欧州線 アジア線 米国線 ●学術情報ネットワーク(SINET)は、850以上の 大学等をつなぎ、全都道府県全てを100Gbpsの超高速 通信速度でネットワーク化した日本最高のネットワーク。 ● まさにSINETは地方創生・再生、地方での知識集約型 の産業集積拠点形成に適したネットワークと言える。
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国内ネットワーク( SINET 5 )
SINETと海外研究ネットワークとの接続
●SINETは米国Internet2や欧州GÉANT等、アジア地域 の多くの海外研究ネットワークと相互接続 ●日欧回線 : 20Gbps ●日米回線 : 100Gbps + 10Gbps ●日・アジア回線: 10Gbps ●日米と比べ通信速度が劣る日欧、日・アジア回線 の強化が課題 ※SINET: Science Information NETwork(サイネット) 平成29年5月12日 未 来 投 資 会 議 東 京 大 学 総 長 五 神 真資料4-1
WIC-26●Society 5.0による社会の実現には、ストレスなくビックデータを扱える環境という優位性を確保することが必須。
ハイレベルなネットワークとデータプラットフォーム整備による環境が新産業創出の起点。
●日本には既に高度な学術情報ネットワーク(SINET)環境があり、これを有効活用・強化・拡張すること、
そこを流れるイノベーション・ビッグデータを大学のキャンパス周辺に集まり共同研究を行う民間企業に開放する
方策が効果、コストの両面で優れる。
●ビッグデータ・情報爆発が IT変革の原点。データ利活用の圧倒的加速化の実現が急務
SINETが持つ優位性は次の5点。
①セキュアなネットワークとして国際的な信頼を得ている(「レギュラトリーサンドボックス」での実験にも適する)
②巨大データを扱う最高レベルの知見の蓄積を活用できる(世界的にみて、天文学、素粒子理論、高エネルギー研究
等のアカデミックな分野が巨大なデータを扱った経験を最も多く持つ。CERN施設の検出器から送出されるデータは、
You Tubeにアップされる動画の総量に近い。 SINETは、巨大データの蓄積・解析に必須なクラウド・スパコンとの
高速接続の経験が豊富。)
③地方にも質の高い通信網を提供しており、地方創生や地方大学の知識集約型拠点化に対応可能
④国際連携の下、世界の主要な研究機関と接続されている
⑤通信回線の利用コストが相対的に低廉
欧州線 米国線 アジア線①
国際・国内情報通信ネットワークの拡充
②
ユーザーとSINETとのラストワンマイルの接続の支援
③
データプラットフォームの構築
(利用者が様々なデータベースのデータと、自ら持つデータとを組み合
わせて新しい価値を創造できるプラットフォーム機能)
④
筑波・柏・本郷イノベーションコリドー内における運用拠点整備
運用拠点2
この環境を企業も含めて有効活用するための強化・拡充プラン
WIC-270 50 100 150 200 250 0 50 100 150 200 250 (歳) (人) 25 35 45 55 65
基礎科学力の危機
教員数 (東京大学・2006→2012年)
903 775 687 588 532 519 482 442 431411 383 385 474 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 20 11 20 12 20 13 20 14 20 15 20 16 20 1740歳未満の任期なし教員数
の推移(東京大学)
若手研究者の雇用安定化 施策により、40歳未満の 任期なし雇用を89人回復優秀な若手を惹きつけるため、国際求心力
の回復が急務。
大規模国際共同研究施設の整備など、基礎
科学振興戦略のグランドデザインが必要。
平 成 2 9 年 5 月 1 2 日 未 来 投 資 会 議 東京大学総長 五神 真大学の“経営”に
おける先行投資
判 断 の 重 要 性
▲520人
3,055人 2,519人 2,310人 3,830人 (43%) (60%超) 2006 2012 2006 2012任期付
任期なし
カミオカンデ 2002年ノーベル物理学賞 「天体ニュートリノの観測」 (小柴昌俊名誉教授) スーパーカミオカンデ 2015年ノーベル物理学賞 「ニュートリノ質量の発見」 (梶田隆章教授) ハイパーカミオカンデ2.基礎科学に対し集中投資を行う枠組みの不在
1.若手研究者の危機
資料4-2
WIC-28成長戦略 骨子(案)
平成29年5月12日 日本経済再生総合事務局 (基本的な考え方) ・第4次産業革命におけるイノベーション(IoT、ビックデータ、人工知 能、ロボット等)の活用により、Society5.0(イノベーションを活用した 超スマート社会)の実現を目指す。 ・このため、 ①我が国の強み((ⅰ)モノづくり、(ⅱ)社会課題の先進性・大きさ、 (ⅲ)リアルデータの取得・活用可能性)を活かせるか、 ②国内外で成長が見込まれるか、 ③課題先進国のモデルケースとして世界にアピールできるか、 との観点から選定した「戦略分野」に投資を集中させる。 ・また、域内外のヒト・モノ・カネ・データの活発な循環を活かして地域経済の 好循環を引き出すことにより、ローカルアベノミクスを強力に推進していく。 ・「官民戦略プロジェクト 10」を着実に実行していく。 (具体的施策例) Ⅰ.Society5.0 として目指すべき戦略分野 1.健康寿命の延伸 -データ・AI・ICT を活用した医療、自立支援、介護ロボット -保険者による個人の予防・健康づくりの取組促進、企業の健康経営との連携 2.移動革命の実現 -トラックの隊列走行、地域における無人自動走行 3.サプライチェーンの次世代化 -スマート工場、協調領域でのデータプラットフォーム化 4.快適なインフラ・まちづくり 5.FinTech 等 WIC-29Ⅱ.Society5.0 の横割課題 A.価値の源泉の創出 1.データ利活用基盤の構築・制度整備 -公共データのオープン化、事業者間のデータ流通、パーソナルデータの利活用 -第4次産業革命(Society5.0)に対応した知財・標準化戦略 2.教育・人材力の抜本強化 -IT 人材力の強化(個人に着目した支援、実践的教育の強化、プログラミ ング教育の必修化対応) -高度外国人材の更なる呼び込み 3.イノベーション・ベンチャーを生み出す好循環システム -大学改革、産学官連携の抜本的強化 B.価値の最大化を後押しする仕組み 1.「日本版レギュラトリー・サンドボックス」 -参加者や期間を限定することにより、「まずはやってみる」試行錯誤を 許容する制度の導入 2.規制改革・行政手続簡素化・IT 化の一体的推進 3.「稼ぐ力」の強化(コーポレートガバナンス改革を形式から実質へ) 4.公的資産・サービスの民間開放 5.国家戦略特区の加速的推進 6.サイバーセキュリティ 7.シェアリングエコノミー WIC-30
Ⅲ.ローカルアベノミクス -地域経済好循環システムの構築- 1.中堅・中小企業・小規模事業者の革新/サービス産業の活性化・生産性向上 -IoT・ロボット等の導入促進、成長資金の供給、円滑な事業再生・事業承継 -地域中核・成長企業の投資拡大・生産性向上 2.攻めの農林水産業の展開 -「農業競争力強化プログラム」や「農林水産業の輸出力強化戦略」の実行 -データ等を活用したスマート農林水産業の推進 3.観光・スポーツ・文化 -観光資源の魅力向上 -スタジアム・アリーナ改革の推進 Ⅳ.海外の成長市場の取り込み -インフラシステム輸出、経済連携交渉、中堅中小企業の海外展開支援、ク ールジャパン WIC-31
平成29年5月12日
松野文部科学大臣 提出資料
第4次産業革命推進の鍵となる
人材力・イノベーション基盤力の強化
文化資源を生かした社会的・経済的価値の創出
資料6
WIC-32第4次産業革命に向けた「人材力」の強化
✓ 第4次産業革命時代の経済成長の源泉となる「人材力」を抜本的に強化するため、
人生100年時代における社会人の学び直しを含め、大学や専修学校における教育・人材育成を拡充。
○初等中等教育におけるプログラミング教育等を含む
情報活用能力の育成
・ 「未来の学びコンソーシアム」と連携し、現場のニーズに応じたデジタル 教材の開発促進や人材支援等を充実 学校と産業界との連携強化等による人材育成の抜本強化 産業構造の変化 I T 人 材 の 不 足 は 、 現 状 約 1 7 万 人 か ら 2 0 2 0 年 に は 約 3 7 万 人 不 足 2 0 3 0 年 に は 約 7 9 万 人 不 足 IT⼈材の最新動向と将来推計に関する 調査結果(平成28年6月経済産業省)人 材 力 の 強 化 に よ り 、 経 済 成 長 の 実 現 を
- 6年一貫制教育による工学・情報大学院の創設 - 学科縦割り構造の抜本的見直し - 主たる専門に加え副専門分野の修得 (メジャー・マイナー制:バイオ、医学、社会学、心理学、経営学等) - 工学基礎教育の強化 (数学・物理・化学・情報・数理・データサイエンス)○産学の連携による実践的な教育の推進
・ 新たな高等教育機関(専門職大学)の制度化 産業界との連携で、実践的な職業教育を加速(学校教育法改正) ・ 専修学校と産業界等との持続的な連携 産業構造の急速な変化に対応する教育カリキュラム等を開発 ・ データサイエンスのスキル修得の支援 博士課程学生・博士号取得者等を対象としたスキルの習得の支援○大学等における未来の産業構造・社会変革に対応
した人材育成の推進
・ 革新的な工学教育改革の推進 ・ 高等専門学校における新産業を牽引する人材育成 ・ 産学ネットワーク形成による課題解決型学習等を通じた高度情報技術人 材の育成(enPiT) ・ 拠点形成による情報セキュリティ教育の強化 ・ 全学的な数理・データサイエンス教育体制整備 WIC-33工学教育改革
○6年一貫制教育による 工学・情報大学院の創設 ○学科縦割り構造の抜本的 見直し ○主たる専門に加え副専門 分野の修得 (メジャー・マイナー制:バイ オ、医学、社会学、心理学、 経営学等) ○工学基礎教育の強化 (数学・物理・化学・情報・ 数理・データサイエンス) 情報技術教育・産学ネットワーク形成※education network for Practical information Technologies
数理・データサイエンス教育体制整備 全学教育センター 整備 農 工 理 人文 社会科学 医・保健 健康・医療 災害対策 金融・保険 交通・輸送 AI・ロボット 建築・インフラ 農業・食料 学 部・ 修 士 6 年 一 貫 制 修 士・ 博 士 5 年 一 貫 制 学 部 4 年 修 士 2 年 博 士 3 年 従来 博 士 3 年 一般教養教育 工学基礎教育 (インターンシップ、PBL等を含む) 専門教育 専門基礎教育/工学共通教育 数学、物理、バイオ、化学、情報 (情報セキュリティを含む)、数理・データサイエンス、倫理・安全、知 的財産、アントレプレナーシップ、マネジメント等の教育の充実 一般教養教育としての情報教育 社会基盤 情報 機械 情報 電気 情報 学部・研究科 専門基礎・共通教育としての情報教育 情報 化学 情報 情報 材料 情報 新分野 主 た る 専 門 副 専 門 主 た る 専 門 副 専 門 主 た る 専 門 副 専 門 主 た る 専 門 主 た る 専 門 新規 社会・産業界における 必要とする人材のトレンド 分野 分野 分野 分野 学士 人材 インターンシップ 教員派遣 教育支援資金 既存の 体制に 加え ベンダー企業 大学 ユーザー企業 学術機関 拠点大学 社会で活躍するIT技術者の学び直しを推進するenPiT-Pro 産業界等との連携により、 実践的な教育や社会で活 躍するIT技術者の学び 直し推進体制を強化し、セ キュリティ分野等の情報技 術人材を育成。(enPiT※) 文理を超えて数理的思考 やデータ分析・活用能力を 持つ人材を育成するための 教育システムを全国に展 開。