富 里 市
避難所運営マニュアル
目 次
・避難所に関する考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 ・地域における避難所等と役割 ・・・・・・・・・・・・・・・ 3 ・富里市の避難所運営の形 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・避難所の開設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ・避難所運営準備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ・避難所の運営 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 ・避難所の長期化対策・集約・閉鎖 ・・・・・・・・・・・・・ 12 ・避難所運営の流れ ~時系列チェックリスト~ ・・・・・・・ 13 ・マニュアルシート集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 ・避難所ルール(案)集 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43 ・目視による安全確認チェック表 ・・・・・・・・・・・・・・ 501
―避難所に関する考え方―
◇避難所は、
「避難を必要とする方」を受け入れる施設です。
・避難所は、「災害時に緊急的に住民等の安全を守り、または、災害により住家を失った住 民等の生活の場を確保するための施設」です。 ・以下のような「避難を必要とする方」を受け入れの対象としています。 【避難を必要とする方とは】 ○住居が被害を受け、居住の場を失った ○ライフラインの被害により、日常生活が著しく困難な方 ○避難勧告が発せられる等により緊急避難の必要がある方 など◇避難所は、避難者を一時的に受け入れる施設です。
・避難所として活用する施設は、本来別の用途があります。避難者の受入れは一時的なも のであり、自宅に戻ることのできる方や仮設住宅などへの受入れが決まった方には退所 を促し、施設本来の用途の回復を目指します。◇避難所は、避難者の「必要最低限の生活」を支援する施設です。
・災害時に避難所で支援できることには限界があるため、避難者の要望全てに応じるので はなく、避難者の「必要最低限の生活」のために必要なことから優先して対応します。 ・ただし、できる限り普段の生活との落差を少なくする「配慮」(特に高齢の方や障害のあ る方などへの配慮や、プライバシーの配慮)を適切に行うことが必要です。2
◇自助・共助・公助の取り組みにより、円滑な避難所運営を目指します。
・自助・共助・公助それぞれの活動が行われ、それぞれの取り組みと相互の協力により、 円滑な避難所運営を目指します。 「自助」~個人・家庭で、自身や家族の身の安全を守る活動や、そのための備え~ ○ 日常からの備えが大切。 * 自宅の耐震化、家具の転倒防止、土のうやブルーシートの準備を行って被害軽減に 努めます。 * 食料や水(3日分程度)、生活用品などの備蓄を行い、食料不足やライフラインの停 止に備えます。 ○ 安全な避難をする。 * お住まいの地域の避難所や、自主避難場所を事前に把握します。 * お住まいの地域では避難時にどのように行動するのかを事前に把握しておきます。 * 災害時に避難する避難所や安否の確認方法を家族で共有しておきます。 ○ 避難所でも必要最低限の自立した生活を行う。 * 食料や水をすぐに持ち出せるよう準備しておき、避難の際に持参します。 * 常用の薬や乳幼児のおむつなど、普段の生活で欠かせない物も準備しておきます。 * ラジオと電池、携帯電話の簡易充電器など、情報源と電源を準備しておきます。 「共助」~地域の中で地域住民の安全を共に守る活動や、そのための備え~ ○ 地域で安全迅速に避難する、地域住民の安否を確認する。 * 避難する避難所や自主避難場所、避難方法などを決めておきます。 * 避難の際に支援が必要となる方を把握し、避難支援の方法を決めておきます。 * 災害時の安否の確認方法を決めておきます。 ○ 円滑な避難所運営と地域支援を行う。 * 地域の避難所の活用方法や避難運営の役割、運営方法を決めておきます。 * 避難が困難な方への支援について決めておきます。 * 地域の事業所との連携や協力について決めておきます。 * 避難所運営訓練、避難所の施設や資機材の事前確認などを行います。 「公助」~行政が市民の安全を守るために行う各種活動や、そのための備え~ ○ 円滑な避難所運営と迅速な避難所への支援を行う。 * 食料や資機材の備蓄、無線の整備、物資の配送システムの充実など、物や情報の支 援体制を整備します。 * 避難所担当職員の派遣体制の整備、職員教育の徹底など、しっかりとした支援体制 を構築します。 * 地域団体や施設との事前協議、避難所運営訓練などの実施により、地域団体・避難 者、行政施設の協働による運営体制を整備します。3
―地域における避難所等と役割―
①指定避難所 ・住民等が発災直後から避難できる施設です。 ・原則として市が避難所担当職員を派遣します。 ・自主防災組織(地域団体)・避難者・市職員・施設管理者等が協働して運営します。 ・市がアルファ米などの食料や物資を備蓄しています。 ・市の支援物資などが直接配送されます。 ※指定避難所は、発災直後から避難できる施設として指定しており、避難の必要がある 方は原則として指定避難所に避難します。 ※指定避難所は、避難所周辺の地域住民が主な避難者となることから、特に地域の中で は、避難した場合の運営方法などについて、平時から話し合いを行っておくことが重 要です。 ②自主避難施設(地区避難施設) ・地域の方々が自主運営する施設です。 ・地域の方々が自ら備蓄などの準備を行い、災害時に備えます。 ・公的支援としては、指定避難所への物資供給が可能となってからは、指定避難所におい て支援物資を受け取ることができます。 (指定避難所からの運搬は、原則としてその避難施設を運営する方々が行います。) ※集会所など、地域の施設を避難所として活用する場合、そこに避難する方々自身が普 段から備蓄を行い、災害時の運営までを自立して行います。 ※地域の判断で「自主避難施設」を立ち上げた後、各地域の指定避難所へ報告が行われ ることで市が認知します。当初は支援を個別に行うことはできないため、運営する 方々自身が、運営方法などについて事前に十分な検討や準備を行う必要があります。 ○「自主避難施設」として活用する場合の前提条件 ・支援物資や情報収集等について、指定避難所を通じて地域が自主的に動ける体制 が整っている。 ・活用する集会所の施設面での安全確認が事前になされている。 ・自主避難施設の使い方を含めた避難所運営が地域主体で行える。 ・自主避難所施設として必要な施設の整備や備蓄品の調達は、原則として地域が行 う。 ③指定避難場所(都市公園など) ・地震災害発生直後に、住民が家屋倒壊などの危険などから身の安全を守ったり、自主防 災組織による避難行動や安否確認を実施するために集合する場所です。 [参考]福祉避難所 ※発災直後の避難はできません ・指定避難所での生活が困難な高齢者や障害者を受け入れる二次的な避難施設です。 ・社会福祉施設の被害状況や受入れの可否を市が確認した上で、避難所からの要請になど に応じて受入れの支援を行います。4
―富里市の避難所運営の形―
◇避難所は、 「自主防災組織(地域団体)・避難者」、「富里市」、「施設」が協働し運営します。 ・避難所に必要な様々な活動を円滑に行うため、避難所では原則として自主防災組織を中 心とした「避難所運営委員会」を立ち上げ、避難者の自主運営を行います。 過去の災害時における教訓から、避難所の運営は、避難者が自ら行う方がスムーズで、 立ち直りも早い傾向があるため、地域住民による自治を基本とします。 市職員やボランティアは、避難者が一日でも早く元の生活に戻ることができるよう、 避難所運営のサポート役に徹します。 ・避難所では、そこにいる方全員が世代や性別に関係なくそれぞれの役割を果たすととも に、情報を共有しながら、相互に連携して各種活動を実施します。 <避難所運営に関わる組織・人> ◇「地域団体」とその役割 ・自主防災組織、自治会など、避難所が設置される地域で組織されている団体です。 ・地域によって民生委員・児童委員なども密接に関わるなど、形は様々ですが、本マニ ュアルでは地域団体と記載しています。 ・特に避難所開設当初においては、円滑に運営を開始するために、自主防災組織(地域 団体)が中心となって運営の各種活動を行います。 ◇「避難者」とその役割 ・避難所に避難される方です。避難者は、おおむね避難所が設置されている地域の住民 ですが、それ以外の方が避難される場合もあります。 ・避難者は、地域団体等の指示のもと、避難所の各種活動を積極的に行います。 ・また、避難所運営委員会は、時間の経過とともに地域団体中心から避難者中心へと移 行し、避難者による自主的な運営を行っていきます。 ◇「避難所担当職員」とその役割 ・富里市から避難所に派遣される職員です。市が避難勧告等を発令した場合や、市内で 震度5強以上の地震が発生した場合に、各指定避難所へ派遣されます。 ・避難所担当職員は、避難所運営委員会の活動全般に携わるとともに、主に市との情報 連絡を行い、避難所内の課題解決に向けて要請や調整を行います。 ◇「施設管理者」とその役割 ・避難所となる施設の管理者です。 ・避難所の居住スペースや共有スペースを設置する際に調整や助言を行うなど、施設の 活用に関することを中心に運営の支援を行います。5
避 難 所 の 開 設
災害の状況に応じて開設する避難所を決定します。 勤務時間内に災害が発生した場合は、施設の管理者が開設し、勤務時間外の場合には、 教育部(教育委員会)が鍵を携行して開設します。 <避難所の開設方法> ①注意配備、警戒配備の避難所開設準備(原則として震度 4 以上) 災害の状況に応じて開設の準備を指示する ②災害対策本部設置時の避難所開設準備(原則として震度 5 強以上) 判断を待たずに避難所すべてについて開設を行う 避難所担当職員 □ 施設の安全確認 □ 避難の状況確認 □ 避難の状況や施設の被害状況などを災害対策本部へ報告 (避難者の収容を優先し、収容後に報告) 施設管理者・職員 □ 施設の安全確認 自主防災組織(地域団体) □ 校庭に待機し、自治会などの地域ごとに、避難者の人数を確認します ※施設管理者等が施設の安全確認が終わるまで指示に従います。 ※地域以外の避難者や自治会に属さない方などは、その方々でまとまってもらい人数 確認します。 □ 施設の安全が確認されたら、避難者を屋内に誘導します。 自主防災組織・避難所担当職員・施設管理者 □ 自主防災組織、避難所担当職員、施設管理者等が集合し、避難所開設の準備をします。 □運営本部の準備 ※避難者や運営に関わる方に分かり易い場所に設置 □避難所受付 ※避難者カード、避難者名簿の作成 □掲示板や資機材などの確認と準備6
避 難 所 運 営 準 備
避難者を屋内に収容
まず行うこと↓(自主防災組織を中心に作業を分担し、避難者の協力を得て実施します。) 居住グループの編成(地域ごとなど40名程度) 区画割(グループごとにまとめる) 避難者数の把握(避難者の概ねの数を確認する) 避難所トイレの確保(トイレの確認や簡易組立トイレの設置を行う) けが人等への対応(けが人等の確認や救護活動を行う) 該当者を確認次第、実施すること↓ 避難行動要支援者への対応 *この時点でできる支援を行う(避難スペースの配慮など) ペット連れ避難者への対応(ペットのスペースを確保する)7 その間に準備するもの↓ ○避難所受付や運営本部(運営委員会が集まる場所)の準備 ○掲示板や資機材などの確認と準備 運営本部(運営者が集まる場所) *活動の分担や取りまとめを行う集合場所として設置しましょう *運営本部は、避難者や運営に関わる方に分かり易い場所に設置しましょう 受 付 *避難者収容当初に設置が難しい場合は、状況をみて設置します (目安として) 簡易避難者カードや、地域で作成した受付用紙などを配布・回収する際には、 その後に避難してきた方への配り漏れを防ぐため、受付を設置して行いましょう 備蓄品や資機材の確認(指定避難所の例) 食 材:アルファ米、飲料水 資機材:発電機付灯光器、電気コードリール、プライベートルーム、 マンホール用トイレ、貯留式トイレ、毛布、敷きマット、懐中電灯 多機能ラジオ、救急セット その他:運営マニュアル、腕章 など 資機材の準備 資機材は必要な時に活用しますが、取り急ぎ必要なものは、この段階で活用します マンホール用トイレ・貯留式トイレ →施設のトイレが使用できない場合は、準備します 救急セット →準備し、負傷者等に対応できるようにします その他の資機材 →運営マニュアルなどは、運営本部に準備します 「災害対策本部」へ、避難所の状況や開設の報告 避難所運営を開始します
8
避 難 所 の 運 営
避難所の運営は、原則として自主防災組織を中心とした避難者の自主運営で行います。 教育部は、自主運営が立ち上がるまでの初期対応を行うとともに、自主防災組織、住民 組織のリーダーからなる避難所運営委員会の立ち上げを支援します。 避難所運営委員会は、避難者の要望や意見調整、避難所生活でのルール作りなど、避難 所における意思決定をするための組織です。 避難所運営委員会には、女性の参画を促し、性別での役割固定化や役割分担に偏りがな いように女性の視点での意見も取り入れるようにします。避難所運営委員会の組織
○避難所運営委員会は、委員長、副委員長、各活動班の班長、各居住グループの代表者に 避難所担当職員、施設管理者、地域の関連団体(民生委員児童委員など)を加えて構成 します。 避難所運営委員会組織図(例) 避 難 所 避難所運営委員会 委員長・副委員長 情報伝達・指示・支援 活動班 市災害対策本部 避難所担当職員 班長 総務班 情報伝達・報告・要請 (市職員) 班長 情報広報班 情報伝達 班長 食料・物資班 施設管理者 班長 保健・衛生班 市の各班 職員派遣・調整 地域の関連団体 居住組 (民生委員など) 代表者 居住グループ 代表者 居住グループ9 ○
避難所運営委員会の役割
居住グループの決定・代表者選出 ○居住グループを決め、代表者を選出します。 ○避難者への指示については、代表者を通じて全員にもれなく周知します。 ○代表者の選出については、特定の人に負担が集中しないよう、交代制にするなど工夫 します。 活動班の設置 ○各居住グループから、各班の構成員を選出させ、活動班を編成します。 ○班長を決め、班長を中心に、各班員に活動してもらいます。 ○班長・班員の選出については、特定の人に負担が集中しないよう、交代制にするなど 工夫します。 運営全般の調整 ○居住グループや活動班への指示、避難者への周知など、避難所運営全体を取り仕切り ます。 ○各種活動において、災害時要支援者への配慮が行われるよう調整します。 ○各種活動において、男女のニーズの違いや、プライバシーへの配慮が行われるよう調 整します。 ○避難者のニーズ・意見のとりまとめを行います。 ○災害対策本部や関係機関との連絡や調整を行います。 運営会議の開催 ○運営を円滑に進めるため、運営会議を毎日 1 回以上開催します。 ・避難所内での方針やルールの決定、変更を行います。 ・各居住グループ・活動班の活動状況を共有し、今後の活動を決定します。 ・避難者の増減に合わせて、避難スペースの変更などを決定します。 ・避難所内での問題や課題について、対処方法を決定します。10
○居住グループの活動
○居住グループは、代表者が中心となり、各活動班の活動支援にあたります。 ○各活動班の決定の下、生活用水の確保、共有スペースの清掃などを当番制で行います。 ○居住グループ内にいる支援が必要な方については、居住グループ内で協力して支援を行 います。 ○居住グループで使用しているスペースなどは、居住グループ内で清掃を行い環境整備を 行います。○各活動班の活動
総務班
①避難所運営会議開催の調整や運営記録の作成 *避難所運営委員会の事務局として、運営会議の調整や記録、避難所の運営の記録を作 成します。 ②避難者名簿の作成 *食料の供給や避難所のスペースの割り振りのため、避難者の数を把握します。 *病院・社会福祉施設などへの搬送希望など、緊急を要する要望を同時に調査します。 *安否確認などに必要な、避難者名簿を作成します。 *避難者の入所や退所(外出)を管理します。 ③避難所の空間配置 *避難所の居住・共有スペースを設置します。 *避難者の数や避難行動要支援者の有無など、避難所の状況に応じて、レイアウトの変 更や他の施設の活用などを検討します。 ④避難所のルール・防火・防犯 *避難所のルールを掲示し、避難者に周知徹底します。 *防火・防犯の徹底のため、当直者や見回りの割り振りなどを行います。 ⑤ボランティアとの協力 *避難所内での活動に必要なボランティアの要請を担当します。 *ボランティアの受入れと、活動の調整を行います。情報広報班
①各種情報の受発信 *災害対策本部への報告や要請など、情報の発信を行います。 *災害対策本部から受信した災害や支援の情報を避難者へ伝達します。 *避難所への安否確認の窓口となります。 *被災者への郵送物の取り次ぎを実施します。11
食料・物資班
①食料・物資に関すること *食料・物資の必要数を把握します。 *食料・物資の要請などにより調達を行います。 *食料・物資の管理と配布を行います。保健・衛生班
①救護・支援に関すること *けが人への応急手当や緊急時の救急要請などを行います。 ②避難行動要支援者への対応 *高齢者や障害者、妊産婦や乳幼児、外国人など、避難所で手助けが必要な方への支援 を行います。 *市が福祉避難所を設置した場合は、要配慮者の状態などに応じて優先順位をつけ移送 します。 ③避難所トイレの確保 *避難所のトイレの確認と、確保を行います。 *正しい使用に向けてルールを徹底させます。 ④ペット連れ避難者への対応 *ペットスペースの確保を行います。 *ペット連れ避難者へのルールの周知や飼育状況の確認を行います。 ⑤水の確保 *飲料水のほか、手洗いなどに使用する生活用水を確保します。 ⑥衛生環境の整備 *ごみの集積や清掃の実施などを管理し、避難所の衛生を保ちます。 *衛生管理を徹底させて、感染症などを予防します。12
避難所の長期化対策・集約・閉鎖
(1)避難所の長期化対策 ○ 災害から時間が経過すると、避難者の帰宅等が進み、地域団体を中心とした活動が困 難になります。 ⇒避難所運営委員会は、避難を継続する避難者が中心となって構成し,災害対策本部の 支援のもと、自主的な管理・運営を行います。 ○ 避難生活が長期化する場合は、ストレスや衛生面でのケアが特に重要となります。 ⇒居住スペースへの間仕切りの設置などによるプライバシーの確保、入浴や洗濯などの 日常生活の確保、健康相談の実施など、災害対策本部との連携により、避難者の心と 体のケアを行います。 (2)避難者の退所を促す時期 ○ 時間の経過に伴い、避難所として活用している施設についても、本来の機能を回復す る必要があることから、被害の回復や仮設住宅支援の始まりに合わせ、避難者の退所 を促す必要があります。 ○ ライフラインや交通の回復などに関する情報を随時提供し、自宅での生活が可能とな った方へ、自宅に戻る協力を呼びかけます。 ○ 仮設住宅の支援などが始まった場合には、随時情報を提供し、居住の場を失った方が 移動しやすい環境を整えます。 (3)避難所の集約 ○ 避難者の数が減少すると、大きな施設での避難所運営が難しくなる場合もありますの で、必要に応じて避難所の集約を行います。 ○ 避難所の集約は、各施設との調整が必要になることから、主に災害対策本部の調整に より、避難所を段階的に集約します。 ○ 各避難所の運営委員会においても、避難者の減少に合わせた避難所の規模縮小につい て検討します。 (4)避難所の閉鎖 ○ 施設本来の機能回復の時期なども考慮し、避難者全員の退所や受入れ先の見通しが立 った場合は、避難所の閉鎖を検討します。 ○ 避難所運営委員会と災害対策本部との協議により、閉鎖を決定します。 ○ 避難所の閉鎖が決定した場合は、施設の整理や清掃を行い、避難所として活用する前 の状態に戻し、避難所閉鎖の準備を整えます。13
避難所運営の流れ ~時系列チェックリスト~
★下表の時間を目安に、避難所の状況に応じて各活動を実施します。(実施したら ☑チェック) ⇒⇒時間経過⇒⇒ 避難所運営開始 24時間 48時間 72時間 避難者収容 >>> 避難所運営委員会設置 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 避難所閉鎖 避難者収容直後 避難者の多い時期 避難者の減る時期避難所運営準備 避 難 所 運 営
長期化対策・集約
*まずやりましょう(総務班) *混雑が落ち着いたら(総務班) 避難スペースの整理 居住スペースの配置 共有スペースの配置 *まずやりましょう(総務班) *混雑が落ち着いたら(総務班) *避難者名簿ができたら(総務班) 避難者の把握 名簿の作成 入退所者の管理 *まずやりましょう(保健・衛生班) *トイレの確保ができたら(保健・衛生班) 避難所トイレの確保 トイレの運用 *まずやりましょう(保健・衛生班) *混雑が落ち着いたら(保健・衛生班) けが人等への対応 救護体制の確保 *高齢者・障害者・乳幼児・外国人などがいたら(総務班) 避難行動要支援者への対応 *ペット連れの避難者がいたら(保健・衛生班) ペット連れ避難者への対応 *被害や避難者数がわかったら *開設したら(情報班) *混雑が落ち着いたら(情報広報班) 状況や開設の報告 各種情報の受発信 *避難者数がわかったら(食料・物資班) *支援物資が届き始めたら(食料・物資班) 備蓄物資の活用 物資調達・管理・配布 *運営を開始したら(総務班) *混雑が落ち着いたら(総務班) ルールの提示等 ルール・防火・防犯 *混雑が落ち着いたら(保健・衛生班) 水の確保 *混雑が落ち着いたら(保健・衛生班) 衛生環境の整備 注意 これはあくまでも活動の目安の時期です ・できない場合はできるようになってから実施! ・できることは、目安にとらわれず率先して実施! *ボランティアの支援がはじまったら(総務班) ・避難所運営委員会設置前は、みんなで分担して実施! ボランティアとの協力 ・設置後は、活動班で分担して実施! その他の準備 ・運営本部の設置 ・受付の設置 ・備蓄・資機材の確認14
16 総 務 班
避難所の空間配置①「避難スペースの整理」
1 居住スペース 避難直後に行うこと
□
チェック避難者を収容後、地域ごとにスペースを割り振ります。
* 避難当初は、一時的に避難している方も多く含まれる時期なので、広いス ペースの中で地域ごとにまとまってもらいます。 避難行動要支援者(高齢者・障害者・乳幼児など)への対応 (※ 体力・障害・症状などから、ケアが必要な方)□
チェック体育館での避難生活が可能な場合は、その中で環境のよい避難
スペースを確保します。
* 足腰が悪い、支援が必要など、良い環境を提供する必要がある場合。□
チェック体育館での避難生活が難しい場合は、施設管理者との協議によ
り別の部屋などを使用します。
* 介護が必要、歩行が困難など、大勢の人の中で生活が困難な場合。2 共有スペース 避難直後に行うこと
□
チェック避難直後から必要となる「トイレ」
、
「ペットスペース」、食事を作
る「調理設備」などは、場所や使用の可否を早めに確認して対応
します。
★避難所を円滑に運営するためには、居住・共有スペースを決めて周知する必要があります。 ★各スペースはそれぞれの用途を明確にするとともに、ルールを周知し、守ってもらいます。 ★時期に応じた空間配置を実施してください。17
避難初期の空間配置例(体育館)
避難行動要支援者の対応
★ 他の避難者と同じ場所で支援が可能な場合
○足腰が悪い ≪優先的に環境の良いスペースへ≫ ○目が見えない ○身動きが楽 トイレに行きやすい ○支援が必要 など ○運営者がすぐに支援できる など ★ 他の避難者と同じ場所で支援が難しい場合
○介護が必要 ≪特別教室など、別の部屋を配慮≫ ○歩行困難 ○過ごしやすい 家族が介護しやすい ○共同生活ができない 注)施設管理者との協議が必要 など 注)建物の安全確認が必要 ※ 避難所の状況が落ち着いてきたら、より良い環境が提供できるよう検討しましょう。 控 室 等 出 入 り 口 掲 示 板 A自治会 C自治会 D自治会 B自治会 地 域 外 の 避 難者など C自治会 E自治会 避 難 行 動 要 支 援 者 運営本部 用 具 室 入 口 ホ ー ル ス テ ー ジ 女 子 更 衣 室 女 子 WC 男 子 WC 体 育 準 備 室 男 子 更 衣 室 自治会などはそれ ぞれまとめる 各地域の間には 通路を挟む 団 体 で ま と め ら れ な い 方 は、1 つのまとまりに 自治会などに限らず分かり易い単位 でまとめる18 総 務 班
避難所の空間配置②「避難スペースの整理」
避難所の状況が落ち着いてきたら実施しましょう
□
チェック地域のまとまりごとに「居住グループ」を編成し、代表者をきめ
てもらいます。
* 避難者のまとまりを指します。自治会などの単位を生かして、複数のグル ープを編成します。 * 名簿作成時には、この居住グループごとに作成すると管理がしやすくなり ます。□
チェック避難行動要支援者への、より良い環境の配慮を検討します。
* 指定避難所内での生活が困難な方は、「福祉避難所」などへの移動を検討 居住グループを編成した以降は、以下に留意して居住スペースの整理を継続します。□
チェック → 継続体育館の居住スペースを整理します。
□居室内では、荷物や敷物で世帯同士の区画の境界を明確にします。 □居室内の通路は、各世帯の区画が1か所以上面するように設定します。 □避難行動要支援者へは、引き続き生活しやすい場所の提供を配慮します。 □ダンボールや仕切り板などを用いて、可能な範囲で個人のプライバシーを 確保します。 □避難者が減少したら、規模に応じて居住グループの再編成や居室の移動を 実施します。□
チェック → 継続特別教室などの使用場所・方法を決めます。
□使用する部屋などは勝手に決めず、必ず施設管理者に確認し、施設で定め る利用計画に基づいて決定します。 □避難者が多い時期は、基本的には避難行動要支援者などのために使用しま す。 ※避難者の増減に応じて、避難所閉鎖まで上記のポイントを繰り返して実施してください。19
避難行動要支援者
(指定避難所での生活が困難)へより環境の配慮
自主防災組織や避難所担当職員 避難所担当職員 ≪近くの市民センターなどへ移動を配慮≫ ≪福祉避難所への移動を配慮≫ ○ 過ごしやすい 家族が介護しやすい ○介護士などのスタッフがいる 注)センターなどの状況確認が必要 注)福祉避難所の開設状況の把握が必要 注)事前協議内容に基づき実施する 注)災害対策本部との調整が必要空間配置例(体育館)
空間配置例(特別教室など)
分け方例 避難行動要支援者への 施設管理者と協議 避難行動要支援者 スペースの提供を検討 *施設の利用計画に基づき決定 ⇒多目的室 など *事前協議に基づき決定 ⇒ひろびろトイレ に近い教室 など 控 室 等 出 入 り 口 掲 示 板 A自治会 居住G1 C自治会 居住G3 D自治会 居住G5 B自治会 居住G2 地 域 外 の 避 難 者など 居住G7 C自治会 居住G4 E自治会 居住G6 避 難 行 動 要 支 援 者 優 先 ス ペ ー ス 運営本部 用 具 室 入 口 ホ ー ル ス テ ー ジ 女 子 更 衣 室 女 子 WC 男 子 WC 体 育 準 備 室 男 子 更 衣 室 敷物などで、 世帯間の堺がわかるように。 各世帯が、1か所以上通路に接するような配置 を。※同じ居住G内でも同様に配置します。 避難行動要支援者へ環境の良いスペースへ。 ※ 身動きがとりやすい トイレに近い など20 総 務 班
避難所の空間配置③「共有スペースの整理」
避難所の状況が落ち着いてきたら、以下に留意して共有スペースの整理を継続します。□
チェック → 継続避難所の共有スペースを整理します。
■避難者の日常生活を保つために必要な機能を、共有スペースとして確保します。 (下表の項目をはじめ、対応が可能となったものから順に確保します。) ■各共有スペースは、避難所施設が事前に定められた利用計画などを考慮して決 定します。 ■各共有スペースは、事前協議に基づきそれぞれ利用のルールを決定します。 ■確保できた共有スペースとルールは、掲示などで避難者に周知します。 ■避難所以外でも、避難にかかわること(*)については、災害対策本部などから の情報を掲示して、避難者に周知します。 *入浴施設の営業開始、病院の受信再開、介護施設の受入れ開始 など―共有空間例―
下の表を参考に、対応できるものから順に確保します チェック 施設 設置場所 チェック 施設 設置場所 居住スペース 風呂 居住スペース 更衣室(男性) 居住スペース 更衣室(女性) 居住スペース 洗濯場 運営本部 物干し場(男性) 医務室 物干し場(女性) 情報機器設置場所 授乳室 情報掲示板 介護室 ごみ集積所 調理室 仮設トイレ設置場所 給水室 救援物資集積場所 救急車用駐車場 救援物資配布場所 喫煙場所 仮設電話設置場所 ペットスペース 相談室21
―共有スペースを配置するうえでの参考―
プレイバシーに配慮しましょう
*集団生活を送る避難所では、個人のプライバシーへの配慮がとても重要です。 以下のような、プライバシーに配慮した共有スペースの設置を心がけます。 ○ 男女別の更衣室 ○ 男女別の物干し場 ○ 男女別のトイレ ○ 授乳スペースの設置 など * 指定避難所には備蓄されている「テント式プライベートルーム」もうまく 活用してください。衛生面などに配慮しましょう
*トイレやごみ集積場所は、悪臭が居住スペースに届かない場所に設置しましょう。 *ペットスペースは、アレルギーなどを抱えた方などに配慮し、ペット連れでない 避難者の居住スペースとは離れた場所に設けましょう。設置場所とルールを明確にしましょう
*共有スペースの設置場所を掲示して、避難者に周知しましょう。 *利用する際のルールを掲示して、避難者に厳守してもらいましょう。22 総 務 班
避難者の把握①「避難者数の把握」
★ 避難所に誰が避難しているかを把握します。以下の目的があります。 ○ 安否の確認(家族などの安否確認に訪れた方へ対応する) ○ 食料の確保(必要な物や、必要な量を適正に把握する) ○ 避難者支援(全ての避難者に行政などの支援を行き届ける) …など ★ 最終的には名簿を作成して避難者の入退所を管理します。□
チェック人数を集計しやすいよう、避難所内では自治会単位などにまとま
ってもらいます。
□
チェック避難者の人数の確認を行います。
* 最初はおおむねの人数でもかまいません。 避難者の詳しい情報は落ち着いてから調査します。 * 人数の確認方法の例 → できる方法でかまいません。 ・(人数のみ)各自治会の代表者などに避難者の人数を報告してもらう。 など□
チェック人数の確認にあわせて、けが人や病人などの情報を確認します。
* けが人などは早急に対応が必要な場合もありますので、呼びかけにより 把握します。□
チェック地域で逃げ遅れた方や、避難できない方などがいるか情報を確認
します。
* 避難できない方などの情報については、各自治会長などからの報告に より把握し、必要に応じて災害対策本部へ連絡します。□
チェック避難者数は、
「避難者名簿」にまとめ、災害対策本部へ報告します。
* 避難者名簿の作成前は、把握したおおむねの人数と、記載可能な内容を 報告します。 * 病人や逃げ遅れなどの情報は、必要に応じてその都度報告します。23 総 務 班
避難者の把握②「名簿の作成」
□
チェック収容が落ち着いたら、避難者に「避難者カード」を記入してもら
います。
* 避難所にとどまる人には、記入してもらいます(避難者)。 * 帰宅する方が食料などの支援を申し出た場合も、記入してもらいます。 (在宅被災者) 基本は自助が大切ですが、申し出があった場合には可能な範囲で対応し ます。 * 避難者カードは1家族で1枚記入してもらいます。□
チェック記入された「避難者カード」を回収します。
* 避難者と在宅被災者のカードは分けて整理します。 * 避難者の分については、回収する段階で、居住グループ単位や自治会単 位などでまとめると、取り扱いがしやすくなります。名簿も同様です。□
チェック避難者は「避難者名簿」記載します。
* カード回収と同様に、地域ごとにまとめて記載すると、確認しやすくな ります。□
チェック在宅被災者は「在宅被災者名簿」記載します。
* カード回収と同様に、地域ごとにまとめて記載すると、確認しやすくな ります。□
チェック避難者数は、避難所状況報告書にまとめ、災害対策本部へ報告し
ます。
* 名簿作成中も、把握している人数と、記載できる内容は定期的に報告し ます。 * 名簿が完成したら、名簿の内容も報告します。24
~避難者カードを記入するうえでの参考事項~
こんな方はいませんか?
*東日本大震災では、校庭にとめた車の中で過ごす方も多くいました。 そういった方へも、食料などの配布ができるように、避難者カードを記載して もらいましょう。ただし、
エコノミークラス症候群など、車中で過ごすことによる二次的な被害も考えら れますので、そういった方も避難所内で過ごせるように配慮しましょう。こんな方はいませんか?
*東日本大震災では、家の被害がなくても、食料不足から避難所に食料を求める 方がいました。 避難所は、避難を必要とする方の施設ですので、基本的には避難者への食料が 優先です。 ただし、支援物資が届き始めるなど、支援ができるような状態になった場合は、 可能な範囲で支援を行ってください。その場合は、
避難者カードに「在宅被災者」として記載してもらい、可能な範囲での支援に なることや、自分で受け取りに来てもらうことを理解してもらったうえで、支 援を行います。25 総 務 班
避難者の把握③「入退所者の管理」
名簿作成後は、以下に留意して避難者の把握を継続してください□
チェック → 継続避難者の入退所を管理します。
■ 入所者には「避難者カード」を配り、記入してもらいます。 *1世帯で1枚記入してもらいます。 ■ 記入されたカードを回収し、「避難者名簿」に記載します。 ■ 回収したカードは避難者の自治会や居住グループごとにまとめて 管理します。 ■ 退所者には必ず申し出てもらい、退所したことを「避難者カード」 「退去者記録簿」に記載します。 ■ 退去者の避難者カードは別に整理しておきます。 *退所後に安否確認や郵便物の送付があった場合に、それを使って 対応します。□
チェック → 継続在宅被災者の状況を整理します。
■ 支援が必要な在宅被災者は「避難者カード」に必要事項を記入して もらいます。 ■ 記入されたカードを回収し、「在宅被災者名簿」にまとめます。□
チェック → 継続避難者数は、避難所状況報告書にまとめ、以後も定期的に
災害対策本部へ報告します。
*避難者の数に変化がなくても1日1回報告を実施します。26 保 健 ・ 衛 生 班
避難所トイレの確保①「避難所トイレの確保」
★ 避難所生活を送る上で必要となるトイレの確保や使用方法について整理します。 ★ 避難所のトイレが使えるか否かの確認を早期に行う必要があります。 ★ 使用できない場合は、トイレを確保する必要があります。~避難所に避難したら、施設のトイレが使用可能か否かを確認します。~
<トイレ確認のチェック項目> ※あてはまる方にチェック トイレの室内は安全か(落下物などの危険はないか) 安 全□
チェック危 険
□
チェック 便器は使用可能な状態か(大きな破損はないか) 可 能□
チェック不 可
□
チェック 水は流れるか(断水していないか) (下水管の破損はないか) 流れる□
チェック 流れない□
チェック 水の確保は可能か(プールや河川の水など) 可能□
チェック不可
□
チェック 施設のトイレを使用します トイレの用水を確保して施設の トイレを使用します * トイレがすぐに確保できないときは、備蓄の「携帯型簡易トイレ」を 活用しましょう。施
設
の
ト
イ
レ
は
使
用
し
ま
せ
ん
27
トイレの用水を確保して施設のトイレを使用する
断水中も、施設のトイレや便器に被害や破損がなければ、以下のとおり排泄物を流す用 水を確保することで使用が可能となります。□
チェック「プールの貯留水」や「河川の水」をポリバケツなどにためて、
トイレの流し用水として設置します。
*トイレの流し用水は、衛生上手洗いなどには活用できませんので、 はり紙等をして周知しましょう。□
チェック使用済みトイレットペーパーを捨てるごみ箱などを用意します。
*用水で流す場合は、ペーパーが詰まるおそれがありますので、使用 したペーパーは流さずにごみ箱(ダンボールなどで可)やごみ袋に 捨ててもらいます。 *匂い対策として、ダンボールでふたをするなどの工夫をしましょう。□
チェック消毒液などを確保し、衛生面に配慮します。
*手洗い用の水が確保できない場合は、最初は、施設の消毒液などを 借りて活用します。 *ペットボトルなど備蓄している飲料水は、飲料用としての活用を優先 とし、避難者数から余裕がある場合は、節水して活用します。□
チェック使用できるトイレの場所や、使用方法を十分に周知して使用します。
28 保 健 ・ 衛 生 班
避難所トイレの確保②「避難所トイレの運用」
~トイレが確保できた後は、以下の要領で運用しましょう~
□
チェック → 継続トイレが確保できた場合は下記のとおり運用します。
■トイレの使用に関するルールを作成し、避難者に周知します。 *多くの人が利用するため、ルールを決めて衛生的に使用します。 ■清掃当番を決めるなどし、避難者が協力してトイレの衛生を保ちます。 *感染症などを防ぐ観点からも、トイレの衛生を保ちましょう。 *居住Gの単位で当番を決めるなど、特定の人の負担にならないようにし ます。 ■感染症などを防ぐためにも、手洗いを励行しましょう。 *手洗い用の水がない場合は、給水車による給水などで確保します。 *手洗い用の水がない場合は、施設にある消毒液などを活用させてもらい ます。□
チェック → 継続トイレの流し用水を確保している場合は、以下も行います。
■水の確保については、当番を決めるなどし、避難者が協力して行います。 *水の運搬作業などの重労働を1日に複数回行う場合もあるため、避難者 が協力して実施することが求められます。 ■衛生面から、使用済みトイレットペーパーはこまめに処理します。□
チェック → 継続簡易トイレを使用している場合は、以下も行います。
■排泄物の汲み取りは災害対策本部に連絡し、こまめに実施します。 ■必要に応じて仮設トイレの増設を災害対策本部に要請します。 *災害対策本部へ施設の状況などを報告し、仮設トイレの確保について要 請します。29 保 健 ・ 衛 生 班
救護・支援①「けが人等への対応」
★ 避難所へは、災害で負傷した方や、病気を抱えた方も避難しますので、状況に 応じて適切な対応を行う必要があります。 ★ また、避難所内での緊急事態に備え、あらかじめ対応を決めておく必要があります。避難直後の救護活動
(まず行うこと)□
チェック呼びかけで、けが人、病人、妊婦など早急に対応が必要な方を
把握します。
* 避難者数の確認をする際などに、呼びかけて早期に把握しましょう。□
チェック避難所にある「救急セット」を活用し、けが人などへ
応急的な手当てを行います。
* 避難者の中に医療従事者がいないか確認し、いる場合は協力を要請します。 * 手当てを行った方は、その後の状態を随時確認しましょう。□
チェック対応が困難なけがや病気は、救急車の手配を行います。
* 「119」番通報を行います。 * 避難所の施設名や住所、けが人や病人の様態を伝えてください。□
チェック避難時の対応が落ち着いたら、救急セットの中身を確認し、足りない
ものは、物資の調達に併せて災害対策本部へ要請します。
30 保 健 ・ 衛 生 班
救護・支援②「救護体制の確保」
~避難直後の応急対応が済んだら、下記により救護体制を確保して運用します。~□
チェック → 継続避難所の疾病者(対応困難な持病のある避難者)や妊婦を
把握します。
* 緊急時に備え、持病や薬の持参の有無などは「避難者カード」に記入し てもらいます。 * 名簿の備考に、持病や薬の持参の有無を記載し、避難所内にいる疾病者 を把握します。□
チェック → 継続けが人や病人の情報は、災害対策本部へ報告します。
* 必要に応じて、医療機関への受入れや、医師の派遣、物資の支援などの 対応を決定しますので、把握している状況や、状況の変化を随時報告し てください。□
チェック → 継続医務室を設け、医療品の数量を把握し、救護体制を整えます。
* 簡易な救護ができる体制を整えます。医療従事者がいる場合は協力を要 請します。 * 救急セットの在庫や、必要な医薬品などは物資の調達に併せて要請しま す。□
チェック → 継続近隣の救護所や医療機関の開設状況を把握し、緊急時に備えます。
* 避難所の近隣で救護所が設置された場合や、近くの医療機関が再開した 場合は、情報を収集し、医務室で処置できる範囲外の事態に備えます。 * 医療機関などの連絡先の確認や、避難所内での情報提供を行います。□
チェック → 継続避難所救護センターが設置された場合は、情報を提供します。
* 避難所の状況を確認し、必要な対応を行いますので、把握した情報等を提 供してください。緊急時には・・・
□
チェック → 継続緊急時には、第一に119番通報により救急車を手配します。
* 事前に把握している持病や常用薬の情報は、通報時や救急隊に提供しま しょう。31 情報広報班・避難所担当職員・施設管理者
各種情報の受発信①「状況や開設の報告」
★ 災害対策本部への報告や要請の要領、避難者への情報提供の要領です。 ★ 避難所への適切な支援のためには、災害対策本部への報告や要請が必要です。 ★ 避難所の円滑な運営や、避難者の早期解消には、避難者への情報提供が必要です。―避難到着時の報告(避難者収容までに報告可能な場合)―
□
チェック避難所の被害状況や、避難者の状況などをまとめます。
* 避難所の被害や避難者の有無、概ねの人数等を分かる範囲でまとめます。□
チェック電話、FAX、無線などで災害対策本部に報告します。
* 可能であれば様式をFAXし、できない場合は、電話や無線により口頭で報告 します。32 避難所担当職員・施設管理者
各種情報の受発信②「各種情報の受発信」
~以下に留意して、災害対策本部との連絡及び避難者への情報提供を行います~―災害対策本部との連携(電話回線が使える場合)―
□
チェック → 継続災害対策本部への報告や要望は、各様式等により災害対策本部へ
FAXします。
* 報告した様式は、種別ごとに整理しておきましょう。□
チェック → 継続その他の簡易な報告や問合せは、施設の電話を使って行います。
―災害対策本部との連携(電話回線が使えない場合)―
□
チェック → 継続報告や問合せは、無線を使って口頭で行います。
* 口頭で報告する場合も、記録のため各様式は作成しましょう。―避難所内での情報伝達―
□
チェック → 継続避難所内の情報提供には、掲示板を用いるようにします。
掲示板は、入り口付近で目に止まる場所に設置します。
* 特に重要な情報は、居住グループの代表者を通じて、避難者全員に口頭 で伝えます。□
チェック → 継続テレビやラジオが使用できる場合は、皆が見聞きできる場所に設
置し、避難者に情報を提供します。
□
チェック → 継続安否確認があった場合は、避難者名簿を活用して対応します。
プライバシーを守るためにも受付窓口を一本化します。
33
避難所の情報提供内容
◆災害情報 ◆避難者の情報 安否情報や、安否確認の情報交換内容などを掲示します。 ◆生活情報 ライフラインや交通網の復旧、病院や入浴施設の再開などを掲示します。 ◆行政(県・市)からのお知らせ 物資支援の開始、給水車の給水、り災証明の発行、仮設住宅や生活再建支援制度の 申し込み開始など、行政からのお知らせを掲示します。 ◆避難所内のお知らせ 避難所内で、周知すべきことを掲示します。 など情報の提供方法(情報の整理)
* 避難所内で情報を提供する場合は、壁やホワイトボードなどを用いて、紙に記載して 掲示したり、直接書き込んだりして掲示します。 * 掲示する際は、情報ごとにスペースを決め、受け取り手が確認しやすいように整理し て掲示しましょう。34 食料・物資班
食料・物資①「備蓄物資の活用」
★ 避難所で必要な食料や物資の量を把握し、調達、管理、配布を実施します。 ★ 避難者全員に食料や物資が滞りなく配布されるために、次の事項が大切です。 ○ 必要な物の数や種類を把握する。 ○ 数や種類が足りない場合は災害対策本部に報告する。□
チェック備蓄物資と、調理設備の確認を行います。
* 調理設備は、施設管理者に給湯室や家庭科室などの状況を確認しま す。□
チェック → 継続配布する数を確認します。
(避難者人数の確認)
あわせて、備蓄以外に必要な物の数を確認します。
* 正確な避難者数が分かるまでは、「数が足りるか否か」が分かる程度 まで把握します。 * 備蓄品以外に必要な物と数は、地域ごとにまとめてもらうなどし、 正確に把握します。避難所の備蓄物資で足りる場合
□
チェック → 継続調理した備蓄食料や毛布などを避難者に配布します。
* 食料や物資は原則として避難者に平等に配ります。 * 地域の代表者に協力を得て、まとめて配るなどの工夫をします。避難所の備蓄物資で足りない場合
□
チェック → 継続「物資配送依頼票」に数や種類をまとめ、災害対策本部に要
請します。
* 災害直後は必要最低限の要望の対応となります。□
チェック → 継続要請したものが到着した後、避難者に配布します。
* 届くまでに時間がかかる場合などは、子供、妊産婦、高齢者、障害 者などに優先して配布しましょう。35 食料・物資班
食料・物資②「物資調達・管理・配布」
~物資の支援が始まった後は、以下の要領で物資の調達・提供を継続します~□
チェック → 継続以下に留意して食料や物資を調達します。
■ 人数確認や避難者名簿で確認し、必要な食料・物資の数を把握します。 ■ 粉ミルクやアレルギー対応食などの特定のものは、名簿のほかに居住 グループごとに聴取するなどし、必要数を把握します。 ■ 必要な食料・物資は、「物資配送依頼票」を災害対策本部にFAXしま す。□
チェック → 継続以下に留意して食料や物資を管理します。
■ 届いたものは場所を決めて保管し、「避難所用品管理票」に記載して在 庫管理を行います。 ■ 食料は、消費期限・賞味期限を確認し、適した保管方法を心がけます。 *夏場は腐敗に特に注意します。 *古くなった食品は処分します。計画的に配布できるように整理整頓 します。□
チェック → 継続以下に留意して食料や物資の配布をします。
■ 食料・物資は避難者に公平に配布します。 ■ 居住グループ単位でまとめて配布するなど、混雑を避けます。 ■ 不足する物資などは、避難行動要支援者に優先的に配布します。 *子供、妊産婦、高齢者、障害者などのことを指します。 ■ 在宅被災者に登録した方には避難所に受取りに来てもらい、配布しま す。 ■ 避難者の協力やボランティアの協力を得て、炊き出しを実施して配布 します。36 総 務 班
避難所のルール・防火・防犯①「ルールの掲示等」
★ 避難所での共同生活は、ルールを明確にし、一定の規律のもとで行います。 ★ 災害後の混乱の中では、防火・防犯にも注意が必要です。避難所内部に限らず、 外部からの危険を排除する意味でも、避難所における防火・防犯対策は不可欠です。1 避難所のルール
□
チェック避難所の共通ルールを掲示し、避難者に周知します。
* 事前に作成している避難所では、目立つ場所に速やかに掲示します。 * 作成していない避難所では、例を参考に作成して掲示します。 * 掲示とあわせて、地域ごとに代表者から周知するなど、避難者に周知徹底 します。□
チェックトイレなどの共通スペースは、それぞれにルールを決めて
周知します。
* 共通ルールとは別に、共有スペースごとにルールを張り出すなどし、周知 徹底します。2 避難所の防火・防犯
□
チェック火気の取扱い場所を制限し、取扱いのルール・注意を周知します。
* 避難所室内は禁煙とします。 * ストーブなど室内で使用する火気は、使用する部屋ごとに責任者を決めて 管理します。 * 個人所有のカセットコンロなども、使用場所を決めるなど、注意を促します。 * 火気取扱場所には、必ず消火器及びバケツなどを配置します。□
チェック夜間の避難所対応を継続するために、交代制の当直者を決めます。
* 自主防災組織・避難所担当職員などから、交代制の当直者(複数名ずつ)を 決めます。 当直の仕事 ⇒ 夜間の避難者の出入りの確認や避難者への対応 ⇒ 防火・防犯のための、避難所内の巡回 * 複数名ずつ時間を分けて交代するように実施しましょう。37 総 務 班
避難所のルール・防火・防犯②「ルール・防火・防犯」
~ルールの周知後、当直の決定後は、以下に留意して安全・安心を守りましょう~1 避難所のルール
□
チェック → 継続避難所のルールについては、以後、以下のとおり取り扱います。
■ 避難所のルールは、避難所の状況に合わせて変更します。 * ライフラインが回復するなど、避難所の生活に変化があるときは、 避難所運営委員会の中で、変化に合わせてルールを決定・変更しま しょう。 ■ 変更されたルールは、その都度避難者に周知徹底します。2 避難所の防火
□
チェック → 継続避難所の防火については、以後、以下のとおり実施します。
■ 定期的に避難所内を見回り、火気の取扱いが適切に行われているか確認 します。 * 指定された場所以外で火気の取扱いがないか * 水バケツなどを配置して適正に取り扱っているかなどを確認します。3 避難所の防犯
□
チェック → 継続避難所の防犯については、以後、以下のとおり実施します。
■ 夜間は、建物の出入り口の施錠を徹底し、当直者のいる出入り口のみ開 錠します。 * 夜間出入り口を決めたら、避難者への周知を忘れずに行ってくださ い。 * 非常時には、すぐに施錠してある部分の開錠ができるようにしてく ださい。 ■ 当直者は出入り口付近で人の出入りを確認し、不審者の侵入を防ぎます。 * 出入り口付近には必ず人を配置して、出入りが確認できるようにし ましょう。 ■ 当直者は夜間の避難所内のパトロールを行い、防火防犯に努めます。 * パトロール中も、出入り口付近に人が配置できるよう、当直は複数 名ずつ行います。 ■ 避難者の居住部分以外は夜間の消灯しないように心がけます。 ■ トイレが外部にある場合は、通路やトイレ内の照明を確保します。38 保健・衛生班
「 水の確保 」
★ 避難所では飲料水を確保することや、衛生的な避難所生活(手洗い、うがいなど) のために生活用水を確保することが必要です。 ★ 避難所の水道が出るか確認し、出ない場合は受水槽の使用等、水の確保が必要です。水の確保に関すること
~避難所を開設したら、できることから実施しましょう~ <水のチェック項目> *あてはまる方にチェック 蛇口から水が出るか でない□
チェック でる□
チェック 受水槽に蛇口がついていて水が出るか ついていない□
チェック でる□
チェック でない□
チェック → 継続 災害対策本部へ連絡し、水道部による給水車の 応急給水を要請してください。 * 給水を受ける容器が必要です。防災倉庫等に備蓄された「給水袋」等を活用しまし ょう。 * 災害直後は応急給水の対応が困難な場合があります。 * 飲料水は、備蓄の活用や物資の要請によっても確保できます。 断水が広範囲に及んでいる状況では、給水車による応急給水に時間がかかる場合が ありますので、用途に応じて優先順位を決め、節水を工夫しましょう。 ⇒ ペットボトルの飲料水などは、飲料用としての活用を優先しましょう。 ⇒ トイレ用の雑用水は、プールや河川の水から確保しましょう。 水 を 使 用 し て く だ さ い39 保健・衛生班
「衛生環境の整備」
★ 多くの方が生活する避難所で、感染症や疾病の発生を防ぐためには、衛生環境に 注意する必要があります。特にライフライン停止状況では十分な注意が必要です。施設の衛生に関すること
□
チェック → 継続 避難所の屋内外にごみ集積場所を設置し、清潔な使用を徹底します。 * 分別収集や生ごみの密封などを徹底し、集積場所は常に清潔に保ちます。 * 避難所内の集積場所には溜め込まず、こまめに外の集積場所に捨てるよ うにします。□
チェック → 継続 居住グループを単位として当番を設け、各共有スペースを交代で清掃します。 * トイレなど衛生的な使用が必要な共有部分を中心に、各場所に清掃当番 を設けます。 * 一部の方に負担が集中しないよう工夫し、避難者全員の協力で清掃を行 います。 * ペットスペースは、ペット連れ避難者が清掃を行います。□
チェック → 継続 居住スペースは、換気や清掃を徹底します。 * 日に1回、各人や居住グループごとに換気や簡単な清掃を行うよう呼び かけてください。避難者の衛生に関すること
□
チェック → 継続 避難者の「手洗い」と消毒を励行し、風邪などの感染症を予防します。 * 水や消毒液が調達できるまでは、施設にある消毒液などを使用して対応 します。□
チェック → 継続 食品や食器の衛生管理を徹底します。 * 炊き出しなどの際は手の消毒を行い、作った物はなるべくすぐに消費し ます。 * 水が出ないうちは、できるだけ使い捨ての食器を使用したり、ラップを 食器にかぶせて使用するなどし、洗浄せずに衛生面を確保する工夫をし ます。□
チェック → 継続 風呂は、もらい湯の奨励や入浴施設の情報提供などにより対応します。 * 入浴設備の確保は困難なため、避難者ごとに、知人などへのもらい湯を 奨励します。40