http://www.rad.med.keio.ac.jp/pub/ CB2003/CB03_scenario_v10.txt Yutaka Ando

 Yutaka Ando graduated the school of medicine, Keio University at 1976. He received the medical doctor from Keio University at 1984. From 1978 to 2004, he belonged to the Department of Radiology, Keio University and was an assistant professor. He is a head of the Medical Information Processing Office in the National Institute of Radiological Sciences. He is specialized in the radiological information system and radiation oncology. He researches on the tele-radiology system, PACS and the electronic storage of medical images. He is a member of the Japan Radiological Society (the vice-chairperson of the Committee of electronic informatics science), the Japanese Society for Therapeutic Radiology and Oncology, the Japanese Society of Nuclear Medicine, the Japan Association of Medical Informatics (councilor), the chairperson of the committee of the CyberRad of the JRC.

Fig. 1 に示すように 2004 年 RSNA における IHE
Fig. 3  The IHE demonstration at the HIMSS 2005.
Fig. 4  The IHE demonstration at the CyberRad 2005.
Fig. 5  The concept of the integration profile
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