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外観設計(1校)

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2011 年 5 月 31 日,米国最高裁はGlobal-Tech Appliances v. SEB S.A.の事案において自らの見 解を発表した。最高裁は,米国特許法 271 条(b)(35 U.S.C. §271(b))に基づく侵害教唆(誘引侵害)が 成立するには誘引された行為が特許侵害に相当す るという認識が必要であるとの判断を示したが,そ れと同時に,その認識は「故意の認識回避」(will-ful blindness)に基づいて立証することができる と判示している。

1.事件の背景

最高裁はGlobal-Tech Appliances v. SEB S.A. の事案において上告を認め,米国特許法 271 条(b) (35 U.S.C. §271(b))に基づく積極的な特許侵害 教唆について有責性を立証するために必要な「意 思の要件」に関する判断基準を示した。1)この上 告は,米国連邦巡回控訴裁判所の判決を不服とし て提起されたものであり,控訴審判決では原告 Global-Tech は特許侵害教唆について有責である と判示されていた。2) 本件の紛争は,Global-Tech Appliances の子会 社である Pentalpha が被告人 SEB の特許を侵害 する深型揚げ鍋(ディープフライヤー)を考案し たことに端を発している。SEB は深型揚げ鍋を 製造する競業者であった。侵害教唆に関する事実 審の分析にとって重要だったのは,Pentalpha が 香港において SEB の深型揚げ鍋を購入し,その 特徴の一部をコピーすることによって自社の侵害 している揚げ鍋をデザインしたことであった。そ の後,Pentalpha は自社の揚げ鍋を米国市場で発 売する準備を進め,米国の特許弁護士から侵害は 存在しないとする鑑定書を入手した。この鑑定書 は,Pentalpha の揚げ鍋はいかなる米国特許も侵 害しないと明言していた。だが Pentalpha は,自 らが市場に提供されている他社製品の特徴をコピー することによって自社の揚げ鍋をデザインしたと いう事実を当該弁護士に伝えていなかった---この 事実が開示されていれば,弁護士は SEB の特許 の存在を突き止めることができたかもしれない。 Pentalpha は,SEB が特許権を行使し,提訴する まで,SEB の特許のことを知らなかった。3)

2.地裁の判例

SEB はニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所 に訴訟を提起した。陪審は直接侵害と侵害教唆の 両方について Global-Tech を有責と認定した。後 に争点として最高裁が判断を求められることにな るのは,教唆に関する訴えのみである。 侵害教唆に関する SEB の主張は,Pentalpha 製深型揚げ鍋を Sunbeam,Montgomery Ward, Fingerhut 等の小売業者に販売したという Glob-al-Tech の行為に基づいている。それら小売業者 が後に当該揚げ鍋を米国に輸入し,販売すること によって SEB の特許を侵害した,と SEB は主張 した。DSU Med. v. JMS4)に示された連邦巡回控 訴裁判所大法廷の見解を踏襲したとされる地裁は, 侵害教唆を立証するには「侵害被告が故意に侵害

米国最高裁は特許侵害教唆の立証について高い基準を示し,認識もしくは

故意の認識回避を要求しているが,地裁はいかにしてこの判断に従うのか?

Peter J. Stern

*

, Kathleen Vermazen Radez

**

事 務 局(訳)

* Partner, Morrison & Foerster LLP San Francisco office

** 前 Associate, Morrison & Foerster LLP San Francisco Office ;現 Law clerk to Justice Goodwin Liu of the California Supreme Court

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を誘引し,他の者の侵害を促そうとする明確な意 図を有していたこと」と教唆者が「その特許のこ とを現実に知っていたか,知っていたと推定され ること」を証明する必要があると判示した。5) ころが,Global-Tech は SEB が提訴するまで問 題の特許のことを実際に知らなかったにも関わら ず,裁判所は侵害教唆(及び侵害)に関する陪審 の認定を覆そうとはせず,「『侵害を誘引しようと する明確な意図及び行為』を立証する証拠は十分 である」と述べている。6)

3.連邦巡回控訴裁判所への控訴

当事者双方は本件を連邦巡回控訴裁判所に控訴 した。連邦巡回控訴裁判所は自らの所見の冒頭 で,DSU Medical事件の大法廷判決に基づき,「自 らの行為が現実の侵害を誘発するであろうことを 侵害被告が現に知っていたか当然知っているべき であった,という点を原告は立証しなければなら ない」と認めている。その証明には,「侵害被告 が当該特許のことを認識していたという要件が必 然的に含まれる」7)。だが,認識という要件に注目 した連邦巡回控訴裁判所は,被告が「[原告が] 保護を求める特許を有しているという既知のリス クを意図的に無視していた」場合,「侵害被告が 係争中の特許のことを現実に知っていたことを示 す直接証拠を特許権者が提出していなくても」,侵 害教唆の訴えは成立しうるとの判断を示した。8) 本件において Global-Tech は自社製品がコピーを 元に考案されたという事実を自らの弁護士に開示 しなかったのであるから,前記の基準は満たされ ている,と連邦巡回控訴裁判所は判示している。9)

4.最高裁判決

最高裁は侵害教唆に関する当初の陪審評決を支 持したが,連邦巡回控訴裁判所の「意図的な無関 心」(deliberate indifference)という基準を否定 し,「故意の認識回避」(willful blindness)に基づ く別の基準を提唱した。 最高裁は,8 名の判事の代表として Alito 判事 が書いた判決の中で,まず「271 条(b)に基づく 侵害教唆は,教唆により誘発された行為が特許侵 害に相当するという認識を要件とする」との判断 を示している。10)最高裁は問題の特許法の規定を 吟味し,教唆者が有責とされるために知っている 必要がある事柄が何であるかという点が曖昧であ ると考えた。11)同様に,1952 年に 271 条(b)が制 定される前の寄与侵害に関する判例法も曖昧であ る,と最高裁は認定している。12) 271 条(b)と 271 条(c)の 2 つの規定はともに寄 与侵害に関する 1952 年以前の解釈をルーツとし ているのであるから,271 条(b)は 271 条(c)と整 合する形で解釈すべきだ,と最高裁は結論づけて いる。過去の最高裁判例Aro Manufacturing v. Convertible Top Replacement13)では,271 条(c) は侵害された特許の存在を認識していることを要 求しているとの解釈が最高裁により示されている。 ゆえに,271 条(b)についても同じ認識要件が適 用されることになる。14) しかしながら最高裁は,271 条(b)の要件を満 たすにあたって教唆者が現実に侵害を認識してい ることは必ずしも要求されないと明言している。自 らが誘発した行為が特許侵害に相当する可能性を 認識することを教唆者が故意に避けていたという 事実を立証すれば十分だ,と最高裁は判示したの である。最高裁は刑法で用いられる「故意の認識 回避」の法理を援用し,次のような判断基準を示 している:「(1)特定の事実が高い確率で存在す ると被告が主観的に信じていなければならず,且 つ,(2)意図的にその事実を知るのを避けるよう な行動をとっていなければならない」。15) つまり,この基準は「無謀さや過失を超える, 適正に制限された範囲」を持っていることにな る。16)誘発された行為が侵害に相当するという 「既知のリスク」が存在するだけでは認識を立証 するに不十分であり,且つ,単なる意図的な無関 心という基準は「問題の行為の侵害性について知 ることを避けようとする教唆者の積極的努力を要 求していない」という理由で,最高裁は「既知の リスクに対する意図的な無関心」という連邦巡回 控訴裁判所の基準を斥けている。17)

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最高裁は連邦巡回控訴裁判所の判断基準を斥け たにも関わらず,連邦巡回控訴裁判所の判決を支 持した。最高裁の見解によれば,「Pentalpha は 自社が Sunbeam に実施を促した販売の侵害性に 対して故意に目をつぶっていた」と陪審が認定す るに十分な証拠が明らかに存在していたからであ る。18) これに関連する問題,すなわち故意の認識回避 という基準は誘発された行為(侵害に相当する行 為)の発生にまで及ぶか否かという問題を最高裁 は採り上げていない。Pentalpha は自社の顧客が 自社製品を米国市場で販売しているという事実を 「知っていたという点については疑いの余地がな い」のであるから,本件においては上記の問題は 存在しないと最高裁は説明している。19) 単独で少数意見を書いた Kennedy 判事であれ ば,「故意の認識回避」という基準を拒絶してい たことだろう。20)

5.「故意の認識回避」という基準が今後の

特許訴訟に適用されることで,侵害教

唆の成立要件が緩和されることがあり

うる

Global-Tech事件からおよそ 6 ヶ月を経た時点 で,一審(事実審)及び控訴審で 30 件を超える 判決が同事件の判例を引用している。これらの判 決に関わる訴訟事情はそれぞれ異なるため,下級 審がどのようにGlobal-Tech判決を適用するかと いう一般化を行うことは困難である。21)とはい え,これまでの判決が示唆するところによれば, 侵害教唆の立証を妨げるハードル─特に侵害被告 に要求される認識のレベルに関するハードル─は 実際にはGlobal-Tech判決の文言が示唆していた ほど高くはないかもしれない。 1)起こりうる侵害の認識ではなく係争中の特許 の認識を重視した判決 Global-Tech判決の裁判所所見は,侵害教唆に 適用される認識要件は誘発された行為が特許侵害 に相当する可能性に適用されるものであるという 点を強調しているが,Global-Tech判決以後の下 級審判決は,被告が係争中の特許の存在に関して 故意の認識回避を行っていたと認定しうるか否か という点を大いに重視しているように思われる。 たとえば,テキサス州東部地区の地裁は Syn-Qor v. Artesyn Technologiesの事案において,原 告が以下の 3 点を立証した場合,陪審は侵害教唆 を認める評決を答申するに十分な証拠を有してい るとの判断を示した:(i)原告の製品に係争中の 自社特許が表示されていること;(ii)当事者双方 が競合している業界では競合他社の製品をモニター するのが普通であること;(iii)当業者のエンジ ニアであれば当該製品が特許によって保護されて いることを特許表示から理解できたであろうと思 われること。22)同裁判所は,このことが,問題の 特許について,訴訟前の事実認識を陪審が認定す るに足るものであると判示した。同裁判所は訴訟 前の認識に関する陪審の事実認定を裏付ける新た な証拠を検討したが,そこから更に一歩進んで侵 害誘発の可能性に関して認識もしくは故意の認識 回避が存在したか否かを判断するには至らなかっ た。23) 2)訴答の要件はいまだに不鮮明である Global-Tech事件が提起した 1 つの問題は,侵 害教唆の訴えを請求棄却の申立から守るために原 告は訴状の中でどのような事実を主張すべきなの かということである。連邦裁判所においては,訴 状は,「文面上明らかに妥当な(plausible on its face)」24)救済の請求を提示するための十分な事 実を主張するとともに,「被告が違法行為をなし たという単なる可能性以上のもの」25)を示してい なければならない。換言すれば,侵害教唆をめぐ る問題とは,「被告が[原告の]特許について 知っており,自らの製品が当該特許を侵害するこ とを認識していたと裁判所が推論するに足る…… 十分な事実を[原告が]請求項(「これもまた明 らかに妥当でなければならない」26))の中で主張 しているか否か」ということである。だが,証拠 開示(ディスカバリー)がまだ行われていないの に,どうすれば主観的な認識を十分に主張できる

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のだろうか?この要件を扱った 2 件の判例は,こ の未解決の問題について相容れない見解を示して いる。 イリノイ州北部地区の地裁はTrading Tech-nologies v. BCG Partnersの事案において,「被告 が[原告の]特許について知っていたと推論する ための十分な事実を主張することによって原告は 訴答についてGlobal-Tech判決に基づく立証責任 を果たしているとの判断を示した。27)被告らが係 争中の特許を知っていたという一般的な主張は,そ れだけでは十分なものとは言えないだろう。が, 被告らが原告の同業者であり,原告は自社製品に 特許番号を表示しており,しかも被告らは実際に 通知を受け取った後も訴訟の継続中も侵害被疑製 品を販売し続けていたという事実を原告は主張し ており,それにより原告は自らの立証責任を果た したと裁判所は判断したのである。28) これに対しデラウェア州の地裁は,Eon v. Flo TVの事案において,原告は訴答に関する責任を 果たしていないと判断した。この原告は,被告が 関連市場における「積極的で業界慣れした市場参 加者」であるという理由だけでなく,一部の被告 は第三者とライセンス契約を結んで係争中の特許 を先行技術として引用した特許に関わる権利を取 得していたという理由からも,被告らは係争中の 特許を「知っていたか当然に知っているべきで あった」と主張していた。29)第三者とのライセン ス関係は,問題の特許に関する認識の推定を裏付 けるには「あまりにも薄弱」だと同裁判所は考え たのである。30)同様に,競争市場を通じて認識を 推定することもできるだろうという原告の提言を 同裁判所は斥けている。31) 3)市場参入を含む状況証拠による認識の推定 いくつかの判決は,Global-Tech判決に基づく 認識を立証するにあたって状況証拠で十分とされ る場合もありうるという点を明らかにしている。32) たとえば,ヴァージニア州東部地区の地裁は MeadWestvaco v. Rexam PLCの事案において, Global-Tech判決の基準に基づき略式判決の申立 を却下し,重大な事実に関わる真正な争点は被告 の意思として存在しているとの判断を示した。33) この際に裁判所は,被告の行為に関する証拠(原 告の特許が発行される前に当該特許の迂回設計を 試みたことを含む)に注目している。34)更に,自 社が使っている製造者の工程に被告の被用者が「完 全に無知」であったことが「[被告の]信憑性に 関する疑いを生じさせるため,合理的な陪審であ れば[被告は]自社の製造者の侵害行為に意図的 に目をつぶっていたと結論しうるであろう。」35) これに対し,ヴァージニア州東部地区の地裁が ePlus v. Lawson Softwareの事案で示した別の判 決は,陪審評決に続く事実審理後の被告の救済を 拒絶するために被告が知っていたことを示す十分 な状況証拠を発見しようとする原告の努力に注目 している。この事案では,特許が表示されていた 上に業界内部で公表されていたことや,被告が競 業者としての原告を知っていたことを示す証拠を 原告が提出し,裁判所はこれを十分な証拠と認定 した。36) ePlus事件の判決は,侵害教唆の訴訟におい て,市場での活動が侵害を主張された特許に関す る主観的認識を推定する根拠となりうる可能性を 示している。Trading Technologies事件の裁判所 も同様に,原告が自社製品に特許番号を表示して いたケースで請求棄却の申立を却下し,「被告ら が[原告の]競業者であり,[原告]及び他の競 業者に対し発行された特許に常に目を配っていた と推定することは,拡大解釈とは言えない」との 判断を示している。37) 4)弁護士の鑑定書が存在しないことは,侵害教 唆の認識もしくは意思の立証にとって重要な ものとなりうるか 潜在的な被告にとって最大の重要性を持つのは, 教唆の推定を避けるための積極的な措置を以上の 判決が要求しているように思われることだ。これ ら判決の焦点となっているのは,弁護士の鑑定書 なのである。こうした鑑定書は,被告が故意侵害 の主張から逃れるための防壁として伝統的に利用 されてきたが,最近のいくつかの判決が示唆する ところでは,Global-Tech判決の後ですら,鑑定

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書が存在しないことも原告が教唆を立証するため の武器として利用しうるのである。

たとえば,ネヴァダ州の地裁はHalo Electron-ics v. Pulse Engineeringの事案において,教唆の 意思という争点にとって鑑定書の不存在は重要で あると考えている。Halo事件の原告は訴訟提起 前に被告宛に 2 通の書簡を送付していた。最初の 書簡は原告の関連特許に言及し,ライセンス取得 に対する被告の興味を喚起するものであった。38) 第 2 の書簡は,被告の製品が前記特許の保護範囲 に該当するか否かについて原告が「まだ決定的な 判断を下してはいない」と述べた上で,侵害と断 言するまでには再度至らなかった。39)被告は,侵 害が存在しないとした鑑定書を一度も入手してい なかった。被告は,係争中の特許を知っていたこ とは認めたものの,侵害の認識や自社の顧客に当 該特許の侵害を教唆しようとの意図があったとい う主張には異を唱えた。被告が弁護士の鑑定書を 入手しなかったことは侵害教唆の意思を示す「証 拠となりうる」ものであり,従って,被告が侵害 を誘発せんとする明確な意図を持って故意に侵害 を教唆したか否かをめぐる真正な争点を生じさせ る,と裁判所は判断した。40) 同様にカリフォルニア州南部地区の地裁は,Data Quill Ltd. V. High Tech Computer Corp.の事案 において,被告が「自社が[係争中の特許を]侵 害していないとする適正な鑑定書を訴訟提起前に 入手していたことを示す証拠を提出しなかった」41) という点に特に注目し,請求棄却の申立を却下し ている。この事案で裁判所は,鑑定書の有無は侵 害の認識というよりも意思に関係しているという 点を明確にしている。

6.結 論

多くの最高裁判決と同様,Global-Tech判決で 示された「故意の認識回避」という基準の意味 は,概ね連邦地方裁判所と連邦巡回控訴裁判所の 判断に委ねられている。それでも,若干のパター ンが現れてきている。 ・下級審の判決は,起こりうる侵害の認識では なく係争中の特許の認識について, Global-Tech判決に示された判断基準を適用する傾 向がある。 ・Global-Tech判決に基づく訴答の要件は未だ に不鮮明であるが,初期の判例は,原告が乗 り越えるべき障害の優位な増大を示唆するも のではない。 ・下級審は,市場参加を含む様々な形の状況証 拠に基づいて,認識を推定しようとしている ように思われる。 ・鑑定書は従来から故意の不存在を証明するも のとして抗弁に用いられてきたが,鑑定書が ないという事実は侵害教唆の意思,ひいては その認識を示すものであるという原告の主張 に対し,裁判所は次第に理解を示すようにな るかもしれない。 以上の判例が示唆するところによれば, Glob-al-Tech判決の意図は「意図的な無関心」という 過去の判断基準よりも高い基準を原告に課すこと だったかもしれないが,その結果として実際に は,教唆の主張と対峙する被告にとって更に厳し い法的基準がもたらされる可能性がある。 (注) 1)35 U.S.C. §271(b)は次のように規定している: 「特許侵害を積極的に教唆(誘引)した者は侵害者 としての責任を負うものとする。」

2)Global-Tech Appliances, Inc. v. SEB S.A.,

131 S. Ct. 2060, 2064 (2011)。連邦巡回控訴裁 判所の見解は,594 F.3d 1360 (2010)の判例に示 されている。

3)Brief for Petitioner at 6, Global-Tech, No. 10-6 (Nov. 29, 2010)

4)DSU Med. Corp. v. JMS Co. Ltd., 471 F.3d 1293 (Fed. Cir. 2006) (en banc)

5)SEB S.A. v. Montgomery Ward & Co., No. 99 Civ. 9284, 2007 U.S. Dist. LEXIS 80394, at **8-9 (S.D.N.Y. Oct. 9, 2007)(内部引用省略) 6)同上 at *10(引用判例:DSU Med. Corp., 471

F.2d at 1305)

7)SEB S.A. v. Montgomery Ward & Co., Inc., 594 F.3d 1360, 1376 (Fed. Cir. 2010)(引用判

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例:DSU Med., 471 F.3d at 1304) 8)同上 at 1377

9)同上

10)Global-Tech Appliances, Inc. v. SEB S.A., 131 S. Ct. 2060, 2068 (2011). 11)同上 at 2065 12)同上 at 2065-67 13)377 U.S. 476 (1964) 14)Global-Tech, 131 S. Ct. at 2067-68. 15)同上 at 2070(引用出典は省略) 16)同上 at 2070 17)同上 at 2071(強調箇所は筆者による) 18)同上。最高裁は,最高裁の基準に基づく再審のた めの差戻しを求めた Pentalpha の請求を棄却した。 Pentalpha は連邦巡回控訴裁判所において,陪審 への説示に対する異議を唱えていなかったからであ る。同上。at 2071 n.10 19)同上 at 2070 20)同上 at 2072-74(Kennedy, J.反対意見) 21)本稿で検討する判例は 3 つの異なる訴訟段階にお いて発生している。すなわち,請求棄却の申立, 略式判決の申立,法律問題としての判断を求める 申立である。連邦民事訴訟規則(以下「ルール」と 称する)12(b)(6)に基づく請求の趣旨不十分を理由 とする事実審理前の請求棄却の申立を検討する裁判 では主張の真実性が推定され,原告の訴訟を進捗 させることが認められるか否かは訴状を隅々まで調 べただけで判断される。ルール 56 に基づく事実審 理前の略式判決申立は,重大な事実に関わる真正 な争点が存在しないという理由から法律問題として の判断を求めるものである。裁判所は,当該訴訟 について提出された文書証拠(訴答,証言録取記 録,宣誓供述書を含む)その他の証拠開示を検討 し,申立を行っていない当事者に最も有利な視点 からすべての事実を考量する。ルール 50 に基づく 法律問題としての判断を求める申立については,略 式判決申立の場合と同じ基準が適用されるが,事 実審理の段階もしくは事実審理後の段階で提出され るため,事実審理において認められた証拠に基づ いて判断されなければならない。一般的な事項に つ い て は Moore’ s Federal Practice § 50.03 (Matthew Bender 3rd Ed.)を参照。

22)SynQor, Inc. v. Artesyn Techs., Inc., No. 2:07-CV-497, 2011 U.S. Dist. LEXIS 91668, at **11-12 (E.D. Tex. Aug. 17, 2011).

23)同上 at **13-35.

24)Bell Atlantic Corp. v. Twombly, 127 S. Ct. 1955, 1974 (2007).

25)Ashcroft v. Iqbal, 129 S. Ct. 1937, 1949 (2009).

26)Trading Technologies Intl v. BCG Partners, Inc., No. 10-C-715 consolidated, 2011 U.S. Dist. LEXIS 99415, at **13-14 (N.D. Ill. Sept. 2, 2011) (強調は原文のまま) (引用Iqbal, 129 S. Ct. at 1949).

27)Trading Technologies, 2011 U.S. Dist. LEXIS 99415, *14.

28)同上 at **14-15.

29)Eon Corp. IP Holdings LLC v. FLO TV Inc., No. 10-812, 2011 U.S. Dist. LEXIS 74586, at **11-13 (D. Del. July 12, 2011).

30)同上 at *15. 31)同上

32)参照:Acorda Therapeutics Inc. v. Apotex Inc., No. 07-4937, 2011 U.S. Dist. LEXIS 102875, at *40(D.N.J. Sept. 6, 2011)(「状況証 拠による意思の立証は可能である」)(引用判例:

Vita-Mix Corp. v. Basic Holding, Inc., 581 F.3d 1317, 1328 (Fed. Cir. 2006);Data Quill Ltd. V. High Tech Computer Corp., No.08cv542, 2011 U.S. Dist. LEXIS 138565, at *27 (S.D. Cal. Dec. 1, 2011)(「原告は,教唆に関わる意思の 要素を状況証拠により立証することができる」)(引 用判例:Lucent Techs., Inc. v. Gateway, Inc., 580 F.3d 1301, 1322 (Fed. Cir. 2009)); Syn-qor, 2011 U.S. Dist. LEXIS 91668, at *11(特 許を認識していたことは,直接証拠もしくは状況 証拠によって立証することができる);Halo Elecs., Inc. Pulse Engg, Inc., No. 2:07-CV-00331, 2011

U.S. Dist. LEXIS 100122, at *77 (D. Nev. Sept. 6, 2011)(「意思を示す証拠は必要であるが,直接証 拠が要求されるわけではない;むしろ,状況証拠 で十分な場合もありうる」(引用判例:MEMC Elec. Materials, Inc. v. Mitsubishi Materials Silicon, 420 F.3d 1369, 1378 (Fed. Cir. 2005)) 33)MeadWestvaco Corp. v. Rexam PLC, No.

1:10cv511, 2011 U.S. Dist. LEXIS 92947, at **46-48 (E.D. Va. Aug. 18, 2011)

34)同上 at *47 35)同上 at **47-48

36)ePlus, Inc. v. Lawson Software, Inc., No. 3:09cv620, 2011 U.S. Dist. LEXIS 89950, at *16 (E.D. Va. Aug. 11, 2011)

37)Trading Technologies, 2011 U.S. Dist. LEXIS 99415 **14-15

(7)

2:07-CV-00331, 2011 U.S. Dist. LEXIS 100122, at *5 (D. Nev. Sept. 6, 2011)

39)同上 at **5-6

40)同上 at *78 (citing Broadcom Corp. v. Qual-comm Inc., 543 F.3d 683, 699 (Fed. Cir. 2008) 41)DataQuill Ltd. v. High Tech Computer Corp., No. 08cv542, 2011 U.S. Dist. LEXIS 138565, at *32 (S.D. Cal. Dec. 1, 2011) (原稿受領日 平成 24 年 2 月 26 日) 「A.I.P.P.I.(英文ジャーナル)」誌への投稿募集  当協会が隔月(1 月・3 月・5 月・7 月・9 月・11 月)で発行しております「A.I.P.P.I.(英文ジャーナル)」 誌では,日本の知的財産権に関する論説,判例紹介及びその他知財に関する情報の投稿をお待ち しております。 1.どなたでも投稿できます。 2.原稿は原則として,日本の知的財産にかかわる未発表のものに限ります。 3.字数は特に問いませんが,英文で 5,000 ワード前後、又は、和文で 24,000 字前後を目安に してください。電子データでご提出いただければ幸いです。 4.内容につきましては編集委員会で検討させていただきました後,採用等のご連絡を差し上 げます。 5.掲載号 10 冊ご送付致します。また,ご希望であれば抜き刷り(50 部以内)も作成致します。 6.著作権の許諾:掲載された記事の著作権は原則として著者に帰属しますが、これら著作物 を当協会の HP 及び電子媒体を含む出版物等に転載又は再掲載することについてご承諾願 います。       詳しいお問い合わせは,事務局(担当:山田)まで。

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