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静的な筋収縮による瞳孔応答の観察 : 交感神経活動の指標として

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(1)

愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告 第

2

8

号 平 成

5

静 的 な 筋 収 縮 に よ る 盤 礼 応 答 の 観 察

ー 交 感 神 経 活 動 の 指 標 と し て ー

Obser~~ti~~ ~f

p u p i l

resp~~se

d u e

七~ s 七 ~ti c:;

m u s

c:;工

e

c:;~~七 r~ c:;七 i~~

As index of syrnpathetic nerve activity

-石 塩 向 男

Hisao Ishigaki

Abstract

The re1ation between di1ation of pupi1 size and heart rate

response due to static rnusc1e contraction were investigated in

this study. The hand grip during three seconds were used as

static rnusc1e contraction. Hand grip contraction of three

condi tions were 30

も,

50

and 100

of r

n

a

x

i

r

n

u

r

n

hand gr ip of each

subjects.

a) Pupi1 size was found to be di1ated by hand grip contraction.

The stronger the hand grip contraction was rnade

the 1arger the

pupi1 size was di1ated. Di1ation of pupi1 size in 100

r

n

a

x

condition was rnere1y 0

.

4

2

r

n

r

n

in diarneter.

b) Heart rate were increased due to during three seconds hand

grip contraction 1ikewise pupi1 size. Sirni1ar1y

the stronger

the hand grip contraction was rnade

the 1arger the heart rate

were increased.

c) The response of pupi1 due to rnusc1e contraction was sensitivity

cornpared wi

th heart rate response.

t was specu1ated that the

response of pupi1 cornfort to as index of syrnpathetic nerve

activity than heart rate response.

7

7

I はじめに 痛 み や 、 音 刺 激1)2)臭 い3)、 体 性 感 覚 刺 激1)など の 精 神 感 覚 刺 激 (psychosensory stimulation) に よ る 散 撞 は 反 射 性 散 撞4)と総称されている。このよ う な 瞳 孔 散 大 は 人 の 情 動 興 奮 に よ っ て も み ら れ る 現 象 で 、 瞳 孔 反 応 を 期 待 や 意 志 決 定 な ど の 心 理 的 な 情 動 の 指 標 と す る 研 究5)もあり、心理学や生体工学の 分野でも研究対象となっている。 gakiら6)は 、 自 転 車 ergometerを用いたベダリング 運 動 に よ る 瞳 孔 の 散 大 を 観 察 し て い る 。 ベ ダ リ ン グ 運動によって観察された瞳孔の散大は、 All-out直 後 に 最 大 の 散 瞳 が み ら れ た が 、 散 大 は 平 均 O.52mm 瞳 孔 径 は 瞳 孔 散 大 筋 (M.di lator pupi llae) と瞳 孔 括 菰 筋 (M.sphincter pupillae) の互いに捻抗す る 平 滑 筋 の 緊 張 の 程 度 で 決 定 さ れ て い る 。 瞳 孔 散 大 筋 は 交 感 神 経 支 配 で あ り 、 一 般 に 交 感 神 経 優 位 で 蟻 孔は散大に傾く。 身 体 運 動 も 瞳 孔 散 大 を も た ら す も の で あ る が 、 運 動による瞳孔散大現象の研究はほとんどない。 Ishi (直径)という微細なものであった。 運 動 時 に は 脳 と 活 動 筋 へ の 十 分 な 血 液 の 供 給 が 必 要 で あ る 。 こ の た め 、 運 動 時 に は 心 臓 支 配 の 交 感 神 経活動が促進し、心拍数と心拍出量を増加させる。 同時に、骨格筋を支配する筋交換神経活動も促進し、 末 梢 血 管 の 抵 抗 が 高 ま り 、 全 身 血 圧 を 上 昇 さ せ 、 活 動筋への血液供給を高める働きをする。 ま た 、 随 意 運 動 の 際 に は 、 運 動 を 開 始 す る 以 前 に す で に 心 拍 数 や 血 圧 が 上 昇 す る が 、 こ れ は 運 動 に 対 する生体の準備反応とみられる。 Markら7)は、最大握力の刊誌の静的な掌握運動に よ っ て 、 前 腔 骨 筋 の 交 感 神 経 活 動 が 高 ま る こ と を 明

(2)

7

8

愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告 , 第28号 A. 平 成 5年.Vo

I

.

28-A. Mar.1993

らかにした。また、斉藤らB)は、最大収縮の20首の Digita1 G.B Dynamometer(竹井機器)の ana1og{言

張 力 を 維 持 し た 静 的 な 手 掌 握 運 動 に よ る 筋 交 感 神 経 号をDAS-1098BPC (マイクロサイエンス社)で A-D変換し、 saー を 記 録 し 、 運 動 時 に 筋 交 感 神 経 活 動 が 充 進 す る こ と mp1 ing time 15msecで検出した。 を 観 察 し て い る 。 さ ら に 、 斉 藤 ら9)は、 運 動 開 始 前 に あ ら か じ め 運 動 開 始 の 時 間 を 予 告 し 、 運 動 ( 最 大握力の30拡張力の

2

分間の持続)に対する準備をさ せ た 場 合 と 、 予 告 な し で 運 動 さ せ た 場 合 の 、 運 動 開 始 前 と 運 動 中 の 筋 、 お よ び 皮 膚 交 感 神 経 活 動 を 観 察 し た 。 そ の 結 果 、 運 動 開 始 前 に は 交 感 神 経 活 動 が 高 ま る と さ れ る こ れ ま で の 一 般 的 な 報 告 と 異 な り 、 運 動 開 始 前 に は 、 筋 交 感 神 経 活 動 は 減 少 し 、 皮 膚 交 感 神経活動は高まることを観察している。 こ れ ま で 静 的 な 筋 収 縮 運 動 と 瞳 孔 反 応 の 関 係 を 調 べ た 研 究 は な い 。 こ の 研 究 は 、 静 的 な 筋 収 縮 運 動 と し て 、 握 力 を と り あ げ 、 発 揮 さ れ る 筋 力 と 瞳 孔 散 大 の関係について明らかにするのが目的である。また、 瞬 時 心 拍 数 も 同 時 に 観 察 し 、 瞳 孔 応 答 が 交 感 神 経 活 動 の 指 標 と な る か も 考 察 し 、 あ わ せ て 、 運 動 開 始 予 告 の 有 無 と い う 運 動 前 の 準 備 反 応 で み ら れ る 瞳 孔 応 答も観察する。 E 方 法 l 被 験 者 18-19才 の 健 康 な 男 子 大 学 生 7名 2 測定項目 2-1 ) 瞳干し径 被 験 者 はAuto-refractmeter AR-I100 (NIDEK) の 内部視標を利き眼で固視する。 Auto-refractmeter のVTR信号を Area Ana1yzer(浜 松7ォトニクス)にとりこみ、 瞳 孔 部 分 を 白 、 そ の 他 の 部 分 を 黒 に 変 換 し 、 瞳 孔 部 分 の 画 素 子 の 数 をcomputerでカウントした。あらか じめ直径 5mmの正円の画素子をカウントし、これを もとに直径に換算した。 sampling timeは1I30secで ある。

2

-

2

)

瞬 時 心 拍 数

Heart Rate Memory (VAIN)の胸部 3点誘導信号を DAS-1098BPC (マイクロサイエンス社) にとりこみ、 l拍ごと のR-R間隔を beat/minに変換した。 2-3 ) 静 的 手 掌 握 以 上 の3つの computerの時間関係は完全に同期して いる。 3方 法 実 験 装 置 を 図 lに示した。被験者は椅子にすわり、 利 き 腕 を 直 角 に 保 持 す る 。 被 験 者 はAuto-refractme terの 困 視 点 を 注 視 し た 姿 勢 で 、 指 示 さ れ た 握 力 を 利 き 手 で3sec間発揮した。

3

-

1

)

発 揮 す る 握 力 Auto-refractmeterの内部視標を注視した姿勢で、 最 大 握 力 の30首 (30%max) 、最大握力の 50% (50%max) 、最大極力(100%max) を 出 力 す る 。 各 条 件 と も 予 備 実 験 に お い て 十 分 な 練 習 を お こ な っ た 。 握 力 す る 時 間は 3secで あ る 。 握 力 の 開 始 、 終 了 は す べ て comp uterの音指示によった。 3-2) 予 告 音 の 有 無 握 力 の 開 始 を 事 前 に 知 ら せ た 場 合 と 、 知 ら せ な か った場合の、臆孔、心拍反応を観察するために、 c O田puter音 で 予 告 し 、 握 力 開 始 前 の 瞳 孔 、 心 拍 反 応 を記録した。 主u.to. t"ef rac tme ter ComPLJ te r 仁omputet" 図 l 実験のレイアウト 3-3) タイムスケシ守江田ル 1試 行 の 測 定 時 間 は16secで あ る 。 測 定 開 始 後 3se cで予告音、 8secで握力開始音、 Ilsecで 握 力 終 了 音 を鳴らし、 16secで 終 了 し た 。 こ れ ら の 指 示 音 は す

(3)

m m e t e a

o

Bea I./m 1 11 70 Dir¥met.er BE'a !.Im i n 70 m m e t e m a D Bea I./m1 11

7

9

静 的 な 筋 収 縮 に よ る 瞳 孔 応 答 の 観 察 - 交 感 神 経 活 動 の 指 標 と し て ー mm 01 amete

6.5 Bea I./m i 11 70 60 sec コントロール条件 す す す 予告音 開始音 終了音

30%max'

予 告 6.7 6.5 60 f l' 101" mm

50%max'

予 告 日 目7 日.5 日日 す す す

100%max'

予 告 7.0 日 目5

70 日 。 す f f 111 a山ρI.f-'rmm R"" 1./

"

'

70 15 SE Di"川e.ter [ lea I.lm i 11 70 [Ji"仰守I.p

7.0 Bea 1 /川in

30%max'

予 告 な し (). 5

:

:

{

O

Hand Grip

10 t t l!i sec

50%max'

予 告 な し 0.5

口 ¥

00 T f

100%max'

予 告 な し G.5

j

70 60 T T 図 2 i童干し、瞬時心拍、握力の変化 各 被 験 者10回 の 結 果 を 加 算 処 理 し 、 平 均 を 求 め、さらに 7名 を 加 算 平 均 し た 。 す は そ れ ぞ れ 、 予 告 音 、 開 始 音 、 終 了 音

(4)

8

0

愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告 , 第

2

8

A

, 平 成

5

年,

V

o

l

.

2

8

-

A

M

a

r

.

1

9

9

3

ベて同ーの

c

o

m

p

u

t

e

r

に よ る 短 音 で あ る 。 予 告 音 と 握 握 カ 開 始 音 で 被 験 者 は 指 定 さ れ た 掌 握 運 動 を

3

s

e

c

カ終了音は

O

.

l

s

e

c

問 、 握 力 開 始 音 は

0

.

2

s

e

c

問の長 問 お こ な っ た 。 開 始 後 、 ほ ぼ

I

s

e

c

で握力は

p

e

a

k

に さ で あ り 、 被 験 者 は こ れ ら の 音 の 区 別 に 十 分 習 熟 し 達 し 、 終 了 音 ま で 一 定 で あ っ た 。 終 了 音 の 時 点 の 握 たのち実験をおこなった。 カは、

3

0

%

m

a

x

(予告あり)で

1

4

.

3

k

g

3

0

%

m

a

x

(予告 な し ) で

1

3

.7

k

g

5

0

%

m

a

x

(予告あり)で

2

3

.

4

k

g

5

0

3

-

4

)

測 定 条 件 と 回 数 予 告 音 あ り 、 予 告 音 な し

(

2

条件)、握力は、

3

0

弘 田

a

x

5

0

%

m

a

x

1

0

0

%

m

a

x (

3

条件)の

6

条件である。さ らにコントロール条件として予告音、開始音、握力終了音 は鳴るが、握力運動をおこなわない条件を設定した。 一 人 の 被 験 者 に つ き 、 各 条 件

1

0

回測定した。測定1)原 序はすべてカウンター〆ランスした。被験者がどの条件で擾 力 を お こ な う か は 、 そ の 測 定 前 に

1

3

0

別、

1

5

0

弘」、

1

1

0

0

%

J

、 「握力なし」とのみ告げた。測定の開始 (瞳孔、心拍数の計測開始)は被験者に予測されな いようにおこなった。 し た が っ て 、 被 験 者 は 事 前 に 発 揮 す る 握 力 の % は 知っているが、予告音があるか、ないかは知らない。

O

.

l

s

e

c

の音が鳴った場合には、

5

s

e

c

後に握力運動を 開始することを準備することになる。

O

.1

s

e

c

の普が 鳴らずに、

0

.

2

s

e

c

の 音 が 鳴 っ た 場 合 、 た た ち に 握 力 運動を開始する。 室 内 は 水 平 面 照 度

5

0

0 l

x

で、室内の静粛を保っ た。実験はPM7 時 ~PM

1

0

時におこなった。 E 結 果 一般に反射性散瞳はヒトでは微小であるうえ、

H

i

p

p

u

s

と の 区 別 が 困 難 な 場 合 も あ る の で 反 応 パ タ ー ンは、

H

i

p

p

u

s

を 消 去 す る 意 味 か ら も 加 算 し て は じ め て可能になるという10)。この実験でも、各条件

1

0

回 お こ な っ た 瞳 孔 反 応 、 瞬 時 心 拍 、 握 力 を

c

o

p

u

t

e

r

で 加 算 し 、 各 被 験 者 の 平 均 を 求 め た 。 図 2は7名の データを平均化したものである。 1)コントロール条件 この条件は、あらかじめ被験者に「握力なし」と 告 げ た も の で 、 被 験 者 は 開 始 音 で 掌 握 運 動 を お こ な わない。この条件では、心拍数は浪

l

t

定中、わずかに 減 少 す る 傾 向 が み ら れ る 。 瞳 孔 径 は 測 定 終 了 ま で に 約

O

.

l

m

m

の 散 瞳 が あ っ た 。 予 告 音 、 開 始 音 、 終 了 音 による散瞳はほとんど観察されない。 2) 発 揮 さ れ た 握 力

%

m

a

x

(予告なし)で

2

3

.7

k

g

1

0

0

%

a

x

(予告あり) は

4

5

.

2

k

g

1

0

0

世田

a

x

(予告なし)は

4

4

.

7

k

g

であった。

1

0

0

%

m

a

x

の握力を基準としたとき、

3

0

世田

a

x

(予告 あり)は

3

1

.7

話、おなじく

3

0

%

m

a

x

(予告なし)は

3

O

.

6

、昔

5

0

%

m

a

x

(予告あり)は

5

1

.7

、弘

5

0

%

m

a

x

(予告な し)は

5

2

.9

%

で あ り 、 ほ ぼ 所 期 の 握 力 が 発 揮 さ れ て い た 。 ま た 、 予 告 が あ る か 、 な い か と い っ た 条 件 に 関 わ り な く 、 発 揮 さ れ た 握 力 に は 統 計 的 な 差 は な か った (Tー

t

e

s

t

)

3)発 揮 さ れ た 握 力 と 瞳 孔 散 大 の 程 度 暖 孔 は 測 定 開 始 と と も に 徐 々 に 散 大 し て い る 。 予 告 条 件 の す べ て に 、 予 告 音 の 直 後 に

O

.

07~0.

0

8

m

m

程 度 の 一 過 性 な 瞳 孔 散 大 が み ら れ る 掌 握 運 動 に よ っ て 、 図 に 明 ら か な よ う に 瞳 孔 は 散 大した。瞳孔は掌握開始とともに急激に散大した。

3

0

%

m

a

x

5

0

%

m

a

x

では約

I

s

e

c

後に

p

e

a

k

に達し、その 後、握力終了までほぼ一定であった。

1

0

岡田

a

x

では 約

I

s

e

c

ま で 急 激 に 散 大 し た の ち 、 終 了 ま で 徐 々 に 散大した。開始音の時点の瞳孔径を基準としたとき、

3

s

e

c

後 ( 終 了 音 ) で は

3

0

m

a

x

(予告あり)で

0

.

1

7

m

m

散大している。

3

0

%

m

a

x

(予告なし)でも

O

.1

7

m

m

であ る。また、

5

0

%

m

a

x

(予告あり)で

0

.

2

2

m

m

5

0

%

a

x

(予告なし)で

0

.

2

5

聞であり、

1

0

0

%

m

a

x

(予告あり) では

0

.

4

2

田皿、

1

0

0

%

a

x

(予告なし)で

O

.4

1

四であっ た。

1

0

0

%

m

a

x

の場合の散大を基準としたとき、

3

0

首皿

a

x

(予告あり)は

4

0

.

9

%

であり、おなじく

3

0

%

m

a

x

(予 告 な し ) は

4

2

.1

、弘

5

0

%

m

a

x

(予告あり)は

5

1

.3

、弘

5

0

%

m

a

x

(予告なし)は

6

2

.

3

%

であった。予告があるか、 な い か と い っ た 条 件 に 関 わ り な く 、 散 大 に は 統 計 的 な差はなかった。 4)心 拍 数 測 定 開 始 後 、 心 拍 数 は 徐 有 に 減 少 し 、 掌 握 開 始 に よ っ て 増 加 し た 。 心 拍 数 も 、 図 に 明 ら か な よ う に 発 揮 さ れ た 握 カ が 強 い ほ ど 増 加 も 大 き か っ た 。 開 始 音 の時点を基準とした場合、

3

s

e

c

後 ( 終 了 音 ) の 時 点

(5)

静 的 な 筋 収 縮 に よ る 瞳 孔 応 答 の 観 察 一 交 感 神 経 活 動 の 指 標 と し て ー

8

1

の心拍数の増加は、

3

0

%

m

a

x

(予告あり)で

3

.

1 b

e

a

t

/阻旬、

3

0

%

m

a

x

(予告なし)で

3.3beat/

i

n

増加七て いる。また、

5

0

%

m

a

x

(予告あり)では

6

.

6 b

e

a

t

/

m

i

n

5

0

%

m

a

x

(予告なし)で

6

.

1 b

e

a

t

/

m

i

n

であり、

1

0

0

%

m

a

x

(予告あり)では

1

6

.

9 b

e

a

t

/

m

i

n

1

0

0

%

m

a

x

(予告 なし)で

1

1

.

5 b

e

a

t

/

m

i

n

であった。

1

0

0

%

m

a

x

の場合の 培加を基準としたとき、

3

0

%

m

a

x

(予告あり)は

1

8

.2

拡であり、おなじく

3

0

%

m

a

x

(予告なし)は

1

8

.

師、

5

0

%

m

a

x

(予告あり)は

3

9

.1

、弘

5

0

%

m

a

x

(予告なし)は

3

8

.

2

%

で あ っ た 。 予 告 が あ る か 、 な い か と い っ た 条 件 に 関 わ り な く 、 心 拍 数 の 増 加 に は 統 計 的 な 差 は な か った。 W 論 議 この実験では、

3

s

e

c

問 の 静 的 な 手 掌 握 に よ っ て 出 力された握力と瞳干し散大の関係を観察した。

3

0

%

m

a

x

5

0

%

m

a

x

1

0

0

%

m

a

x

条 件 と も ほ ぼ 所 期 の 筋 出 力 で あ っ た 。 こ れ に 対 し て 完 全 な 比 例 関 係 で は な い が 、 瞳 孔 は 発 揮 さ れ た 筋 出 力 に お お む ね 比 例 し て 散 大 し て い る。また、握力開始後1.

O

s

e

c

問 、 瞳 孔 は 急 激 に 散 大 し て お り 、 筋 出 力 の 立 上 が り と ほ ぼ

f

i

t

している。 一方、心拍も

3

0

%

m

a

x

5

0

%

m

a

x

1

0

0

%

m

a

x

条件とも 増 加 し て い る 。 発 揮 さ れ た 筋 出 力 が 強 い ほ ど 心 拍 数 の 増 加 も 大 き い が 、 場 加 率 は 瞳 孔 の 増 加 率 に 較 べ て 少 な い 。 心 拍 の 増 加 ( 立 ち あ が り ) は 瞳 孔 に 比 較 し て速くはない。 以 上 の 結 果 か ら す る と 、 瞳 孔 の 応 答 性 は 心 拍 の 応 答 に 比 較 し て 鋭 敏 で あ り 、 発 揮 さ れ た 筋 出 力 に お お むね比例して散大するようである。 瞳 孔 は 終 了 音 と と も に さ ら に

O

.1

m

m

程度散大して い る 。 こ の 散 大 の 程 度 は 、 発 揮 さ れ た 握 力 に は 関 係 な く 、 ほ ぼ 同 じ で あ る こ と か ら 終 了 音 に よ る 反 射 的 な 散 瞳 に よ る の で は な い か と 考 え ら れ る 。 ま た 、 い ず れ の 条 件 で も 、 瞳 孔 は 握 力 を 終 了 し て 約

5

s

e

c

で ほぼ開始音の時点のレベルに戻っている。 こ の 実 験 で は 、 あ ら か じ め 握 力 の 開 始 時 点 を 知 ら せ る こ と に よ っ て 、 運 動 準 備 前 の 被 験 者 の 内 的 興 奮 が、瞳孔、心拍反応に表れるかもみている。 図に明らかなように、予告したか否かにかかわらず、 測 定 開 始 か ら 橿 カ の 開 始 ま で の

8

s

e

c

聞に瞳孔は徐 々 に 散 大 し 、 心 拍 数 は や や 減 少 し て わ る 。 こ の 聞 の パ タ ー ン は す べ て の 条 件 で ほ ぼ 同 じ で あ る 。 予 告 音 な し で 、 開 始 音 で た だ ち に 握 力 さ せ た 場 合 に は 、 こ の問、瞳孔は散大しないのではないかと予測した。 こ の た め に 、 被 験 者 に は 測 定 の 開 始 が わ か ら な い よ う に し 、 い つ 握 力 す る か が 予 測 さ れ な い よ う に 設 定 した。しかし、瞳孔は徐々に散大している。このこ と は 、 こ の よ う な 条 件 設 定 で も 被 験 者 の 内 的 な 興 醤 が 高 ま っ て い る こ と を 示 し て お り 、 瞳 孔 応 答 の 鋭 敏 性 を 示 唆 す る と と も に 、 条 件 設 定 に 配 慮 を 要 す る こ とも表している。 予告音で、

O

.

01~0.

0

8

m

m

程 度 の 一 過 性 な 瞳 孔 散 大 が 起 き て い る 。 こ れ は 音 に よ る 反 射 性 の 散 瞳 と 思 わ れ る 。 し か し 、 コ ン ト ロ ー ル 条 件 の よ う に 、 事 前 に 「握力なし」と指示された場合では、音による散瞳 はほとんど起きておらず、 「握力するJ ことが事前 に わ か っ て い る 場 合 に 起 き て い る 。 心 理 的 な 構 え の 違 い が 瞳 孔 応 答 に 影 響 す る 現 象 で は な い か と 考 え ら れる。 今 回 の 実 験 で み ら れ た 瞳 孔 応 答 が ど の よ う な 機 序 に よ る か は 明 ら か で は な い 。 握 力 開 始 前 の 散 瞳 は 内 的 な 興 奮 が 瞳 孔 に 表 れ た 情 動 性 の も の で あ ろ う 。 正 中 神 経 刺 激 に よ っ て 瞳 孔 散 大 が お こ る1)ことからみ て 、 握 力 開 始 後 は 筋 収 縮 に 伴 う な ん ら か の 刺 激 に よ るものかもしれない。くわえて随意運動であるため、 なんらかの情動性の関与も否定できないであろう。 今後の課題としたい。 V 要 約 静的な筋収縮運動として、

3

s

e

c

問の握力をおとな い 、 こ れ に よ っ て 発 揮 さ れ る 筋 出 力 と 瞳 孔 散 大 の 関 係を観察した。あわせて、瞬時心拍反応も測定し、 交 感 神 経 の 指 標 と し て の 瞳 孔 応 答 と 心 拍 応 答 を 比 較 した。 I 瞳 孔 は 握 力 に よ っ て 散 大 し た 。 散 大 の 程 度 は 発 揮 さ れ た 出 力 に か な り 比 例 し て お り 、 強 い 筋 出 力 であるほど瞳孔の散大も大きかった。

1

0

0

%

m

a

x

の 条件で最大に散瞳し、

0

.

4

2

m

m

(竃径)の散睡であ った。

2

心拍数も

3

s

e

c

問 の 握 力 の 聞 に 増 加 し た 。 心 拍 数 の増加の程度も強い筋出力であるほど大きかった。 し か し 、 増 加 の 程 度 は 瞳 孔 の 散 大 に 比 較 し て 少 なかった。 3筋 出 カ に よ る 瞳 孔 の 応 答 は 、 心 拍 応 答 と 比 較 し て 鋭 敏 で あ り 、 瞳 孔 応 答 は 交 感 神 経 系 の 指 標 と し て 心拍より適合していると考えられた。

(6)

82

愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告 , 第28号 A,

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T

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参照

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