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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程

§4 カブスカウト年代とプログラム

第1日 14:00~15:00(60分) 目 標 参加者は、このセッション終了時に次のことが達成できる。 1.カブスカウト年代の特性を理解する。 2.カブスカウト年代の憧れや興味を理解する。 3.「チャイルドプロテクション」について知る。 指導上のねらい 1.カブスカウト年代の発達段階での特性を理解させる。 2.カブスカウト年代の特性や憧れ・興味とカブスカウトの活動目標との関連を理解させる。 3.カブスカウト活動の目標を理解させる。 4.「チャイルドプロテクション」について知らせる。 準備品(資材・資料) ・ワークシート「カブスカウト活動の目標」(P54参照) ・ハンドアウト「チャイルドプロテクションへの取り組み」(日本連盟ホームページ) http://www.scout.or.jp/_userdata/child_protection/child_protection.pdf セッション運営要項作成にあたって 1.セッションの概要と展望 (1)スカウト運動は教育運動であることから、カブスカウト部門の指導者としては、カ ブスカウト年代の発達段階の特性を理解することは、重要なことである。 (2)カブスカウトにとって、興味のある楽しいプログラムを提供するためにも、指導者 はカブスカウト年代の憧れや興味を常に把握しておくことが必要である。 2.訓練目標を達成するために伝えること・実施すること (1)カブスカウト年代の一般的特性 ※隊長ハンドブック P14~P22参照 ①肉体的(身体的)特性 ②知的特性 ③情緒的(精神的)特性 ④社会的特性 (2)カブスカウトのプログラム ①カブスカウト活動のプログラムとしてスカウトに体験させたいことは、以下の 要因からなる。 ・スカウトの思い (スカウトの憧れや興味) ・保護者のニーズ (保護者が子供に体験させたいこと) ・社会のニーズ (社会が求めるスカウト像、社会的なニーズ) ・スカウト運動のニーズ (指導者がさせたいこと、カブスカウト活動の目標) ②「カブスカウト活動の目標」を教育規程7-17で確認する。 ③カブスカウトが抱く憧れや興味に、如何に保護者・社会・指導者のニーズを取り 込み、楽しいプログラムを企画し実施展開できるかにかかっている。そして、そ れを実現することが指導者の責務である。

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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程 (3)グループ作業 ①個人作業 いままでの活動経験を振り返り、スカウトがとても楽しい体験をしたと思う 活動は、どのようなプログラムでしたか。簡潔に一つ挙げてください。 各自ノートに記載する。 ②グループ作業 ワークシートを配布する 個人作業で記載した内容を、各自グループで発表しワークシートに記載して ください。 それに関連する「カブスカウト活動の目標」を線で結んでください。 ③発表 各グループで、1~2項目を発表する。 3.セッションのまとめと確認事項 (1) スカウト運動は教育運動であるということを、指導者は常に認識しておく必要が ある。 (2) カブスカウト年代の憧れや興味(ニーズ)は、時代とともに変化していくもので あるために、指導者は、常にアンテナを張ることが必要である。 (3) カブスカウトは、大きなビーバースカウトではなく、小さなボーイスカウトでも ない。その為にも指導者は、カブスカウト年代の発達段階における特性を理解し ておくことが必要である。 (4) チャイルドプロテクションについて 「チャイルドプロテクションへの取り組み」(日本連盟ホームページ)を説明する。 http://www.scout.or.jp/_userdata/child_protection/child_protection.pdf

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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程

§8 年間計画会議

宿 舎 泊: 第2日 9:00~11:15(135分) テント泊: 第2日 13:15~15:30(135分) 目 標 参加者は、このセッション終了時に次のことが達成できる。 1.年間プログラムが作成できる。 2.月間テーマから活動概要を作成できる。 3.カブスカウト隊の活動目標をバランスよく配置できる。 指導上のねらい 1.カブスカウト隊の活動は「月間テーマ」と活動目標を設定することから、プログラム立 案の過程(プロセス)が始まることを理解させる。 2.テーマについて理解させる。 3.良いテーマについて理解させる。 4.プログラムはスカウト運動の目的を達成するための手段であるから、カブスカウト隊の 活動目標をバランスよく配置することが重要であることを理解させる。 5.年間プログラムを作成するときには、いろいろな事柄を考慮しなければならないことを 理解させる。 6.年間プログラムを作成するにあたり、多くの成人(指導者、保護者、地域社会)の協力 が必要であることを理解させる。 準備品(資材・資料) ・ プレゼンテーションに必要な資材 ・ ワークシート「年間プログラム」(P57参照) セッション運営要項作成にあたって 1.セッションの概要と展望 (1)テーマについて ①テーマとタイトルの違いを明確に理解させる。 ②良いテーマはスカウトにワクワクドキドキさせることができ、活動に継続性をも たせることができる。 (2)活動目標について ①活動目標が入っていない年間プログラムはあり得ない。 2.訓練目標を達成するために伝えること・実施すること (1)テーマについて ①なぜテーマは必要なのか。 ②テーマを取り入れる目的。 (2)良いテーマとは ①良いテーマがあるとなぜよいのか。 (3)テーマの例 ①タイトルとテーマの比較をする。 ②良いテーマの例を提示する。

(4)

*このテーマを後の§9、10、11、12、13-1、13-2、14につない で行く。最終的に参加者は、自分達で考えたテーマで組集会実施計画書、隊集会 実施計画書を作成してプロセスを学習するが、実習は、スタッフ側がこの例示し たテーマを基に企画、計画しておく組集会実施計画書、隊集会実施計画書で体験 することとする。 (4)テーマを考える ①個人作業…個人でテーマをできるだけたくさん出す。 ②グループ作業1…個人で考えたテーマを持ち寄る グループ作業2…グループで集めたテーマの中から年間計画表の9月から8月ま での各月に設定する。 ③発表 (5)活動目標を設定する ①グループ作業3…テーマに基づき、カブスカウト活動の目標を各月の活動目標に 設定する。 (6)活動概要を考える ①グループ作業4…子どもたちがカブスカウト年代にどのようなことを身につけた らよいと思うか思いつくものを列挙する。 *§4年代の特性を振り返る ②グループ作業5…スカウトがやりたいと思っている活動をできるだけ多く列挙する。 ③グループ作業6-1…グループ作業4、5を参考に各月の活動概要を決める。 ④グループ作業6-2…活動概要に基づき、修得課目を設定する。 *スカウトがやりたいと思っている活動の列挙を先に作業してしまうと、それにと らわれてしまい、ヒント・アイディアがたくさん出るようなテーマにならないの で、テーマを最初に決める。 (7)年間プログラム作成にあたって次の点に留意する ①年間プログラムは目標を達成するために必要なものである。 進歩課目、スカウトの憧れや興味、大人のニーズ、季節、団や地区県連盟の行事、 地域への協力やアプローチなどがバランスよく取り入れられているか確認をする 必要がある。 ②スカウトの憧れや興味、保護者のニーズは、年間計画会議を開催する前に集約し ておく必要があるが、それだけではなく機会をとらえて情報として得ておく必要 がある。 ③活動概要は実施したいことが端的に表現されているか ④テーマはスカウトの健全な成長を促すものになっているか確認をする。 3.セッションのまとめと確認事項 (1)前年度の活動の評価・反省をふまえ、明確な方針(スカウト運動の目的を達成する ための目標)をもって計画する。 (2)大人(保護者、地域社会、指導者)として、カブスカウトに期待を込めて作成する がその内容や実施については、カブスカウトにとって魅力あるものでなければなら ない。そのためには、スカウトたちの声を聞き、スカウトをよく観察することが重 要である。 (3)スカウトがやりたいこと、やらせたいこと、やってはいけないことを具現化したも のをバランスよく年間プログラムに反映させることが、カブスカウト活動の目標を 達成し、スカウト運動の目的に近づくことになる。 (4)次のセッションでは月間のプログラムの作成について学習する。

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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程

§12 組長集会

宿 舎 泊: 第2日 16:45~17:45(60分) テント泊: 第3日 11:00~12:00(60分)

目 標 参加者は、このセッション終了時に次のことが達成できる。 1.組長集会の目的を理解する。 2.組長集会の企画と運営ができる。 指導上のねらい 1.組長集会の意義について理解させる。 2.班制教育について理解させる。 3.組長の仕事は、ボーイ隊の班長とは違うことを理解させる。 4.リーダー集会の結果を基に組長集会の実施計画書を作成しておくと、他の指導者との共 通理解ができ、実施漏れも防げることを理解させる。 準備品(資材・資料) ・プレゼンテーションに必要な資材 ・カブスカウト隊長ハンドブック ・ハンドアウト「組長集会実施計画書(例)」(P63参照) ・所員参考資料「ドラマチゼーション台本(例)」(P63参照) セッション運営要項作成にあたって 1.セッションの概要と展望 (1) 組長が自信をもって組集会に臨み、リーダーシップを発揮できるように隊長は励ま しや指導をする必要がある。 (2) 組長を他のスカウトより少しだけ特別扱いにすることで、他のスカウトから憧れを 持たれるようにする。 2.訓練目標を達成するために伝えること・実施すること (1)班制教育について ①スカウト運動における班制教育について ②カブスカウト隊における班制教育について *組長の仕事は、ボーイ隊の班長のように重い責任を持たせるのではなく、デンリ ーダーやデンコーチの手伝いなどをすることでデンリーダーやデンコーチに後押 しをしてもらいリーダーシップを醸成する。それは独り立ちするための助走とな る。 (2)ドラマチゼーション ①§8「年間計画会議」からのテーマに基づく一連のつながりの中の「組長集会」 を演示する。 3.セッションのまとめと確認事項 (1) 組長の仕事は、義務としてさせるのではなく、特権として与えるようにすることで、 組長が誇りを持てることが重要である。 (2) 組長が誇りと自信をもって、他のスカウトの前に立てば、組がまとまるだけでなく、 他のスカウトからも保護者からも憧れを持たれ、進級に意欲を持たせることができ、 途中退団を減らすこともできる。 (3) 隊長は組長が誇りと自信をもてるように励ましを与え、技能や心構えなどを指導す る必要がある。

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(4) 隊長として不安のあるスカウトでも、組長になることが進歩・成長を促し、次第に 「らしく」なることは、隊長の喜びとなる。 (5) 隊集会の前に組長を集めて組長集会を開き、当日の活動の注意事項などを伝えるこ ともできる。また、組長として立場から組の様子を聞いたり、スカウトの憧れや興 味を聞くことは、隊長としてスカウトに満足できるプログラムを提供するためにも 必要なことである。 (6) 組長集会に関する計画書の様式はないが、指導者間の共通理解のため、書面にて作 成することが望まれる。

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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程

§17 指導者の役割と責務

宿 舎 泊: 第3日 13:45~14:30(45分) テント泊: 第4日 10:45~11:30(45分) 目 標 参加者は、このセッション終了時に次のことが達成できる。 1.隊長の任務を理解する。 2.インサービス・サポートについて理解する。 3.保護者への連絡、協力、その方法を身につける 4.各種(進歩・事務・会計・備品等)管理の必要性を理解する。 指導上のねらい 1.隊長としての任務遂行の意欲を高めさせる。 2.隊長として、たゆまぬ研修が必要であることを自覚させる。 3.隊長として任務を遂行するには、この研修所を修了するだけでは十分ではないことを 理解させる。 準備品(資材・資料) ・隊指導者上級訓練課程「課題研究」用紙 セッション運営要項作成にあたって 1.セッションの概要と展望 (1)今までのセッションを振り返り、あらためて隊長としての任務を確認した上で、 今後さらに取り組むべきことを理解します。 2.訓練目標を達成するために伝えること・実施すること (1)カブスカウト隊長の任務(「指導者養成に関する指針」(日本連盟ホームページ参照)) ①日本連盟の方針に基づいた隊運営、諸活動を行う。 ②隊の運営管理に責任を持つ(会計、事務等)。 ③隊のプログラムに責任を持つ(教育内容、安全に配慮する)。 ④スカウト教育法を用いる。 ⑤スカウトの自発活動を促し、その成長を支援する。 ⑥青少年にスカウティングを提供するために、他の責任ある人達と協働する。 ⑦後継者を育成する。 ⑧すべてのスカウトがボーイスカウト隊に上進するよう指導する。 ⑨団会議に出席し積極的に参画する。 ⑩地区協議会に出席する。 ⑪各種指導者訓練、ラウンドテーブルに参加する。 ⑫指導者自身が良識ある市民としての模範を示す。 ⑬隊集会を主宰し指導する。 ⑭プログラム企画・展開・実施の決定と責任。 ⑮デンコーチの選任、指導、支援。 ⑯保護者と有効な連携を図る。

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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程 (2)就任時に備えていることを期待される知識・技能 ①日本連盟の教育方針を受容していること。 ②当該年代の青少年の特性について、指導上必要な知識を持っていること。 ③「ちかい」と「おきて」について、成人指導者として理解していること。 ④「カブスカウトのやくそく」と「カブ隊のさだめ」について、カブスカウトに説 明できること。 ⑤「行うことによって学ぶ」ことの教育的意義を理解していること。 ⑥当該年代の「小グループ活動」の教育的意義を理解していること。 ⑦スカウトの興味を基盤とした野外におけるゲーム、スカウト技能、地域社会への 奉仕などを中心としたプログラム活動を推進することができる。 ⑧教育規程7-17に定める活動の目標を理解している。 ⑨修得課目の指導、支援、考査ができる知識と技能を有する。 ⑩上進章課目が指導できる知識と技能を有する。 (3)就任後求められる努力目標 ①日本連盟の教育方針について保護者に説明し理解を得られること。 ②カブスカウト年代の特性について指導上必要な深い知識と理解を持っていること。 ③全部門について一定の知識を有すること。 ④「ちかい」と「おきて」について成人指導者として実践すること。 ⑤「カブスカウトのやくそく」と「カブ隊のさだめ」についてスカウトの成長に見 合った指導が適切にできること。 ⑥「行うことによって学ぶ」機会を効果的に提供できること。 ⑦プログラムを進める上で、自隊の問題を抽出し、改善策を立案、実施できること。 ⑧スカウトの興味を基盤とした野外における楽しいゲーム、歌、お話し、工作等、 プログラム活動を幅広く効果的に推進する能力を有すること。 ⑨教育規程7-17に定める活動の目標を達成するよう自隊のプログラム活動に効 果的に盛り込むことができる。 ⑩隊の運営管理が確実にできる。 ⑪団内各隊、団委員会、保護者、他の青少年団体、地域社会と良好な関係を維持す ることができる。 ⑫各種の野外活動を体験する。 (4)隊に必要な管理・記録 隊には、各種の管理簿や記録簿が必要である。 (例) ①個人別進歩記録簿 ②隊費会計記録簿 ③隊備品管理台帳 ④プログラム実施記録(出席記録含む) ⑤その他必要な管理と記録 (5)インサービス・サポート ①指導者は、任務遂行中に、研修所などの定型訓練だけで学ぶのではなく、各種の 研修の機会が提供される。そのような機会を、指導者は積極的に参画することが 重要である。 (例)各種定形外訓練、安全セミナー、スキルトレーニング コミッショナーにより支援される個別の課題解決、等々

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ウッドバッジ研修所 所員用ハンドブック カブスカウト課程 3.セッションのまとめと確認事項 (1) 隊長の役割は、スカウトの個人的成長を支援すること。 隊長としての楽しみは、彼らの変化を見ること。喜びは、彼らが成長していること を実感すること。 (2) 隊長は、スカウトにとっての環境である。スカウトの成長に影響を与えていること を忘れてはならない。そのためにも、隊長自らが「おきて」を家庭、地域社会の中 で実践している姿を見せることが、スカウトによって最上の教育となる。 (3) 教育には、手間と時間が掛かるものである。したがって、指導者には忍耐とたゆま ぬ努力が必要となる。忍耐もまた隊長の任務である。 (4) 隊指導者上級訓練課程「課題研究」用紙を配布して説明する。

参照

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