SIOS Protection Suite for Linux
Apache Web Server Recovery Kit
v9.0
本 書 およびその内 容 は SIOS Technology Corp. (旧 称 SteelEye® Technology, Inc.) の所 有 物 であり、許 可 なき使 用 および複 製 は禁 止 されています。SIOS Technology Corp. は本 書 の内 容 に関 していかなる保 証 も 行 いません。また、事 前 の通 知 なく本 書 を改 訂 し、本 書 に記 載 された製 品 に変 更 を加 える権 利 を保 有 して います。SIOS Technology Corp. は、新 しい技 術 、コンポーネント、およびソフトウェアが利 用 可 能 になるのに 合 わせて製 品 を改 善 することを方 針 としています。そのため、SIOS Technology Corp. は事 前 の通 知 なく仕 様 を変 更 する権 利 を保 留 します。
LifeKeeper、SteelEye、および SteelEye DataKeeper は SIOS Technology Corp. の登 録 商 標 です。
本 書 で使 用 されるその他 のブランド 名 および製 品 名 は、識 別 のみを目 的 として使 用 されており、各 社 の商 標 が含 まれています。 出 版 物 の品 質 を維 持 するために、弊 社 は本 書 の正 確 性 、明 瞭 性 、構 成 、および価 値 に関 するお客 様 のご 意 見 を歓 迎 いたします。 以 下 の宛 先 に電 子 メールを送 信 してください。 ip@us.sios.com Copyright © 2015
By SIOS Technology Corp. San Mateo, CA U.S.A. All rights reserved
目次
Chapter 1: はじめに
3
SteelEye Protection Suite ド キュメンテーション 3
参 考 ド キュメント 3
Chapter 2: 要件
5
キット のハード ウェア / ソフトウェア要 件 5
Chapter 3: LifeKeeper における Apache Web Server の設定
7
設 定 の定 義 と例 7
ローカル設 定 7
共 有 設 定 9
アクティブ / スタンバイ設 定 とアクティブ / アクティブ設 定 11
Apache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項 11
Chapter 4: LifeKeeper の設定作業
15
Apache Web Server リソース階 層 の作 成 16
リソース階 層 の拡 張 17 リソース階 層 の拡 張 解 除 20 リソース階 層 の削 除 20 リソース階 層 のテスト 21 GUI からの手 動 スイッチオーバの実 行 21 リカバリ動 作 21
Chapter 5: ト ラブルシューティング
23
階 層 作 成 時 のエラー 23 Web Server バイナリの位 置 検 証 時 23 Web Server のルート ディレクト リの検 証 時 24 Apache リソース階 層 の作 成 時 25 階 層 拡 張 時 のエラーWeb Server バイナリの位 置 検 証 時 26
ターゲット システムの Apache 設 定 ファイルの検 証 時 26
ターゲット サーバでの Apache リソース階 層 の作 成 時 27
階 層 リソースのリスト ア、削 除 、リカバリ時 のメッセージとエラー 27
Apache リソースを In Service にするとき (リスト ア) 28
Apache リソースを Out of Service にするとき (削 除 ) 29
Apache リソースを In Service に戻 すとき (リカバリ) 30
SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 2
Chapter 1: はじめに
Chapter 1: はじめに
SIOS Protection Suite (SPS) for Linux Apache Web Server Recovery Kit は、SPS 環 境 で Apache Web Server ソフト ウェアの障 害 回 復 能 力 を向 上 します。このガイド では次 の事 項 について説 明 します。
l SPS ド キュメンテーション: SPS for Linux のド キュメンテーションの全 リスト 、および情 報 が入 手 可 能 な場
所 。
l 要 件: リカバリソフト ウェアのインスト ールおよびセット アップを行 うには、サーバが一 定 のハード ウェア / ソフト
ウェア要 件 を満 たしている必 要 があります。SPS Apache Recovery Kit のインストール / アンインストール 方 法 については、SPS インストールガイド を参 照 してください。 l Recovery Kit の設 定: 必 要 とする保 護 と柔 軟 性 が得 られるように SPS を設 定 するには、設 定 ルールを 把 握 している必 要 があります。設 定 を適 切 にプランニングするには、ネット ワーク設 定 、インターフェースの 選 択 、ユーザシステムのセット アップ、階 層 オプション、Apache 設 定 作 業 について理 解 することが必 要 で す。このセクションでは、設 定 のプランニングだけでなく、設 定 の例 を示 し、Recovery Kit を設 定 するため に必 要 な特 定 の作 業 について説 明 します。 l ト ラブルシューティング: このセクションには、情 報 メッセージとエラーメッセージ、および推 奨 される対 処 方 法 の一 覧 を示 します。
SteelEye Protection Suite ド キュメンテーション
以 下 に、SIOS Technology Corp が発 行 している SPS 関 連 情 報 の一 覧 を示 します。
l SPS for Linux リリースノート
l SPS for Linux テクニカルド キュメンテーション (LifeKeeper GUI 内 の [Help] メニューから参 照 できます)。 l SPS for Linux インスト ールガイド
このド キュメンテーション、および他 の SPS Recovery Kit に関 連 するド キュメンテーションは、以 下 のサイトからオ ンラインで使 用 できます。
http://docs.us.sios.com
参 考 ド キュメント
以 下 に、Apache Web Server アプリケーションおよび SPS Apache Recovery Kit に関 連 する参 考 ド キュメントの 一 覧 を示 します。
l Apache のオンラインド キュメンテーション
l Apache: The Definitive Guide, 2ndEdition, Ben Laurie and Peter Laurie, O’Reilly & Associates, Inc.
Chapter 2: 要件
Apache Recovery Kit のインスト ールやアンインスト ールを試 みる前 に、このパッケージのハード ウェア / ソフト ウェア 要 件 と、インスト ールとアンインスト ールの手 順 を理 解 しておく必 要 があります。キット のハードウェア / ソフト ウェア要 件
LifeKeeper Apache Recovery Kit をインスト ールして設 定 する前 に、使 用 している設 定 が以 下 の要 件 を満 たし ていることを確 認 してください。
l サーバ。Recovery Kit を使 用 するには、SPSfor Linux テクニカルド キュメンテーションとSPS リリースノート
に記 載 されている LifeKeeperの要 件 に従 って設 定 した、サポートされるコンピュータが 2 台 以 上 必 要 で す。これらのド キュメント は、SIOS のテクニカルド キュメンテーションサイト (docs.us.sios.com) にあります。
l LifeKeeper ソフト ウェア。各 サーバに同 じバージョンの LifeKeeper ソフト ウェアとパッチをインスト ールする必
要 があります。特 定 の LifeKeeperの要 件 については、SPS リリースノートおよび SPS for Linux テクニカル ド キュメンテーションを参 照 してください。
l LifeKeeper IP Recovery Kit。同 じバージョンの Recovery Kit を各 サーバにインスト ールする必 要 がありま
す。 l IP ネット ワークインターフェース。各 サーバは、イーサーネット TCP/IP をサポート するネット ワークインター フェースを 1 つ以 上 必 要 とします。IP スイッチオーバが正 しく動 作 するには、ローカルネットワークに接 続 さ れているユーザシステムが標 準 の TCP/IP 仕 様 に準 拠 している必 要 があります。 注 記 : 各 サーバが必 要 とするネットワークインターフェースが 1 つだけであっても、異 種 メディア要 件 、スルー プット 要 件 、単 一 障 害 点 の排 除 、ネット ワークのセグメンテーションといった多 くの理 由 のために、複 数 の インターフェースを使 用 すべきです。 l TCP/IP ソフト ウェア。各 サーバは TCP/IP ソフト ウェアも必 要 とします。
l Apache ソフト ウェア。LifeKeeper および LifeKeeper Apache Web Server Recovery Kit を設 定 する前 に、
各 サーバに Apache Web Server、および使 用 する DSO (動 的 共 有 モジュール) をインストールし、設 定 し ておく必 要 があります。Web サーバソフトウェアのすべてのパッケージについて、各 サーバに同 じバージョンを インスト ールする必 要 があります。最 新 リリースの互 換 性 と発 注 情 報 については、SPS リリースノートを参 照 するか、営 業 担 当 者 に問 い合 わせてください。
LifeKeeper Apache Recovery Kit のインスト ール / アンインスト ール方 法 については、SPS インスト ールガイド を 参 照 してください。
Chapter 3: LifeKeeper における Apache Web Server の
設定
本 セクションでは、LifeKeeper における典 型 的 な Apache Web Server の設 定 の定 義 および例 と、Apache Web Server の設 定 を開 始 する前 に考 慮 すべき情 報 について説 明 します。
LifeKeeper Core のリソース階 層 を設 定 する手 順 については、SPS for Linux テクニカルド キュメンテーションを参 照 してください。
設 定 の定 義 と例
Apache Web Server は、httpd デーモンの複 数 インスタンスの同 時 実 行 をサポート しています。LifeKeeper の各 Apache Web Server 階 層 は、固 有 の「サーバルート 」ディレクト リを持 つ個 別 の Apache インスタンスに対 応 しま す。各 インスタンスは、「仮 想 ホスト 」を使 用 するように設 定 されているかどうかにより、1 つ以 上 の Web サイトを サポート できます。
主 に、サーバルート ディレクト リは 1 つの Apache Web Server インスタンスを定 義 します。これは、Web インスタン スの設 定 方 法 を指 定 する conf/httpd.conf 設 定 ファイルがこのディレクトリに入 れられるからです。このファイル内 にある Apache 設 定 ディレクティブにより、このインスタンスのログファイル、Web ド キュメント、その他 の設 定 ファイ ルなどの場 所 、および使 用 する IP/ ド メイン名 のアド レスが指 定 されます。
LifeKeeper ファイルシステム (共 有 スト レージを使 用 ) を使 用 するかどうかに基 づいて、Apache Web Server の設 定 を分 類 すると便 利 です。1 つの共 有 ファイルシステムを、サーバルートディレクトリ (設 定 ファイル conf/httpd.conf とともに使 用 ) やド キュメントルートディレクトリ (さらにオプションで httpd 実 行 可 能 ファイル自 体 ) に使 用 できます。 特 定 の Apache インスタンスについて、ローカル設 定 と共 有 設 定 のいずれを使 用 するかは、2 つの主 な要 因 に よって決 まります。その 1 つは、設 定 ファイルや Web サイトのド キュメントの複 数 の同 一 コピーを個 別 に管 理 する ことの困 難 さであり、もう 1 つは、2 台 以 上 のサーバで共 有 (またはミラー化 ) できるストレージの可 用 性 とアクセス 容 易 性 です。ただし、1 台 のサーバ上 に、ローカルの Apache インスタンスと共 有 の Apache インスタンスの両 方 を設 定 できることに注 意 してください。
以 降 のセクションでは、LifeKeeper 環 境 でのローカルと共 有の Apache Web Server 設 定 の例 を示 し、それぞれ の主 な特 徴 の概 要 を説 明 します。
ローカル設 定
一 般 的 なローカル設 定 では、複 数 のサーバ間 で共 有 されるものはありません。Apache Web Server の設 定 ファ イル、Web ド キュメント、DSO モジュール (およびその設 定 ファイル)、および httpd 実 行 可 能 ファイルのそれぞれに ついて、同 一 コピーが各 サーバの正 確 に同 じ位 置 に存 在 します。各 サーバに Apache コンポーネントの同 一 コ ピーを維 持 するのは、Apache 管 理 者 の責 任 です。 設 定 ファイルにより、各 Web サイトに IP アド レス、または特 定 の IP アド レスをマップするド メインアド レスが割 り当 てられます。それぞれのアド レスについて LifeKeeper の IP アド レスが作 成 され、Apache リソース階 層 に追 加 され ます。あるサーバから別 のサーバに Apache 階 層 がスイッチオーバすると、元 のサーバではこの特 定 の httpd インス
ローカル設 定 タンスが停 止 し、IP アド レスが非 アクティブになります。次 に、スイッチオーバ先 のサーバで、IP アド レスがアクティブ になり、インスタンスが開 始 されます。その後 、TCP/IP 経 由 でクライアントがスイッチオーバ先 のサーバ上 にある同 一 の Web サイトに自 動 的 に接 続 されます。 図 1: ローカル設 定 設 定 に関 する注 記 : l 図 1 は、共 有 ファイルシステムに何 も配 置 しないローカル設 定 の例 です。
l 各 サーバの同 じ位 置 (通 常 は /usr/bin/httpd) に、同 一 バージョンの Apache Web Server 実 行 可 能 ファイ
ルがあります。 l 各 サーバは同 一 のサーバルート ディレクト リを持 ち、そこには各 インスタンスの設 定 ファイルの同 一 コピーが 配 置 されます。 l 各 サーバは同 一 のド キュメント ルート ディレクト リを持 ち、そこには各 インスタンスの Web ド キュメントの同 一 コピーが配 置 されます。 l DSO モジュールを使 用 する場 合 は、各 サーバの同 じ場 所 にその同 一 コピーがあります。
Server 1 での Apache Web Server リソース階 層 の作 成 :
サーバ: Server1
Web Server バイナリの位 置 : /usr/sbin/httpd
Web Server のルート ディレクト リ: /home/www/examples/instance1/ ルート タグ apache-www.examples.instance1
Apache Web Server リソース階 層 の Server 2 への拡 張 :
SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 8
共 有 設 定 テンプレート サーバ: Server1 拡 張 するタグ: apache-www.examples.instance1 ターゲット サーバ Server2 ターゲット の優 先 順 位 : 10 Apache リソース階 層 を 1 台 以 上 の追 加 サーバに拡 張 するときには、ローカル設 定 と共 有 設 定 のいずれの場 合 でも、すべてのサーバで同 一 の Web Server バイナリの位 置 、および同 一 の Web Server のルートディレクトリを使 用 する必 要 があることに注 意 してください。詳 細 については、前 述 の説 明 、およびApache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項のセクションを参 照 してください。また、階 層 の拡 張 時 に、Apache リソース階 層 の一 部 を構 成 する依 存 リソースがすべて、LifeKeeper により拡 張 されます。
共 有 設 定
一 般 的 な共 有 設 定 では、サーバルート ディレクト リとド キュメント ルート ディレクト リはすべて、同 一 の共 有 ファイル システムに存 在 します。同 一 の設 定 ファイルと Web ド キュメントが複 数 のサーバで共 有 されるので、各 サーバに 同 一 コピーを維 持 する必 要 はありません。DSO モジュールを使 用 する場 合 は、必 要 となる設 定 ファイルやリソー スとともに、同 じ共 有 ファイルシステムに配 置 できます。 Web ド キュメント のみを共 有 ファイルシステムに配 置 できることに注 意 してください。この方 法 では、サーバルート ディレクト リがローカルなので一 般 的 なローカル設 定 に似 ていますが、階 層 には共 有 ファイルも含 まれます。 この Apache リソース階 層 で Apache 実 行 可 能 ファイルの特 定 バージョンまたは個 別 のコピーを使 用 する場 合 は、この実 行 可 能 ファイルも共 有 ファイルシステムに配 置 できます。この実 行 可 能 ファイルは、このインスタンスに のみ使 用 可 能 になります。この場 合 は、Web Server バイナリの位 置 の入 力 を要 求 されたときに、共 有 ファイル システム上 にある httpd 実 行 可 能 ファイルのフルパスを入 力 します。 使 用 できる共 有 ファイルシステムは 1 つのみであることに注 意 してください。これにより、確 実 に、共 有 ストレージ にあるすべての必 須 コンポーネント が同 時 に利 用 可 能 になります。共 有 ファイルシステム上 の Web Server バイ ナリの位 置 を使 用 する場 合 は、同 じ共 有 ファイルシステム上 にある Web Server のルートディレクトリも選 択 する 必 要 があります。また、このサーバルート 用 に設 定 した DocumentRoot ディレクトリがすべて、同 じ共 有 ファイルシ ステム上 に存 在 する必 要 があります。同 様 に、共 有 ファイルシステム上 の Web Server のルートディレクトリを選 択 するときには、DocumentRoot ディレクトリがすべて、同 じ共 有 ファイルシステム上 に存 在 する必 要 があります。 バイナリとサーバルート が共 有 ファイルシステムに存 在 しないが、いずれかの DocumentRoot ディレクトリが共 有 さ れる場 合 、すべての DocumentRoot ディレクトリを同 じファイルシステム上 で共 有 する必 要 があります。 これらの規 則 は、以 下 のように要 約 できます。 l Apache 実 行 可 能 ファイルを共 有 する場 合 は、サーバルート ディレクト リを共 有 する必 要 があります。 l サーバルート ディレクト リを共 有 する場 合 は、すべての DocumentRoot ディレクトリを共 有 する必 要 があり ます。 l DocumentRoot ディレクト リを 1 つでも共 有 する場 合 は、すべての DocumentRoot ディレクト リを共 有 する 必 要 があります。 l 個 々 の Apache リソース階 層 について、共 有 ファイルシステムを 1 つのみ使 用 できます。共 有 設 定 図 2:共 有 設 定 設 定 に関 する注 記 : l 図 2 は、設 定 ファイルと Web ド キュメントを共 有 する共 有 設 定 の例 です。 l Web ド キュメント のみを共 有 ファイルシステムに配 置 できます。この方 法 は一 般 的 なローカル設 定 に似 て いますが、階 層 には共 有 ファイルシステムも含 まれる点 が異 なります。 l DSO モジュールを使 用 する場 合 は、必 要 な設 定 ファイルやリソースとともに、共 有 ファイルシステムに配 置 できます。
Server 1 での Apache Web Server リソース階 層 の作 成 :
サーバ: Server1
Web Server バイナリの位 置 :
/usr/sbin/httpd または
/shared/example/instance2/bin/httpd Web Server のルート ディレクト リ: /shared/example/instance2
ルート タグ apache-shared.example.instance2
Apache Web Server リソース階 層 の Server 2 への拡 張 :
テンプレート サーバ: Server1
拡 張 するタグ: apache-shared.example.instance2
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アクティブ / スタンバイ設 定 とアクティブ / アクティブ設 定
ターゲット サーバ Server2
ターゲット の優 先 順 位 : 10
アクティブ / スタンバイ設 定 とアクティブ / アクティブ設 定
Apache Web Server は、LifeKeeper ではアクティブ / アクティブアプリケーションと呼 ばれます。これは、いつでも複 数 の Apache インスタンスをサーバ上 で実 行 できるということです。例 えば、2 台 のサーバが Apache インスタンスを 1 つずつ実 行 していて、1 台 のサーバに障 害 が発 生 した場 合 、このサーバの Apache インスタンスがもう 1 台 の サーバにフェイルオーバでき、さらにもともと実 行 していたインスタンスの実 行 も続 行 できます。一 部 のアプリケー ションではこの機 能 をサポート していないため、アプリケーションのインスタンスごとにサーバを使 用 可 能 にしておく 必 要 があります。そのようなアプリケーションは、アクティブ / スタンバイアプリケーションと呼 ばれます。いずれの設 定 も使 用 できるアプリケーションもあります。 Apache を「アクティブ / スタンバイ」モード で実 行 したい状 況 が発 生 することがあります。特 に、例 えばサーバの 1 台 を Apache の実 行 専 用 にする場 合 です。この特 殊 な場 合 では、バックアップサーバで何 も実 行 しないように、 標 準 的 な Apache のデフォルトインストールの自 動 起 動 を無 効 にする必 要 があります。 1 台 以 上 の特 定 サーバで Apache インスタンスを手 動 で in service にすることで、任 意 に負 荷 を分 散 できます。 さらに、各 インスタンスのサーバ優 先 順 位 を調 整 することで、障 害 が発 生 したときに、Apache インスタンスが最 終 手 段 として特 定 サーバにフェイルオーバするように設 定 することも、複 数 のサーバにフェイルオーバして負 荷 を 分 散 するように設 定 することもできます。 クラスタ内 のすべてのサーバで Apache の自 動 起 動 を無 効 にした場 合 、このインスタンスで LifeKeeper の IP アド レスを使 用 するように設 定 することで、デフォルト サーバのルート ディレクト リ「/etc/http」を LifeKeeper の Apache リ ソース履 歴 に使 用 できます。また、ド キュメント のルート ディレクト リ用 に共 有 ファイルシステムを使 用 できます。た だし、これはアクティブ / スタンバイ設 定 (前 述 ) なので、通 常 の方 法 ではデフォルトのインスタンスを起 動 できなく なります。さらに、サーバのルート は一 意 である必 要 があるため、デフォルト サーバのルート ディレクト リを複 数 の履 歴 に使 用 することはできません。
Apache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項
Apache リソース階 層 を作 成 する前 に、Apache Web Server アプリケーションについて以 下 の設 定 を完 了 したこ とを確 認 する必 要 があります。
1. 標 準 デフォルト の Apache インスタンスは、修 正 を行 わない限 り、LifeKeeper が保 護 するインスタンスと競 合 します。Apache パッケージのインストール時 に、デフォルトの Apache インスタンスが、システムのセット アップ時 に /etc/rc.d ディレクトリにある runlevel (rc) スクリプトにより起 動 するように自 動 設 定 されます。デ フォルト の Apache インスタンスに関 連 付 けられている httpd.conf ファイルには、BindAddress ディレクティ ブ、またはすべての IP アド レスのリスン機 能 (BindAddress) に相 当 する Listen ディレクティブがありません。 *
LifeKeeper が保 護 する Apache インスタンスに加 えて、標 準 デフォルト の Apache インスタンスを使 用 する場 合 は、BindAddress または Listen のディレクティブを使 用 して、LifeKeeper が保 護 しな い 1 つ以 上 の特 定 の IP アド レスをリスンするように設 定 ファイル (/etc/httpd/conf/httpd.conf)* を変 更 する必 要 があります。変 更 内 容 が検 出 されるように、httpd デーモンを停 止 し、再 起 動 する必 要 があります。デーモンの停 止 と再 起 動 には、以 下 のコマンド を使 用 できます (SuSE の場 合 のス クリプト 名 は /etc/init.d/apache)。
Apache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項
/etc/rc.d/init.d/httpd start
設 定 を変 更 しない場 合 は、デフォルト の Apache インスタンスの自 動 起 動 を無 効 にする必 要 があ ります。無 効 にしない場 合 、このインスタンスが、LifeKeeper の Apache インスタンスの動 作 を妨 害 します。デフォルト インスタンスの自 動 起 動 を無 効 にする手 順 については、Apache Web Server の ド キュメンテーションを参 照 してください。
* SuSE で Apache を使 用 する場 合 : デフォルト 設 定 を使 用 して Apache を SuSE にインスト ール する場 合 、httpd.conf 設 定 ファイルは ServerRoot のサブディレクトリ conf に配 置 されません。この 場 合 は、設 定 ファイルを /etc/httpd/conf ディレクトリに再 配 置 する必 要 があります。
2. LifeKeeper の個 々 の Apache Web Server 階 層 について、個 別 のルート ディレクト リを作 成 する必 要 があ ります。この「サーバルート 」ディレクト リは、Apache の「ServerRoot」設 定 とコマンド ラインパラメータに対 応 します。LifeKeeper の各 Apache Web Server 階 層 は、一 意 の Apache インスタンスおよび関 連 付 けられ たサーバルート ディレクト リに対 応 します。サーバルート ディレクト リは、すべてのサーバ上 で同 一 であり、特 定 の Apache 階 層 用 に設 定 する必 要 があることに注 意 してください。Web サイトのすべての設 定 ファイル の情 報 は、LifeKeeper ソフトウェアから検 出 とアクセスができるように、サーバルートからの標 準 の場 所 (conf/httpd.conf) に配 置 する必 要 があります。
3. また、すべての設 定 情 報 を 1 つの httpd.conf ファイルに入 れるという Apache の推 奨 事 項 にも従 う必 要 があります。Apache Web Server に付 属 する標 準 の srm.conf ファイルと access.conf ファイルにはディレク ティブが含 まれているので、LifeKeeper の設 定 に干 渉 しないようにこれらのファイルを無 効 にする必 要 があ ります (デフォルトでは、使 用 するサーバルートディレクトリには無 関 係 に、Apache はこれらのファイルを /etc/httpd/conf から探 します)。これら 2 つの設 定 ファイルの使 用 を無 効 にするには、以 下 のディレクティブ を httpd.conf の本 体 に含 めます。 AccessConfig /dev/null ResourceConfig /dev/null
4. BindAddress または Listen のディレクティブを使 用 して特 定 の LifeKeeper の IP アド レスをリスンするよう に、すべての Web サイト (仮 想 ホスト) を設 定 する必 要 があります。これらの LifeKeeper が保 護 する IP ア ド レスは、Apache 階 層 を作 成 する場 所 にあらかじめ作 成 し、in service 可 能 にしておく必 要 がありま す。LifeKeeper が保 護 する IP アド レスは、Apache リソース階 層 に自 動 的 に追 加 されます。 LifeKeeper の共 有 ファイルシステムを使 用 する場 合 は、Apache 階 層 を作 成 する前 に、ファイルシ ステムの作 成 に必 要 な準 備 をすべて行 う必 要 があります。特 に、サーバ上 のApache 階 層 を作 成 する場 所 に、ファイルシステムをマウント する必 要 があります。LifeKeeper のファイルシステム階 層 をあらかじめ作 成 していない場 合 、このファイルシステム階 層 は Apache 階 層 とともに自 動 作 成 され、その後 Apache リソース階 層 に結 合 されます。
仮 想 ホスト の設 定 の詳 細 については、Apache Web Server のド キュメンテーションを参 照 してくだ さい。前 述 したように、すべての Apache インスタンスが、LifeKeeper が保 護 する特 定 のアド レスを リスンするように設 定 する必 要 があります。例 えば、IP ベースの仮 想 ホストとネームベースの仮 想 ホスト を組 み合 わせたインスタンスの設 定 ファイルには、以 下 のようなディレクティブがあります。 User webuser Group webgroup ServerName localhost AccessConfig /dev/null ResourceConfig /dev/null
SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 12
Apache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項 Listen 172.17.100.55:8000 NameVirtualHost 172.17.100.55:8000 Listen 172.17.100.56:80 <Virtualhost site.name_one:8000> ServerName site.name_one DocumentRoot /shared/site/name_one </VirtualHost> <VirtualHost site.name_two:8000> ServerName site.name_two DocumentRoot /shared/site/name_two </VirtualHost> <VirtualHost 172.17.100.56:80> ServerName site.ip DocumentRoot /shared/site/ip </VirtualHost> 5. Apache インスタンスに対 する SSL サポート を有 効 にしている場 合 、LifeKeeper が保 護 する適 切 な IP ア ド レスを使 用 するように SSL Listen ディレクティブ (多 くの場 合 、個 別 の ssl.conf ファイル内 にある) を設 定 する必 要 があります。この設 定 を行 わない場 合 、IP アド レス 0.0.0.0 が LifeKeeper で保 護 されていないこ とを示 すエラーが発 生 して、Apache 階 層 の作 成 に失 敗 します。一 部 の Linux 配 布 の Apache 設 定 ファ イルでは、デフォルト で SSL サポートが有 効 になっていることに注 意 してください。 例 えば、/etc/httpd/conf.d/ssl.conf にあるデフォルトの SSL 設 定 ファイルで、エントリ Listen 0.0.0.0:443 を以 下 のように変 更 します。 Listen 172.17.100.55:443 6. ローカル設 定 の場 合 、プライマリサーバとすべてのバックアップサーバの同 じ場 所 に Apache をインスト ール して設 定 し、同 一 の (または同 等 の) 設 定 ファイルをすべてのサーバ上 の同 じサーバルートディレクトリに 設 定 する必 要 があります。また、すべてのサーバ上 にすべてのド キュメント ルート ディレクト リが存 在 し、同 一 のファイルを持 つ必 要 があります (「設 定 と定 義 の例 」のローカル設 定を参 照 )。 7. 共 有 設 定 では通 常 、LifeKeeper の共 有 ファイルシステム上 にサーバルート ディレクト リを設 定 します。使 用 できる共 有 ファイルシステムは 1 つのみであることに注 意 してください。これにより、確 実 に、共 有 スト レージにあるすべての必 須 コンポーネント が同 時 に利 用 可 能 になります。このため、すべてのド キュメント ルート ディレクト リが、同 じ共 有 ファイルシステムのサブディレクト リである必 要 があります。ただし、サーバ ルート ディレクト リ自 体 のサブディレクト リにする必 要 はありません。Apache 実 行 可 能 ファイルも同 じ共 有 ファイルシステムに配 置 できますが、この実 行 可 能 ファイルは、この特 定 の Apache リソース階 層 のみが使 用 できます。 注 記 : 共 有 ストレージを使 用 する目 的 で、サーバルートディレクトリを共 有 ファイルシステムに配 置 する必 要 はありません。設 定 ファイルなどを入 れるローカルのサーバルート ディレクト リを選 択 でき、 ド キュメント ルート ディレクト リのみを共 有 ファイルシステムに配 置 できます。ただし、すべてのサーバ 上 に (前 述 のローカル設 定 について)、同 一 のサーバルートディレクトリ、および同 一 の (または同
Apache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項
等 の) 設 定 ファイルを設 定 する必 要 があります。また、すべてのド キュメントルートディレクトリが同 じ 共 有 ファイルシステム上 に存 在 する必 要 があります (「設 定 と定 義 の例 」の共 有 設 定を参 照 )。 8. 一 部 の Web サイト の実 装 では、特 定 の機 能 に対 する Apache のサポート を拡 張 するために、DSO
(Dynamic Shared Object: 動 的 共 有 オブジェクト ) モジュールを活 用 しています。例 えば、PHP や Perl の 機 能 を実 装 するモジュールがあります。実 行 時 に Apache コアから、これらのモジュールのロード とアクセス ができます。モジュールを使 用 する場 合 は、クラスタ内 のすべてのサーバでモジュールを同 一 設 定 にする必 要 があります。Linux プラットフォームでモジュールを使 用 するように Apache を設 定 する方 法 については、 モジュールパッケージのド キュメンテーション、およびベンダ提 供 のド キュメンテーションを参 照 してください。 使 用 するモジュールおよびそのリソースによっては、フェイルオーバを適 切 に実 行 するために、一 部 のオブ ジェクト を共 有 スト レージに配 置 する必 要 があります。場 合 によっては、Generic Application Recovery Kit、またはカスタムリカバリキット を使 用 して、個 別 モジュールの保 護 が必 要 になることがあります。 9. SSL (Secure Sockets Layer: セキュアソケット レイヤ) モジュールを Apache とともに使 用 する場 合 は、サー
バをパスワード で保 護 しないことが重 要 です。Web サーバがパスワード で保 護 されている場 合 、デーモン を起 動 するたびに管 理 者 がパスワード をプロンプト に入 力 しなければなりません。この手 動 操 作 は、リカ バリ時 間 が重 要 な HAクラスタ環 境 とは矛 盾 するため、LifeKeeper はパスワード で保 護 されたインスタン スをサポート しません。以 下 のコマンド を使 用 してパスワード を削 除 してください。
openssl rsa -in server.key -out unprotected_server.key
プロンプト が表 示 されたら、サーバキーパスワード を入 力 してください。サイト のセキュリティを維 持 す るために、必 ずファイルはルート でのみ読 み取 り可 能 にしてください。
chmod 400 unprotected_server.key
Apache インスタンスの階 層 作 成 時 に、Recovery Kit により、リソースがパスワード で保 護 されてい ないことがチェックされます。リソースがパスワード で保 護 されている場 合 、階 層 の作 成 に失 敗 し、 エラーメッセージが表 示 されます。ただし、インスタンスが別 のサーバに拡 張 されている場 合 、 Recovery Kit はバックアップサーバでパスワード の保 護 をチェックしません。拡 張 する階 層 がパス ワード で保 護 されていないことを確 認 する必 要 があります。 サーバキーファイル (Apache の設 定 ファイルの SSLCertificateKeyFile ディレクティブで指 定 ) は、 同 じ名 前 を持 ち、クラスタ内 のすべてのサーバ上 で同 じ場 所 にある必 要 があります。 注 記 : LifeKeeper が使 用 する httpd プロセスの PID ファイル名 は、以 下 の形 式 を取 ります。 「/var/ran/httpd.<TAG name>.pid」
この PID ファイル名 は、OS が使 用 するデフォルトの PID ファイル名 とは異 なります。この PID ファイ ルを参 照 する必 要 がある場 合 (ログのローテーションなど)、LifeKeeper の PID ファイル名 と形 式 に 注 意 してください。
SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 14
Chapter 4: LifeKeeper の設定作業
以 下 の設 定 作 業 は、LifeKeeper GUI を使 用 して実 行 できます。以 下 の 4 つの作 業 は、Apache リソースインス タンスに特 有 のものであり、Recovery Kit ごとに異 なるため、本 書 で説 明 しています。 l リソース階 層 の作 成: アプリケーションリソース階 層 を LifeKeeper クラスタに作 成 します。 l リソース階 層 の拡 張: リソース階 層 をプライマリサーバからバックアップサーバに拡 張 します。 l リソース階 層 の拡 張 解 除: リソース階 層 を LifeKeeper クラスタ内 の 1 つのサーバから拡 張 解 除 (削 除 ) し ます。 l リソース階 層 の削 除: リソース階 層 を LifeKeeper クラスタ内 のすべてのサーバから削 除 します。 以 下 の作 業 は、すべての Recovery Kit で共 通 の作 業 であり、手 順 が同 一 なので、SPS テクニカルド キュメン テーションの「GUIの管 理 」セクションで説 明 しています。 l リソース依 存 関 係 の作 成 : 既 存 のリソース階 層 と別 のリソースインスタンスとの間 に親 子 の依 存 関 係 を 作 成 し、クラスタ内 のすべての対 象 サーバに依 存 関 係 の変 更 を反 映 します。 l リソース依 存 関 係 の削 除 : リソースの依 存 関 係 を削 除 して、クラスタ内 のすべての対 象 サーバに依 存 関 係 の変 更 を反 映 します。 l In Service: リソース階 層 を特 定 のサーバで In Service にします。l Out of Service: リソース階 層 を特 定 のサーバで Out of Service にします。
l プロパティの表 示 / 編 集 : 特 定 のサーバでリソース階 層 のプロパティを表 示 または編 集 します。
注 記 : 本 セクションの残 りの部 分 では、LifeKeeper GUI の [Edit] メニューから特 定 の作 業 を選 択 して Recovery Kit を設 定 する方 法 について説 明 します。設 定 作 業 はツールバーから選 択 することもできます。状 況 表 示 ウィン ド ウのリソース階 層 ツリー (左 側 のペイン) のグローバルリソースを右 クリックして、[Edit] メニューと同 じド ロップダウン メニューの選 択 項 目 を表 示 することもできます。言 うまでもなく、これは階 層 がすでに存 在 している場 合 にだけ可 能 な方 法 です。 サーバおよび特 定 リソースの状 況 に応 じて、状 況 表 示 ウィンド ウのリソース階 層 表 (右 側 のペイン) のリソースイ ンスタンスを右 クリックして、リソース階 層 の作 成 を除 くすべての設 定 作 業 を実 行 することもできます。
Apache Web Server リソース階 層 の作 成
Apache Web Server リソース階 層 の作 成
重 要 :
Web Server リソース階 層 を作 成 する前 に、Apache の設 定 ファイルに LifeKeeper が保 護 する既 存 の IP リ ソースが含 まれていることを確 認 する必 要 があります。
Web ド キュメント または設 定 ファイルが共 有 ディスク上 にある共 有 環 境 では、共 有 ファイルシステムがマウント されていることを確 認 する必 要 があります。また、重 要 事 項 として、リソースをバックアップサーバに拡 張 するに は、稼 働 しているコミュニケーションパス (すなわちハートビート) が必 須 であることを念 頭 においてください。
プライマリサーバからリソースインスタンスを作 成 するには、以 下 の手 順 を実 行 します。
1. LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選 択 し、次 に [Server] を選 択 してください。メニューから、[Create Resource Hierarchy] を選 択 してください。
リソースを作 成 するときは、Apache Web Server が停 止 している必 要 があります。ただし、システム 設 定 ファイルにリスン変 数 を設 定 している場 合 は、デフォルト のデーモンの動 作 を許 可 できます。 [Create Resource Wizard] ダイアログボックスが表 示 され、クラスタ内 にインスト ールされて認 識 済 みの Recovery Kit がすべて、ド ロップダウンリストボックスに表 示 されます。
2. [Apache Web Server] を選 択 し、[Next] をクリックしてください。
3. 以 下 の情 報 を入 力 するようにプロンプト が表 示 されます。ダイアログボックスで [Back] ボタンが有 効 な場 合 は、前 のダイアログボックスに戻 ることができます。これは、エラーが発 生 して、前 に入 力 した情 報 を修 正 する必 要 がある場 合 に便 利 な機 能 です。いつでも [Cancel] をクリックして、作 成 処 理 全 体 を取 り消 すことができます。
フィールド
ヒント
Switchback Type [intelligent] または [automatic] を選 択 してください。この設 定 は、バックアップ サーバへのフェイルオーバー後 にサーバが復 帰 したときに、このサーバに Apache インスタンスをスイッチバックする方 法 を指 定 します。スイッチバックタイ プは、必 要 な場 合 、[Resource Properties] ダイアログボックスの [General] タ ブで後 から変 更 できます。Server
Apache Web Server を配 置 するサーバ (通 常 これをプライマリサーバまたはテ ンプレート サーバと呼 ぶ) を選 択 してください。クラスタ内 のすべてのサーバがド ロップダウンリスト ボックスに表 示 されます。
Web Server Binary Location
httpd Apache Web Server デーモンのフルパス名 (ファイル名 を含 む) を選 択 するか、入 力 してください。デフォルト は、/usr/sbin/httpd です。
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リソース階 層 の拡 張
フィールド
ヒント
Web Server Root Directory
Web Server のルート ディレクト リのフルパスを指 定 する必 要 があります。相 対 パスやシンボリックリンクを使 用 することはできません。Apache Web Server の 設 定 ファイルは、サーバルート の conf/httpd.conf にあります。
注 記 : この時 点 で、保 護 される IP リソースが利 用 可 能 かどうかが
LifeKeeper によってチェックされます。また、Apache Web Server リソース階 層 の作 成 に使 用 する入 力 データが妥 当 かどうかもチェックされます。この 2 つ のチェックのどちらかで問 題 が検 出 された場 合 、[ERROR] ボックスが表 示 さ れます。Web Server のルートディレクトリのパスは妥 当 であるが、Apache の 設 定 自 体 にエラーがある場 合 は、そのエラーを修 正 してから、階 層 の作 成 を続 けることができます。ここで必 要 な LifeKeeper IP リソースを作 成 すること もできます。 Root Tag Web Server 階 層 に付 けるタグ名 を選 択 するか、入 力 してください。デフォル ト の apache<root directory>を選 択 するか、独 自 のタグ名 を入 力 することが できます。
4. [Create] をクリックしてください。[Create Resource Wizard] によって、Apache リソース階 層 が作 成 されま す。LifeKeeper によって入 力 データが検 査 されます。問 題 が検 出 された場 合 、情 報 ボックスにエラーメッ セージが表 示 されます。 5. 情 報 ボックスが表 示 され、Apache リソース階 層 が正 常 に作 成 されたこと、およびフェイルオーバによる保 護 を実 現 するにはその階 層 をクラスタ内 の別 のサーバに拡 張 する必 要 があることが示 されます。[Next] を クリックしてください。 注 記 : 新 しい Apache インスタンスの起 動 に失 敗 したというエラーメッセージが表 示 されることがあり ます。新 しい Apache 階 層 を別 のシステムに拡 張 するには、起 動 する(In Service にする) 必 要 が あることに注 意 してください。この時 点 で、表 示 されたエラーメッセージに基 づいて問 題 を修 正 し、 新 しい階 層 を In Service にしてから、階 層 の拡 張 を続 行 できます。
6. 6.[Continue] をクリックしてください。[Pre-ExtendWizard] が起 動 されます。リソース階 層 を別 のサーバに 拡 張 する方 法 の詳 細 については、「Apache リソース階 層 の拡 張 」(後 述 ) の手 順 2 を参 照 してください。 [Cancel] をクリックすると、別 のダイアログボックスが表 示 され、Apache リソース階 層 を LifeKeeper
の保 護 下 に置 くには、いずれかの時 点 でここに戻 って Apache リソース階 層 を別 のサーバに拡 張 する必 要 があることが警 告 されます。
リソース階 層 の拡 張
この操 作 は [Edit] メニューから開 始 できます。または [Create Resource Hierarchy] オプションの動 作 が完 了 する と自 動 的 に開 始 されます。その場 合 は、手 順 2 を参 照 してください。
1. [Edit] メニューの [Resource] から [Extend Resource Hierarchy] を選 択 してください。[Pre-Extend Wiz-ard] が表 示 されます。拡 張 操 作 に慣 れていない場 合 は、[Next] をクリックしてください。LifeKeeper のリ ソース階 層 の拡 張 作 業 のデフォルト 値 が分 かっていて、入 力 と確 認 を省 略 する場 合 は [Accept Defaults] をクリックしてください。
リソース階 層 の拡 張 2. [Pre-Extend Wizard] に以 下 の情 報 を入 力 してください。 注 記 : 最 初 の 2 つのフィールド は、[Edit] メニューの [Extend] から操 作 を開 始 した場 合 にだけ表 示 されま す。
フィールド
ヒント
Template Server Apache リソースが現 在 in service のサーバを入 力 してください。ここで選 択 するテンプレート サーバと次 のダイアログボックスで選 択 する [Tag to Extend] によって、in service のリソース階 層 が表 されることを認 識 しておくことが重 要 です。選 択 したテンプレート サーバで out of service のリソースタグを選 択 する と、エラーメッセージが表 示 されます。このダイアログのド ロップダウンボックス に、クラスタ内 の全 サーバの名 前 が表 示 されます。 Tag to Extend テンプレート サーバからターゲット サーバに拡 張 する Web Server インスタンス の名 前 を選 択 してください。ウィザード のド ロップダウンリスト ボックスに、テンプ レート サーバ上 に作 成 した全 リソースのうち、前 のダイアログボックスで選 択 し たリソースの一 覧 が表 示 されます。 Target Server Web Server リソース階 層 を拡 張 するターゲット サーバを選 択 してください。ド ロップダウンボックスには、選 択 した階 層 に含 まれないクラスタ内 のサーバ名 の一 覧 が表 示 されます。 Switchback Type [intelligent] または [automatic] を選 択 してください。ここでは、バックアップサー バへのフェイルオーバの後 、Web Server インスタンスが in service に戻 ったとき に、このサーバにどのようにスイッチバックされるのかを設 定 します。[intelligent] の場 合 、インスタンスをプライマリ / 元 のサーバにスイッチバックするときに管 理 者 の操 作 が必 要 になります。[automatic] の場 合 、プライマリサーバがオンラ インに戻 り、LifeKeeper コミュニケーションパスを再 確 立 した直 後 に自 動 的 にスイッチバックが行 われます。 Template Priority テンプレート 階 層 の優 先 順 位 を選 択 するか、入 力 してください。優 先 順 位 は、1 ~ 999 の範 囲 で未 使 用 の値 が有 効 で、小 さい数 字 ほど優 先 順 位 が高 くなります (数 字 1 が最 高 の優 先 順 位 に相 当 )。拡 張 処 理 時 に、別 の システムですでに使 用 中 の優 先 順 位 をこの階 層 に対 して指 定 することはで きません。デフォルト 値 を使 用 することを推 奨 します。注 記 : このフィールド は、階 層 をはじめて拡 張 するときにだけ表 示 されます。 Target Priority 拡 張 する Web Server 階 層 のターゲットの優 先 順 位 を選 択 するか、入 力 し てください。この優 先 順 位 は1 ~ 999 の数 値 で表 され、リソースのカスケー ディングフェイルオーバシーケンスにおけるサーバの優 先 順 位 を示 します。階 層 の優 先 順 位 は数 字 でソート され、小 さい数 字 ほど優 先 順 位 が高 くなりま す (数 字 1 が最 高 の優 先 順 位 に相 当 )。LifeKeeper では、階 層 が作 成 され たサーバに「1」が自 動 的 に割 り当 てられることに注 意 してください。優 先 順 位 は連 続 している必 要 はありませんが、特 定 のリソースについて 2 つのサー バに同 じ優 先 順 位 を割 り当 てることはできません。 拡 張 前 のチェックが正 常 に終 了 したというメッセージが表 示 された後 、[Next] をクリックしてください。 拡 張 する階 層 に応 じて、拡 張 されるリソースタグを示 す一 連 の情 報 ボックス (編 集 不 可 ) が表 示 されます。[Extend] をクリックしてください。SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 18
リソース階 層 の拡 張
フィールド
ヒント
Network Interface ネット ワークインターフェースを選 択 するか、入 力 してください。これは、IP リ ソースがターゲット サーバで使 用 するネット ワークインターフェース (つまりイー サーネット カード ) の名 前 です。 Backup Interface IP リソースを拡 張 するサーバで IP ローカルリカバリ機 能 を使 用 する場 合 は、 バックアップインターフェースを選 択 してください。デフォルト 値 は [none] です。 ただし、このサーバ上 で他 のネット ワークインターフェースカード を設 定 している 場 合 は、そのネット ワークインターフェースカード がド ロップダウンリスト に表 示 さ れます。 IP Resource Tag IP リソースタグを選 択 するか、入 力 してください。これは、ターゲット サーバに 拡 張 される IP リソースが使 用 するリソースタグ名 です。 Root Tag ルート タグを選 択 するか、入 力 してください。これは、Web Server 階 層 に付 けたタグ名 です。デフォルト では、テンプレート サーバとターゲット サーバの両 方 でルート タグ名 は同 一 です。 Mount Point Web Server のルート ディレクト リが共 有 ファイルシステム上 に置 かれている場 合 にのみ表 示 されます。 Web Server のルート ディレクト リが置 かれている共 有 ファイルシステムのマウン ト ポイント を選 択 するか、入 力 してください。テンプレート サーバとターゲット サーバで、共 有 Web Server のルートディレクトリのマウントポイントが同 一 で ある必 要 があります。多 くの場 合 、ダイアログボックスに表 示 されたデフォルト のマウント ポイント を選 択 する必 要 があります。 Root Tag Web Server のルート ディレクト リが共 有 ファイルシステム上 に置 かれている場 合 にのみ表 示 されます。 ルート タグを選 択 するか、入 力 してください。これは、共 有 ファイルシステムの タグ名 です。 3. 拡 張 が実 行 中 であることを示 す情 報 ボックスが表 示 されます。同 じ Apache リソースインスタンスをクラスタ 内 の別 のサーバに拡 張 する場 合 は、[Next Server] をクリックしてください。その場 合 は、リソース階 層 を 拡 張 する操 作 を繰 り返 します。[Finish] をクリックした場 合 、Web Server リソースの拡 張 処 理 が正 常 に完 了 したかどうかが検 証 されます。
4. 最 後 のダイアログボックスで [Done] をクリックして、[Extend Resources Hierarchy] メニューの選 択 を終 了 してください。
リソース階 層 の拡 張 解 除
リソース階 層 の拡 張 解 除
1. [Edit] メニューの [Resource] から [Unextend Resource Hierarchy] を選 択 してください。
2. 拡 張 解 除 する Web Server リソースが存 在 するターゲット サーバを選 択 してください。Web Server が現 在 in service になっているサーバは選 択 できません (このダイアログボックスは、右 側 のペインでリソースインス タンスを右 クリックして [Unextend] 作 業 を選 択 した場 合 には表 示 されません)。
[Next] をクリックしてください。
3. 拡 張 解 除 する Web Server 階 層 を選 択 し、[Next] をクリックしてください (このダイアログボックスは、いず れかのペインでリソースインスタンスを右 クリックして [Unextend] 作 業 を選 択 した場 合 には表 示 されませ ん)。 4. 拡 張 解 除 の対 象 として選 択 したターゲット サーバと Web Server リソース階 層 を確 認 する情 報 ボックスが 表 示 されます。[Unextend] をクリックしてください。 5. Web Server リソースが正 常 に拡 張 解 除 されたことを示 す別 の情 報 ボックスが表 示 されます。 6. [Done] をクリックして終 了 してください。
リソース階 層 の削 除
階 層 を out of service にする前 に階 層 を削 除 した場 合 、リソース階 層 は LifeKeeper の保 護 から除 外 されます が、Apache インスタンスは現 在 アクティブなサーバで動 作 を続 行 します (ただし、手 動 で停 止 した場 合 やシステ ムを再 起 動 した場 合 を除 く)。別 の IP アド レスを持 つ同 じ Apache 階 層 を再 作 成 したり、以 前 使 用 した IP アド レスを使 用 して新 しい Apache 階 層 を作 成 (ただし別 のサーバルートを使 用 ) しようとすると、同 じアド レスで動 作 中 の Apache インスタンスとの競 合 が発 生 します。
LifeKeeper 環 境 内 のすべてのサーバからリソース階 層 を削 除 するには、以 下 の手 順 を実 行 してください。 1. LifeKeeper GUI メニューから [Edit] を選 択 し、次 に [Resouce] を選 択 してください。ド ロップダウンメニュー
から、[Delete Resource Hierarchy] を選 択 してください。
2. 削 除 する Web Server リソース階 層 が存 在 するターゲット サーバの名 前 を選 択 してください。[Next] をク リックして次 のダイアログボックスに進 んでください。 注 記 : 右 側 のペインで個 々 のリソースインスタンスを右 クリックするか、またはリソースが 1 台 のサー バ上 のみにあるときに左 側 のペインでグローバルリソースを右 クリックして [Delete Resource] 作 業 を選 択 した場 合 、ターゲット サーバのダイアログボックスは表 示 されません。 3. [Hierarchy to Delete] を選 択 してください (このダイアログボックスは、左 側 または右 側 のペインでリソースイ ンスタンスを右 クリックして、[Delete Resource] 作 業 を選 択 した場 合 には、表 示 されません。)このリスト ボックスには、ターゲット サーバ上 にある、in service と out of service の両 方 の階 層 がすべて表 示 されま す。Apache インスタンスを停 止 してリソース階 層 を LifeKeeper の保 護 から削 除 する場 合 は、削 除 前 に、選 択 した階 層 を必 ず out of service にする必 要 があります。
[Next] をクリックしてください。
4. 選 択 したターゲット サーバと、削 除 の対 象 として選 択 した階 層 を確 認 する情 報 ボックスが表 示 されます。 [Next] をしてください。
SIOS Protection Suite for Linux 管 理 ガイド Page 20
リソース階 層 のテスト 5. Web Server リソースが正 常 に削 除 されたことを確 認 する別 の情 報 ボックスが表 示 されます。 6. [Done] をクリックして終 了 してください。
リソース階 層 のテスト
手 動 スイッチオーバを開 始 することによって、Apache リソース階 層 をテストできます。このテストでは、プライマリ サーバからバックアップサーバへのリソースインスタンスのフェイルオーバをシミュレート します。GUI からの手 動 スイッチオーバの実 行
スイッチオーバを手 動 で開 始 するには、LifeKeeper GUI から [Edit] の [Resource] を選 択 し、ド ロップダウンメ ニューから [In Service] を選 択 します。例 えば、バックアップサーバで in service 要 求 を実 行 すると、アプリケーショ ン階 層 がバックアップサーバで in service になり、プライマリサーバでは out of service になります。この時 点 で、元 のバックアップサーバがプライマリサーバに、元 のプライマリサーバがバックアップサーバに変 わります。
Out of Service 要 求 を実 行 すると、アプリケーションは他 のサーバで in service にならずに、out of service になり ます。
リカバリ動 作
プライマリサーバに障 害 が発 生 すると、Apache Recovery Kit ソフトウェアは以 下 の作 業 を実 行 します。
l プライマリサーバの 1 つ以 上 の物 理 ネットワークインターフェースで IP アド レスを in service にすることによ
り、Apache をバックアップサーバで in service にします。
l ファイルシステムを使 用 する場 合 は、そのサーバの共 有 ディスク上 にファイルシステムをマウント します。 l Apache に関 連 するデーモンプロセスを開 始 します。
Chapter 5: ト ラブルシューティング
本 セクションでは、LifeKeeper Apache Web Server リソース階 層 の作 成 / 拡 張 中 、およびリソースの削 除 / リス ト ア中 に表 示 される可 能 性 のあるメッセージの一 覧 を示 します。また、必 要 に応 じて、エラーの原 因 や、エラー 状 態 を解 決 するために必 要 な処 置 について補 足 説 明 します。他 の SPS コンポーネントからメッセージが送 出 さ れることもあります。その場 合 は、メッセージカタログ(弊 社 のテクニカルド キュメンテーションサイトの「エラーコード の 検 索 」内 ) を参 照 してください。メッセージカタログには、操 作 、管 理 、GUI など、SIOS Protection Suite for Linux を使 用 しているときに表 示 される可 能 性 がある、すべてのエラーコード の一 覧 を示 します。また、エラーコー ド の原 因 に関 する補 足 説 明 や、問 題 解 決 のために必 要 な処 置 についても、必 要 に応 じて記 載 します。この 一 覧 から、受 信 したエラーコード を検 索 できます。また、該 当 する SPS コンポーネントの個 別 のメッセージカタロ グに直 接 アクセスすることもできます。 本 セクションのメッセージは、以 下 のト ピックに分 類 されています。 l 階 層 の作 成 l 階 層 の拡 張 l 階 層 の削 除 、リスト ア、リカバリ階 層 作 成 時 のエラー
Apache 階 層 の作 成 時 に表 示 されるエラーメッセージを、説 明 とともに以 下 に示 します。LifeKeeper Core および 他 の Recovery Kit が表 示 するエラーメッセージはこのガイド には記 載 していません。ここに記 載 されている問 題 を解 決 するために、階 層 の作 成 を中 断 できます。そして中 断 した時 点 から、Apache の設 定 に必 要 な新 しい LifeKeeper リソースの作 成 も含 めて、階 層 の作 成 を続 行 できます。
Web Server バイナリの位 置 検 証 時
"Error: valid_httpd_path: Must specify absolute path to httpd executable."
有 効 な Apache httpd 実 行 可 能 ファイルの絶 対 パスを省 略 せずに入 力 してくださ い。
"Error: valid_httpd_path: File does not exist at path specified." 指 定 した場 所 に、有 効 な Apache httpd 実 行 可 能 ファイルが存 在 しません。
Web Server のルート ディレクト リの検 証 時
指 定 した場 所 にある httpd 実 行 可 能 ファイルが、Apache 標 準 の「サーバのバージョ ン」を表 示 しません。
"Error: valid_httpd_path: Incorrect version $MAJOR.$MINOR.$POINT of Apache at $HTTPD_PATH.
指 定 した場 所 にある Apache httpd 実 行 可 能 ファイルが表 示 する「サーバのバー ジョン」が正 しくありません。
Web Server のルート ディレクト リの検 証 時
"Error: valid_http_root: Cannot find Apache configuration file at $CONF_FILE."
指 定 したサーバルート ディレクト リの conf/httpd.conf に、有 効 な Apache 設 定 ファイルが必 要 です。デフォルト設 定 を使 用 して Apache を SuSE にインストールする場 合 、httpd.conf 設 定 ファイルは ServerRoot のサブディレク ト リ conf に配 置 されません。この場 合 は、設 定 ファイルを /etc/httpd/conf ディレクトリに配 置 し直 す必 要 がありま す。
"Error: valid_http_root: Must specify absolute path to Apache server root directory." サーバルート ディレクト リの絶 対 パスを省 略 せずに入 力 してください。
"Error: valid_http_root: Apache instance at $HTTP_ROOT is already under LifeKeeper protection." 各 インスタンスには、一 意 のサーバルート ディレクト リが必 要 であり、設 定 ファイルが conf/httpd.conf に必 要 で す。指 定 されたサーバルート ディレクト リは、すでに他 の Apache インスタンスが使 用 しています。
"Syntax error on line <line number> of <configuration file path>, etc…"
Apache 設 定 ファイルに構 文 エラーがあります。これらのエラーメッセージは、httpd -T コマンド を使 用 して $CONF_ FILE の構 文 をチェックするときに表 示 されます。詳 細 については、表 示 されたエラーメッセージを確 認 してくださ い。
"Error: valid_http_root: Since $HTTPD_PATH is shareable on $HTTPD_PATH_SHARED, $HTTP_ROOT must be also."
httpd 実 行 可 能 ファイルが共 有 / 共 有 可 能 スト レージに存 在 する場 合 は、サーバルート とすべての DocumentRoot ディレクト リも共 有 / 共 有 可 能 スト レージに存 在 する必 要 があります。
"Error: valid_http_root: Since $HTTP_ROOT is shareable on $HTTP_ROOT_SHARED, all document root directories must shareable on this same filesystem."
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Apache リソース階 層 の作 成 時
サーバのルート ディレクト リが共 有 / 共 有 可 能 ストレージに存 在 する場 合 は、すべての DocumentRoot ディレクト リも共 有 / 共 有 可 能 ストレージに存 在 する必 要 があります。
"Error: http_docs_shared: Since one/more Apache document root directories are shareable on $docs_shared, $curr_root must be also.
いずれかの DocumentRoot ディレクトリが共 有 / 共 有 可 能 ファイルシステムに存 在 する場 合 、すべての DocumentRoot ディレクト リが同 じファイルシステムに存 在 する必 要 があります。
"Error: valid_http_root: Must include BindAddress or Listen directives for each Apache instance. Check the Apache configuration file at $CONF_FILE."
複 数 の Apache インスタンスを実 行 するには、各 設 定 ファイルに BindAddress または Listen ディレクティブが必 要 です。詳 細 については、前 のセクションにあるApache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項を参 照 してくだ さい。
"Error: valid_http_root: Default IP address * not allowed for LifeKeeper protection. Check the Apache configuration file at $CONF_FILE."
個 々 の Apache インスタンスについて、LifeKeeper が保 護 する IP アド レスを 1 つ以 上 指 定 する必 要 があります。
"Error: valid_http_root: A Listen directive is being used which specifies an IP address but no port. Check the Apache configuration file at $CONF_FILE."
Listen ディレクティブの正 しい構 文 は、「Listen [IPaddress:] port number」です。これは、Apache では構 文 エラー とは見 なされませんが、間 違 って解 釈 されます (IP アド レスの最 初 の数 字 がポート番 号 の指 定 と見 なされる)。
"Error: valid_http_root: IP address $ip is not LifeKeeper protected."
Apache の設 定 ファイルが、LifeKeeper の保 護 下 に設 定 されていない IP アド レスまたはド メイン名 を参 照 してい ます。これらの LifeKeeper IP アド レスのリソースをあらかじめ作 成 しておく必 要 があります。
Apache リソース階 層 の作 成 時
"Error: Could not find IP resource for $IP_ADD on machine $MACH."
このリソースを作 成 してから、Apache リソースの作 成 を続 行 する必 要 があります。
"Error: Create Apache file system hierarchy failure for filesystem $FSNAME used by server root $HTTP_ ROOT."
階 層 拡 張 時 のエラー
メッセージについては、Apache のエラーログを確 認 してください (デフォルトの位 置 は /var/log/httpd/error_log です が、他 のログがリスト されることがあります)。
この問 題 の原 因 の多 くは、Apache の設 定 ファイルのエラーです。問 題 を修 正 した後 、このリソースを手 動 で in service にすることができます。
"LifeKeeper: RESTORE: *ERROR* Apache: The instance is Password Protected."
LifeKeeper Apache Web Server Recovery Kit は、SSL 対 応 Web サーバに使 用 される、パスワード で保 護 され た秘 密 キーファイルをサポート することができません。これは、Apache を起 動 するたびに手 動 操 作 が必 要 にな り、再 起 動 とフェイルオーバの自 動 実 行 を妨 げるからです。本 書 の「Apache Web Server の設 定 に関 する考 慮 事 項 」セクションに、秘 密 キーファイルのパスワード 保 護 を解 除 する方 法 (SSLCertificateKeyFile ディレクティブで 指 定 ) が記 載 されています。このメッセージは、Apache とともに SSL モジュールを使 用 する環 境 にのみ適 用 され ます。
階 層 拡 張 時 のエラー
Apache 階 層 の拡 張 時 に表 示 されるエラーメッセージを、説 明 とともに以 下 に示 します。これらのエラーメッセージ は、GUI が「Executing the pre-extend script....」というメッセージを表 示 して、新 しいシステムに階 層 を拡 張 する 前 の階 層 の検 証 時 に表 示 されることに注 意 してください。
各 メッセージの前 には、
「Error - canextend(template_server, tag, app_type/resource_type, target_server) -」のようなエラーメッセージが 表 示 されます。
各 メッセージの後 には、
「Error - extmgr(template_server, tag, target_tag, target_server) -」のようなエラーメッセージが表 示 されます。
Web Server バイナリの位 置 検 証 時
階 層 作 成 時 のエラーの下 にある、Web Server バイナリの位 置 検 証 時 のエラーリストを参 照 してください。
ターゲット システムの Apache 設 定 ファイルの検 証 時
"Cannot find Apache configuration file at $CONF_FILE on $TARGET_SYS."
指 定 したサーバのルート ディレクト リの conf/httpd.conf に、有 効 な Apache の設 定 ファイルが必 要 です。
"DocumentRoot directory "$doc" in $CONF_FILE on $TARGET_SYS was not found in the configuration file on $TEMPLATE_SYS."
または
"DocumentRoot directory "$doc" in $CONF_FILE on $TEMPLATE_SYS was not found in the configuration file on $TARGET_SYS."
ターゲット サーバとテンプレート サーバの設 定 ファイルを比 較 するときに、これらのいずれとも一 致 しない
DocumentRoot ディレクト リが 1 つ以 上 見 つかりました。表 示 されたエラーメッセージの詳 細 を確 認 して、2 つの 設 定 ファイルの違 いを調 べてください。DocumentRoot ディレクトリのパスを正 しく入 力 しなかった場 合 、それぞれ
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