河川整備基金助成事業
「利根川上流域における首都圏の水資源(ダム等)を巡る見学会
-灌漑期・非灌漑期における利根川(上流部)の比較―」
報告書
助成番号:2 3 - 3 1 5 1 - 0 0 3
所 属:学術団体日本河川開発調査会
氏 名:会 長 宮 村 忠
平成 23 年度
1
目 次
目 次 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1 1.事業目的 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 2.事業概要 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 3.事業内容 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 2 4.事業結果 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 3 5.第 40 回利根川研修会報告 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 4 6.利根川下流域での東日本大地震の被災踏査報告 ‥ 13 【 添 付 資 料 】 その1.「第 40 回利根川研修会」見学地リスト ‥‥‥ 15 その2.「利根川下流域での東日本大地震の被災地」 踏査地リスト ‥ 58 その3.現地配布資料2
1.助成事業目的
本見学会は、関東の主要河川である「利根川」において、利根川流域の水源地帯及びダム、 治水・利水施設、河川構造物の見学を実施する事である。 季節による比較を行うため、灌漑・非灌漑期の2回見学会を予定し、利根川流域との関わ りを歴史的・文化的な視野で灌漑・非灌漑期の状況を比較、河川及び流域の現状、将来の河 川計画、治水・利水で必要な社会的問題や地理的要因など現場を見学し理解を深める事にあ る。2.助成事業概要
実施内容は、「見学会」を2回実施した。 (1)見学会 見学会は2回実施した。 1回は「利根川研修会-利根川全域・利根川流域を巡る-」を実施。 1回は「利根川下流域での東日本大地震の被災状況」として、当初計画を変更し、利根川研 修の見学地で被災箇所の踏査を実施した。 また、補足的な見学会も実施した。 見学会参加者は、大学・学生の研究者、建設技術者、建設コンサルタントの関係者。3.助成事業内容
本研修会の主な内容は、藩政時代から明治・大正期と日本の河川事業で常に中核として 種々の改修等が行われてきた「利根川」に点在する水利施設・構造物、そしてそれらに関す る土地条件・歴史に関する過去の経緯、水害、水争いなど歴史的背景についても検証した。 見学地については、主要な治水・利水施設をはじめ、砂防施設、破堤跡、水屋、輪中、論 所堤、旧河道、締切跡などを組合せ、見学コースに工夫を凝らしている。 また、港湾施設についても歴史・文化・産業の視点よりその重要性や今後の展開について、 現場にて検証を行った。 1回目の「利根川河川研修会」は約 30 名が参加(実施日:平成 23 年8月4日~8月7 日)、下流域での河川施設、河川史等に関する構造物・史跡等の見学会を実施した。 2回目は、「利根川下流域での東日本大地震の被災状況」とし、利根川下流域での被災地 踏査(有志による)を実施し実施した。 また、震災により見学が出来なくなった予定見学地は、実施以後に個別見学にて写真等の 撮影を実施した。3
4.助成事業結果
この見学会の効果は、実際の河川(利根川)を「実習の現場(フィールド・ワーク)」とし て、日本の河川開発の経緯と現状を理解することにあり、大学の座学や研究室では決して学ぶこ とが出来ない、現場での生きた教材を利用した「実習の場を目的」とした上で、机上論に収まり がちな現在の河川研究とは違い「なぜ、その場所に河川構造物が必要であったか?」「土地条件 と構造物の関係とは?」「歴史的背景との河川の関係とは?」等を実際の現地で情況を踏まえつ つ、検証する事が出来た。 参加者からは、見学ポイントを効率よく廻ることは個人ではなかなか困難であるため、河川の 全体的な位置関係、土地利用、構造物との関係を把握出来たことで高評価を得た。 23 年度実施の見学会では、国土交通省関東地方整備局、利根川上流河川事務所、八ッ場ダム 事務所、湯西川ダム事務所をはじめ、関連各所より多数の資料提供を得たことで、河川の啓蒙活 動の普及および事業広報に役立ったとの報告を頂いた。 また、現場での説明については、担当者をはじめ、関係者が直接出向き、現場の説明を行った こともあり、通常では聴く事が出来ない、河川行政の苦労なども知ることが出来た。 また、一部の大学(東京大学、筑波大学、法政大学)では、講義カリキュラムの一環として本 見学会が推奨されており、各大学の演習として利用されている。 特に「利根川研修会」では、「利根川全域・利 根 川 流 域 を 巡 る 」ということで、上流部 の水上・ダム施設や建設現場、中流の利水施設、下流の河川施設(ポンプ・河口堰等)など、利 根川全域を一度に見学する機会はほとんどないため、効率よく見学することが出来たことは参加 者より高評価を得た。 見学内容については、3泊4日と実施期間が長かったこともあり、単発的な見学会に比べ時間 を掛けて念入りに見学が出来たことも評価された。 以上のことから、本助成金事業は単に見学会を実施しするだけでなく、見学施設の検証や有効 利用する手法、河川行政の現場における具体的な問題や河川構造物の歴史・文化的な背景との関 連など、幅広く伝える手段として有効であったと考えられる。 この成果は、大学における河川研究者・学生、技術者、河川に興味のある人々に対して広く公 表出来た事を事業成果として報告するものである。4
5.第 40 回利根川研修会報告
「平成 23 年度河川整備基金助成事業」
第 40 回利根川研修会(全域コース)
利 根 川 流 域 を巡 る
今年も恒例の「利根川研修会」のシーズンが近づいてきました。 今回は「利根川流域を巡る」と題し、利根川の上・中・下流を一気に巡ります。 1日目は、鬼怒川のダム群、2日目は利根川のダム群、八ッ場ダムなどを見学、 3日目は利根川の中流部、用水に関する施設等を巡り、最終日は下流部を中心に巡ります。 例年とは違い、一気に「利根川全域(上・中・下流)」を巡る研修会となります。 また「利根川研修会」は、今回をもちまして最終回となります。 40 回でのべ 1700 人の方に参加して頂きました研修会も、各所で実施される「河川見学 会」の先駆けとして実施をされてきました。この 40 回目の節目をもって、総決算としての 研修会を実施いたします。かつて参加された皆さま方も是非ともご参加下さい。 研修期日 :2011 年8月4日(木)~8月7日(日) (3泊4日) 定 員 :40 名 参 加 費 :社 会 人 ¥※※※※- 学 生 ¥※※※※- 申込締切 :7月 29 日(金) 申込方法 :下の申込書を郵送(FAX可)していただくとともに、参加費を同封の郵 便振替用紙にてお払込みください。 キャンセル料金につきましては、7月 29 日まで\5,000 円、3日前までは 50%、2日前~当日は 100%頂きます。 お問合せ :学術研究団体 日本河川開発調査会 ℡03-5879-7681 FAX 03-5879-7682 〒112-0003 東京都文京区春日2-4-4コーポ柏3B(担当:石川) ■参加費にはバス代、宿泊代、食事代(第1日目の昼食を除く)、資料代を含んでいます。 ■申込書の住所・連絡先欄は集合場所等を連絡する際に必要です。正確にご記入下さい。 ■領収書が必要な方は、申込書備考欄に宛名(社名)等を明記して下さい。 ■当日の交通事情によりコース変更の場合があります。 ■宿泊は団体扱いのため基本は3~4名で1部屋となります。第 40 回 利根川研修会参加申込書
2011 年 月 日
氏 名 会員種別 連 絡 先 ・会 員 ・非会員 ・自 宅 ・勤務先(学校) 性別: 男 女 年齢:( )※保険加入のため必ずご記入ください 連絡先 住 所 〒 - (電話 - - ) 所 属 勤務先: (学校) 大学・大学院 学部 学科 学年 備 考 領収書: 要 不要 宛名( ) ※「連絡先住所」は、資料・直前案内など送付物が確実にお手元に届く住所をご記入下さい。5
第 40 回利根川研修会 参加者名簿
№ 氏 名 所 属 1 宮村 忠 関東学院大学 名誉教授 2 虫明 功臣 日本工営株式会社 コンサルタント国内事業本部 3 中村 磐男 聖学院大学 人間福祉学研究学科 教授 4 岡 泰道 法政大学 デザイン工学部 教授 5 飯田 俊彰 東京大学大学院 農学生命科学研究科 講師 6 牧野 立平 法政大学 デザイン工学科 助手 7 喜田 愛子 関東学院大学 工学部 助手 8 豊川 忠幸 千葉県土地改良事業団体連合会 9 鏑木 孝治 ㈱建設技術研究所 国際部 10 鈴木 康二 ㈱建設技術研究所 東京支店水システム部 11 山本 礼子 ㈱建設技術研究所 東京支店水システム部 12 木村達司 ㈱建設技術研究所 国土文化研究所 13 矢部 昌之 ㈱建設技術研究所 北陸支店 14 中島 直久 日本工営株式会社 流域防災事業部 河川・水工部 15 松下 朋哉 日本工営株式会社 河川砂防部 16 渡辺 淳 香川県 郡家興正寺別院 17 堺 かなえ NPO全国水環境交流会 18 秋山 正光 造園業 19 國司 嘉子 フリー 20 木村 匡臣 東京大学大学院農学生命科学研究科 特任研究員 21 中村晋一郎 東京大学生産技術研究所 22 吉村 耕平 東京大学大学院 工学系研究科 23 柳沢佳奈子 法政大学大学院工学研究科建設工学専修 修士 24 渡辺 優人 芝浦工業大学 工学部 4年生 25 河野 晃寛 芝浦工業大学 工学部 4年生 26 渡辺 丈文 青山学院大学 文学部 3年生 27 篠崎由依 筑波大学大学院システム情報工学研究科修士2年 28 坂本貴啓 筑波大学大学院 生命環境科学研究科 環境科学専攻1年 29 岡村祥太 筑波大学 第三学群 国際総合学類 4年 30 石川 大輔 日本河川開発調査会 事務局6
第 40 回利根川研修会 行程表(計画・実施)
1日目(8月4日)
8 月4日(木) (鬼怒川・片品川)
計画時間
実行時間東京駅 発
8:30
8:25
東北自動車道(今市)
10:00
09:10~10:45
五十里ダム
12:00
11:27
湯西川ダム
11:20
11:37~12:24
川治ダム
11:00
12:50~13:00
佐貫頭首工
12:40
13:45~14:00
稲荷川砂防堰堤群
13:00
14:35~14:40
第二いろは坂
13:15
14:50
明智平(大薙山山腹砂防)
13:45
15:11~15:37
中禅寺湖(立木観音前広場)(昼食)
14:00~14:40
通過
大沼・丸沼
15:40~16:00
16:10
片品川
16:30
16:40
椎坂峠(河岸段丘)
17:00~17:20
17:10~17:25
玉原(たんばら)ダム
日没のため通過
水上温泉「米屋旅館」 電話:0278-72-2368 (18:30 着)7
第 40 回利根川研修会 行程表(計画・実施)
2日目(8月5日)
8 月5日(金) (利根川上流・吾妻川)
計画時間
実行時間宿
8:00
8:07
藤原ダム
10:00
8:30
矢木沢ダム
9:00
7/29 の豪雨による通行止
須田貝発電所
9:00
8:45
奈良俣ダム
9:45
09:05~09:37
水上IC→月夜野IC
10:30
10:00~10:26岩本・群馬用水取入口
10:45
11:01
八ツ場ダム
11:30
12:15~12:45
鎌原観音堂
13:30
14:30~14:49
鬼押ハイウェイ(浅間山方面)
14:00
14:50~15:10
碓氷・軽井沢IC→藤岡IC
15:00
15:52~16:42
下久保ダム
16:00
17:20~17:50
倉賀野河岸跡(共栄橋)
16:45
18:20
備前渠元圦(坂東大橋)
17:15
日没のため通過
五料橋(五料河岸跡)
17:45
日没のため通過
※広瀬川合流点(上武大橋)
日没のため通過
高崎ビジネスホテル 電話:027-326-2828 (19:05 着)8
第 40 回利根川研修会 行程表(計画・実施)
3日目(8月6日)
8 月6日(土)(利根川中流・渡良瀬川)
計画時間
実行時間宿
8:30
8:00天狗岩用水(小発電施設)
9:30
09:00~09:26
前橋・板東大橋
10:15
09:33~09:45
松木沢堰堤・資料館
11:15
11:40~12:30
古河橋
12:00
12:32
間藤発電所跡
-
12:35
草木ダム
12:40
13:00~13:20
高津戸(岡登用水)
13:00
13:50
中条堤
14:30
15:32~16:35
利根大堰(T)
15:15
16:40
※会の川締切跡(スーパー堤防)
16:00
16:50
水塚(大利根町・小林家)
16:30
17:20~17:43
利根川・江戸川分派点(関宿城博物館)
17:15
18:30~18:47
古城園ホテル 電話:0285-22-1350 (19:25 着)9
第 40 回利根川研修会 行程表(計画・実施)
4日目(8月7日)
8 月7日(日) (鬼怒川・利根川下流)
計画時間
実行時間宿
8:00
8:30母子島遊水地
8:45
09:15~09:30
明野(破堤地点)
9:30
9:45
本豊田(破堤地点)
10:00
9:53
福岡堰
10:30
10:08~10:25
岡堰
11:15
通過
布川・布佐狭窄部(利根町役場)
11:45
11:25
豊田堰
-
11:30
高須橋(小貝川決壊地点)
12:15
11:40~11:55
新利根大橋
-
―
横利根閘門
13:00
12:45~13:05
佐原防災ステーション(昼食)
13:15
13:50~14:40
両総用水・大利根用水
16:10
14:50~15:13
常陸川水門・利根川河口堰
14:45
16:06
笹川ポンプ場
15:15
16:15
新川水門(根木名川)
17:00
16:25
矢口スーパー堤防
17:20
16:33
印旛沼捷水路
17:45
16:45
解散:東京駅
※交通事情などにより見学地を変更す
る場合があります
※(T)はトイレが有る場所
(17:30 着)
10 2011 年7月
第 40 回利根川研修旅行のお知らせ
1.日程および集合場所
日 程:2011 年8月4日(木)~8月7日(日)
集合時間:午前8時 15 分 8時 30 分出発
集合場所:東京駅 八重洲口「鍛冶橋駐車場」 ※別紙参照
2.研修予定コース
8/4(木) 東京-川治ダム-五十里ダム-湯西川ダム(建設現場)-佐貫頭首工-稲荷川 砂防堰堤群(日光)-明智平(大薙山山腹砂防群)-中禅寺湖-金精峠-大沼- 椎坂峠(沼田)-玉原ダム (「水上・米屋旅館」群馬県利根郡みなかみ町湯原甲 800 TEL:(0278)72-2367) 8/5(金) 矢木沢ダム-奈良俣ダム-藤原ダム-岩本・群馬用水取入口-八ッ場ダム-鎌 原観音堂-浅間山・軽井沢-下久保ダム-倉賀野河岸跡-坂東大橋(備前渠) -五料橋(川関所跡) (「高崎ビジネスホテル」群馬県高崎市片岡町 3-10-14 TEL:027-326-2828) 8/6(土) 天狗岩用水(小発電施設)-坂東大橋-松木沢堰堤・足尾資料館-古河橋-草 木ダム-高津戸(岡登用水)-中条堤-利根大堰-大利根町(水屋)-利根 川・江戸川分派点(関宿) (「古城園ホテル」小山市城山町 1-3-6 TEL:0285-22-1350) 8/7(日) 母子島遊水地-明野(破堤地点)-本豊田(破堤地点)-福岡堰-岡堰-高須(小貝 川決壊地点)-布川・布佐狭窄部-横利根閘門-常陸水門・利根川河口堰-銚 子笹川ポンプ場-両総用水-根木名川-矢口スーパー堤防-印旛沼捷水路 東京駅(17:00 着予定) 注 1)上記コースは予定です。 注 2)交通事情、道路工事などによりコース変更の場合があります。あらかじめご了承下さ い。3.注意事項
・第1日目の昼食は各自でご用意下さい。(昼食予定地にはコンビニ等売店はありません) ・タオル、歯ブラシ等が備わっていない宿泊先がございます。各自お持ちください。 ・参加費未入金の方は出発前日までに全額お支払い下さいますよう、お願い申し上げます。 ・領収書が必要な場合ご連絡下さい。 ・研修コースで参考となる5万分の1地形図は下記のとおりです。4.その他
・途中参加、途中帰宅されます方は、事前に事務局までご連絡下さい。 急なお申し出の場合、ご希望にそえない場合がございます。 ★お問合せ 学術研究団体日本河川開発調査会 03-3391-6858 (担当:石川) 開催日以降の連絡先 090-3338‐4679 (携帯:石川) 川治、男体山、日光、矢板、宇都宮、壬生、小山、真壁、水海道、野田、龍ヶ崎、土浦、玉造、佐原、潮 来、佐倉、成田、八日市場、銚子、前橋、高崎、桐生及足利、深谷、熊谷、古河、鴻巣、小山、水海道、 草津、軽井沢、中之条、藤原、追貝、藤原、沼田、足尾11
※開催日は集合場所の関係上、当事務局では連絡が取れませんのでご注意下さい。
12
第 40 回「利根川研修会」入手資料リスト
(2011 年8月4日~8月7日)
事務所名
資料名
関東地方整備局
平成 23 年度事業概要(最新版)
関東地方整備局 管内図(利根川流域図)
利根川上流河川事務所
利根川 2011 事業概要
渡良瀬遊水池 関連資料
Watarase Retarding Basin 渡良瀬遊水池
渡良瀬川
渡良瀬川河川事務所
渡良瀬川管内図
利根川水系河川空間管理空間―渡良瀬川区域―
2011 年度業務概要・関連資料
利根川ダム統合管理事務所
矢木沢ダム・奈良俣ダム・藤原ダム・相俣ダム・
薗原ダム・品木ダム・
烏川・神流川水系に関する資料
八ッ場ダム工事事務所
八ッ場ダム 建設事業資料(現地見学会用資料)
高崎河川国道事務所
事業概要
利根川水系砂防工事事務所
利根川水系砂防への招待
吾妻川流域の砂防
譲原地すべり
2011 年事業のあらまし
(独)水資源機構
(沼田総合管理所も含)
利根川水系・鬼怒川水系・荒川水系ダム関連資料
草木ダム・下久保ダム・川治ダム・川俣ダム・五
十里ダム・上野ダム(南相木ダム)・玉原ダム関
連資料
奥利根の水
沼田総合管理の概要
13
6.利根川下流域での東日本大地震の被災踏査
踏査目的は、2011 年3月に発生した東日本震災で、利根川研修会の見学地でもある場所が被 災した事もあり、その地域を見る事にある。 また最初の踏査については、2011 年4月に実施したが、地震発生後1ヵ月も経過していない 時期でもあり、参加者を募り踏査する事は、被災地での復興作業の妨げにもある事。道路事情に よる交通混乱。また被災地・被災者への配慮なども考え、有志による普通自動車を使用しての内 容となった。 踏査ポイントとしては、利根川下流部を中心とし、それ以外に液状化の被害が著しかった千葉 県・浦安市とした。 時期については、2001 年4月と1年後の 2012 年3月に実施し、必要ある場合は随時、有志に より実施した。 ※被災地の比較のため、一部について利根川研修会見学地との重複箇所あり利根川下流部・被災地踏査工程
利根川下流部と浦安市被災地
2011 年4月
2012 年3月東京駅
08:00
08:00
小見川大橋(右岸側)
11:30
10:00
12:00
10:30
鹿島コンビナート周辺
13:00
鹿島市・居切周辺
13:30
佐原市街地
14:30
12:00
佐原防災ステーション付近
15:30
13:00佐原市飯沼(堤防破損個所)
16:30
14:00
新浦安市・JR 新浦安駅前
09:00
16:00
今川橋(境川)
10:30
16:30
富岡交差点(富岡交番)
11:30
17:00
舞浜周辺
12:00
17:30
東京駅
13:30
18:30
14
【 添 付 資 料 】
そ の 1 .
「 第 4 0 回 利 根 川 研 修 会 」 見 学 地 リ ス ト
そ の 2 .
「 利根川下流域での東日本大地震の被災地」
踏査地リスト
そ の 3 .
「 現 地 配 布 資 料 」
仕様Ⅰ-6・2 1.調査・試験・研究 助成番号 助成事業名 所属・助成事業者名 23-3151-003 利根川上流域における首都圏の水資源(ダム等)を巡る見学会 -灌漑期・非灌漑期における利根川(上流部)の比較―
学術団体日本河川開発調査会
宮村 忠
助成
事
業
の
要
旨
〔目的〕 本見学会は、関東の主要河川である「利根川」において、利根川流域の水源地帯及びダ ム、治水・利水施設、河川構造物の見学を実施する事である。また、季節による比較を行 うため、灌漑・非灌漑期の2回見学会を予定し、利根川流域との関わりを歴史的・文化的 な視野で灌漑・非灌漑期の状況を比較、河川及び流域の現状、将来の河川計画、治水・利 水で必要な社会的問題や地理的要因など現場を見学し理解を深める事にある。 〔内容〕 本研修会の主な内容は、藩政時代から明治・大正期と日本の河川事業で常に中核として 種々の改修等が行われてきた「利根川」に点在する水利施設・構造物、そしてそれらに関 する土地条件・歴史に関する過去の経緯、水害、水争いなど歴史的背景についても検証し た。見学地については、主要な治水・利水施設をはじめ、砂防施設、破堤跡、水屋、輪 中、論所堤、旧河道、締切跡などを組合せ、見学コースに工夫を凝らしている。 また、港湾施設についても歴史・文化・産業の視点よりその重要性や今後の展開につい て、現場にて検証を行った。 1回目の「利根川河川研修会」は約 30 名が参加(実施日:平成 23 年8月4日~8月7 日)、下流域での河川施設、河川史等に関する構造物・史跡等の見学会を実施した。 2回目は「利根川下流域での東日本自身の被災状況」として、当初の計画を変更し実施。 〔結果〕 この見学会の効果は、実際の河川(利根川)を「実習の現場(フィールド・ワーク)」と して、日本の河川開発の経緯と現状を理解することにあり、大学の座学や研究室では決し て学ぶことが出来ない、現場での生きた教材を利用した「実習の場を目的」とした上で、 机上論に収まりがちな現在の河川研究とは違い「なぜ、その場所に河川構造物が必要であ ったか?」「土地条件と構造物の関係とは?」「歴史的背景との河川の関係とは?」等を 実際の現地で情況を踏まえつつ、検証する事が出来た。 参加者からは、見学ポイントを効率よく見学することは個人ではなかなか困難であるた め、河川の全体的な位置関係、土地利用、構造物との関係を把握出来たことで参加者より 高評価を得た。 23 年度実施の見学会では、国土交通省関東地方整備局、利根川上流河川事務所、八ッ場ダ ム事務所、湯西川ダム事務所をはじめ、関連各所より多数の資料提供を得たことで、河川 の啓蒙活動の普及および事業広報に役立ったとの報告を頂いた。 現場での説明については、担当者をはじめ、関係者が直接出向き、現場の説明を行ったこ ともあり、通常では聴く事が出来ない、河川行政の苦労なども知ることが出来た。 また、研修会では、「利根川全域を巡る」ということで、上流部の水上・ダム施設や建設 現場、中流の利水施設、下流の河川施設(ポンプ・河口堰等)など、利根川全域を一度に 見学する機会はほとんどないため、効率よく見学することが出来たことは参加者より高評 価を得た。 見学内容については、見学施設等な特殊な施設であること。3泊4日と実施期間が長かっ たこともあり、単発的な見学会に比べ時間を掛けて念入りに見学が出来たことも評価され た。 以上のことから、本助成金事業は単に見学会を実施しするだけでなく、見学施設の検証や 有効利用する手法、河川行政の現場における具体的な問題や河川構造物の歴史・文化的な 背景との関連、また関連情報を幅広く伝える手段として有効であったと考えられる。仕 様 Ⅰ - 6 ・ 3 1 . 調 査 ・ 試 験 ・ 研 究 助 成 番 号 助 成 事 業 名 所 属 ・ 助 成 事 業 者 名 23-3151-003 利 根 川 上 流 域 に お け る 首 都 圏 の 水 資 源 (ダ ム 等 ) を 巡 る 見 学 会 -灌 漑 期 ・ 非 灌 漑 期 に お け る 利 根 川 (上 流 部 )の 比 較 ―