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ファッションとは何か。

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Academic year: 2021

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Japanese Society for the Science of Design

NII-Electronic Library Service Japanese  Sooiety  for  the  Soienoe  of  Design

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功 夊化 女子 大学

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Bun  Women3s  Un短創 幅

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1

ファ ッシ ョンとは何か   最 近、 映像の 領 域で は

ア ニ メ

ョ ン

千 尋の 神 隠 し11 が子供か ら大人まで巾広い 層に受け 入れられて い る。 映 像と文 言を通じ その物 語は

見 える もの だ け が 在る ん じゃない よ

見 え ない もの も在る んだよ

とい う 心 と意識の在 り方をメッ セ

ジす る。 目に見 え ない 音 楽 も】

00

万 枚 とい っ た

CD

販 売 枚 数の人 気は現 代人の 求め る イ メ

ジ 的 価値観 と符 合 し

意 識や心の 流行

フ ァ ッシ ョ ンとな る。 俗に言 うヒ ッ ト版であ る。   70年 代

アパ レ ルデ ザ イン会 社 を 何 人かで立 ち上 げ た。 翌年の春

三型 程の デ ザ インがヒ ッ ト し 同 シ

ス ンで

型 を5回 追 加 (当 時 は 通 常

300

着 )生産し

1500 着に 及ぶ販売を行なっ たこ と が あっ た。 同 業 他 社 も それを 聞 きつ け

コ ピ

し販 売 した為

ま た た く間に似た よう な 「服」が売り場に溢 れ た

。一

つ の ヒ ッ ト版は市 場に おい て流 行 傾向

フ ァ ッ ショ ン トレ ン ドを作り 出 した が

そ れでも

番 良 く売れ たの は未だ ブ ラン ド名も知ら れ てい ない 自社の製 品であった

大 衆に受け 入れられ た原因は お そ らく感じ る ことで しか解ら ない 「流 行」感 性の 微妙 な 違い にあっ た ようだ。 つ ま り

フ ァ ッショ ン

イコ

ル服の形では な く

それを 支 える意識の 現に在る こと を実 感した。

2、

 服 装の美 意識と形  服 装に対 する文 化 性に も よ る が男 女服の区 別 な く

そ の 美意識 を論 ずる

つ に

肉 体を隠すこ とでの美学

露 出する こ とでの 美 学 が 有る。 その 凡 例を揚げる な らば

肩や腕

手 首は袖口 で

首や胸は衿 開 きで

脚は裾で

背 中 や 腰は等々

肉体と衣服の 隙 間

肉 体と布 との境 界 線上に様々 な 創 作 性を見 出 す 方法である。 ま た

ド レス や体に密 着 したラ イン

タ トゥ

ー、

カ ラ

ド ヘ ア

ー、

ネ イル ア

ピア ス等

化 粧 自体 も肉 体を表 現とする点に おい て同 様であ る

 衣 服の 型

服 装の 表現方 法は時 代と伴に変 化 するが

どの 時 代で も私 達 を 魅 了さ せ る服 とは

ら かの か たち で 肉 体の 潜 在 意 識が素 材

色彩

構 造理論

人 体バ ラン ス と機 能 美に調 和し

デザ イン された もの である。 つ ま り

服 作り感性の原 点と は作 者の 性 」の識が着 る 人の 肉 体を どの ように演出する かで ある

  80年 代

私は イ タ リアで多くの デザ イナ

の作 品 を 殆 ど毎シ

ズ ン描い てい た が

ある デ ザ イ ナ

の作 品で背 中 心か ら腰

そ し て裾 線までを 鋭 く

直線に カ ッ ト し

その 隙 間か ら肌 が 見えるだけの シ ンプル な 黒の ア フタ

フ ァ イ ブ ドレ スを描い た。 しか し

、一

回で デ ザ イ ナ

か らの

OK

は で なかっ た。 服は通 常

人 間に心理的影 響を 与え る最 も身近な自 己 表 現 手 段の

つ で あ り

デザ イ ナ

心 理用 と自分感 性を 重 ね 合わ せ 創 作 する が

その ドレ スは

モ デ ルが 着る と形の単 純さと は裏腹 にまっ た く違う イメ

ジ を連 想 させ た。 つ ま り

類似し た 既 存の 構 造か ら発想した造形では な く

作 者が 何かの 思い を具 体 化し た 結 果

こ の よう な 形が 生 ま れ たの だ と 気づ い た。 絵は想像の世 界に踏み込 む事が 出 来る表現手 段で あ り

デ ザ イ ナ

が描き手に求めてい た もの は勿 論 形 を正確に

美 し く描 くこ と で はあっ た が

それ以 上 に作 り手が どの様な思い を 服に託 してい るの か

デ ザ イ ン を通 じ潜 在意識を読み取り

その 思い を絵に描 くこ と が求め られてい たの で ある。 模 倣の ア レン ジと違い

オ リ ジ ナ リ ティ

を尊重 する創 作 環 境で在る が故

作者 独 自の 思い と形が デ ザ インに求め ら れる の である。

3、

 フ ァ ッショ ンはボ

ダレス  我 が 国で衣 服の大 量生産を 目的と した 企 画

製 造

販 売

所 謂アパ レ ル 産 業 が

本 格 的に開始さ れ たの は二 十 世紀 半ばか らである

前 後 し教 育 機 関も そ れ ま での 和 裁 教育か ら洋裁 教育

デザ イン教 育に変わ り

多くの デザ イナ

を輩 出する。 以降膨張する 日本 経 済と共に デ ザ イ ン活 動は 流 行 源 と なる海 外情報 と併せ欧米 追従 型流行の 大量消 費 時 代を謳 歌 す る。 かつ て

80

年 代イ タ リ ア

ファ ッ ショ ン誌の記 者か ら日本の 雑 誌の モデル は

また貴方 の 作 品フ ォ リオの 画は何 故欧米人 なの か

と尋ね ら れ

答え るの に苦い 思い を し た。 欧 米感 覚至上的 な 美 意 識を 追い か け る時 代の 中に

どっ ぷ り と漬か り

それ が当た

シザ イン学 研 究 特 集 号 sPECIAL  ISSUE  OF JssD  Vol

9 No

4 2002   53

(2)

Japanese Society for the Science of Design

NII-Electronic Library Service Japanese  Sooiety  for  the  Soienoe  of  Design

り前の ように感じ てい たこ とに対し て である。 し か し

日本人デ ザ イ ナ

の海 外 進 出や服 装の 多様 化が進 む 今日 で は 欧米 指 向にこ だ わ らず

必 然 的で地 域 独 自の 美 意識 が育ち

そ うし た背景の 中か ら 生 ま れ る感 覚が夫々

個 人の 流行を 作 り出 す 時 代 に 来てい る。 4

  デ ザインの基 礎 は人 間から 始め る   科 学 と 人間 との 関係 史上

その 文明開 化

ニ ュ

メ デ ィ ア時代の到 来

価 値体 系の転 換 期に おい て常に提 起さ れ て来た意識改 革が今世紀 も また再び問わ れつ つ ある。 そ れ は

つ の 製 造 物であろう と地球的 視 野で作らな け れ ば ならない ことであり

また 生命の存 在を解 明 する諸 科 学の 発 展 を介し

二十

世 紀は 「物の 時 代から心の 時 代 」 「創 造 性の 代」と言わ れる 問い である。   DESSGN とは 有 形

無 形 全ての概 念 を 記号と 捉 え

記 号 SIGN か らDE 離れ合 目的に見 直し

再び組み立て

能さ せ る 五感の 互助 的 行 為と解 釈 する が

シ ス テ ム と シ ス テム を関 係 させ

新たなデ ザ イン を 生み 出 すとして も

これ まで の安 易 な 模 倣 競 争か らで は次 世 代に期 待 する 価の 道 は 生 まれない

人間生 態が本 来 保有する 五感性を 刺 激し

創造に対 する自我

欲 求の潜 在 意識 と能力を覚 醒 させ る原 理 が

また

そ う した生 態 メカニ ズム を解 明 し よ う とする研 究 領 域 が二十

世 紀の基礎デザイン とし て必要とな る。

5

創造社会に向け た学習支 援装 置   デザ インとい う 大 き な 領 域の

遇を占める諸デザ イン 領域は夫々 自 立し た か たちで領 域が 聖域化し

縦 割 り専 門領域の枠 組み が形 成さ れ

これまでの 教 育 活動を行っ て来てい るが

多様化 する現 代 社 会 に おい て は

そ う し た枠 組みの 機 能だけか らで は

総 合 的に変 化 す る 時 代の 対 応が難 しい 。 曰 く学 校よ り社 会の 方が進ん でい る とい う状 況になるこ とは明ら か である

 服 装デザ イン門 領 域におい て も

高 度 経 済成長 期や 即戦力訴 求期に組み立て ら れ た原理学 習不在

産業優先 の情 報学 習に おける基礎学 習の 在 り 方と

多様 化の 進 む 未 来 杜 会の 中で

変 化 す る もの と そ うでない物の 真 値を 見分け る能力 育成、つ ま り、 「物と心 をつ な ぐ創造 性を価 値 と する」

新 しい 価 値の 社 会基盤 を希 求する 基礎 学習 の り方 と は

違い が生 じて くる。 実 際

これ まで で も美 術 的 基 礎表現 学 習

基 礎 造 形 原 理 等の 学 習 を体 感 してい る学 生は

そ うで ない 学 生と比べ 創 作対 す る 深

独 創性

情 報の選 択 と識別力の違い が多々 ら れ る。 つ ま り

学 習 者は創 作の 工夫 と失 敗 を 繰 り返 し

思い を 具 象 化する思考の中で

物の出来る仕 組みが解け

意 識の飛 躍につ

の 関 係

創 造 性 」へ の 尊 厳と敬 意

能 力 探 求の 自覚

質の 深い創 造 価 値 観 を もつ違い で ある。 二 十

世 紀の デザ イン教 育におい て は

創造原 理 の習 を基 礎 とする か否か で

これ か らの教育理念の具 体 化の 眺 望は大 き く変わっ て来る。   その 学 習の

例 を 挙 げれ ば

人 間 生 態 組 成の 自 覚 を 基 礎デザ イン と し

ま ず

、 1

学 年次 をデザ イン域共 通と して 自 然の 造 形 原 理の方向に 目 を向ける基 礎 造 形 学

つ ま り

形 態 を 観 察 しその 原 理 を 見 出 す 力

デッ サ ンカ

平面 と立体の視 覚 表現力

構成力、 遊 び と工夫の 造形 発 想

色 彩 学等を学習 し

基礎造形原理 を獲 得す る。 古典 的に 言 うな らば

混 沌か ら純粋 を抽出 する錬金術 的 能 力 を 養う。   ま た

基 礎デザ イン総 合 教養で は人間 (自分 )の生態 (エ コ

究に基 き

思い を意識 学 (生想とデ ザ イン) 霊 的 感 性を 心霊 学 (生命と デ ザ イン)

肉体 を解 剖 学 (生 体とデ ザインとし

社 会 現 象 全ての源である 人 間 組 成 を 知 り

人 間の 創 造 力

自 己 開 発 意 識

表現力

発想原理を学ぶ。 つ ま り

人間デ ザ イン の基 礎 学 習であ る。 また

それらの領 域 関 連で は遺 伝 子工学 ヒ トゲノ ム や サ イ

ュ ニ

ョン科 学 等の最 先 端 科 学や宗 教

東洋 易学

シ ャ

マ ニ

プリミテ ィブ サ イエ ン ス の研 究 領 域に言 及 する等

れ も 人 間の テ

マ に 近 ずい た神 秘 的で興 味 深い

楽 しい 内 容で心と物

心 と 自 然の造 形 原 理

意 識の 原 理

両 者 をつ な ぐデザ イン の関 係 的 実 習 を行 な う

こ う した 学 習 はハ テ ク機 器に よ る 情報学習 と対極

人間生態資 源を探 求する基 礎 学 習で あ る。  フ ァ ッ ショ ンデ ザ インは衣服の流行設 計 及びその 業界 関 連を捉 えて来た が

現 代 社会での フ ァ ッ ショ ンエ ン スは

国 際 的に提 起 され る ガ イ ヤ 共 通の グラン ドデザ インテ

マ に導か れる。 フ ァ ッ ショ ン を 流行と捉え

服 装 領域 もそれを共 有 する。温 故 知 新

領 域 混 交時代の 中 でフ ァ ッ ショ ン デ ザ イン学を広 義で捉え る こ と は服 装 領 域に おい て も 新 た な可能 性が生 まれ る

54     SPECIAL  ISSUE OF JSSD Vol

9  No

4  2002  デ ザ イン掌 研 究 特 築 号

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