防府市公共施設マネジメント支援システム導入業務
に係る要求仕様書
平成
29 年 6 月
目次
1
概要... 1
1.1 業務の名称 ... 1 1.2 業務の目的 ... 12
本調達の要件 ... 1
2.1 業務の概要 ... 1 2.2 作業スケジュール ... 1 2.3 使用期間及び保守期間 ... 1 2.4 納入場所... 2 2.5 納入成果物の例 ... 2 2.6 納品形式... 23
業務要件 ... 2
3.1 業務ユーザID 数及びクライアント PC 台数 ... 2 3.2 システム登録対象データ量 ... 2 3.3 システム機能概要 ... 3 3.4 システム機能要件 ... 3 3.5 ユーザインターフェース ... 3 3.6 システムの信頼性 ... 4 3.7 ASP サービス... 4 3.7.1 データセンターに係る要件 ... 4 3.7.2 ASP サーバに係る要件 ... 5 3.7.3 バックアップに係る要件 ... 5 3.8 ネットワーク要件 ... 5 3.9 クライアント要件 ... 5 3.10 ライセンス ... 6 3.11 データ移行 ... 64
システム導入・運用要件 ... 6
4.1 システム導入 ... 6 4.2 受入テスト(試行運用) ... 7 4.3 操作説明... 7 4.4 運用サポート ... 7 4.5 保守及び管理 ... 75
留意事項 ... 8
5.1 機密保護... 8 5.2 第三者の権利侵害 ... 8 5.3 再委託 ... 9 5.4 瑕疵担保責任 ... 9 5.5 事故処理... 9 5.6 その他 ... 91 概要
1.1 業務の名称 防府市公共施設マネジメント支援システム導入業務 1.2 業務の目的 本市では、公共施設の老朽化や耐震化への対応に加え、少子高齢化の急速な進行 による人口構造の変化や市民ニーズを的確に把握し、公共施設を有効に活用してい くことが求められていることから、公共施設の最適化を計画的・効果的に実現する 公共施設マネジメントの推進に取り組んでいる。 本調達は、公共施設マネジメントの業務を効率的に推進するため、本市が保有す る施設等の基本的な情報、建物の点検結果、工事履歴等の情報、施設の利用状況、 運営経費等の情報を一元管理し、これらの情報を元に施設の今後の維持管理に必要 となる経費の試算や、施設運営状況の把握・評価等ができるシステムの導入を行う ものである。2 本調達の要件
2.1 業務の概要 ⑴ インターネット回線、LGWAN 等を使用した ASP 方式でのシステム提供 ⑵ システム環境設定 ⑶ データの移行 ⑷ 受入テスト支援・本稼動後の支援 ⑸ 操作説明の実施 ⑹ 運用サポート及び保守 ⑺ 操作マニュアルの作成 2.2 作業スケジュール ⑴ システムの本稼動は、平成30 年 1 月を予定しており、これを踏まえた作業 スケジュールを作成すること。 ⑵ 作業スケジュールについては、本市の作業負担を極力減らすスケジュールの 提案を積極的に行うこと。 ⑶ 必要に応じて本稼動の前には仮稼動の期間を設けること。 2.3 使用期間及び保守期間 現時点では使用期間を定めていないが、システム稼動後 5 年間は、ASP サービスの提供及びサポートができるシステムであること。また、サービスの提供を終了 する際は、12 か月前までに本市へ通知すること。 2.4 納入場所 マニュアル、報告書等についての納入場所は、防府市総合政策部行政経営改革課 とする。 2.5 納入成果物の例 以下に成果物の例を示す。なお、別途必要なもの、代替可能なもの等を本市と受 注者双方で確認し、成果物を提出するものとする。 ⑴ システムカスタマイズ要件書 本調達において実施するカスタマイズの要件を定義したもの ⑵ クライアントPC におけるインストール手順書 ⑶ 操作マニュアル(カスタマイズを実施した場合は、その部分を含む。) ⑷ テスト結果報告書 等 2.6 納品形式 ⑴ マニュアル、ドキュメント等:紙媒体及び電子媒体(CD-R 又は DVD-R) ※ それぞれ二式用意すること。また、電子媒体の場合、保存形式は、Microsoft Word、Excel 又は adobe pdf 形式とすること。 ⑵ 電子媒体での提出が困難な場合は、別途協議を行うこと。
3 業務要件
3.1 業務ユーザ ID 数及びクライアント PC 台数 項 目 使用職員数等 業務ユーザID 数 約30 名(クライアント数) データベース同時接続PC 台数 5 台程度 ※いずれも変更される可能性がある。 3.2 システム登録対象データ量 № データの種別 最大データ量 1 施設データ 約380 件 2 建物データ 約1,400 件3.3 システム機能概要 システムは、施設の一元管理による事務の効率化、施設運営状況等の把握・改善 による市民サービスの向上、施設状況の見える化による情報共有、更新費用等の平 準化による財政的効果等が図れるもので、次の機能を有するものとする。 ⑴ 施設台帳管理機能 施設に関する基本的な情報を管理する機能 ⑵ 更新費用等試算機能 施設の中長期保全計画作成に必要な更新費用等の試算機能 ⑶ 運営情報管理機能 施設の運営経費、利用情報等を管理し、施設運営状況を評価・分析する機能 ⑷ 保全情報管理機能 施設の点検結果、工事履歴等を管理する機能 3.4 システム機能要件 ソフトウェアについては、下記の要件を満たすこと。 ⑴ 別添「機能要件チェック表」に記載した仕様を満たすこと。 ⑵ データをExcel 形式等で抽出することができ、非定型な資料作成に活用でき ること。 ⑶ 他のシステム、アプリケーション等の障害とならないこと。 3.5 ユーザインターフェース ⑴ 操作画面 背景色と文字色の明度差、文字書体、文字の大きさ等の工夫により視認性・ 可読性の向上を図ること。 ⑵ 印刷 ① 印刷プレビュー機能により、印刷イメージの確認が行えること。 ② 出力用紙サイズはA4 版を基本とする。罫線、文字書体、文字の大きさ等 の工夫により視認性・可読性の向上を図ること。 ③ 印刷はPDF 出力が可能であること。 ④ プリンタのメーカー及び機種に依存しないこと。
3.6 システムの信頼性 ⑴ 可用性 ① ハードウェアの構成は、障害等が起きても業務に支障がないものとするこ と。 ② 開庁日の午前8 時から午後 9 時までは、安定した稼動が可能な構成である こと。 ⑵ セキュリティ ① 「防府市情報セキュリティポリシー」を遵守すること。 なお、同ポリシーは、参加表明者に対してのみ配付する。 ② ユーザごとに認証ができる仕組みとし、パスワードによる保護を行うこと。 ③ ユーザごとにアクセス制限が設定できること。 ④ サーバへの不正アクセスを防止すること。 ⑤ サーバのデータベースの改ざん、抜き取り並びに変更等に対して制御機能 を有すること。 ⑥ 個々の機能に権限設定による使用制限が設定可能であること。 ⑦ 本市システム管理者が、所属、職員、権限等の情報をオンライン又はバッ チで設定ができること。 3.7 ASP サービス 3.7.1 データセンターに係る要件 立地 日本国内に設置されていること。 津波、洪水等災害のおそれが少ない地域に設置されていること。 建物構造 震度6強以上の耐震建築構造であること。 防火設備 自動火災報知システム、窒素ガス消化システム等の設備を設け るなど火災対策がとられていること。 セキュリティ IC カード認証、生体認証、監視カメラ等によるセキュリティ対 策がとられていること。 電気設備 2系統以上の電源が確保されていること。 空調設備 冗長構成(N+1 相当以上)であること。 設備運用 館内設備の集中監視(電源・室温・湿度等)、無停電電源装置、 自家発電設備等の運用が図られていること。
3.7.2 ASP サーバに係る要件 ⑴ 使用する機器は、機能、性能及び信頼性において、システムの利用に問題 を与えないものとすること。 ⑵ サーバは、RAID1 以上の構成、縮退運転が可能な構成とすること。 ⑶ データベースサーバは、障害が発生しても引き続き運用可能なシステム構 成であること。 ⑷ 機器構成は、将来的なデータの増加を考慮したものであること。 ⑸ サーバには、ウイルス対策ソフトウェアを導入し、常に最新のパターンフ ァイルとするなどコンピュータウイルスの感染を防止すること。 ⑹ サーバの死活監視が自動的に行われること。 ⑺ ログ取得により、不正操作の制御が図られ、不正操作が発生した場合の追 跡調査が可能であること。 3.7.3 バックアップに係る要件 システムの障害によるデータ消失範囲は、最大で1日分となるよう日次バック アップを行い、データ破損した場合にも迅速に復旧できること。また、サーバに ついては、論理障害・物理障害が発生した場合においても、迅速に復旧できるこ と。 3.8 ネットワーク要件 インターネット回線を使用したシステム提供を行う場合は、山口県情報セキュリ ティクラウドを通じて接続すること。 3.9 クライアント要件 ⑴ クライアントPC は本市の既存 PC を使用する。 クライアントPC 仕様 OS Windows7 SP1(32bit 版) CPU Intel Core i5
メモリ容量 4GB Office MS-Office2010(Professional) ブラウザ Internet Explorer 11 PDF Adobe Reader 11 又は DC ⑵ システムを使用するにあたり、個々のPC で設定が必要な場合は、受注者が 設定を行うこと。ただし、起動用のURL の登録程度の作業は本市が実施する。 なお、その際、端末にて既に稼動しているシステムの動作に影響を及ぼした 場合は、その対策を講じること。
⑶ 将来的にクライアント用 PC が更新された場合は、新しい OS、Office、ブ ラウザ、PDF 等に対応すること。また、シンクライアントシステムに移行し た際は、当該システムにも対応可能なこと。 なお、更新による設定変更が発生する場合は、受注者によるシステム保守の 範囲内にて行うこと。 3.10 ライセンス 使用する職員やクライアントPC が増えても、追加のライセンス費用は不要とな ること。 3.11 データ移行 ⑴ システムへのデータの移行については、受注者が行うこと。 ⑵ 受注者は、データ移行計画書を提出し、本市の了承を得た上で実施すること。 ⑶ 既存データについては、地方公会計標準ソフトウェアの固定資産台帳データ の活用を想定している。その他必要なデータ項目の過不足等が生じる場合は、 本市と協議の上、実施するものとし、必要な支援を行うこと。
4 システム導入・運用要件
4.1 システム導入 ⑴ 作業場所 作業場所は、受注者にて準備すること。本市庁舎内に作業場所が必要な場合 は、別途協議を行う。 ⑵ 作業用機材 開発作業のために必要な機材は、受注者にて準備すること。 ⑶ 進捗報告 進捗状況を本市に定期的に報告すること。ただし、本市が必要であると認め る場合には請求に応じて報告を行うこと。 ⑷ 打合せ場所 打合せ等の場所は、原則として本市庁舎内とする。 ⑸ 初期データ設定 初期データ設定、パラメータ設定等、システムの稼動に必要な初期設定を行 うこと。 ⑹ 報告 移行データ一覧、登録アカウント一覧等、設定内容を明記した資料を提出す ること。4.2 受入テスト(試行運用) ⑴ 稼動開始前に受入テストを行うこと。 ⑵ 受入テストは、本番稼動環境上で行うこと。 ⑶ 本市の担当者が主体となって受入テストを実施するが、受注者はテストすべ き事項を提案するなど適切な支援を行うこと。 ⑷ テスト時に「要求仕様書」及び「機能要件チェック表」との相違があった場 合、本市が意図しない動作が発覚した場合、その他不具合が生じた場合には、 システム稼動後であっても引き続き修正を行うこと。 4.3 操作説明 本市職員数名程度に対し、操作マニュアルを用意し、操作説明を行うこと。 4.4 運用サポート 本システム稼動後、システムが常に完全な機能を保つように、以下のサポートが 可能であること。 ⑴ サポート受付時間は、原則として開庁日の午前9 時から午後 6 時までとする。 ただし、障害発生時等緊急を要する場合は、この限りでない。 ⑵ 本市システム管理担当者からの電話、メール等による問合せに対して速やか に対応すること。 4.5 保守及び管理 ⑴ 障害発生時の連絡体制 障害発生時の連絡体制表を作成し、本市に事前に提出すること。 ⑵ 障害保守 ① 障害を未然に防止するため、各種サービス、リソース等の定期的な確認を 行うこと。 ② 障害時は、業務への影響が最小限となるように影響範囲の調査、即時対応、 根本対策等を実施すること。 ③ ハードウェア及びソフトウェア両面から障害箇所の特定を行うこと。 ④ アプリケーションをはじめとする各種ソフトウェア及びデータの復旧作 業を行うこと。 ⑶ 障害事後対策 ① 収集した障害情報を基に原因を分析し、同様の障害が発生しないよう是正 処置及び予防措置を講じること。 ② 避けられない障害の場合でも業務への影響を最小限にすべく対策を講じ ること。
③ 原因、影響範囲、対処方法及び再発防止策をとりまとめ、障害報告書とし て本市に報告すること。 ⑷ クライアントソフトウェアのバージョンアップ クライアントのOS、ブラウザ等の一般的なバージョンアップによりシステ ムの対応が必要となった場合には、保守の範囲内にて対応すること。 ⑸ クライアントPC 更新に伴う設定等 クライアントPC のハードウェア、ソフトウェア等の更新、シンクライアン トシステムへの移行により、再設定又は再インストールが必要となった場合、 本システムの利用が困難となった場合における設定等は保守に含めること。た だし、起動用のURL の登録程度の作業は本市が対応する。 ⑹ 蓄積データの取扱い ASP サービス利用終了時において、本システムに蓄積された本市に帰属す るデータをCSV 形式等汎用性のあるフォーマットで全て抽出し、本市に返却 可能であること。また、安全かつ確実に移行が行えるよう必要な支援を行うと ともに、本市に帰属するデータは、本市に返却後、速やかに消去可能であるこ と。
5 留意事項
5.1 機密保護 本業務の遂行上知り得た秘密を他に漏らしてはならない。この項については、契 約期間の終了又は解除後も同様とする。 ⑴ 本業務の遂行の過程で得られた個人情報については、いかなる理由であろう とも本市庁外へ持ち出すことを固く禁じる。 ⑵ 本業務の遂行の過程で得られた記録等を含む成果物を本市の許可無く第三 者に閲覧、複写、貸与又は譲渡してはならない。 ⑶ 本業務の遂行のために本市が提供した資料、データ等は、本業務以外の目的 に使用しないこと。これらの資料、データ等は、契約終了までに本市に返却す ること。 5.2 第三者の権利侵害 納入成果物に第三者が権利を有する著作物等が含まれている場合、受注者は当該 著作権等の使用に関する負担を含む一切の手続きを行い、第三者の著作権その他の 権利を侵害していないこと。5.3 再委託 ⑴ 本調達による業務を再委託する場合、事前に再委託範囲及び再委託先を提案 書に明記し、本市の承認を得ること。 ⑵ 再委託範囲は受注者が責任を果たせる範囲とし、再委託先に問題が生じた場 合は受注者の責任において速やかに解決すること。 5.4 瑕疵担保責任 正当な理由無く、要求した性能水準に達していないことが判明した場合及び設計 ミス等による不良が判明した場合には、本市と協議の上、無償で改良すること。た だし、原則として不具合部分のみ修正することとし、不具合の改良のためにユーザ インターフェース及び操作内容を変更しないこと。 5.5 事故処理 本業務に関連して発生した事故(第三者に損害を与えるものも含む。)は、全て 受託者の責任により解決し,その原因及び処置について速やかに本市に報告するこ と。 5.6 その他 受注者は、本業務の実施に当たり本仕様書に記載のない事項又は疑義が発生した 場合は、速やかに本市と協議を行い、双方合意した上で作業を実施すること。