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TraceFinder 4.1 トレーニングマニュアル (GCMS アンノウンスクリーニング編 )

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(1)

TraceFinder

TM

4.1

トレーニングマニュアル

GC/MS アンノウンスクリーニング編

PN: 81012806

Revision A

2017年5月

(2)

TraceFinder 4.1 トレーニングマニュアル

(GCMS アンノウンスクリーニング編)

(3)

目次 1

TraceFinder4.1 アンノウンスクリーニングメソッド GCMS 編 目次

1. アンノウンスクリーニングメソッドの概要 ... 2 差異解析と4つのサーチオプションについて ... 2 2.基本設定... 3 3. アンノウンスクリーニング用メソッドの作成 ... 5 マスターメソッドの新規作成 ... 5 4. バッチファイルの作成 ... 14 バッチファイルの新規作成 ... 14 5. デコンボリューションプラグインの操作 ... 16 ピークの検出とライブラリサーチ ... 16 抽出ピークのフィルタリング ... 21 RT のアライメント ... 22 6. バッチ処理の実行 ... 24 7. 解析結果の見方 ... 26 データレビュー ... 26 8. レポートの印刷 ... 37 Report View ... 37 レポート例 ... 38

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アンノウンスクリーニングメソッドの概要

2

データベースサーチ

Compound Data Base(CDB)に登録した化合物につ

いて同定します。 ライブラリサーチ NIST 形式のスペクトルライブラリと実測のフラグメントパタ ーンの比較を行います。 組成演算 実測ピークのm/z について分子組成を求めます。組成式の 候補について同位体パターンのスコアを算出します。 ケムスパイダーサーチ 英立王立化学会(RSC)のオンライン化合物データベースで あるChemSpider にアクセスして検索を行います。

1. アンノウンスクリーニングメソッドの概要

TraceFinder4.1 のアンノウンスクリーニングメソッドでは未知化合物を自動で検出し複数のサンプルグループ間の差 異を比較します。また検出化合物について、ライブラリサーチによるNIST 形式のスペクトルライブラリとの照合を行い ます。GCMS のデータの解析ではオプション機能であるデコンボリューションプラグインを用いて、あらかじめフラグメン トイオンをコンポーネント(化合物単位)にまとめる処理を行ってから、アンノウンスクリーニングメソッドを実行して差分 解析します。解析できるのはThermo Fisher Scientific 製質量分析計から得られた Raw ファイル(*.raw)です。

差異解析と4つのサーチオプションについて

各サンプルデータの積分強度の大きさをヒートマップ形式で表示することができ、差異が顕著に現れている化合物を視 覚的に判断することができます。またコントロールグループと各サンプルグループ間の積分強度の比をチャート等で表 示することができます。 未知化合物の同定方法では最大 4 つのサーチオプションが用意されています。GCMS のデコンボリューションされた データにはライブラリサーチのみが対応します。

(5)

基本設定 3

1. 基本設定

Deconvolution Plugin の設定

TraceFinder Deconvolution Plugin は最初から TraceFinder に含まれておりません。 別途、Thermo Flexera ダウンロードサイトからプラグインの ZIP ファイルを入手してください。 ***Flexera サイトにアクセスするには下記リンクからのアカウントの作成が必要です。

https://thermo.flexnetoperations.com/control/thmo/RegisterMemberToAccount アカウント作成後https://thermo.flexnetoperations.com/control/thmo/login

よりログインしてください。

サ イ ト の 詳 細 な 利 用 方 法 に つ い て は 当 社 FAQ サ イ ト ( Software FAQ/Q22 ) を ご 参 照 く だ さ い 。 http://www.thermosci.jp/gc-gcms/software-faq.html

(6)

基本設定

4 インストール後、TraceFinder Administration Console を起動してプラグインの設定を確認してください。

(7)

アンノウンスクリーニング用メソッドの作成 5

2. アンノウンスクリーニング用メソッドの作成

マスターメソッドの新規作成

メソッド開発 > メソッドビューの画面で新規作成ボタンをクリックします。 新規作成ウィザードからアンノウンスクリーニングメソッドのみを選んでOK をクリックします。 メソッド開発の画面で新規作成ボタ ンをクリックします。

(8)

バッチファイルの作成

6 [メソッドビュー]を [アンノウンスクリーニング] > [処理]に切り替えます。

メソッドの解析パラメータ設定画面になります。

1. Peak Detection Settings (ピーク検出の設定) 3. ①Library Settings ※デコンボリューションでは 設定しません。 2. Search Options (同定方法の設定)

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アンノウンスクリーニング用メソッドの作成 7 1. Peak Settings の設定を行ないます。必要に応じて解析に必要な範囲を限定します。 1. ピーク設定 ピーク認識設定 ※データを1つ指定することを 推奨します。 ボタンを押すと、ピーク検出範囲を規定するリファレンスデータを1つ指定できます。 リファレンスのデータファイルからピークを検出するための最適なパラメータを読み取 り「Minimum MS Signal Threshold 」~「RT Shift」に値を自動で入力します。

最小 MS シグナルしきい値

イオンを検出するための最低シグナル強度の閾値。「Autocalc defaults from raw files」 を設定するとリファレンスデータから値を自動で調整します。

デフォルト:10000000.00

最大 MS シグナルしきい値

イオンを検出するための最大シグナル強度の閾値。「Autocalc defaults from raw files」 を設定するとリファレンスデータから値を自動で調整します。

デフォルト:1000000000.00

最少ピーク幅 クロマトグラムの最小許容ピーク幅(min.)。「Autocalc defaults from raw files」

を設定するとリファレンスデータから適切な値を自動で調整します。 デフォルト:0.5

最大ピーク幅 クロマトグラムの最大許容ピーク幅。 「Autocalc defaults from raw files」

を設定するとリファレンスデータから適切な値を自動で調整します。デフォルト:1 解析対象のデータファイルの中から データを一つ選択します。

(10)

バッチファイルの作成 8 1. ピーク設定 続き RT シフト(分) ※デコンボリューションではこ のパラメータは使用しません。 クロマトグラムのピークアライメントによるずれの最大許容値。

「Autocalc defaults from raw files」を設定するとリファレンスデータから適切な値 を自動で調整します。デフォルト:1.0 RT ウィンドウ(秒)※デコンボ リューションではこのパラメー タは使用しません。 ピーク検出する際の溶出時間の許容誤差範囲(±Sec/2) デフォルト値: 30.00 解析する時間範囲 チェックすると、ピーク検出する溶出時間を指定することができます。 デフォルト:チェックボックスが空欄(無効) 質量許容値 質量許容誤差範囲(ppm/mmu)。

デフォルト:5ppm (Q Exactive GC は 3ppm、ISQ LT TSQ8000 は 500mmu を推奨)

アライメントとギャップフィリ ング チェックすると、バッチ全体で単一のピークリストを作成します。 空欄の場合、それぞれのデータファイルごとに個別のピークリストを作成します。 (※アライメントを行うにはリファレンスのデータファイルと同じフィルターのセット が他のデータファイルにも含まれている必要があります。レビュー画面で Heat Map を 表示するにはチェックは必須になります。デフォルト:チェックを有効 (デフォルト推奨) 全てのピーク / トップピーク 全てのピーク: 全てのピーク検出結果を表示する。 トップピーク: 強度順に TopN の検出結果を表示する。 デフォルト: すべてのピーク (すべてのピークを推奨) 2. Search Options の設定を行ないます。検出したピークについて、検索方法を選択します。ライブラリサーチのみに チェックしてください。

(11)

アンノウンスクリーニング用メソッドの作成 9 2. Search Options Search Types 4つのサーチオプションから複数を選択できます。これらのうち GCMS のデコンボリュ ーションプラグインが対応できるのはライブラリサーチのみです。ライブラリサー チのみチェックします。 データベースサーチ・・・CDB と照合して化合物を検索します。 データベース設定タブでパラメータを設定します。

ライブラリサーチ・・・実測のフラグメントスペクトルと NIST 形式や Library Manager

形式のスペクトルのライブラリと比較して検索します。 LCMS のデータでは AIF あるいは MS2 のデータが必要になります。 ライブラリ設定タブでパラメータを設定します。 組成解析・・未知化合物の m/z について組成演算を行います。 組成解析設定タブでパラメータを 設定します。 ChemSpider サーチ・・・英国王立化学会(SRC)のオンライン化合物データベースであ る ChemSpider にアクセスして化合物を検索します。イ ンターネット環境が必須です。 ChemSpider 設定タブでパラメータ を設定します。 Highest Point 分析 ある一種類の未知化合物ピークについて、バッチの全データ中で最も高いピーク強度と なっているデータファイルのスペクトル情報のみを採用して検索を行います。 その結果を全データで共通の検索結果とします。 空欄にした場合はサンプルデータ別にそれぞれ検索を行います。 デフォルト:チェックボックスは空欄(無効)(デフォルト推奨) 全数サーチ / シンプルサーチ ※このパラメータは使用しませ ん。 全数サーチ: 4つのサーチオプションのうち選択した全ての同定結果をリスト化して表 示します。 シンプルサーチ: 最大で 4 種類のサーチオプションを同時に使用して複数の検索結果が ヒットした場合、最も優先順位が高いサーチオプションの結果のみがデータレビューに 記載されます。(Database Search および Library Search の結果が最も優先されます。 2 番目に Elemental Composition の結果が優先されます。ChemSpider の結果は優先順 位が最も低くなります。)デフォルト:Simple Search (しらみつぶしに全ての同定結 果を見たい場合は全数サーチを推奨)

Number of top matches

ライブラリサーチの結果でヒットした化合物が複数存在する場合、スコア順に高いもの から設定した最大数のみデータレビューやレポート中で表示します。

(12)

バッチファイルの作成 10

ライブラリ設定

GCMS でデコンボリューションプラグイン機能を使用する場合はライブラリ設定のパラメータは使

用しません。検出アルゴリズムの設定(

12 ページ)まで進んでください。

[Search Options]で[ライブラリサーチ]にチェックした時のみ有効になります。NIST 形式のフラグメントのスペクトル ライブラリを検索に使用するライブラリサーチを行う際に設定します。実測のフラグメントのスペクトルとライブラリのスペ クトルを比較してフラグメントのマッチ率をスコア化(%)します。 ライブラリ選択 検索に使用するスペクトルライブラリ(NIST 形式/ mzVoult 形式)の[使用可能]ボックス にチェックします。※GCMS は NIST 形式のデータベースのみチェックします。 以下のディレクトリに保存されているライブラリのみ表示できます。 NIST 形式の保存場所:NISTMS サーチのインストールされているフォルダに保存。 (例:C:\Program Files (x86)\NISTMS\MSSEARCH)

mzVoult 形式(.db)の保存場所:mzVoult のライブラリがインストールされているフォルダに保存。 (例:C:\Thermo\Shared¥Spectral Libraries)

(13)

アンノウンスクリーニング用メソッドの作成 11

General ライブラリ設定

MS オーダー Library Search に使用する MS Order を指定します。

(MS/ MS2/ MS-In Source CID)

デフォルト:MS (※GCMS では MS を選択します。)

Use Isolation Width サーチ対象のピークについて、プレカーサーのフラグメントを含むピークと同じ RT

Window 内に MS2 スペクトルがあるかどうかを判断する際に Isolation Width を考慮し ます。MS Order が MS2 の場合のみ設定可能です。 デフォルト:チェックボックス空欄 (デフォルト推奨) NIST 設定 ※NIST 形式のライブラリを選択時のみ設定 サーチタイプ Normal・・・ライブラリ中のプレカーサーイオンやプロダクトイオンの情報による判 別を用いず、スペクトルの類似度だけで検索します。 MS/MS・・・ライブラリ中の MS/MS スペクトルのみで サーチをかけるときに使用します。

In-source HiRes・・・ライブラリ中の in-source/EI のスペクトルのみを

用いて検索する際に使用します。 デフォルト: Normal (デフォルト推奨) プリカーサ許容値 MS/MS スペクトルについてプレカーサーイオンに対する質量許容誤差範囲。[Search type]が MS/MS あるいは In-source/EI のときのみ設定可能です。 単位は amu/ppm。 デフォルト: 1.6ppm プロダクト許容値 MS/MS スペクトルについてプロダクトイオンに対する質量許容誤差範囲。[Search type]が MS/MS あるいは In-source/EI のときのみ設定可能です。 単位は amu/ppm。 デフォルト: 1.6ppm プリカーサ無視 チェックボックスを有効にするとプレカーサーイオンの一致による判別を行わなくなり ます。[Search type]が MS/MS あるいは In-source/EI のときのみ設定可能です。 デフォルト:チェックボックス空欄

代替のピークマッチングを使用

スペクトルの認識に Alternative Peak Matching のアルゴリズムを使用します。[Search type]が MS/MS あるいは In-source/EI のときのみ設定可能です。 デフォルト:チェックボックス有効 リバースサーチ リバースサーチを行います。ライブラリ中の化合物のスペクトルのピークが実測のスペ クトルに存在しているかどうかでマッチスコアを評価します。(一方で Forward Search はアンノウンの化合物のスペクトル中のピークがライブラリ中に存在しているかどうか でマッチスコアを評価します。)デフォルト:チェックボックス空欄 プレサーチ スペクトル間のマッチスコアを計算する前にプレサーチスクリーニングを行う機能を有 効にします。(Default/off)

(14)

バッチファイルの作成 12 NIST 設定 続き ※NIST 形式のライブラリを選択時のみ設定します SI しきい値 SI スコアの閾値を設定します。この閾値以下の結果については Data Review には 表示されません。 デフォルト:250 (推奨値:650) RSI しきい値 RSI スコア(リバースサーチのスコア)の閾値を設定します。この閾値以下の結果につ いては Data Review には表示されません。 デフォルト:250 (推奨値 700)

Probability しきい値 match probability(%)の閾値。この閾値以下の結果については Data Review には表

示されません。 デフォルト:10.00 (デフォルト推奨) mzVoult 設定 GCMS ではこの項目の設定を行いません。 メソッドビューを「ピーク検出」に切り替えます。 検出アルゴリズムをAvalon に設定します。

(15)

アンノウンスクリーニング用メソッドの作成 13 マスターメソッドの保存を行います。 メニューバーから[ファイル] > [名前を付けて保存...]をクリックします。 [新規メソッド]の項目に保存するマスターメソッドの名前を入力して[保存]をクリックします。 メニューバーの[ファイル]>[名前を付け て保存]をクリックします。 名前を入力して保存をクリック

(16)

バッチファイルの作成 14

3. バッチファイルの作成

バッチファイルの新規作成

[解析]の画面に切り替えてメニューアイコンから新規作成をクリックします。 [新規バッチを作成]画面で保存先のフォルダを新規作成(または指定)し、ファイル名をつけます。 [タイプ:]で[アンノウンスクリーニングのみ]を選択し、マスターメソッドを指定したら作成ボタンをクリックします。 必ず[解析]の画面に切り替えてから新規 作成ボタンをクリックします。 バッチファイルの保存フォルダは C:\TraceFinderData\4.0¥Projects の下に作成されます。 タイプ:を必ず[アンノウンスクリーニングのみ]にして からマスターメソッドを選択します。 Method を選択します。

(17)

バッチ処理の実行 15

Filename のセルをダブルクリックして測定済みのデータファイル(.raw)を呼び出します。

解析対象のファイルを選択してOpen ボタンで呼び出します。複数ファイルを選択して呼び出すことも可能です。

バッチリストのGroups の項目を編集してサンプルデータのグループ分けを行います。

このとき、「Control」というグループ名を一つ指定すると Fold(ある検出化合物について Control グループのピークエ リア値と他のサンプルグループのピークエリア値との比)を計算します。(大文字、小文字の区別なし)

(18)

バッチ処理の実行 16

4. デコンボリューションプラグイン

スペクトルのフラグメントイオンの情報からデコンボリューションを行い、クロマトグラムのピーク情報をコンポーネント(化 合物)単位に統一します。またライブラリから化合物の検索を行います。

ピークの検出とライブラリサーチ

[解析]の[Deconvolution Plugin]画面を選択します。 [Sample List]の[リフレッシュ]アイコン を押します。デコンボリューションの対象となるデータファイルのリストが下 部に表示されます。 リフレッシュアイコンを押す。

(19)

バッチ処理の実行 17

Peak List のアイコンのうち、[Settings]アイコン をクリックします。

[Processing parameters]の画面が開きます。この画面ではデコンボリューションするときのパラメータを設定できま す。以下に推奨パラメータ画面を表示します。設定完了後、[Save]を押して画面を閉じます。 一般的推奨値は 1000000 前後。 適宜調整します。 推奨値:98%に設定 デコンボリューション後の化合物の同定に使 用する NIST 形式のライブラリをチェックし ます。 NIST による化合物同定時に SI のスコアによ る閾値を設定します。RSI による閾値を使用し たい場合は Reverse search のボックスにチェ ックします。 推奨値: SI 650 / RSI 700 チェックw ※QE-GC のデータのみ ※QE-GC のデータのみ ※QE-GC のデータのみ

(20)

バッチ処理の実行

18 Accurate Mass Tolerance

※QE-GC のデータのみ表示

デコンボリューション時のピーク抽出や RT アライメントにおける質量誤差範囲。 デフォルト: 10ppm(デフォルト推奨)

m/z Sig ToNoise Threshold

※QE-GC のデータのみ表示 デコンボリューション時にそのイオンを含むかどうかの S/N の閾値 デフォルト: 20 (デフォルト推奨) Use Minimum RT/ Use Maximum RT チェックして時間(min)を入力すると解析する溶出時間の範囲を限定します。

TIC Intensity Threshold デコンボリューション後に Peak List で抽出する化合物の TIC のしきい値。

デフォルト: 2000000 (適宜調整)

Ion overlap Window

あるフラグメントイオン同士が同一化合物由来であるかどうかを判定するために必要な 共溶出の基準。例えば 95%と設定した場合、フラグメントイオンのマスクロマトグラム を重ねたときにピークトップの 95%の高さのピーク幅でマージしていれば基準を満た しているとします。

デフォルト: 95% (推奨 98%)

Include Reference and Exception Peaks ※QE-GC のデータのみ表示 あるイオンをロックマスに指定していて、スペクトルの表示から除外されている対象イ オンをデコンボリューションに使用したいときにチェックします。 Ions to use デコンボリューション後にライブラリサーチに用いるイオンを指定します。

Use All Ions: デコンボリューションされた全てのイオンを

ライブラリサーチに用います。

Use Top Ions: 強度(intensity)順、あるいはベースピークに RT が近接している

(Proximity)順に Top XX 個のイオンをライブラリサーチに用います。

Use response Threshold: Area あるいは Height で設定した閾値以上のイオンを

ライブラリサーチに用います。 デフォルト: Use All Ions (デフォルト推奨)

Libraries Search Type

Normal: ユニットマスの NIST Libray を使用する時に選択します。 HiRes: 精密質量の NIST Library を使用する時に選択します。

デフォルト:Normal Libraries サーチに用いるライブラリを選択します。 SI(RSI) NIST による化合物同定時に SI のスコアによる閾値を設定します。RSI による閾値を使 用したい場合は Reverse search のボックスにチェックします。 デフォルト:500 (推奨値: SI 650 / RSI 700)

Penalize Missing Molecular Ion ※QE-GC のデータのみ表示 チェックした場合、ライブラリでヒットした化合物の精密質量と一致する分子量イオン が実測スペクトル中に観測されたときにマッチスコアが向上します。 デフォルト: 空欄 (デフォルト推奨) Annotate Fragments ※QE-GC のデータのみ表示 ライブラリサーチ時にそれぞれの同定された化合物のフラグメントイオンに 対し自動的にアノテーションを行い、Extracted Ions と Spectra の画面に付加情報 (Fragment ID、Theo m/z、Mass error(ppm)、Fragment Count)が記載されま す。 チェックすると解析時間が長くなることがあります。

(21)

バッチ処理の実行 19

[Processing]アイコン をクリックして [Peak Detection and Library search] > [All Samples]を実行しま す。

デコンボリューションの処理が実行中は下記の画面のように[Processing]ボックスが表示されます。

デコンボリューションの処理が終わると、[Peak list]にサンプル毎のデコンボリューションでまとめられたピークのリスト が表示され、[Peak Identifications]には選択したピークについてライブラリでヒットした化合物が Score 順に表示さ れます。

また[Extraction Ions]にはでデコンボリュートされた個々のフラグメントイオンのリストとマスクロマトグラムの重ね書 きが、[Spectra]にはライブラリでヒットした化合物のスペクトルと実測スペクトルとのミラープロットが表示されます。

(22)

バッチ処理の実行

20 ※QE-GC のデータの場合は、[Processing Parameter] で[Annotate Fragments](18 ページ)にチェックして処

理を実行、あるいはExtracted Ions のテーブルで右クリック > ショートカットメニューから Annotate spectrum を選択すると[Fragment ID]、[Theo m/z]、[Mass error(ppm)]、[Fragment Count]の項目が記載されま す。 [Fragment ID]:ライブラリでヒットした化合物の中性分子(M)の組成式から 算出された理論的なフラグメントの組成情報 [Theo m/z]: フラグメントの理論質量 [Mass error(ppm)]: フラグメントの理論質量と実測値の誤差 [Fragment Count]: 実測値にマッチする理論的なフラグメントの組成候補の数 サンプルリスト 後のピークリスト ライブラリのヒット結果 デコンボリュートされた フラグメントのリストとクロマトグラムの重ね書き ミラープロット 上:実測スペクトル 下:ヒット化合物のスペクトル

(23)

バッチ処理の実行 21

抽出ピークのフィルタリング

[Peak List]の[フィルターアイコン] から必要に応じて特定の条件のピークのみフィルタリングすることができます。 [Define filter]画面でフィルター条件を設定できます。下部の[OK]を押すとフィルターがアクティブ(有効)になります。 設定した Intensity 以上の TIC のピークを 抽出します。 設定した RT 範囲内のピークを抽出します。 ライブラリマッチスコアについて設定したしきい値 以上のスコアを持つピークをフィルタ抽出します。 設定した質量のフラグメントイオン、あるいはある2つのフラグメ ントイオン間で設定した質量の間隔を持つピークをフィルターで 抽出します。

(24)

バッチ処理の実行

22 [Remove]アイコン から選択したピークを除去したり、フィルタリングされたピークを除去するとことができます。

RT のアライメント

データファイル間の溶出時間の補正を行います。

メニューの[View]から[RT alignment view]に画面を変更します。

[Processing]アイコン をクリックして[All]、[Inclusion]、[Exclusion]、[Modified inclusion]のうち、いずれか を選択してアライメントを実行します。

(25)

バッチ処理の実行 23

[All]: すべてのサンプルデータ間でアライメントを行い、[Peak List]に載せます。

[Inclusion]: [Sample List]の[Inclusion]のカラム(※1)にチェックが入っているサンプルで検出されているピーク のみを対象にアライメントを行い、[Peak List]に載せます。

[Exclusion]: [Sample List]の[Exclusion]のカラム(※1)にチェックが入っているサンプルで検出されているピー クを除いてアライメントを行い、[Peak List]に載せます。(ブランクデータ由来のピークをバックグラウ ンドとして省くことができます。)

[Custom Inclusion]: [Sample List]の[Inclusion]のカラム(※1)にチェックが入っているサンプルで検出されて いて、かつ[Exclusion]のカラム(※1)にチェックが入っているサンプルでは検出されていな いピークを対象にアライメントを行い、[Peak List]に載せます。 ※1・・・[Sample List]には下図のように[Inclusion]と[Exclusion]のチェックボックス項目があります。 アライメント処理後の結果が[RT alignment View]に表示されます。 ライブラリのヒット結果 アライメント後のピークリスト データファイル別の情報 デコンボリュートされた フラグメントのリスト とクロマトグラムの重ね書き ミラープロット 上:実測スペクトル 下:ヒット化合物のスペクトル

(26)

バッチ処理の実行 24

5. バッチ処理の実行

[解析]の[バッチビュー]の画面に戻ります。バッチ実行 をクリックします。 [実行オプション]の画面で[データ処理]、[ピーク検出]、[同定]、[RT アライメント使用]にチェックを入れて OK を押しま す。

(27)

バッチ処理の実行 25

(28)

解析結果の見方 26

6. 解析結果の見方

データレビュー

データレビュー> アンノウンスクリーニングビュー画面に切り替えて結果を確認します。

Heat Map

アンノウンスクリーニングで抽出された全サンプルデータのピークを MS Area(積分強度)の高低に従ってヒートマップ 状に色別表示します。同一化合物のピークについてサンプルデータ間の積分強度の差を視覚的に判断できます。

Area

Heat Map タブを選択 MS Area 高 低 実測 m/z RT 中性質量 データファイル名 –MS Area(積分強度)

(29)

解析結果の見方 27

Heat Map からタブ表示を切り替えます。バッチの全サンプルデータのさまざまな数値を比較できます。コントロールグ ループとサンプルグループ間の積分強度の比(Fold)、あるいは同一グループ内のサンプルの積分強度の平均値や変 動係数(%CV)を確認することができます。

Cross Sample Peak List タブを選択 選択 チェックボックス チェックすると、XIC Overlay の画面でクロマトグラムの重ねがきができます。 ※XIC Overlay 参照 RT 実測 m/z 中性質量 モノアイソ トピック 質量 フィルター 情報 Maximum Fold データセットの中で最も 大きな積分強度の比(Fold) データファイル名 –MS Area(積分強度) グループの 積分強度 の平均値 グループの 積分強度 の変動係数 コントロール とサンプルの 積分強度の比

(30)

解析結果の見方

28 Heat Map や Cross Sample Peak List のヘッダー項目名をクリックすると列をソートできます。

またヘッダー名の下にある をクリックすると下部にウィンドウが表示され、指定した条件の結果のみの検索やフィル タリングを行うことができます。Custom を選択すると Custom Filter Selection が起動し更に詳細なフィルタリングが できます。 例) CV が 10%以下で Fold(コントロールとの積分強度の比)が 1000 倍以上の結果のみ抽出。 フィルターの設定項目を追加(複数追加できます。) Operator に ≧や≦等の 記号選択 Operand に数値入力 And と Or の切り替え フィルタリングを実行します。

(31)

解析結果の見方 29

解析したデータファイルの情報が記載されます。

Peak List

Sample List で選択しているデータファイルについて検出したピークの m/z や RT、Area,Height,各サーチオプショ ンの同定結果の情報が記載されます。

(32)

解析結果の見方 30 Peak List で選択されているピークについて同定結果の詳細を記載します。 同定方法 (Search Options) 参照 データ ベース 化合物名 組成 情報 サーチ スコア リバース サーチス コア SI/Dot Product の スコア順で その化合物が1位 である可能性 SI と HRF スコ アを考慮した 総合的なスコ ア ライブラリとスペクトルが完全一致で 999 ※NIST 形式のみ対応 ライブラリには存在しないピークを省いたスコア ※NIST 形式のみ対応 チェックされている同定結果の みがレポートに記載されます。 High-Resolution Filtering Score。 実測フラグメントと理 論的に算出されたフラ グメントイオンのリス トを比較。10ppm の 許容誤差で m/z が一 致する物の割合を評価 HRF に関し て実測と一 致したフラ グメントの 構成元素が 分子(M)の 元素組成に 占める割合 NIST Library の スペクトル 中における 分子量イオ ン(M+)の 有無

(33)

解析結果の見方 31

同一サンプルについて複数の化合物ピークのマスクロマトグラムの重ね書きができます。

Top 20 : 強度順に 20 位までのピークを重ね書きします。

Selected :Cross Sample Peak List / Peak List の「Selected」にチェックした複数のピークを重ね書きします。 All : 全てのピークのクロマトグラムを重ね書きします。

TIC Chromatogram

TIC (フルスキャン)のクロマトグラムを描写します。 XIC Overlay タブを選択 TIC Chromatogram タブを選択

(34)

解析結果の見方 32 マスクロマトグラムを描写します。

Group Averages

同一ピークについてグループごとの積分強度(Peak Area)の平均値を棒グラフで表示します。 記号にカーソルを合わせるとデータファイルの情報を確認できます。 Group Averages タブを選択 XIC タブを選択 記号にカーソルを合わせると対 応するデータファイルの Area を 確認できます。

(35)

解析結果の見方 33

Peak List で選択しているピークのマスクロマトグラムを表示します。

ピーク面積の切りなおしが必要な場合、カーソルをベースラインの始点/終点にもっていき、十字になったところで ドラッグすると、マニュアル積分ができます。

Cross Sample Peak Overlay

同一化合物のピークについて全サンプルデータのクロマトグラムを重ね書きします。 ピーククロマトグラム タブを選択 マニュアル積分からマスターメソッド の積分条件に戻す場合、右クリックで トグル積分設定 > Methodを選択します。 します

(36)

解析結果の見方 34 ライブラリサーチ(NIST)との照合結果を表示します。 実測の スペクトル ライブラリの スペクトル Library Search タブを選択します。 ヒット化合物 のリスト 右クリックして差異プロットを表示 を選択すると ミラープロットを表示できます。 ミラープロット

(37)

解析結果の見方 35 構造式を表示します。 ※GCMS のデコンボリューションのデータでは結果表示されません。

Fragments

CDB の Fragments で登録したフラグメントイオンが実測スペクトルで検出されているかどうか確認します。 ※GCMS のデコンボリューションのデータでは結果表示されません。

Isotopes

化合物の理論的な同位体パターンのスペクトルと実測の同位体パターンのスペクトルを比較します。 ※GCMS のデコンボリューションのデータでは結果表示されません。

Spectrum

ピーククロマトグラムタブでクリックして指定したデータポイントのフルスキャンのスペクトルを表示します。 Spectrum タブを選択します 。

(38)

解析結果の見方

36

Excel や CSV へ Peak List の Export

ファイルメニューから データエキスポート > CSV または Excel…を選択します。

フォーマットとシートレイアウトを選択肢、エキスポートを選択します。

Excel あるいは CSV の Sheet に Peak list が Export されます。

複数ファイル:

それぞれのサンプルの Peak list を複数の Sheet に個別に貼り付けます。

単一ファイル:

全てのサンプルの Peak list を一枚の Sheet に貼り付けます。

(39)

レポートの印刷 37

7. レポートの印刷

Report View

[Report View]ではレポートの印刷ができます。 テンプレートのリストから1つ選択し、[Preview]をクリックするとレポートを表示します。 [Generate]をクリックするとレポートを印刷、またはファイルを保存します。 レポート形式を選択します。 クリックすると保存されたフォルダを開きます。

(40)

レポートの印刷

38

レポート例

Cross Sample Peak Table 2 ※Cross Sample Peak List で選択にチェックした結果が出力されます。

Batch Report

(41)

レポートの印刷 39

Unknown Screening Long Report

(42)
(43)

© Thermo Fisher Scientific K.K. 無断複写・転写を禁じます。 研究用のみに使用できます。診断目的およびその手続き上での使用はできません。 ここに記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。 ここに記載されている内容は予告なく変更することがあります。

サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社

フリーダイヤル: 0120-753-670 FAX: 0120-753-671 www.thermofisher.com

参照

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