• 検索結果がありません。

第十章第二節 確定申告 二確定申告 1 確定所得申告 1 確定申告書を提出すべき場合居住者は その年分の総所得金額 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得等の金額 ( 第五章第三節十 上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除 の規定の適用がある場合には その適用後の金額 ) 分離課税の土地等に

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第十章第二節 確定申告 二確定申告 1 確定所得申告 1 確定申告書を提出すべき場合居住者は その年分の総所得金額 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得等の金額 ( 第五章第三節十 上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除 の規定の適用がある場合には その適用後の金額 ) 分離課税の土地等に"

Copied!
16
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

二 確 定 申 告

1 確定所得申告

① 確定申告書を提出すべき場合  居住者は、その年分の総所得金額、申告分離課税の上場株式等に係る配当所得等の金額(第五章第三節十《上場株式等 に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除》の規定の適用がある場合には、その適用後の金額)、分離課税の土地等に係る事 業所得等の金額、特別控除後の分離課税の長期譲渡所得又は短期譲渡所得の金額、申告分離課税の一般株式等又は上場株 式等に係る譲渡所得等の金額(第五章第三節十《上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除》又は同節十三《特 定中小会社が発行した株式に係る譲渡損失の繰越控除等》2の規定の適用がある場合には、その適用後の金額)及び申告 分離課税の先物取引に係る雑所得等の金額(第五章第四節二《先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除》の規定の適 用がある場合には、その適用後の金額)(以下第二節においてこれらの所得金額を「総所得金額」という。)、退職所得金額 及び山林所得金額の合計額が第八章《所得控除》の所得控除の合計額を超える場合において、当該総所得金額、退職所得 金額又は山林所得金額からこれらの所得控除の額を第八章十六《所得控除の順序》の規定に準じて控除した後の金額をそ れぞれ課税総所得金額、分離課税の土地等に係る課税事業所得等の金額、分離課税の課税長期譲渡所得又は課税短期譲渡 所得の金額、申告分離課税の上場株式等に係る課税配当所得等の金額、一般株式等又は上場株式等に係る課税譲渡所得等 の金額及び先物取引に係る課税雑所得等の金額(以下第二節においてこれらの課税所得金額を「課税総所得金額」という。)、 課税退職所得金額又は課税山林所得金額とみなして第九章第一節《税率》、第四章第二節五及び第五章第一節、同章第二節 一から同節二まで又は同章第三節二《分離課税の税額》の規定を適用して計算した場合の所得税の額の合計額が配当控除 の額と年末調整に係る住宅借入金等を有する場合の所得税額の特別控除の額の合計額を超えるときは、損失申告書を提出 する場合を除き、第3期(その年の翌年2月16日から3月15日までの期間をいう。以下第二節において同じ。)において、 税務署長に対し、②に掲げる事項を記載した申告書を提出しなければならない。(措令4の2⑧、19、20④、21⑦、25 の8⑮、25の9⑬、25の11の2⑱、25の12の2、26の23⑤により読み替えられた法120①) (源泉徴収税額等の還付や予納税額の還付を受けるためのものである場合における①の規定の適用) (1) ①の規定により提出する申告書が第六節一《源泉徴収税額等の還付》1①又は同節二1①若しくは同②《予納税 額の還付》の規定による還付を受けるためのものである場合における①の規定の適用については、同①中「翌年2月 16日」とあるのは、「翌年1月1日」とする。(法120⑧) (総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額の合計額の意義) (2) ①に規定する「その年分の総所得金額(中略)、退職所得金額及び山林所得金額の合計額」とは、法及びその他の 法令の規定により確定申告書の提出又は確定申告書への記載若しくは明細書等の添付を要件として適用される特例等 は、全て適用しないで計算した総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額の合計額をいうものとする。(基通 120-1) (2月15日以前に提出された確定申告書の受理) (3) その年分の確定申告書((1)及び3《還付等を受けるための申告》に規定する申告書を除く。)がその年の翌年2 月15日以前に提出された場合には、当該申告書は期限内申告書に該当するものとする。(基通120-2) (記載事項の一部を欠いた申告書が提出された場合) (4) ②に規定する記載事項の一部を欠いた確定申告書又はその申告書に記載されたところによれば①の規定に該当し ない者から提出された申告書は、一に規定する納税申告書に該当するものとする。したがって、当該申告書に係る年 分の課税標準等又は税額等につきその後に行う処分は、決定ではなく、更正となることに留意する。(基通120-3) (注) 第十八章第二節6《課税標準及び税額の申告》(一)から同(七)まで及び同6(5)に規定する記載事項に関しても同様とする。 (同一人から2以上の申告書が提出された場合) (5) 法定申告期限内に同一人から1に規定する申告書、3《還付等を受けるための申告》に規定する申告書又は4《確 定損失申告》に規定する申告書のうち種類を異にするものが2以上又は種類を同じくするものが2以上提出された場 合には、特段の申出(法定申告期限内における申出に限る。)がない限り、当該2以上の申告書のうち最後に提出され た申告書をもって、それぞれの規定により提出された申告書とする。(基通120-4)

(2)

(注) ……省略 ② 確定申告書の記載事項  (措法10⑫、10の2⑧、10の3⑩、10の4⑦、10の5⑨、10の5の2⑩、10の5の3⑩、10の5の4⑥、10の5の5⑦、 41、41の2の2④二、41の18⑤、41の18の2⑤、41の18の3④、41の19の2⑥、41の19の3⑳、41の19の4⑪、措令4 の2⑧、19、20④、21⑦、25の8⑮、26の23⑤による読替え後の法120①②、令264、規47) (一)その年分の総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額並びに所得控除の額並びに課税総所得金額、課税退職所得 金額及び課税山林所得金額又は純損失の金額 (二)変動所得及び臨時所得の平均課税の規定の適用を受ける場合には、その年分の変動所得の金額及び臨時所得の金額 並びに平均課税対象金額 (三) (一)に掲げる課税総所得金額、課税退職所得金額及び課税山林所得金額につき第九章《税額の計算》及び第四章第 二節五《配当所得の課税の特例》、第五章第一節《土地譲渡に係る事業所得等の課税の特例》、同章第二節一《長期 譲渡所得の課税の特例》から同節二《短期譲渡所得の課税の特例》までの規定又は第九章第二節四《住宅借入金等 を有する場合の特別税額控除》から同節八《認定住宅の新築等をした場合の所得税額の特別控除》、同節九《試験 研究を行った場合の所得税額の特別控除》から同節十八《革新的情報産業活用設備を取得した場合の所得税額の特 別控除》まで、同節二十一《政治活動に関する寄附をした場合の所得税額の特別控除》から同節二十三《公益社団 法人等に寄附をした場合の所得税額の特別控除》までの規定を適用して計算した所得税の額 (四)(三)に掲げる所得税の額の計算上控除しきれなかった外国税額控除の額がある場合には、その控除しきれなかった 金額 (五) (一)に掲げる総所得金額若しくは退職所得金額又は純損失の金額の計算の基礎となった各種所得につき源泉徴収 をされた又はされるべき所得税の額(源泉分離課税に係るものを除き、当該所得税の額のうちに、三4《年の中途 で出国をする場合の確定申告》の規定による申告書を提出したことにより、又は当該申告書に係る所得税につき更 正若しくは決定を受けたことにより還付される金額その他第二章第二節4①《国内源泉所得》(六)に掲げる対価に つき法第212条第1項《源泉徴収義務》の規定により源泉徴収をされた所得税の額のうち、所得税法第215条《非居 住者の人的役務の提供による給与等に係る源泉徴収の特例》の規定により徴収が行われたものとみなされる第二章 第二節4①《国内源泉所得》(十二)イ又は同ハに掲げる給与又は報酬に対応する金額がある場合には、当該金額を控 除した金額。以下「源泉徴収税額」という。)がある場合には、(三)に掲げる所得税の額からその源泉徴収税額を控除 した金額 (六) (五)に掲げる金額の計算上控除しきれなかった源泉徴収税額がある場合には、その控除しきれなかった金額 (七) その年分の予納税額がある場合には、(三)に掲げる所得税の額(源泉徴収税額がある場合には、(五)に掲げる金額) から当該予納税額を控除した金額 (予納税額の範囲) 注 予納税額とは、次に掲げる税額の合計額(当該税額のうちに、三4《年の中途で出国する場合の確定申告》 の規定による申告書を提出したことにより、又は当該申告書に係る所得税につき更正若しくは決定を受けたこ とにより還付される金額がある場合には、当該金額を控除した金額)をいう。(八)において同じ。)(法120②) イ 予定納税額 ロ その年において三4①の規定に該当して、第三節3《出国の場合の確定申告による納付》又は同節4《期 限後申告等による納付》の規定により納付した又は納付すべき所得税の額 (八) (七)に掲げる金額の計算上控除しきれなかった予納税額がある場合には、その控除しきれなかった金額 (九) (一)に掲げる総所得金額等の計算の基礎となった各種所得の金額のうちに譲渡所得の金額、一時所得の金額、雑所 得の金額、雑所得に該当しない変動所得の金額又は雑所得に該当しない臨時所得の金額がある場合には、これらの 金額及び一時所得、雑所得又は雑所得に該当しない臨時所得について源泉徴収をされた又はされるべき所得税の額 (十) その年において特別農業所得者である場合には、その旨 (一)から(九)までに掲げる金額の計算の基礎その他次のイからムに掲げる事項(規47) (十一) イ 申告書を提出する者の氏名、住所(国内に住所がない場合には、居所)及び個人番号(個人番号を有しない 者にあっては、氏名及び住所(国内に住所がない場合には、居所))並びに住所地(国内に住所がない場合

(3)

には、居所地)と納税地とが異なる場合には、その納税地 ロ 確定申告書を提出すべき者等が死亡した場合又は年の中途で死亡した場合の申告書を提出する場合には、こ れらの規定に規定する死亡をした者の氏名及びその死亡の時における住所(国内に住所がない場合には、居 所)並びに住所地(国内に住所がない場合には、居所地)と納税地とが異なる場合には、その納税地 ハ 各種所得の基因となる資産若しくは事業の所在地又は当該各種所得の生ずる場所 ニ 各種所得のうち譲渡所得の基因となった資産につき次に掲げる事項(当該資産についてルからカまでに掲げ る事項を記載する場合にあっては、(ロ)及び(ハ)に掲げる事項) (イ) 当該資産の種類及び数量並びに当該資産の譲渡の年月日及び取得の年月日 (ロ) 当該資産の譲渡による収入金額並びに当該資産の第四章第八節二《譲渡所得》1に規定する取得費及 びその譲渡に要した費用の額 (ハ) 当該資産が第四章第八節二2②《減価する資産の取得費》の規定に該当するものである場合には、同 ②の(一)又は同(二)に定める金額の合計額 ホ 国庫補助金等の総収入金額不算入又は条件付国庫補助金等の総収入金額不算入の規定の適用を受けようと する場合には、それぞれその旨及び収入金額に算入されない金額の明細等 ヘ その年分の事業所得の金額の計算上必要経費に算入した金額の計算の基礎となった棚卸資産の価額の評価 につき選定した評価の方法又は有価証券の評価の方法の種類 ト その年分の不動産所得の金額、事業所得の金額、山林所得の金額又は雑所得の金額の計算上必要経費に算入 した償却費の額の計算につき選定した償却の方法の種類 チ 貸倒引当金又は退職給与引当金の規定の適用を受けようとする場合には、これらの引当金の金額の必要経費 算入に関する明細 リ 事業専従者控除額《第六章第二節十2③》の規定の適用を受けようとする場合には、同③に規定する事業専 従者の氏名及び個人番号並びにこれに関する事項 ヌ 給与所得者の特定支出の控除《第四章第五節三4》の規定の適用を受けようとする場合には、同4④に規定 する事項 ル 固定資産の交換の場合の譲渡所得の特例《第五章第二節二十五》の適用を受けようとする場合には、その旨 及び特例の適用に関する明細 ヲ 第六章第四節一1①から同③まで《国外転出をする場合の譲渡所得等の特例》の規定の適用がある場合には、 次に掲げる事項 (イ) 当該適用に係る第六章第四節一1①に規定する国外転出の日又はその予定日 (ロ) 当該適用に係る第六章第四節一1①に規定する有価証券等、同②に規定する未決済信用取引等に係る 契約又は同③に規定する未決済デリバティブ取引に係る契約(ワにおいて「対象資産」という。)の種類 別及び名称又は銘柄別の数量、同①(一)及び同(二)、同②(一)及び同(二)又は同③(一)及び同(二)に掲げ る金額、取得費並びに取得又は取引開始の年月日 ワ 第六章第四節一2①から同③まで《贈与等により非居住者に資産が移転した場合の譲渡所得等の特例》の規 定の適用がある場合には、次に掲げる事項 (イ) 当該適用に係る贈与の日又は相続の開始の日 (ロ) 当該適用に係る対象資産の移転を受けた受贈者、相続人又は受遺者の氏名及び住所又は居所 (ハ) 当該適用に係る対象資産の種類別及び名称又は銘柄別の数量、第六章第四節一2①に規定する贈与等 の時における価額に相当する金額又は同②若しくは同③に規定する利益の額若しくは損失の額に相当す る金額、取得費並びに取得又は取引開始の年月日 (ニ) 第七節二4①から同③までの規定に該当してこれらの規定に規定する申告書を提出する場合には、こ れらの規定の適用がある旨、当該適用に係る同①に規定する遺産分割等の事由の別及び当該遺産分割等の 事由が生じた年月日 カ 第六章第四節二1《事業を廃止した場合の必要経費の特例》に規定する事業を廃止した場合の必要経費の特 例又は同2に規定する資産の譲渡代金が回収不能となった場合等の所得計算の特例の適用を受けようとす る場合には、これらの規定の適用に関する事項 ヨ リース譲渡、工事進行基準又は小規模事業者の収入及び費用の帰属時期の特例の適用を受けようとする場合

(4)

には、その旨 タ 第七章第二節《損失の繰越控除》の純損失の繰越控除の規定によりその年において控除すべき純損失の金額 又は同節の雑損失の繰越控除の規定によりその年において控除すべき雑損失の金額及びこれらの金額の計 算の基礎 レ 変動所得及び臨時所得の平均課税の規定の適用を受けようとする場合には、その旨及びその計算に関する明 細 ソ 4②《損失申告書の記載事項》(二)、同(四)又は同(五)に掲げる金額及びその計算の基礎 ツ 雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、 寄附金控除、障害者控除、寡婦(寡夫)控除、勤労学生控除又は配当控除に関する事項 ネ 控除対象配偶者又は第八章十二1《配偶者特別控除》に規定する生計を一にする配偶者の氏名、生年月日及 び個人番号(個人番号を有しない者にあっては、氏名及び生年月日)並びにこれらの者が③ハに規定する国 外居住配偶者である場合には、その旨 ナ 控除対象扶養親族の氏名、生年月日、申告者との続柄及び個人番号(個人番号を有しない者にあっては、氏 名、生年月日及び当該控除対象扶養親族を有する居住者との続柄)並びにその者が③ハに規定する国外居住 扶養親族である場合には、その旨 ラ 外国税額控除に関する規定の適用を受けようとする場合には、その控除を受けるべき金額及びその計算に関 する明細 ム その他参考となるべき事項 (注)1 上記下線部については、平成32年1月1日以後、②(十一)ラ中「外国税額控除」が「分配時調整外国税相当額控除又は外国税額控除」に、 「、その」を「、これらの」に改められる。(平30改所規附1三)   2 上記下線部については、平成32年10月1日以後、②中「41の2の2④二」が「41の2の2⑦二」に改められる。(平30改所法等附1八ロ) ③ 所得控除の証明書及び源泉徴収票の添付  次の(一)から(四)に掲げる居住者が①の規定による申告書を提出する場合には、イからニまでに定めるところにより、 当該(一)から(四)に定める書類を当該申告書に添付し、又は当該申告書の提出の際提示しなければならない。(措令4の2 ⑨により読み替えられた法120③) (一) 申告書に雑損控除、社会保険料控除(第八章三2(五)《国民年金等の保険料》に掲げる社会保険料に係るものに限 る。)、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除又は寄附金控除に関する事項の記載をする居 住者  これらの控除を受ける金額の計算の基礎となる金額その他の事項を証する書類 (二) ②の規定による申告書に、第八章《所得控除》十五《扶養親族等の判定の時期》1(1)若しくは同(2)の規定によ る判定をする時の現況において非居住者である親族に係る障害者控除、配偶者控除、配偶者特別控除又は扶養控除 に関する事項の記載をする居住者  これらの控除に係る非居住者である親族が当該居住者の親族に該当する旨 を証する書類及び当該非居住者である親族が当該居住者と生計を一にすることを明らかにする書類 (三) 申告書に、第二章第一節《定義》一表内32②又は同③に掲げる者に係る勤労学生控除に関する事項の記載をする居 住者  これらの者に該当する旨を証する書類 (四) その年において利子所得及び配当所得に係る源泉徴収、給与所得に係る源泉徴収、退職所得に係る源泉徴収若しく は公的年金等に係る源泉徴収又は国外で発行された一定の公社債等の利子所得の分離課税等、国外で発行された一 定の投資信託等の収益の分配に係る配当所得の分離課税等、国外で発行された株式の配当所得の源泉徴収等の特例 若しくは上場株式等の配当等に係る源泉徴収義務等の特例の規定により源泉徴収をされる給与所得、退職所得又若 しくは公的年金等に係る雑所得又は申告分離課税の上場株式等の配当等に係る利子所得若しくは配当所得を有す る居住者  その支払者から交付される源泉徴収票、交付される通知書及び報告書 (注)1 第九章第二節《税額控除》の適用を受けるものは、確定申告書に所要の記載をし、それぞれの規定による添付書類を③に準じて添付する。 (編者注) 2 学術、技芸の習得のため国外に居住することとなった親族が、③(二)に規定する非居住者である親族に該当するかどうかについては、第 二章第一節二2(3)《学術、技芸を習得する者の住所の判定》により判定することに留意する。(基通120-6)

(5)

(医療費控除の適用を受ける場合の確定申告書への医療費の額等の記載がある明細書等の添付義務) (1) 二1①の規定による申告書に医療費控除に関する事項の記載をする居住者が当該申告書を提出する場合には、次 の(一)及び(二)に掲げる書類を当該申告書に添付しなければならない。(法120④) 当該申告書に記載した医療費控除を受ける金額の計算の基礎となる第八章二1②《医療費控除》に規定する医 療費((2)において「医療費」という。)の額その他の(注)で定める事項(以下(1)において「控除適用医療 費の額等」という。)の記載がある明細書((二)に掲げる書類が当該申告書に添付された場合における当該書 類に記載された控除適用医療費の額等に係るものを除く。) (注) (一)に規定する(注)で定める事項は、確定申告書に記載した医療費控除を受ける金額の計算の基礎となる次の(一)から(四)まで に掲げる事項とする。(規47の2⑧) (一) (一) その年中において支払った第八章二1②《医療費控除》に規定する医療費((二)及び(三)において「医療費」という。) の額 (二) 当該医療費に係る第八章二1②(一)から同(七)まで《医療費の範囲》に掲げるもの((三)において「診療等」という。) を受けた者の氏名 (三) 当該医療費に係る診療等を行った病院、診療所その他の者の名称又は氏名 (四) その他参考となるべき事項 高齢者の医療の確保に関する法律第7条第2項《定義》に規定する保険者又は同法第48条《広域連合の設立》 に規定する後期高齢者医療広域連合の当該居住者が支払った医療費の額を通知する書類として(注)で定める 書類で、控除適用医療費の額等の記載があるもの (注) (二)に規定する(注)で定める書類は、次の(一)から(七)までに掲げる書類とする。(規47の2⑨) (一) 健康保険法施行規則第112条の2《医療費の通知》の保険者の同条各号に掲げる事項が記載された書類 (二) 国民健康保険法施行規則第32条の7の2《医療費の通知》の保険者の同条各号に掲げる事項が記載された書類 (二) (三) 高齢者の医療の確保に関する法律施行規則第82条の2《医療費の通知》の後期高齢者医療広域連合の同条各号に掲げる事 項が記載された書類 (四) 船員保険法施行規則第155条の2《医療費の通知》の協会の同条各号に掲げる事項が記載された書類 (五) 国家公務員共済組合法施行規則第113条の3の2《医療費の通知》の組合の同条各号に掲げる事項が記載された書類 (六) 地方公務員等共済組合法施行規程第119条の5《医療費の通知》の組合の同条各号に掲げる事項が記載された書類 (七) 私立学校教職員共済法施行規則第16条の4《医療費の通知》の事業団の同条各号に掲げる事項が記載された書類 (注) (一)(注)及び(二)(注)の規定は、3③《還付等を受けるための申告》、4③《確定損失申告》、三2④《年の中途で死亡した場合の確 定申告》及び同4④《年の中途で出国をする場合の確定申告》において準用する(1)の規定により確定申告書に添付すべき同(一)(注) 及び同(二)(注)に規定する書類について、それぞれ準用する。(規47の2⑩) (医療費についての領収証等の提示又は提出の求め) (2) 税務署長は、(1)の申告書の提出があった場合において、必要があると認めるときは、当該申告書を提出した者 (以下(2)において「医療費控除適用者」という。)に対し、当該申告書に係る確定申告期限(当該申告書が第十二章 四7(3)《延滞税の額の計算の基礎となる期間の特例》(二)に規定する還付請求申告書である場合には、当該申告書 の提出があった日)の翌日から起算して5年を経過する日(同日前6月以内に第八節《更正の請求》一1の規定によ る更正の請求があった場合には、当該更正の請求があった日から6月を経過する日)までの間、(1)(一)に掲げる書 類に記載された医療費につきこれを領収した者のその領収を証する書類の提示又は提出を求めることができる。この 場合において、(2)前段の規定による求めがあったときは、当該医療費控除適用者は、当該書類を提示し、又は提出 しなければならない。(法120⑤) (注)1 改正後の③、③(1)及び同(2)(これらの規定を3③、4③、三2④及び同4④において準用する場合を含む。(注)2において同じ。) の規定は、平成30年1月1日以後に平成29年分以後の所得税に係る確定申告書を提出する場合について適用し、同日前に確定申告書を 提出した場合及び同日以後に平成28年分以前の所得税に係る確定申告書を提出する場合については、なお従前の例による。(平29改所 法等附7①)   2 平成30年1月1日以後に平成29年から平成31年までの各年分の所得税に係る確定申告書を提出する場合には、改正後の③(1)及び (注)1の規定にかかわらず、当該申告書に記載した第八章二1①の規定による医療費控除を受ける金額の計算の基礎となる同②に規定 する医療費(以下において「医療費」という。)を領収した者のその領収を証する書類の当該申告書への添付又は当該申告書を提出す る際の提示(以下において「添付等」という。)をもって、改正後の③(1)に規定する書類の当該申告書への添付に代えることができ る。この場合において、当該添付等をしたその領収を証する書類に係る医療費については、改正後の③(2)の規定は、適用しない。(平

(6)

29改所法等附7②)   3 上記の下線部については、平成31年1月1日以後、③(四)中「報告書」の次に「又は当該報告書に準ずる書類」が加えられる。(平 29改措令附1六)   4 (注)3の規定は、平成31年分以後の所得税について適用し、平成30年分以前の所得税については、なお従前の例による。(平29改措 令附4) イ 医療費、保険料又は特定寄附金の支払に関する書類等  上記(一)〔3③《還付等を受けるための申告》、4③《確定損失申告》、三2④《年の中途で死亡した場合の確定申告》 及び同4④《年の中途で出国する場合の確定申告》において準用する場合を含む。〕に掲げる居住者は、次の(一)から(六) までに掲げる書類又は電磁的記録印刷書面(電子証明書等に記録された情報の内容を、国税庁長官の定める方法によって 出力することにより作成した書面をいう。以下同じ。)を確定申告書に添付し、又は当該申告書の提出の際提示しなければ ならない。ただし、(二)から(五)までに掲げる書類又は電磁的記録印刷書面で所得税法第190条第2号《年末調整》の規定 により同号に規定する給与所得控除後の給与等の金額から控除された第八章三2(五)《国民年金等の保険料》に掲げる社 会保険料、小規模企業共済等掛金、新生命保険料若しくは旧生命保険料、介護医療保険料、新個人年金保険料若しくは旧 個人年金保険料又は地震保険料に係るものについては、この限りでない。(令262①) (一) 確定申告書に雑損控除に関する事項を記載する場合にあっては、当該申告書に記載したその控除を受ける金額の計 算の基礎となる第八章一《雑損控除》2①に規定する災害等に関連するやむを得ない支出をした金額につきこれを 領収した者のその領収を証する書類 (二) 確定申告書に社会保険料控除(第八章三2(五)に掲げる社会保険料に係るものに限る。)に関する事項を記載する 場合にあっては、当該申告書に記載した当該社会保険料の金額を証する書類 (三) 確定申告書に小規模企業共済等掛金控除に関する事項を記載する場合にあっては、当該申告書に記載した小規模企 業共済等掛金の額を証する書類 確定申告書に生命保険料控除に関する事項を記載する場合にあっては、当該申告書に記載したその控除を受ける金 額の計算の基礎となる次に掲げる保険料の金額その他(1)で定める事項を証する書類又は当該書類に記載すべき 事項を記録した電子証明書等に係る電磁的記録印刷書面(ロに掲げる金額に係るものにあっては、当該金額が9,000 円を超える第八章五5に規定する旧生命保険契約等(ロにおいて「旧生命保険契約等」という。)に係るものに限 る。) イ 新生命保険料の金額(その年において当該新生命保険料の金額に係る第八章五4に規定する新生命保険契約 等に基づく剰余金の分配若しくは割戻金の割戻しを受け、又は当該新生命保険契約等に基づき分配を受ける 剰余金若しくは割戻しを受ける割戻金をもつて当該新生命保険料の払込みに充てた場合には、当該剰余金又 は割戻金の額(当該新生命保険料に係る部分の金額として第八章五1(3)《新生命保険料等の金額から控除 する剰余金等の額》の定めるところにより計算した金額に限る。)を控除した残額) (四) ロ 旧生命保険料の金額(その年において当該旧生命保険料の金額に係る旧生命保険契約等に基づく剰余金の分 配若しくは割戻金の割戻しを受け、又は当該旧生命保険契約等に基づき分配を受ける剰余金若しくは割戻し を受ける割戻金をもって当該旧生命保険料の払込みに充てた場合には、当該剰余金又は割戻金の額(当該旧 生命保険料に係る部分の金額に限る。)を控除した残額) ハ 介護医療保険料の金額(その年において当該介護医療保険料の金額に係る第八章五6に規定する介護医療保 険契約等に基づく剰余金の分配若しくは割戻金の割戻しを受け、又は当該介護医療保険契約等に基づき分配 を受ける剰余金若しくは割戻しを受ける割戻金をもって当該介護医療保険料の払込みに充てた場合には、当 該剰余金又は割戻金の額(当該介護医療保険料に係る部分の金額として第八章五1(3)(注)において準用す る同(3)の定めるところにより計算した金額に限る。)を控除した残額) ニ 新個人年金保険料の金額(その年において当該新個人年金保険料の金額に係る第八章五7に規定する新個人 年金保険契約等に基づく剰余金の分配若しくは割戻金の割戻しを受け、又は当該新個人年金保険契約等に基 づき分配を受ける剰余金若しくは割戻しを受ける割戻金をもって当該新個人年金保険料の払込みに充てた 場合には、当該剰余金又は割戻金の額(当該新個人年金保険料に係る部分の金額として第八章五1(3)(注) において準用する同(3)の定めるところにより計算した金額に限る。)を控除した残額) ホ 旧個人年金保険料の金額(その年において当該旧個人年金保険料の金額に係る第八章五3(1)に規定する旧 個人年金保険契約等に基づく剰余金の分配若しくは割戻金の割戻しを受け、又は当該旧個人年金保険契約等

(7)

に基づき分配を受ける剰余金若しくは割戻しを受ける割戻金をもって当該旧個人年金保険料の払込みに充 てた場合には、当該剰余金又は割戻金の額(当該旧個人年金保険料に係る部分の金額に限る。)を控除した 残額) (五) 確定申告書に地震保険料控除に関する事項を記載する場合にあっては、当該申告書に記載したその控除を受ける金 額の計算の基礎となる地震保険料の金額その他(2)に定める事項を証する書類又は当該書類に記載すべき事項を 記録した電子証明書等に係る電磁的記録印刷書面 (六) 確定申告書に寄附金控除に関する事項を記載する場合にあっては、当該申告書に記載したその控除を受ける金額の 計算の基礎となる特定寄附金の明細書その他(3)に定める書類又は当該書類に記載すべき事項を記録した電子証 明書等に係る電磁的記録印刷書面 (生命保険料控除に関する証明事項) (1) イ(四)に規定する生命保険料控除に関する証明事項は、次の(一)から(五)に掲げる保険料の区分に応じ当該(一) から(五)に定める事項とする。(規47の2①) (一) 第八章五1《生命保険料 控除》に規定する新生命 保険料 当該新生命保険料に係る同4に規定する新生命保険契約等の保険契約者若しくは 共済契約者の氏名又は確定給付企業年金、退職年金若しくは退職一時金の受取人の 氏名及び当該新生命保険契約等に係る保険料又は掛金が同1に規定する新生命保 険料に該当する旨 (二) 第 八 章 五 1 に 規 定 す る 旧生命保険料 当該旧生命保険料に係る同5に規定する旧生命保険契約等の保険契約者若しくは 共済契約者の氏名又は確定給付企業年金、退職年金若しくは退職一時金の受取人の 氏名及び当該生命保険契約等に係る保険料又は掛金が同1に規定する旧生命保険 料に該当する旨 (三) 第 八 章 五 2 に 規 定 す る 介護医療保険料 当該介護医療保険料に係る同6に規定する介護医療保険契約等の保険契約者又は 共済契約者の氏名及び当該介護医療保険契約等に係る保険料又は掛金が同2に規 定する介護医療保険料に該当する旨 (四) 第 八 章 五 3 に 規 定 す る 新個人年金保険料 当該新個人年金保険料に係る同7に規定する新個人年金保険契約等の種類、保険契 約者又は共済契約者の氏名、年金受取人の氏名及び生年月日、当該年金の支払開始 日及び支払期間並びに当該新個人年金保険契約等に係る保険料又は掛金の払込期 間及び当該保険料又は掛金が同3に規定する新個人年金保険料に該当する旨 (五) 第 八 章 五 3 に 規 定 す る 旧個人年金保険料 当該旧個人年金保険料に係る同3(1)に規定する旧個人年金保険契約等の種類、保 険契約者又は共済契約者の氏名、年金受取人の氏名及び生年月日、当該年金の支払 開始日及び支払期間並びに当該旧個人年金保険契約等に係る保険料又は掛金の払 込期間及び当該保険料又は掛金が同3に規定する旧個人年金保険料に該当する旨 (地震保険料控除に関する証明事項) (2) イ(五)に規定する地震保険料に関する証明事項は、第八章六1《地震保険料控除》に規定する地震保険料に係る 損害保険契約等の保険契約者又は共済契約者の氏名並びに保険又は共済の種類及びその目的並びに当該損害保険契約 等に係る保険料又は掛金が同1に規定する地震保険料に該当する旨とする。(規47の2②) (寄附金控除に関する証明事項) (3) イ(六)に規定する書類は、次の(一)から(四)に定める書類とする。(規47の2③) (一) (二)から(四)まで以外の寄附金 イ 当該特定寄附金を受領した者の受領した旨(当該受領した者が第八章七2(三)に規定する公益の増進に著 しく寄与する法人に該当する場合には、当該特定寄附金が当該法人の主たる目的である業務に関連する寄附 金である旨を含む。)、当該特定寄附金の額及びその受領をした年月日を証する書類 ロ 当該特定寄附金を受領した者が第八章七2(三)ロに掲げる法人に該当する場合には、地方独立行政法人法 第6条第3項《財産的基礎》に規定する設立団体のその旨を証する書類(当該特定寄附金を支出する日以前

(8)

5年内に発行されたものに限る。)の写しとして当該法人から交付を受けたもの ハ 当該特定寄附金を受領した者が第八章七2(三)ホに掲げる法人に該当する場合には、私立学校法第4条 《所轄庁》に規定する所轄庁のその旨を証する書類(当該特定寄附金を支出する日以前5年内に発行された ものに限る。)の写しとして当該法人から交付を受けたもの (二) 特定公益信託の信託財産とするための支出金 イ 特定公益信託の信託財産とするために支出した金銭の受領をした当該特定公益信託の受託者のその受領 をした金銭が当該特定公益信託の信託財産とするためのものである旨、当該金銭の額及びその受領した年月 日を証する書類 ロ 主務大臣の認定に係る書類(当該書類に記載されている当該認定の日が当該特定公益信託の信託財産とす るために支出する日以前5年内であるものに限る。)の写しとして当該特定公益信託の受託者から交付を受 けたもの (三) 政治資金規正法に規定する寄附金  総務大臣、都道府県の選挙管理委員会、中央選挙管理会又は第八章七2(四)ニ(イ)に規定する指定都市の選 挙管理委員会の当該特定寄附金が政治資金規正法第12条《報告書の提出》若しくは第17条《解散の届出等》又 は公職選挙法第189条《選挙運動に関する収入及び支出の報告書の提出》の規定による報告書により報告され たものである旨及びその特定寄附金を受領したものが同(四)イから同ニまでに掲げる団体又は同(四)ニ(イ) に規定する公職の候補者として公職選挙法第86条《衆議院小選挙区選出議員の選挙における候補者の立候補の 届出等》、第86条の3《参議院比例代表選出議員の選挙における名簿による立候補の届出等》又は第86条の4 《衆議院議員又は参議院比例代表選出議員の選挙以外の選挙における候補者の立候補の届出等》の規定により 届出のあった者(以下 (三)において「届出のあった公職の候補者」という。)である旨を証する書類で当該報 告書により報告された又は政治資金規正法第6条から第7条まで《政治団体の届出等》若しくは公職選挙法第 86条から第86条の4まで《立候補の届出等》の規定により届出のあった次に掲げる事項の記載があるもの イ その特定寄附金を支出した者の氏名及び住所 ロ その特定寄附金の額 ハ その特定寄附金を受領した団体又は届出のあった公職の候補者がその受領した年月日 ニ その特定寄附金を受領した団体又は届出のあった公職の候補者の名称又は氏名及び主たる事務所の所在 地又は住所 ホ その特定寄附金を受領した団体が第八章七2(四)ハに掲げる団体に該当する場合には、当該団体の主宰者 又は主要な構成員である衆議院議員若しくは参議院議員の氏名 ヘ その特定寄附金を受領した団体が第八章七2(四)ニに掲げる団体に該当する場合には、当該団体が推薦 し、又は支持する者の氏名(当該団体が同(四)ニ(ロ)に掲げる団体に該当する場合には、当該団体が推薦し、 又は支持する者の氏名、その者が同(ロ)に規定する特定の公職の候補者に該当することとなった年月日及び 当該特定の公職の候補者となった選挙名) ト その特定寄附金を受領した者が届出のあった公職の候補者に該当する場合には、その者が届出のあった公 職の候補者に該当することとなった年月日及び当該届出のあった公職の候補者となった選挙名 (四) 第八章七3《認定特定非営利活動法人に寄附をした場合の寄附金控除の特例》の規定により特定寄附金とみな されるもの  当該特定寄附金を受領した同3に規定する認定特定非営利活動法人等の受領した旨(当該特定 寄附金が当該認定特定非営利活動法人等の行う同3に規定する特定非営利活動に係る事業に関連する寄附に 係る支出金である旨を含む。)、当該特定寄附金の額及びその受領した年月日を証する書類 (イに規定する電子証明書等) (4) イに規定する電子証明書等とは、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他の人の知覚によっては認識するこ とができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。以下(4)におい て同じ。)でその記録された情報について電子署名(電子署名及び認証業務に関する法律第2条第1項《定義》に規定 する電子署名をいう。以下(4)において同じ。)が行われているもの及び当該電子署名に係る電子証明書(電子署名を 行った者を確認するために用いられる事項が当該者に係るものであることを証明するために作成された電磁的記録で あって国税関係法令に係る行政手続等における情報通信の技術の利用に関する省令第2条第1項第2号イからハまで 《定義》に掲げるもののいずれかに該当するものをいう。)をいう。(令262②、規47の2④)

(9)

ロ ③(二)に規定する記載がされる親族に係る次に掲げる書類の添付義務  ③(二)(3③、4③、三2④及び同4④において準用する場合を含む。)に掲げる居住者は、③(二)に規定する記載がさ れる親族に係る次の(一)及び(二)に掲げる書類を、当該記載がされる障害者控除に係る障害者(確定申告書に控除対象配 偶者又は控除対象扶養親族として記載がされる者を除く。以下ロにおいて「国外居住障害者」という。)、当該記載がされ る控除対象配偶者若しくは配偶者特別控除に係る配偶者(以下ロにおいて「国外居住配偶者」という。)若しくは当該記載 がされる控除対象扶養親族(以下ロにおいて「国外居住扶養親族」という。)の各人別に確定申告書に添付し、又は当該申 告書の提出の際提示しなければならない。ただし、所得税法第190条第2号《年末調整》の規定により同号に規定する給与 所得控除後の給与等の金額から控除された当該国外居住障害者に係る障害者控除の額に相当する金額、当該国外居住配偶 者に係る配偶者控除若しくは配偶者特別控除の額に相当する金額若しくは当該国外居住扶養親族に係る扶養控除の額に相 当する金額に係る次に掲げる書類又は当該給与等の金額から控除されたこれらの相当する金額に係る国外居住障害者、国 外居住配偶者若しくは国外居住扶養親族以外の者について所得税法第194条第4項《給与所得者の扶養控除等申告書》、第 195条第4項《従たる給与についての扶養控除等申告書》若しくは第203条の5第3項《公的年金等の受給者の扶養親族等 申告書》の規定により提出し、若しくは提示した(一)に掲げる書類については、この限りでない。(令262③) (一) 次に掲げる者の区分に応じ、次に定める旨を証する書類として(1)で定めるもの (イ) 国外居住障害者 当該国外居住障害者が当該居住者の親族に該当する旨 (ロ) 国外居住配偶者 当該国外居住配偶者が当該居住者の配偶者に該当する旨 (ハ) 国外居住扶養親族 当該国外居住扶養親族が当該居住者の配偶者以外の親族に該当する旨 (二) 当該国外居住障害者、国外居住配偶者又は国外居住扶養親族が当該居住者と生計を一にすることを明らかにする書 類として(2)で定めるもの (確定所得申告書に添付すべき書類等) (1) ロ(一)に規定する(1)で定める書類は、同(一)(イ)から同(ハ)までに掲げる者に係る次の(一)及び(二)に掲げる いずれかの書類であって、同(一)(イ)から同(ハ)までに掲げる者の区分に応じ同(一)(イ)から同(ハ)までに定める旨 を証するもの(当該書類が外国語で作成されている場合には、その翻訳文を含む。)とする。(所規47の2⑤) (一) 戸籍の附票の写しその他の国又は地方公共団体が発行した書類及び旅券(出入国管理及び難民認定法第2条第 5号《定義》に規定する旅券をいう。)の写し (二) 外国政府又は外国の地方公共団体が発行した書類(ロ(一)(イ)から同(ハ)までに掲げる者の氏名、生年月日及 び住所又は居所の記載があるものに限る。) (送金関係書類) (2) ロ(二)に規定する(2)で定める書類は、次の(一)及び(二)に掲げる書類であって、ロの居住者がその年において ロに規定する国外居住障害者、国外居住配偶者又は国外居住扶養親族(以下(2)において「国外居住親族」という。) の生活費又は教育費に充てるための支払を必要の都度、各人に行ったことを明らかにするもの(当該書類が外国語で 作成されている場合には、その翻訳文を含む。)とする。(所規47の2⑥) (一) 内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律第2条第3号《定義》に 規定する金融機関の書類又はその写しで、当該金融機関が行う為替取引によって当該居住者から当該国外居住 親族に支払をしたことを明らかにするもの (二) クレジットカード等購入あっせん業者(それを提示し又は通知して、特定の販売業者から商品若しくは権利を 購入し、又は特定の役務提供事業者(役務の提供の事業を営む者をいう。以下(二)において同じ。)から有償 で役務の提供を受けることができるカードその他の物又は番号、記号その他の符号(以下(二)において「クレ ジットカード等」という。)をこれにより商品若しくは権利を購入しようとする者又は役務の提供を受けよう とする者(以下(二)において「利用者たる顧客」という。)に交付し又は付与し、当該利用者たる顧客が当該 クレジットカード等を提示し又は通知して特定の販売業者から商品若しくは権利を購入し、又は特定の役務提 供事業者から有償で役務の提供を受けたときは、当該販売業者又は役務提供事業者に当該商品若しくは権利の 代金又は当該役務の対価に相当する額の金銭を直接に又は第三者を経由して交付するとともに、当該利用者た る顧客から、あらかじめ定められた時期までに当該代金若しくは当該対価の合計額の金銭を受領し、又はあら

(10)

かじめ定められた時期ごとに当該合計額を基礎としてあらかじめ定められた方法により算定して得た額の金 銭を受領する業務を行う者をいう。)の書類又はその写しで、クレジットカード等を当該国外居住親族が提示 し又は通知して、特定の販売業者から商品若しくは権利を購入し、又は特定の役務提供事業者から有償で役務 の提供を受けたことにより支払うこととなる当該商品若しくは権利の代金又は当該役務の対価に相当する額 の金銭を当該居住者から受領し、又は受領することとなることを明らかにするもの (2以上の書類により居住者の親族に該当する旨が証明される場合の親族関係書類) (3) (1)《確定所得申告書に添付すべき書類等》に規定する書類(以下(3)において「親族関係書類」という。)につ いて、国若しくは地方公共団体又は外国政府若しくは外国の地方公共団体が発行した2以上の書類によりロ(一)イか ら同ハまで《確定申告書に関する書類等の提出又は提示》に掲げる者(以下(5)までにおいて「国外居住親族」とい う。)が確定申告書を提出する居住者の親族に該当する旨が証明される場合における当該2以上の書類は、親族関係書 類に該当することに留意する。(基通120-7) (注) (1)の(二)に掲げる書類について、外国政府又は外国の地方公共団体が発行した2以上の書類により国外居住親族の氏名、生年月日及 び住所又は居所が明らかとなる場合における当該2以上の書類は、同(二)に掲げる書類に該当することに留意する。 (送金関係書類の範囲) (4) (2)(一)及び同(二)に掲げる書類(以下(5)までにおいて「送金関係書類」という。)は、(2)の居住者がその年 において国外居住親族の生活費又は教育費に充てるための支払を、必要の都度、各人別に行ったことを明らかにする ものをいうのであるから、居住者が一の国外居住親族に対して他の国外居住親族の生活費又は教育費に充てるための 支払を行った場合における当該支払に係る送金関係書類については、他の国外居住親族に係る送金関係書類には該当 しないことに留意する。(基通120-8) (その年に3回以上の支払を行った居住者の送金関係書類の提出又は提示) (5) 居住者が国外居住親族の生活費又は教育費に充てるための支払を、その年に同一の国外居住親族に3回以上行っ た場合の送金関係書類の提出又は提示については、その年の全ての送金関係書類の提出又は提示に代えて、次に掲げ る事項を記載した明細書の提出及び各国外居住親族のその年の最初と最後の支払に係る送金関係書類の提出又は提示 として差し支えない。   この場合において、居住者は提出又は提示しなかった送金関係書類を保管するものとし、税務署長は必要があると 認める場合には当該送金関係書類を提出又は提示させることができるものとする。(基通120-9) イ 居住者の氏名及び住所 ロ 支払を受けた国外居住親族の氏名 ハ 支払日 ニ 支払方法((2)(一)又は同(二)の支払方法の別) ホ 支払額 (注) 支払日とは、次に掲げる書類の区分に応じ、それぞれ次に定める日をいう。 ⑴ (2)(一)に掲げる書類 居住者が国外居住親族に生活費又は教育費に充てるための金銭を送金した日 ⑵ (2)(二)に掲げる書類 国外居住親族が同(二)に規定する特定の販売業者又は特定の役務提供事業者に同(二)に規定するクレジット カード等を提示又は通知をした日 ハ 私立各種学校等の生徒に係る勤労学生控除に関する書類  ③(三)(3③、4③、三2④及び同4④において準用する場合を含む。)に掲げる居住者は、同③の(二)に規定する勤労 学生に該当する旨を証する書類として次に掲げる場合の区分に応じ当該各号に定めるものを確定申告書に添付し、又は当 該申告書の提出の際提示しなければならない。ただし、所得税法第190条《年末調整》第2号の規定により同条に規定する 給与所得控除後の給与等の金額から勤労学生控除の額に相当する金額が控除された勤労学生については、この限りでない。 (令262④、規47の2⑦) (一) その者が、第二章第一節一表内32《定義》②に規定する専修学校又は各種学校(以下(一)において「専修学校等」 という。)の生徒である場合  次のイ又はロに掲げる書類 イ 当該専修学校等の設置する課程が、第二章第一節一表内32②ロ(イ)《勤労学生の範囲》に掲げる課程である場合 には同(イ)に掲げる事項に、同②ロ(ロ)に掲げる課程である場合には同(ロ)に掲げる事項に該当するものである 旨を文部科学大臣が証する書類(当該専修学校等の設置をする者が同②イ(ロ)に掲げる者である場合には、当該

(11)

書類及び当該専修学校等が同(ロ)に規定する文部科学大臣が定める基準を満たすものである旨を文部科学大臣 が証する書類)の写しとして当該専修学校等の長から交付を受けたもの ロ 同②ロ(イ)に掲げる課程を履修する者である場合には同(イ)に掲げる事項に、同②ロ(ロ)に掲げる課程を履修す る者である場合には同(ロ)に掲げる事項に該当する課程を履修する者である旨をイの専修学校等の長が証する 書類 (二) その者が、第二章第一節一表内32《定義》③に規定する職業訓練法人の行う認定職業訓練を受ける者である場合 次のイ又はロに掲げる書類 イ 当該職業訓練法人の行う認定職業訓練の課程が同②ロ(ロ)に掲げる事項に該当するものである旨を厚生労働大 臣が証する書類の写しとして当該職業訓練法人の代表者から交付を受けたもの ロ 同②ロ(ロ)に掲げる事項に該当する課程を履修する者である旨をイの職業訓練法人の代表者が証する書類 ニ 源泉徴収票  ③(四)(3③、4③、三2④及び同4④において準用する場合を含む。)に掲げる居住者は、確定申告書に所得税法第2 26条《源泉徴収票》第1項から第3項まで及び第4項ただし書の規定により交付される源泉徴収票を添付しなければなら ない。(令262⑤) ④ 事業所得等に係る総収入金額及び必要経費の内訳書の添付  その年において不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき業務を行う居住者が①の規定による申告書を提出する場 合(当該申告書が青色申告書である場合を除く。)には、イ及びロに定めるところにより、これらの所得に係るその年中の 総収入金額及び必要経費の内容を記載した書類《収支内訳書》を当該申告書に添付しなければならない。(法120⑥) (農業と農業以外の業務を営む場合の収支内訳書の作成) 注 事業所得を生ずべき業務のうち農業と農業以外の業務を営む場合には、収支内訳書は各別に作成するものとする。 (基通120-5) (注) 不動産所得、事業所得又は山林所得を生ずべき業務に係る収支内訳書は、各別に作成することに留意する。 イ 総収入金額及び必要経費の内訳書の記載事項  ④の規定により確定申告書に添付すべき④の書類は、不動産所得、事業所得又は山林所得のそれぞれについて作成する ものとし、当該書類には、これらの所得の金額の計算上総収入金額及び必要経費に算入される金額を、次の(一)又は(二) に規定する項目の別に区分し当該項目別の金額を記載しなければならない。この場合において、その業種、業態、規模等 の状況からみて当該項目により難い項目については、当該項目に準ずる他の項目によることができるものとする。(規47 の3①) (一) 総収入金額については、商品製品等の売上高(加工その他の役務の給付等売上と同様の性質を有する収入金額を含 む。)、農産物(第六章第一節一6《農産物の収穫の場合の総収入金額算入》に規定する農産物をいう。以下イにお いて同じ。)の売上高及び年末において有する農産物の収穫した時の価額の合計額、賃貸料、山林の伐採又は譲渡 による売上高、家事消費の高並びにその他の収入の別 (二) 必要経費については、商品製品等の売上原価、年初において有する農産物の棚卸高、雇人費、小作料、外注工賃、 減価償却費、貸倒金、地代家賃、利子割引料及びその他の経費の別 ロ 還付申告、確定損失申告等の場合への準用  イの規定は、3③《還付等を受けるための申告》、4③《確定損失申告》、三2④《年の中途で死亡した場合の確定申告 等》及び同4④《年の中途で出国をする場合の確定申告等》において準用する④の規定により確定申告書に添付すべき④ の書類について、それぞれ準用する。(規47の3②) ⑤ 非永住者であった期間を有する居住者が①の申告書を提出する場合  その年において非永住者であった期間を有する居住者が①の規定による申告書を提出する場合には、その者の国籍、国 内に住所又は居所を有していた期間その他の(1)で定める事項を記載した書類を当該申告書に添付しなければならない。

(12)

(法120⑦) (非永住者であった期間を有する居住者の確定申告書に添付すべき書類の記載事項) (1) ⑤に規定する(1)で定める事項は、次の(一)から(五)までに掲げる事項とする。(規47の4①) (一) ⑤の申告書を提出する者の氏名、国籍及び住所又は居所 (二) その年の前年以前10年内の各年において、国内に住所又は居所を有することとなった日及び有しないこととな った日並びに国内に住所又は居所を有していた期間 (三) その年において非永住者(第二章第一節一4《定義》に規定する非永住者をいう。以下(三)及び(四)において 同じ。)、非永住者以外の居住者及び非居住者であったそれぞれの期間 (四) その年において非永住者であった期間内に生じた次に掲げる金額 イ 第二章第二節4表内②《課税所得の範囲》に規定する国外源泉所得(ロにおいて、「国外源泉所得」とい う。)以外の所得の金額 ロ イに規定する国外源泉所得の金額並びに当該金額のうち、国内において支払われた金額及び国外から送金 された金額 (五) その他参考となるべき事項 (還付申告、確定損失申告等の場合への準用) (2) (1)の規定は、3③《還付等を受けるための申告》、4③《確定損失申告》、三2④《年の中途で死亡した場合の 確定申告》及び同4④《年の中途で出国をする場合の確定申告》において準用する⑤の規定により確定申告書に添付 すべき⑤の書類に記載する同⑤に規定する(1)で定める事項について、それぞれ準用する。(規47の4②)

2 確定所得申告を要しない場合

① 給与所得を有する者が確定所得申告を要しない場合  その年において給与所得を有する居住者で、その年中に支払を受けるべき給与等の金額が2,000万円以下であるものは、 次の(一)又は(二)のいずれかに該当する場合には、1①の規定にかかわらず、その年分の課税総所得金額及び課税山林所 得金額に係る所得税については、同①の規定による申告書を提出することを要しない。ただし、不動産その他の資産をそ の給与所得に係る給与等の支払者の事業の用に供することによりその対価の支払を受ける場合その他の②に定める場合 は、この限りでない。(措令4の2⑧、19、20④、21⑦、25の8⑮、25の9⑬、26の23⑤により読み替えられた法121①) (一) 一の給与等の支払者から給与等の支払を受け、かつ、当該給与等の全部について給与所得に係る源泉徴収義務又は 年末調整の規定による所得税の徴収をされた又はされるべき場合において、その年分の利子所得の金額、配当所得 の金額、不動産所得の金額、事業所得の金額、山林所得の金額、譲渡所得の金額(分離課税の長期譲渡所得又は短 期譲渡所得にあっては特別控除後の金額)、一時所得の金額及び雑所得の金額の合計額(以下「給与所得及び退職 所得以外の所得金額」((5)参照)という。)が20万円以下であるとき。 2以上の給与等の支払者から給与等の支払を受け、かつ、当該給与等の全部について給与所得の源泉徴収義務又は 年末調整の規定による所得税の徴収をされた又はされるべき場合において、イ又はロに該当するとき。 (二) イ 従たる給与等の支払者から支払を受けるその年分の給与所得に係る給与等の金額とその年分の給与所得及 び退職所得以外の所得金額との合計額が20万円以下であるとき。 ロ イに該当する場合を除き、その年分の給与所得に係る給与等の金額が150万円と社会保険料控除の額、小規 模企業共済等掛金控除の額、生命保険料控除の額、地震保険料控除の額、障害者控除の額、寡婦(寡夫)控 除の額、勤労学生控除の額、配偶者控除の額、配偶者特別控除の額及び扶養控除の額との合計額以下で、か つ、その年分の給与所得及び退職所得以外の所得金額が20万円以下であるとき。 (確定所得申告を要しない者から提出された確定申告書) (1) 申告書に記載されたところによれば2の規定に該当することとなる者から提出された次に掲げる申告書は、4《確 定損失申告》の規定に該当するものを除き、当該申告書の記載内容に応じ、それぞれ次に掲げる申告書に該当するも

(13)

のとする。(基通121-1) (一) 還付金の額(1②(四)、同(六)及び同(八)に掲げる金額をいう。)が記載されている申告書  3《還付等を受 けるための申告》の規定により提出された申告書 (二) (一)以外の申告書  1《確定所得申告》の規定により提出された申告書 (確定所得申告を要しない者から提出された確定申告書の撤回) (2) 申告書に記載されたところによれば2の規定に該当することとなる者から提出された申告書で第3期分の税額が 記載されているものにつき、これらの者から当該申告書を撤回したい旨の書面による申出があったときは、その申出 の日に当該申告書の撤回があったものとし、当該申告書に係る既納の第3期分の税額を還付する。(基通121-2) (注)1 申告書を撤回した者は、改めて確定申告書を提出するまでの間は、無申告者となることに留意する。   2 当該第3期分の税額に係る過誤納金については、その撤回の日に更正の請求に基づく更正があったものとして還付加算金の規定を 適用するものとする。 (一の給与等の支払者から給与等の支払を受ける場合) (3) ①(一)に規定する一の給与等の支払者から給与等の支払を受ける場合とは、その年中の同一時点においては2以 上の給与等の支払者から給与等の支払を受けることがない場合をいうのであるが、2以上の給与等の支払者から給与 等の支払を受ける場合であっても、当該給与等の全部について所得税法第190条《年末調整》の規定が適用されるとき は、これに該当するものとする。(基通121-4) (確定所得申告を要しない規定が適用されない給与所得者) (4) 次に掲げる者については、その年中に支払を受けるべき給与等の金額の合計額が①の本文に規定する金額以下で ある場合であっても、①の規定は適用されないことに留意する。(基通121-5) (一) 所得税法第184条《源泉徴収を要しない給与等の支払者》の規定により源泉徴収をすることを要しない常時2人 以下の家事使用人のみに対し給与等の支払をする者から給与等又は退職手当等の支払を受ける居住者 (二) 国際慣例により源泉徴収をする義務がないものとされる在日大公使館又は在日外交官から給与等又は退職手当 等の支払を受ける居住者 (三) 国外において給与等又は退職手当等の支払を受ける居住者 (給与所得及び退職所得又は公的年金等に係る雑所得以外の所得金額の計算) (5) ①(一)に規定する「給与所得及び退職所得以外の所得金額」又は④に規定する「公的年金等に係る雑所得以外の 所得金額」とは、所得税法及びその他の法令の規定により確定申告書の提出又は確定申告書への記載若しくは明細書 等の添付を要件として適用される特例等を適用しないで計算した総所得金額、退職所得金額及び山林所得金額の合計 額から、給与所得の金額及び退職所得の金額の合計額又は公的年金等に係る雑所得の金額及び退職所得の金額の合計 額を控除した金額をいうものとする。(基通121-6) ② 給与所得以外の所得が少額であっても確定申告書の提出を要する場合  次の(一)から(四)までに掲げる者がその者に係る(一)に規定する法人から、給与等のほか、当該法人の事業に係る貸付 金の利子又は不動産、動産、営業権その他の資産を当該事業の用に供することによる対価の支払を受ける場合には、①の 本文の規定を適用しない。(法121①ただし書、令262の2) (一) 所得税法第157条第1項第1号に規定する同族会社である法人の役員 (二) (一)の役員の親族であり又はあった者 (三) (一)の役員とまだ婚姻の届出をしないが事実上婚姻関係と同様の事情にあり又はあった者 (四) (一)の役員から受ける金銭その他の資産によって生計を維持している者 (役員から受ける金銭その他の資産によって生計を維持している者の意義) 注 (四)に規定する「役員から受ける金銭その他の資産によって生計を維持している者」とは、同族会社の役員から給 付を受ける金銭その他の資産又はその給付を受けた金銭その他の資産の運用によって生ずる収入を日常生活の資の主 要部分としている者をいう。(基通121-3)

(14)

③ 退職所得を有する者が確定所得申告を要しない場合  その年において退職所得を有する居住者は、次の(一)又は(二)のいずれかに該当する場合には、1①の規定にかかわら ず、その年分の課税退職所得金額に係る所得税については、1①の規定による申告書を提出することを要しない。(法121 ②) (一) その年分の退職手当等の全部について「退職所得の受給に関する申告書」を提出した場合の退職所得に係る源泉徴 収の規定による所得税の徴収をされた又はされるべき場合 (二) (一)に該当する場合を除き、その年分の課税退職所得金額につき第九章第一節一《税率》の規定を適用して計算し た所得税の額がその年分の退職所得に係る退職手当等につき源泉徴収をされた又はされるべき所得税の額以下で ある場合 ④ 公的年金等の収入金額が400万円以下である者の申告不要制度  その年において第四章第十節《雑所得》二2に規定する公的年金等(以下④において「公的年金等」という。)に係る雑 所得を有する居住者で、その年中の公的年金等の収入金額が400万円以下であるものが、その公的年金等の全部(所得税法 第203条の6《源泉徴収等を要しない公的年金等》の規定の適用を受けるものを除く。)について所得税法第203条の2《公 的年金等に係る源泉徴収義務》の規定による所得税の徴収をされた又はされるべき場合において、その年分の公的年金等 に係る雑所得以外の所得金額(利子所得の金額、配当所得の金額、不動産所得の金額、事業所得の金額、給与所得の金額、 山林所得の金額、譲渡所得の金額(分離課税の長期譲渡所得又は短期譲渡所得にあっては特別控除後の金額)、一時所得の 金額及び公的年金等に係る雑所得以外の雑所得の金額の合計額をいう。)が20万円以下であるときは、1①の規定にかかわ らず、その年分の課税総所得金額又は課税山林所得金額に係る所得税については、同①の規定による申告書を提出するこ とを要しない。(措令4の2⑧、19、20④、21⑦、25の8⑮、25の9⑬、26の23⑤により読み替えられた法121③) (注) 改正後の④の規定は、平成30年分以後の所得税について適用され、平成29年分以前の所得税については、なお従前の例による。(平30改所法 等附11)

3 還付等を受けるための申告

① 源泉徴収税額又は予納税額の還付を受けるための申告  居住者は、その年分の所得税につき1②(四)、同(六)又は同(八)に掲げる金額《外国税額控除、源泉徴収税額又は予納 税額の控除不足額》がある場合には、同②の規定による申告書を提出すべき場合及び4①による申告書を提出することが できる場合を除き、第六節の規定による源泉徴収税額等の還付又は予納税額の還付を受けるため、税務署長に対し、1② の各号に掲げる事項を記載した申告書を提出することができる。この場合において、その年において支払を受けるべき第 四章第五節《給与所得》一《定義》に規定する給与等で所得税法第190条《年末調整》の規定の適用を受けたものを有する 居住者が、当該給与に係る「給与所得の源泉徴収票」を添付して当該申告書を提出するときは1②(一)から同(十一)まで に掲げる事項のうち(1)で定める事項については、(2)で定める記載によることができる。(法122①) (記載を簡略化できる事項) (1) ①に規定する(1)で定める事項は、次の所得控除額のうち、居住者のその年分の所得税に係るこれらの控除の額 が①に規定する給与等に係る給与所得控除後の給与等の金額から控除された年末調整に係る控除額と同額であるもの に係る当該控除の金額、当該控除の金額の計算の基礎及び1②(十一)ツから同ナまでに掲げる事項並びに基礎控除の 額とする。(規47の5①)  (一)社会保険料控除、(二)小規模企業共済等掛金控除、(三)生命保険料控除、(四)地震保険料控除、(五)障害者控除、 (六)寡婦(寡夫)控除、(七)勤労学生控除、(八)配偶者控除、(九)配偶者特別控除、(十)扶養控除 (注)1 上記下線部については、平成32年1月1日以後、(1)中「(十)扶養控除」の次に「(十一)基礎控除」が加えられ、「並びに基礎控除 の額」が削られる。(平30改所規附1三)   2 (注)1の改正後の(1)《還付等を受けるための申告書の記載事項の特例》の規定は、平成32年分以後の所得税について適用し、平成 31年分以前の所得税については、なお従前の例による。(平30改所規附5) (簡略記載の方法) (2) ①の後段の規定による①の申告書の記載は、(1)に規定する同額である(1)(一)から同(十)までの所得控除並び に基礎控除の額については、これらの控除の額(これらの控除の額の合計額が(1)に規定する給与所得控除後の給与 等の金額から控除された年末調整に係る(1)(一)から同(十)までの控除額及び基礎控除の額の合計額と同額である場

参照

関連したドキュメント

 所得税法9条1項16号は「相続…により取 得するもの」については所得税を課さない旨

3 主務大臣は、第一項に規定する勧告を受けた特定再利用

十二 省令第八十一条の十四の表第二号及び第五号に規定する火薬類製造営業許可申請書、火 薬類販売営業許可申請書若しくは事業計画書の記載事項又は定款の写しの変更の報告

上であることの確認書 1式 必須 ○ 中小企業等の所有が二分の一以上であることを確認 する様式です。. 所有等割合計算書

越欠損金額を合併法人の所得の金額の計算上︑損金の額に算入

[r]

輸出入貨物の容器輸出申告 関基 67-2-12⑴、⑵ 輸出入貨物の容器輸入(納税)申告 関基 67-2-12⑴、⑵ 当事者分析成績採用申請(新規・更新・変更)

( (再輸出貨物の用途外使用等の届出) )の規定による届出又は同令第 38 条( (再輸 出免税貨物の亡失又は滅却の場合の準用規定)