老年内科
第
34
号
2015
年
4
月
部門紹介
入院支援室
入院支援室
CLOSE UP!
診療科
新センター長挨拶
新センター長挨拶
連携センターからのお知らせ
なかつ地域医療連携勉強会
なかつ病院市民講座
なかつ地域医療連携勉強会
なかつ病院市民講座
診療体制のお知らせ
/
新任・退職ドクター紹介
登録医募集
/
受付時間のご案内
診療体制のお知らせ
/
新任・退職ドクター紹介
登録医募集
/
受付時間のご案内
2015
年1
月1
日から山本徹前センター長の後任 として就任いたしました。これからの医療に求めら れている「地域医療連携」の充実をますます推進し ていきたいと思っています。 現在、日本の医療は変革期に突入しており、病院 においては超急性期・急性期・亜急性期・慢性期の 住み分けが推進されつつあります。地域医療の一層 の充実のために各医療機関相互の効率的な機能分担 が必要とされ、近年各地に病診・病々連携のネット ワーク作りが広く進められています。当院では平成11
年2
月に「地域医療連携センター」を開設し、 平成24
年12
月に地域医療支援病院の指定を受け ました。地域医療連携センターは①病診連携室と② 退院支援室の2
つからなっています。「病診連携室」 は近隣医療機関からの入院・診療依頼や検査依頼の 受け付け(電話やFAX
)、紹介患者のスムーズな受 け入れと案内、診療後の紹介元への確実な報告や資 料返却の推進、各種データーの整理及び病院の情報 提供等を行っています。一方、「退院支援室」は看 護師が福祉医療相談室の医療ソーシャルワーカー と共同で、患者が急性期を当院で過ごした後、亜急 性期・慢性期の地域の病院・施設への転院、在宅復 帰への支援・橋渡し等を推進しています。病院自身も内科系
CCU
・ICU
と外科系ICU
の整 備とともに救急当直体制も強化しました。また各診 療科にとって効率的な病床配置に再編し、今年度は 地域包括ケア病棟を設け超急性期∼亜急性期を効率 よく診療し、すぐ入院ができかつ遅滞なく退院の支 援ができるようなシステムも構築しました。地域医 療連携センター業務も開業医の先生方の夜診を考慮 し、平日は19
時30
分までに電話対応を延長して います。これらにより、地域の先生方・医療従事者 のご依頼に対して遅滞なく適切な対応をし、患者さ んからの信頼を得られるよう頑張っております。退 院支援・逆紹介の推進によって患者さんが地域のか かりつけの先生方に安心して戻れるようにすると ともに、各種勉強会等を通じ地域医療の支援体制も 充実してまいります。新センター長挨拶
地域医療連携センター センター長西村 治男
毎月開催の「なかつ医療介護連携勉強会は、「なかつ地域医療連携勉強会」に名前が変わります。5 月以降の担当診療科のご案 内です。詳細な演題、日程に関しては決まり次第当院ホームページ等にて公開致します。皆様のご参加をお待ちしております。
なかつ地域医療連携勉強会
医師・看護師・コメディカル対象第
3
木曜日
17:30
∼
19:00
開催
連携センターからのお知らせ
なかつ病院市民講座
どなたでも参加可能隔月
第
3
土曜日
14:00
∼
15:30
開催
第21
回5
月21
日(木)カテーテルアブレーションが有効であった症例
循環器内科医師 藤原竜童PTA
が有効であった症例
循環器内科医師 上月周 今後の開催予定 第22
回6
月18
日(木)認知症診療と訪問看護の役割
老年内科部長 高田俊宏訪問看護を受けてみませんか
居宅介護支援事務所中津病院訪問看護ステーション統括所長 村田夏枝 病気や治療に関して、一般の方にもより理解を深めていただくとともに、地域に開かれた病院を目指し市民講座を隔月で開催 しています。どなたでもご参加いただけますので、お気軽にご来場下さい。 今後の開催予定 第24
回8
月20
日(木)緩和医療での関わり、関わる人のための精神医学(仮)
精神科医師外来での関わり(仮)
精神科看護師発達特性を持つ人との関わり(仮)
臨床心理士学校検尿のフォローについての新しい考え方
小児科医師 熊谷雄介 第23
回7
月16
日(木)体にやさしい手術とは
第19
回6
月27
日(土)臨床工学技士の仕事
∼医療の世界を体験∼(仮)
第20
回8
15
認放射線検査における副作用・合併症軽減について(仮)
放射線診断科副部長 阪井剛 第25
回9
月17
日(木) ※月によって開催日がかわることがあります。 大阪府医師会生涯教育の認定研修です。高齢者に関する専門診療科、老年内科を紹介させていただきます。
75
歳以上のいわゆる後期高齢者 では、認知機能、身体機能、情動、社会的役割、経済的活動が大きく変化し、日常生活に影響を及ぼし 始める年齢層とされており、医療を行う上でも必然的に考慮しなければいけないことが多くなります。 高齢者診療、認知症診療を専門とする老年内科は、これらの因子を加味し、包括的なアセスメントをし ながらも、レベルの高い内科的治療を行う診療科と理解していただければ幸いです。 典型的な症例から、当科での具体的な診療内容の一部をご紹介したいと思います。 症例79
歳 女性。開業医さんから、2
年前からの物忘れ、食思不振と“自律神経失調症”として 紹介されました。入院時、るいそう、寝たきりの状態で、脱水、尿路感染、褥創、軽度の横紋筋融解症を伴っ ていました。投薬は、アリセプトを始め、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、脳代謝改善薬、ドグマチールといっ た盛りだくさんのものがされていました。高齢の夫と2
人暮らしで、子はなく、夫は、病状の理解力、 身体的能力も低く、患者さんの介護の担い手にはなれない方でした。また、介護認定はされていません でした。ご本人は、食事のみならず、他人との関係構築にも無関心で頑固な様子であり、病識は全く ありませんでした。病歴とともに、高度の認知機能障害と、血液、画像検査からアルツハイマー病(も しくは、嗜銀顆粒性認知症)と診断し、脱水の改善と食事形態の工夫、褥創の処置、服薬整理を行い、 介護保険申請にて、受診後約2
か月の経過で施設へ退院されました。退院時の内服は、2
種類のみであり、 立位保持が可能となり、自力で食事ができるようになっていました。CLOSE UP!
診療科
老年内科
老年内科 部長高田 俊宏
認知症の診断は、ここ数年の間に、ほとんどの医療機関で普遍的にされるようになり、認知症専門医 の介入がなくても正確にされていることが多くなっています。一方、“アルツハイマー病の診断=アリ セプトなどの抗認知症薬の投薬”といった非常に単純化した医療行為(?)が非常によく見られるよう になっており、抗認知症薬による副作用の有無の確認、薬剤治療と同時にすべき生活習慣の是正や服薬 管理の徹底、介護者教育などが十分に指導されず、認知症の診断後も、患者さんは、診断の何の恩恵も 受けずに生活破綻にまっしぐらになってしまう例を数多く目にしています。その一例が、上記の例と 言えるでしょう。認知症の診断を行い、患者さんの訴えを聞いて、各種の投薬はされていましたが、 介護者の能力や投薬行為で生活状況が改善したかといったアセスメントが十分でなかったために、比 較的短期間で、持続する食欲不振、廃用性筋萎縮、寝たきりとなったと考えられます。本当の意味での 認知症治療薬がない今、“最新の画像診断で診断”し、“
4
種類の抗認知症薬のどれかを処方する”こと で認知症診療が片付くわけではなく、正確な診断は、最低限必要なスタートラインに立ったというこ とを示すのみで、ここから患者さんと家族との共同行為である(ある意味やりがいのある)診療行為 が始まると言っていいのです。 上記の例は、ほんの一例ではありますが、我々の診療科は、認知症診療の大変さを理解しつつ、患者さ んとその家族の方に力になれるように、日々努力を重ねています。昨年、老年医学会は長年使用してい た“虚弱”という専門用語を“フレイル”に改めました。フレーズよりその中身が重要なのですが、歩 行速度が落ちた、体重の減少、意欲の低下、握力の低下、外出しなくなった、といった5
項目の3
項 目以上の存在を問題視したものです。これに当てはまる場合は、老年病専門医のような包括的アセスメ ントができる医師の診療が必要です。病気の診断、治療にとどまらず、“患者さんは、人生を謳歌され ているか”、といった面を大事にした診療を皆様と共に作りあげることができれば最高と思っています。入院支援室は、入院に関する患者さんの心配や不安を解消するとともに、退院に向けての支援を早期に開 始することを目的に、平成
24
年10
月に開設されました。 開設当初は5
診療科(外科・眼科・整形・循環器内科・内分泌内科)から始め、平成26
年10
月には全 診療科を対象とし、現在は看護師5
名、クラーク1
名のスタッフで活動しています。 お話をうかがっていると、医療を受けるにあたり、実に様々 な問題を抱えている患者さんがいることを実感します。それ らの問題に対応できるよう、入院支援センターに看護師を配 置し、他部署との連携をはかっています。 外来から病棟への効果的な情報伝達や、入院時の病棟業務 の効率化を目指しています。地域のクリニックの先生方から ご紹介を受けた患者さん方に対して、入院前から看護師が関 わることのメリットを活かせるように今後も活動していきた いと考えています。 などです。 患者さんが集中する時間帯があり、次の患者さんの待機案内や電話対応も多いですが、これらの説明を20
分∼30
分程度で行い、一日に平均35
名の対応をしています。 入院支援室の主な業務は、入院予定の患者さんに対して入院支援室
部門紹介
入院診療計画の説明
入院に必要な書類の作成
室料差額、入院費用の概算、限度額認定証などの説明
入院に必要な物品や入院生活の案内
持参薬や中止薬の説明
経済的不安、社会的問題のある患者さんの把握と各部署への情報提供
1
2
3
4
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6
入院支援室坂本 良江
耳鼻咽喉科 頭頚部外科 いつも連携センターだよりをご覧いただきありがとうございます。 今回号から、より読みやすく、また情報誌として内容充実を目指し、 誌面のデザインを一新致しました。さらに従来裏表紙に掲載していた 外来担当医師一覧は、別添の大きくて見やすいA3サイズの一覧表と ばそのまま患者さんにお渡しいただく案内としてご利用いただくこ ともできます。 地域の先生方への情報発信の場として、より充実した誌面づくりを 目指していきますので、今後とも何卒よろしくお願い致します。