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全文

(1)

Credit Pricing Corp.

イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社 小松原宰明

TEL:03-3512-2095 [email protected]

M&A時の企業価値評価

~ケーススタディ~

2013年11月29日

(2)

Credit Pricing Corp.

近年、対アジアを中心に、国際M&Aが増加

日本企業と海外企業のM&A

2013年7~9月

166件

(前年同期比

127

%)

3兆3000億円

(前年同期比

192

%)

2013年1~9月

460件

(前年同期比

105

%)

⇒過去最高の

2007年(676件

)に迫る勢い

日本経済新聞(夕刊)

2013年10月18日より抜粋

⇒投資家向け説明機会の増加

日本企業、

M&A加速

(3)

Credit Pricing Corp.

M&Aにおける企業価値評価

企業価値に影響をおよぼす要因

資本コスト推計の重要性

(4)

Credit Pricing Corp.

ケーススタディ概要

国内の総合電機メーカーの

ガンマ社

は、

精密機器メーカーの

アポロン社

の買収を行いました。

ガンマ社

は、

買収後

に株価が大幅に上昇すると想定していました。

ところが、株価の上昇は、小幅にとどまりました・・・。

ガンマ社

アポロン社

買収

売上高

3,000億円

純利益

200億円

売上高

1,000億円

純利益

70億円

(5)

Credit Pricing Corp.

なぜ、株価上昇は、小さかったのでしょうか?

M&Aによって

ガンマ社

の企業価値が

買収したアポロン社の

業績が悪かったから?

アポロン社の買収金額が

割高だった?

ケーススタディ概要

(6)

Credit Pricing Corp.

資産(時価)

6,000億円

有利子

負債

3,000億円

株主資本

3,000億円

(株数:3億株)

ガンマ社

買収資金

1,000億円

+1000億円

(1億株)

資産(時価)

6,000億円

有利子負債

3000億円

株主資本

3000億円

(3億株)

アポロン社

有利子負債

3,000億円

株主資本

4,000億円

(4億株)

アポロン社評価分

(1,000億円)

資産(時価)

10,000億円

ガンマ社

有利子負債

3,000億円

資産(時価)

4,000億円

有利子負債

3,000億円

株主資本

1,000億円

M&A概要

ガンマ社

 買収金額は、

アポロン社

の時価総額

1,000億円。

ガンマ社

は株式発行(

1株1,000円、1億株)で買収資金を調達。

 買収後、

ガンマ社

の株価は

1,000円から1,020円に。

株価

1,000円

株価

1,020円

アポロン社

買収後

1,000億円で

買収

(7)

Credit Pricing Corp.

企業価値の評価方法

 DCF法(キャッシュ・フロー割引現在価値評価法)

事業の継続を前提とした場合、企業価値の評価方法と

してインカム・アプローチ=

DCF法を利用するのが、

もっとも一般的です。

将来のキャッシュ・フローの推計

割引率

k の推計

(=資本コスト~

CFに対する要求利回り)

資本コスト

WACC)

k%

キャッシュ・フロー(

CF)の

現在価値

(8)

Credit Pricing Corp.

加重平均資本コスト(WACC)

資本コスト(割引率

k)の推計方法

D:有利子負債の時価総額

E:株式時価総額

株主

資本コスト

株主

資本コスト

E

D+E

×

WACC

加重平均

資本コスト

負債コスト×(1-実効税率)

D

D+E

×

株主

資本

(E)

資産

有利子

負債

(D)

負債

コスト

負債

コスト

株主

資本コスト

株主

資本コスト

債権者

債権者

株主

節税効果

WACC

加重平均

資本コスト

WACC

加重平均

資本コスト

負債ウェイト

株式ウェイト

(9)

Credit Pricing Corp.

アポロン社

WACC

3,000

3,000

1,000

2.2

%

1

40

%

1,000

3,000

1,000

8.0

%

2.99

%

ガンマ社

WACC

3,000

3,000

3,000

1.5

%

1

40

%

3,000

3,000

3,000

9.4

%

5.15

%

資本コストの推計

 実際にWACCを求めましょう。

※実効税率は、全社一律に

40%とします。

ガンマ社

アポロン社

<買収後>

有利子負債(

D)

3,000億円

3,000億円

6,000億円

株主資本(

E)

3,000億円

1,000億円

4,000億円

負債コスト

1.5%

2.2%

1.5%

株主資本コスト

9.4%

8.0%

9.4%

3,000

3,000

3,000

1.5

%

1

40

%

3,000

3,000

3,000

9.4

%

5.15

%

3,000

3,000

3,000

1.5

%

1

40

%

3,000

3,000

3,000

9.4

%

5.15

%

(10)

Credit Pricing Corp.

ガンマ社

アポロン社

<買収後>

WACC(k)

5.15%

2.99%

4.30%

キャッシュ・フロー(

CF)

310億円

125億円

435億円

ガンマ社

PV

310

億円

5.15

%

6,019

億円

億円

%

億円

企業価値

CF現在価値

PV

DCF法による企業価値

企業価値

CF現在価値(PV)

CF

1

CF

1

CF

1

CF

アポロン社

PV

125

億円

2.99

%

4,181

億円

買収後

PV

435

億円

4.30

%

10,116

億円

株主価値

PV

E

負債価値

CF1 CF 2 CF3 将来キャッシュ・フローCF (利息控除前FCF) 割引率:WACC

億円

%

億円

億円

%

億円

(11)

Credit Pricing Corp.

ガンマ社

アポロン社

買収後

企業価値

6,019億円

4,181億円 10,116億円

有利子負債

3,000億円

3,000億円

6,000億円

株主価値

3,019

億円

1,181

億円

4,116

億円

発行済株式数

3億株

1億株

4億株

理論株価

1,006

1,181

1,029

ガンマ社

アポロン社

買収後

企業価値

6,019億円

4,181億円 10,116億円

有利子負債

3,000億円

3,000億円

6,000億円

株主価値

億円

億円

億円

発行済株式数

3億株

1億株

4億株

理論株価

株主価値

PV

株主価値と理論株価の推計方法

株主価値

=「企業価値」-「有利子負債」

理論株価

=株主価値

/ 発行済株式数

1株あたり株主価値)

企業価値

CF現在価値

PV

負債価値

CF1 CF 2 CF3 ・・・・・ 割引率:WACC 将来キャッシュ・フローCF (利息控除前FCF)

(12)

Credit Pricing Corp.

ガンマ社

の株価上昇は、なぜ小幅だったのか?

M&Aによって、CFは増加、WACCは低下

⇒企業価値は増加

しかし、

有利子負債も増加、増資で発行済株式数も増加

⇒理論株価の上昇は小幅にとどまりました。

まとめ

M&Aにおける企業価値評価

ガンマ社

アポロン社

買収後

市場の株価

1,000円

1,020円

理論株価

1,006円

1,029円

(13)

Credit Pricing Corp.

M&Aにおける企業価値評価

企業価値に影響をおよぼす要因

資本コスト推計の重要性

(14)

Credit Pricing Corp.

予想キャッシュ・フローの変化

シナジー効果

永久成長率gの変化

買収資金の調達方法の変更

買収金額の変更

実効税率の変化

企業価値に影響をおよぼす要因

(15)

Credit Pricing Corp.

M&Aによってシナジー効果が生じ、

予想キャッシュ・フロー

CF

20%

上昇した場合

435億円⇒522億円)

企業価値

 

 

   

20%上昇

20%上昇

予想キャッシュ・フロー

CFの変化(シナジー効果)①

(16)

Credit Pricing Corp.

 企業価値

 株主価値(理論株価)

4,116億円

6,140億円

有利子負債

6,000億円

有利子負債

6,000億円

4,116億円

6,140億円

20%上昇

理論株価

1,029円

理論株価

1,535円

49 %上昇

(財務レバレッジ効果)

モデルケース

CF 20%増加 ケース

モデルケース

CF 20%増加 ケース

企業価値

10,116億円

(=

435

億円

/4.3%)

12,140億円

(=

522

億円

/4.3%)

予想キャッシュ・フロー

CFの変化(シナジー効果)②

株主価値

株主価値

(17)

Credit Pricing Corp.

企業価値

 

 

分母

 

予想キャッシュ・フローCFが毎年1%上昇した場合

(永久成長率

g

1%上昇した場合)

永久成長率

gの上昇①

企業価値

CF現在価値(PV)

CF

1

CF 1

1

CF 1

1

CF

(18)

Credit Pricing Corp.

 企業価値

 株主価値(理論株価)

4,116億円

7,182億円

有利子負債

6,000億円

有利子負債

6,000億円

4,116億円

7,182億円

30%上昇

理論株価

1,029円

理論株価

1,795円

74%上昇

(財務レバレッジ効果)

10,116億円

435億円

4.3%

13,182億円

435億円

4.3%

%

永久成長率

gの上昇②

モデルケース(

CF成長なし)

CFが1%成長ケース

モデルケース(

CF成長なし)

CF1%成長ケース

企業価値

株主価値

株主価値

(19)

Credit Pricing Corp.

株主資本

3,500億円

アポロン社評価分

アポロン社評価分

4,000億円

株主資本

資産(時価)

10,000億円

有利子負債

6,000億円

資産(時価)

10,000億円

有利子負債

6,500億円

資産(時価)

10,000億円

有利子負債

7,000億円

アポロン社評価分

3,000億円

株主資本

<ケース1>

50%増資、 50%負債

<ケース2>

100%負債

買収資金の調達方法の変更①

<モデルケース>

100%増資

<ケース1>

50%増資、50%負債

<ケース

2>

100%負債

1,000億円)

500億円)

500億円)

1,000億円)

(20)

Credit Pricing Corp.

買収資金の調達方法の変更②

<モデルケース>

100%増資

<ケース1>

50%増資、50%負債

<ケース

2>

100%負債

理論株価

1,029円

理論株価

1,102 円

理論株価

1,078円

資本コスト

WACC)

  

  

負債

コスト

1

実効

税率

コスト:小

  

株主資本

コスト

コスト:大

負債比率

WACC

小?

大?

4.30%

4.20%

4.25%

?

【負債比率が上昇した場合】

負債ウェイト

株式ウェイト

(21)

Credit Pricing Corp.

ガンマ社

アポロン社

<モデル>

100%増資

<ケース1>

増資、負債

<ケース2>

100%負債

有利子負債

3,000億円

3,000億円

6,000億円

6,500億円↑

7,000億円↑↑

推定格付け

A-

BBB-

A-

信用スプレッド

0.5%

1.2%

0.5%

負債コスト

1.5%

2.2%

1.5%

ガンマ社

アポロン社

<モデル>

100%増資

<ケース1>

増資、負債

<ケース2>

100%負債

有利子負債

3,000億円

3,000億円

6,000億円

6,500億円↑

7,000億円↑↑

推定格付け

A-

BBB-

A-

BBB+↓

BBB↓↓

信用スプレッド

0.5%

1.2%

0.5%

0.7%↑

0.9%↑↑

負債コスト

1.5%

2.2%

1.5%

1.7%↑

1.9%↑↑

 負債コストの推計

買収資金の調達方法の変更③

負債

コスト

=

リスクフリー・

レート

信用

スプレッド

格付に依存

⇦負債比率UP

(22)

Credit Pricing Corp.

レバード

β

アンレバード

β

1

1

実効

税率

DE

レシオ

株主資本

コスト

=

リスクフリー・

レート

レバード

β

エクイティ・

リスク・プレミアム

<モデルケース>

100%増資

<ケース1>

増資、負債

<ケース2>

100%負債

負債比率

DEレシオ

1.5倍

1.9倍↑

2.3倍↑↑

①推計ベータ値

1.2

②株主資本コスト

9.4%

<モデルケース>

100%増資

<ケース1>

増資、負債

<ケース2>

100%負債

負債比率

DEレシオ

1.5倍

1.9倍↑

2.3倍↑↑

①推計ベータ値

1.2

1.3↑

1.5↑↑

②株主資本コスト

9.4%

10.1%↑

11.5%↑↑

ベータ値は資本構成によって大きく変動します。

買収資金の調達方法の変更④

 株主資本コストの推計

⇦負債比率UP

(23)

Credit Pricing Corp.

<モデル>

100%増資

<ケース

1>

増資、負債

<ケース

2>

100%負債

負債コスト

1.5%

1.7%

0.2%↑)

1.9%

0.4%↑)

株主資本コスト

9.4%

10.1%

0.7%↑)

11.5%

2.1%↑↑)

有利子負債

6,000億円

6,500億円

7,000億円

株主資本

4,000億円

3,500億円

3,000億円

資本コスト

WACC)

4.30%

4.20%

0.1%↓↓)

4.25%

0.05%↓)

 資本コスト(WACC)の推計

買収資金の調達方法の変更⑤

【負債比率が上昇した場合】

(24)

Credit Pricing Corp.

<モデル>

100%増資 <ケース1>増資、負債

<ケース

2>100%負債

WACC

4.30%

4.20%

4.25%

企業価値

10,116億円

10,357億円(

2%↑

10,235億円(1%↑

発行済株式数

4億株

3.5億株

3億株

理論株価

1,029円

1,102円(

7%↑

1,078円(5%↑

 資本コスト(WACC)と資本構成比率

買収資金の調達方法の変更⑥

資本コ

負債比率

<モデル>

100%増資

<ケース

1>

50%増資、50%負債

<ケース

2>

100%負債

(25)

Credit Pricing Corp.

 企業価値は予想キャッシュ・フローCF、資本コスト(WACC)の

影響を受けます。

 資本コスト(WACC)は資本構成や実効税率の影響を受けます。

まとめ 企業価値に影響をおよぼす要因

企業価値

 

 

 

 

株主

資本コスト

株主

資本コスト

E

D+E

×

WACC

加重平均

資本コスト

負債コスト×(1-実効税率)

D

D+E

×

(26)

Credit Pricing Corp.

まとめ 企業価値に影響をおよぼす要因

 企業価値に影響を与えた要因を把握し、適切に情報を

開示することが大切です。

 企業価値向上のために、資本構成などを適切にコントロール

することが重要です。

負債比率が低い場合、

「株主資本コスト>負債コスト」

負債比率上昇によって

資本コストが低下する。

負債比率が高い場合、

信用リスクが上昇し、

負債、株主資本コストともに

上昇する。

資本コストと資本構成比率

資本コ

負債比率

(27)

Credit Pricing Corp.

M&Aにおける企業価値評価

企業価値に影響をおよぼす要因

資本コスト推計の重要性

(28)

Credit Pricing Corp.

企業努力

客観データ

企業価値の構成要素

企業価値(

PV)

CF

WACC

企業価値

PV)

キャッシュ・フロー

CF)

現行キャッシュ・フロー

水準(

CF)

成長率(

g)

WACC(k)

資本・負債比率

DEレシオ)

負債コスト

株主資本コスト

エクイティ・リスク・

プレミアム(

ERP)

ベータ値

リスクフリー・レート

実効税率

信用スプレッド

(29)

Credit Pricing Corp.

資本コスト(

WACC)

企業価値

理論株価

4.3%

10,116億円

1,029円

3.3%(1% 低下)

5.3%(1% 上昇)

資本コスト(

WACC)

企業価値

理論株価

4.3%

10,116億円

1,029円

3.3%(1% 低下)

13,182億円

1,795円

5.3%(1% 上昇)

資本コスト(

WACC)

企業価値

理論株価

4.3%

10,116億円

1,029円

3.3%(1% 低下)

13,182億円

1,795円

5.3%(1% 上昇)

8,208億円

552円

資本コスト(

WACC)の変化~理論株価への影響

10,000

15,000

20,000

25,000

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

企業価値(億円)

WACC と 企業価値

理論株価(円)

WACC と 理論株価

(30)

Credit Pricing Corp.

加重平均資本コスト(WACC)

株主

資本コスト

株主

資本コスト

WACC

加重平均

資本コスト

負債コスト×(1-実効税率)

E

D+E

×

D

D+E

×

資本コスト(

WACC)の推計方法

WACC

の推計値は、

株主資本コスト

負債コスト

の水準に依存!

⇒株主資本コスト

負債コスト

をいかに推計すべきか?

(31)

Credit Pricing Corp.

企業努力

客観データ

①株主資本コスト

企業価値(

PV)

CF

WACC

企業価値

PV)

キャッシュ・フロー

CF)

現行キャッシュ・フロー

水準(

CF)

成長率(

g)

WACC(k)

資本・負債比率

DEレシオ)

負債コスト

株主資本コスト

ベータ値

リスクフリー・レート

実効税率

信用スプレッド

(32)

Credit Pricing Corp.

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

リスクフリー・

レート

リスクフリー・

レート

β値

β値

株主

資本コスト

株主

資本コスト

株主資本コストの推計方法と注意点

+

×

 CAPMによる株主資本コストの算出式

過去の平均

利回り

3%

VS

評価時点の最終

利回り

1%

(33)

Credit Pricing Corp.

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

リスクフリー・

レート

リスクフリー・

レート

β値

β値

株主

資本コスト

株主

資本コスト

株主資本コストの推計方法と注意点

+

×

個別企業ベータ

0.3

業種ベータ

1.2

VS

 CAPMによる株主資本コストの算出式

(34)

Credit Pricing Corp.

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

リスクフリー・

レート

リスクフリー・

レート

β値

β値

株主

資本コスト

株主

資本コスト

データ計測期間

ヒストリカル

ERP

株主資本コストの推計方法と注意点

+

×

2012年1月~2013年9月

1990年1月~2013年9月

1960年1月~2013年9月

35.5%

-0.7%

5.9%

 CAPMによる株主資本コストの算出式

計測期間によって異なるヒストリカル

ERP

適切な推計期間は?

(35)

Credit Pricing Corp.

 リスクフリー・レートは評価時点で将来確実に得られる利回りか?

過去の平均値ではなく、評価時点の長期国債の最終利回りが適切です。

 β値を小さく見積もっていないか?

一般的な

β値は0.7~1.3程度。計測値が小さ過ぎる場合は、

誤差が大き過ぎて、統計的に使用すべきでない場合があります。

 エクイティ・リスク・プレミアムの計測期間は?

株主資本コストの推計方法と注意点

+

×

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

リスクフリー・

レート

リスクフリー・

レート

β値

β値

株主

資本コスト

株主

資本コスト

 CAPMによる株主資本コストの算出式

(36)

Credit Pricing Corp.

サイズ・

プレミアム

サイズ・

プレミアム

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

エクイティ・

リスク・プレミアム

ERP)

リスクフリー・

レート

リスクフリー・

レート

β値

β値

株主

資本コスト

株主

資本コスト

株主資本コストの推計方法と注意点

企業サイズ

事業リスク

サイズ・プレミアム

+

×

+

 株主資本コストとサイズ・プレミアム

(37)

Credit Pricing Corp.

企業努力

客観データ

②負債コスト

企業価値(

PV)

CF

WACC

企業価値

PV)

キャッシュ・フロー

CF)

現行キャッシュ・フロー

水準(

CF)

成長率(

g)

WACC(k)

資本・負債比率

DEレシオ)

負債コスト

株主資本コスト

ベータ値

リスクフリー・レート

実効税率

信用スプレッド

(38)

Credit Pricing Corp.

<推計方法>

・金融機関・社債投資家の格付(信用リスク)評価を推計

・格付(信用リスク)に対応した信用スプレッドを推計

負債コストの推計方法

 実務で一般的に使われる方法

負債コスト=有利子負債利子率

 理論的な方法

負債コスト=直近時の市場要求利回り

+リスクフリー・レート

+信用リスクに応じた上乗せプレミアム(信用スプレッド)

過去(実績)の負債コスト

現在の負債コスト

<推計方法>

・市場データ(国債利回り)

(39)

Credit Pricing Corp.

信用格付の評価視点例

 事業リスク

・産業リスク

・個別企業リスク

 財務リスク

・収益力

・規模・投資余力

・債務償還力

・財務構成

・リスク耐久力

・資産の質

・流動性

主に定性評価

主に定量評価

(注)R&I開示資料を基に作成

統計手法で格付推計を行うと・・・

(指標ウェイトのイメージ)

(注)CPC格付推計モデル例

(40)

Credit Pricing Corp.

信用格付の簡易推計 ~買収前後

(41)

Credit Pricing Corp.

(42)

Credit Pricing Corp.

信用スプレッドの推計 ~社債市場データの利用

©2013 Ibbotson

Associates Japan

3年社債対JGBスプレッド(bps)集計

同左集計社数

利用できるデータ数が限定されるなかで、業種、個社

の要因も考慮した信用スプレッド推計が求められる

(43)

Credit Pricing Corp.

格付(信用リスク)・業種別の信用スプレッド

3年社債対JGBスプレッド(利回り格差)の推移

 信用スプレッドは、市場環境によって大きく変動し、同一格

付でも業種等の要因により水準が異なる

 信用スプレッドは、格付(信用リスク)の序列と整合的

(44)

Credit Pricing Corp.

負債コストの推計方法(まとめ)

 時価算出に使用する負債コストには、直近市場の要求利回りを推奨

 信用スプレッドは信用リスクに応じて決定されるため、同業他社との比

較分析等を通じて、自社の信用格付の推計を行うのが第一ステップ

 第二ステップの信用格付毎の信用スプレッド推計は、社債市場データ等

に基づいて行うが、業種、個別企業要因の考慮に留意を要す

 「資本コスト推計における負債コストの影響は大きくないのでは?」

 金融混乱期等では、格付、業種等による信用スプレッド差は拡大す

ることに留意を要す

 株式価値向上と並列される企業目標である存続性を確保する視点

から、信用リスクや負債コストをモニタリングし、財務施策や

IR活動

に反映していく意義は大きいと考える

(45)

Credit Pricing Corp.

企業努力

客観データ

まとめ 資本コスト推計の重要性

企業価値(

PV)

CF

WACC

企業価値

PV)

キャッシュ・フロー

CF)

現行キャッシュ・フロー

水準(

CF)

成長率(

g)

WACC(k)

資本・負債比率

DEレシオ)

負債コスト

株主資本コスト

ベータ値

リスクフリー・レート

実効税率

信用スプレッド

(46)

Credit Pricing Corp.

参考資料

企業価値に影響をおよぼす要因

買収金額の変更

実効税率の変化

(47)

Credit Pricing Corp.

資産(時価)

10,000億円

株主資本

4,000億円

(4億株)

アポロン社評価分

(1,000億円)

資産(時価)

10,200億円

有利子負債

6,000億円

株主資本

4,200億円

4.2億株

アポロン社評価分

1,200億円

有利子負債

6,000億円

 アポロン社を

20%

高く買収した場合

買収金額の変更①

モデルケース

20%

高く買収したケース

(48)

Credit Pricing Corp.

モデルケース

20%高く買収したケース

負債比率

150%

143%

①(推計)ベータ値

1.20

1.18 ↓

②株主資本コスト

9.40%

9.26% ↓

負債コスト

1.5%(一定)

③資本コスト(

WACC)

4.30%

4.34% ↑

レバード

β

アンレバード

β

1

1

実効

税率

DE

レシオ

株主資本

コスト

=

リスクフリー・

レート

レバード

β

エクイティ・

リスク・プレミアム

資本コスト

(WACC)

負債

コスト

1

実効

税率

コスト:小

株主資本

コスト

コスト:大

買収金額の変更②

 資本コスト(WACC)の推計

⇦負債比率

Down

(49)

Credit Pricing Corp.

モデルケース

20%高く買収したケース

予想

キャッシュ・フロー

435億円

5年目まで

451億円

6年目以降435億円

資本コスト

WACC)

4.30%

4.34%

① 株主価値

4,116億円

4,094億円

1%

発行済株式数

4.0億株

4.2億株↑

② 理論株価

1,029円

975円

5%

↓↓

20%高く買収した場合、

のれん

200億円を計上。

5年間で定額(40億円)償却。

償却に伴う節税効果のため、

5年目までのCFが

16億円上昇

買収金額の変更③

 理論株価

(50)

Credit Pricing Corp.

 実効税率が30%に低下した場合、50%に上昇した場合

実効税率の変化①

実効税率

30%

実効税率

40%

実効税率

50%

予想キャッシュ・フロー

507.5億円

17%↑)

435億円

362.5億円

17%↓)

企業価値

10,867億円

7%↑)

10,116億円

9,154億円

10%↓)

理論株価

1,217円

18%↑)

1,029円

789円

23%↓)

企業価値

 

 

  

 

【実効税率が低下した場合】

予想キャッシュ・フローほど企業価値は変動しませんでした。

(51)

Credit Pricing Corp.

レバード

β

アンレバード

β

1

1

実効

税率

DE

レシオ

実効税率の変化②

実効税率

30%

実効税率

40%

実効税率

50%

① (推計)ベータ値

1.30

1.20

1.11

② 株主資本コスト

10.10%

9.40%

8.77%

 株主資本コストの推計

【実効税率が低下した場合】

(52)

Credit Pricing Corp.

資本コスト

(WACC)

 

負債

コスト

1

実効

税率

 

株主資本

コスト

実効税率の変化③

実効税率

30%

実効税率

40%

実効税率

50%

株主資本コスト

10.10%

9.40%

8.77%↓

負債コスト

1.5%(一定)

負債コスト

×(

1-実効税率)

1.05%

0.90%

0.75%↓

資本コスト

WACC)

4.67%

4.30%

3.96%

 資本コスト(WACC)の推計

【実効税率が低下した場合】

(53)

Credit Pricing Corp.

実効税率の変化④

実効税率

30%

実効税率

40%

実効税率

50%

予想キャッシュ・フロー

507.5億円

17%

435億円

362.5億円

17%

資本コスト(

WACC)

4.67%

4.30%

3.96%

企業価値

10,867億円

7%

10,116億円

9,154億円

10%

理論株価

1,217円

18%

1,029円

789円

23%

 実効税率の低下で資本コスト(WACC)は上昇するため、

企業価値は予想キャッシュ・フローほど変動しませんでした。

【実効税率が低下した場合】

(54)

Credit Pricing Corp.

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