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学会誌『社会言語科学』特集論文募集のお知らせ

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Academic year: 2021

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『社会言語科学』特集論文募集のお知らせ 学会誌編集委員会では, 以下の要領で特集「新しい学習・教育が変えていく社会―「社 会言語科学」からの貢献」の論文を募集いたします. 特集に投稿された論文は, 通常の 投稿論文と同じく, 査読を経て掲載が決定されます. なお, 特集では最終投稿期限が設定されていますのでご注意ください. 投稿論文は基 本的に投稿され次第, 査読作業に入ります. したがって, より早く投稿された論文ほど, 査読が早く済み, 論文を修正する機会が多くなります. 最終投稿期限は特集論文の投稿 を受け付ける最終期限という意味ですので, 早く投稿できる方は早めに投稿されることを お勧めします. 刊行時期までに採択とならないときは, 特集号以外の号に掲載されるこ ともありますのでご了解ください. 特集論文の最終投稿期限:2019 年 9 月 30 日(月) 掲載号の発行:2020 年 9 月(第 23 巻第 1 号に掲載予定) 特集論文の投稿先:電子投稿システムを通じて投稿してください(本学会HP の「学会誌」 ページ参照) ________________________________________________________________________________ タイトル:新しい学習・教育が変えていく社会―「社会言語科学」からの貢献 担当エディター: 森本 郁代 (関西学院大学) 井出 里咲子(筑波大学) 宇佐美 洋 (東京大学) 武黒 麻紀子(早稲田大学) 本年、社会言語科学会は設立20 周年の節目を迎えた。これを機に、「何のために社会言語 科学があるのか、何のために研究するのか」を考える機会を提供すべく、社会言語科学にお ける学問的知見を、特に「学習・教育」という文脈で積極的に活用することを目指した論文 を募集する。本特集の射程には、本学会との関連も深い言語学習・教育や学校教育の分野だ けでなく、これまで学習・教育と結び付けて議論されることの少なかった社会的実践も含ま れる。 近年、学習と教育をめぐる状況や捉え方は大きく変わりつつある。たとえば大学を含む学 校教育の現場において、これまでの知識重視の講義主体の授業形態から、学生主体の学びを 促すアクティブラーニング型の授業が推進されるようになっている。こうしたパラダイム -267-

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転換の背景には、変化が激しく、複雑化してきている現代社会において、そこに内在する諸 問題を解決し、持続可能な社会を作り上げていくための人材や市民の育成が急務であるこ と、またその上で思考力やコミュニケーション力の育成がこれまでになく求められるよう になったことが挙げられるだろう。同時に、このパラダイムシフトは、学習が個人の中だけ に閉じたものと捉える個体主義的学習観から、社会生活のさまざまな営みの中で、そのつど の文脈によって引き起こされるとする状況論的学習観へと変わりつつある現状と軌を一に している。 こうした学習観・教育観の変化に伴い、目標が明確でその達成を意図した学習・教育から、 日常的な営みの中で意図せず生じている学習・教育のあり方へと関心も広がってきている。 また教育や学習の対象としては、知識や技能のほか、協調性や問題解決への意欲といった 「態度」の養成も含められるようになっている。教育や学習を状況やそのつどの文脈に埋め 込まれたものとして捉えるという教育・学習観のパラダイムシフトは、研究のフィールドを 学校という限定的な場から、より広い社会的場面へと押し広げつつある。こうした考え方に 基づく研究は、私たちの教育・学習に対する捉え方を豊かにしてくれるとともに、人材や市 民の育成のあり方についても多くの示唆を与えてくれることが期待できる。 本学会誌においては、第12 巻第 1 号の「言語・コミュニケーションの学習・教育と社会 言語科学―人間・文化・社会をキーワードとして」で既に学習と教育をテーマに取り上げて いる。しかしながら、今回の特集では、研究対象を言語やコミュニケーションの学習・教育 にとどまらず、一見学習・教育とは無関係に見える社会的実践を、学習・教育と関連づけて 論じるような論文を特に歓迎する。取り上げるトピックや対象とする学習・教育の文脈は、 スポーツや音楽活動、職場や地域の市民活動、医療や裁判員制度など、私たちの社会のあら ゆる場面に見出すことができるだろう。 学習と教育について問い直すことが、本学会の目指すウェルフェア・リングイスティクス の実践につながることは、多くの学会員に賛同していただけると確信している。「新しい学 習・教育が変える社会」という観点の下、さまざまな分野からの論文が集まることにより、 社会言語科学がこれまで歩んできた道のりと、これからの方向性について議論するための 視座を与える特集号となることを期待している。 -268-

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