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制度変更の背景 厚生年金保険法の改正法は 国の厚生年金保険の一部を代行している部分について 厚生年金基金の資産が代行部分に不足することがないような仕組みづくりを趣旨としています 国の代行資産に企業年金の上乗せ部分の資産を加えた厚生年金基金は 大きな資産を保有し 運用環境の悪化時には一時的に大きな積立

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Academic year: 2021

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全文

(1)

加入員の皆さまへ

厚生年金基金制度の変更について

代行返上の

お知らせと

同意のお願い

 厚生年金保険法の改正法が平成 26 年 4 月に施行され、厚生年金基金は抜

本的な制度の見直しが必要となりました。

 当基金では、加入員や受給権者の皆さまに安心して退職後の生活を過ごして

いただくため、代行部分を国に返上し、加算部分を新制度に移行することとい

たしました。

 このパンフレットでは、代行返上及び新制度の内容についてご説明しており

ます。加入員の皆さまには、趣旨ご理解のうえ、ご同意下さいますよう何卒よ

ろしくお願いいたします。

(2)

目 次

制度変更の背景……… 2

①当基金の対応について 〜基本方針〜 ……… 3

②制度移行の概要……… 4

③制度の変更内容……… 5

④同意のお願い……… 6

⑤Q&A……… 7

※厚生年金基金を基金、新制度の確定給付企業年金をDBと表記しています。

 厚生年金保険法の改正法は、国の厚生年金保険の一部を代行している部分に

ついて、厚生年金基金の資産が代行部分に不足することがないような仕組みづ

くりを趣旨としています。国の代行資産に企業年金の上乗せ部分の資産を加え

た厚生年金基金は、大きな資産を保有し、運用環境の悪化時には一時的に大き

な積立不足が発生することがあります。このような状況でも代行部分の資産を

下回らないよう、厚生年金基金の存続に厳しい基準が定められました。

 そのうえで、厚生年金基金には改正法の施行日(平成 26 年 4 月 1 日)か

ら 5 年以内に、

  ①厚生年金基金として存続

  ②代行返上し、他の企業年金制度に移行

  ③厚生年金基金を解散

の 3 つのうちから選択をすることが求められました。

 当基金では、年金制度検討委員会や代議員会等で検討した結果、「②代行返

上し、他の企業年金制度に移行」を選択しましたので、その内容をご紹介いた

します。

制 度 変 更 の 背 景

(3)

当基金の対応について

〜基本方針〜

 当基金はいわゆる

「代行割れ基金」ではありません。

また、平成26年4月の制度改革によ

り、代行部分を国に返還しても、上乗せ部分だけで企業年金として持続できる財政を確立しま

した。厚生年金基金としての存続については、厳しい条件が課せられ、掛金引き上げのリスク

を伴います。しかし、仮に解散を選択すれば、受給者・加入員の受給権を全て消滅してしまう

ことから、当基金は、

代行部分を国に返還し、確定給付企業年金(DB)に移行することを

議決しました。

① 加入員、年金受給者の加算給付水準の確保

② 事業主の掛金負担上昇リスクを抑えた安定的な制度

③ 多様なニーズに対応するため資産持込が可能な制度

代行資産に対する運用リスクを回避し、

安定した財政運営を目指します

1

当基金は平成28年9月に

       することを目指します。

確定給付企業年金制度(DB)に移行

新DB制度の基本目標

(4)

制度移行の概要

2

1  

2

年金(モデル)

一時金額(モデル)

現行の水準と変更ありません。

■ 60 歳、38 年勤務、平均報酬標準給与月額 358,486 円(賞与は概ね年 1.3 ヶ月の場合)

■脱退一時金および選択一時金の給付モデル

(単位:円) ※脱退一時金は資格喪失時、選択一時金は 60 歳到達時の金額です。 【月額単位】

厚生年金基金(現在)

(年金換算率1.5% 据置利率:1.5%)

 加算年金

※1

13,700円

(15年保証半額終身)

基金

年金

基本年金

84,000円

年金

老齢基礎年金

※2

65,400円

給付額

97,700円

65,400円

163,100円

(基金給付) (国) (合計)

(基本プラスアルファ部分:1,100円)

【月額単位】

新DB(代行返上後)

(年金換算率1.5% 据置利率:1.5%)

 加算年金

※1

13,700円

(15年有期選択の場合)

老齢厚生年金

82,900円

老齢基礎年金

※2

65,400円

13,700円

148,300円

162,000円

(基金給付) (国) (合計)

廃止になります

※1 年金額は加入38年の場合の給付額です。一時金に換算した場合は次の通りです。 一時金額:現行厚生年金基金約220万円 ※2 老齢基礎年金は満額支給の場合の年金額です。

年齢

32

37

42

47

52

57

60

勤務年数

10

15

20

25

30

35

38

報酬標準給与月額累計

30,712,260

49,364,640

70,214,520

93,261,900

118,506,780

145,949,160

163,469,388

平均報酬月額

255,936

274,248

292,561

310,873

329,186

347,498

358,486

一時金額

148,500

839,900

1,123,500

1,440,500

1,719,900

2,015,800

2,204,600

一時金種類

脱退一時金

選択一時金

(5)

制度の変更内容

3

新制度案

受取期間選択制有期年金

一時金受取…2,200,000 円

年金給付時…60 歳以降の資格喪失時からの有期年金(5 年、10 年、15 年、20 年)

▲ 支給開始 5年後▲ 10年後▲ 15年後▲ 20年後▲

年額 43.8万円 年額 23.2万円 年額 16.4万円 年額 13.0万円 (月額10,800円) (月額13,700円) (月額19,300円) (月額36,500円) 20年有期 15年有期 10年有期 5年有期

新制度では、年金の受け取り方が選択制になります。

 これまでの、厚生年金基金の加算年金給付は「15 年保証半額終身年金」といって、60 歳以降の

資格喪失時から受給し、15 年経過後に半額に改定されて終身年金になる仕組みでした。

 代行返上後の新制度では、終身制度は廃止されますが、加入員の皆様が、自身の生活設計に合

わせて 4 つの選択肢から選択できるようになります。(15 年有期を選択された場合の年金額が現行制度

と同水準になるよう設計されています。)

※加算年金は加入15年以上の方が受給資格を得られます。15年未満の場合は現行制度と同様に脱退一時金として精 算していただくこととなり、年金選択はできません。 ※代行返上により、代行部分に付随した基本プラスアルファ及び独自給付(在職老齢年金の支給停止基準の緩和)は 廃止となります。在職老齢年金は国の支給停止基準の運営に変更となります。

(6)

同意のお願い

4

平成 27 年 2 月

代議員会・代行返上計画の議決・後継制度内容の議決

平成 27 年 4 月〜 5 月

将来返上・新 DB 制度についての全国説明会

平成 27 年 6 月末

将来返上の同意書のご提出期限

平成 27 年 7 月

臨時代議員会 ・将来返上の議決

平成 27 年 10 月

将来返上認可

平成 27 年 10 月〜

受給者説明会・新制度移行説明会

平成 28 年 3 月末

新DB制度移行についての同意書のご提出期限

平成 28 年 6 月

臨時代議員会 ・過去返上の議決 ・新DB制度の議決

平成 28 年 7 月〜 8 月

新DB制度の事務処理について告知

平成 28 年 9 月

過去返上認可・新 DB 制度スタート

加入員の皆さまのご同意は、2 回お願いすることになります。

同意書提出の時期と、ご同意いただきたい内容は次のとおりです。

今回の同意は上記①についてです。

同意書へ自署・押印をお願いいたします。

代行返上の実施にあたっては、以下の同意が必要となります。

 ①全事業主様の 2/3 以上の同意

 ②全加入員様の 2/3 以上の同意

 ③労働組合の同意

※設立事業所に使用される加入員の 1/3 以上で組織する労働組合がある場合は、加入員の 2/3 以上の同 意の他に当該労働組合の同意が必要です

参考

今後の予定

平成 27 年 6 月末までに同意書のご提出をお願いします。

DB制度へ移行すること(過去返上)を前提に、将来期間分の代行返上(代

行部分にかかる基金への掛金を停止し、国へ納付)をすること。

平成 27 年 12 月から平成 28 年 3 月末までに同意書のご提出をお願いします。

終身年金の有期化、基本プラスアルファ部分及び独自給付部分の廃止を承認

の上、新 DB 制度に加入すること。

内 容 内 容

(7)

Q&A

5

Q

1

Q

2

Q

3

Q

4

Q

5

代行返上とはどういうことですか?

何故代行返上するのですか?

当基金は財政状況が良好と聞いているが、何故、基金存続が無理なのですか?

代行返上により年金額や一時金額に変更はありますか?

廃止となる基金独自給付はどのようなものですか?

厚生年金基金制度は、国の老齢厚生年金を国に代わって支給する部分(代行部分)に、1%程度上乗せした基本プラスアル ファの年金を併せた「基本部分」と、業界独自に設計された「加算部分」の2階建ての制度になっております。基本プラスアル ファと加算部分を併せて「上乗せ部分」といいます。代行返上とは、代行部分の年金債務に相当する資産額を国に返還し、 上乗せ部分の内、加算部分を確定給付企業年金制度として継続します。 代行返上後は、代行部分の給付は基金ではなく、国が老齢厚生年金として支給することになります。また、代行相当の掛金 は、国(年金機構)に厚生年金保険料として、従来の社会保険料に上乗せして納付することになりますので、保険料負担額は 変わりません。 A1. 厚生年金保険法がこの4月に改正され、厚生年金基金として存続するためには非常に厳しい基準が設けられ、多くの基金は 解散か代行返上を5年以内に選択する必要が生じました。当基金は、加入員、受給権者の権利を守るために、「解散はせず上 乗せ制度を継続すること」を代議員会で決議しました。そのため、基金存続を第1の目標とし、基金存続が困難の場合は代行 返上し、上乗せ部分を継続することを方針として決議しましたが、25年度財政決算を基に検証した結果、存続基準の達成に は相当の掛金引上げの必要があることが判明しましたので、代行返上に方針を1本化することにしました。 A2. まず、今回の厚生年金保険法改正の背景を説明いたします。 少子高齢化の急速な進展により、国の厚生年金制度そのものが財政難に陥っております。その結果、社会保険料の引上げや 年金支給開始年齢を60歳から65歳に段階的に引上げております。代行部分は国から基金に代行給付に必要な資金を貸付 けているといえますが、財政難の国としては、基金に貸付けている余裕はなく、基金から代行資産を回収する目的で改正法を 施行させたといえます。 したがって、当基金の年金給付を賄う債務に対する積立状況は、良好で剰余金を保有していたとしても、それ以上に厳しい基 準を設けて、基準を下回った場合には不足額を単年度で掛金で補填する等、基金存続を認めさせない法案となっています。 以上から、代行部分を保有することはリスクが高いと判断し、代行返上を決定いたしました。 代行返上により、代行部分の年金は老齢厚生年金として国から給付され、加算部分の年金や一時金は、返上後に新たに設 立される確定給付企業年金基金から給付されますので、年金額や一時金に大きな変更はありません。ただし、加算年金は受 給後15年経過しますと半額給付となる終身年金制度で、寿命が延びますと積立不足となるリスクがありますので、終身年金制 度を廃止し、5年、10年、15年、20年の内から選択可能な有期年金制度に変更いたします。 また、代行部分に付随した基本プラスアルファ年金や独自給付の年金については廃止させていただきます。 年金だより156号に掲載しておりますが、代行部分が国の老齢厚生年金となることにより、国の基準で支給停止がかかるもの です。主に下表のとおりとなります。 A3. A4. A5. ■代行部分の基金独自給付 基金 国 障害年金・遺族年金との併給調整 在職老齢年金の支給停止 60歳以降、当基金に加入し、その報酬による支給停止額が基本年金額を上回る場 合のみ支給停止、65歳以上は全額支給 併給調整なし 併給調整あり 60 歳以降に社会保険の適用を受 けて働いている場合は年齢にかか わらず支給額の調整あり

(8)

≪お問い合わせ先≫

全国地質調査業厚生年金基金

〒 101-0047 東京都千代田区内神田 1-15-11 千代田西井ビル 3 階

電話 03-3233-1192

Q

6

Q

7

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8

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9

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10

Q

11

基本プラスアルファが無くなるようですが、金額はどれくらいですか?

何故2年後ではなく、今すぐに代行返上できないのですか?

解散と代行返上はどう異なるのですか?

新制度に必ず参画しなければならないのですか?

DB制度を自社で実施する場合と総合型で実施する場合の違いは何ですか?

規模が縮小となったDB制度で財政運営は大丈夫ですか?

基金は、加算部分の給付の他に、代行部分の給付に対して約1%(平成15 年4月の総報酬制移行後は0.77%)を基本部分 のプラスアルファとして付加してまいりました。代行部分を国に返還した場合、基本部分の扱いがなくなることから、プラスアル ファ部分についても廃止となります。 代行返上するためには、基金が管理している加入員記録と国が管理している被保険者記録が完全に一致していなければなり ません。このため、基金記録と国の記録を突き合わせ不一致があった場合には、どちらの記録が正しいか調査し修正する必要 があります。この作業を記録突合といいますが、基金発足以来44年分の過去の履歴の記録突合をする必要があります。過去 に解散、代行返上を実施した基金の例では、記録突合に1年半から2年かかっておりますので、2年後の平成28年9月頃を返 上完了の目標としております。 代行返上も解散も、代行部分の資産をを国に返還することに変わりはありませんが、代行返上は上乗せ部分の継続であり、解 散は上乗せ部分の終了であり大きく異なります。 代行返上のためには、事業主及び加入員の3分の2以上の同意が必要となりますが、同意要件が具備されますと代行返上の 認可取得し、新制度に移行することになります。 また、新制度に移行するかどうかについても、代行返上の同意とは別に事業主及び加入員の同意が必要となりますので、新 制度に同意できない場合は、基金から任意脱退していただくことになります。 DB制度の内容については自社で実施しても総合型で実施しても違いはありません。大きく異なるのは、総合型で実施する場 合の方が資産規模が大きくなり、運用コストや事務コストが自社で実施する場合より軽減されます。 DB制度は、約束した給付額を掛金と一定の運用利息(予定利率)で賄う事前積立制度です。当基金の予定利率は、平成 26年4月に4%から2.5%に引下げており、従来に比べ運用のブレの影響を受けにくい(運用リスクの低い)運営に切替えておりま す。また、26年3月末の財政決算状況では、上乗せ部分に必要な準備金128億円に対し、上乗せ相当の年金資産は142億円 であり、14億円の剰余金を保有しております。 したがって、現状の給付水準と掛金を維持したとしても、十分に安定的な財政運営が可能です。 A6. A7. A8. A9. A10. A11. 36万円 ×     × 30年 × 12月 ≒ 9,979 円 (1ヵ月あたり832円)0.0771000 ■基本プラスアルファ部分のモデル 例…平均報酬36万円で30年加入の場合

参照

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