第2章 高齢者を取り巻く状況
1 人口の状況
(1) 高齢者人口の推移
高齢者人口は年々増加しており、平成 22 年の国勢調査では、富山県の総人
口の約 1/4 が高齢者です。高齢者人口は、今後も増加を続け、平成 32 年には
ピークを迎えます。その後は減少に転じますが、人口全体の減少に伴い、高齢
化率は上昇し続ける見込みで、平成 32 年には総人口の約 1/3 が高齢者になる
ことが推計されています。
資料 : 平成 22 年 国勢調査(総務省)、国立社会保障・人口問題研究所(平成 25 年3月推計)
142
117
665
575
(132)
(139)
(164)
(159)
(126)
(115)
(118)
(134)
(127)(148)
(161)
(177)
(206)(209)
(200)
(190)
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
70.0%
80.0%
0
200
400
600
800
1,000
1,200
S25
S35
S45
S55
H2
H12
H22
H32
H42
H52
人口(千人)
年代別人口と人口割合の推移(富山県)
~
14歳
15~64歳
65~74歳
75歳以上
14歳以下割合
15~64歳割合
65~74歳割合
75歳以上割合
259 287
325
336
332
324
318
324
(2) 高齢世帯数の推移
高齢世帯(高齢者が世帯主の世帯)は、平成 22 年の国勢調査では全世帯数の
36.3%を占めています。さらに、平成 32 年にはピークを迎え、44.2% になると見込ま
れています。なかでも、高齢単身世帯の割合の増加が著しく、平成 47 年には高齢
単身世帯数が高齢夫婦世帯数を逆転すると推計されています。
資料 : 平成 22 年 国勢調査(総務省)、国立社会保障・人口問題研究所(平成 26 年4月推計)
31,441
42,941
41,100
50,172
65,685
74,655
243,591
211,844
36.3%
44.2%
10.7%
13.2%
8.2%
11.3%
0.0%
5.0%
10.0%
15.0%
20.0%
25.0%
30.0%
35.0%
40.0%
45.0%
50.0%
0
50,000
100,000
150,000
200,000
250,000
300,000
350,000
400,000
450,000
H7
H12
H17
H22
H27
H32
H37
H42
H47
(世帯)
高齢者世帯数の推移(富山県)
高齢単身
高齢夫婦
高齢者がいる
(世帯主が高齢者)
その他一般世帯
(世帯主が65歳未満)
高齢者のいる世帯の割合
高齢夫婦世帯の割合
高齢単身世帯の割合
(3) 要介護等認定者数の推移
本県の 65 歳以上の要介護等(要介護と要支援)認定者数及び認定率(高齢
者人口に対する割合)は、年々増加しており、平成 26 年3月において、それぞ
れ、55,697 人・17.9%(全国平均 17.8%)となっています。また、要介護等認定
者の 87.6%が 75 歳以上となっています。
要介護度別の構成割合の比較では、本県は、全国平均よりも要介護2以上
(中・重度者)の割合(59.3%)が高くなっており、平成 26 年3月において、全国平
均(53.2%)より 6.1 ポイント上回っています。これは、本県の要介護等認定者の
うち、75 歳以上の割合が多いためと考えられます。
また、高齢者の大幅な増加に伴い、要介護等認定者数は、計画期間中に、
約 57 千人から約 74 千人へと約 17 千人(約 30%)増加し、65 歳以上人口に占
める割合(認定率)は 17.9%から 22.0%へと増加する見込みとなっています。
19,167
36,838
44,194
49,925 51,136
64,985
72,337
3,590
5,544
4,969
5,772 6,012
7,460
5,968
7,501
17,860 19,789
23,212 23,804
30,468 32,593
15,892
25,781
30,787 33,775 34,615
43,191
46,892
0
10,000
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
(人)
要介護(要支援)認定者数の推移(富山県)
75歳以上
65~74歳
40~64歳
要支援1~要介護1
要介護2~要介護5
56,987
73,659
79,485
2 高齢者の住まいの状況
(1) 住宅の所有関係
高齢者のいる世帯について、住宅の所有の関係別割合をみると、持ち家が
95.3%となっており、世帯全体(持ち家 80.1%)に比べ、高齢者のいる世帯で持
ち家の割合が高くなっています。
特に、高齢夫婦のみの世帯では 96.5%、高齢者のいるその他の世帯では
97.6%が持ち家に居住している一方、高齢単身世帯の持ち家の割合は 85.4%
と低くなっており、14.6%がアパート等の借家で生活しています。
資料 : 平成 25 年 住宅・土地統計調査(総務省)
借 家
5 ,1 0 0 世 帯
持 家
2 9 ,9 0 0 世
帯
高 齢 者 の い る 世 帯
19 6 , 30 0 世 帯 ( 52 . 2 % )
高 齢 者 の い な い 世 帯
1 8 0 ,1 0 0 世 帯 ( 4 7 . 8% )
借 家
6 5, 5 0 0世 帯
持 家
11 4 , 90 0 世 帯
持 家
1 13 , 2 00 世 帯
持 家
4 3 , 60 0 世 帯
( 30 . 8 % )
そ の 他 の 世 帯
1 16 , 0 00 世 帯
高 齢 単 身
35,100世帯
( 9 . 3 % )
高 齢 夫 婦 の み
4 5, 2 0 0世 帯
( 1 2. 0 % )
借家
1,600世帯
借家
2,600世帯
95.3%
96.5%
85.4%
91.7%
4.7%
3.5%
14.6%
8.3%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
●高齢者のいる世帯
・高齢者夫婦世帯
・高齢単身世帯
●高齢者のみの世帯
○
高齢者のいる世帯の型別住宅の所有関係割合(富山県)
持家
借家
○ 住まいの現状(富山県)
※ 同居世帯、住宅以外の建物に居住する世帯を含まない
(3) 市町村別にみた高齢化率と借家率の関係
富山県の高齢化率は 28.7%で全国平均より高く、高齢者のいる世帯の借家率
は 4.7%で、全国平均より低くなっています。
市町村別にみると、氷見市、南砺市、朝日町ではいずれも高齢化率が 33%を
超えていますが、高齢者のいる世帯の借家率は約 2%と低くなっています。
資料 : 平成 25 年 住宅・土地統計調査(総務省)、平成 26 年版高齢社会白書(内閣府)
平成 26 年富山県の人口‐富山県人口移動調査結果報告書(富山県)
0%
1%
2%
3%
4%
5%
6%
7%
8%
9%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
30%
35%
40%
45%
高
齢
者
の
い
る
世
帯
の
借
家
率
高齢化率
○市町村別高齢化率と高齢者のいる世帯の借家率(富山県)
県平均:28.7%
(全国平均:25.1%)
富山市
射水市
滑川市
砺波市
舟橋村
立山町
上市町
入善町
朝日町
南砺市
小矢部市
黒部市
氷見市
魚津市
高岡市
県平均:4.7%
(全国平均:17.5%)
(5) 高齢者向けの住宅等及び入居者・入所者数の状況
県内における高齢者向け住宅の状況は、シルバーハウジング、高齢者向け
優良賃貸住宅、サービス付き高齢者向け住宅があり、それぞれの住宅の登録・
供給等の状況は以下のとおりです。
平成 23 年高齢者住まい法の改正に伴い、高齢者円滑入居賃貸住宅は廃止
され、サービス付き高齢者向け住宅に一本化されました。
また、居住系施設の定員は、平成 25 年度末には 4,887 人、介護保険施設の
定員は 12,037 人となっています。
○富山県内の高齢者向け住宅・施設の整備状況
種類
戸数・床数・定員
備考
H15 H25
住宅 1,253 1,434
シルバーハウジング 130 160
高齢者円滑入居賃貸住宅
(※1
、※2
を除く) 1,081 (1,374) H23 制度廃止
地域優良賃貸住宅(高齢者型)※1
高齢者向け優良賃貸住宅※2 42 288
H23 高優賃制度
廃止
サービス付き高齢者向け住宅 - 986
施設
居住系施設 2,078 4,887
軽費老人ホーム 1,110 1,404 ケアハウス含む
養護老人ホーム 380 380
生活支援ハウス 52 60 高齢者生活福祉
センター
有料老人ホーム 27 1,225
認知症高齢者グループホーム 509 1,818 認知症対応型
共同生活介護
介護保険施設 11,471 12,037
特別養護老人ホーム 4,592 5,560 地域密着型含む
介護老人保健施設 3,997 4,427
介護療養型医療施設 2,882 2,050
3 住まいに関する意向
(1) 現在の住宅と居住環境
※1
に対する満足度
北陸
※2
の住宅と居住環境に対する満足度は、全国平均とほぼ同じで、約7割
の世帯が満足しています。
※1 居住環境 歩いて回れる程度の地域を表す。
※2 北陸 富山県、石川県、新潟県の3県を表す。
(2) 住宅の各要素に関する評価(不満率)
北陸の住宅の各要素の不満率は、各項目とも全国平均と比較し、高い傾向に
あり、「高齢者への配慮」、「省エネルギー対応」、「地震・台風時の住宅の安全性」
及び「住宅の断熱性や気密性」で不満率が高くなっています。
18.1%
18.1%
54.4%
52.6%
24.1%
24.8%
3.2%
3.6%
0.3%
0.5%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
北陸
全国
○
現在の住宅及び居住環境の総合的な満足度
満足
まあ満足
やや不満
不満
不明
31.1%
40.3%
49.2%
53.5%
53.6%
58.7%
61.8%
30.9%
39.2%
46.2%
46.3%
49.7%
53.0%
58.4%
住宅の広さや間取り
火災時の避難の安全性
住宅の防犯性
住宅の断熱性や気密性
地震・台風時の住宅の安全性
冷暖房等の省エネルギー対応
高齢者への配慮
○
住宅の各要素に対する不満率
第3章 高齢者の居住の安定確保に向けた目標と施策
3-1 高齢者の居住の安定確保に向けた目標と施策
高齢者の居住の安定確保を図るため、以下の目標を掲げ、施策を展開します。
目標1 高齢者が安全・健やかに生活できる住宅リフォームの促進
住宅の耐震化や手すりの設置、段差解消等のバリアフリー化並びに心地よ
い温熱環境を創るための省エネ化等、高齢者が安全で健やかに生活するため
に必要な性能を有する住宅の普及を促進します。
施策1-(1) 耐震改修・バリアフリー改修・断熱改修等の推進
高齢者が安全で快適に住み慣れた自宅で暮らせる環境を整えるため、バリ
アフリー改修のみならず、耐震改修、断熱改修等により、性能が向上するリ
フォームを推進します。
県は、県及び市町村や住宅金融支援機構などが実施している補助・融資制
度の周知を図ります。
<具体的な施策>
・国の補助制度
※1
を活用した民間賃貸住宅のリフォームの促進
・高齢者等が住む住宅のリフォーム融資制度
※2
の活用促進
・住みよい住宅改善事業や介護保険給付を活用したリフォーム助成の推進
・木造住宅耐震診断・耐震改修支援事業
※3
による耐震化の支援
・県・市町村などが実施する支援策
※4
の積極的な情報提供の促進
※1 国の補助制度:住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業
※2 各種融資制度:住みよい家づくり資金融資制度、生活福祉資金貸付制度(県)
高齢者向け返済特例制度を利用したリフォーム融資(住宅金融支援機構)
※3 木造住宅耐震診断・耐震改修支援事業(県・市町村)
※4 高齢者が住みよい住宅改善支援事業(県から市町村への補助):対象:65 歳以上高齢者等
耐震化
◎富山県木造住宅耐震改修支援事業の対象
※Iw 値:木造建築物の構造耐震指針
1.0 以上は標準の耐震性能(倒壊の危険性が低い)、1.5 以上は標準の 1.5 倍の耐震性能
※対象:①木造の一戸建で、2 階建て以下のもの
②昭和 56 年 5 月 31 日以前に着工して建てられたもの
③在来軸組工法によるもの(柱・梁・筋かいで支える工法)
目標2 高齢者のニーズに応じた多様な住まいの供給
高齢者に対する賃貸住宅及び高齢者の生活を支援するサービス付き高齢者
向け住宅を、ニーズに応じて計画的に供給することにより、高齢者の居住の
安定確保を図ります。
施策2-(1) サービス付き高齢者向け住宅の普及
高齢者世帯等が安心して暮らすための住まいとして、一定の面積・設備
を備え、状況把握サービス、生活相談サービス及びその他高齢者が日常生
活を営むために必要な福祉サービスが提供されるサービス付き高齢者向け
住宅の供給を促進します。
また、登録されたサービス付き高齢者向け住宅についての情報をホーム
ページに掲載し、情報提供や相談対応を行うとともに、サービス付き高齢
者向け住宅の整備に係る各種支援制度などの普及を図ります。
さらには、住宅事業者が、入居者の心身の状況を把握し、地域包括支援セン
ター、社会福祉協議会等と連携・協力し、入居者が必要とするサービスを受けら
れるようサービス付き高齢者向け住宅の質の向上に努めます。
<具体的な施策>
・サービス付き高齢者向け住宅の普及と住宅の情報提供システムの周知
・サービス付き高齢者向け住宅に関する専用相談窓口の周知
・整備に係る国の補助制度や所得税や法人税などの税制優遇措置、住宅金融
支援機構の融資制度などの普及のための情報提供
・入居者に対する適切なサービス提供のあり方の普及促進
◎サービス付き高齢者向け住宅のイメージ
介護が必要な状態になった場合には、
定期巡回・随時対応型訪問介護看護サ
ービス等を利用
住宅に、診療所、訪問看護ステーション、ヘルパー
ステーション、デイサービスセンター、定期巡回・
随時対応型訪問介護看護サービスステーション等が
併設されることもある。
住み慣れた環境で必要なサービスを
受けながら暮らし続ける
安心できる見守りサービス
・状況把握サービス
・生活相談サービス
高齢者にふさわしいハード
・バリアフリー構造
・一定の面積・設備
サービス付き
高齢者向け住宅
目標3 高齢者や家族の状況等に応じた生活の場の確保
住まいに関する適切な情報提供や相談体制の充実を図るとともに、関係事
業者等に対する指導監督等により、高齢者やその家族の状況等に応じた生活
の場を確保します。
施策3-(1) 高齢者に対する情報提供・相談体制の整備
高齢者がその心身の状況に応じた住まいを選択できるよう市町村と連携し、
地域包括支援センター、社会福祉協議会等を活用し、高齢者に対する情報提
供体制の整備を図ります。
また、高齢者の住まいや住み替えに関する相談を受けることが多い介護事
業者やケアマネージャー等にも各種相談窓口の周知を図り、高齢者からの相
談に対し適切に対応できる体制を強化します。
<具体的な施策>
・サービス付き高齢者向け住宅をはじめとした高齢者向け賃貸住宅並びに相
談窓口の周知及び情報提供体制の整備
・マイホーム借上げ制度等の情報提供
・終身建物賃貸借制度の普及
・高齢者住宅財団による家賃債務保証制度の周知と活用促進
(社)全国有料老人ホーム協会等発行 (公社)全国賃貸住宅経営者協会連合会発行
◎高齢者に民間賃貸住宅で安心した生活
を送っていただくためのガイドブック
◎-高齢者向け住まいを選ぶ前に-
消費者向けガイドブック
(公社)全国有料老人ホーム協会
(一社)全国特定施設事業者協議会
(一 財 )サービス付 き高 齢 者 向 け住 宅 協 会
高 齢 者 住 宅 経 営 者 連 絡 協 議 会 発 行
施策3-(2) 高齢者が安心して入居できる賃貸住宅の普及促進
高齢というだけで入居を制限されるなど、高齢者が賃貸住宅に入居する
際には、いろいろな制約を受けることがあります。
このような制約を取り除き、高齢者が安心して円滑に賃貸住宅に入居で
きる環境を整備するため、関係団体、市町村、県等が連携し、居住支援協
議会を設置し、情報共有や必要な支援策の協議を進めるとともに、賃貸住
宅を管理する民間事業者に対し、広く情報提供等を行います。
<具体的な施策>
・国の補助制度
※1
を活用し、リフォームした高齢者向け賃貸住宅の供給促進
・高齢者が円滑に賃貸住宅へ入居できる環境整備を図る等、様々な取組・支
援に対する居住支援協議会の協議・検討の推進
※1 国の補助制度
・住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業(再掲)
◎富山県居住支援協議会の概要
○活動内容
・住宅確保要配慮者及び民間賃貸住
宅の賃貸人の双方に対し、住宅情
報を提供
・住宅確保要配慮者に対する相談窓
口の設置等の支援
・民間賃貸住宅の賃貸人等(不動産
オーナー、宅地建物取引業者、賃
貸住宅の管理業者)に対し、国の
支援事業に関する情報を提供
居住支援団体
不動産
関係団体
宅地建物取引業者
賃貸住宅管理業者 等
社会福祉法人
住宅関係団体
まちづくり関係団体 等
連携
連携
地方公共団体
県・市・町
富山県居住支援協議会
(事務局:富山県建築住宅課)
施策3-(3) 高齢者向け賃貸住宅事業者や生活支援サービス提供事業者におけ
る適正な管理の促進
サービス付き高齢者向け住宅の事業者に対し、定期的な報告を求めること
により、入居者に対する適切なサービスの提供や適正な管理を促進します。
また、必要に応じて、関係法令に基づく助言・指導を行うとともに、立入
検査等の監督を適切に行います。
国の補助制度
※1
を活用し、リフォームした高齢者向け賃貸住宅について、
必要に応じて、同様に報告等を求めます。
※1 国の補助制度
・住宅確保要配慮者あんしん居住推進事業(再掲)
<具体的な施策>
・高齢者向け賃貸住宅の管理に係る指針の周知
・サービス付き高齢者向け住宅の登録事項、契約内容等にかかる定期報告の要請
・登録住宅等に対する関係機関と連携した助言・指導等の実施
・有料老人ホームの適正な運営への指導と情報開示の促進
・軽費老人ホーム、ケアハウスの運営の支援
◎サービス付き高齢者向け住宅におけるサービス
<資料>高齢者向け住まいを選ぶ消費者向けガイドブックより抜粋
施策3-(5) 親子の同居・隣居・近居への支援
高齢者が安心して生活できるよう、親子が身近に感じられる同居・隣居・
近居を推進します。
また、三世代同居やライフステージに応じた間取りの変更等、多様な住ま
い方が可能で、一定の省エネやバリアフリー等の性能を有する長期優良住宅
の普及を図ります。
<具体的な施策>
・国・県などが実施する支援策の積極的な情報提供の促進
○富山県住みよい家づくり資金融資制度
バリアフリーリフォーム融資 融資額 500 万円以内、償還期間 15 年以内の低利融資
(三世代同居の場合は、新築購入も対象)
○長期優良住宅における税制優遇制度
(住宅ローン減税、不動産取得税の軽減、固定資産税の減額等)
◎長期優良住宅のイメージ
<性能>
・バリアフリー性
・耐久性・耐震性
・省エネルギー性
・維持管理の容易性
・可変性 等々
<維持保全性>
・維持保全計画を立てて計画的
な点検・修繕
・住宅履歴情報の整備 等々
<長期優良住宅>
◎高齢者向けの住宅・施設の位置づけ
◎高齢者向けの住宅・施設の選び方(参考例)
自宅
高齢期の
住宅
自宅に住み続ける
高齢者向
けの
住宅への
住替
え
安全で健やかに住みつづけるための住宅リフォーム
① 自宅のメンテナンス
② 安全で安心な暮らしのためのリフォーム
バリアフリー化、耐震性・温熱環境の向上等
③ セカンドライフを楽しむリフォーム
④ 子供世帯等と同居のためのリフォーム
三世代同居住宅 等
費用負担が比較的少ない住まい等
・公営住宅
・シルバーハウジング
・軽費老人ホーム、ケアハウス
・養護老人ホーム
設備・サービス内容により選択する住まい
・有料老人ホーム(介護付・住宅型)
・サービス付き高齢者向け住宅
認知症の対応が必要な場合
・認知症高齢者グループホーム
・介護老人保健施設・特別養護老人ホーム
医療的管理が常に必要な場合
「ついのすみか」として介護が必要な場合
・介護付き有料老人ホーム
・介護老人保健施設・特別養護老人ホーム
子供世帯等との同居・隣居・近居
施設
への入所
サービス付き
高齢者向け住宅
有料老人ホーム
(介護付・住宅型)
特別養護
老人
ホーム
認知症
グループホーム
軽費老人ホーム ケアハウス
シルバーハウジング
養護老人
ホーム
要介護
自立
負担小
負担大
資料3 参考資料
1.サービス付き高齢者向け住宅の状況
(1)市町村別の状況
登録施設数
登録戸数
管理施設数
管理戸数
入居戸数
富山市
30
740 戸
23
577 戸
499 戸
高岡市
6
158 戸
5
134 戸
108 戸
射水市
6
147 戸
3
75 戸
62 戸
魚津市
3
55 戸
3
55 戸
52 戸
氷見市
3
75 戸
1
40 戸
13 戸
滑川市
3
47 戸
2
22 戸
11 戸
黒部市
1
14 戸
1
14 戸
13 戸
砺波市
1
23 戸
0
0 戸
0 戸
南砺市
1
10 戸
0
0 戸
0 戸
上市町
1
19 戸
0
0 戸
0 戸
立山町
2
41 戸
1
20 戸
15 戸
入善町
1
40 戸
1
40 戸
12 戸
合 計
58
1,369 戸
40
977 戸
785 戸
※登録戸数は管理開始前(未入居)のものを含み、平成 26 年 12 月末時点の数。
※管理戸数、入居戸数は平成 26 年 7 月末時点の数。
740
158
147
55
47
41
40
75
14
19
23
10
◎登録住宅戸数
※ 医療機関から登録住宅に住み替えた入居者については、医療機関に入る前の居住地(医
療機関にいる間「住所」を置いていた場所)により分類
⑥ 賃貸人が想定している主な入居対象者の年間収入(年金含む)
(単位:施設)
概ね 300 万円
未満
概ね 300 万円
以上 500 万円
未満
概ね 500 万円
以上
無回答 想定なし 合計
32
3
0
4
1
40
80%
8%
0%
10%
2%
100%
※ 複数の回答があった場合は、1を回答数で割った値を計上
⑦ 入居動機
(単位:施設)複数回答
介護が
必要に
なった
介護が
必要に
なった時
に備えて
食事の
提供が
あるから
家事が
負担にな
った(食
事以外)
バリアフ
リー化さ
れている
から
自宅の
管理が
大変に
なった
一人暮ら
しが不安
になった
防犯・災
害 等 の
面 で の
安心から
その他 合計
26
9
22
9
7
2
37
1
3
116
22%
8%
19%
8%
6%
2%
32%
1%
2% 100%
※ 注意:サービス付き高齢者向け住宅は、介護サービスが必ず提供されるわけではない。
※ 賃貸人がこれまでの入居相談等から得られた知見を基に主なものを3つまで回答
(参考1)有料老人ホームから登録住宅に住み替えた入居動機
・ 家族の家に近い、住み慣れた地域にある(他、類似 2 件)
・ ヘルパー、デイサービス等サービス内容がよい(他、類似 2 件)
・ 長期入院となっても居住の確保が容易で安心できる(他、類似 1 件)
・ 個室が得られる、できるだけ自立した生活がしたかった。
(参考2)介護保険施設から登録住宅に住み替えた入居動機
・ リハビリの終了等により介護老人保健施設から退去を促されたが、独居又は
在宅介護が困難である。
(他、類似 14 件)
・ 家族の家に近い、知り合いがいた、町中にある。(他、類似 2 件)
・ 前施設がバリアフリー化していなかった。(他、類似 1 件)
・ 夫婦で一緒に生活できる。
・
プライバシーが守られる。