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受動喫煙のない日本をめざす委員会 団体一覧 NO. 団体 ( 組織 ) 名 NO. 団体 ( 組織 ) 名 1 公益社団法人 東京都医師会 70 NPO 法人 日本禁煙学会 2 公益社団法人 東京都歯科医師会 71 日本禁煙推進医師歯科医師連盟 3 公益社団法人 東京薬剤師会 72 公益財団法人 日

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2 0 1 4年11月21日 東 京 都 知 事 舛 添 要 一 様 受動喫煙のない日本をめざす委員会 委 員 長 下 光 輝 一 東京都受動喫煙防止条例の請願と条例案の提出について 謹 啓 平素より東京都民の健康増進に対するご尽力に感謝申し上げます。 2020年の東京オリンピック ・パラリンピック開催に当たり、東京都をはじめ会場 になる近県市町村ともども無煙環境が整うことは、必要不可欠であります。 I 0 Cは 1988年以来、オリンピック大会における禁煙方針を採択し、会場の禁 煙化とともにタバコ産業のスポンサーシップを拒否して、 2010年 7月にはW H O と「タバコのないオリンピックをめざす協定

J

にも調印しています。(資料1) I 0 Cの方針に伴い、バルセロナ、アトラン夕、シドニ一、アテネ、北京、ロン ドン、リオデジャネイロ、あるいはロシアのソチなど、オリンピック開催都市には すべて罰則付きの「受動喫煙防止法」(北京市のみ「条例J)が存在しています。世 界一喫煙率の高い中国ですら、北京オリンピック開催のために、北京市他 6都市 に「受動喫煙防止条例jを制定したことは記憶に新しいところです。(資料2) それらを踏まえ、 2020年の東京オリンピック ・パラリンピックにおいても、北 京やソチと同様に、開催までにレストランやパーを含む完全な「受動喫煙防止条 例j を制定 ・施行していただきたく請願いたします。 請願にあたって、当委員会は、「東京都受動喫煙防止条例J(案)を作成いたしま したので、別添により提出いたします。 また、会場は東京都周辺の県にも予定されています。舛添都知事の力強いリーダ ーシップのもと、率先して受動喫煙防止条例を実効性のあるものとするため、御 尽力のほどよろしくお願し、申し上げます。 謹白

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「受動喫煙のない日本をめざす委員会」 団体一覧 NO. 団体(組織)名 NO. 団体(組織)名 1 公益社団法人 東京都医師会 70 NPO法人 日本禁煙学会 2 公益社団法人 東京都歯科医師会 71 日本禁煙推進医師歯科医師連盟 3 公益社団法人 東京薬剤師会 72 公益財団法人 日本ゲートボール連合 4 公益社団法人 東京都看護協会 73 NPO法人 日本健康運動指導士会 5 東京都公立中学校PTA協議会 74 一般財団法人 日本健康開発財団 以上、東京都関係団体 75 一般社団法人 日本健康倶楽部 6 一般財団法人 医療情報健康財団 76 公益財団法人 日本健康スポーツ連盟 7 一般財団法人 ウエルネスアカデミー 77 一般財団法人 日本健康増進財団 8 公益財団法人 エイズ予防財団 78 一般財団法人 日本コアコンディショニング協会 9 一般社団法人 栄養改善普及会 79 一般社団法人 日本口腔衛生学会 10 NPO法人 NSCAジャパン 80 一般財団法人 日本口腔保健協会 11 一般財団法人 MOA健康科学センター 81 日本公衆衛生学会 12 公益財団法人 がん研究振興財団 82 一般財団法人 日本公衆衛生協会 13 NPO法人 禁煙ネット 83 公益財団法人 日本呼吸器財団 14 公益財団法人 結核予防会 84 NPO法人 日本呼吸器障害者情報センター 15 NPO法人 健康寿命増進機構 85 公益社団法人 日本サウナ・スパ協会 16 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 86 一般社団法人 日本作業療法士協会 17 健康日本21推進フォーラム 87 公益社団法人 日本3B体操協会 18 健康の駅推進機構 88 公益社団法人 日本産婦人科医会 19 健康保険組合連合会 89 公益社団法人 日本歯科医師会 20 公益社団法人 国民健康保険中央会 90 一般社団法人 日本循環器病予防学会 21 (医社)こころとからだの元氣プラザ 91 公益社団法人 日本小児保健協会 22 公益財団法人 骨粗鬆症財団 92 NPO法人 日本食育協会 23 NPO法人 子どもに無煙環境を推進協議会 93 一般財団法人 日本食生活協会 24 公益財団法人 笹川スポーツ財団 94 公益社団法人 日本女子体育連盟 25 一般社団法人 Jミルク 95 公益社団法人 日本鍼灸師会 26 一般社団法人 実践体育学体操三井島システム 96 公益財団法人 日本心臓財団 27 食品産業中央協議会 97 公益財団法人 日本スポーツクラブ協会 28 公益社団法人 スポーツ健康産業団体連合会 98 公益社団法人 日本精神科病院協会 29 NPO法人 青果物健康推進協会 99 NPO法人 日本成人病予防協会 30 船員災害防止協会 100 一般社団法人 日本体育学会 31 一般財団法人 船員保険会 101 公益財団法人 日本体育協会 32 全国衛生部長会 102 公益財団法人 日本対がん協会 33 一般社団法人 全国栄養士養成施設協会 103 一般財団法人 日本退職公務員連盟 34 公益社団法人 全国結核予防婦人団体連絡協議会 104 公益財団法人 日本糖尿病財団 35 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 105 NPO法人 日本トレーニング指導者協会 36 公益社団法人 全国私立保育園連盟 106 公益社団法人 日本人間ドック学会 37 公益社団法人 全国スポーツ推進委員連合 107 NPO法人 日本人間ドック健診協会 38 公益社団法人 全国大学体育連合 108 公益社団法人 日本PTA全国協議会 39 公益社団法人 全国調理師養成施設協会 109 公益社団法人 日本フィットネス協会  40 全国保健師長会 110 一般社団法人 日本フィットネス産業協会 41 全国保健所長会 111 公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟 42 一般財団法人 全国保健福祉情報システム開発協会 112 公益社団法人 日本薬剤師会 43 公益財団法人 全国老人クラブ連合会 113 一般財団法人 日本予防医学協会 44 公益社団法人 全国老人保健施設協会 114 公益財団法人 日本リウマチ財団 45 公益社団法人 全国労働衛生団体連合会 115 公益社団法人 日本理学療法士協会 46 公益社団法人 全日本断酒連盟 116 一般社団法人 日本臨床内科医会 47 公益財団法人 総合健康推進財団 117 公益財団法人 日本レクリエーション協会 48 公益財団法人 大同生命厚生事業団 118 公益財団法人 8020推進財団 49 公益財団法人 体力つくり指導協会 119 公益財団法人 パブリックヘルスリサーチセンター 50 一般社団法人 タバコ問題情報センター 120 公益財団法人 復光会 51 公益社団法人 地域医療振興協会 121 NPO法人 フレンドリー情報センター 52 NPO法人 地球足もみ健康法実践普及協会 122 NPO法人 ヘルスマネジメントあおぞら 53 中央労働災害防止協会 123 公益財団法人 北陸体力科学研究所 54 公益財団法人 長寿科学振興財団 124 一般財団法人 保健福祉広報協会 55 一般財団法人 長寿社会開発センター 125 公益社団法人 母子保健推進会議 56 一般財団法人 東京顕微鏡院 126 公益社団法人 真向法協会 57 公益財団法人 難病医学研究財団 127 公益財団法人 三井生命厚生財団 58 公益社団法人 日本医師会 128 メタボリックシンドローム撲滅委員会 59 一般財団法人 日本ウエルネス協会 129 一般社団法人 メディカル・フィットネス協会 60 一般社団法人 日本ウオーキング協会 130 公益財団法人 メンタルヘルス岡本記念財団 61 NPO法人 日本運動療法推進機構 131 公益財団法人 予防医学事業中央会  62 公益社団法人 日本エアロビック連盟 以上、21協議会会員団体 63 公益社団法人 日本栄養士会 64 一般社団法人 日本家族計画協会 幹事団体(再掲) 65 公益財団法人 日本学校保健会 公益財団法人 結核予防会 66 一般社団法人 日本環境保健活動団体連合会 公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 67 公益社団法人 日本看護協会 NPO法人 日本禁煙学会 68 一般財団法人 日本がん知識普及協会 69 日本禁煙科学会

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資料 1

【和訳】 世界保健機関(WHO)と国際オリンピック委員会(IOC)は、すべての人々に運動 とスポーツを奨励し、タバコのないオリンピックを実現し、子どもの肥満を予防するために 健康的なライフスタイルを奨励することを共同で行う合意に達した。 本日ローザンヌにおいて署名された合意内容の覚書にあるように、WHO と IOC は国際レベ ルでも、国内レベルでも、心臓病、ガン、糖尿病などの生活習慣病のリスクを減らすための 活動と政策を推進するために協力することになった。 WHO 事務総長マーガレット・チャン氏はこう語った。「この IOC との合意は、全世界の最大 の死亡原因となっている疾患を減らす活動を強化するものである。21 世紀における世界の持 続的な発展を達成するためには、これらの疾患を減らす対策が不可欠である。」 生活習慣病は、世界で毎年 3500 万人の命を奪っている。うち 900 万人は 60 才以下の死亡 である。運動不足は世界で 4 番目の死亡リスク因子であり、毎年 190 万人の死亡原因となっ ている。 健康的なライフスタイルの推進「健康的なライフスタイルと草の根のスポーツ運動を広げる ことは IOC と WHO の共通の目標であり、本日の合意は、この 2 機関が行っている様々な先導 活動の間に相乗効果を生むことになろう。」とジャック・ロゲ IOC 会長はのべた。「すべての 年代の生活習慣病を減らす活動をすべての人々が協力して実行できるようにする事がこの合 意の本旨だ。」 60 才以前の死亡の約 90%は発展途上国で発生しており、タバコ使用、健康的でない食習 慣、運動不足をなくすることで予防できる。 生活習慣病による死亡は、世界中のすべての地域で増えつつある。もし適切な対策が講じら れなければ、2015 年には 4120 万人が死亡すると推定されている。 【この情報に関する問い合わせ先】 Fadela Chaib

WHO Communications Officer Telephone: +41 22 791 32 28 Mobile: +41 79 475 55 56 Email: chaibf@who.int

Timothy Armstrong

Coordinator, Department of Chronic Diseases and Health Promotion Telephone: +41 22 971 1274

Mobile +41 79 445 2026 Email: armstrongt@who.int

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資料2

タバコのないオリンピックについての 5 問 5 答(松崎道幸・翻訳) 世界保健機関中国代表部 タバコのないオリンピック実現の意義と背景 □1988 年カルガリー大会以後、IOC の方針としてオリンピックの禁煙原則が貫かれている □北京大会は、2005 年の WHO タバコ規制国際枠組み条約(FCTC)の発効後初めての夏季大会 である。 □ブルームバーグ・イニシアティブおよびタバコフリーキッズキャンペーン、国際肺基金、 ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ校公衆衛生学部、米国疾病予防センターなどの 協力により、オリンピック北京大会の禁煙を後押しされた。WHO タバコフリーイニシアテ ィブは、WHO 加盟国とブルームバーグ・イニシアティブ等によりサポートされている。 問1:WHO はタバコのないオリンピック北京大会にどのような立場をとっているのです か? 答1:タバコのないオリンピック大会は、中国にとって素晴らしいきっかけとなります。 中国のいくつかの都市では、北京にならって、公共施設と職場を禁煙にする条例を立案 しています。 タバコの広告を制限する法律も準備されています。都市段階でタバコ広告を規制する条例 も作られました(瀋陽、上海、青島、秦皇島、天津など)。このような運動を見ると、中国 でもタバコの害をなくすことが可能であるという希望を抱くことができます。また、FCTC の実践に対する中国の国際貢献を証明することにつながります。 問2:オリンピック後も、中国の禁煙化政策は続くのでしょうか? 答2:国際社会に対する約束である FCTC 批准を通じて、中国は、すでにタバコの流行を防 ぐことを国の方針と定めたのです。数多くの地方都市レベルでタバコ規制対策が採択さ れ、実施されることが、すべての中国国民をタバコから守り健康を増進するための国とし ての法律を作る準備につながるものと確信します。 世界各国の経験で、ひとたびタバコの煙のない環境が法律によって実現されたなら、誰も 後戻りすることを望まない事が証明されています。 オリンピックをきっかけにして北京でタバコの広告が禁止され公共の場が禁煙にされる と、すべての中国国民がそのような状態を享受したいと思うようになり、オリンピックが 大きな健康遺産を遺すきっかけになるでしょう。

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問3:本当にタバコの煙のないオリンピックが実現できるのですか? 答3:できます。 大会の会場内はすべて禁煙とする決まりが準備されています。それだけでなく、タバコの ないオリンピックのための新しい基準も用意されます。 会場へライターを持ち込むことは禁止されます。また、会場周辺も禁煙とされます。大会 期間中、ショートメッセージテキスト等を活用して、禁煙のメッセージを拡散すると言う 新たな試みも実施されることになっています。IOC も北京組織委員会もタバコのないオリ ンピックを開催する方針を決めています。 オリンピックのマスコットキャラクターのジンジン(→)もタバコのないオリンピックの メッセージ普及に協力しているのは喜ばしいことです。 タバコの害を述べて、人々に禁煙を訴える記事を掲載した地方新聞もあります。 問4:WHO はオリンピックの禁煙化にどのように取り組んできたのですか? 答4:2006 年、WHO はタバコのないオリンピックを実現するためのワークショップを開催 しました。 シドニーオリンピック禁煙化を担当した WHO のコンサルタントが、中国本土の大会開催地 の全都市を訪れて、シドニーオリンピックの経験や教訓を説明しました。 WHO は本年 5 月 1 日に施行される北京市禁煙条例の草案準備作業に協力しました。WHO 受動 喫煙防止対策勧告(WHO Protection from Exposure to Second Hand Smoke Policy Recommendations 日本語訳→

http://www.nosmoke55.jp/data/0706who_shs_matuzaki.html)および FCTC 第 8 条施行ガイ ドライン(Guidelines for the Implementation of the WHO Framework Convention on Tobacco Control Article 8 日本語訳→http://www.nosmoke55.jp/data/0707cop2.html) の内容に沿ってアドバイスを行いました。 WHO はまた、北京市組織委員会の要請にこたえて、大会を真の意味で禁煙にするための対 策について支援を行いました。首脳レベルで、WHO が IOC に対してタバコのないオリンピ ックの定義についての技術的支援を行いました。禁煙化の徹底に当たり、その必要性と正 しい方向のための指針として FCTC が活用されました。中国は 2005 年に FCTC を調印しまし た。これまでに 160 カ国が批准しています。

p. 3

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問5:WHO はタバコ問題にどう取り組んでいるのですか? 答5:WHO の MPOWER パッケージをご覧ください。これはタバコの蔓延と甚大な被害を防ぐ ための 6 分野の対策を記したものです。M:タバコ使用率とタバコ対策のモニター、P:受 動喫煙から人々をプロテクトする、O:タバコ使用をやめる援助をオファーする、W:タバ コの害を警告(ワーニング)する、E:タバコの広告、販促、スポンサー活動禁止の徹底 (エンフォースメント)、R :タバコ税増税(レイズ)。WHO はこれらの政策群の実施に関 して中国政府を援助しています。 中国におけるタバコの現状 □15-69 才男性の喫煙率 57.4% □15-69 才女性の喫煙率 2.6% □能動喫煙者 3 億 5 千万人 □受動喫煙者 5 億 4 千万人 □タバコによる死亡 年間 100 万人 □タバコによる経済損害 年間 50 億ドル □FCTC 批准 2005 年。2009 年 1 月までに第 11 条(タバコのパッケージ・ラベル、 有害警告表示)、2011 年 1 月までに第 8 条(受動喫煙防止)の実施を誓約。 以上 本件に関する問い合わせ先:特定非営利活動法人 日本禁煙学会 宮﨑恭一 電話:03-5360-8233 FAX:03-5360-6736 メール:desk@nosomoke55.jp

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東京都受動喫煙防止条例(案)概要

この条例案は、2009(平成 21)年 3 月 31 日に公布された「神奈川県公共的施

設における受動喫煙防止条例」を基礎としつつ、平成 22 年 2 月 25 日付け厚生

労働省健康局長通知「受動喫煙防止対策について」

(健発 0225 第 2 号)、たば

こ規制枠組条約第8条ガイドライン及びアメリカの「屋内完全禁煙モデル条

例」等を踏まえて作成した条例案です。

この条例案の特徴は、

(1)レストランやバーなどのサービス産業も含めて、不特定又は多数の者が

出入りする屋内を公共的屋内空間として、例外なく屋内完全禁煙とする

(2)全ての「労働者」が働く職場を、例外なく屋内完全禁煙とする

(3)違反に対し罰則を科す

(4)公園等の屋外や私的な空間についても受動喫煙防止の努力義務を定めて

いる

などです。

上記厚生労働省通知においても、

「受動喫煙による健康への悪影響について

は、科学的に明らかとなっている。

(1項)

「多数の者が利用する公共的な空

間については、原則として全面禁煙であるべきである。

(3項・4項)

「屋外

であっても子どもの利用が想定される公共的な空間では、受動喫煙防止のため

の配慮が必要である。

(3項)と明記されています。この条例案は、厚生労働

省と共通の認識に基づいて、それを具体化したものです。

また、現在、世界中の国々が屋内全面禁煙法を施行しています。

たばこ規制枠組条約第8条ガイドラインは、

・受動喫煙に安全レベルはないこと、

・換気・空気清浄装置・喫煙室といった対策は、受動喫煙防止に不完全であ

ること

・すべての屋内の職場、屋内の公共の場を禁煙とすべきこと、例外なき受動

喫煙からの保護 universal protection を実施すべきこと

・罰則を盛り込むべきこと

を明記しています。これが国際標準の受動喫煙防止の立法・条例であると言え

ます。この基礎には、命と健康を削りながら受動喫煙の中で働くことを強制さ

れてきた人々の健康と生存権を第一に守らなければならないという考えがあり

ます。

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東京都受動喫煙防止条例(案)

受動喫煙のない日本をめざす委員会 作成

*この条例(案)は、公益社団法人東京都医師会(タバコ対策委員会)が2012年に作成した 条例(案)をもとに作成したものです

第一章 総則

(目的) 第1条 この条例は、受動喫煙による健康への悪影響が明らかであることにかんがみ、都 民、事業者及び都の責務を明らかにするとともに、例外なき受動喫煙からの保護の必要 性を踏まえて禁煙環境の整備を促進し、並びに都民及び東京都を訪れる人々を受動喫 煙から保護するための措置を講ずることにより、受動喫煙による人々の健康への悪影 響を未然に防止することを目的とする。 (定義) 第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところに よる。 (1) タバコ たばこ事業法(昭和 59 年条例第 68 号)第2条第3号に規定する製造た ばこ(喫煙用に供し得る状態に製造されたものに限る。)をいう。 (2) 喫煙 タバコ煙(目に見えないガス状成分を含む。以下同じ。)を発生させること (燃焼又は加熱等、その方法を問わない。)をいう。 (3) 受動喫煙 屋内と屋外とを問わず、他人のタバコ煙を吸わされること(喫煙者の 呼気に含まれるタバコ煙、喫煙後に残るタバコ煙並びに壁紙、じゅうたん及び衣服等 に付着した残留タバコ煙を吸わされることを含む。)をいう。 (4) 屋内 室内又はこれに準ずる環境(居室、事務室その他これらに類する室内、車 両、船舶、航空機その他の移動施設内、又はこれに準ずる環境。以下同じ。)をいう。 床と天井がある空間については、屋内とみなす。 (5) 公共的屋内空間 不特定又は多数の者が出入りすることができる屋内の空間をい う。 (6) 公共的施設 公共的屋内空間を有する施設(別表に掲げるものを含み、これに限 られない。)をいう。 (7) 労働者 労働基準法(昭和 22 年法律第 49 号)第9条に規定する労働者及び地方 公務員法(昭和 25 年法律第 261 号)第3条1項に規定するすべての地方公務員をい うものとする。 (8) 職場 すべての業種及び業態を問わず、労働者が就業する場所及び労働者が業務

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に関連して立ち入る又は通過することがあるすべての場所(出入口、ロビー、事務室、 作業場、会議室、応接室、講堂、倉庫、教室、休憩室、ラウンジ、食堂、療養施設、 トイレ、廊下、エレベーター、階段、玄関、車両、乗り物を含み、これらに限らない。) をいう。個人の住宅は、保育、介護又は医療が行われる場合には、職場に含まれるも のとする。 (9) 施設管理者 公共的施設又は屋内の職場の管理について権限を有する者をいう。 (10) 事業者 施設を設けて事業を営む者をいう。 (都民の責務) 第3条 都民は、受動喫煙による健康への悪影響に関する理解を深めるよう努めるととも に、他人に受動喫煙をさせてはならない。 2 都民は、都が実施する受動喫煙の防止に関する施策に協力するよう努めなければな らない。 (事業者の責務) 第4条 事業者は、その事業活動を行うに当たっては、受動喫煙による健康への悪影響を 未然に防止するための環境の整備に取り組むとともに、都が実施する受動喫煙の防止 に関する施策に協力するよう努めなければならない。 (都の責務) 第5条 都は、受動喫煙による健康への悪影響を未然に防止するための環境の整備に関す る総合的な施策を策定し及び実施する責務を有する。 2 都は、都民及び事業者の受動喫煙の防止に関する取組を促進するため、情報の提供、 普及啓発その他の必要な支援を行わなければならない。 3 都は、受動喫煙の防止に関する施策について、都民、事業者及び市区町村と連携し 及び協力して実施するよう努めなければならない。 4 都及び市区町村は、自ら設置し、又は管理する施設について、受動喫煙が生じない よう適切な措置を講じなければならない。 (推進体制の整備) 第6条 都は、都民、事業者及び市区町村と連携し、及び協力して、受動喫煙の防止に関 する普及啓発その他の必要な施策を推進するための体制を整備するものとする。 (教育の重要性) 第7条 都は、学校教育その他の場において、喫煙及び受動喫煙の有害性並びに受動喫煙の

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防止に関する情報の提供、普及啓発その他の必要な支援を行わなければならない。

第二章 公共的屋内空間における喫煙の禁止

(公共的屋内空間における喫煙の禁止) 第8条 何人も、公共的屋内空間においては、喫煙をしてはならない。 (屋内の職場における喫煙の禁止) 第9条 何人も、屋内の職場においては、喫煙をしてはならない。 (喫煙器具又は設備の設置の禁止) 第10条 施設管理者は、その管理する公共的屋内空間内又は屋内の職場に、灰皿、吸い 殻入れ、その他の喫煙の用に供する器具又は設備を設置してはならない。 (喫煙の中止等の求め) 第11条 施設管理者は、その管理する公共的空間又は屋内の職場において現に喫煙を行 っている者を発見したときは、その者に対し、直ちに喫煙を中止し、又はその場所から 退去するよう求めなければならない。 (表示等) 第12条 施設管理者は、規則で定めるところにより、公共的屋内空間又は屋内の職場に おいて喫煙が禁止されている旨を表示しなければならない。 2 前項の規定によるもののほか、施設管理者は、第8条及び第9条の喫煙禁止につい て、その施設の利用者に周知するよう努めなければならない。

第三章 その他の場所における受動喫煙防止の努力義務

(屋外における受動喫煙防止の努力義務) 第13条 何人も、次の各号の場所においても、受動喫煙が生じないように努めなければ ならない。 (1) 公共的施設又は屋内の職場の入口、窓、吸気口から7メートル以内の屋外の場所 (2) 都又は市区町村の管理下にあるすべての公園 (3) 公共交通機関のすべての屋外の駅、ホーム及び待合場所 (4) 不特定又は多数の者が出入りすることができる屋外競技場、屋外スタジアム、そ の他これに準ずる施設の屋外観覧席 (5) 屋外における行列(2人以上の者が一定の目的のために並んでいる状態をいう。

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その目的は、金銭や物品の授受、現金自動支払機、チケット購入、コンサート、スポ ーツイベント観戦の目的を含むが、これらに限らない。)から7メートル以内の場所 (6) 施設の管理について権限を有する者が任意に禁煙と指定した屋外の場所 (7) 屋外の職場 (私的空間における受動喫煙防止の努力義務) 第14条 何人も、次の各号の場所においても、受動喫煙が生じないように努めなければ ならない。 (1) 個人の住宅内 (2) 個人の車両内 (3) 建物の区分所有等に関する法律(昭和 37 年法律第 69 号)第2条第4項に規定さ れる「共用部分」

第四章 監督

(立入調査等) 第15条 知事は、この条例の施行に必要な限度において、施設管理者に対し、受動喫煙 の防止に関する取組の実施状況その他の必要事項について報告若しくは資料の提出を 求め、又はその指定した職員に、公共的施設又は職場に立ち入り、施設の現況その他の 必要事項を調査させ、若しくは関係人に質問させることができる。 2 前項の規定により立入調査又は質問をする職員は、その身分を示す証明書を携帯し、 関係人に提示しなければならない。 3 第1項の規定による立入調査の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解して はならない。 (指導及び命令) 第16条 知事は、施設管理者が第 10 条、第 11 条又は第 12 条第1項の規定に違反して いると認めるときは、当該施設管理者に対し、必要な措置を講ずべきことを指導し、又 は期限を定めて是正を命ずることができる。 2 知事は、第 13 条各号に規定する場所における受動喫煙を防止又は是正するため、 その関係者に対して必要な指導をすることができる。 (公表) 第17条 知事は、必要があると認めるときは、前条の規定による指導又は命令に従わな い施設管理者の管理する公共的施設又は職場の名称、違反の事実その他規則で定める

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事項を公表することができる。 2 知事は、前項の規定により公表しようとするときは、あらかじめ当該施設管理者に 意見を述べる機会を与えなければならない。 (通報) 第18条 何人も、施設管理者にこの条例又はこれに基づく命令の規定に違反する事実が あると認めるときは、その事実を知事その他規則で定める行政機関に通報して是正の ため適当な措置をとるように求めることができる。 2 前項の規定は、告訴、告発、私人による現行犯逮捕、その他の刑事訴訟法(昭和 23 年条例第 131 号)に定められた私人の取り得る行動を何ら妨げない。 (不利益取扱い及び報復の禁止) 第19条 何人も、前条第1項の通報、同第2項の刑事訴訟法上の手続、裁判所への訴訟 提起、その他の第三者への申告をした者に対して、そのことの故をもって、解雇し、雇 用を拒否し、取引を拒絶し、その他不利益な取扱いをしてはならない。 2 前項の規定は、公益通報者保護法(平成 16 年法律第 122 号)その他の法令の規定 の適用を何ら妨げない。

第五章 雑則

(委任) 第20条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。 (他の法令との関係) 第21条 他の法律又は条例その他の法令により、受動喫煙の防止に関して、この条例に 定める義務及び制裁を加重すること並びにこの条例に定めのない義務を課することを 妨げない。

第六章 罰則

(喫煙者に対する罰則) 第22条 第8条又は第9条の規定に違反して喫煙をした者は、3万円以下の罰金に処す る。 (施設管理者等に対する罰則)

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第23条 次の各号のいずれかに該当する者は、30万円以下の罰金に処する。 (1) 第 10 条、第 11 条又は第 12 条第1項の規定に違反した者 (2) 第 15 条第1項の規定による報告若しくは資料の提出をせず、若しくは虚偽の報告 若しくは資料の提出をし、又は同項の規定による立入調査を拒み、妨げ、若しくは忌 避し、若しくは質問に対して答弁をせず、若しくは虚偽の答弁をした者 (3) 第 16 条第1項の規定による命令に違反した者 (4) 第 19 条第1項の規定に違反した者 別表 (1) 幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学 校、専修学校、各種学校その他これらに類するもの (2) ア 病院、診療所又は助産所 イ 薬局 ウ あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師又は柔道整復師の施術所 (3) 劇場、映画館又は演芸場 (4) 観覧場 (5) ア 集会場又は公会堂 イ 火葬場又は納骨堂 ウ 神社、寺院、教会その他これらに類するもの (6) 展示場 (7) 体育館、水泳場、ボーリング場その他の運動施設 (8) 公衆浴場 (9) 百貨店、マーケットその他の物品販売業を営む店舗 (10) 銀行その他の金融機関 (11) 郵便事業、電気通信事業、水道事業、電気事業、ガス事業又は熱供給事業の営業所 (12) ア 公共交通機関を利用する旅客の乗降、待合いその他の用に供する施設 イ 旅客の運送の用に供する電車、自動車その他の車両又は船舶(運行する路線又は就 航する航路の起点及び終点が都内にあるものに限る。) (13) 図書館、博物館、美術館その他これらに類するもの (14) 動物園、植物園、遊園地その他これらに類するもの (15) 老人ホーム、保育所、福祉ホーム、老人福祉センター、児童厚生施設、身体障害者福 祉センターその他これらに類するもの (16) 官公庁施設

(14)

(17) ア 飲食店 イ キャバレー、カフェー、ナイトクラブ、待合、料理店その他これらに類するもの (18) ホテル、旅館その他これらに類するもの (19) ア ゲームセンター、カラオケボックスその他これらに類するもの イ ダンスホール、マージャン屋、ぱちんこ屋その他これらに類するもの ウ 競馬場外の勝馬投票券発売所、場外車券売場、場外勝舟投票券発売場その他これら に類するもの (20) 前各項に該当しないサービス業を営む店舗 (21) 前各項に掲げる公共的施設が所在する建築物又は工作物(出入口、廊下、階段、エレベ ーター、便所その他の一般公共の用に供される区域に限る。)

附則

(施行期日) 第1条 この条例は、公布の日から起算して6月を超えない範囲内において規則で定め る日から施行する。

(15)

参考資料

①「神奈川県公共的施設における受動喫煙防止条例」(2009 年 3 月 31 日公布) http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/life/23022_165417_misc.pdf ②厚生労働省健康局長通知「受動喫煙防止対策について」(健発 0225 第 2 号)(平成 22 年 2 月 25 日) http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000004k3v-img/2r98520000004k5d.pdf ③たばこ規制枠組条約 第8条ガイドライン 「タバコの煙にさらされることからの保護」(第2回締約都会議 2007 年 7 月 4 日採択) http://www.nosmoke55.jp/data/0707cop2.html (翻訳版:日本語) http://www.who.int/fctc/cop/art%208%20guidelines_english.pdf (原文:英語) ・WHO(世界保健機関)の屋内完全禁煙の勧告 ④「受動喫煙防止のための政策勧告」(2007 年 6 月) http://www.nosmoke55.jp/data/0706who_shs_matuzaki.html (翻訳版:日本語) http://whqlibdoc.who.int/publications/2007/9789241563413_eng.pdf (原文:英語) ⑤「WHO 世界禁煙デー2007 年 5 月 31 日」 http://www.nosmoke55.jp/wntd2007.html (翻訳版:日本語) http://www.who.int/tobacco/communications/events/wntd/2007/en/index.html (原文:英 語)

⑥Americans for nonsmoker’s rights「屋内完全禁煙モデル条例」(2008 年 4 月)

http://www.nosmoke55.jp/data/0809okunaikinenmodel.html (翻訳版:日本語) http://no-smoke.org/pdf/modelordinance.pdf (原文:英語)

⑦上記③~⑤に関する概説(弁護士岡本光樹作成)

参照

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