(1)将来像 (2)現状と課題 Ⅰ 地域の現況
7-1 上田中央地域
北陸新幹線、しなの鉄道や別所線が乗り入れる上田市の玄 関口である上田駅を中心に市街地が形成されています。 上田城跡や信濃国分寺跡など歴史的遺産があり、商業・業 務や行政施設など都市機能が集積しています。 神川地域には農地が広がり、また、国道 18 号沿道には商 業施設、工場が立地しているほか、しなの鉄道大屋駅・信濃 国分寺駅の利便性から住宅地化が進んでいます。 また、太郎山、千曲川や神川、河岸段丘の緑地などの自然 環境に恵まれています。 (将来像)中心市街地に集積された都市機能、風格ある景観、
潤いある近郊農地 多彩な交流と活力がみなぎるまち
(基本目標)○市の中心市街地にふさわしい多様な都市機能を備えた、市民や来訪者が行き
交う賑わいと交流にあふれる中核拠点づくりを目指します。
○上田城跡・信濃国分寺などの歴史的空間と千曲川・神川などの自然空間が身近に 感じられる、風格ある都市景観の形成を目指します。
○城下町や宿場町のなごりがある景観や市街地近郊の農地など、自然環境と調
和し快適な居住環境の創出をめざします。また、消費地が近接する近郊農地の
利点を活かし、活用と保全を目指します。
Ⅱ まちづくりアンケート結果 〇生活利便施設の満足度が高くなっ ていますが、住環境については市 全体を下回っています。 〇公共交通への満足度が、市全体と 比べて高くなっています。 ①満足している点について 6.4% 10.1% 18.0% 18.0% 15.5% 42.0% 22.6% 11.6% 18.8% 21.0% 37.1% 2.2% 13.8% 34.8% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% 45% その他 道路が十分に整備されている 歴史・文化が感じられる 公園や緑地など憩いの場がある バス、電車が利用しやすい 住宅環境が良い 店や病院、公共施設が近い 中央地域 市全体0.9% 12.8% 20.2% 42.0% 48.2% 58.9% 0.9% 21.4% 21.9% 49.6% 65.6% 24.1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% その他 市街地・住宅地などの街並み 身の回りの花や緑 田園地帯や身近な里山などの農村風景 地域の伝統文化や歴史的遺産 周囲の山々や千曲川などの自然 中央地域 市全体 Ⅲ 地域の都市づくりにおける主要課題 〇土地利用について ・中心市街地の近隣商業地域や工業地域の一部では住宅化が進んでおり、良好な住環境を誘導するために用途地域 の見直しが必要です。 ・神川地区では住宅、工場、商業施設が混在しており、適切な土地利用のルールづくりが必要です。 ・空洞化が進んでいる中心市街地では、新たな賑わいの拠点形成により、活性化やまちなか居住を図る必要があり ます。 ・既存の都市機能の有効活用を図り、拠点性を維持する必要があります。 〇道路や公共交通について ・未着手となっている都市計画道路の見直しを行い、整備を促進する必要があります。 ・国道18 号上田バイパスなどの 4 つの環状道路、地域内外を連絡する幹線道路の整備を進める必要があります。 〇自然環境や景観について ・自然及び歴史的なまちなみの景観や住環境の保全のため、上田市景観計画に加え、更なるまちづくりのルールが 必要です。 ・市街地の身近な緑を守っていく必要があります。 〇地域エリアの形成 ・歴史的遺産、賑わい空間、公共施設や福祉施設の集積など、各拠点の機能を高め、有効な活用を図れる施策の推 進が必要です。 ・しなの鉄道大屋駅周辺の道路では、通勤通学時の渋滞を緩和する施策が必要です。 〇生活環境の保全や防災に関する整備について ・安全で安心な暮らしができるよう防災に対する備えや生活道路の整備が必要です。 ○今ある市街地・住宅地を充実させ たほうがよいとの意見が最も多 くなっています。 〇山々や河川などの自然景観、伝統文 化や歴史的遺産を大切にしたいと する割合が高くなっています。 〇市街地・住宅地などのまちなみを大 切な景観として意識する傾向が、市 全体よりも高くなっています。 ③大切にしたい景観について ②地域に市街地や住宅地が拡大 することについて 1.0% 5.9% 5.8% 11.0% 16.5% 34.3% 25.5% 0.4% 4.9% 10.7% 16.5% 33.9% 4.5% 28.6% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% その他 市街地・住宅地の拡大や開発は自由でよい わからない 無回答 市街地・住宅地の拡大はおさえたほうがよい 良好な開発であれば、多少の拡大はしてもよい 今ある市街地・住宅地を充実させたほうがよい 中央地域 市全体
(3)都市づくり方針 (◆・・・当面の課題に係る方針) Ⅰ 都市基盤の形成方針 〔具体的な方針〕 ◆木町、上紺屋町、下紺屋町、丸堀町、北大手町、大手町、上鍛冶町、鍛冶町、上房山、下房山、上川 原柳町、下川原柳町、愛宕町、田町、馬場町地区などの周辺では、良好な住環境を整え、まちなか居 住を推進するため、住居系用途地域への見直しを進めます。 ◆泉平、中常田地区のしなの鉄道沿道は、工業と住居が調和した環境を整えるためのルールづくりを検 討します。 ◆神川地区は、住居、工場、また、国道 18 号沿道には沿道型商業・業務施設などが混在していますが、 それぞれの土地利用の調和と整合を図るため、新たに適切な用途地域を指定するなど土地利用のルー ルづくりについて検討します。 ・土地区画整理事業により基盤整備を実施した、天神三丁目地区を商業及び業務施設の立地による賑わ いの拠点とし、サントミューゼやその一帯の市民緑地広場による交流、低層住宅による良好な住環境 の形成を推進します。 ・工場跡地や低未利用地等については、周辺の都市環境や地域住民等の意向を踏まえ、適切な土地利用 を誘導していきます。 ・市街地近郊農地の利点を活かして神川地区の優良農地の保全及び活用を推進します。 〔具体的な方針〕 ◆神川地区の都市計画道路上堀大屋線(市道踏入大屋線)は、都市計画決定の位置を変更し、整備を促 進します。 ・市街地の交通環境整備による都市の利便性と交通の円滑化を図るため、4 つの環状道路(駅環状、都 心環状、市街地環状、都市環状)の整備を促進します。 ・国道 18 号上田バイパスは国分地区から東御市までの全線整備を促進します。 ・地域内外を円滑に移動できるよう、都市計画道路中常田新町線(主要地方道小諸上田線)、市道上田 ①土地利用の誘導方針 上田市の中心部にふさわしい都市機能の充実と適切な土地利用の誘導を行い、城下町、宿場町 のなごりがある景観と自然とが調和した都市空間の形成を目指します。また、市街地及びその近 郊では既存の都市基盤を活用し、まちなか居住を推進するための周辺の環境と調和した良好な住 環境の保全・形成を目指します。 ②道路や公共交通の整備方針 市街地内の交通の円滑化を図るための4つの環状道路の整備(駅環状、都心環状、市街地環状、 都市環状)を進めます。また、その一部となる国道 18 号上田バイパスの整備促進など、道路交通 ネットワークの強化・充実を図ります。一方で、生活道路の整備や歩道の整備を行い安全で快適な 歩行空間を確保し、そして、交通の結節点である上田駅、信濃国分寺駅、大屋駅を中心に公共交 通網の利用促進を図ります。
橋中島線、市道上田橋下堀線、など県道や市道の整備を促進します。 ・交通結節点である上田駅、信濃国分寺駅、大屋駅周辺では利便性を高めるための道路整備や、路線バ スなどの結節強化を推進します。 ・通学路の安全確保のため、生活道路の整備を促進します。 Ⅱ 地域資源の保全・活用及びエリアの整備方針 〔具体的な方針〕 ◆太郎山の自然景観や地域に存在する史跡、また、文化財や歴史的景観・まちなみ景観などの周辺住環境 を保全していくため、上田市景観計画に基づく景観形成を図るとともに、都市計画法に基づいたまち づくりのルールの導入を検討します。 ・染屋台斜面樹林などの段丘緑地は、染屋台グリーンベルト保全・活用事業などにより積極的に保全し ます。 ・都市計画道路松尾町踏入線(国道 141 号)の電線類地中化を促進します。 ・歴史・自然資源である上田城跡、池波正太郎真田太平記館、旧北国街道や蔵づくりのまちなみ、蚕都 の遺産、千曲川などを回遊する歴史のみちなどのネットワークを整備します。 〔具体的な方針〕 ・上田城跡や信濃国分寺史跡では、歴史的遺産を活かした観光・交流の促進に向けた環境整備を促進しま す。 ・サントミューゼ周辺では魅力的な文化・交流エリアの形成を目指し、周辺道路の市道上田橋中島線の整 備を促進するほか、上田城跡との回遊性を高める櫓下泉平線の整備を進めます。 ・上田合同庁舎周辺では、中央公民館、上田図書館や東小学校、また、総合保健センター、中央子育て 支援センターなどの都市機能集積を活かした文化・教育交流エリアとして、周辺の効果的な道路整備を 進めます。 ・大屋駅周辺及び信濃国分寺駅周辺では交通結節点としての機能を向上させるため、交通環境の充実を 図ります。 ①自然環境や景観の保全・活用方針 千曲川や神川などの河川、太郎山周辺や段丘緑地、また、市街地近郊の農地など豊かな自然環 境を保全します。そして、これらの資源を活かして市街地内及びその近郊で身近に自然を感じら れる場を創出します。 また、自然景観とともに、上田城跡・信濃国分寺史跡・城下町や蚕都のなごりが残るまちなみ など風格ある都市景観を保全し、歴史的遺産・自然的資源を回遊する歩行者ネットワークを形成し ます。 ②地域エリアの形成方針 上田城跡や信濃国分寺史跡などの歴史的遺産、新たな賑わい、また、交通の結節点など、市の 玄関口にふさわしい交流の空間となる地域の機能を高める整備を促進します。
Ⅲ 生活環境の保全や防災に関する整備方針 〔具体的な方針〕 ・地域全体の防災機能の向上を図るため、建築物の不燃化の誘導を進めます。 ・宅地への接道が狭く住宅等が密集して防災上の危険がある区域では、敷地の整序や共同化などの改善 整備の方向性について地域住民の意向を踏まえて検討します。 ・生活道路の狭あい箇所、危険箇所の整備を進めます。 安全で安心して暮らせるため、防災力・利便性の高い都市を形成する施策を推進します。 地域で特に大切にする場所や都市づくりの骨格となる概要を示したものです。 サントミューゼ
【上田中央地域都市づくり方針図(拡大図)】 ◆良好な住環境を整え、まちなか居住を推進 するため、住居系用途地域への見直し 上田城跡を活かした歴史と 観光のエリア 櫓下泉平線の整備 交流文化施設、商業施設と公 園が一体となった賑わいと 交流のエリア (都)上田駅川原柳線の整備 (都)中常田新町線の整備 (都)松尾町踏入線の電線類地中化の促進 上田合同庁舎周辺は、各公共施設など都市 機能の集積を活かした文化・教育交流拠点 を形成 (都)諏訪部伊勢山線の整備 (仮)川原柳常田線の整備 ◆泉平、中常田地区のしな の鉄道沿線は、工業と住 居が調和した環境を整 えるためのルールづく りを検討 0 500 1000M