平 成 2 4 年 3 月 策 定
平 成 2 5 年 1 1 月 修 正
生 活 環 境 部 危 機 管 理 室
三原市津波避難対策ガイドライン
~津波から命を守るために~
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目
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1 ガイドラインの位置付け ··· 1 2 津波被害が想定される地震 ··· 1 3 想定される津波等の規模 ··· 2 4 避難勧告・避難指示 ··· 2 5 緊急情報の入手方法 ··· 3 6 避難対象区域 ··· 3 7 避難先の考え方 ··· 4 8 避難経路 ··· 4 9 避難方法 ··· 5 10 円滑な避難に向けた備え ··· 5 11 自主防災組織 ··· 5 12 津波避難訓練 ··· 6 13 防災担当窓口 ··· 6 【資料1】広島県地震被害想定調査報告書 ··· 7 (1)南海トラフ巨大地震の被害想定の概要 ··· 7 (2)南海トラフ巨大地震の想定震度分布 ··· 8 (3)南海トラフ巨大地震の液状化危険度分布(PL 値) ··· 8 (4)南海トラフ巨大地震における防災・減災対策の効果 ··· 9 【資料2】三原市メール配信システム ··· 10 【資料3】震度と揺れ等の状況 ··· 111 ガイドラインの位置付け 本ガイドラインは,市民の皆様と行政とが共通認識のもとに,三原市における津波避難対策を検 討していくための指針とするため,松浜地区(糸崎7丁目)の協力をいただき作成したものです。 津波から身を守るために,本ガイドラインを指針にハザードマップや地域の細かな特性を踏まえ, より具体的な地域単位の避難計画の作成を行っていくものとします。 なお,本ガイドラインは現時点での想定や既存設備に基づき,基本的な考え方をまとめたもので あり,大規模な地震発生後は予期しない様々な事態が発生するおそれのあることにも,配慮してい く必要があります。 2 津波被害が想定される地震 広島県地震被害想定調査報告書(平成 25 年 10 月)では,三原市沿岸で津波被害が想定される地 震は,南海トラフを震源とする巨大地震と瀬戸内海にある活断層群を震源とする地震の二つがあり ます。 想定地震位置図(南海トラフ巨大地震) 出典:南海トラフの巨大地震モデル検討会資料(内閣府 2012) 【参考】南海トラフ(南海トラフ巨大地震) 南海トラフとは,日本列島が位置する陸のプレート(ユーラシアプレート)の下に,海のプレー ト(フィリピン海プレート)が南側から年間数㎝の割合で沈み込んでいる場所である。この沈み込 みに伴い,2つのプレートの境界には,徐々にひずみが蓄積されており,このひずみが限界に達し たときに蓄積されたひずみを解放する大地震が発生している。過去 1,400 年間を見ると,南海トラ フでは約 100〜200 年の間隔で大地震が発生しており,近年発生した地震では,昭和東南海地震 (1944 年),昭和南海地震(1946 年)がこれに当たる。昭和東南海地震及び昭和南海地震が起き てから 70 年近くが経過しており,日本列島の広い範囲に強い揺れと大きな津波による災害を引き 起こすことが懸念されている。 【出展:広島県地震被害想定調査報告書(平成 25 年 10 月)より】
3 想定される津波等の規模 津波が想定される地震が発生した場合,三原市における震度,津波の高さ等(※最大値)は下表 のとおり想定されています。 なお,沿岸部に津波の影響(±20 ㎝の水位変化)がでるのは 20 分後とされています。 【出展:広島県地震被害想定調査報告書(平成 25 年 10 月)より】 地震 震度 津波の高さ (海面変動) ※1津波高 最大波到達時間 南海トラフ 6 強 ※2 1.4m 3.2m 332 分 活断層群 6 強 0.8m 2.8m 108 分 (※1):満潮時(東京湾平均海面 T.P+2.06m)に津波が到達した場合の標高です。 (※2):20cm 程度の地盤沈下を見込み,1.4m と想定されています。 4 避難勧告・避難指示 三原市では気象庁が広島県沿岸部に対し,大津波警報又は津波警報(以下「津波警報等」という。) を発表した場合,市内の沿岸部に避難勧告,避難指示を下表のとおり発表します。 また,津波注意報が発表された場合も,海浜や河口付近からは離れる必要があります。 避難区分 (市が発表) 津波警報等及び津波注意報と予想される津波の高さ (気象庁が発表) 避難指示 大津波警報 (特別警報) 10m超,10m(5~10m) 5m(3~5m) 避難勧告 津波警報 3m(1~3m) ― 津波注意報 1m(20 ㎝~1m) 【参考】 避難勧告は,市民の生命,身体を災害から守るため,災害対策基本法第 60 条に基づき,災害発 生の危険性が高まったと判断した場合に,要避難地域を指定して市長が発表するものです。 また,避難指示は避難勧告より拘束力が強いものであり,避難勧告と同じ目的で,危険性や緊急 度の高い場合に,発表します。 【留意点】 津波警報等及び津波注意報は地震発生から 2~3 分で第 1 報が発表されます。ただし,その後, 解析が進むことにより,更新された情報が続報として複数回発表されます。このため,第1報では 津波警報等が発表されていなかった地域でも,続報で警報対象地域として追加される可能性がある ことに警戒が必要です。 しばらくは,テレビやラジオの情報に十分注意することが重要です。 また,津波警報等及び津波注意報の発表単位は,広島県沿岸部をひとつの単位として発表されま す。通常の気象予警報のように,市町単位ではありません。 【出展:気象庁ホームページより】 遡上高については 4ページに補足説明 東京湾平均海面 東京湾平均海面東京湾平均海面 東京湾平均海面((((T.P=T.P=T.P=T.P=標高標高標高標高 0m)0m)0m)0m) 津 津 津 津 波波波波 高高高高 満潮時 満潮時 満潮時 満潮時のののの潮位潮位潮位潮位
5 緊急情報の入手方法 地震の揺れを感じた場合は,直ちに情報の入手に努めましょう。ただし,大きな地震が発生した 場合などは,停電や機器の故障等により通常の情報入手方法が利用できないおそれが 考えられます。平常時から,様々な方法での入手方法を確保するとともに,隣近所で の声かけも重要です。 また,情報がまったく伝わらないおそれもあることから,強い地震(震度4程度以 上)を感じたとき,または弱い地震であっても長い時間ゆっくりとした揺れを感じた ときは,とにかく避難行動をとることが重要です。 情報種別 発信元 入手方法 津波警報・大津波警報 気象庁 テレビ,ラジオ,インターネット 避難勧告・避難指示 三原市 三原市メール配信システム,緊急速報メール(注2), テレビ,市広報車,消防車両,三原市ホームページ, 町内放送(市から町内会へ放送依頼) (注2):三原市域に滞在するNTTドコモ,au,ソフトバンクの利用者に向けて一斉伝達す るものです。ただし,一部の機種は対応していませんので,受信の可否については, お近くの携帯ショップにて,ご確認ください。 【参考】 ◆インターネット(主な参考サイト) ・気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/jp/tsunami/ ・広島県防災 Web http://www.bousai.pref.hiroshima.jp/hdis/ ◆三原市メール配信システム 登録することで,市から発信する避難勧告等の情報が電子メールで受け取ることができます。 登録方法など,詳細は10ページの「資料2」を参照してください。 6 避難対象区域 広島県が想定している津波浸水想定区域を基礎に,地域の実態に応じて想定区域の周辺部や海か らの遡上が考えられる河川及び水路等の付近を加えた区域を避難対象区域(概ね標高5m以下の地 域)とします。 なお,現時点の想定を超える予想が発表された場合は,避難対象区域の拡大や避難先を変更する 必要があります。この場合は市からの情報発信に努めますが,速やかな避難行動の開始に繋げるた め,安全を最優先に各地域においても自主的な判断を行ってください。 【参考】 広島県が想定している津波浸水想定区域,浸水深及び標高5mのラインは三原市津波ハザードマ ップ(平成 25 年 11 月作成)に掲載してあります。また,広島県の運営するインターネットサイト からも津波浸水想定区域図を確認することができます。 ◆インターネット ・三原市津波ハザードマップ http://www.city.mihara.hiroshima.jp/shisei/kakuka/seikatsu-kankyo/shisei/kurashi/bosai/ kikikannrisitu/tunami.html ・津波浸水想定区域図 http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/4/tsunamisinsuisouteizu.html
7 避難先の考え方 想定される津波は,三原市への到達までは,ある程度の時間があることから,避難先の候補地は, 次の優先順位で考えることとします。 なお,津波警報等が発表された場合は,津波の到達予測時間も併せて発表されますので,どの程 度の猶予時間があるのか,確認したうえで適切な避難先を考える必要があります。 優先 順位 避難先 選定の注意点 第1位 浸水想定区域外に位置する ① 市が指定している避難所 ② 人が集結可能な公園や広場など ▼安否確認が取りやすいよう,できるだけ地区 や隣近所で同じ避難先を選択する。 ▼万一に備え,さらに安全な場所に避難できる よう,後背地に高台や山腹があるような場所が 適しています。 第2位 避難 時 間 に 余 裕 が な い 場 合 浸水想定区域内の高台 ▼高台の選定にあたっては,浸水深だけでなく 「遡上高(注3)」を考慮する必要があります。 このため,標高5m以上を目安とする必要があ ります。 第3位 浸水想定区域内の高い建物 (津波避難ビル) ▼津波に耐えうる鉄筋コンクリート又は鉄骨 鉄筋コンクリート造の堅牢な建物で,階数は想 定される浸水深を考慮して,安全性が確保でき る高さに設定する。 (注3):遡上高(そじょうこう)」とは,海岸から内陸へ津波がかけ上がる高さのことです。「遡 上高」は気象庁から発表される「予想される津波の高さ」と同程度から,高い場合で は4倍程度までになることが知られています。 【出展:気象庁ホームページより】 【留意点】 津波警報等が発令された場合,要避難地域が広域に及ぶため,市から市民の皆様へ地域ごとに個 別の避難先を伝達することは困難です。このため,平常時から自宅や職場等の位置から避難先を検 討しておく必要があります。 避難先の検討に際し,各地点の標高データが必要な場合は,市の担当部署(危機管理室)へ問い 合わせください。 8 避難経路 避難経路については,次の事項を考慮し,家庭,地域及び職場で話し合い,平常時から複数の経 路を想定しておくものとします。 ① 道路については,橋梁の耐震性の確保や道路沿いの建物や塀等の倒壊,落下物等による危険 性がないか,迂回路はあるのか。 ② 道路の幅員,階段や段差等の円滑な避難の支障となる箇所がないか。特に車イスが必要な人 など,災害時要援護者の目線で経路を確認し,支障がある場合の迂回路はあるのか。 ③ 夜間,停電等により暗闇となっていても避難できるのか。 ④ 避難の方向が,津波から遠ざかる方向となって いるか(津波に向かう方向への避難路の設定は 極力避ける)。
9 避難方法 次の理由から,避難方法は原則として徒歩によるものとします。 ただし,災害時要援護者等,徒歩による円滑な避難が困難な方が居る場合,又は,家屋が密集し ておらず,渋滞や徒歩避難者の避難の妨げとなるおそれが低い地 域である場合は,自動車利用の可能性も含め,地域の実態に応じ た避難方法をとるものとします。 ① 建物の倒壊,落下物等により円滑な避難ができないおそれ が高いこと。 ② 多くの避難者が自動車を利用した場合,渋滞や交通事故等 のおそれがあること。 ③ 自動車の利用が徒歩による避難者の円滑な避難を妨げるおそれがあること。 ④ 自動車は浮力があり,津波に流されやすい危険性があること。 10 円滑な避難に向けた備え 円滑かつ迅速な避難に向け,次の点に注意し,平常時から準備しておくことが重要です。 ① 津波から避難する際に,速やかに避難することができない高齢者や子ども,津波警報等に気 付いていない人,観光客等で何処に避難して良いのかわからない人が居ることも考えられま す。このため,手を取って避難することや,逃げながら周囲の人に避難を呼びかけるなど, 可能な範囲での助け合いをお願いします。 ② 出入り口付近に大きな家具等がある場合,地震により転倒し,逃げられなくなるおそれがあ ります。家具の配置の見直しや転倒防止器具の設置などを行いましょう。 ③ 速やかに避難行動を開始できるよう,各家庭で非常持出袋を準備しまし ょう。 ④ 平常時から,家族や親類との安否確認の方法は定めておき,速やかにお 互いの居場所等を確認できるようにしておきましょう。家族を探しに, 危険な沿岸に行くようなことは防ぎましょう。 11 自主防災組織 津波だけでなく災害は,いつ何時発生するか分りませんし,大きな災害では公共機関による支援, 救出,救護が期待できないおそれがあります。 このような事態が発生したときに,地域内の高齢者,身体障害者,介助の必要な人など災害時要 援護者の人に救助の手を差し伸べることができるのは,身近 にいる地域の皆さんとなります。 この地域での助け合い,いわゆる共助による防災活動を機 能的に行うために組織されるのが自主防災組織です。自主防 災組織として,平常時から災害発生時の役割分担などの体制 を整えておくとともに,災害時要援護者,避難経路などの情 報を共有化することで,一人でも多くの命を守ることが期待 されます。 東日本大震災の教訓からも,今後の防災対策は,これまで 以上に自助・共助・公助がしっかりと連携して行っていく必 要があります。 【参考】 市(危機管理室)では,自主防災組織設に向け町内会などを対象に,自主防災組織の役割などに ついて,お話しさせていただく出前講座を行っています。
12 津波避難訓練 実際に津波が発生し,避難が必要となった場合,とっさの行動を的確に行うためには,平常時か らの実践的な訓練が不可欠です。自主防災組織を中心に,地域単位での津波避難訓練の実施に努め ましょう。 ① 図上訓練 地域の地図などを見ながら「避難に適切な経路」,「避難時の注意事項」,「安全な避難先」 などについて,参加者が意見を出し合います。同じ地域に暮らす人同士で も,様々な目線の意見を聞くことができるとともに,地域の情報共有にも 繋がります。 ② まち歩き 図上訓練で話し合った避難経路や避難先が本当に安全かどうか実際に歩いて確認します。 実際に歩くことで,細かな危険箇所なども見えてきます。 ③ 避難訓練 地域住民が一緒になって,実際に避難先までの避難を行います。隣近 所の声かけや避難誘導など実践的に行うことが有効です。また,車イスでの避難など,避難 支援が必要な場合も考慮しながら,避難にどの程度の時間 を要するのか,知っておく必要があります。 13 防災担当窓口 本ガイドラインに関することや,その他防災に関するご相談などについては,三原市の担当窓口 にお問い合わせください。 <お問い合わせ> 三原市生活環境部危機管理室 〒723-8601 三原市港町三丁目 5 番 1 号 TEL 0848-67-6066 FAX 0848-67-6164 E メール [email protected]
【資料1】広島県地震被害想定調査報告書(平成 25 年 10 月)
(2)南海トラフ巨大地震による想定震度分布
(3)南海トラフ巨大地震における防災・減災対策の効果(県全体)
○耐震化率 74.3% → 100% ○早期避難率 20% → 100%
【資料2】三原市メール配信システム
三原市メール配信システムは登録いただくことで,避難勧告等の災害情報をメールで受け取るこ とができます。また,災害情報以外にも,防犯情報,火災情報を選択することで,同様に受け取る ことができます。
【資料3】震度と揺れ等の状況
気象庁の発表する震度階級は,「震度0」「震度1」「震度2」「震度3」「震度4」「震度5弱」 「震度5強」「震度6弱」「震度6強」「震度7」の10階級となっています。