CDNを最大限活用する為の ZenlogicCDN導入チェックリスト

2016年8月

ファーストサーバ株式会社

CDNを最大限活用する為の

CDN導入前でのチェック

CDNでのコンテンツキャッシュを最大限有効に活用する為にコンテンツ側

でも事前に確認しておくべきポイントを解説します。

No.

チェック項目

チェック内容

①

CDN導入方式

サイト全体

_{画像ファイルなど一部の静的オブジェクトのみ}

②

トラフィック流量の試算

想定月間トラフィック流量：

（

）GB

想定月間CDNコスト：

（

）円

③

対象サイトURL(FQDN)の確認

Zone Apexでの利用

_{ホスト部付きFQDNでの利用}

④

HTTPS通信の確認

HTTPS通信：有り （証明書ベンダ、証明書種別）

HTTPS通信：無し

⑤

レスポンスヘッダ情報の確認

Cache-Controlヘッダ有り

Expiresヘッダ有り

Varyヘッダ(Accept Encodingを除く)有り

上記のヘッダ情報が付与されていない

⑥

アクセス制限の確認

IPアドレスによるアクセス制限：有り

IPアドレスによるアクセス制限：無し

【チェックポイント】

① CDN導入方式

 CDN導入方式について、一般的には以下の2つのモデルのうち、どちら

の方式を採用するかコンテンツの特性等を考慮したうえで検討します。

例えば画像ファイルのみ

をimg.example.comとい

うFQDNでCDN適用

Webサーバー

INTERNET

サイト全体キャッシュ構成

一部オブジェクトのみキャッシュ構成

Webサーバー

INTERNET

② トラフィック流量の試算

 CDN導入後、どの程度の月間トラフィック流量が発生するのか試算しま

す。

Chromeブラウザでの例： [Chrome Developer Tools] - [Network] タブにて確認

● 対象サイトのトップページ、その他主要なページでの転送データ量は？

● 対象サイトの月間ページビュー、訪問者数等のアクセス解析データは？

表示ページでの転送データ量

ブラウザキャッシュによる転送

データ量の違いに注意

スマホからのアクセス時の転送

データ量についても確認

③ 対象サイトURL(FQDN)の確認

 アクセスを受け付けるURL(FQDN)を確認します。

● 対象サイトのURL(FQDN)はDNSのCNAMEレコードが設定可能なものか？

● 上の例では、FQDNは「zenlogic.jp」となっており、ドメイン名そのものをサイトURL

として使用しており、CNAMEレコードが設定できない

FQDN： zenlogic.jp

[補足] Zone ApexとCNAME問題

Zone Apex（ゾーン・アペックス）とは

DNSゾーン情報のApex(頂点)、すなわちドメイン名そのもの（example.com）、またはホスト

名をもたないドメイン名でのサイト公開(http://example.com/)を指す。

Zone Apexの他にもルートドメイン、ネイキッドドメイン等の名称でも呼ばれる。

CNAME問題

DNSの仕様として

ドメイン名自体にCNAMEレコードを設定する事ができない。(RFC1912)

例として以下のようなDNSゾーン情報は不正なゾーンとなり通常、設定不可となる。

example.com

IN CNAME

XXXXXXXX.cdnext.stream.ne.jp.

[補足] CNAME仕様に対する対処法

【対処法】

ALIAS（エイリアス）レコードによるDNS設定

【ALIASレコードが使える推奨DNSサービス】

Dozens

(

https://dozens.jp/

)

GEHIRN DNS

(

https://www.gehirn.jp/gis/dns.html

)

【ALIASレコードとは？】

DNSの仕様上、ルートドメイン、ネイキッドドメ

イン、ゾーンアペックスなどと言われるドメイン

名そのものに対してCNAMEレコードを設定する事

ができません。

この仕様上の制約を回避する為に、AWSなどに代

表されるサービス事業者が独自に機能拡張したも

のがALIASレコードです。

ALIASレコードを利用する事でドメイン名そのも

のに対して、CNAMEのような別名ホストを指定す

る事ができます。

④ HTTPS通信の確認

 HTTPS通信の要否を確認します。

● HTTPS通信が必要となる場合、現在のSSL証明書の詳細について確認

（証明書発行ベンダ、証明書種別）

● CDNに登録可能なSSL証明書は、原則、インストール台数無制限ライセンスのものとなる

使用するSSL証明書を確認

⑤ レスポンスヘッダ情報の確認

 現状のレスポンスヘッダ情報を確認します。

● CDNのキャッシュ動作に影響を与えるレスポンスヘッダ情報がないか確認

CDNでのコンテンツキャッシュに影響

を及ぼすヘッダ情報が無いかを確認

[補足] レスポンスヘッダによるキャッシュ挙動

 キャッシュ/TTL設定優先度

設定優先度

レスポンスヘッダ

キャッシュ挙動

高

低

Cache-Control: no-cache

Cache-Control: no-store

Cache-Control: private

Expires: -1

キャッシュされない

Cache-Control: s-maxage=NNN

TTLが設定される

Cache-Control: max-age=NNN

TTLが設定される

Expires: HTTP_TIME

TTLがHTTP_TIMEまで設定される

（HTTP_TIMEが過去の場合には

キャッシュされない）

[管理コンソールで設定したTTL]

TTLが設定される

 その他レスポンスヘッダによるキャッシュ挙動

No.

レスポンスヘッダ

キャッシュ挙動

1

Set-Cookie

キャッシュされる

2

Vary

Vary: Accept-Encodingがある場合は圧縮有り無しのファイルがそれぞれ

キャッシュされる。

その他のVaryの値（User-Agent / Referer / Cookie 等）がある場合はCDNで

正常にキャッシュされない。

⑥ アクセス制限の確認

 アクセス元IPアドレスによるアクセス制限設定（.htaccess等）の有無を

確認します。

Webサーバー

INTERNET

● Webサーバーへのアクセス元IPアドレスはCDNサーバーのIPアドレスになる

● IPアドレスによるアクセス制限を行う場合には、CDNにて設定を実施

【アクセス元IPアドレス】

CDNエッジサーバーのIPアドレス（複数）

【CDNが追加付与するリクエストヘッダ情報】

X-Real-IP:

実際のアクセス元IPアドレス

X-Forwarded-For:

Proxy経過でのIPアドレス

XｰCDNext-VHOST-ID:

CDNでの管理ID（32桁の16進乱数）

Via: JSTCDN

JSTCDNのViaヘッダ

お問い合わせなど

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contact@zenlogic.jp

●電話

0120-925-138 （平日 9:00~18:00）

会社概要

社名

ファーストサーバ株式会社

代表者

代表取締役 村竹 昌人

Firstserver, Inc.

本社所在地

大阪市中央区安土町1丁目8番15号

野村不動産大阪ビル 3F

事業開始

1996年 7月

資本金

1億円

主要株主

ソフトバンク株式会社

野村不動産大阪ビル 外観

事業内容

レンタルサーバーサービス

ドメイン名登録サービス

クラウドサービス

URL

サービス

https://zenlogic.jp/

会社概要

https://www.firstserver.co.jp/