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モンテカルロ法を用いたVero4DRTに対する線量検証システムの開発

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Academic year: 2021

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Title Development of a dose verification system for Vero4DRTusing Monte Carlo method( Abstract_要旨 )

Author(s) Ishihara, Yoshitomo

Citation Kyoto University (京都大学)

Issue Date 2015-03-23

URL http://dx.doi.org/10.14989/doctor.k18877

Right

Type Thesis or Dissertation

Textversion ETD

(2)

京都大学 博士(医学) 氏 名 石 原 佳 知 論文題目

Development of a dose verification system for Vero4DRT using Monte Carlo method (モンテカルロ法を用いた Vero4DRT に対する線量検証システムの開発) (論文内容の要旨) 京都大学大学院医学研究科放射線腫瘍学・画像応用治療学では、小型C-band 加 速器、及び新型マルチリーフコリメータを搭載した四次元画像誘導放射線治療装置 を産学連携にて開発してきた。この放射線治療装置はジンバル機構を用いた照射位 置調整機能により、呼吸性移動を伴う腫瘍に対して線量を集中させ、正常組織への 線量を抑制する動体追尾照射が可能であり、その臨床応用を2011 年に実現した。 本研究では動体追尾照射法の臨床応用に向け、この放射線治療装置による高精度 な線量検証を可能とする、モンテカルロ法を利用した線量シミュレーションシステ ムの開発、及び精度検証を行った。 まず最初に、小型 C-band 加速器モデルの構築を汎用モンテカルロコードである EGSnrc を用いて行った。モデル構築には加速器設計情報をもとに幾何学的構造の 再現が必須であるが、電子銃より発生するターゲット入射電子の平均エネルギー、 及び角度分布は加速器構造上、直接測定することができない問題があった。そのた め、水ファントムを用いて 2 パターンの深部線量百分率、及び 6 パターンの軸外線 量比の実測し、その値とシミュレーション結果を照合し、高精度で実測値と合致す るパラメータを算出した。 入射電子の平均エネルギーを6.7 MeV、角度分布の半値幅を 1.0 mm と設定する ことにより、深部線量百分率において 1.0%以内、軸外線量比において 1.3%以内の 精度で実測と合致するモデルを構築した。 続いて、新型マルチリーフコリメータモデルをプログラム上で構築し、加速器モ デルより算出された線源データを用いてマルチリーフコリメータの静的、及び動的 モデルの検証を行った。 静的モデルにおいてはリーフ間漏洩線量分布、及びタングアンドグルーブ線量分 布に関する検証を行った。リーフ間隙を 0.015 cm、マルチリーフコリメータ密度を 18.0 g/cm3とすることにより実測と計算結果が 2.5%以内で合致するモデルを構築 した。さらに、この結果をもとに、マルチリーフコリメータにより形成された矩形 照射野において3 パターンの深部線量百分率、及び 4 パターンの軸外線量比を用い て実測と計算結果を比較し 1.6%以内のモデル精度であることを検証した。 動的モデルにおいては、シミュレーション中にマルチリーフコリメータ位置を仮 想的に移動させることによりピラミッドパターン、及び実臨床強度変調パターンを 再現した。この手法により、ピラミッドパターンにおいては 2.5%、実臨床強度変 調パターンにおいては 3.3%以内の精度で実測と合致するモデルを構築した。 以上の検証結果より、開発した線量検証システムは様々な条件において高精度で 実測の条件を再現可能であることを示した。 これらの成果に基づき、この線量検証システムは、開発した動体追尾照射のシミ ュレーションに有用であると判断され、in-house のシミュレーションシステムと して臨床、研究に活用されている。 (論文審査の結果の要旨) 本研究は、新規に開発された四次元画像誘導放射線治療装置に対応した、 高精度な線量検証を可能とする線量シミュレーションシステムの開発、及 び、その精度検証を行ったものである。 (1) 小型 C-band 加速器モデルの構築と検証: 電子銃より発生する入射電子 の平均エネルギーを 6.7 MeV、角度分布の半値幅を 1.0 mm とする線源 モデルを導入することにより加速器のモデル構築を行った。水ファント ムを用いた線量精度検証により深部線量百分率において 1.0%以内、軸 外線量比において 1.3%以内の精度で実測と合致することを明らかにし た。 (2) 新型マルチリーフコリメータモデルの構築と検証: 新型マルチリーフ コリメータモデルをプログラム上で構築し、加速器モデルより算出され た線源データを用いてマルチリーフコリメータの静的、及び動的モデル の線量精度検証を行った。静的モデル においては実測と計算結果が 2.5%以内で実測と合致することを明らかにした。さらに、動的モデル においては、計算中にマルチリーフコリメータ位置を仮想的に移動させ ることによりピラミッドパターン、及び実臨床強度変調パターンを再現 した。この手法により、ピラミッドパターンにおいては 2.5%、実臨床 強度変調パターンにおいては 3.3%以内の精度で実測と合致することを 明らかにした。 以上の研究は、四次元画像誘導放射線治療の臨床応用に必要な線量計算シ ステム開発に関する重要な研究であり、放射線治療の高精度化に寄与すると ころが大きい。したがって、本論文は博士(医学)の学位論文として価値あるものと認め る。なお、本学位授与申請者は、平成 27 年 2 月 18 日実施の論文内容とそれに関 連した試問を受け、合格と認められたものである。

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