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地中埋設管に関する有限要素解析

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Academic year: 2021

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(1)

一ノートー

2

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地中埋設管に関する有限要素解析

朝*

The F

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Kunitomo NARITA

地中埋設管l乙働く土圧に関して二三の有限要素解析を行なったので,その結果を報告する.解析は弾 性解析であるが管と周囲土の相対剛性を考慮するために埋設管をトラス材で表現した.数値計算結果を Marston-Spangler の理論値と比較し若干の考察を加えた.

1

.

はじめに 埋設管に働く土圧に関しては Marston-Spanglerの 古典理論が提案されて以来それ程の進展が見られていな いようである.とくたあげれば VollmyやBrandlなど 二三特色ある研究も見られるが,実際の設計あるいは設 計規準などにおいては古典理論を土台としているものが 少なくない.乙れは必ずしも古典理論が実際と最も良く 合うということを意味するものではない.現に土圧に関 してはかなりの数の実験,実測値が報告されているが, 古典理論と良く一致する例もあれば,かなりくい違う例 もある. 古典理論をはじめとする従来の理論解析にはいわゆる 剛塑性論に基づいたものが多い.従って管及び周囲土の 変形性状と埋設管土圧との関連性に関しては何らの検討 もなされていない.一般に埋設管の挙動は管と周図土の 相対剛性に影響されるところが大きく,従って従来の剛 塑性論的観点からの追究ではその一般的な傾向を把握す る乙とは難かしいものと思われる. 本文は有限要素法による埋設管問題の弾性解析結果を 報告するものである.解析は管をトラス材,周囲土を有 限要素で表わし, これらを一体に考えて計算した.結果 は主に土圧で表わし, Marston -Spanglerの理論値と の比較を行なった. なお数値計算に際しては名古屋大学大型計算機センタ - FACOM 230-60を使用したことを付記する.

2

.

有限要素解析 有限要素モデノレは溝型モデルと突出型モデ〉レの二通り を考えた(図ー1)• ただし要素分割は同ーとし型によ

*

土木工学科

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有限要素モデル って諸係数を変える手法をとった.溝型モデルで、はI及 び

E

の部分を自然地盤,

I

I

の部分を埋戻し土と考える. 簡単のためここでは

E

の部分を剛とし,

1

E

の変形係 数EI,Enの比を種々変イじさせることによって自然地盤 と埋戻し土の相対剛性を考慮する.自主童 Tは

E

の部分に のみ与え埋戻し後の応力,変位状態を調ぺることにす る.突出型モデルでは

E

の部分を自然地盤,

1

の部分を 盛土などの埋戻し土と考える.この場合はEの部分にも 剛性を与え自然地盤の洗下が土圧分布に与える影響も調 べられるようにした.自重を埋戻し土だけに与えること は溝型と変わらない. 埋設管はトラス材,すとtわち軸方向のみ変形可能な直 線部材要素をヒンジ節点で連結したもので近似する.管 要素と土要素の接合は固定とし,相対的なとりは考慮し ない.管の剛性は変形係数

E

,と肉厚tで表わされる. 弾性解析では有限要素法の方程式

(

K

)

{

U

}

=

{

P

}

から

(2)

2

5

2

成 田 園 朝 変形係数

E

,単位重量

r

および基準長

L

をくくり出す ことができ,数値計算において乙れらの値を単位値1.0 にとれば無次元イじされた応力,変位が求められる.ここ ではEとしてEr,Lとして管径Bcをとり,これらを 基準にして他の係数,長さを定める.この場合無次元イ七 された変位,応力はそれぞれ uj

2, σ/rBcで表わ -"'r される.なお土のポアソン比は0.3と仮定する. 溝型モデ、jレで、は埋戻し土被りと管径の比

H/Bq

溝巾 と管径の比 Bd/Bcおよび埋戻し土と自然地盤の変形係 数の比En/Erをパラメータとして変化させる.突出 型モデルでは

H/Bc

および自然地盤と埋戻し土の変形 係数比 En/Erをパラメータとする.両ケースとも管の 剛性は一定とし E,=5000Er,t=Bc/12とする.これ は Er=70~80K~/cnl , B c =60cm としたとき E ,ニ 3.5~ 4.0XI05 K~/cnl, Bc=5cmであり, 一応コンクリート管 を想定して定めたものである.

3

.

数値計算結果および考案 図- 2は溝型モデルにおける土圧分布を表わしたもの である.鉛直,水平土圧とも埋戻し土と自然地盤の剛性 比En/Erが大なるほど大きくなる. 鉛直土圧分布は Marston司Spanglerが仮定したような一様分布にはな らないが, En /Erが小さくなるにつれ一様分布に近づ く傾向が見られている.水平土圧分布は放物線形であ る.図には示していないが管周囲のセン断応力 Txyは管 頂部を除いてほとんど Oである.このことは鉛直,水平

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c 3.0 0 1.0 図

-3

溝型モデルにおける鉛直土庄

(3)

地中埋設管i乙関する有限要素解析 土圧 σ y,(]xが主応力 i乙近いことを意味している.

H/Bq B

d

/

B

c

を種々変化させて計算すると,これら の値が大きくなるほど鉛直,水平土圧とも大きくなるこ とが知れる.鉛直土圧についてこれらの傾向を示したも のが図 3である.この図は

H/Bc

を一定にし

B

d

/

B

c

を変えたときの鉛直土庄の変化を示したものである.縦 軸の σ

Jr

Hは図- 2の鉛直土圧分布 σyjrBc を平均化 し一様分布に直したときの土圧

σ/

rBcを

H/Bc

で除し た値である.このようにすると平均土圧σが土被り圧rH の何パーセント iζ相当するかが明瞭になる.図中に太い 実線で示した曲線は Marston式で主働土圧係数Kとと り面上の摩擦係数ρとの積 Kμ を0.19としたときの値 である.ちなみに Marston式 は

五/

rBc

p

-

-

{

1 江

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C

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3 : ( l )

と表わされる.Spangl巴rは多くの材料についてKρ値 はほぼ一定であり, Kμ=0.19という値はほとんどの場 合において安全側の値で、あると述べている.しかし材料 やその他の条件にかかわらずKμ値を一つの債に考えて しまうことは非常に問題であり, Marston-Spangler理 論に含まれる他の問題とともに今後議論していかなけれ

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ばならないところである. さて図 3から知れるように鉛直土圧は

B

d

/

B

c

が大 きくなるに従いほぼ直線的に増加する.また

H/Bc

が小 さいほど土庄は土被り圧 rH1乙近くなる傾向が示されて いる.Marston式の与える値と解析値との差はかなり 大きく, Eli!Er=1. 0 で σ /rH の差が 1O~20%, Eli/ Er=0.2では 30~50%に達している. 溝型モテソレの結果をまとめたものが図- 4である.縦 軸lこ土被り高Hと溝巾の比旦,横車自に(1)式で示されるCd

B

d

値を取って表わしている.解析値は計算されたσ

Jr

Bc を

B

d

/

B

c

で、除したものを

C

d

としてプロットしているが, この場合は C

d

値自身にも

B

d

/

B

c

が含まれているため 一つの曲線上には乗ってこない.傾向として

C

d

H/Bd

に対し直線変化を示す.また Eli/Erが小さくなるほど

Cd

債の

H/Bd

による変化が小さくなることが知れる. 次に突出型モテソレの計算結果を示す.図

-

5

は解析

f

直が Marstonの理論値のどのあたりに位置するかを示した ものである.縦軸には土被り高

H

と管径

B

c

の比

H/Bc

を,横軸には平均土圧

σ

/

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B

c

を取って表わしている. Marston理論では突出型埋設管においてとり面を管に 接する鉛直平面と仮定している. ζの場合土被り高 Hの 大小によってとり面が盛土表面にまで達する場合と達し ない場合とが考えられ,前者を完全,後者を不完全状態 と呼んで区別する.図中の 5は沈下比と呼ばれるもの

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3 図

4

Marston理 論 と の 比 較

(4)

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突出型モデルにおける鉛直土庄 .l2i.ich_♀姐

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-6

溝型モデルの応力状態 で,主こり面をはさんだ内側,外側の管及び周囲土の相対 抗下を数量的に表わしたものである .

0>0

のときはとり 面の外側の沈下が内側の洗下より大であり,いわゆる突 均三連埠金些生

~c~3.q ,

粍=∞

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H山i川 知 勺 官 官 - 2 : . L

タ付

8, 図

-7

突出型モデルの応力状態 出型の状態が見られる.逆l乙5く0のときは内側の洗下の 万が大きくなり,とり面上のセン断抵抗によって土被り の一部が受け持たれる溝型状態になる .

0=0

の場合は

(5)

地中埋設管l乙関する有限要素解析

2

5

5

相対洗下が全くない状態であり土圧は土被りに一致する (この状態を中立状態と呼ぶ) . きて計算は En/Er=1.0,5.0, ∞ の 3ケースについ て行なった. En/Er=∞は自然地盤を剛と考えた場合 である.結果は図にフ。ロットされているように幾分突出 状態の傾向が見られるが,ほとんど中立状態に返し剛 性の影響も小さい.解析儲から計算される洗下比5を図 中の表l乙示したが,これから Marston理論のような 3 と土圧との関連性をとらえるととは難かしい. 最後に溝型,突出型両モデノレにおける埋設管近傍の応 力状態を図

-6

7

l

乙示す.中心軸を境に右側は最大セ ン断応力の分布,左側は主応力の方向及びその大きさを 表わすものである. 参 考 文 献

4

.

結 論 以上の有限要素解析の結果を簡単にまとめると次のよ うになる. (1)溝型モデソレの計算では,鉛直土圧分布が Marston の仮定したような一様分布とはならない.しかし水平土 圧分布は大体放物線形であり Spanglerの考え方に近 い.両土圧とも埋戻し土と自然地盤との剛性比が大きく なるほど増加する.鉛直土圧は Marstonの理論値より 小さく剛性比によってかなりの差が生ずる. (2)突出型モテ、Jレの計算で、は鉛直土圧がほとんど土被 り圧に一致し, Marston理論のような沈下比と土圧と の対応性は認められない.

1) Spangler, M. G. (1948) : Underground Conduits-An Appraisal of Modern Res巴arch,Trans. ASCE, vol. 113

2) Vollmy, A. (1936) : Erddruck auf elastisch巴ingebetteteRohre, Int.

Assn. for Bridge and Str.Eng. vol.4

参照

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