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Academic year: 2021

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(1)

国と地方の役割分担(地方自治法上の位置付け)

国の役割

① 国際社会における国家としての存立にかかわる事務

国の役割

(例)→ 外交、防衛、通貨、司法など ② 全国的に統一して定めることが望ましい国民の諸活動若しくは地方自治に関する基本的 な準則に関する事務 (例) 公正取引の確保 生活保護基準 労働基準など (例)→ 公正取引の確保、生活保護基準、労働基準など ③ 全国的な規模で若しくは全国的な視点に立つて行わなければならない施策、事業の実施、 その他の国が本来果たすべき役割 (法第一条の二第二項) (例)→ 公的年金、宇宙開発、骨格的・基幹的交通基盤 ○ 住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に

都道府県、市町村の役割

(例) 公的年金、宇宙開発、骨格的 基幹的交通基盤 実施する役割を広く担う (法第一条の二第一項) ○ 地域における事務及びその他の事務で法律又はこれに基づく政令により処理すること とされるものを処理する。 (法第二条第二項) 都道府県は 都道府県は、 ① 広域にわたるもの (例)治山治水事業、公衆衛生水準の維持、電源開発、広範囲な環境保全対策 ② 市町村に関する連絡調整に関するもの ② 市町村に関する連絡調整に関するもの (例)国や都道府県等と市町村との間の連絡調整 ③ その規模又は性質において一般の市町村が処理することが適当でないと認められ るものを処理する。 (法第二条第五項) 市町村は、 ○ 都道府県が処理するものとされているものを除く事務を処理する。(法第二条第三項) 10

(2)

道州制の下で道州が担う事務

(第28次地方制度調査会答申)

○ 都道府県の事務は大幅に市町村に移譲し、道州は次のような広域事務に軸足を移す。

①圏域を単位とする主要な社会資本形成の計画・実施 ②広域的な見地から行うべき環境の保全・管理 ③人や企業の活動圏や経済圏に応じた地域経済政策・雇用政策

○ 都道府県の市町村に対する補完事務は 高度な技術 専門性が求められ 行政対象に 散在性の認

○ 都道府県の市町村に対する補完事務は、高度な技術・専門性が求められ、行政対象に 散在性の認

められる事務等に重点化する。

○ 国(特に各府省の地方支分部局)が実施している事務は、国が本来果たすべき役割に係るものを

除き、できる限り道州に移譲する。

(注)ゴシックは、原則として道州が担うこととなる事務で、国から権限移譲があるもの。 11

(3)

◎第28次地方制度調査会答申

道州制の意義・メリット

◎第28次地方制度調査会答申

▽「国から地方へ」 -国の役割は重点化 → 国家的課題に力強く対応 -内政は広く地方公共団体が担う ▽「国と地方の双方の政府の再構築」によ て

道州制の導入が

道州制の導入が

適当と考えられる

適当と考えられる

▽「国と地方の双方の政府の再構築」によって 「新しい政府像」を確立するためには

◎道州制の効果

(地方分権時代における広域自治体のあり方懇談会-論点と主な意見-(H19.6))

適当と考えられる

適当と考えられる

(1)地方分権の推進と国の役割を重点化することができます。 • 国と地方のあり方を抜本的に見直すことにより、地方分権改革を推進することができます。 • また、地方のことは地方に任せ、国がその役割を一層絞り込むことにより、国家的な課題への対 応がより的確にできるようになります 応がより的確にできるようになります。 (2)地域の実情に合わせた個性豊かな政策展開が可能となります。 • 国から地方への権限、財源の移譲等により、地域の課題に応じたきめ細かな行政展開が可能とな り、個性豊かな地域づくりが可能となります。 (3)国、地方を通じた政府の簡素効率化につながります。 同じ行政課題に国 地方がそれぞれ関わる二重 三重行政や国の過剰な関与の見直しにより 国 • 同じ行政課題に国、地方がそれぞれ関わる二重、三重行政や国の過剰な関与の見直しにより、国、 地方を通じた簡素で効率的な政府を実現することが可能です。 • 道州や市町村の権限、規模等の拡大により、効率的な行政執行が期待できます。 (4)広域的な行政課題に的確な対応ができます。 • 広域的な交通ネットワークの形成や大規模災害への対応、廃棄物対策など環境問題への対応、広 域観光の推進など広域的な課題に対し、的確な対応が可能となります。 12

(4)

道州制の危惧される点・デメリット

(地方分権時代における広域自治体のあり方懇談会-論点と主な意見-(H19.6)) (地方分権時代における広域自治体のあり方懇談会 論点と主な意見 (H19.6))

(1)道州の規模や区域が大きくなることによる弊害が懸念されます。

市町村合併は一定程度進みましたが、道州内の基礎自治体が多い場合、果たして

効率的な行政の展開ができるかどうか疑問が残ります

効率的な行政の展開ができるかどうか疑問が残ります。

都道府県でも、県民から遠い存在なのに、これ以上区域や規模が大きくなった場

合に、住民自治が成立するのかとの不安があります。

格差

(2)地域間格差の拡大が懸念されます。

① 道州間の格差

税財源が大都市に偏在しており、税財源の移譲によりこれまで以上に地域間の格

差が拡大することも考えられます

差が拡大することも考えられます。

② 道州内での格差

州都への一極集中が進み、州都から遠い地域が取り残され、道州内での地域間で

格差が更に拡大することになることの懸念があります。

(3)長い歴史のある都道府県がなくなることへの不安もあります。

都道府県制度は明治以来120年の歴史があり、国民に定着しています。道州制の

導入は

都道府県のアイデンティティを捨てることになりはしないかとの思いが

導入は、都道府県のアイデンティティを捨てることになりはしないかとの思いが

あります。

このほか 本当に国と地方の役割分担の抜本的見直しが行われ大幅な権限移譲が実行さ

13

※ このほか、本当に国と地方の役割分担の抜本的見直しが行われ大幅な権限移譲が実行さ

れるか、地方が自立できる税財政制度が確立できるかなどの、道州制導入に当たっての課

題もあります。

(5)

道州制の区域についての考え方

道州制の区域は、道州の役割等を踏まえ検討されるべきものです。

道州制の区域は 道州の役割等を踏まえて最適な規模 区域が検討されるべきもので

道州制の区域は、道州の役割等を踏まえて最適な規模、区域が検討されるべきもので

あり、その際には、社会経済活動の範囲(日常生活、通勤・通学、経済圏)のみならず、

地理的な特性や歴史、文化など様々な視点から十分な議論が必要です。

「道州の区域については

国と地方双方のあり方の検討を 踏まえて議論されるべきもの

■ 全国知事会「道州制に関する基本的考え方」

「道州の区域については、国と地方双方のあり方の検討を 踏まえて議論されるべきもの

であり、枠組の議論ばかり先行させるのではなく、地理的・歴史的・文化的条件や地方の意

見を十分勘案して決定しなければならない。」

「道

方 権 推進

方自治

実強

自 的

圏域

■ 第28次地方制度調査会「道州制のあり方に関する答申」

「道州の区域は、地方分権の推進及び地方自治の充実強化を図り、自立的で活力ある圏域

を実現するとともに、国と地方を通じた効率的な行政システムを構築するという道州制の趣

旨に沿うよう、ふさわしい範囲をもって定めるべきである。」

14

(6)

新潟県の区分

知事 会議 県議会 議長会 市長会 町村会 開発 促進 協会 国土 形成 計画 衆議 院比例 財務局 厚生局 経済 産業局 農政局 地方 整備局 地方 運輸局 気象 地方 予報区 電力 会社 NHK ローカル 全国新聞社 (日本経済 新聞社) 地方 新聞社 商工 会議所 経済 連合会 JR 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 東北 河北 新報 東北 北海道東北 東北 東北 秋田 山形 福島 茨城 栃木 新報 東京本社 東日本 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 関東甲信越 関東 関東信越 関東甲信越 関東 神奈川 山梨 西日本 新潟 北海道東北 関東甲信越 北信越 東北 東北 北信越 関東 関東信越 関東 北陸 北陸 北信越 北陸 東北 東日本 西日本 関東甲信越東京本社新潟日報北信越 東北 長野 関東甲信越 関東 関東信越 関東 東日本 関東甲信越東京本社 富山 石川 福井 北陸 中日 新聞 西日本 北信越 北陸 北陸 北信越 北陸 北信越 北信越 15

(7)

住民の意向

(単位:人 回答者:各県100人) ~広域地方計画区域についての国土交通省住民アンケート調査結果から再集計~ 組み合わせとしてふさわしいとされた都県 民 ◇全国4,500人(各都道府県100人ずつ45都府県、20歳以上の男女)を対象に実施。 ◇自分が住む都府県を含む広域地方計画区域としてどのような都府県の組合せがふさわしいか、回答してもらったもの。 回答県 青森 岩手 秋 宮城 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼 千葉 東京 神奈川新潟 富山 川 福井 山梨 長野 z 北東北、南東北の一部、北陸三県、首都圏 回答県 青森 岩手 秋田 宮城 山形 福島 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 青森 98 86 37 26 15 7 岩手 82 75 64 31 23 3 秋田 83 82 36 57 17 1 1 2 16 3 1 2 回 一都三県では80~90%台の割合でそれぞれ を同一の圏域としてふさわしいと回答して いる。 z 新潟県は60%を超える県がなく 圏域と 宮城 37 58 39 80 84 4 2 1 9 山形 24 30 40 94 73 1 29 福島 12 13 14 80 51 46 42 12 1 46 茨城 24 68 34 45 72 31 18 3 5 1 答 者 の z 新潟県は60%を超える県がなく、圏域と してふさわしいとする範囲が東北、関東甲 信越、北陸、中部など広範にわたっている。 茨城 24 68 34 45 72 31 18 3 5 1 栃木 3 3 27 82 82 40 21 13 13 2 12 3 群馬 2 37 84 66 13 12 10 18 6 30 埼玉 28 36 38 76 86 57 3 21 7 葉 都 県 千葉 38 14 7 69 89 63 0 9 東京 16 14 12 75 80 90 0 22 神奈川 4 37 47 82 0 1 18 2 新潟 6 6 7 7 29 38 6 15 47 10 6 8 5 57 31 11 5 55 富山 1 1 1 1 1 1 1 30 96 61 2 24 石川 20 95 91 8 福井 1 55 86 1 1 山梨 8 8 11 38 23 50 54 1 56 16 山梨 8 8 11 38 23 50 54 1 56 長野 5 5 51 20 6 11 9 52 29 5 2 67

(8)

全国知事会「道州制に関する基本的考え方」

(平成19年1月18日)

道州制の基本原則

¾ 道州制は地方分権を推進するためのものでなければならない ¾ 道州は、都道府県に代わる広域自治体とし、地方自治体は道州と市町村の二層制とする

道州制の基本原則

¾ 国と地方の役割分担を抜本的に見直し、内政に関する事務は、基本的に地方が一貫して担うことで、地方において 主体的かつ総合的な政策展開が可能となるものでなければならない ¾ 役割分担の明確化に当たっては、事務の管理執行を担っている「地方支分部局」の廃止は当然のこと、企画立案を ¾ 役割分担の明確化に当たっては、事務の管理執行を担っている 地方支分部局」の廃止は当然のこと、企画立案を 担っている「中央省庁」そのものの解体再編を含めた中央政府の見直しを伴うものでなければならない ¾ 内政に関する事務について、道州に決定権を付与するため、国の法令の内容を基本的事項にとどめ、広範な条例 制定権を確立しなければならない ¾ 道州が地域の特性に応じ、自己決定と自己責任のもとで政策展開できるよう、国と地方の役割分担に応じた、自主 性・自立性の高い地方税財政制度を構築しなければならない ¾ 道州の区域については、国と地方双方のあり方の検討を踏まえて議論されるべきものであり、枠組の議論ばかり先 行させるのではなく、地理的・歴史的・文化的条件や地方の意見を十分勘案して決定しなければならない

道州制検討の進め方

1 国と地方が 体となった検討機関の設置が必要である

具体的な検討課題

1 国と地方が一体となった検討機関の設置が必要である 2 国民意識の醸成が必要である 17 ① 国のあり方及び国・道州・市町村の役割分担 ② 税財政制度のあり方 ③ 大都市圏との関係 ④ 市町村との関係 ⑤ 住民自治のあり方 ⑥ 首長・議会議員の選出方法 ⑦ 条例制定権(自治立法権)の拡充・強化 ⑧ 道州の組織・機構のあり方

(9)

新潟県の考え方 ①

広域自治体のあり方(道州制)について

● 道州制は、単なる都道府県合併ではなく、中央省庁の解体再編を含め、地方への権限移譲

を前提として分権改革を進める中で、将来の広域自治体の姿の一つとして考えられます。

州制)

(懇談会メッセージ)

● 我が国、我が地域の将来のために、国、広域自治体、基礎自治体のあり方について国民的

な議論が必要です。

ポイント1

ポイント3

区域は広域自治体(道州)が担う役割

に応じて議論すべき課題

ポイント1

ポイント3

国民、住民のための広域自治体改革

¾ 住民自治の発展や権限移譲等による簡素で効率

的な行政が実現するなど

住民本位の個性豊か

¾ 広域自治体(道州)の区域は、道州の役割や

社会経済活動の範囲のほか地理的な特性や歴

史、文化など様々な観点から検討することが

必要です。

的な行政が実現するなど、住民本位の個性豊か

で活力に満ちた社会をつくることが必要です。

¾ このためには、都道府県の改革にとどまらず、

中央省庁や国会も含めた我が国統治機構全体の

国から地方への大幅な権限移譲

必要

す。

ポイント2

中央

庁や

た我

機構

改革を抜本的に行う必要があります。

国から地方への大幅な権限移譲

¾ 住民に身近な行政は基礎自治体が幅広く担い、地域の

実情にあった行政サービスを責任をもって提供

¾ 広域自治体(道州)は国から内政に関する大幅な権限

18

¾ 広域自治体(道州)は国から内政に関する大幅な権限

移譲を受けて、専門技術的・広域的な行政課題を担う。

¾ 国は外交、防衛など国家的な課題に力強く対応

(10)

新潟県の考え方 ②

道州制議論

あり方に

いて

道州制議論のあり方について

道州制は、自主的・自立した地域づくりに向けて、広域自治体、 基礎自治体のあり方や地方税財政制度などについての国民的な 議論がなされるべきです 議論がなされるべきです。 また、国政選挙を始め国のあり方にも影響のある大きな課題です。 軽々に区割りを先行して議論を進めることには反対です。 道州制は、広域的な行政課題への的確な対応や地域の 実情に合わせた個性豊かな施策展開が可能となるよう これまで、関東甲信越、東北、北陸、北信越など の区割りが論じられているが 本県を含む圏域は ○ 道州制は国と地方双方の政府を再構築するもの ○ 新潟県の隣接圏域との関わりは多様 実情に合わせた個性豊かな施策展開が可能となるよう、 将来のこの国のかたちを新たに作り直すものである。そ のためには、国と地方、広域自治体と基礎自治体の役割 分担をはっきりさせ、地方税財政制度や条例制定権の拡 充 強化などにより 自主性 自立性の高い 住民本位 の区割りが論じられているが、本県を含む圏域は、 国の機関、国政選挙、国の計画、経済関係団体など で様々な区域に区分されている。また、各区域にお ける本県への受け止めは様々でもある 充・強化などにより、自主性・自立性の高い、住民本位 の仕組みとしなければならない ○ 道州制の区域は、道州の役割等を踏まえて検討 されるべきもの ○ 拙速な区割りの議論は避けるべき されるべきもの 区割り議論については、道州の役割や導入のメ リット・デメリット等が判然としない中での判断は 困難である 更に 国政選挙等への影響も十分念頭 道州の区割りについては、そうした国と地方双方のあ り方の検討を踏まえつつ、経済・社会的な結びつきや地 理的特性 歴史・文化など様々な観点から決定されるべ 19 困難である。更に、国政選挙等への影響も十分念頭 に置かれるべきであり、現段階で拙速に結論を出す べきものではないと考える 理的特性、歴史・文化など様々な観点から決定されるべ きものであり、単に都道府県を組み合わせた枠組み先行 の議論をすべきではない

参照

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