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「実験」を通じた複眼的思考の育て方

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Academic year: 2021

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10 シンポジウム 論 考 投稿原稿 会務報告 大会報告

Ⅰ.はじめに

1.実験経済学とは何か  実験経済学は 1940 年代に始まった。独占的競争理 論で高名な Chamberlin は市場取引の結果が完全競争 理論と異なることを実験室で示そうとした(Chamber-lin, 1948)。ハーバードでかれの学生だった V. Smith は市場メカニズムがうまく機能する条件を研究し, Double Auction(DA)という取引制度の下では市場 均衡水準に近い価格で取引され,市場厚生も理論の予 想に近いことを発見した (Smith 1962)。この制度の 下では買い手は購入希望価格を市場全体にコールし, 売り手は販売希望価格を市場全体にコールする。オー クショニア(実験者)が,コール情報を板に書き留め, 取引が成立しているペアに取引をさせる。これ以降, 多くの市場取引実験が実施されており,経済学の教育 としてこの取引制度が使用されることもある (Ruffle 2003)。  実験手法はゲーム理論の検証としても用いられてい る。1950 年に実施されたランド研究所での囚人のジ レンマ実験(Flood, 1952)を皮切りに多くの研究が 登場した。それらの結果の多くはナッシュ均衡からも, 相互協力からも遠いというものだった。その後,社会 心理学では囚人のジレンマ実験が盛んに実験されたが, 結局「昆虫採集 (Pruitt and Kimmel, 1977) 」と揶揄 された。多くの実験が実施されたものの,結果を説明 する理論研究が進まなかったためである。社会心理学 では 1980 年代後半からは山岸俊男らのグループが理 論への貢献をより意識した実験研究を推進し,多くの 業績を今日も発表している(例えば山岸,1998)。  経済学では 1980 年代を通じてゲーム理論の理論的 発展が着実に進められ、経済学の多くがゲーム理論に よって書き換えられる,という「静かな革命」 (神取, 1994) が進行した。  経済学に大きく浸透したゲーム理論やその応用分野 の理論的妥当性を検証するためのひとつとして「実 験」が選ばれた。現実社会のデータを収集するのが困 難だったり,たとえ入手できても様々な要因に影響を 受けているために分析が難しかったためである。実験 室では,様々な条件を事前にコントロールすることで, 現実のデータと比べると様々な要因に影響を受けにく いデータを入手できる。ゲーム理論が深く浸透した産 業組織論や,人間行動の分析において実験手法は理論 の検証に大きく寄与している。1) 2.実験経済学でできること  経済実験を実施する研究上の目的を述べる。経済実 験の目的はふたつある。一つは理論検証の目的である。 例えば,無限回繰り返しゲーム理論の均衡予測が観察 されるかどうか,DA 下で市場均衡が実現するかどう かは理論の検証を目指している。理論から導かれる予 想が実験室で観察されるかどうかを通じて,その理論 の妥当性を検証することになる。  もちろん,理論と異なる行動が観察される場合も多 い。その場合,理論が誤っているか理論の適用範囲が 狭いことが示唆される。例えば,最後通牒ゲーム (Güth et al., 1982 など)における部分ゲーム完全均衡 の実現を吟味しよう。部分ゲーム完全均衡では pro-poser は分配額 0 または最低額,recipient は offer を受 け入れる,となる。しかし,実験を行ってもこの予想 はほとんど確認できない。この結果を受け入れ,実験 結果を解説するために,不平等回避などの社会的選好 を導入した効用関数が提案されるようになった。  理論の予想が不明である部分を実験で明らかにしよ う,というのがふたつめの目的である。例えば,性別 の違いが独裁者ゲーム実験での行動に与える影響

「実験」を通じた複眼的思考の

育て方

The Journal of Economic Education No.36, September, 2017

Experimental Games to Encourage Multiple Perspectives

OGAWA, Kazuhito

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経済教育36号  11 (Andreoni and Vesterlund 2001, et al. (2016)ほか),

利他行動・互恵的行動と文化の違い (Henrich et al. (2001)ほか),喫煙者・過去喫煙者と時間選好の関連 (Ida and Goto, (2009)など),グループ意思決定と個

人意思決定の違い (Cason and Mui(1997): Ito, T. et al. (2016)など),認知能力と個人の意思決定の関連 (Hanaki et al. (2014)など)などがそれにあたる。 3.実験経済学の教育への応用  経済学の講義中に実験を実施することで,少なくと も講義への参加は促進される。実験を実施することで、 講座は座学ではなくなる。そのため、学生も受け身の ままでは講義に参加できない。市場実験なら,取引相 手を探し,価格交渉をせねばならない。市場実験のよ うに席から動かないとしても,意思決定シートに自分 の意思決定を記入することや,なぜそのような選択を したかを教員が質問することで,学生に対して自発的 に考える機会を提供していることは間違いない。  このような機会の提供は大学生のみならず,高校生 や中学生にとっても重要である。筆者は平均すると年 2 回ほど高等学校へ出向いて模擬講義を行っているが, 必ず実験を組み込んでいる。わざわざ講義に出向いた 大学教員に対して否定的なコメントが出る可能性が少 ないことに注意する必要があるが,講義後の高校生の 感想は大変好意的で,啓発されたという趣旨のものが 多い。また,大学の講義でも学生は積極的に参加して いる。よって,経済実験を講義に取り入れることは学 生の講義に対する取り組みを高めるには有益な方法だ と考えられる。  だが,講義で経済実験を取り入れることには種々の ハードルがある。例えば,どのような実験をするのが 教師の負担も少ないか,どのような実験が受講生に とっても理解しやすいかが分かりづらい。そこで,次 節では比較的簡単に実施できる経済実験を紹介したい。

Ⅱ.実験手法の導入例

 ここでは最初に「美人投票ゲーム」(Nagel, 1995 な ど)を紹介する。平均値推測ゲームとも呼ばれるこの ゲームは,無限の計算能力を持つ,利己的かつ合理的 な個人を想定した場合の理論予想と人間の実際の行動 の結果が乖離することが知られている。  典型的な美人投票ゲームの手順は以下の通りである。 ⑴参加者は 0 から 100 までの整数を頭に思い浮かべる。 ⑵参加者は思い浮かんだ数字を記入用紙に記し,実験 者に提出する。⑶実験者は記入用紙に書かれた数字の 平均値を算出し,その値に 2/3 を乗じる。⑷参加者の なかで「平均値× 2/3」に最も近い数字を記入してい た者がゲームの勝者(複数いた場合はじゃんけん)と なる。参加者には「勝つ可能性が最も高い数字を自分 で考えて記入してほしい」ことを伝える。研究のため の実験では,参加者の実験中の行動とその結果に応じ た謝金を支払うが,講義の中ではそういったインセン ティブは与えない。  筆者の経験上,高校生や大学生が講義の中で記入す る数字の平均は 30 から 36 である(勝者は 20 から 24)。 ゲームを繰り返すと平均値は下がる。経験を積むこと で,かれらが「なんとなく」または「明示的に」どの ような数字を選べばかつ可能性が高まるかを理解する ことがわかる。  ここで理論的な予想を導入しよう。参加者が無限の 計算能力を持つ,利己的かつ合理的な個人のみで構成 される場合,このゲームでは皆が 0 を選ぶ。それは以 下の理由による。最初に参加者 A は他の参加者がラ ンダムに数字を選ぶと想定する。この想定の下では他 の参加者の数字の平均値はおよそ 50 になる。A が勝 つためには33と書けばよい。これを1段階目の推論と 呼ぶ。次いで,参加者 A は他の参加者が 1 段階目の推 論をすると想定する。この場合,他の参加者の値は平 均 33 であり,A が勝つには 22 を書けばよい。これを 2 段階目の推論と呼ぶ。以下,他の参加者が k-1 段階 目の推論を行うと想定すると,Aは50×(2/3)^kの値 を書けば勝てる。以降,帰納法的に思考を進めていく と,推論の段階が∞ならば,A は 0 と書くだろう。A 以外の他の参加者も同じ水準の推論を行うので,結果 として全員が 0 を選ぶ。以上のことを生徒や学生に解 説する。  このプロセスに従うと,生徒や大学生の平均値は 1 段階目の推論を行った場合とほぼ同じだと見なせる。 また,インタビューをするとかれらの一部には上記の 推論プロセスを自分で「発見」していた者もいる。  しかし,全体としては理論の予想が示す結果とはほ ど遠いことも事実である。このように,かれらは現実 と理論の乖離に直面する。これは中高生や(特に初年 次の)大学生にとって新鮮な経験である。かれらは学 校 ・ 教師から与えられる教科書や授業,講義が正しい と思い込んでいる節がある。そのため,このゲームを 通じて,専門的な学問ですら現実を説明できない場合 があること,現実を説明するには別の角度からの分析 が必要であることを理解する。

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12   シンポジウム 論 考 投稿原稿 会務報告 大会報告  最後に,ゲームの体験と解説の後,生徒や学生には このゲームが株式市場における売買選択(他の例とし ては 20 年ほど前まで放映されていた,フジテレビ系 『なるほど!ザ ・ ワールド』という番組内の『恋人当 てクイズ』)と本質的に同じことを解説する。すなわ ち,株式市場で利益を得るためには(ゲームやクイズ で勝つためには),他人の行動を推論 ・ 予測したうえ で自分の選択を決める必要があり,自分の好みを押し 通していてもおそらく勝てない,ということだ。  次に,「最後通牒ゲーム」実験を紹介する。実験で は,まず受講生を半分に分け,それぞれに役割を与え る。役割 A を proposer,役割 B を receiver とする。  実験の説明では,誰とペアになっているか分からな いこと,最初に役割 A がペアとなった役割 B に 1000 ポイントのうち,いくらを分配するか決めること,次 いで,役割Bがペアである役割Aの提案を確認し,そ の提案を受け入れるかどうかを決める。受け入れた場 合,役割 A の提案がそのまま実現するが,拒否した 場合,役割 A も役割 B も 1 ポイントも得られない。少 しでも多くのポイントを獲得することを目指して考え てほしいと伝える。  一連の説明が終了し,受講生からの質問が出た場合 にはそれに答えた後,最初に役割 A の学生・生徒に 意思決定をさせる。意思決定シートを配布しておき, そこに分配額を記入させるとよい。そのシートを回収 し,教師がランダムに役割 B に配布し,かれらに分配 額を確認させる。その上で提案を受け入れるかどうか 判断させる。判断の後,意思決定シートを役割 A に 返却する。  実験を行うと,以下の結果がよく観察される。役割 Aの分配額は1.2節で述べた分配額(0ないし最低分配 額)よりも有意に高くなる。また,役割 B が提案を受 け入れるかどうかは分配額に依存し,低い場合には提 案を拒否することがある。上述したように,proposer は最低分配額を提示し,receiver はそれを受け入れる という部分ゲーム完全均衡とは異なる結果となってい る。

Ⅲ.実験によって学べること

 経済実験を通じた教育は近年盛んになっており,経 済実験を前面に押し出した経済学の教科書も販売され ている(小川他,2012:川越他,2014)。また,Holt による教室での経済実験を紹介する英語サイトも存在 している。2)よって,経済実験を経済学教育の中に導 入する教員も増えているだろう。  しかし,実験によって学生,生徒が経済学に関する 知識を身につけたかどうかは分からない。知識の習得 について検証するには,最初に受講生をランダムに二 つに分け,ひとつのグループには座学で経済学を講義 し,もうひとつのグループには実験を通じて経済学を 講義し、セメスターの最後に成績の違いを統計学的に 検討することが必要である。このような方法を RCT (Randomized Control Trial)という。この方法は, 医薬品の効果評価方法として開発された。母集団から のランダムな抽出と治療群と対照群のランダムな割り 当てを行うことで,薬剤の効果をより公平に判断する。  現段階で実験によって学生や生徒が何を学ぶかにつ いて,確実に言えることがひとつある。それは,経済 実験を通じて,学問が常に正しいとは言えないことと, 学問が必要に応じて改訂されることを生徒や学生が実 感することである。前節の美人投票ゲーム,最後通牒 ゲーム実験の結果は,合理的かつ利己的な個人を想定 するとうまく説明がつかなかった。これらは教科書的 な知識が常に正しいとは限らないことを示している。 おそらく,大半の生徒,学生は教科書に書かれてある ことが正しいと想定して勉強してきたはずである。実 験によってこのような「思い込み」を覆すことになる。  実験結果を理論的に説明するために,美人投票ゲー ムでは Level-k ステップの推論(Nagel, 1995 : Stahl and Wilson, 1994, 1995)を考察し,推論レベル(k) を実験結果から同定することで,実験結果を上手く説 明できるようになった。また,最後通牒ゲーム実験で は,不平等回避という選好を導入することで実験結果 の説明が可能になった。これらの営為は,理論が事実 によって否定されたときに,その体系に(部分的また は根本的な)修正を加えることでより多くの事実を説 明できるようになる,という学問の進展を示している。 生徒や学生の中には学問体系が不変のものだと漠然と 思っている者も多いだろう。前節で取り上げた実験は, その漠然とした考えから脱却する一助となるだろう。

Ⅳ.結論

 本稿では経済実験を紹介し,経済実験を通じて生徒 や学生がどのようなことを学べるかを検討した。経済 実験によって,かれらは「学問が常に正しいとは言え ないこと」,「学問が修正されながら発展していくこ と」を実感 ・ 理解するだろう。ふたつのことは,おそ らくかれらが十分に学んでこなかったことであると思

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経済教育36号  13 われる。  経済実験で生徒や学生が学ぶことは複眼的な視点で ある。経済の仕組みや経済現象を理解するための考え 方が誤っているかもしれないこと,現象を説明するた めの考え方は 1 つではない可能性があることが,簡単 な経済実験から理解できる。ある事象を複数の視点か ら考えることは,その事象をより正確に捉えられるだ ろうし,様々な立場に立ってその事象を考察できる。 一見すると経済や経済学の教育ではあるが,社会に出 たときに必要な思考(の少なくとも一端)を学べるこ とは若者にとって意義深いと考えられる。 註

1) 産業組織論としては、Dufwenberg and Gneezy (2000), Suetens (2005), Dufwenberg et al. (2007)など。また労 働経済学理論の実験的評価としてはトーナメント理論 (Bull et al., 1987: Orrison et al., 2004)やチーム生産を促 進 す る 制 度 評 価 な ど が あ る(Nalbantian and Schotter, 1997 など)。人間行動の分析では(Dal Bo, 2005 Dal Bo and Frechette 2011; Kusakawa, et al. 2012, Dreber, et al.(2014)などがある。 2) http://www.people.virginia.edu/~cah2k/teaching.html を 参照のこと。同サイトには、やや古いが、教室での経済 実験を取り上げた研究論文が紹介されている(http:// www.people.virginia.edu/~cah2k/classy2k.htm)。 参考文献

[1] Andreoni, J. and L. Vesterlund. 2001. “Which Is the Fair Sex? Gender Differences in Altruism”. The Quarterly Journal of Economics 116 (1). 293-312.

[2] Bull, C., A. Schotter, K. Weigelt. 1987. Tournaments and piece rates: An experimental study. Journal Political Economy. 95(1) 1-33.

[3] Chamberlin, E. H. 1948. “An Experimental Imperfect Market.” Journal of Political Economy, Vol. 56, No. 2 (April), pp.95-108

[4] Dal Bó, P. and Frechette, G. R. 2011. “The evolution of co-operation in infinitely repeated games: Experimental evi-dence.”, American Economic Review 101: 411-429. [5] ─. 2005. “Cooperation under the shadow of the future:

Experimental evidence from infinitely repeated games.”, American Economic Review 95: 1591-1604.

[6] Dreber, A., D. Fudenberg and D. G. Rand. 2014. “Who Co-operates in Repeated Games? The Role of Altruism, In-equity Aversion, and Demographics.” Journal of Econom︲ ic Behavior and Organization 98: 41-55.

[7] Dufwenberg, M, Gneezy, U., J.K. Goeree and R. Nagel. 2007. “Price Floors and Competition,” Economic Theory 33(1): 211-224.

[8] Fehr, E.; Schmidt, K.M. 1999. “A theory of fairness, com-petition, and cooperation”. The Quarterly Journal of Eco︲ nomics 114 (3): 817-868

[9] Flood, M. M. 1952. “Some Experimental Games.”,

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Ex-perimental Analysis of Ultimatum Bargaining”. Journal of Economic Behavior and Organization. 3 (4): 367-388. [11] Hanaki, N., N. Jacquemet, S. Luchini, and A. Zylbersztejn.

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[12] Ida, T. and R. Goto (2009) “Simultaneous Measurement of Time and Risk Preferences: Stated Preference Dis-crete Choice Modeling Analysis Depending on Smoking Behavior,” International Economic Review vol. 50.4: 1169-1182

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[16] Kusakawa, T., K. Ogawa, and T. Shichijo. 2012. “An ex-perimental investigation of a third-person enforcement in a prisoner’s dilemma game.”, Economics Letters. Vol. 117 (3), 704-707.

[17] Nagel, R. (1995). Unraveling in Guessing Games: An Ex-perimental Study. The American Economic Review, 85 (5), 1313-1326.

[18] Nalbantian, Haig R & Schotter, Andrew, 1997. “Productiv-ity under Group Incentives: An Experimental Study,” American Economic Review, vol. 87(3), pages 314-341, June.

[19] 小川一仁・川越敏司・佐々木俊一郞.2012.『実験ミクロ 経済学』東洋経済新報社.

[20] Orrison, A., A. Schotter, K. Weigelt. 2004. Multiperson tournaments: An experimental examination. Management Science. 50(2) 268-279.

[21] Pruitt, D. G., and M. J. Kimmel. 1977. “Twenty years of experimental gaming: Critique, synthesis and suggestions for future.”, Annual Review of Psychology 28: 363-392. [22] Ruffle, B. J. 2003. “Competitive Equilibrium and

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[24] Stahl, Dale O., and Paul R. Wilson. 1994. “Experimental Evidence on Players’ Models of Other Players.” Journal of Economic Behavior and Organization, 25(3): 309-327.

[25] Stahl, Dale O., and Paul R. Wilson. 1995. “On Players’ Models of Other Players: Theory and Experimental Evi-dence.” Games and Economic Behavior, 10(1): 218-254. [26] Suetens, S. 2005. “Cooperative and noncooperative R&D

in experimental duopoly markets.”, International Journal of Industrial Organization 23(1-2): 63-82.

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