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社会・環境コミュニケーションレポート2008

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(1)

コミュニケーション

レポート

2

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(単位:百万円) アジア 32.6% 18,331 国内 67.4% 37,957 合計 56,289 地域別売上高(連結) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 (百万円) 当期純利益 (年度) 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 経常利益 (年度) 70,000 (百万円) 2003 3,253 2004 3,211 2005 3,099 2006 2,488 3,499 2007 2003 6,304 2004 6,281 2005 6,120 2006 5,109 6,704 2007 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 売上高 (年度) 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 70,000 (百万円) (百万円) 営業利益 (年度) 2003 45,364 2004 47,546 2005 47,923 2006 51,250 56,289 2007 2003 6,680 2004 6,700 2005 6,065 2006 5,195 6,837 2007 01 ▼ 03 ▼ 05 ▼ 07 ▼ 10 ▼ 11 ▼ 編集方針 / 会社概要 トップインタビュー

マンダムに流れるDNAを

どう継承するか

企業理念

マンダムに流れるDNA

∼Only One&お役立ち精神を実現するために 特集1

ステークホルダー・ミーティング

製品を通じたお役立ち 特集2

製品に込めた思い

[ 編集方針 ]  レポートの作成にあたっては、環境省「環境報告ガイドライン (2007年版)」、GRI「サステナビリティ・リポーティング・ガイドラ イン(第3版)」を、環境会計については環境省「環境会計ガイドラ イン2005年版」を参考にしながら、マンダムらしいレポートになる よう心がけました。  今回で3年目となる外部の有識者の方々とのステークホルダー・ ミーティングの実施、ならびに第三者意見も引き続き掲載しています。 [ 対象範囲 ] マンダム福崎工場、オフィスビル(本社ビル、東京ビル、東京日本 橋ビル)のサイト内活動。一部、国内外の関係会社の活動も含む。 [ 対象期間 ] 2007年4月1日∼2008年3月31日(一部、直近の活動内容を含む) [ 次回発行予定 ]2009年8月 ■ ■ ■

会 社 概 要

本社所在地 〒540-8530 大阪市中央区十二軒町5-12 設立 1927年(昭和2年)12月23日 資本金(2008年3月31日現在) 11,394,817,459円 従業員数(2008年3月31日現在) 517名(連結 2,195名) 主要な事業内容 1. 化粧品・香水の製造および販売 2. 医薬部外品の製造および販売 HPアドレス http://www.mandom.co.jp/

財務ハイライト(連結)

16 ▼ 17 ▼ 18 ▼ 21 ▼ 生活者との関わり 取組先/株主 ・ 投資家との関わり 社員との関わり 地域社会との関わり 社 会 性 報 告 マ ネ ジ メ ン ト 14 ▼ 15 ▼ コーポレート・ガバナンス コンプライアンス 23 ▼ 24 ▼ 25 ▼ 27 ▼ 28 ▼ 29 ▼ 30 ▼ 環境マネジメント 環境負荷の全体像 環境活動の目標と実績 地球温暖化防止への取り組み 汚染防止への取り組み 資源の有効活用への取り組み/環境会計 第三者意見 環 境 報 告 ■

(3)

02

マンダムグループの生産3拠点

日本:福崎工場(兵庫県)3拠点の指導的立場

インドネシア:スンター工場(ジャカルタ)、チビトン工場(ブカシ)インドネシア国内、海外グループ企業、中近東への輸出拠点

中国:中山工場(広東省)中国全土への供給拠点

日本

■ インドネシア ■ 韓国 ■ 台湾 ■ 中国(上海) ■ ■ 中国(香港) 中国(中山) ■ タイ ■ フィリピン ■ ■ シンガポール マレーシア ■

グ ル ー プ 事 業 会 社 の 概 要

 マンダムグループは共通の企業理念・政策をグループ経 営推進の中心に据え、アジア展開地域をGDPベースで 「JAPAN」「NIES 4」「INDONESIA・ASEAN 3」「CHINA」の

4つのエリアに区分し、事業の展開を図っています。

CHINA

(中国) JAPANエリアとのトレンドの タイムラグは少ないものの、 輸入品の販売に規制がある ため、日本の開発・生産ノウ ハウを移管し、中国国内生産 のコスメタリーを展開してい ます。

INDONESIA・ASEAN 3

(インドネシア、フィリピン・タイ・マレーシア) 文化や嗜好、GDPレベルを 考慮し、インドネシア生産の コスメタリーを中心に展開し ています。 ■ ■ 生産拠点 ■ 営業拠点

NIES 4

(韓国・台湾・香港・シンガポール) JAPANエリアとトレンドのタ イムラグが少ないため、日本 生産のコスメタリーを中心に 展開しています。 アジアにおけるトレンドリー ダーとして、日本生産のコ スメタリーを中心に展開し ています。ヘアサロンやエ ステティックサロン向けに は、サロンの店販用とサロ ンの業務用の商品を展開し ています。

JAPAN

(4)

 このたび、創立80周年を迎え、『80周年記念史』を発刊 しました。30年前に『50年史』を刊行しており、今回はそ の後の30年を中心に編さんしましたが、この期間というの は第2の経営危機以降の30年であり、新しいマンダムの風 土を作り上げてきた30年とも言えます。一方で、経営危機 を体験し改革に必死で取り組んだ社員は、少なくなってき ました。  マンダムに流れるDNAをどのように継承していくか─そ ういったことを考え、このたび企業理念を改定しました。 これは、理念を変えるのではなく、マンダムグループとし てさまざまなステークホルダーに対し、果たさなければな らない社会的責任が拡大してきている中、我々の果たすべ き役割を再認識しようということです。その役割を、堅実 かつ誠実に、さらに確実に、実行推進していく上で、従来 の理念を見直し、体系的に整理し、新しい理念体系を作り ました。しかし、基本的な部分は変わっていません。基本 であるステークホルダーへの「お役立ち」精神というの は、マンダムの守るべきDNAだと考えているからです。  私は、企業価値とは、お客様、社員や取組先、地域住民 の方など、いろいろな立場のステークホルダーから見た評 価の総和だと考えています。時価総額が企業価値であると いうような考えや、株主や投資家だけを重視する考え方 は、バランスを欠くでしょう。マンダムに関わるさまざま な方々にお役立ちするという基本は、常に忘れてはならな いことです。

|守るべきDNAは「お役立ち」の精神|

 改定した企業理念の小冊子を、海外を含む全社員にも配 布しました。マンダム独自の言葉で「考働」というものが あります。これを英語に訳す際も、このまま KohDoh と表 記しました。このたび、マンダムマレーシアにおいて初め て現地社員が社長に就任しましたが、今後はさらに国を超 え、世代を超えて、マンダムのDNAを受け継いだローカル スタッフが続々と幹部に育ってくれるでしょう。「お役立 ち」の精神、「考働」という考え方は、グループ全体に浸 透してきていると感じますが、それらが成熟化し高度化す ることで、さらにグループ内での理解も促進されるものと 思います。社外とのコミュニケーションというところでは、

|化粧品を通じ、社会を明るく前向きに|

マンダムに流れる

(5)

04  地球温暖化のニュースを聞かない日はありませんが、日 本の認識はまだ遅れていると感じています。今や、世界の 脅威はテロだけではありません。自然災害による被害の甚 大化は、我々の目にも明らかです。今年の株主総会では CO2排出量の多い企業は、株主から環境面への影響により 企業価値が下がるのではといった意見や質問も多く出たよ うです。お金を出して水を買うことが今では当たり前の社 (2008年7月1日インタビュー実施、インタビュアー 株式会社クレアン 薗田綾子氏) ホームページからご意見をいただける仕組みにしたり、イ ンターネットを通じて若者がグローバルに参加できる企画 「GATSBY 学生CM大賞」を継続実施しています。開始した 年は対象を日本国内の大学生だけとしていましたが、昨年 は香港・韓国にも広げました。  これらの作品を見ると、ギャツビー・ブランドはアジア各 地で、単にグルーミングやスタイリングといったシーンだ けでなく、若者の文化や生活に深く入り込んできていると 感じます。中国など都市部においては、女性はかなりおしゃ れになってきていますが、男性はまだまだこれからというと ころでしょう。日本でも戦後、女性がお化粧を楽しむように なり、男性もヘアスタイルに気を遣いグルーミングするよ うになることで、前向きに、行動的になることで発展し、豊 かな社会を築いてきました。化粧品産業というのは、広く 生活者の中に普及することによって、社会全体を明るくし たり、前向きにできる̶そういった役割を担っています。 日本は、すでに成熟市場ですが、アジア各地で我々がお役 立ちできる部分はまだまだあると思っています。 会になりましたが、空気を買う時代も目前に迫っているの かもしれません。  このような時代に企業としてどうあるべきかというと、 一市民として、また一人の親としてといった立場からも発 想していかないと、今後、立ち行かなくなるでしょう。さ らには、全国民が参加する形でないとなりません。  マンダムとしては、ライフサイクル・アセスメントの一 連の流れの中でまず第一に、環境負荷を最小限に抑え、生 産効率を上げ、返品を少なくしようとしています。これ以 外にも、NPOに協力し、流通業者やお客様を巻き込みなが らごみの減量実験に参加しています。プロパガンダ的では なく、できる部分から、息の長い活動を継続して取り組ん でいくことが重要だと考えています。  環境問題をはじめ、現代のように変化の激しい時代で は、将来の予測というのは非常に難しいのですが、未来と いうものは自ら切り開いていくことができるものです。し かし、日々起きていることの中に予兆といったものは必ず 存在しており、それを見過ごさないことが大切です。さら に、見つけた予兆を、執着心を持って探り続け、挑戦し続 けること。そのために、必要なのは情熱を持った仲間で す。情熱のあるマンダム社員が、周囲のステークホルダー を巻き込んで、いろいろな問題の解決にチャレンジする精 神を今後もつないでいってくれるものと期待しています。  株式会社マンダム  代表取締役 社長執行役員

T o p I n t e r v i e w

DNAをどう継承するか

|挑戦し続ける情熱ある社員で|

(6)

Only One&お役立ち精神

企業行動指針

哲学・DNA

経営理念

基本理念

基本理念を 具現化するための価値観

マンダムに流れるDNA

∼Only One&お役立ち精神を実現するために

1927

年 金鶴香水株式会社 設立

1933

年 「丹頂チック」 発売、大ヒット

1958

年 フィリピンマニラ市で 業界初の 海外工場となる 丹頂コーポレーション 稼働

1959

年 社名を 「丹頂株式会社」に 変更

1982

年 第1次中期5カ年 経営計画スタート

1983

年 新しいCIシステム導入、 シンボルマーク変更

1988

年 株式を店頭公開

1990

年 フロンガス全廃完了

マンダム

企業理念

体系図

生活者への お役立ちのあり方=使命 経営理念を 徹底するための心構え マンダム経営の根幹

マンダムの

あゆみ

(7)

06

基本理念

2007年12月、創立80周年を迎え、企業理念を新たに改定 するにあたり、マンダムグループは将来どのような企業で ありたいか? そもそも企業価値とは何か? マンダムの 伝えるべきDNAとは何か? を改めて考えてみました。 現在、企業に求められることは、売り上げや利益といっ た経済的側面のみならず、環境や品質に関する取り組みが 重視され、社会的な役割・責任を果たすことが企業価値を 高めることにもつながります。マンダムでは、過去2度の経 営危機を通じ、企業理念を軸とした「お役立ち」という考 え=マンダムのDNAを常に掲げ、変革を行ってきました。  こうしたことから、マンダムグループの将来を考えるに あたり、「社会からの要請・役割にきちんとお応えできる 企業でありたい」「持続的な成長をし続ける企業でありた い」という基本に立ち戻ることになりました。これはつま り、「社会から必要とされる企業であり続ける」というこ とです。また、これまでも他社とは違うユニークな企業、 「No.1よりOnly Oneを目指したい」という思いにより、独 自性のある事業を推進してきました。 その結果、導き出した結論は、マンダムが存続するため には「Only Oneを目指す」ことと、「生活者へのお役立 ち」により、社会に認められ、かつ必要とされる会社にな るということです。これがマンダムの哲学であり、DNAで あると言えます。 美と健康を通じ、快適な生活にお役立ちする

経営理念

生活者発・生活者着 全員参画経営 社会との共存共栄

企業行動指針

❶ 価値向上考働   ❺ 取組先協働考働 ❷ 自己実現考働   ❻ 環境保全考働 ❸ 収益性向上考働  ❼ 社会貢献考働 ❹ 倫理的考働 このたび企業理念を新たに見直し、改定しました。 ここに掲げた「マンダム企業理念」および「Only One」と「お役立ち精神」の考え方を基に、 日々の事業活動に取り組んでいきます。

1969

年 インドネシア ジャカルタ市に 合弁による現地法人 P.T.TANCHO INDONESIA を設立

1970

年 新製品「マンダム」の CMキャラクターに チャールズ・ ブロンソンを起用

1971

年 社名を「株式会社 マンダム」に変更

1978

年 代理店経由販売から 販売店直接取引 (直販)に移行

1980

年 直販から代理店 経由販売に移行

1998

年 本社・研究所・ 工場・物流センター でISO9001を認証取得

2000

年 福崎工場で ISO14001を認証取得

2002

年 東京証券取引所市場 第二部に株式上場

2003

年 東京証券取引所市場 第一部銘柄に指定

2006

年 「ギャツビー ムービングラバー」 発売

2007

年 東京証券取引所 「第12回(平成18年度) ディスクロージャー 表彰」受賞 創立80周年

(8)

ステークホルダーとの対話を通じて社会の声に耳を傾け、事業活動に反映させることを目的に、2008 年6月、3回目となるステークホルダー・ミーティングを開催しました。当日は、本社ビル内にプレオー プン中の史料館「mandom world」を見学していただき、会社案内ビデオを視聴いただいた後、ミー ティングに移りました。いただいたご意見をダイジェストで紹介します。

ステークホルダー

ミーティング

環境活動に取り組むにあたり、「マンダムとしてこう考 え、環境保全に向けてこのように取り組んでいく」という 理念を打ち出すべきだ。長期的にどう取り組むのか、作っ た製品の質をどんな観点で評価するのか、原材料やエネル ギーをどう使っていくのか─あらゆる領域で自社の考えを きちんと明示し、方向性を示すことが重要。(植田氏) ◆ 5年後、10年後の計画を立てる際に、世界や国、社会が描 く長期的な未来像や目標も参考に、例えば、「2050年にそ の目標とする世界に向かうためには、5年後には何をしなけ ればならないのか」と、先を見据えて考えることも重要だ と思う。(八陣氏) ◆ 環境問題を考える際には、「声を出さないステークホル ダー」にも目を向けることが望まれる。クジラにもカメに も投票権があり、すべての生命体をステークホルダーと考 えると、製品づくりのあり方も変わってくるかもしれな い。もちろん、理想と現実にはギャップがあるのは当然だ が、毎年の活動を評価し、自社の活動が良い方向に向かっ ているのかを評価することが重要。(植田氏) ◆ 3Rも大事だが、「リサイクルをすればいい」というもの ではなく、まず「減らせるものを減らす(リデュース)」 「有効な再利用(リユース)」という2R主義もある。「リサ イクル量自体の減量方法はないか」など、一歩先を読む環 境視点の議論をぜひ。(水谷氏)

|マンダムの環境活動について|

社内にCSRを浸透させるためには、これに取り組んでさ えいればよいといった絶対的な方法はなく、社内でのコ ミュニケーションを促進するなど、地道な活動の継続に尽 きる。(八陣氏) ◆ 企業はファンを作らないといけない。商品にはもちろん ファンがいるはずだが、企業自体にもファンが必要。「マ ンダムは良いことをしているので、マンダムだったら応援 したい」と言ってくれる人を増やしていくため、もっと社 会と対話されるとよいのでは。(植田氏)

|社内外のコミュニケーション|

京都大学大学院 経済学研究科 教授 植田 和弘氏 社会福祉法人  大阪ボランティア協会 事務局次長 水谷 綾氏 松下電工株式会社 CSR・社会貢献室 技師 八陣 知広氏

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08 ◆ 環境活動だけでなく、社会貢献活動にも理念が必要。地 域やテーマの重点の置き方など、さまざまな考え方がある が、「マンダムの社会貢献はこういう社会づくりに寄与した い」という思いをもう少し明確に打ち出されてはどうか。 (水谷氏)

|社会貢献活動|

将来が不確実な中、これから求められるのは、情報収集 能力、学習能力、コミュニケーション能力だ。「今後どうな るのか」について自社なりの見解を持つため、情報収集は 不可欠だし、理解を明確にするためにベストプラクティス を勉強することも求められる。(植田氏) ◆ 総合的な話も大事だが、今後はテーマを絞ったダイアロ グの開催も検討されてはどうか。これから自社で取り組も うとしていることを俎上に載せ、「皆様はどう思われます か?」と課題を提示すれば、焦点を絞ったダイアログを開 催することができる。(八陣氏) ◆ 若者が直接手に取り身体につける製品を作っているとい う強みは、マンダムには若者の生活行動を変える潜在的な チャンスがある。製品を通じてメッセージを発信し「エ コっぽいおしゃれ」に共感する若者が増えれば、本業を通 じたCSRではないか。(水谷氏)

|マンダムに期待すること|

◆ 「声なきステークホルダー」は、声を出さないが故に普 段なかなか意識する機会がないのですが、植田先生のお話 を伺い、今後は声を出さないステークホルダーに対してど う接していくかを考えたい。(斉藤) ◆ 環境活動は、社会的な評価軸がまだまだあいまいで難し いのですが、ダイアログに参加したことで、軸を明確化 し、その評価を社外の方にいただくことで、いろいろなこ とが見えてくるということが理解できました。今後、社内 で検討しさらに前進していきたいと思います。(隈元)

|マンダム参加者の意見|

取締役 常務執行役員  リソース管理統括 斉藤 嘉昭 第二商品開発部 次長 隈元 義春 ロジスティクス部  資材課 課長 豊永 雅士 総務部 次長 木村 三千雄 ヒューマンリソース・ マネジメント部 課長 大橋 功 福崎工場 環境管理課 課長 内田 典克 中央研究所 品質評価室 室長 秋山 伸二

S t a k e h o l d e r M e e t i n g

そじょう 注:所属組織名、肩書きなどはミーティング開催時点のもの

(10)

ステークホルダー・

ミーティング

 昨年に引き続き、今年も本社に来ていただい て、3回目となるステークホルダー・ミーティン グを実施しました。当社は、昨年12月に創立80 周年を迎え、それを記念して設置された史料館 を見学していただき、その後貴重なご意見を頂 戴しました。  環境に関する中長期的な取り組みの必要性や 社内コミュニケーションの促進、商品を通じた若 者へのメッセージの発信などのご意見をいただ き、当社に期待する皆様の熱い想いを感じまし た。また、ステークホルダーと向かい合うことの 大切さも教えられました。昨年いただいた「アジ アでの多文化共生」について、当社では3月にマ レーシア出身の取締役を現地企業の社長に登用 いたしました。また、学生向けの「CMコンテス ト」も継続して実施しています。  今後は、いただいたご意見を真摯に受け止 め、創立100周年に向け て、環境・CSRへの取り組 みをさらに強化していく ように心掛けていきたい と思っております。 レクチャー風景 企業理念を改定したことに伴い、2008年5月から「ステークホル ダーへのお役立ちとは?」をテーマに社員ダイアログを始めました。 第1回目は社外から講師を迎え、「今後、社会からどういった要請が 出てくるか」「マンダムに求められることは?」といったお話を聞い た後、メンバー間で自分自身の仕事にそれらの問題を置いて考え、活 発な議論を展開しました。今後も継続的な対話の場を設け、マンダム のDNAである「お役立ち」について社員一人ひとりが自分の言葉で語 れるようにしていきたいと考えています。

社員ダイアログを実施

植田先生から「企業が決定し活動している方向が、正しい 方向に進んでいるのか自ら確認することが重要」とのお話 をいただき、会社が良い方向に決定できるための良い上申 (活動の提案・計画、効果・目標等)ができているかを見直 して、取り組んでいきたいと思います。(豊永) ◆ 企業にはコスト的なこともあり、単純に「環境配慮のみを 考えて取り組みます」とは言えない部分もあるのですが、 全体的に見てマンダムが最も良い方向に向かえるよう、 「全体最適」を考えながら取り組んでいきたいと思います。 (木村) ◆現在、開示している社員数や男女構成比のデータでは、 企業の雇用の実態がわからないというご意見を聞き、考え させられました。どのようにすればわかりやすくなるかを 考えていきます。(大橋) ◆ 福崎工場では、40∼50代の女性の方がたくさん活躍して います。工場には、「班長」という役職があり、そういった 女性たちもラインや現場でメインの業務を担当していま す。今後は、環境活動にも女性の声をどんどん取り入れた いと思います。(内田) ◆ 私が入社した頃は、女性は社内結婚すると退職していま したが、ここ最近は育児休業や育児勤務制度を有効活用す るなど、変わってきています。最近は女性化粧品に力を入 れていることもあり、男性の視点だけでなく、女性の感覚 や意見を含めたモノづくりができているのは、とても良い ことだと思います。(秋山)

S t a k e h o l d e r M e e t i n g

いただいたご意見を受けて

環境推進室 室長 今川 正裕 その他の参加者 環境推進室 課長 牧 博英 / 係長 川西 史朗

(11)

10

研 究

開 発

設 計

生 産

物 流

販 売

Reduce

Reuse

Recycle

お客様のベネフィット

(利便性)

(減量) (再使用) (再利用) ■ 生産場面における環境配慮 福崎工場では、生産時に使用するエネ ルギーの削減、排水の管理、廃棄物の 再資源化率向上に努めています。2000 年にISO14001を認証取得し、2003年10 月以降は廃棄物の再資源化率を99%以 上とするゼロエミッションを達成して います。 ■ 易分別設計容器 使い終わった容器をプラス チックや金属などの素材別に 分別しやすくしています。 ■ 詰め替え用製品 使用量の多い商材には、紙 パック容器の詰め替え製品を 採用しています。本体の容器 を再使用し、紙パックを使用 することによりゴミの減量化 を図ります。 ■ 返品物流(廃棄時)の 環境対応 主要な外部物流拠点で返 品集約し、近くの再資源化 率の高い産業廃棄物処理 業者へ委託し、 CO2削減と環境 負荷低減に取り 組んでいます。 マンダムグループでは、常に「製品を通じたお役立ち」を念頭に研究開発を行っています。製品がか かわるすべてのシーンにおいて環境保全の取り組みを進めるとともに、お客様のベネフィット向上に つながる研究開発も積極的に推進しています。

製品を通じたお役立ち

■ 販売場面における環境配慮 環境負荷低減のため販促物自 体の減量化や再利用だけでな く、販促物を梱包する資材の 減量化にも 取り組んで います。 ■ 動物実験に対する考え方 お客様の安全性の確保を第一に考えた上で、安全 性評価に対して代替法がない場合、またはやむを 得ない場合を除き、動物実験を行わない方針を掲 げています。2007年8月から「動物実験代替法国際 助成金公募」を始め、厳正な審査の結果、4件の研 究テーマに助成交付が決定しました。なお、2005 年から3年間の動物実験実施件数は1件です。 ■ 不快な「ピリピリ」 「ヒリヒリ」をなくすために マンダムは業界初の、刺激受容 体を利用した感覚刺激の評価法 を開発。多くの女性の悩みであ る皮膚への刺激メカニズムを明 らかにすることで、不快な感覚 刺激を引き起こす成分を把握、 不快感を抑える物質の探索を推 進しています。

(12)

「生活者に、いかにお役立ちできるか」̶ これがマンダムの製品づくりの根底に流れる思想であり、 今後も変わることのない基本です。

製品に込めた思い

 1988年にいち早くフロンガス全廃を決め、翌89年には国 内で初めてエコマーク商品33点が認定されたうち、実に20 点をマンダムの製品が占めました。フロンガスがオゾン層 を破壊し、有害な紫外線が増加することが明らかになった 以上、マンダムとしては使用し続けることはできません。 豊かな地球環境があってこそ、私たち人間の暮らしも営ま れ、その上で事業の継続があることを社員全員が認識して いたからです。  今ではすっかり定着した寝ぐせ直しウォーターやシャン プーの詰め替えについても、お客様の手元で少しでもごみ の排出量を抑制することができればという考えから生み出 された製品です。  環境への配慮は当然ですが、安全性にもマンダムは強い こだわりを持っています。安全性の基本にあるのはいつも 優しさ です。2006年から進めている防腐剤フリーの商品 展開も、敏感肌の方からよくいただく「肌がピリピリす る」というお問い合わせに、何とか応えられないかという 開発者の思いで実現できた製品です。今では、マンダム独 自のアルカンジオールを使った防腐剤フリーの技術を数多 くの商品に展開しています。また、お客様のクレームにつ ●マンダム 寝ぐせ直しウォーター (本体、詰め替え用) どんな寝ぐせも素早く解消する トリガータイプのヘアトリートメ ント。詰め替え用はポンプ、ボト ルの再利用とごみの減量化を考 え、焼却時に有毒ガスが発生し ない素材を使用した環境配慮型 商品です。 ●クレンジングエクスプレス クレンジングローション エイジケア 「コエンザイムQ10」「大豆イソフラ ボン」(保湿成分)を配合した すご落 ち 水クレンジング。クレンジングしな がら、同時に簡単エイジケアも実現し ました。100%オイルフリー、無香料、 無着色、アルコールフリー、パラベン フリー、パッチテスト、スティンギン グテスト、アレルギーテスト済み(す べての方にアレルギー・皮膚刺激が起 こらない訳ではありません)。

(13)

12 ながる可能性が発見された場合は、早期に改善する仕組み を取り入れ、「顧客満足」を常に意識した製品づくりを推 進しています。  一方で、マンダムの誇るロングセラー商品『丹頂チック』 は、1933年4月に発売され、当時流行したヘアスタイルが簡 単にできるということから大ヒット商品となりました。現在 はお客様の高年齢化により、販売数は減ってきているもの の、愛される商品を供給し続けることはメーカーとしての 責任であり、誇りでもあると考えています。  逆に、ギャツビーに代表される商品は、ファッショナブ ルで遊び心を取り入れ、お客様への新しいライフスタイル の提案・発信や、CMやWebを使った斬新なコミュニケー ション、パッケージ・デザインのユニークさなど、常に時 代を先取りしていけるよう心掛けています。  すべての製品づくりの過程において、根底に流れている のは常に「お役立ち」の精神。今後はさらに「お役立ち」 の精神の深化を図り、より多くのステークホルダーの笑顔 につながる製品づくりに取り組んでまいります。 ●ギャツビー スタイリングフォーム (スーパーハード) 湿気の多い日も強力セットが続く泡の 整髪料。使い終わって捨てる時に分別 しやすいように、プラスチックを使用 したキャップ、ノズル、肩カバーを簡 単にはずせるよう工夫しています。 ●ギャツビー パーフェクトホールド ワックスシリーズ スプレー成分を配合し、自然な無造作 ヘアスタイルを徹底して持続させる ワックスシリーズ。マンダム独自のア ルカンジオール配合防腐剤フリー処方 を採用し、皮膚への不快な刺激もあり ません。 ●バニティフリーク リアルズーム ボリューム マスカラ 汗で落ちない、皮脂ににじまな いといった高機能に加えて、落 とすときはお湯で簡単に落とせ ます。アルカンジオール配合防 腐剤フリー商品。

m a n d o m p r o d u c t f o c u s

(14)

マンダムの根底にあるのは、創業以来続く「お役立ち」 の精神です。エアゾール商品でエコマーク第1号認定を 取ったり、他社に先駆け防腐剤フリー商品を発売する進取 の気質と、80年近くもご愛顧いただいている丹頂チックを 変わらず作り続ける頑固ともいえる社風は、一見するとま るで相反するもののように見受けられるかと思いますが、 基本はシンプルにステークホルダーへの「お役立ち」とい うことなのです。マンダムは浪速(なにわ)の商人(あき んど)であり、伝統とモダンを融合すること、そしてお客 様はじめ周りのステークホルダーに喜んでもらえること が、私たちの誇りであり、一番大切にしていることなので す。若い社員に対しても、少々のやんちゃは大目に見ると ころがありますが、うそをつく、人をごまかす、といった人 間としてやってはいけない倫理に反する行為には大変厳し いところがあります。  お客様へのベネフィットのご提供にしても、基本は優し さであり、常に「生活者発、生活者着」という思想を忘れ ないよう心掛けています。過去に、家庭用のパーマ液を販 売しており、当時は市場シェアでトップを走っていました が、あるお客様が使用方法を間違われたため、切れ毛につ ながり精神的にダメージをお受けになったと報告がありま した。すぐに役員会で話し合い、マンダムとしてお客様を 傷つけるような商品はやはり販売できないと、製造中止と いう結論に達しました。これは、たまたま一人のお客様に 起きたこととして見るのでなく、そのお客様が自分の家族 だったらどういう気持ちになるか、という風に社員一人ひ とりが置き換えて考えれば、当然、そういった結論に至る わけです。そういう倫理感は、ぶれないように持ち続けて いきたいマンダムのDNAです。動物実験についても、でき るだけしないという考え方です。これも、自分のペットだっ たら、どう思うかというとわかりやすいと思うのです。 環境問題を考える際には、今の視点ではなく、次世代の ことを見ることが大切です。つまり、子どもたちにとって それはどうなんだろう、子どもたちに何を残せるか、そう いった想像力が求められているのだと思います。環境問題 はともすれば、二律背反に陥りがちですが、次世代の視点 で判断することが必要です。今年の私の年賀状には、「他 利私徳」と書きました。「私利私欲」ではもちろんいけま せんし、かといって「他利他欲」でもつらい。他が利益を 受けることで、自分も徳を積む̶そういう心構えが環境問 題には求められているのでしょう。 また、環境と人間の心はつながっています。環境の乱れ は心の乱れにつながり、環境がよくなることで、心も安穏 となり、環境と人間の共生する社会になるはずです。社員 一人ひとりが、一企業人としてだけでなく、一地域人、一 家庭人としての責任も果たしながら、社会に対して「お役 立ち」し徳を積むことで、長い目で見ればマンダムも企業 として成長していけると考えます。

製品に込めた思い

商品開発の根底に流れる精神は常に「お役立ち」

取締役 常務執行役員 R&D統括 桃田 雅好

m a n d o m p r o d u c t f o c u s

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14 株主総会 全社組織 意思決定・監督 業務執行 業務執行マネジメント・相互牽制 常務会 社長執行役員・副社長執行役員 取締役会 取締役8名(うち社外取締役2名) 報酬委員会 ・社内取締役(2名) ・社外取締役/ 社外監査役を含む 社外構成員(3名) 適法性監査 監査役会 ・常勤監査役 ・社外監査役 取締役会の諮問機関 社長執行役員の諮問機関 指名委員会 ・社内取締役(2名) ・社外取締役/ 社外監査役を含む 社外構成員(3名) 内部監査 社長執行役員直轄 内部統制推進部 コンプライアンス 考働規範推進 委員会 会計監査 会計監査人 権限委譲・監督 執行役員(8名) 具申 監査 監督 指揮・マネジメント コンプライアンス啓発 リスク情報提供 選任・解任 監査 監査 選 任・解 任 役付執行役員 マーケティング ユニット 生産物流 ユニット ユニット国際 リソース管理ユニット R&D ユニット コーポレート・ガバナンス(企業の内部統制の仕組みや不正行為を防止する機能)の充実を 経営の最重要課題の一つと位置付け、経営の公正性・透明性の向上に取り組んでいます。

コーポレート

ガバナンス

 マンダムは監査役(会)設置会社制度を採用し、監査役 (会)による適法性監査をコーポレート・ガバナンスの基 盤とした上で、社外取締役の招へい、執行役員制度、ビジ ネスファンクションユニット制度を有機的に結合させるこ

|コーポレート・ガバナンスに対する考え方|

とにより、「意思決定・監督機能」と「業務執行機能」の 分離を促進しています。この機能分離により、意思決定機 能の高度化、監督機能の充実、業務執行の機動性確保、責 任の明確化に徹底して力を入れていきます。 コーポレート・ガバナンス体制

T o p i c s

役員人事決定プロセスにおける透明性・公正性を確保することを目的として、2008年4月、指名委員会を設置しまし た。当社は監査役設置会社ですが、会社法上の委員会設置会社の法定機関である指名委員会・報酬委員会はコーポ レート・ガバナンスの強化に資することから、任意的諮問機関として2005年4月の報酬委員会の設置に続き、今回指名 委員会を設置しました。 指名委員会は、取締役会の諮問機関として設置し、役員選任全般に関する取締役会の諮問に対する答申を行いま す。また、透明性・公正性を確保するため、指名委員会の構成員については、半数以上を社外構成員とすることを原則 としています。

「指名委員会」を設置しました

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「マンダムグループ考働規範」 情報提供者 ヘルプライン窓口 直属の上司、 部門長、 担当役員 電話・投書・ Eメール・面談 または、 考働規範推進委員会 (顧問弁護士含む) リスク情報の 通報・相談 リスク情報の 通報・相談 マンダムグループ考働規範 http://www.mandom.co.jp/ company/ir/governance.html

Web

ヘルプラインシステム 会社が生き続けるために、そして何より社会に対して正直であるために、 マンダムグループは、コンプライアンス経営を貫きます。

コンプライアンス

マンダムグループのコンプライアンスの原点は、グルー プにおいて永きにわたり受け継がれてきた「経営哲学」に あります。コンプライアンスとは英語のcomply(∼を遵守 する)という動詞の名詞形で、「法令遵守」や「企業倫 理」といった意味で使われますが、マンダムにとってのコ ンプライアンスはそういった意味合いにとどまらず、「社 会に対して正直である」こと、幅広いステークホルダーに 「お役立ち」することという経営哲学を実践することだと 考えています。

|コンプライアンスへの考え方|

すべての役員および社員が企業理念を実践するために常 に心掛けておくべきコンプライアンスプログラムとして、 1999年4月、「マンダムグループ考働規範」を制定しまし た。仕事をする際、考働規範を基に、「この判断は正しい か」「この行いは、誰に見せても恥ずかしくないか」を常 に考えて業務にあたるよう呼び掛けています。 2007年度は、2回目となる考働規範の改訂を行いまし た。今後も、社員に対する教育・研修を継続的に実施する ことで、マンダムグループ構成員が内容を深く理解しこれ を実践するよう努めていきます。 (コーポレート・ガバナンスのページ内に掲載しています)

「マンダムグループ考働規範」

コンプライアンス違反に関するリスクの早期発見・未然 防止・再発防止を目的として、2002年12月にヘルプライン システムを導入しました。これは、職場で各種法令や考働 規範などに反する行為を目にした時、また違反する恐れの ある事項について、報告や相談を受け付ける内部通報制度 です。 運営にあたっては、社外窓口(顧問弁護士)を含めた考 働規範推進委員16名を受付窓口としています。通報は匿名 で行うことが可能で、通報した人が決して報復行為など不 利益な扱いを受けることのないよう保証されています。 2007年9月より、「ヘルプラインシステム」をマンダムグ ループのお取引先様にもご利用いただけるよう対象範囲を 拡大しました。

|ヘルプラインシステムの運用|

マンダムではお客様をはじめ、たくさんの方の個人情報 をお預かりしています。これらの情報を正確かつ適切に取 り扱うため、マネジメントシステムを構築し、厳重な管理 に努めています。 また、2006年4月には財団法人日本情報処理開発協会 (JIPDEC)が、個人情報の取り扱いを適切に行う体制など を整備している事業者に対して認定し、その証として使用 が許可されるプライバシーマークを認証取得しました。

|個人情報の保護|

・専用TEL&FAX 06-6767-5170 ・専用E-mail mandom-helpline@mandom.co.jp お取引先様専用受付窓口 A 2 0 0 0 0 5 ( 0 1 )

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16 代理店 生活者 調査部門 各部門 経営陣 海外 グループ 会社 販売店 社 員 お客さま相談室 ●ご指摘情報 ●問い合わせ情報 ●その他情報 ●提案・要望情報 品質保証室 ●ご指摘情報 ●問い合わせ情報 国内グループ会社 ●ご指摘情報 ●問い合わせ情報 調査依頼 結果報告 情報確認 情報提供 情報報告 経営判断 お客様相談・問い合わせ内容の内訳 合計 14,303件 宣伝、販促 2.5% 販売店・入手方法 52.5% 商品情報、 使用感・効果性 41.8% ご提案・ご要望 2.7% 環境(廃棄方法など) 0.5% 0 3,000 6,000 9,000 12,000 15,000 (件) お客様相談件数の推移 (年度) 11,085 2005 13,420 2006 14,303 2007 *国内グループ合計件数 お客様との対話を大切にし、常に生活者視点に基づいた商品やサービスの提供に努めています。

生活者との関わり

マンダムグループは、一般生活者向けの商品以外に、ヘ ア、エステサロン向けの業務用商品も提供しており、多様な 流通チャネルで商品展開しています。そのため、お客様から 寄せられるご意見やご質問、ご要望も多岐にわたります。 お客様の声を受け付ける総合的な窓口として、1994年に 「お客さま相談室」を設置し、お客様の声を真摯にお聴き した上で対応する体制を整えています。いただいた声はす お客様からのご意見、ご要望をお聞きするだけでなく、 内容を整理・分類し、「1.化粧品SOS」「2.よくあるご質 問」「3.ワンポイントアドバイス」「4.なるほどサイエン ス」として、お客様のトラブルなどのお問い合わせに対す る情報提供を目的に、マンダムホームページ上の「お客さ ま相談室」のサイトに掲載しています。

|お客様からいただいた声に対して|

|お客様からの声を活かす仕組み ∼お客さま相談システム∼|

お客さま相談システム 対応、ご回答 ● 電話 ● Eメール ● 手紙 クレーム、 問い合わせなど べて「お客さま相談室」が集約、データベース化し、迅速 に各部門、経営陣に伝えられます。伝えられた情報は、関 係各部門が調査・検討した後にフィードバックされ、「お 客さま相談室」を通じて回答をお伝えしています。また広 くお伝えしなければならない回答や情報は、ホームページ に記載しお知らせするようにしています。 マンダムお客さま相談室トップページ http://www.mandom.co.jp/customer/

Web

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株主アンケートの集計結果 株主優待 26.8% 合計 1,020件 商品構成 14.2% その他 3.9% 株主還元の 基本方針 13.0% 配当金 12.6% 業績 11.5% 戦略・事業内容 10.0% 経営方針 6.9% 資本政策など 1.1% 決算説明会 0 20 40 60 80 100 (円) 1株当たり年間配当額推移 50 2003 55 2004 60 2005 60 2006 80 2007(年度) 取組先と公正で良好なパートナーシップの構築に努めています。 また、株主・投資家に向けて透明性の高い情報をタイムリーに公開しています。

取組先/株主

投資家との関わり

 マンダムは、取組先の皆様と良きパートナーとして公 正・透明な商取引を行い、安定した信頼関係を築くことを 目指すため、「独占禁止法遵守プログラム」を制定し、 「下請法勉強会」などを開催しています。  2007年12月には企業行動指針に「取組先協働考働」を定 めるとともに、社員の考え方・姿勢を表す「業務活動指

|事業活動における取組先との協働|

株主や投資家の皆様に対して、会社の運営・業務・財 産・株式といった投資判断に影響を与える情報の透明性を 保つために、「企業広報活動指針」を定め、積極的に情報 を開示しています。経営トップ自ら、株主・投資家の皆様 との対話に参加しており、株主総会はもとより年2回の機関 投資家向けの決算説明会において、業績や経営計画、成長 戦略を説明することで信頼性の向上に努めています。ま た、より多くのステークホルダーにマンダムをご理解いた だけるよう、IR情報やその他の情報をタイムリーにホーム ページで公開しています。

|株主・投資家とのコミュニケーション|

 マンダムでは、株主通信に「アンケート」を添付し、株 主の皆様のご意見・ご要望をお聴きしています。今回いた だいた声は、ミドル層向けの商品の充実を求める声や収益 性低下への懸念、株主の皆様とのコミュニケーションのあ り方などの内容が多く、貴重なご意見・ご要望をお伺いす

|株主アンケートの実施|

マンダムでは、良質な株主還元を目指し、成長を伴った 利益拡大により、収益性・資本効率を高め、継続的かつ安 定した配当を行いたいと考えています。さらなる財務体質 の強化に努めるとともに、経営環境を総合的に勘案して、 配当を決定しています。また、株主優待として、商品詰め 合わせをお送りしていますが、これは商品を株主の皆様に ご使用いただくことにより、当社をより身近に感じていた だくことを目的としています。

|株主への還元|

取組先との関わり

株主・投資家との関わり

IR・会社情報 http://www.mandom.co.jp/company/

Web

ることができました。この結果を参考にしながら、今後の 企業活動の価値向上に取り組んでいきます。 針」を社員に周知徹底しています。資材調達面において は、「調達活動指針」として公正で透明な取引を徹底する ことを定めました。また品質・環境面における調達レベル の向上のために、「取組先」に対してISO9001、ISO14001の 取得を推奨しています。営業活動面においては、「営業活 動指針」を定めて、生活者へのお役立ちの拡大と「取組 先」との長期的相互繁栄の実現を目指しています。

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18 情報カードの見本写真 週刊社内報(国内) 月間社内報(インドネシア、中国) マンダムでは社員を「企業の財産=人財」と位置づけ、 多様な個性を発揮できる職場環境づくりに取り組んでいます。

社員との関わり

マンダムでは、会社は社員にとって「仕事を通じて自己 実現する場」であると考えており、人材の能力を最大限に 生かせる環境をつくり、社員がともに学習し成長していく ことを目指しています。 グループ社員の多様性については「マンダムグループ考 働規範」において社員一人ひとりの人格や個性を尊重し、 人種・国籍・宗教・思想・信条・性別・年齢・身体障がいな どを理由とする差別は排除することを定めています。

|人材に対する考え方|

マンダムでは、日常業務を通じ、専門スキルやビジネス の基本知識を取得するOJT(On the Job Training)教育を最 も重要であると考えています。その上で階層や役割のレベ ルに応じ、グループ全体でのビジネス教育やユニット主導 による専門教育を行うとともに、さまざまなOff-JTや自己啓 発への支援を行い、社員の能力開発を図っています。

|能力開発に対する考え方|

定期面談、社内報、イントラネットなどを通じて、社内 コミュニケーションを促進しています。また、マンダムの 誇る財産として、1984年の導入以来、継続している「情報 カード」があります。これは、A4の3分の1の用紙に、商品 や生活者に関すること、社員がそれぞれの立場で気付いた こと、また社内制度や福利厚生に関する意見・提案などを 全社員が自由に発信できるシステムで、2007年度は約6万 枚のカードが集まりました。

|社内のコミュニケーション|

グループ海外交流研修選抜型・公募型集合研修異業種交流研修(FORUM8)目標管理制度自己啓発支援制度(通信教育支援)自主勉強会(自己啓発) ほか 能力開発 2008年4月からマンダムの週刊社内報「MP-NEWS」の製作・編集を担当してい ます。「MP-NEWS」は、1982年の創刊以来、毎週欠かさず発刊されています。海 外を含むグループ全体の動向や、経営トップの意思などが掲載されており、社員 はもちろんOBの方にも配布しています。 社内情報をタイムリーに、しかも毎週発刊するというのは、考えていたよりも 難しい業務ではありますが、発刊を通じて社内の多くの方とコミュニケーション を取ることができるのでとても楽しく、得るものもたくさんあります。今後も社 員の皆さんのコミュニケーションを促進し、喜んでもらえる紙面づくりに励みた いと思います。

社内情報を

タイムリーに発信

総務部 楠本 明希 社 員 の 声

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0 2 4 6 8 (人) 各種支援制度利用者数の推移 5 7 0 2004 5 7 1 2005 4 3 0 2006 4 4 0 2007(年度) ■産休取得者数 ■育児休暇取得者数 ■介護休暇取得者数 0 100 200 300 400 500 600 700 800 (人) 0 2 4 6 8 10 12 14 16 (年) 従業員(正社員)数および平均勤続年数の推移(単体) 14 14 496 2005 494 2004 15 413 417 501 2006 15 425 83 84 417 77 89 514 2007 (年度) ■女 ■男   平均勤続年数 *管理職を除く正社員平均 (2008年3月末時点) 障がい者雇用者数 外 国 人 雇 用 者 数 女 性 管 理 職 数 30 歳 平 均 賃 金 高 齢 者 雇 用 者 数 19名(障がい者雇用率2.17%) 5名 3名(女性従業員(正社員)数89名) 月 平 均 残 業 時 間* 11.3時間 年次有給休暇取得率(日数) 64.6%(11.4日) 294,800円 0名 2007年度の従業員関連データ(単体) セカンドキャリア セミナー セカンドライフ セミナー ハッピーライフ セミナー 再雇用制度 選択定年制度 40歳∼ 50歳∼ 定年 セカンドライフ形成支援制度

社員との関わり

マンダムでは、企業が持続的に発展していくためには、 ワーク・ライフ・バランス(仕事と私生活の両立)の実現 が不可欠だと考えています。仕事と私生活の調和を図りな がら、社員一人ひとりが充実した人生を過ごせるよう、ま た出産・育児、家族の介護、中高年齢者のセカンドライフ といったライフステージの変化に合わせた多様な働き方を 選択できるよう、さまざまな支援制度を整備しています。 特に近年では、「ライフプラン形成」と「仕事と生活へ の調和への取り組み」を重点テーマとして制度の整備を進 めています。

|ワーク・ライフ・バランスに対する考え方|

|ワーク・ライフ・バランス支援制度|

育児勤務制度 育児期間は、社員にとって会社生活と私生活の調和が一 番取りにくく、切実な時期です。マンダムでは法を上回る 基準(子どもが小学校3年生の終期となる3月末日まで)を 制定し、学童期の子どもを持つ社員の労働時間に柔軟性を 持たせ、より働きやすい職場環境を整備しています。 セカンドライフ形成支援 マンダムでは自分のライフプランを自立して考える機会 をつくるとともに、その選択肢を充実させることで、より 自分の将来を考え、自発的に仕事に取り組める環境を形成 したいと考えています。そのため、セカンドライフプラン 形成を支援する仕組みとして、在籍中にミドル年代層から 年代ごとに3ステップで実施する中期生活設計教育(セカ ンドプランセミナー)の実施や、定年前から自己の新たな ライフプランの実現を支援する選択定年制度、定年退職 者の意向を尊重する「マンダム再雇用制度」を整備してい ます。 再雇用制度 定年退職後、再雇用を希望する社員に対して、原則とし てすべての社員を再雇用する方針で再雇用制度を運用して います。また、他企業への就職を支援する再就職支援制度 も運用しています。

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20 ハッピーライフセミナー ■ Doビューティ 補助金制度 表彰制度 業務において大きな成果を上げた社員(個人・チーム)を表彰 社員が取引先のサロンヘ、ヘアカットやエステ に行く場合、費用の一部を補助 Doスポーツ 補助金制度 健康管理とコミュニケーションを図るため、 社員同士で行うスポーツ費用の一部を補助 オールウェイズ カジュアルウェア 生産性向上のために通年にわたり カジュアルウェアを認める 裁判員制度 特別休暇 社員が裁判員として裁判所に出頭する際、 特別休暇を取得できる ベビーシッター 料金補助 ベビーシッター料金の一部を会社が負担し、 社員の育児負担を軽減 介護休暇制度 通算365日を上限に数年間にわたり何度でも介護休暇を取得できる 働きやすさへの制度 人間ドッグ受診 費用の補助 社員本人同様に、配偶者(35歳以上)の 受診費用の90%を補助 マンダムでは、社員の多様性を尊重しながら、仕事上で 一人ひとりが個性や創造力を発揮できるよう働きやすい職 場環境に向けてさまざまな制度を整備しています。

|その他の働きやすい職場環境への取り組み|

現代社会に生きる私たちは、ストレスを避けて通ること はできません。このため、マンダムでもメンタルヘルス対 策の推進に力を入れています。具体的には、ストレスとは 何か、またストレスにどのように対処すれば良いのかを示 した解説書「メンタルヘルス入門」を全社員に配布し、家 族の方と一緒に読んでもらうよう勧めています。また、外 部のカウンセラーに悩みを相談できるフリーダイヤル「こ ころの健康相談窓口」を設けているほか、専門医によるカ ウンセリングも無料で受診できる体制を整えています。

|メンタルヘルスへの対応|

海外の生産拠点はインドネシアと中国にあり、営業拠点 を韓国、台湾、香港、上海、フィリピン、タイ、マレーシ ア、シンガポールに置いています。拠点ごとに風土や文化 が大きく異なるため、マンダムのDNAを理解してもらえれ ば、あとはできるだけ現地の裁量に任せるようにしていま す。2008年3月、マンダムマレーシアにおいて、現地ローカ ルスタッフが初めて社長に就任しました。従来から、海外 拠点におけるローカルスタッフの取締役への登用を進めて きましたが、社長に就任したのはこれが初のケースです。 今後も積極的に海外スタッフを登用していく考えです。

|海外の社員の状況|

「ハッピーライフセミナー」とは、定年を3年以内に迎え る社員を対象として、健康、経済、余暇、自己理解などを キーワードに中長期のライフプランを描くことを目的と し、2日間開催されました。1日目は、定年退職を迎えるに あたってのさまざまな手続きや社内制度を、2日目には将来 のビジョンを描くという内容でした。参加者からは、「有 意義かつ実務的なセミナーだった」「不安を感じていた定 年後の生活設計が見えてきて、第2の人生を考える良い きっかけとなった」といった感想が聞かれました。

|ハッピーライフセミナーの実施|

私は2008年3月に、マンダムマレーシアの代表取締役社長になりました。これ まで現地のローカルスタッフが現地企業の取締役に登用されることはありました が、最高経営責任者になるのは私が初めてです。就任前には、日本のマンダム本 社において経営者として必要な技能取得を目指し特別研修を受けました。この研 修を通じて、マンダムグループが持つ理念や力を理解することができたと感じて います。これからマンダムグループの理念を共有し、海外グループスタッフのレ ベルアップを支援したいと思います。そして、今後はさらに海外を含めたすべて のマンダム社員が、個性豊かに力を発揮し、共に前進できると確信しています。

グループ理念を共有し

ともに発展

マンダムマレーシア  代表取締役社長 ダニエル・チン・ チュー・ケン 社 員 の 声

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職場体験学習の様子 「ごみじゃぱん」記者会見 実験店舗の陳列 理科実験授業の様子 良き企業市民として、社会との協調・融和に努め、その発展に貢献します。

地域社会との関わり

経済産業省が公募した「理科実験教室プロジェクト」に 大阪商工会議所が、地元小学生を対象に「理科大好き なに わっ子 」育成事業として応募し、その活動にマンダムも協 力しました。2008年2月、大阪市内の3つの小学校で理科授 業を実施しました。当日はマンダム社員が先生となり、5年 生の子どもたちに「ものの溶け方」についての授業を行い ました。また、実際にオーデコロンを作ってみるという実 験も行い、参加した子どもたちからは、「オーデコロンを 作るのに『ものの溶け方』が関係していると知って驚い た」「溶けないと思っていたものが、順番を変えると溶け るなんて」といった声が上がりました。 理科離れが心配される中、次世代を担う子どもたちの知 的好奇心や探究心を高めるため、マンダムでは今後も理科 実験授業に協力していきます。

|小学生を対象に理科実験授業を実施|

特定非営利活動法人「ごみじゃぱん」(神戸市)が開始 したごみ減量化のための「神戸ごみ減装(へらそう)実 験」に参加しています。これは、ごみ減量に有効な商品を 「減装(へらそう)商品」に認定し、店頭で消費者の目に 触れやすいように、陳列された商品に「減装(へらそう) マーク」を表示して、消費者の購買行動を変えてもらおう という実験です。実験の前後で消費者の意識が変わったか どうかを検証し、発表します。2008年度の実験は、神戸市 内のコープこうべとダイエーの計4店舗で5月15日から8月 15日まで実施しました。

|NPO法人のごみ減量実験に参加|

福崎工場では、1998年より、地元の中学生を毎年数名ず つ受け入れ業務を体験してもらう「職場体験学習」を行っ ています。2007年度は、6月に2名の中学生を受け入れ、製 造工程・仕上げ工程・品質検査など、毎日違った工程の補 助作業を体験してもらいました。5日間の体験学習を終え て、参加した2名からは「後半、疲れたがいろいろな体験が できて楽しかった」「自分が使っているワックスの仕上げラ インを見学できうれしかった」という声をもらいました。

|中学生を対象に職場体験学習を実施|

マンダムグループは良き企業市民として、「長期安定的 に社会へ貢献する」ために、本業を通じた社会貢献活動に より社会の発展に貢献したいと考えています。地域の文化 や習慣などを十分に尊重し、地域社会の活動に参加・協力 することは、双方向のコミュニケーションを図る上でも重 要です。また、学術・文化・スポーツ活動などへの支援 や、ボランティア活動などを通じ、健全な社会の発展に貢 献したいと考えています。

マンダムグループにおける  

地域社会との関わりへの考え方

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22 孤児院を訪問

|その他の社会貢献活動(国内)

2008年5月12日、中国・四川省で大地震が発生し、多くの 方が被害に遭われました。大勢の被災者の方々が避難所暮 らしを強いられ、中にはテントも食事もないという地域の 話を耳にするにつけ、「これは他人事ではない」と身に詰 まされる思いです。マンダムでは、被災地の方々への救済 活動に少しでも役立ちたいとの思いから、ユニセフを通じ て50万円の義援金を送りました。被災地の方々の一日も早 い復興と再建をお祈りいたします。同様に、中国の中山工 場からも赤十字社を通じて寄付をしました。

|四川省大地震への義援金|

将来のインドネシアと日本の架け橋となる人材育成に貢 献するため、インドネシア・ジャカルタにある私立ナショナ ル大学(UNAS)との提携を行っています。

|現地大学との提携|

インドネシアの生産拠点PT Mandom Indonesia Tbkでは、 地域社会に根差した活動を継続的に実施しています。具体 的には、毎月ヌサンタラ孤児院へ50万ルピアを寄付していま す。また、イスラム大祭やクリスマスの際に、従業員が孤児 院や養老院を訪問し、ボランティア活動をしています。

|インドネシアでのボランティア活動|

「からほりまちアート」 への協賛 「身だしなみ講座」 の開催 大阪府内の養護学校で化粧品の 使い方などを伝える 地域の魅力を伝えるイベントに協賛、 地域活性化を応援 釧路市阿寒タンチョウ 鶴愛護会への支援 ヒット製品のモチーフとなった タンチョウの生息環境保護 活動を支援 海外での ボランティア活動 社員旅行で海外へ行った際に、 孤児院などを訪問 本社 「クリーンおおさか2007」 に参加 大阪市が主催する清掃活動に 毎年参加 福崎工場 まほろばのパンの 構内販売 毎週月曜、知的障がい者福祉工場で 生産された「手作りパン」の 構内販売 工場見学(地域) 教員24名、高校生87名、小学生71名が見学 インターンシップ 中学生5名、高校生7名が体験 ■ UNAS特別講義にて、 現地の社長やスタッフが特別講師として講演 ■ UNAS第1回漢字コンテストに協賛UNAS学園祭(日本文化祭)に協賛UNAS日本語学科卒業生の採用開始 2007年度の活動内容

T o p i c s

GATSBY学生CM大賞

マンダムでは、2006年より「GATSBY学生CM大賞」を実施していま す。これは、映像制作活動に励む学生の方々にその成果を発表する機 会を提供するため、また、創造性豊かな映像クリエーターの発展・育 成を支援することを目的に行っているものです。昨年の第2回からは韓 国・香港と同時開催し、アジアの3カ国から263作品の応募がありまし た。今後もこの取り組みを通じ、新しい感性と自由な発想を持った次 世代を担うクリエーターの育成を支援していきます。 GATSBY学生CM大賞 http://k.gatsby.jp/award/home/

Web

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環境推進体制 経営会議・取締役会 環境推進会議 本社営業エリア 福崎エリア 環境推進室担当執行役員 事務局(環境推進室) 福崎環境委員会 環境推進室 本社他部門 東京ビル 東京日本橋ビル 各営業所 環境管理課 生産業務課 生産課 品質管理課 生産技術部 環境理念・環境基本方針 http://www.mandom.co.jp/ eco/src/eco_rinen.html

Web

環境保全を経営上の重要課題の一つと位置付け、 「環境理念」「環境基本方針」「環境活動の目標」の下、環境経営を進めています。

環境マネジメント

環境活動および関連活動の結果や運用状況を検証し、継 続的な改善を図るため、福崎工場および本社ビルで内部環 境監査を実施しています。内部環境監査において不適合と なった事項については、問題点を改善するためにその原因 を分析し、是正計画を立案します。そして、この計画に 沿って確実に是正処置を実施していくことで、マネジメン トシステムの継続的改善につなげています。2007年度まで に、主任内部環境監査員として15名、内部環境監査員とし て67名が社内認定を受けました。

|内部環境監査|

環境自覚教育 2007年7月、新入社員と本社ビルへの今期異動者を対象 に「本社ビル環境自覚教育」を開催しました。研修では、 異常気象や地球温暖化の現状についての講義を実施し、 「チーム・マイナス6%」を中心とする省エネルギーの取り 組みについて講義を行いました。また、本社ビルのごみの 分別のやり方、セキュリティシステムや快適性・効率性の ための館内使用ルールおよび注意事項について説明を行 い、本社ビルの体験視察を通じて51名の参加者が環境活動 への理解を深めました。

|環境教育|

自主勉強会 2008年2月、本社ビルにて「自主勉強会」を開催しまし た。当日はCSR、環境活動の先進企業の方を社外講師とし てお招きし、環境への取り組みや社会貢献事例を中心に講 義していただきました。参加者からは、「今後は3Rに配慮 した商品開発の強化が必要だと感じた」「生活者を巻き込 んだ環境活動に感銘を受けた」といった声が上がり、大変 好評でした。今後も、社員の意識啓発に向けて、定期的に 勉強会を実施していきます。 マンダムは、健康、清潔、美しさ、楽しさの 事業領域において、環境に配慮した商品、サー ビスの提供を目指し、良き社会の一員として、 かけがえのない地球環境の保全に努めます。

環境理念

(エコポリシー)

勉強会で先進企業様の取り組んでいる内容を実際に聞いて、その企業の社長の 「競合企業との勝ち負けにこだわるのではなく、お客様をしっかりと見てお客様 に支持される企業となるべき」という言葉が強く印象に残りました。 環境への取り組みも社会へのお役立ちも、取り組み続けることが大切であり、 マンダムも生活者の皆様に必要と感じてもらえる企業にしたいと思います。

「自主勉強会に参加して」

社 員 の 声 HRM部 酒井 美絵子

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24 開発・生産・物流・販売・使用・廃棄までの全体を考慮しつつ、 商品の環境に与える影響を把握し、環境負荷の削減に努めています。

環境負荷の全体像

INPUT

上水 65,422m3 工業用水 15,754m3 電力 915万kWh 灯油 360kl ガス 26,605m3 原材料 11,279t

OUTPUT

環境負荷データの集計範囲: 福崎工場、オフィスビル(本社ビル、東京ビル、東京日本橋ビル) 排水 49,071m3 廃棄物 2,285t (再資源化率 96.7%)* CO2 6,033t-CO2 CO2 1,481t-CO2 CO2 531t-CO2 軽油 566kl ガソリン 229kl 【物流・輸送】 【営業活動】 【物流・輸送】 【営業活動】 小 売 店 物流センター 工 場 処 理 施 設 オフィス・研究所 お 客 様 商品 商品 商品 商品 販売 回収 リサイクル マテリアルリサイクル量 889t ケミカルリサイクル量 416t サーマルリサイクル量 822t 埋め立て量 32t 物流 販売 使用 消費 生産 研究 開発 返品 廃棄 廃棄 廃棄 廃棄 *福崎工場、本社ビル、東京ビル、 東京日本橋ビルの合計。 福崎工場では99.3%を達成。 リサイクル量の集計範囲: 福崎工場(物流センター含む) オフィスビルのデータは含みません。

参照

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