被覆鋼管
ポリエチレン被覆鋼管
被覆鋼管
ご注意とお願い 本資料に記載された技術情報は、製品の代表的な特性や性能を説明するものであり、「規格」の規定事項として明記したもの以外は、 保証を意味するものではありません。本資料に記載されている情報の誤った使用または不適切な使用等によって生じた損害につきま しては責任を負いかねますので、ご了承ください。また、これらの情報は、今後予告なしに変更される場合がありますので、最新の情報 については、担当部署にお問い合せください。 本資料に記載された内容の無断転載や複写はご遠慮ください。
近年、ガス、石油、上下水道用のパイプラインや各種埋設配管の役割は、ます
ます重要になってきました。埋設配管の置かれる環境は、鉄道の電化、都市の
住宅集中化、埋立て・造成による土質の不均一性などによって悪化の一途をた
どってきました。さらに最近では、ビル配管内における鉄筋コンクリートとのマ
クロセル腐食も大きな問題として取りあげられています。土壌中の配管の腐
食要因は、上記以外の要因も含めて複雑多岐にわたっており、埋設配管にはよ
り完全な防食被覆が要求されます。
当社では、各種埋設配管の防食性を向上させる様々な研究をすすめ、昭和
40年代以来ポリエチレン被覆鋼管を開発、販売しております。
ポリエチレン被覆鋼管は、溶融ポリエチレンを押出被覆しており、ピンホールが
なく、優れた化学的、電気的特性を有し、埋設用として最適です。15A〜1600A
までの広い寸法範囲の製品を製造しておりますので、広くご愛用ください。
ご注意:内部の液体凍結による、変形が生じる場合があります。はじ めに
目 次
ポリエチレン被覆鋼管の特長 ・・・・・・・・・・・ 2
被覆の種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
製造方式および工程 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 4
標準仕様 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
防食層ポリエチレンの特性 ・・・・・・・・・・・・ 8
製品例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
用途例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
ポリエチレン被覆鋼管の現場施工方法
■小径サイズ(100A以下)の例・・・・・・・・ 12
■中大径サイズの例・・・・・・・・・・・・・・・ 12
種類の記号 被 覆 アンダーコート
被覆の構成
適用寸法
商品名
P1H 一 層 接着剤 450A〜1400A NS-PEL®-3XF 鋼管 接着剤 防食層種類の記号 被 覆 アンダーコート
被覆の構成
適用寸法
商品名
P1H 一 層 接着剤 15A〜100A NS-PEL®-1H 20A〜100A NS-PEL®-1M 15A〜400A NS-PEL®-3XL 80A〜600A NS-PEL®-3XF(標準色は黒) P1S 一 層 粘着剤 100A〜400A (標準色は黒)NS-PEL®-1S P2S 二 層 粘着剤 15A〜400A NS-PEL®-2SP 80A〜600A NS-PEL®-2SE P2H 二 層 接着剤 20A〜100A NS-PEL®-2MP 鋼管 粘着剤 防食層 鋼管 接着剤 防食層 鋼管 粘着剤 防食層 保護層 鋼管 接着剤 防食層 保護層ポリエチレン被覆鋼管の特長
被覆の種類
❶ 優れた化学的・電気的特性
❷ 安定した品質
❸ 幅広い製造可能範囲
❹ 用途に応じた効果的な被覆構造
❺ 現地防食作業が容易
ポリエチレンは、透水、吸水がほとんどなく、酸、アルカリ、溶剤などに対する耐薬品性に
も優れています。
ポリエチレン被覆鋼管は、高い電気絶縁抵抗の値を示し、経時的な変化もありません。し
たがって、埋設環境の条件が悪くても、鋼管が腐食されることはほとんどなく、電気防食
を施工する場合でも、通電量が少なくて済むので維持費を低減することができます。
ポリエチレン被覆鋼管は、新鋭設備と最新技術を駆使して生産されます。生産ラインは、
前処理から最終検査まで連続しているので安定した品質が得られます。
各種試験、検査はもちろん、自動ホリディディテクターもオンライン化されており、品質
保証体制は万全です。
ポリエチレン被覆鋼管は、クロスヘッドダイ製造方式、Tダイ製造方式により、15A〜
1400Aまでの広い寸法範囲の製造が可能です。また、用途や配管の接続方法に応じ
て、一層あるいは二層被覆の選択ができます。
ポリエチレン被覆鋼管に使用しているアンダー
コートは、防食性と密着性に優れており、粘着剤
型と接着剤型とがあります。また、ポリエチレン
被覆鋼管には、一層型と二層型とがあり、これら
の組み合わせによって、ニーズに応じた効果を十
分に発揮させることができます。
ポリエチレン被覆鋼管は、配管現場における
防食施工が確実で簡便です。
(1)クロスヘッドダイ方式
(2)Tダイ方式
鋼管 接着剤 防食層ピンホールテスト 予 熱 粘着剤塗布 (溶着防止剤塗布) 冷 却 冷 却 ピンホールテスト 防食層ポリエチレン被覆 保護層ポリオレフィン被覆 水 冷 ピンホールテスト ポリエチレン被覆 アンダーコート塗布 予 熱 ブラストまたは酸洗 ブラストまたは酸洗 接着剤とポリエチレン プライマー塗布 予 熱 水 冷
●
クロスヘッドダイ方式
●
Tダイ方式
450〜1400A
製造方式および工程
クロスヘッドダイ方式(二層型)
15〜600A
(一層型)
15〜600A
Tダイ方式(単位:mm) 呼 び 径 被覆の厚さ 膜 厚 許容差 15A〜90A 1.5 +規定しない−0.3 100A〜150A 2.0 +規定しない−0.4 200A〜250A 2.5 +規定しない−0.5 300A〜400A 2.5 +規定しない−0.5 450A〜1000A 2.5 +規定しない−0.5 1100A〜1600A 3.0 +規定しない−0.5 備考:アンダーコートの厚さは、 粘着剤の場合:目標値0.3mmとします。 接着剤の場合:目標値0.15mmとします。 (接着剤は被覆の厚さに含まれます) (単位:mm) 呼 び 径 被覆の厚さ 防食層 保護層 膜 厚 許容差 膜 厚 許容差 20A〜90A 0.6 +規定しない−0.2 1.0 +規定しない−0.3 100A〜125A 0.8 +規定しない−0.2 1.1 +規定しない−0.3 150A 0.9 +規定しない−0.3 1.2 +規定しない−0.3 200A 1.1 +規定しない−0.3 1.5 +規定しない−0.4 250A 1.2 +規定しない−0.3 1.6 +規定しない−0.4 300A 1.2 +規定しない−0.3 1.7 +規定しない−0.4 350A〜400A 1.2 +規定しない−0.3 2.0 +規定しない−0.5 450A〜600A 1.3 +規定しない−0.4 2.0 +規定しない−0.5
SGP-E-H 100A×11000 04-19 P1H NS-PEL-3XL NIPPON STEEL W QA0507011
(100A以下)
⑤
① ⑦ ② ⑥ ⑧ ④ ③
SGP-E-H 100A×11000 04-19 P1H NIPPON STEEL W QA0507011
⑤
① ⑦ ② ⑥ ⑧ ④
NIPPON STEEL QA0607010 NS-PEL-2SE P2S SGP-E-G 300Ax5500 SL/NSACC-L JICQA 04-19 580D001 NO.0001
② ② ③
① ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩
(125A以上)
SGP-E-G 100A×5500 04-19 P2S NS-PEL-2SP NIPPON STEEL W QA0507011
(100A以下)
⑤
① ⑦ ② ⑥ ⑧ ④ ③
SGP-E-G 150A×5500 04-19 P2S NIPPON STEEL W QA0507011
⑤ ① ⑦ ② ⑥ ⑧ ④ (125A以上)
①ロゴマーク(NIPPON STEEL) ②JISマークおよびJIS認証機関番号 ③日本製鉄販売品名
④ポリエチレン被覆鋼管の規格 ⑤原管の規格 ⑥寸法×長さ ⑦製造所略号
⑧製造年月 ⑨管理番号 ⑩管番号
(単位:mm)呼 び 径
(ベベルエンド)
溶接継手
ねじ継手
(プレーンエンド)
メカニカル継手
15A〜90A 100 50以下 10 100A〜150A 130 50以下 — 200A〜400A 150 — — 450A〜1600A 150 — — 注:( )内は管端仕様製 法
外 径
管 長
製造場所
クロスヘッドダイ方式 15A〜100A 5.5m(標準) 和歌山製鉄所 15A〜300A 5.5m〜12.5m(5.5m標準) 350A〜400A 5.5m〜12.5m 80A〜600A 5.5m〜12.2m 大分製鉄所 Tダイ方式 450A〜1400A 9m〜18.3m 君津製鉄所(
)
(
)
標準仕様
被覆の厚さ
製造可能寸法範囲
管端形状
管端被覆除去長(標準)
一層被覆型(粘着型、接着型)
JIS G 3469 P1H、P1S
二層被覆型(粘着型)
JIS G 3469 P2S
ビニール 被覆除去長さ テープ ℓ≒100∼150mm 被覆除去長さ溶接継手用
管端形状
ℓ≒0∼20mm 被覆除去長さメカニカル継手用
管端形状
内面には、ご指定によりエポキシ樹脂塗装、亜鉛めっき、
ポリエチレン粉体ライニングなど用途に応じたものを施します。
結束および梱包
100A以下については、約1000kgごとに結束を行います。管本体は梱包しません。
表示(例)
管1本ごとに次の項目を表示します。外面に表示する場合の例を示します。
ビニール テープ ℓ≒25∼50mm 被覆除去長さねじ継手用
管端形状
被覆除去長さ ねじ継手用管端構造薬 品 名
適 用
薬 品 名
適 用
塩 酸 ○ 食 塩 水 ○ 希 硫 酸 ○ ア ル コ ー ル ○ 濃 硫 酸 × グ リ セ リ ン ○ 希 硝 酸△
ガ ソ リ ン ○ 濃 硝 酸 × ト リ ク レ ン△
リ ン 酸 ○ ベ ン ゾ ー ル ○ 酢 酸 ○ ト ル オ ー ル × 亜 硫 酸 ガ ス ○ ク レ ゾ ー ル ○ ア ン モ ニ ア ○ 重 油 ○ 苛 性 ソ ー ダ ○ 植 物 油 ○ 硫 化 水 素 ○ ア ス フ ァ ル ト ○ (備考)○:使用可 △:使用を避けた方が良い ×:使用不可項 目
試験方法
性 能 値
密 度(kg/m3) JIS K 7112 915以上 引 張 破 壊 応 力(N/mm2) JIS K 7161 11.8以上 引 張 破 壊 呼 び ひ ず み(%) JIS K 7161 300以上 硬 さ(HDD) JIS K 7215 40以上 ビ カ ッ ト 軟 化 温 度(℃) JIS K 7206 85以上 耐 環 境 応 力 亀 裂(h) JIS K 6922-2 96以上 吸 水 率(%) JIS K 7209 0.04以下 耐 電 圧(kV/mm) JIS K 7140-1 30以上項 目
試 験 法
試験結果(例)
接着剤P1H
(2.5mm)
(2.5mm)
粘着剤P1S
密 着 力 ISO 21809-1,-4 23℃、ピール試験 150N/10mm 以上 4N/10mm 以上 落 錘 衝 撃 ISO 21809-1,-4 23℃ 18J 以上 8J 以上 落 砂 利 衝 撃 砂利 JIS 4号、10kg 落下高さ2m、10回 ピンホールなし ピンホールなし 押 込 み 深 さ ISO 21809-1,-4 23℃ 0.2mm 以下 0.2mm 以下 偏 平 外径の1/2まで偏平 剥離・亀裂なし 剥離・亀裂なし 絶 縁 抵 抗 食塩水に100日浸漬 1010Ω・m2 以上 1010Ω・m2 以上 冷 熱 サ イ ク ル −30℃×1h ⇔+60℃×1h 20サイクル 異常なし 異常なし (収縮発生)防食層ポリエチレンの特性
1. 性 状
2. 耐薬品性
検 査
被覆品質特性
ピール強度検査 被覆厚検査ピ ン ホ ー ル :被覆のピンホールは、ホリデーディテクターで厳重な検査を
実施します。
被 覆 厚 :電磁厚み計等により、被覆厚さの検査を行います。
密 着 力(ピ ー ル 強 度 )
:バネ秤り等により、ピール強度の検査を行います。
(P1H)
製品例
用途例
保管状況 海底配管 ガス導管 小径管ポリエチレン被覆鋼管は一般に地下埋設管として使用さ
れますが、特に外面防食として抜群の性能を発揮します。
●石油・ガス輸送用鋼管
●上下水道用鋼管
●各種化学工業用配管
●その他管外面からの腐食の激しい場所における一般配管
※社名変更に伴いNSSMCは、NIPPON STEELに訂正となりました。❶
❶
❷
❷
❸
❸
❹
ソケット外面の透明部分からコーキングテープが隙間な く充填されていることを確認しながら、ソケットを手締め で接合しパイプレンチにて本締めを行います。 溶接部のバリ、スパッターの除去 ねじ切り:切り粉除去後 継手部の溶接 管およびソケットを専用工具(パイプレンチおよび万力)にて所定の締付けを行います。 加熱収縮作業 チューブホルダーを用いたチューブの収縮ポリエチレン被覆鋼管の現場施工方法
小径サイズ(100A以下)の例
中大径サイズの例
シ−リング材 シ−リング材 接合用シート 熱収縮シート巻き終わり部の施工